JPH06167852A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06167852A
JPH06167852A JP4319803A JP31980392A JPH06167852A JP H06167852 A JPH06167852 A JP H06167852A JP 4319803 A JP4319803 A JP 4319803A JP 31980392 A JP31980392 A JP 31980392A JP H06167852 A JPH06167852 A JP H06167852A
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JP
Japan
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potential
voltage
grid
exposure lamp
image
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Pending
Application number
JP4319803A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Negishi
広行 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像品質の低下を防止すること。 【構成】 グリッド電圧と露光ランプ電圧との相対関係
を考慮して感光体上の暗部パターン電位及び明部パター
ン電位を調整する。その際、上記相対関係をグリッド電
圧の目標値及び露光ランプ電圧の目標値の算出時あるい
は算出後に考慮する。また、感光体,チャージャ,グリ
ッド電圧を主要因とした暗部電位の電位ハード特性を測
定して暗部電位変換係数を調整したり、感光体,チャー
ジャ,グリッド電圧,及び露光ランプの光量を主要因と
した明部電位の電位ハード特性を測定して明部電位変換
係数を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ等の
光プリンタ,複写機,ファクシミリ装置等の電子写真プ
ロセスを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の電子写真プロセスを用いた画
像形成装置は、画像の高画質安定化を実現するために、
あるプロセス条件より求めた画像電位の目標値を一定に
保つという制御を行なっており、その際帯電チャージャ
のグリッド電圧の可変によって暗部電位を調整してか
ら、露光ランプ電圧の可変によって明部電位を調整する
ようにしている。また、このような画像形成装置の設計
段階において、様々なプロセス実験がなされており、そ
れによって電位変換係数が決められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような画像形成装置においては、暗部電位と明部電位の
両方を一度に調整することができないために、後の明部
電位の調整によって可変した露光ランプ電圧が前の暗部
電位の調整に与える影響を加味できなかった。すなわ
ち、最初にグリッド電圧の可変によって暗部電位を調整
する際に露光ランプ電圧を一定にするが、後に明部電位
の調整によって露光ランプ電圧が変わってしまう場合、
その露光ランプ電圧の変化分の暗部電位に与える影響が
無視されるため、画像品質が低下するという問題があっ
た。
【0004】また、設計段階におけるプロセス実験に基
づいて電位変換係数が決められていたため、製品個々が
持つ電位測定差は考慮できず、その差が大きなものに対
しては計算結果が常に大きくずれてしまい、やはり画像
品質の低下につながる。この発明は上記の点に鑑みてな
されたものであり、上述のような問題を解消し、画像品
質の低下を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、制御対象の被制御量を検知する被制御量
検知手段と、該手段によって検知される被制御量に関与
する状態量を検知する状態量検知手段と、被制御量検知
手段によって検知される被制御量を制御するための操作
量を入力する操作量入力手段と、上記被制御量,状態
量,操作量,及び演算データを格納するデータ格納手段
と、上記被制御量を制御する制御用プログラムを格納す
るプログラム格納手段と、該手段内の制御用プログラム
により帯電チャージャのグリッド電圧及び露光ランプ電
圧を制御して感光体上の暗部電位及び明部電位を調整す
る画像電位調整手段とを備えた画像形成装置において、
その画像電位調整手段を、帯電チャージャのグリッド電
圧と露光ランプ電圧との相対関係を考慮して感光体上の
暗部電位及び明部電位を調整する手段にしたものであ
る。
【0006】なお、上記画像電位調整手段が上記相対関
係をグリッド電圧の目標値及び露光ランプ電圧の目標値
の算出時あるいは算出後に考慮する手段を有するとよ
い。また、上記画像電位調整手段が感光体,チャージ
ャ,グリッド電圧を主要因とした暗部電位の電位ハード
特性を測定して暗部電位変換係数を調整する手段を備え
るとよい。
【0007】あるいは、上記画像電位調整手段が感光
体,帯電チャージャ,グリッド電圧,及び露光ランプ光
量を主要因とした明部電位の電位ハード特性を測定して
明部電位変換係数を調整する手段を備えるとよい。
【0008】
【作用】この発明の画像形成装置によれば、画像電位調
整手段が帯電チャージャのグリッド電圧と露光ランプ電
圧との相対関係を考慮して感光体上の暗部電位及び明部
電位を調整するので、その調整時に使用する演算値がよ
り正確になり、画像品質の低下を防止することができ
る。
【0009】なお、画像電位調整手段が上記相対関係を
帯電チャージャのグリッド電圧の目標値及び露光ランプ
電圧の目標値の算出時に考慮することにより、後の確認
調整時に調整をはずす確率が低くなる。また、画像電位
調整手段が上記相対関係を帯電チャージャのグリッド電
圧の目標値及び露光ランプ電圧の目標値の算出後に考慮
することにより、暗部電位及び明部電位の調整時に使用
する演算式が変わらなくなるため、プロセス条件決定時
にグリッド電圧が明部電位に与える影響や露光ランプ電
圧が暗部電位に影響を実験調査しなくてもよい。
【0010】さらに、画像電位調整手段が感光体及び帯
電チャージャの物理的特性と帯電チャージャのグリッド
電圧を主要因とした暗部電位の電位ハード特性を測定し
て暗部電位変換係数を調整するようにすれば、製品個々
における電位ハード特性のばらつきを考慮した演算によ
って暗部電位の調整を行なえ、その演算値がその調整が
しきれないくらいにずれることがなくなる。
【0011】あるいはまた、画像電位調整手段が感光体
及び帯電チャージャの物理的特性と帯電チャージャのグ
リッド電圧,及び露光ランプの光量を主要因とした明部
電位の電位ハード特性を測定して明部電位変換係数を調
整するようにすれば、製品個々における電位ハード特性
のばらつきを考慮した演算によって明部電位の調整を行
なえ、その演算値がその調整がしきれないくらいにずれ
ることがなくなる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図2は、この発明を実施する画像形成
装置の一例としての電子写真複写機の機構部の概略構成
図である。
【0013】この複写機1の各部をコピー動作と共に説
明する。図示しない操作パネルによって必要な複写条件
が設定された後、コピースタートキーが押下されるとコ
ピー動作がスタートする。感光体ドラム2は、ドラム軸
(図示せず)に回転自在に支持されており、コピースタ
ートキーの押下により複写命令が発せられるとメインモ
ータ3が駆動を開始し、それによって矢示方向に回転さ
れる。
【0014】同時に、その感光体ドラム2上に付着した
残留トナー及び不均一な電位が帯電チャージャ4及び現
像ユニット19に到達しないように、除電ランプ5,転
写前除電ランプ6,転写ベルト24,イレーサ7,及び
クリーニングユニット8を駆動して、除電ランプ5を通
過した後の感光体ドラム2の表面電位が略ゼロになるよ
うにする。
【0015】その後、感光体ドラム2の回転量が所定値
に達すると、第1ミラー9,露光ランプ10等と一体に
なった第1スキャナによってコンタクトガラス11上に
置かれた原稿の下面(画像面)を光走査する。このとき、
第2ミラー12,第3ミラー13等からなる第2スキャ
ナは第1スキャナの1/2の速度で移動する。それによ
って、原稿面からの反射光像は第1ミラー9,第2ミラ
ー12,第3ミラー13,スルーレンズ14,第4ミラ
ー15,第5ミラー16,第6ミラー17,及び防塵ガ
ラス18を経て感光体ドラム2上に結像される。
【0016】一方、感光体ドラム2はその前に帯電チャ
ージャ4によりその表面が一様に帯電され、その後上記
反射光像の結像により静電潜像が形成される。このと
き、等倍画像が得られるように、感光体ドラム2と第1
スキャナとを同一速度で駆動する。
【0017】次いで、感光体ドラム2上に形成された潜
像を、非画像部(画像作成領域からはみ出した不要部
分)の電荷をイレーサ7によって除去した後、現像ユニ
ット19によりトナーを付着して可視像化する。このと
き、現像ローラ19aに印加する現像バイアス電位を変
化させることにより、画像の濃淡を調整することができ
る。また、必要に応じて感光体ドラム2の表面電位(帯
電電位)を電位センサ38によって検出することができ
る。
【0018】一方、メインモータ3の駆動を選択的に取
り出せる給紙クラッチのONにより呼出コロ20及び3
個の給紙コロ21のいずれかを駆動し、予め選択された
給紙段にセットされている転写紙を停止中のレジストロ
ーラ対22に向けて給紙させる。そのレジストローラ対
22の手前にはレジストセンサ23が配設されている。
そのレジストセンサ23は例えば反射型フォトセンサで
あり、その対向位置に転写紙の先端が到達するとそれを
検出する。それから一定時間経過後に給紙クラッチをO
FFにして搬送中の転写紙を停止させる。それによっ
て、給紙した転写紙の先端をレジストローラ対22に付
き当てて、スキューを補正した状態で待機させる。
【0019】その後、感光体ドラム2上の画像先端に合
わせたタイミングでレジストクラッチをONにし、レジ
ストローラ対22が回転駆動されることにより、待機中
の転写紙を転写部へ向けて再搬送する。その転写紙が転
写部に到達すると、転写ベルト24の作用によって感光
体ドラム2上のトナー像をその紙面上に転写し、その後
分離爪26によってその転写紙を感光体面から分離す
る。
【0020】次いで、その転写紙を2個のローラ27,
28によって張装された搬送ベルト29によって定着部
へ送り、その定着ローラ25によってトナー像を熱定着
し、コピーモードとして片面モードが選択されていれ
ば、その転写紙を切替爪30の上側を通して外部の図示
しない排紙トレイに排紙し、両面モードが選択されてい
れば、切替爪30の切り替えによつて下側の再給紙用搬
送経路31ヘ送り込み、その裏面に次の原稿の画像を転
写する工程に進む。
【0021】また、画像転写後の感光体ドラム2は、そ
の表面の残留トナーがクリーニングユニット8を構成す
るクリーニングブラシ8aとクリーニングブレード8b
によつて除去されてトナー回収タンク8cに回収され、
さらに残存電荷を消去するためにその感光面が除電ラン
プ5によって全面露光させる。
【0022】この複写機には、それぞれ異なるサイズの
転写紙をセットし得る3つの給紙カセット34〜36を
着脱可能に備え、さらに、そのいずれの給紙カセットに
も収納されない不特定サイズの転写紙をセットできる手
差しテーブル(手差しトレイ)37を、仮想線で示す不
使用位置から実線で示す使用位置へ矢示A方向に回動可
能に設けている。
【0023】次に、この電子写真複写機の制御系につい
て説明する。図3はこの複写機の制御系の概略構成を示
すブロック図である。この制御系は、演算処理部(CP
U)41,制御プログラム格納部(ROM)42,デー
タ格納部(RAM,不揮発性メモリ)43,及び出力用
I/O44,入力用I/O45,入出力用I/O46に
よってマイクロコンピュータの機能を持つ主制御部40
を構成している。
【0024】そして、この主制御部40がI/O44を
介して前述した露光ランプ10,帯電チャージャ4等の
制御対象47を制御し、I/O45を介して電位センサ
38等の各センサによる状態量・被制御量検知部48ら
の信号を取り込み、I/O46を介してテンキーやディ
スプレイなどを含む操作部49との間でデータの入出力
を行なう。
【0025】この複写機の制御系の露光用光源である露
光ランプ10の発光制御、及び帯電チャージャ4,現像
ローラ19a,転写ベルト24等に印加する高電圧の制
御に係わる部分について、より具体的なブロック回路図
を図4に示す。この図4において、図2及び図3と対応
する部分には同一符号を付している。
【0026】この制御系において、主制御部40は操作
部49との間でデータのやり取りを行なうと共に、トリ
ガ信号を出力してAC電源回路50を制御し、そのトリ
ガ信号の長さ(時間)によってAC電源出力すなわち露
光ランプ10への出力電圧が決まる。
【0027】また、主制御部40はPWM(パルス幅変
調)タイマ51を制御して、バッファ52を介して4つ
のPWM信号P1〜P4を出力させる。そのうちのPW
M信号P1は、帯電用高圧発生回路53のトランスの1
次側に接続されたFET57のゲートに印加され、その
デューティによって帯電用高圧発生回路53が発生する
高電圧、すなわち帯電チャージャ4の放電ワイヤ4aに
印加する高電圧(帯電電圧)が決まる。
【0028】同時に、他のPWM信号P2がグリッド用
高圧発生回路54のトランスの1次側に接続されたFE
T58のゲートに印加され、そのデューティによってグ
リッド用高圧発生回路54が発生する高電圧、すなわち
帯電チャージャ4のグリッド4bに印加する高電圧(グ
リッド電圧)が決まる。
【0029】さらに、別のPWM信号P3は転写用高圧
発生回路55のトランスの1次側に接続されたFET5
9のゲートに印加され、そのデューティによって転写用
高圧発生回路55が発生する高電圧、すなわち導電性ロ
ーラ24a及び24bを介して転写ベルト24に印加す
る高電圧(転写電圧)が決まる。
【0030】また、残りのPWM信号P4は現像バイア
ス用高圧発生回路56のトランスの1次側に接続された
FET60のゲートに印加され、そのデューティによっ
て現像バイアス用高圧発生回路56が発生する高電圧、
すなわち現像ユニット19内の現像ローラ19aに印加
する高電圧(現像バイアス電圧)が決まる。一方、感光
体ドラム2の表面の帯電電位を検出(測定)する電位セ
ンサ38の検出信号をA/D変換回路61によってデジ
タル値に変換し、主制御部40に取り込む。さらに、こ
の主制御部40は除電ランプ5及びイレーサ7の点灯も
制御する。
【0031】ここで、暗部パターン電位(暗部電位)V
D とは、帯電用高圧発生回路53から放電ワイヤ4aに
帯電電圧を、グリッド用高圧発生回路54からグリット
4bにグリッド電圧をそれぞれ印加している時に、スキ
ャナの露光ランプ10から図示しない特定の暗部パター
ンに光を当てた場合の感光体ドラム2に現われる潜像電
位をさす。
【0032】また、明部パターン電位(明部電位)VL
とは、帯電用高圧発生回路53から放電ワイヤ4aに帯
電電圧を、グリッド用高圧発生回路54によってグリッ
ト4bにグリッド電圧をそれぞれ印加している時に、ス
キャナの露光ランプ10から図示しない特定の明部パタ
ーンに光を当てた場合の感光体ドラム2に現われる潜像
電位をさす。
【0033】また、残留電位VR とは、帯電用高圧発生
回路53から放電ワイヤ4aに帯電電圧を、グリッド用
高圧発生回路54からグリット4bにグリッド電圧をそ
れぞれ印加し、且つイレーサ7をオン状態にしている時
に感光体ドラム2のイレーサ7によって除電された領域
に残っている電位をさす。
【0034】次に、図4の主制御部40による画像電位
調整処理を図1のフローチャートによって説明する。こ
のルーチンは電源オン時にメインルーチンからコールさ
れてスタートし、まず図2の感光体ドラム2を回転さ
せ、次いでスキャナ(露光ランプ10)を暗部パターン
に対向する位置に移動させ、その露光ランプ10をオン
にする。
【0035】次いで、除電ランプ5及びイレーサ7をオ
ンにした後、グリッド用高圧発生回路54からグリッド
4bにグリッド電圧を印加(グリッドON)させると共
に、帯電用高圧発生回路53から放電ワイヤ4aに帯電
電圧を印加(帯電ON)させる。ここで、グリッド電圧
及びランプ電圧(露光ランプ10に印加する電圧)をそ
れぞれ前回の調整値あるいは固定値(例えば900Vと
65V)にする。
【0036】次いで、電位センサ38を用いて感光体ド
ラム2上の残留電位VR を測定した後、イレーサ7をオ
フにしてそのオフ部の暗部パターン電位VD を測定す
る。すなわち、露光ランプ10の光が暗部パターンで反
射して感光体ドラム2の表面に帯電されている電荷をそ
のパターンの濃度による反射光量に応じて消失させた部
分の電位を測定する。
【0037】暗部パターン電位VD の測定が終了する
と、再びイレーサ7をオンにし、スキャナを明部パター
ンに移動させた後、イレーサ7をオフにしてそのオフ部
の明部パターン電位VL を測定する。すなわち、露光ラ
ンプ10の光が明部パターンで反射して感光体ドラム2
の表面に帯電されている電荷をそのパターンの濃度によ
る反射光量に応じて消失させた部分の電位を測定する。
明部パターン電位VL の測定が終了すると、再びイレー
サ7をオンにし、続いて数1によってグリッド目標電圧
VG 及び露光ランプ目標電圧VLPを求めて、メインルー
チンへリターンする。
【0038】
【数1】 △VG ’=1.06×{720−(VD−VR)} △VLP’=−0.04×{170−(VL−VR)} VG =VG ’+△VG ’+α△VLP’ VLP =VLP’+△VLP’+△VG ’/α
【0039】ここで、△VG ’はグリッド目標電圧まで
の調整分を、△VLP’はランプ目標電圧までの調整分
を、VG ’は暗部パターン電位VD測定時のグリッド電
圧を、VLP’は明部パターン電位VL の測定時のランプ
電圧を、αはグリッド電圧とランプ目標電圧VLP,ラン
プ電圧と暗部パターン電位VD の相関関係を表わす係数
をそれぞれ示す。また、1.06及び−0.04は電位換
算係数(電位変換係数)であり、1.06は暗部パター
ン電位VD を100〔V〕上昇させるのにグリッド電圧
を106〔V〕上げるということ、−0.04は明部パ
ターン電位VLを100〔V〕上昇させるのにランプ電
圧を4〔V〕上げるということを示している。
【0040】ここで、ランプ電圧を1〔V〕上げる時、
その上昇により暗部パターン電位VD が10〔V〕下が
り、それを取り戻すためにグリッド電圧を10〔V〕上
げなければならないなら、αは10である。その先のグ
リッド電圧を10〔V〕上げたことによりランプ電圧が
0.1〔V〕上がった場合には、その上昇分は影響が少
ないので無視する。
【0041】次に、図4の主制御部40による他の画像
電位調整処理を図5のフローチャートによって説明す
る。このルーチンにおいて、暗部パターン電位VD を測
定してイレーサ7をオンにするまでの動作は図1の場合
と同様である。次いで、数2によってグリッド目標電圧
VG を求めて、グリッド用高圧発生回路54からグリッ
ド4bにそのグリッド目標電圧VG を印加する。
【0042】
【数2】VG =VG ’+△VG ’
【0043】その後、スキャナを明部パターンに移動さ
せ、イレーサ7をオフにしてそのオフ部の明部パターン
電位VL を測定した後、イレーサ7をオンにし、数3に
よって露光ランプ目標電圧VLP を求め、電位確認モー
ドに入って電位確認処理を行ない、メインルーチンへリ
ターンする。
【0044】
【数3】VLP =VLP’+△VLP’
【0045】図6は図5の電位確認処理のサブルーチン
を示すフローチャートであり、まずVD−VRの許容範囲
を決定する。このとき、通常の許容範囲が720±30
〔V〕であれば、露光ランプ目標電圧までの調整分△V
LP’が正ならVD−VRの許容範囲を720〜750
〔V〕とし、負なら690〜720〔V〕として、露光
ランプ目標電圧VLPまでの調整分△VLP’を考慮する。
なお、露光ランプ電圧が上がると、暗部パターン電位V
D は下がる。
【0046】次いで、スキャナを再び暗部パターンに移
動させ、露光ランプ10を求めた露光ランプ目標電圧V
LPでオンにして、電位センサ38を用いて感光体ドラム
2上の残留電位VR を測定した後、イレーサ7をオフに
してそのオフ部の暗部パターン電位VD を測定し、VD
−VRが許容範囲か否かを判断して、許容範囲でなけれ
ばグリッド電圧を±10〔V〕可変して再度暗部パター
ン電位VD の測定を行なう。
【0047】また、VD−VRが許容範囲ならば、イレー
サ7をオンにし、スキャナを明部パターンに移動させた
後、イレーサ7をオフにしてそのオフ部の明部パターン
電位VL を測定し、VL−VRが許容範囲か否かを判断し
て、許容範囲でなければランプ電圧を±1〔V〕可変し
て再度明部パターン電位VL の測定を行ない、許容範囲
ならばメインルーチンへリターンする。
【0048】次に、主制御部40による暗部電位変換係
数の調整処理を図7のフローチャーによって説明する。
このルーチンは電源オン時にメインルーチンからコール
されてスタートし、まず感光体ドラム2を回転させ、次
いでスキャナを暗部パターンに対向する位置へ移動させ
た後、露光ランプ10をオンにする。ランプ電圧は固定
値(65V)とする。
【0049】次いで、除電ランプ5をオンにした後、帯
電用高圧発生回路53から放電ワイヤ4aに帯電電圧を
印加(帯電ON)させ、グリッド用高圧発生回路54か
らグリッド4bにグリッド電圧を印加(グリッドON)
させる。ここで、グリッド電圧の使用範囲を700〜1
000〔V〕とした場合、測定点を700〔V〕,80
0〔V〕,900〔V〕,1000〔V〕のいずれかと
する。
【0050】その後、電位センサ38を用いて感光体ド
ラム2の表面電位を測定し、その結果を処理してデータ
格納部(不揮発性メモリ)43に格納する。すなわち、
X軸をグリッド電圧VG ,Y軸を暗部電位VD とし、各
測定点から最小二乗法によりグリッド電圧VG と暗部パ
ターン電位VD の関係式(一次式)を求め、その傾きを
電位換算係数としてデータ格納部(不揮発性メモリ)4
3に格納し、メインルーチンへリターンする。
【0051】次に、主制御部40による明部電位変換係
数の調整処理を図8のフローチャーによって説明する。
このルーチンは電源オン時にメインルーチンからコール
されてスタートし、まず感光体ドラム2を回転させ、次
いで除電ランプ5をオンにした後、帯電用高圧発生回路
53から放電ワイヤ4aに帯電電圧を印加(帯電ON)
させ、グリッド用高圧発生回路54からグリッド4bに
グリッド電圧を印加(グリッドON)させる。ここで、
グリッド電圧を固定値(900V)とする。
【0052】次いで、スキャナを明部パターンに移動さ
せ、その露光ランプ10をオンにする。ここで、ランプ
電圧の使用範囲を60〜75〔V〕とした場合、測定点
を60〔V〕,65〔V〕,70〔V〕,75〔V〕の
いずれかとする。その後、電位センサ38を用いて感光
体ドラム2の表面電位を測定し、その結果を処理してデ
ータ格納部(不揮発性メモリ)43に格納する。すなわ
ち、X軸をランプ電圧,Y軸を明部パターン電位VL と
し、各測定点から最小二乗法によりランプ電圧と明部電
位VL の関係式(一次式)を求め、その傾きを電位換算
係数としてデータ格納部43に格納し、メインルーチン
へリターンする。
【0053】このように、この実施例によれば、グリッ
ド電圧と露光ランプ電圧との相対関係を考慮して感光体
ドラム2上の暗部パターン電位VD 及び明部パターン電
位VL を調整するので、その調整時に使用する演算値が
より正確になり、画像品質の低下を防止することができ
る。
【0054】また、上記相対関係をグリッド目標電圧V
G 及び露光ランプ目標電圧VLPの算出時に考慮した場合
には、後の確認調整時に調整をはずす確率が低くなる。
あるいは、上記相対関係をグリッド目標電圧VG 及び露
光ランプ目標電圧VLPの算出後に考慮した場合には、暗
部パターン電位VD 及び明部パターン電位VL の調整時
に使用する演算式が変わらなくなるため、プロセス条件
決定時にグリッド電圧が明部パターン電位VL に与える
影響や露光ランプ電圧が暗部パターン電位VDに影響を
実験調査しなくてもよい。
【0055】さらに、感光体ドラム2及び帯電チャージ
ャ4の物理的特性とグリッド電圧を主要因とした暗部パ
ターン電位VD の電位ハード特性を測定して暗部電位変
換係数を調整するので、製品個々における電位ハード特
性のばらつきを考慮した演算によって暗部パターン電位
VD の調整を行なえ、その演算値がその調整がしきれな
いくらいにずれることがない。
【0056】さらにまた、感光体ドラム2及び帯電チャ
ージャ4の物理的特性とグリッド電圧,及び露光ランプ
10の光量を主要因とした明部パターン電位VL の電位
ハード特性を測定して明部電位変換係数を調整するの
で、製品個々における電位ハード特性のばらつきを考慮
した演算によって明部パターン電位VL の調整を行な
え、その演算値がその調整がしきれないくらいにずれる
ことがない。
【0057】以上、この発明を複写機に適用した実施例
について説明したが、この発明はこれに限らず、レーザ
プリンタ,LEDプリンタ等の光プリンタやファクシミ
リ装置などの電子写真プロセスを用いた各種の画像形成
装置に適用可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、感光体上の暗部電位及び明部電位の調整時に使用
する演算値がより正確になり、画像品質の低下を防止す
ることができる。
【0059】なお、請求項2の発明によれば、感光体上
の暗部電位及び明部電位を調整した後の確認調整時に調
整をはずす確率が低くなる。また、請求項3の発明によ
れば、感光体上の暗部電位及び明部電位の調整時に使用
する演算式が変わらなくなるので、プロセス条件決定時
にグリッド電圧が明部電位に与える影響や露光ランプ電
圧が暗部電位に影響を実験調査しなくてもよい。
【0060】さらに、請求項4の発明によれば、製品個
々における電位ハード特性のばらつきを考慮した演算に
よって暗部電位の調整を行なえるので、その演算値がそ
の調整がしきれないくらいにずれることがなくなる。さ
らにまた、請求項5の発明によれば、製品個々における
電位ハード特性のばらつきを考慮した演算によって明部
電位の調整を行なえるので、その演算値がその調整がし
きれないくらいにずれることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の主制御部による画像電位調整処理を示す
フロー図である。
【図2】この発明を実施する画像形成装置の一例として
の電子写真複写機の機構部の概略構成図である。
【図3】図2の複写機の制御系の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図3の制御系のこの発明に係わる部分を具体的
に示すブロック回路図である。
【図5】図4の主制御部による他の画像電位調整処理を
示すフロー図である。
【図6】図5の電位確認処理のサブルーチンを示すフロ
ー図である。
【図7】図4の主制御部による暗部電位変換係数の調整
処理を示すフロー図である。
【図8】図4の主制御部による明部電位変換係数の調整
処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 複写機 2 感光体ドラム 4 帯電チャージャ 4a 放電ワイヤ 4b グリッド 5 除電ランプ 7 イレーサ 10 露光ランプ 11 コンタクトガラス 12 第2ミラー 13 第3ミラー 14 スルーレンズ 15 第4ミラー 16 第5ミラー 17 第6ミラー 18 防塵ガラス 38 電位センサ 41 演算処理部 42 制御プログラム 43 データ格納部 47 制御対象 48 被制御量検知部 49 操作部 50 AC電源回路 51 PWMタイマ 52 バッファ 53 帯電用高圧発生回路 54 グリッド用高圧発生
回路 57,58 FET 61 A/D変換回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の被制御量を検知する被制御量
    検知手段と、該手段によって検知される被制御量に関与
    する状態量を検知する状態量検知手段と、前記被制御量
    検知手段によって検知される被制御量を制御するための
    操作量を入力する操作量入力手段と、前記被制御量,状
    態量,操作量,及び演算データを格納するデータ格納手
    段と、前記被制御量を制御する制御用プログラムを格納
    するプログラム格納手段と、該手段内の制御用プログラ
    ムにより帯電チャージャのグリッド電圧及び露光ランプ
    電圧を制御して感光体上の暗部電位及び明部電位を調整
    する画像電位調整手段とを備えた画像形成装置におい
    て、 前記画像電位調整手段が、前記グリッド電圧と露光ラン
    プ電圧との相対関係を考慮して前記感光体上の暗部電位
    及び明部電位を調整する手段であることを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像電位調整手段が、前記相対関係
    を前記グリッド電圧の目標値及び前記露光ランプ電圧の
    目標値の算出時に考慮する手段を有する請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像電位調整手段が、前記相対関係
    を前記グリッド電圧の目標値及び前記露光ランプ電圧の
    目標値の算出後に考慮する手段を有する請求項1記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像電位調整手段が、前記感光体,
    帯電チャージャ,グリッド電圧を主要因とした暗部電位
    の電位ハード特性を測定して、暗部電位変換係数を調整
    する手段を有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像電位調整手段が、前記感光体,
    帯電チャージャ,グリッド電圧,及び露光ランプ光量を
    主要因とした明部電位の電位ハード特性を測定して、明
    部電位変換係数を調整する手段を有する請求項1乃至3
    のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5734948A (en) * 1995-10-12 1998-03-31 Sharp Kabushiki Kaisha Image stabilizer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5734948A (en) * 1995-10-12 1998-03-31 Sharp Kabushiki Kaisha Image stabilizer

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