JPH06167833A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

Info

Publication number
JPH06167833A
JPH06167833A JP4318830A JP31883092A JPH06167833A JP H06167833 A JPH06167833 A JP H06167833A JP 4318830 A JP4318830 A JP 4318830A JP 31883092 A JP31883092 A JP 31883092A JP H06167833 A JPH06167833 A JP H06167833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymer
toner
colorant
weight
carbon black
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4318830A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Hirano
暢宏 平野
Hideki Ota
英樹 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP4318830A priority Critical patent/JPH06167833A/ja
Publication of JPH06167833A publication Critical patent/JPH06167833A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、カーボンブラック等の着色剤の分
散性を向上させることにより、着色剤をトナー粒子個々
に均一含有させ、着色性、帯電安定性に優れ、トナー飛
散、カブリ等の不具合のない電子写真用トナーを提供す
ることを目的とする。 【構成】 本発明によれば、ビニル系芳香族系炭化水素
及び(メタ)アクリル酸エステルモノマーより選ばれる
少なくとも1種以上のモノマーとスチレンスルホン酸ナ
トリウムとの共重合体で、その重合度が50〜1000
であり、かつスチレンスルホン酸ナトリウムからなるセ
グメントを1分子中に1個有している共重合体を吸着し
ている着色剤を含有することを特徴とする電子写真用ト
ナーが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用トナーに関
し、より詳細には静電式複写機や、レーザービームプリ
ンター等の、いわゆるカールソンプロセスを応用した画
像形成に使用される電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】懸濁重合法で黒色のトナーを合成するに
は、着色剤をモノマー中に混合分散させた後に懸濁重合
する方法が一般的である。しかし、着色剤、特にカーボ
ンブラックは表面にキノン性水酸基、カルボニル基、カ
ルボキシル基等の酸素含有官能基を有し、これら官能基
は親水性であるため油性単量体に対する親和性に乏し
く、単量体中で凝集しやすい。このため、単にカーボン
ブラックをモノマー中に添加して機械的に混合分散する
だけではカーボンブラックはモノマー中に均一に分散せ
ず、トナーとした場合に黒色度の低下、帯電ムラ等の問
題が発生する。
【0003】従来、カーボンブラックのモノマー中での
分散性を向上させるために、以下に示す先行技術が提案
されている。 特開昭59ー52253号公報 特開昭60ー117253号公報 上記、に開示された技術は、シラン系カップリング
剤又はチタン系カップリング剤を用いてカーボンブラッ
クを表面処理することにより、カーボンブラックの分散
性を向上させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発明者等が実
験検討したところ、上記、に開示されたシラン系カ
ップリング剤又はチタン系カップリング剤を用いてもモ
ノマー中のカーボンブラックの分散性はほとんど向上し
ないという結果を得た。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明によれば、ビニル
系芳香族系炭化水素及び(メタ)アクリル酸エステルモ
ノマーより選ばれる少なくとも1種以上のモノマーとス
チレンスルホン酸ナトリウムとの共重合体で、その重合
度が50〜1000であり、かつスチレンスルホン酸ナ
トリウムからなるセグメントを1分子中に1個有してい
る共重合体を吸着している着色剤を含有することを特徴
とする電子写真用トナーが提供される。
【0006】また、電子写真用トナーの誘電正接tan
δは0.02以下で、かつ表面電荷密度は9nC/cm
2以上であることが好ましく、この物性値はトナー中に
カーボンブラック等の導電性物質が均一分散することに
よって達成される。
【0007】
【作用】本発明では、ビニル系芳香族系炭化水素及び
(メタ)アクリル酸エステルモノマーより選ばれる少な
くとも1種以上のモノマーとスチレンスルホン酸ナトリ
ウムとの共重合体で、その重合度が50〜1000であ
り、かつ1分子中のスチレンスルホン酸ナトリウムから
なるセグメントを共重合体中1個有している共重合体を
吸着している着色剤を含有することが顕著な特徴であ
る。
【0008】本発明は、発明者等が鋭意検討した結果、
スルホン酸ナトリウム基がカーボンブラック等の着色剤
表面の官能基に吸着しやすく、またビニル芳香族系炭化
水素モノマー及び(メタ)アクリル酸エステルモノマー
より選ばれる少なくとも1種以上のモノマーは油性単量
体との相溶性に優れるという知見に基ずくものである。
【0009】すなわち、着色剤表面のキノン性水酸基、
カルボニル基、カルボキシル基等の酸素含有官能基に本
発明に係わる共重合体中のスルホン酸ナトリウムからな
るセグメントが吸着する結果、一方の油性単量体との相
溶性に優れるビニル芳香族系炭化水素モノマー及び(メ
タ)アクリル酸エステルモノマーより選ばれる少なくと
も1種以上のモノマーが着色剤表面を覆うこととなり着
色剤は凝集することなく安定に分散することができるの
である。
【0010】ここで、共重合体中のスチレンスルホン酸
ナトリウムからなるセグメントが複数個ある場合には、
これらセグメントが複数のカーボンブラックに吸着する
ため、複数の着色剤が共重合体の1分子により架橋され
た状態となり、モノマー中で着色剤の凝集体が形成さ
れ、分散性が不良となり好ましくない。なお、共重合体
中のスチレンスルホン酸ナトリウムからなるセグメント
数は、共重合体の平均重合度とスチレンスルホン酸ナト
リウムの組成モル分率から算出される。
【0011】また、重合度に関しては、50より小さい
とスチレンスルホン酸ナトリウム組成分率が大きくなる
ため共重合体の水に対する親和性が増し、共重合体の油
性モノマーへの溶解性が悪化するばかりでなく、このよ
うな共重合体を含有するトナーの帯電性や耐湿性にも悪
影響を及ぼす。逆に重合度が1000を越えると、着色
剤の分散を安定化するのに必要な共重合体の量が多くな
り、結果として分散系の粘度の増大を招き、製造効率の
悪化やトナーの粒度分布がブロード化するため好ましく
ない。ここで重合度とは重合体を構成する単量体の数を
いう。実際には重合体の分子量を測定して計算する。
【0012】電子写真用トナーの誘電正接tanδは
0.02以下で、かつ表面電荷密度は9nC/cm2
上であることが好ましい。誘電正接tanδが0.02
より大きいトナーは、カーボンブラック等の着色剤の分
散が不均一であるため、粒子個々の電気物性にばらつき
が生じ、均一に摩擦帯電することができず、無帯電や逆
帯電トナー粒子が発生し、トナー飛散や地肌かぶりの原
因となる。また、表面電荷密度が9nC/cm2未満で
あるとトナー飛散や地肌かぶりが発生することが多い。
【0013】ここで、誘電正接tanδとはトナーに交
流電圧を印加した際に流れる伝導電流(Id)と誘電分極
により流れる反復電流(Ic)の比であり、tanδ=Id
/Icで表される。このtanδ値はトナー中のカーボ
ンブラック等の導電性物質の分散性を示す指標であり、
カーボンブラックの分散性が悪いと伝導電流が増大する
ためtanδは大きくなる。測定方法としては、トナー
を20Kg/cm2の圧力でプレスし、ペレット状に成
形してこのペレットに100KHzの交流を印加し、L
CRメーターにより誘電損失を測定する。
【0014】表面電荷密度とはトナーの単位表面積あた
りが保持する電荷量であり、これが小さいと画像出しし
た時にトナー飛散や地肌かぶりが発生する。トナー中の
カーボンブラック等の導電性物質の分散性が悪いとトナ
ーの導電性が増し、電荷保持能力が低下するため表面電
荷密度は小さくなる。この表面電荷密度は、トナーとフ
ェライトキャリアとを混合攪拌し、摩擦帯電させた現像
剤の帯電量をブローオフ法により測定し、この値をトナ
ーの比表面積(窒素吸着法により測定)で除することに
よって算出される。
【0015】
【共重合体の重合】共重合体を得る重合法は特に限定さ
れないが、分散重合法、溶液重合法、乳化重合方法がよ
い。この場合、後述する水と水混和性有機溶媒との混合
媒体中で、かつ一般的な分散安定剤及び後述する重合開
始剤の存在下で重合させるのが好ましい。
【0016】共重合体の出発原料としての油溶性単量体
は、ビニル芳香族炭化水素単量体又は(メタ)アクリル
酸エステル類である。ビニル芳香族炭化水素単量体とし
ては、一般式が下式(1)で表されるものが使用され、
具体的にはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−
クロロスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルスチ
レン、ジビニルベンゼンがあげられ、これらの単独又は
2種以上を併用することができる。
【0017】
【化1】
【0018】式中、R1は水素原子、低級アルキル基又
はハロゲン原子を示し、R2は水素原子、低級アルキル
基、ハロゲン原子、アルコキシ基、ニトロ基、又はビニ
ル基を示す。また、(メタ)アクリル酸エステルとして
は、一般式が下式(2)で表されるアクリル系単量体が
使用され、具体的にはアクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ー2ーエチルへキシ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリ
ル酸ー2ーエチルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エ
チル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、δ−ヒドロ
キシアクリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタクリル酸エ
チル、エチレングリコールジメタクリル酸エステル、テ
トラエチレングリコールジメタクリル酸エステル等があ
げられ、これらの単独又は2種以上を併用することがで
きる。
【0019】
【化2】
【0020】式中、R3は水素原子又は低級アルキル基
を示し、R4は水素原子、炭素数1〜12の炭化水素基、ヒ
ドロキシアルキル基、又はビニルエステル基を示す。
上記油溶性単量体とスチレンスルホン酸ナトリウムとの
組成比は、一般に上記油溶性単量体に対するスチレンス
ルホン酸ナトリウムの組成分率で重量比として30%以
下であり、特に20%以下の重量比で用いるのがよい。
【0021】
【共重合体を着色剤表面に吸着させる方法】共重合体を
着色剤表面に吸着させる方法は特に限定されない。例え
ば、着色剤、共重合体、共重合体を溶解する媒体の各々
の所定量よりなる混合物を攪拌、ボールミル、超音波な
どの方法で混合分散させればよい。この場合、共重合体
を溶解する媒体に対しての着色剤の添加量は50%以下
が好ましい。着色剤に対する共重合体の吸着量は、吸着
前後の着色剤の重量差で確認できるが、簡易的には混合
時間等によって判断してもよい。
【0022】着色剤には、顔料、染料があり、例えばカ
ーボンブラック;ファストエロー、ジスアゾエロー、ジ
スアゾオレンジ、ナフトールレッドなどの不溶性アゾ顔
料(芳香族アミンをジアジカップリングして得られ
る);銅フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料;
ファナールレーキ、タンニンレーキ、カタノールなどの
染色レーキ;イソインドリノエローグリーニッシュやイ
ソインドリノエローレデイッシュなどのイソインドリノ
系顔料;キナクリドン系顔料;ペリレンスカーレットや
ペリレンマルーンなどのペリレン系顔料;などがあげら
れる。共重合体を溶解する媒体としては、トルエン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等が挙げられる。
【0023】
【トナーの製造】懸濁重合法あるいは粉砕法といった一
般的方法で本発明の静電荷像用トナーが得られ、製造方
法は特に限定されない。懸濁重合法と粉砕法による製造
方法を例示として以下に示す。 〔懸濁重合法によるトナー製造〕重合法によるトナー製
造では、上記カーボンブラック分散液にさらに重合性単
量体を添加し、また必要に応じて従来より公知の電荷制
御剤、ワックスが添加されることによりトナー組成物を
得ることができる。
【0024】本発明で用いられる重合性単量体として
は、ビニル芳香族炭化水素単量体及び(メタ)アクリル
酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも一種であ
り、上記油溶性単量体として用いたものを用いることが
できる。懸濁分散する際の分散安定剤としては、それ自
体公知の懸濁重合に使用する分散安定剤が使用できる
が、粒子の安定性と重合後の重合体粒子からの除去が容
易である点から無機分散剤が好ましく、特に難水溶性無
機塩微粉末が使用される。具体的には、硫酸カルシウ
ム、リン酸3カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シリカ等
をあげることができる。分散剤の使用量はみず100重
量部に対して、0.001〜10重量部、特に0.00
5〜5重量部程度使用するのが好ましい。
【0025】重合開始剤としては、アゾビスイソブチロ
ニトリル等のアゾ化合物や、クメンヒドロペルオキシ
ド、t-ブチルヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシ
ド、ジーt-ブチルペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過
酸化ラウロイル等の過酸化物などがあげられ、特に上記
単量体に可溶なものが好ましい。また、この他にγ−
線、加速電子線のようなイオン化放射線や紫外線と各種
光増感剤との組み合わせも使用することができる。
【0026】これらの重合開始剤の配合量は、通常用い
られている量でよく、一般に仕込単量体当り0.1〜1
0重量部が好ましい。重合温度及び時間は一般に40〜
100℃の温度で1〜50時間が適当である。反応系の
攪拌は全体として均質な反応が生じるような緩和な攪拌
でよく、また酸素による重合抑制を防止するために反応
系を窒素等の不活性ガスで置換して重合を行うのが好ま
しい。
【0027】この重合により生成するトナーの粒径は一
般に0.1〜30μm、特に1〜20μmであり、トナ
ーの粒度分布は比較的均斉であって狭い。トナーは上記
粒度範囲の粒状物の形で得られるので、生成した粒子を
濾過し、必要により水又は適当な溶剤で洗浄し、乾燥し
てトナーが得られる。 〔粉砕法によるトナー製造〕粉砕法によるトナー製造で
は、着色剤へ共重合体に吸着させた後、共重合体の吸着
した着色剤と共重合体を溶解する媒体とを遠心分離等に
より分離し、乾燥させる。その後は、一般的粉砕法の製
造による。具体的には、結着樹脂、着色剤、電荷制御
剤、離型剤等を混合攪拌する。混合攪拌は低負荷・低せ
ん断力が作用する条件下で行うべきであり、一般にコニ
カルブレンダー、リボンブレンダー、V型ブレンダー、
ナウターミキサー、ヘンシェルミキサー、ボールミル等
の各種混合攪拌装置で行うことができる。混合攪拌温度
は、結着樹脂のガラス転移点(Tg)よりも低い温度と
するのがよい。必要な混合攪拌時間は装置の種類、投入
量によっても相違するが、一般に10〜300分の範囲
が適当である。このようにして得られた前混合を常法に
より溶融混練し、この混練物を粉砕、分級してトナーと
する。
【0028】
〔共重合体の合成〕
ジメチルスルホキシド(溶媒) 300重量部 スチレン 100重量部 スチレンスルホン酸ナトリウム 2重量部 アゾビスイソブチロニトリル (重合開始剤) 1重量部 過酸化ベンゾイル(重合開始剤) 1重量部 上記の各材料を充分に混合溶解後、窒素気流下で攪拌さ
せながら80℃で10時間溶液重合を行った後、濃縮
し、溶媒であるジメチルスルホキシド及び蒸留水を揮発
させてスチレンとスチレンスルホン酸ナトリウムとより
なる共重合体樹脂(共重合体A)を得た。この共重合体
の分子量をGPCにより測定したところMw=1100
0(平均重合度100)であった。共重合体の組成比を
メチレンブルーのスルホン基への吸着特性を利用した分
光光度測定より求めたところSt/NaSS組成=99
/1であった。この共重合体を共重合体Aとする。
【0029】上述の方法により、スチレンスルホン酸ナ
トリウム/スチレンの組成比、及び重合開始剤濃度を変
化させ下表に示すように種々の共重合体を合成した。
【0030】
【表1】
【0031】
【実施例1】 〔着色剤の処理〕 スチレン 100重量部 カーボンブラック 15重量部 (商品名「MA−100」 三菱化成社製) 共重合体A 3重量部 上記共重合体が十分に溶解せしめられたスチレンモノマ
ー中に上記のカーボンブラックを投入し、2.3mmス
テンレスボールを用いて20時間ボールミルにより行な
うことにより、カーボンブラックのモノマー分散液を得
た。
【0032】カーボンブラックはモノマー中に凝集する
ことなく安定に分散され、レーザー回折式粒度分布計に
より測定したカーボンブラック分散径は0.25μmで
あった。 〔トナーの製造〕 カーボンブラック分散液 40重量部 スチレン 40重量部 ブチルメタクリレート 18重量部 ジビニルベンゼン 0.9重量部 ジエチレングリコール 2.5重量部 ジメタクリレート 電荷制御剤1 0.5重量部 (「ボントロンSー44」 オリエント社製) 電荷制御剤2 0.5重量部 (「カヤセットTー2」 日本化薬社製) アゾビスジメチル 3重量部 バレロニトリル 以上を十分に混合攪拌することによりトナー組成物を得
た。これを、水400重量部、第3リン酸カルシウム
6.3重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.004重量部より調整した連続相に特殊機化製ホモ
ミキサーを用いて8000rpmで10分間懸濁させる
ことにより、平均径10.3μmの懸濁油滴を得た。こ
れを80℃で8時間重合を行ない、濾過洗浄を繰り返す
ことによりトナーを得た。
【0033】
【実施例2】 〔着色剤の処理〕 スチレン 100重量部 カーボンブラック 15重量部 (商品名「MA−100」 三菱化成社製) 共重合体B 20重量部 上記共重合体が十分に溶解せしめられたスチレンモノマ
ー中に上記のカーボンブラックを投入し、2.3mmス
テンレスボールを用いて20時間ボールミルにより行な
うことにより、カーボンブラックのモノマー分散液を得
た。
【0034】カーボンブラックはモノマー中に凝集する
ことなく安定に分散され、レーザー回折式粒度分布計に
より測定したカーボンブラック分散径は0.25μmで
あった。このカーボンブラック分散液を用い、実施例1
と同様にトナーを合成した。
【0035】
【比較例1】 〔着色剤の処理〕 スチレン 100重量部 カーボンブラック 15重量部 (商品名「MA−100」 三菱化成社製) 共重合体C 1重量部 (共重合体の添加量はスチレンスルホン酸ナトリウムの
モル数が実施例1及び2と同一になるように添加し
た。) 〔トナーの製造〕上記着色剤を用いて実施例1と同様に
してトナーを合成した。
【0036】
【比較例2】 〔着色剤の処理〕 スチレン 100重量部 カーボンブラック 15重量部 (商品名「MA−100」 三菱化成社製) 共重合体D 4重量部 (共重合体の添加量はスチレンスルホン酸ナトリウムの
モル数が実施例1及び2と同一になるように添加し
た。) 〔トナーの製造〕上記着色剤を用いて実施例1と同様に
してトナーを合成した。
【0037】
【比較例3】 〔着色剤の処理〕 スチレン 100重量部 カーボンブラック 15重量部 (商品名「MA−100」 三菱化成社製) 共重合体E 1重量部 (共重合体の添加量はスチレンスルホン酸ナトリウムの
モル数が実施例1及び2と同一になるように添加し
た。) 〔トナーの製造〕上記着色剤を用いて実施例1と同様に
してトナーを合成した。
【0038】
【比較例4】 〔着色剤の処理〕 スチレン 100重量部 カーボンブラック 15重量部 (商品名「MA−100」 三菱化成社製) 共重合体F 40重量部 (共重合体の添加量はスチレンスルホン酸ナトリウムの
モル数が実施例1及び2と同一になるように添加し
た。) 〔トナーの製造〕上記着色剤を用いて実施例1と同様に
してトナーを合成した。
【0039】
【評価】トナー性能を評価した結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】実施例1のトナーはカーボンブラックがト
ナー中に均一に微小分散しており十分な黒みを有してお
り、ペレット状に成形してLCRメーターにより誘電損
失を測定したところtanδ=0.0070、体積抵抗
=1.1×109であった。このトナーをシリコンコー
トフェライトキャリアにより現像剤化した時の常温常湿
での飽和帯電量は−30.1μC/gを示し、高温高湿
下においてもほとんど帯電量に変化はなく−28.8μ
C/gであった。この現像剤を複写機(商品名「DC−
1205」 三田工業社製)に搭載したところ、画像濃
度1.4の良好な画像であり、2万枚耐刷による劣化も
なかった。
【0042】実施例2のトナーについて複写試験を行っ
たところ、画像濃度1.4の良好な画像であり、2万枚
耐刷による劣化もなかった。比較例1〜4の共重合体を
用いたトナーに於いてはTanδが大きく、表面電荷密度
が低く、いずれも複写試験をした際にトナー飛散、地肌
かぶりなどの問題が発生している。
【0043】
【発明の効果】ビニル系芳香族系炭化水素及び(メタ)
アクリル酸エステルモノマーより選ばれる少なくとも1
種以上のモノマーとスチレンスルホン酸ナトリウムとの
共重合体で、その重合度が50〜1000であり、かつ
スチレンスルホン酸ナトリウムからなるセグメントを1
分子中に1個有している共重合体を吸着している着色剤
をモノマー中で分散することにより、着色剤を均一に分
散することが可能となり、粒子個々に着色剤が均一に含
有され、着色性、帯電安定性に優れ、トナー飛散、カブ
リ等の不具合のない電子写真用トナーを得ることが可能
となった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の条件を満たす共重合体が吸着して
    いる着色剤を含有することを特徴とする電子写真用トナ
    ー。 ビニル芳香族系炭化水素モノマー及び(メタ)アクリ
    ル酸エステルモノマーより選ばれる少なくとも1種以上
    のモノマーとスチレンスルホン酸ナトリウムとの共重合
    体で、 その重合度が50〜1000で、 共重合体1分子中にスチレンスルホン酸ナトリウムか
    らなるセグメントを1個有している
  2. 【請求項2】 誘電正接tanδが0.02以下で、か
    つ表面電荷密度がnC/cm2以上である請求項1記載
    の電子写真用トナー。
JP4318830A 1992-11-27 1992-11-27 電子写真用トナー Pending JPH06167833A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4318830A JPH06167833A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 電子写真用トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4318830A JPH06167833A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 電子写真用トナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06167833A true JPH06167833A (ja) 1994-06-14

Family

ID=18103435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4318830A Pending JPH06167833A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 電子写真用トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06167833A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7049039B2 (en) 2001-05-24 2006-05-23 Canon Kabushiki Kaisha Coloring agent for toner, and toner

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7049039B2 (en) 2001-05-24 2006-05-23 Canon Kabushiki Kaisha Coloring agent for toner, and toner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2663016B2 (ja) 負帯電性重合法トナー
EP0415727B1 (en) Toner for developing statically charged images and process for preparation thereof
US6440628B1 (en) Tones for development of electrostatic image and production process thereof
WO1990007731A1 (en) Charge control resin, toner using the same, and method of producing the toner
KR20140142253A (ko) 정전하 이미지 현상용 토너
JPH06167832A (ja) 電子写真用トナー
JPH06167833A (ja) 電子写真用トナー
JP3289598B2 (ja) 現像剤
US5380615A (en) Process for producing a toner for development of electrostatic charged image
JPH07117772B2 (ja) 電子写真用トナーの製法
US5364719A (en) Toner for developing electrostatic images
JPH07114211A (ja) 電子写真用トナー
JP2005321800A (ja) 負帯電コーティングされたトナー粒子,及び,湿式負帯電電子写真用トナー組成物
JP3216916B2 (ja) 磁性粒子およびその製造方法
JP2660074B2 (ja) 静電荷像現像用トナーおよびその製造方法
JPH06167834A (ja) 電子写真用トナー
JP2681784B2 (ja) トナー用結着樹脂
JPH083662B2 (ja) 電子写真用トナ−の製造方法
JP2759482B2 (ja) カラートナー粒子の製造方法
JP3754848B2 (ja) トナー及びその製造方法
JPH0224668A (ja) 静電荷像現像用トナー及び現像剤
JP2001188386A (ja) 荷電制御樹脂、電子写真用トナー用樹脂組成物及び電子写真用トナー
JPH0876406A (ja) 電子写真用トナー
JPH0695434A (ja) 電子写真用トナーおよびその製造方法
JPH07128915A (ja) 磁性粒子およびその製造方法