JPH0616574U - 段板とささら桁との取付構造 - Google Patents

段板とささら桁との取付構造

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JPH0616574U
JPH0616574U JP5395092U JP5395092U JPH0616574U JP H0616574 U JPH0616574 U JP H0616574U JP 5395092 U JP5395092 U JP 5395092U JP 5395092 U JP5395092 U JP 5395092U JP H0616574 U JPH0616574 U JP H0616574U
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JP
Japan
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step plate
sasara girder
girder
plate
sasara
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JP5395092U
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元成 西村
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 段板をささら桁に固定する際にくさびを施す
必要がなく、施工が簡単で、かつ、安全で見栄えの良い
段板とささら桁との取付構造を提供する。 【構成】 段板10と、段板10の両端部を支えるためのさ
さら桁30と、ささら桁30に段板10を固定するための段板
支持具20とからなる階段における段板10とささら桁30と
の取付構造である。ささら桁30は、段板10の両端部を載
置可能に形成し、その内側面に段板支持具20を固定する
ために溝部35を形成した。段板支持具20は、ささら桁30
に固定されるささら桁固定部20aと段板10に固定される
段板固定部20bとを形成した。ささら桁固定部20aには、
釘90を通すための貫通孔26とささら桁30の溝部35に引掛
けるための折曲部22を設けた。段板固定部20bは、釘90
を通すための貫通孔27と段板10に打ち込んで固定するた
めの打ち込み爪24を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、段板とささら桁との取付構造、更に詳しくは、段板と、段板の両 端部を支えるためのささら桁と、ささら桁に段板を固定するための段板支持具と からなる階段における段板とささら桁との取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅における階段であってささら桁、段板及び蹴込み板を使った階段に あっては、段板及び蹴込み板をその両側から2つのささら桁で挟み込む構造をし ており、ささら桁の内側面に段板端部及び蹴込み板端部の形状に相当する形状の 切欠溝を設けていた。また更にささら桁には、次のような切欠溝を設けていた。 即ち、段板及び蹴込み板の端部をささら桁の切欠溝にはめ込んだ後に、段板とさ さら桁との固定をくさびによってより強固なものとするために、くさび用の切欠 溝をも設けていた。このようにくさびを使用することによって段板を固定するの は、段板とささら桁との固定を強固なものとするためだけでなく、人が階段を昇 降する際にきしみ音を発しないようにするためでもあった。
【0003】 また、他の従来例としては、ささら桁に切欠溝を施さない階段もあった。即ち 、階段の両側に、段板と蹴込み板の幅に合致した階段状の段部を設けたささら桁 を2枚用意して、そのささら桁の上に段板と蹴込み板を順次固定していく構造の 階段であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、最初の従来例として説明したように、ささら桁の内側面に段板端部及 び蹴込み板端部の形状に相当する切欠溝とくさび用の切欠溝を設けることは、そ の溝加工に多大な手間を要するばかりでなく、段板等の左右に設けたささら桁の 厚さ分だけ階段の有効使用幅が狭くなってしまう、という問題点があった。
【0005】 また、ささら桁に溝切り加工を施さない階段にあっては、蹴込み板や段板をさ さら桁に固定する際の釘等の締結部材が見えてしまって体裁が悪いのみならず、 人が昇降していくうちに釘等が緩んでしまい、危険である、といった問題点があ った。 そこで、本考案が解決しようとする課題は、段板をささら桁に固定する際にく さびを施す必要がなく、施工が簡単で、かつ、安全で見栄えの良い段板とささら 桁との取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記した課題を解決するためのものである。 請求項1記載の階段の取付構造は、段板と、段板の両端部を支えるためのささ ら桁と、ささら桁に段板を固定するための段板支持具とからなる階段における段 板とささら桁との取付構造であって、ささら桁は、段板の両端部を載置可能に形 成するとともに、その内側面には段板支持具を固定するために段板に平行となる 溝部を形成し、段板支持具は、断面が略L字形の全体形状をなすように平板を折 曲し、その折曲した一方をささら桁に固定されるささら桁固定部として形成する とともに、他の一方を段板に固定される段板支持部として形成し、ささら桁固定 部には、自らをささら桁に固定する際に用いる締結部材を通すための貫通孔を設 けるとともに、その先端縁にささら桁の溝部に引掛けるための折曲部を設け、段 板支持部は、自らを段板に固定する際に用いる締結部材を通すための貫通孔を設 けるとともに、その先端縁に段板に打ち込んで固定するための打ち込み爪を設け たことを特徴とする。
【0007】
【作 用】
請求項1記載の段板とささら桁との取付構造によれば、以下のような作用を奏 する。 先ず、階段状にカットされたささら桁の適切位置に段板を載せ、段板の長手方 向端部の木口面とささら桁の外側面とが面一となるように位置させる。このよう にささら桁の上に載置させた段板の端部の裏面とささら桁の内側面とで形成され る入り隅部分に、段板支持具の角部を当接させ、ささら桁固定部に形成した折曲 部をささら桁の溝部に引掛けるとともに、段板固定部に形成した打ち込み爪を段 板に打ち込んで段板固定部を段板の裏面に密着させる。
【0008】 そして、段板固定部に形成した貫通孔に釘等の締結部材を通し、この締結部材 を段板に打ち込むことによって段板固定部を段板に固定する。 次に、ささら桁固定部をささら桁に固定する際に、段板支持具の折曲部を前記 ささら桁に形成した溝部に引掛ける。溝部に引掛けられた折曲部は、段板固定部 が段板に既に固定されているため段板をささら桁側に引き寄せることとなる。
【0009】 そして更に、ささら桁固定部に形成した貫通孔に釘等の締結部材を通し、この 締結部材をささら桁に打ち込む。 このような手順で、段板の一方側の端部であって、段板の端部の裏面とささら 桁の内側面とで形成された入り隅部分に段板支持具を設け、他方側の入り隅部分 にも同様に段板支持具を設ける。以上の手順を踏むことによって、一段分の段板 をささら桁に固定する。同様にして、他の段の段板も、段板支持具を用いること によって、ささら桁に固定される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例に係る構成について図1乃至図3に従って説明する。 ここで図1は、本考案の一実施例を正面から見た部分断面図であり、図2は、本 考案の一実施例に係る段板支持具の全体斜視図である。また図3は、本考案の一 実施例に係る段板支持具を用いて段板をささら桁に固定したときの部分斜視図で ある。
【0011】 本考案の一実施例に係る階段は、適切厚さを有する木製の板材である段板10 、蹴込み板80及びささら桁30のほか、段板10をささら桁30に固定するた めの鋼製の段板支持具20とから構成されている。 ささら桁30は、詳しい図示を省略するものの、段板10及び蹴込み板80が 取付可能となるように長手方向に沿ってその上部を階段状にカットされ、図示し ない他の構造材に固定されている。このように階段状にカットされたささら桁3 0の上に、ささら桁30の外側面と段板10の端面とが面一となるように位置さ せた後、ささら桁30の内側面と段板10の端部裏面とを固定する部材が段板支 持具20であり、その固定後の状態を示したものが図3である。なお、ささら桁 30の内側面の適宜位置には、段板支持具20を固定するための溝部35を形成 している。
【0012】 以下、この段板支持具20について更に詳しく説明する。 段板支持具20は、断面が略L字形の全体形状をなすように平板を折曲して形 成し、その折曲した一方をささら桁30に固定されるささら桁固定部20aとし て形成するとともに、他の一方を段板10に固定される段板固定部20bとして 形成している。このささら桁固定部20aと段板固定部20bとは、約90度の 角度をなして折曲されたものとなっている。なお、ささら桁固定部20aと段板 固定部20bとの折曲部分であって凸側の部分を、以下、角部21とする。
【0013】 このようにささら桁固定部20aと段板固定部20bとを約90度の角度をな すように形成させたのは、図3及び図1に示すように、その角部21を段板10 の端部の裏面とささら桁30の内側面とで形成される入り隅部に当接させて固定 するためである。なお、段板支持具20の角部21に沿った方向の幅は、段板1 0の幅よりも小さく形成されている。
【0014】 ささら桁固定部20aには、ささら桁固定部20aをささら桁30に釘90等 の締結部材を用いて固定するための貫通孔26を適切箇所に2つ形成している。 ささら桁固定部20aの先端縁には、ささら桁固定部20aの一端をささら桁3 0側に折曲させて形成した折曲部22を有している。この折曲部22は、ささら 桁30に段板10と平行になるように形成した溝部35に引掛けるためのもので ある。また、この折曲部22は、ささら桁固定部20aと鋭角をなすように折曲 されている。なお、このように形成された折曲部22を引掛けるためにささら桁 30に形成した溝部35の深さは、この折曲部22の長さよりも若干大きく形成 され、溝部35の幅は、折曲部22の板厚よりも大きく形成されている。
【0015】 また、ささら桁固定部20aの長さ、即ち、段板支持具20の角部21から折 曲部22を折曲する部分までの長さは、段板10を載置するためにカットされた ささら桁30の木口面から溝部35までの長さよりも若干大きめに形成されてい る。 段板固定部20bには、段板固定部20bを段板10に釘90等の締結部材を 用いて固定するための貫通孔27を適切箇所に2つ形成している。また、段板固 定部20bの先端縁には、舌片状の打ち込み爪24を段板10側方向に向けて2 つ有している。この打ち込み爪24は、段板10の裏面に打ち込んで段板固定部 20bを段板10に固定するためのものであり、その先端部は段板10の裏面に 打ち込みやすくなるように鋭角に形成されている。
【0016】 次にこのような構成からなる本考案の一実施例に係る作用について説明する。 先ず、図1に示すように、階段状にカットされたささら桁30の適切位置に段 板10を載せ、段板10の長手方向端部の木口面とささら桁30の外側面とが面 一となるように位置させる。このようにささら桁30の上に載置させた段板10 の端部の裏面と、ささら桁30の内側面とで形成される入り隅部分に、段板支持 具20の角部21を当接させ、ささら桁固定部20aに形成した折曲部22をさ さら桁30の溝部35に引掛けるとともに、段板固定部20bに形成した打ち込 み爪24を段板10に打ち込んで段板固定部20bを段板10の裏面に密着させ る。
【0017】 そして、段板固定部20bに形成した貫通孔27に釘90等の締結部材を通し 、この締結部材90を段板10に打ち込むことによって段板固定部20bを段板 10に固定する。 次に、段板支持具20のささら桁固定部20aをささら桁30に固定する際に 、段板支持具20の折曲部22を前記ささら桁30に形成した溝部35に引掛け る。更に詳しくは、折曲部22がささら桁固定部20aとなす角を広げる方向に 若干折曲させてから溝部35に引掛ける。このように溝部35に引掛けられた折 曲部22は、段板固定部20bが段板10に既に固定されているため、折曲部2 2がささら桁固定部20aとなす角を広げられた状態から元の状態に戻ろうとす る反発力によって、段板10をささら桁30側に引き寄せることとなる。
【0018】 そして更に段板10とささら桁30との固定をより確実なものとするために、 ささら桁固定部20aに形成した貫通孔26に釘90等の締結部材を通し、この 締結部材90をささら桁30に打ち込む。 このような手順で、段板10の一方側の端部であって、段板10の端部の裏面 とささら桁30の内側面とで形成された入り隅部分に段板支持具20を2つ設け 、他方側の入り隅部分にも同様に段板支持具20を2つ設ける。以上の手順を踏 むことによって、一段分の段板10をささら桁30に固定することができる。同 様にして、他の段の段板10も、段板支持具20を用いることによって、ささら 桁30に固定される。
【0019】 なお、詳細な図示例は省略するが、蹴込み板80は、ささら桁30の外側面と 蹴込み板80の端面とが面一となるようにささら桁30に固定されている。 次に、本考案の一実施例に係る効果を説明する。 本考案の一実施例に係る段板支持具20を使用した段板10とささら桁30と の取付構造にあっては、以下のような効果を奏する。即ち、段板支持具20は、 従来のささら桁30に段板10を取り付ける際に使用するくさびの代わりをなし ている。従って、くさびを打ち込むためのくさび用の切欠溝をささら桁30に設 ける必要がなくなり、溝切り加工の手間が省ける。
【0020】 また、段板支持具20は、段板10とささら桁30とを強固に固定することが できるので、段板10をささら桁30に取り付けるために形成していた切欠溝、 即ち、ささら桁30に段板10の端部に合致した形状の切欠溝を設ける必要もな くなるために、更なる施工の省力化が図れる。 一方、この段板支持具20を使用した段板10とささら桁30との取付構造を 採用することによって、段板10の端部とささら桁30の外側面が面一となるよ うな構造を達成することができる。この結果、階段の左右両側に設けるべきささ ら桁30の厚さ分だけ段板10の長さを大きくすることができ、階段の有効使用 幅を増すことができる。またこのような段板10とささら桁30との取付構造に あっては、ささら桁30が外部に露出しないので階段全体の見栄えが向上する。
【0021】 更に、段板支持具20がくさびの代わりをなすため、従来のくさびを設けなく ても階段の昇降の際のきしみ音を防止することができるほか、段板10とささら 桁30との固定が強固になされているために、釘等が緩むことがない安全な階段 を提供することができる。 続いて、本考案のバリエーションを説明する。
【0022】 上記実施例にあっては、段板固定部20bには、段板固定部20bを段板10 に釘90等の締結部材を用いて固定するための貫通孔27を適切箇所に2つ形成 しているとして説明したが、本実施例に限られず、1つ若しくは3つ以上形成さ せてもよい。また、ささら桁固定部20aにあっても同様に、貫通孔26を1つ 若しくは3つ以上形成させてもよい。
【0023】 また、段板固定部20bの先端縁には、段板10の裏面に打ち込んで段板固定 部20bを段板10に固定するための舌片状の打ち込み爪24を段板10側方向 に向けて2つ形成しているとして説明したが、本実施例に限られず、1つ若しく は3つ以上形成させてもよい。 上記実施例にあっては、段板支持具20の長手方向の幅は、段板10の幅より も小さく形成され、段板10とささら桁30とで形成される入り隅部分に2つ設 けるものとして説明したが、本実施例に限られず、段板10の幅とほぼ等しい幅 に形成した段板支持具20を当該箇所に1つ設けてもよい。
【0024】 なお、段板支持具20の材質を鋼製として説明したが、例えば、ステンレス鋼 などが使用されることが多い。
【0025】
【考案の効果】
本考案は、以下に記載されるような効果を奏する。 即ち、請求項1記載の段板とささら桁との取付構造によれば、段板をささら桁 に固定する際にくさびを施す必要がなく、施工が簡単で、かつ、安全で見栄えの 良い段板とささら桁との取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を正面から見た部分断面図で
ある。
【図2】本考案の一実施例に係る段板支持具の全体斜視
図である。
【図3】本考案の一実施例に係る段板支持具を用いて段
板をささら桁に固定したときの部分斜視図である。
【符号の説明】
10 段板 20 段板
支持具 20a ささら桁固定部 20b 段板
固定部 21 角部 22 折曲
部 24 打ち込み爪 26 貫通
孔 27 貫通孔 30 ささら桁 35 溝部 80 蹴込み板 90 釘

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段板と、段板の両端部を支えるためのさ
    さら桁と、ささら桁に段板を固定するための段板支持具
    とからなる階段における段板とささら桁との取付構造で
    あって、ささら桁は、段板の両端部を載置可能に形成す
    るとともに、その内側面には段板支持具を固定するため
    に段板に平行となる溝部を形成し、段板支持具は、断面
    が略L字形の全体形状をなすように平板を折曲し、その
    折曲した一方をささら桁に固定されるささら桁固定部と
    して形成するとともに、他の一方を段板に固定される段
    板支持部として形成し、ささら桁固定部には、自らをさ
    さら桁に固定する際に用いる締結部材を通すための貫通
    孔を設けるとともに、その先端縁にささら桁の溝部に引
    掛けるための折曲部を設け、段板支持部は、自らを段板
    に固定する際に用いる締結部材を通すための貫通孔を設
    けるとともに、その先端縁に段板に打ち込んで固定する
    ための打ち込み爪を設けたことを特徴とする段板とささ
    ら桁との取付構造。
JP5395092U 1992-07-31 1992-07-31 段板とささら桁との取付構造 Withdrawn JPH0616574U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010024774A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Eidai Co Ltd 露出階段及び露出階段の組立方法
JP2014055518A (ja) * 2013-12-25 2014-03-27 Eidai Co Ltd 階段構造、固定具、及び階段構造の組立方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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