JPH06165062A - オンスクリーンディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オンスクリーンディスプレイ装置に設けられ
るシフトレジスタのシフトクロックを高速化することな
くフォントデータの送り出しを２倍にする。 【構成】 シフトクロックＳＣが入力され、このシフト
クロックに同期してフォントデータＤ１を送り出す第１
のシフトレジスタ１１と、シフトクロックＳＣをインバ
ータ１４で反転した信号ＳＣ′が入力され、この反転シ
フトクロックに同期してフォントデータＤ２を送り出す
第２のシフトレジスタ１１と、第１及び第２の各シフト
レジスタから出力される出力画像信号を合成して出力画
像信号ＤＯを出力する出力合成回路１３とを備え、シフ
トクロックＳＣの１周期で２倍のフォントデータの送り
出しを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン等の走査型
画像表示装置にチャンネル番号等の異種画像を表示する
ためのオンスクリーンディスプレイ装置（以下、ＯＳＤ
と称する）に関する。

【０００２】

【従来の技術】テレビジョン等の走査形画像表示装置に
異種画像を表示させるためのＯＳＤには、画像データに
対して異種画像データを送り出すためのシフトレジスタ
が設けられる。従来、この種のシフトレジスタは、図３
のようにシフトレジスタ２１に対してシフトクロックＳ
Ｃを入力させ、かつこのシフトレジスタ２１に対して異
種画像のフォントデータＤを送り出すことで、シフトク
ロックＳＣに同期したデータを出力画像信号ＤＯとして
出力するように構成されている。したがって、このシフ
トレジスタにおいては、シフトクロックＳＣの１周期で
１フォントデータＤの１ドットに対応する１ビットデー
タを送り出している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように従来のＯＳ
Ｄのシフトレジスタでは、１ビットデータの送り出しに
シフトクロックの１周期が必要とされるため、フォント
データによる画像精度を高める場合、例えばフォントの
ドットを１／２にするような場合には、シフトクロック
の周期を１／２にしなければならない。このため、高速
なシフトクロックが要求され、この高速化を満たすため
にはシフトクロック回路の高精度化が必要となり、回路
構成が複雑になってデバイスの面積の増大をまねき、か
つ低電圧動作への移行が難しくなるという問題がある。
本発明の目的は、シフトクロックを高速化することなく
データの送り出し速度を高めることが可能なＯＳＤを提
供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、シフトクロッ
クが入力され、このシフトクロックに同期してフォント
データを送り出す第１のシフトレジスタと、前記シフト
クロックの反転信号が入力され、この反転シフトクロッ
クに同期してフォントデータを送り出す第２のシフトレ
ジスタと、第１及び第２の各シフトレジスタから出力さ
れる出力画像信号を合成する出力合成回路とを備える。

【０００５】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。第１のシフトレジスタ１１と第２のシフトレジス
タ１２を並列に配置し、各シフトレジスタ１１，１２の
出力を出力合成回路１３において合成し、出力画像信号
ＤＯを得るようにする。前記第１及び第２のシフトレジ
スタ１１，１２にはそれぞれフォントデータＤがセット
される。更に、第１のシフトレジスタ１１にはシフトク
ロックＳＣが入力され、第２のシフトレジスタ１２には
前記シフトクロックＳＣがインバータ１４で反転された
クロックＳＣ′が入力される。また、前記出力合成回路
１３では第１及び第２の各シフトレジスタ１１，１２か
らの出力信号の排他的論理和がとられ、出力画像信号Ｄ
Ｏとして出力される。

【０００６】図２は図１の構成の動作を説明するための
タイミングチャートである。シフトクロックＳＣの波形
の立ち下がりで第１のシフトレジスタ１１から出力され
るデータＤ１が図のようにＡ〜Ｆと変化されるとする。
これらのデータＤ１は例えば、波形Ｄ１′であるとす
る。一方、第２のシフトレジスタ１２にはシフトクロッ
クＳＣの反転信号ＳＣ′が加わり、その立ち下がりで第
２のシフトレジスタ１２のデータＤ２がＡ′〜Ｇ′のよ
うに変化するものとする。これらのデータＤ２は例えば
波形Ｄ２′のようになるとする。そして、これらの出力
データの波形Ｄ１′とＤ２′とが出力合成回路１３で排
他的論理和されると、出力画像信号ＤＯは波形ＤＯのよ
うになる。

【０００７】これにより、得られる波形ＤＯの出力画像
信号は、結果としてシフトクロックＳＣの立ち下がり
と、立ち上がり（シフトクロック反転信号の立ち下が
り）のそれぞれにおいてデータを送り出すことになるた
め、１クロックに対し２ビットのデータを送ることが可
能となる。したがって、シフトクロックを高速化するこ
となく、即ちデバイスの速度を上げずに２倍のデータを
送り出すことが可能となる。

【０００８】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、シフトク
ロックに同期する第１のシフトレジスタと、シフトクロ
ックの反転信号に同期する第２のシフトレジスタと、こ
れらシフトレジスタの出力を合成する回路とを備えるこ
とで、シフトクロックの１周期に２ビットの異種画像の
データを送り出すことが可能となり、シフトクロックを
高速化しなくとも２倍の密度のデータを得ることがで
き、ＯＳＤの構成を複雑化することなくデータの送り出
し速度を高めることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のＯＳＤの要部の構成を示すブロック回
路図である。

【図２】図１の回路の動作を説明するためのタイミング
図である。

【図３】従来のＯＳＤの一部の構成を示すブロック回路
図である。

【符号の説明】 １１ 第１のシフトレジスタ １２ 第２のシフトレジスタ １３ 出力合成回路 １４ インバータ ＳＣ シフトクロック Ｄ フォントデータ ＤＯ 出力画像信号

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シフトレジスタに入力されるシフトクロ
   ックに同期して異種画像のフォントデータを出力画像信
   号として送り出すオンスクリーンディスプレイ装置にお
   いて、前記シフトクロックが入力され、このシフトクロ
   ックに同期して前記フォントデータを送り出す第１のシ
   フトレジスタと、前記シフトクロックの反転信号が入力
   され、この反転シフトクロックに同期して前記フォント
   データを送り出す第２のシフトレジスタと、前記第１及
   び第２の各シフトレジスタから出力される出力画像信号
   を合成する出力合成回路とを備えることを特徴とするオ
   ンスクリーンディスプレイ装置。