JPH06164822A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な給送経路の構成により、原稿とその画
像を記録した記録紙とを対の状態で排出することを可能
とする。 【構成】 原稿Ｄを画像読取装置20Ｂに給紙する第一の
給送経路Ｉと記録紙Ｐを画像の転写域へと給送する第二
の給送経路IIにそれぞれ反転給送経路IIIおよびIVを設
けると共に前記給送経路ＩとIIの間に副給送経路IIＡを
設け、画像の読取りを終えた原稿Ｄを前記反転給送経路
IIIを経て原稿収納部20Ａに再度収納し、一方画像の記
録を終えた記録紙Ｐを前記反転給送経路IVを経て記録紙
収納部に再度収納したのち再度搬出して前記の副給送経
路IIＡと反転給送経路IIIを経て原稿収納部20Ａに排
出、収納出来るように構成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコピア，プリンタならび
にファックスの各機能を兼ね備える複合型の画像形成装
置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像形成装置にファックスによる画像電
送の機能を設ける場合、電送する原稿画像の読取を行う
ための読取装置と、該読取装置に対して原稿を給排紙す
る給紙搬送系が記録紙の給紙系とは別に内蔵される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかる画像形成装置は
原稿とその画像を記録した記録紙とが別々の排紙位置に
排出されるため、多数枚の原稿を複写した場合特定の原
稿とその画像を記録した記録紙を抽出するのに手間どる
ことがある。

【０００４】本発明はこの点を解決して改良した結果、
原稿とその画像を記録した記録紙とを対にして排出する
ことの出来る画像形成装置の提供を目的としたものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は、原稿を原稿
収納部より搬送し画像の読取り後原稿排出部に排出する
第一の給送経路と、記録紙を記録紙収納部より搬送し画
像の記録後記録紙排紙部に排出する第二の給送経路から
成り、原稿画像の複写時に画像の読取りを終えた原稿と
画像の記録を終えた記録紙を同一の位置に排出可能とし
たことを特徴とする画像形成装置によって達成される。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の請求項１にかかわる画像形成
装置を示したもので、図２に制御系概要ブロック図を示
す。１は感光体ベルトで回動ローラ２と３の間に張設さ
れ、回動ローラ２の駆動によりガイド部材４に摺接しつ
つ矢示方向に搬送回転される。

【０００７】５は転写手段を兼ねる帯電器、６は像露光
部たるレーザ書込み系ユニット、さらに７ないし10はそ
れぞれイエロー、マゼンタ、シアンそれに黒色の各現像
剤を収容する各現像器であって、感光体ベルト１の周面
との間に所定の間隙を保つ各現像スリーブ７Ａないし10
Ａを備えている。

【０００８】一方20Ａおよび30Ａは原稿収納部および記
録紙収納部であって原稿Ｄは原稿収納部20Ａに画像面を
下向きにして載置される。

【０００９】Ｉは前記原稿収納部20Ａより搬出される原
稿Ｄを給送する第一の給送経路であって、画像読取装置
20Ｂが設けられ、さらに該画像読取装置20Ｂの下流側に
反転給送経路IIIを分岐している。

【００１０】またIIは前記記録紙収納部30Ａより搬出さ
れる記録紙Ｐを給送する第二の給送経路であって、前記
の感光体ベルト１と帯電器５が構成する画像の転写域を
通るものであり、該転写域の上流側にタイミングローラ
30Ｂを、下流側に定着装置30Ｃを備えている。

【００１１】前記第二の給送経路IIは前記定着装置30Ｃ
の下流側に反転給送経路IVを分岐し、さらに該反転給送
経路IIIの分岐点の上流位置に合流する副給送経路IIＡ
を分岐している。

【００１２】20Ｄおよび30Ｄは前記の第一の給送経路Ｉ
および第二の給送経路IIを経て給送される原稿Ｄおよび
記録紙Ｐをそれぞれ排紙する原稿排紙部および記録紙排
紙部である。

【００１３】図２に示すモード選択機能による図示せぬ
操作盤よりの選択ボタンにより原稿Ｄの画像の複写モー
ドが設定されると前記の各反転給送経路IIIおよびIVと
副給送経路IIＡの分岐点に設けた回動可能のガイド板Ｇ
１，Ｇ２およびＧ３が制御部よりの通紙経路切替信号に
より実線にて示す位置を占め、続くコピー釦の操作によ
り第一および第二の各給送経路ＩおよびIIに設けた搬出
ローラ21および31、重送防止ローラ22および32、排紙ロ
ーラ23および33ならびに各搬送ローラがそれぞれ矢示方
向に一斉に回転される。

【００１４】前記原稿収納部20Ａからは最下層の原稿Ｄ
が搬送されて画像読取り装置20Ｂにおいて画像の読取り
が行われ、その画像は信号化されて画像データ処理部に
入力されたあと画像処理を経て画像データとして一旦画
像メモリに格納される。

【００１５】画像の読取りを終えた原稿Ｄは直進して搬
送し前記原稿排紙部20Ｄに排出されるが前記反転給送経
路IIIの分岐点に設けたガイド板Ｇ１を回転して破線に
て示す位置に切換えることにより反転給送経路IIIに給
送したのち画像面を上向きにして原稿収納部20Ａに排出
し、画像読取り前の原稿Ｄの上部に重ねて収納すること
も出来る。

【００１６】一方前記記録紙収納部30Ａからは最下層の
記録紙Ｐが搬出されてタイミングローラ30Ｂに達した位
置で静止し待機される。

【００１７】原稿画像がカラー画像である場合、画像の
形成に際して前記の画像データは色信号として前記のレ
ーザ書込み系６に入力されて装置における画像の形成と
記録のプロセスが開始される。

【００１８】すなわち、色信号が入力されるとレーザ書
込み系ユニット６においては半導体レーザ（図示せず）
で発生されたレーザビームは駆動モータ６Ａにより回転
されるとポリゴンミラー６Ｂにより回転走査され、ｆθ
レンズ６Ｃを経てミラー６Ｄにより光路を曲げられて、
予め前記帯電器５によって電荷を付与された感光体ベル
ト１の周面上に投射され輝線を形成する。

【００１９】前記帯電器５は転写電極を兼ねる帯電電極
を内蔵していて、図３にあるようにコピー釦の操作によ
って画像形成信号が制御部に入力されると、切換スイッ
チの作動により帯電電源がＯＮになって感光体ベルト１
に帯電電圧を印加する。その際転写電源はＯＦＦに切換
えられる。

【００２０】一方では走査が開始されるとビームがイン
デックスセンサによって検知され、第１の色信号による
ビームの変調が開始され、変調されたビームが前記感光
体ベルト１の周面上を走査する。従ってレーザビームに
よる主走査と感光体ベルト１の搬送による副走査により
感光体ベルト１の周面上に第１の色に対応する潜像が形
成されて行く。この潜像は現像手段の内イエロー（Ｙ）
のトナー（顕像媒体）の装填された現像器７により非接
触の状態で反転現像されて、ベルト表面にトナー像が形
成される。得られたトナー像はベルト面に保持されたま
ま感光体ベルト１の周面より引き離されている清掃手段
たるクリーニング装置11の下を通過して、つぎのコピー
サイクルに入る。

【００２１】即ち、前記感光体ベルト１は前記帯電器５
により再び帯電され、次いで信号処理部から出力された
第２の色信号が前記書込み系ユニット６に入力され、前
述した第１の色信号の場合と同様にしてベルト表面への
書込みが行われ潜像が形成されている。潜像は第２の色
としてマゼンタ（Ｍ）のトナーを装填した現像器８によ
って非接触の状態で反転現像される。

【００２２】このマゼンタ（Ｍ）のトナー像はすでに形
成されている前述のイエロー（Ｙ）のトナー像の存在下
に形成される。

【００２３】９はシアン（Ｃ）のトナーを有する現像器
で、信号処理部で発生される制御信号に基づいてベルト
表面にシアン（Ｃ）のトナー像を形成する。

【００２４】さらに10は黒色のトナーを有する現像器で
あって、同様の処理によってベルト表面に黒色のトナー
像を重ね合せて形成する。これ等各現像器７，８，９及
び10の各スリーブには直流或いはさらに交流バイアスが
印加され、顕像手段である１成分あるいは２成分現像剤
によるジャンピング現像が行われ、基体が接地された感
光体ベルト１には非接触で反転現像が行われるようにな
っている。かくして感光体ベルト１の周面には原稿画像
のカラーのトナー像が形成される。

【００２５】一方では感光体ベルト１上のトナー像の搬
送に同期して前記タイミングローラ30Ｂが回転を始め、
記録紙Ｐを画像の転写域に給送して帯電器５による画像
の転写を行う。

【００２６】すなわち、制御部からのタイミングローラ
30Ｂの駆動信号に前後して切換スイッチが作動して転写
電源がＯＮになり、記録紙Ｐに転写電圧が印加されて感
光体ベルト１上のトナー像が転写れされる。その際帯電
電源はＯＦＦに切換えられる。

【００２７】トナー像の転写を受けた記録紙Ｐは定着装
置30Ｃにおいてトナーを溶着したのち記録紙排紙部30Ｄ
に画像面を下向きにして排出される。

【００２８】一方カラートナー像の転写を終えた感光体
ベルト１はさらに１周してクリーニング装置11のブレー
ド11Ａの圧接を受け残留トナーを除去清掃し制御部より
の画像形成プロセス信号にもとづく一連の像形成プロセ
スを終了して次の画像形成のサイクルに入る。

【００２９】またモノクロ画像の形成に際しては、前記
のレーザ書込み系ユニット６に対して黒色に対応する色
信号のみが入力され、従って現像器10による現像だけが
行われる。

【００３０】また前記のガイド板Ｇ１の回動に同調して
反転給送経路IVと副給送経路IIＡの各分岐点に設けた各
ガイド板Ｇ２およびＧ３を共に破線にて示す位置に回動
して切換えることにより、画像の定着を終了した記録紙
Ｐを反転給送経路IVを経て一旦前記の記録紙収納部30Ａ
に排出したあと、画像面を上向きにして再度第二の給送
経路IIに搬送し、前記ガイド板Ｇ２の実線にて示す位置
への復帰により副給送経路IIＡを経て前記の反転給送経
路IIIを通過して画像面を下向きにして原稿収納部20Ａ
の先に排出された原稿Ｄの上面に重ねて排出することも
出来る。

【００３１】従って、原稿Ｄとその画像を記録した記録
紙Ｐは図３に示す如く原稿収納部20Ａに互に画像面を向
い合せて対をなす状態で排出される。

【００３２】前記の反転給送経路IVを経て記録紙収納部
30Ａに再度収納される記録紙Ｐは、図示の一点鎖線をも
って示す状態から排出、落下したあと記録紙収納部30Ａ
の傾斜に沿って二点鎖線をもって示す搬送位置に滑落
し、搬出ローラ31の回転により搬出を開始される位置に
置かれる。なお排出落下した記録紙Ｐ（又は原稿Ｄ）を
その搬出位置により確実に位置させるために、図４に示
すようなロータリソレノイドＳの駆動により往復作動さ
れる押出部材40を設けることも出来る。

【００３３】また原稿Ｄの画像をファクシミリ装置によ
って電送する場合には前記操作部（図示せぬ）よりファ
クス送信モードの設定により前記のガイド板Ｇ１が実線
にて示す位置に保たれると共に第一の給送経路Ｉの給送
系のみが作動して画像の読取りを終えた原稿Ｄは排紙ロ
ーラ23を介して原稿排紙部20Ｄに排出され読取られた画
像情報はフレームメモリー内部に記憶される。その後相
手受信側の受信彼の可能な状態を確認した上でコントロ
ーラー部よりの信号（外部指令信号部よりの外部出力信
号）として該フレームメモリーより出力される。

【００３４】通常、上記の複写モード又はファックス送
信モードの設定がなされていない場合、即ち画像記録装
置本体の電源がＯＮの時或いは前記複写モード又はファ
ックス送信モードによる画像処理が成された後、予め決
められた一定時間（タイマーによる）を置いて、ファッ
クス受信モードのボタン選択の押圧に関係なく、画像記
録装置はファックス受信モードに常時設定される。又フ
ァックス受信モードにより装置が稼働中は他のモードは
受けつけない様に制御される。

【００３５】さらにファクシミリ装置の受信による画像
信号あるいはコンピュータ等より出力される画像データ
による画像を記録する場合には、プリントモード（ファ
ックス受信モード）の設定によりコントローラー部より
の外部入力信号に従って画像形成が成され、第二の給送
経路の給送系のみが作動して画像を記録した記録紙Ｐが
記録紙排紙部30Ｄに排出される。

【００３６】

【発明の効果】本発明は、原稿および記録紙の各給送経
路にそれぞれより分岐する各給送経路を設けることによ
り、コンパクト性を保ったままで原稿とその画像を記録
した記録紙とを対をなす状態で排出することも可能とし
た極めて有用な画像形成装置を提供することとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の断面構成図。

【図２】前記装置の制御系を示すブロック回路図。

【図３】原稿収納部に排出される原稿と記録紙の説明
図。

【図４】記録紙収納部に設けられる押出部材の説明図。

【符号の説明】

１ 感光体ベルト ５ 帯電器 ６ レーザ書込系ユニット ７〜10 現像器 11 クリーニング装置 20Ａ 原稿収納部 20Ｂ 画像読取装置 20Ｄ 原稿排紙部 21，31 搬出ローラ 22，32 重送防止ローラ 23，33 排紙ローラ 30Ａ 記録紙収納部 30Ｂ タイミングローラ 30Ｃ 定着装置 30Ｄ 記録紙排紙部 Ｉ 第一の給送経路 III，IV 反転給送経路 II 第二の給送経路 IIＡ 副給送経路 Ｄ 原稿 Ｐ 記録紙 Ｇ１，Ｇ２，Ｇ３ ガイド板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を原稿収納部より搬送し画像の読取
   り後原稿排紙部に排出する第一の給送経路と、記録紙を
   記録紙収納部より搬送し画像の記録後記録紙排紙部に排
   出する第二の給送経路から成り、原稿画像の複写時に画
   像の読取りを終えた原稿と画像の記録を終えた記録紙を
   同一の位置に排出可能としたことを特徴とする画像形成
   装置。
2. 【請求項２】 前記同一の位置は原稿収納部であること
   を特徴とする請求項１の画像形成装置。
3. 【請求項３】 前記同一の位置に排出される原稿と記録
   紙は互に画像面の向きを異にすることを特徴とする請求
   項１または２の画像形成装置。