JPH06152853A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿の排紙部と記録紙の排紙部を、双方共に
原稿あるいは記録紙の排紙部として使用する。 【構成】 原稿Ｄを給送する第一の給送経路Iと、記録
紙を給送する第二の給送経路IIとを互に接続する副給送
経路IＡおよびIIＡを設けてそれぞれの分岐点に設けた
ガイド板Ｇ１およびＧ２と交差点に設けたガイド軸Ｇ３
の回動位置により、原稿Ｄの画像複写の場合には原稿Ｄ
が原稿排紙部20Ｄに、一方記録紙Ｐが記録紙排紙部30Ｄ
に、また原稿Ｄの画像電送あるいは画像受信による画像
記録の場合には、双方の排紙部が共に原稿Ｄあるいは記
録紙Ｐの排紙部として使用されるように構成したことを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコピア，プリンタならび
にファックスの各機能を兼ね備える複合型の画像形成装
置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像形成装置にファックスによる画像電
送の機能を設ける場合、電送する原稿画像の読取を行う
ための読取装置と、該読取装置に対して原稿を給排紙す
る給紙搬送系が記録紙の給紙系とは別に内蔵される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】読取装置に対する原稿
の給排紙系は原稿の載置台、搬出・給紙機能ならびに排
紙機構、排紙台等から構成され、装置上部の比較的大き
なスペースを占めるので、装置の容積特に背丈が大きく
なって取扱い性が低下し、また設置した室内の見通しが
悪くなるという問題があった。

【０００４】本発明はこの点を解決して改良した結果、
画像形成装置の機能に加え、原稿の読取機能を内蔵して
も特に原稿の給排紙を要せず装置をコンパクトに構成す
ることの出来る画像形成装置の提供を目的としたもので
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は、原稿を原稿
収納部より搬送し、画像の読取り後原稿排紙部に排出す
る第一の給送経路と、記録紙を記録紙収納部より搬送し
画像の記録後記録紙排紙部に排出する第二の給送経路か
ら成り、前記原稿を前記第一の給送経路から前記第二の
給送経路に、あるいは前記記録紙を前記第二の給送経路
より前記の第一の給送経路に給送経路を変更して排出可
能としたことを特徴とする画像形成装置によって達成さ
れる。

【０００６】

【実施例】図１は請求項１にかかわる画像形成装置を示
したもので図３に制御系、概要ブロック図を示す。１は
感光体ベルトで回動ローラ２と３の間に張設され、回動
ローラ２の駆動によりガイド部材４に摺接しつつ矢示方
向に搬送回転される。

【０００７】５は転写手段を兼ねる帯電器、６は像露光
部たるレーザ書込み系ユニット、さらに７ないし10はそ
れぞれイエロー、マゼンタ、シアンそれに黒色の各現像
剤を収容する各現像器であって、感光体ベルト１の周面
との間に所定の間隙を保つ各現像スリーブ７Ａないし10
Ａを備えている。

【０００８】一方20Ａおよび30Ａは原稿収納部および記
録紙収納部であって原稿Ｄは原稿収納部20Ａに画像面を
下向きにして載置される。

【０００９】Iは前記原稿収納部20Ａより搬出される原
稿Ｄを給送する第一の給送経路であって、画像読取り装
置20Ｂが設けられている。

【００１０】IIは前記記録紙収納部30Ａより搬出される
記録紙Ｐを給送する第二の給送経路であって、前記の感
光体ベルト１と帯電器５が構成する画像の転写域を通
り、該転写域の上流側にタイミングローラ30Ｂを、下流
側に定着装置30Ｃを備えている。

【００１１】また前記の第一の給送経路Iは画像読取り
装置20Ｂの下流側において前記の第二の給送経路IIに接
続する副給送経路IＡを分岐し、一方第二の給送経路II
は定着装置30Ｃの下流側において第一の給送経路Iに接
続する副給送経路IIＡを分岐していて、それぞれの分岐
点には回動可能のガイド板Ｇ１およびＧ２が、また互に
交差する部分にはスリットＳを備えるガイド軸Ｇ３が回
動可能に設けられている。

【００１２】一方20Ｄおよび30Ｄは第一の給送経路Iお
よび第二の給送経路IIを経て給送される原稿Ｄおよび記
録紙Ｐをそれぞれ排紙する原稿排紙部および記録紙排紙
部である。

【００１３】図示せぬ操作部に設けたモード設定切替ボ
タンにより、原稿Ｄの画像の複写モードが設定されると
前記の各ガイド板Ｇ１およびＧ２が図１にあるように実
線をもって示す位置を占め、続くコピー釦の操作により
第１および第２の各給送経路IおよびIIに設けた搬送ロ
ーラ21および31、重送防止ローラ22および32、排紙ロー
ラ23および33ならびに各搬出ローラＲ１およびＲ２がそ
れぞれ矢印方向に一斉に回転される。

【００１４】前記原稿収納部20Ａからは最下層の原稿Ｄ
が搬出され画像読取り装置20Ｂにおいて画像の読取りが
行われ、その画像は信号化されて画像処理部に入力され
たあと画像処理を経て画像データとして一旦画像メモリ
に格納される。

【００１５】画像の読取りを終えた原稿Ｄは前記の第一
の給送経路I内を直進し、搬送ローラＲ１を経て排紙ロ
ーラ23を介し原稿排紙部20Ｄに排出される。

【００１６】一方前記記録紙収納部30Ａからは最下層の
記録紙Ｐが搬送されてタイミングローラ30Ｂに達した位
置で静止し待機される。

【００１７】原稿画像がカラー画像である場合、画像の
形成に際して前記のＲ、Ｇ、Ｂの各フレームメモリに格
納された画像データは色信号として前記のレーザ書込み
系６に入力されて装置における画像の形成と記録のプロ
セスが開始される。

【００１８】すなわち、色信号が入力されるとレーザ書
込み系ユニット６においては半導体レーザ（図示せず）
で発生されたレーザビームは駆動モータ６Ａにより回転
されるとポリゴンミラー６Ｂにより回転走査され、ｆθ
レンズ６Ｃを経てミラー６Ｄにより光路を曲げられて、
予め前記帯電器５によって電荷を付与された感光体ベル
ト１の周面上に投射され輝線を形成する。

【００１９】前記帯電器５は転写電極を兼ねる帯電電極
を内蔵していて、図３にあるようにコピー釦の操作によ
って画像形成信号が制御部に入力されると、切換スイッ
チの作動により帯電電源がＯＮになって感光体ベルト１
に帯電電圧を印加する。

【００２０】その際転写電源はＯＦＦに切換えられる。

【００２１】一方では走査が開始されるとビームがイン
デックスセンサによって検知され、第１の色信号による
ビームの変調が開始され、変調されたビームが前記感光
体ベルト１の周面上を走査する。従ってレーザビームに
よる主走査と感光体ベルト１の搬送による副走査により
感光体ベルト１の周面上に第１の色に対応する潜像が形
成されて行く。この潜像は現像手段の内イエロー（Ｙ）
のトナー（顕像媒体）の装填された現像器７により非接
触の状態で反転現像されて、ベルト表面にトナー像が形
成される。得られたトナー像はベルト面に保持されたま
ま感光体ベルト１の周面より引き離されている清掃手段
たるクリーニング装置11の下を通過して、つぎのコピー
サイクルに入る。

【００２２】即ち、前記感光体ベルト１は前記帯電器５
により再び帯電され、次いで信号処理部から出力された
第２の色信号が前記書込み系ユニット６に入力され、前
述した第１の色信号の場合と同様にしてベルト表面への
書込みが行われ潜像が形成されている。潜像は第２の色
としてマゼンタ（Ｍ）のトナーを装填した現像器８によ
って非接触の状態で反転現像される。

【００２３】このマゼンタ（Ｍ）のトナー像はすでに形
成されている前述のイエロー（Ｙ）のトナー像の存在下
に形成される。

【００２４】９はシアン（Ｃ）のトナーを有する現像器
で、信号処理部で発生される制御信号に基づいてベルト
表面にシアン（Ｃ）のトナー像を形成する。

【００２５】さらに10は黒色のトナーを有する現像器で
あって、同様の処理によってベルト表面に黒色のトナー
像を重ね合せて形成する。これ等各現像器７，８，９及
び10の各スリーブには直流或いはさらに交流バイアスが
印加され、顕像手段である１成分あるいは２成分現像剤
によるジャンピング現像が行われ、基体が接地された感
光体ベルト１には非接触で反転現像が行われるようにな
っている。かくして感光体ベルト１の周面には原稿画像
のカラーのトナー像が形成される。

【００２６】一方では感光体ベルト１上のトナー像の搬
送に同期して前記のタイミングローラ30Ｂが回転を始
め、記録紙Ｐを画像の転写域に給送して帯電器５による
画像の転写を行う。

【００２７】すなわち制御部からのタイミングローラ30
Ｂの駆動信号に前後して切換スイッチが作動して転写電
源がＯＮになり、記録紙Ｐに転写電圧が印加されて感光
体ベルト１上にトナー像が転写される。その際帯電電源
はＯＦＦに切換えられる。

【００２８】トナー像の転写を受けた記録紙Ｐは定着装
置30Ｃにおいてトナーを溶着したのち記録紙排紙部30Ｄ
に画像面を下向きにして排出される。

【００２９】一方カラートナー像の転写を終えた感光体
ベルト１はさらに１周してクリーニング装置11のブレー
ド11Ａの圧接を受け残留トナーを除去清掃して制御部よ
りの像形成プロセス信号に基づく一連の画像形成プロセ
ス処理を終了し、次の画像形成のサイクルに入る。

【００３０】またモノクロ画像の形成に際しては、前記
のレーザ書込み系ユニット６に対して黒色に対応する色
信号のみが入力され、従って現像器10による現像だけが
行われる。

【００３１】また原稿Ｄの画像をファクシミリによって
電送する場合には、前記操作部（図示せず）よりファッ
クス発信モードの設定により図２（ａ）に示す如く制御
部よりの通紙経路切替信号によりガイド板Ｇ１が図の位
置に反時計方向に回動するとともに前記のガイド軸Ｇ３
が回動してスリットＳを前記の副給送経路IＡに接続
し、更に搬送ローラＲ２に替って搬送ローラＲ３が回転
状態になり原稿Ｄを副給送経路IＡに給送し記録紙排紙
部30Ｄに排出することも出来るようになる。

【００３２】前記ガイド板Ｇ１の回動は、原稿Ｄの種別
や量に応じて自動あるいは手動によって作動されるもの
で、従って原稿Ｄを任意に仕分けて排紙することが出来
る。

【００３３】通常、上記の複写モード、又はファックス
発信モードの設定がなされていない場合、即ち画像記録
装置本体の電源がＯＮの時或は前記複写モード又はファ
ックス発信モードによる画像処理が成された後、予め決
められた一定時間（タイマーによる）を置いてファック
ス受信モードのボタン選択の押圧に関係なく画像記録装
置はファックス受信モードに常時設定される。又ファッ
クス受信モードにより装置が稼動中は他のモードは受け
つけない様に制御される。

【００３４】さらにファクシミリ装置の受信する画像信
号あるいはコンピュータ等より出力される画像データに
よる画像を記録する場合には、プリントモード（ファッ
クス受信モード）の設定により図２（ｂ）に示す如く前
記制御部よりの通紙経路切替信号により前記のガイド軸
Ｇ３がさらに回動してスリットＳを前記の副給送経路II
Ａに接続し、搬送ローラＲ３に替って搬送ローラＲ２が
再び回転状態になると共にガイド板Ｇ１を時計方向に回
動して元の位置に戻すと共に、前記のガイド板Ｇ２が図
示の如く時計方向に回動して記録紙Ｐを副給送経路IIＡ
に給送し原稿排紙部20Ｄに排出することも出来るように
なる。

【００３５】前記ガイド板Ｇ２の回動もまた前記のガイ
ド板Ｇ１の場合と同様記録紙Ｐの種別や量に応じて自動
あるいは手動によって作動されるもので、従って画像を
記録した記録紙Ｐを任意に仕分して排紙することも可能
となる。

【００３６】

【発明の効果】本発明は、原稿および記録紙の各給送経
路を互に交差させることにより、コンパクト性を保った
ままで原稿の両面画像の複写を実現し、さらにファクシ
ミリ装置による画像電送に際しては記録紙排紙部を原稿
排紙部として使用し、また画像受信に際しては原稿排紙
部を記録紙排紙部として使用することの出来る実用性に
優れた画像形成装置を提供することとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の断面構成図。

【図２】前記装置の要部説明図。

【図３】帯電器の電源切換を示すブロック回路図。

【符号の説明】

１ 感光体ベルト ５ 帯電器 ６ レーザ書込み系ユニット ７〜10 現像器 11 クリーニング装置 20Ａ 原稿収納部 20Ｂ 画像読取り装置 20Ｄ 原稿排紙部 21，31 搬送ローラ 22，32 重送防止ローラ 23，33 排紙ローラ 30Ａ 記録紙収納部 30Ｂ タイミングローラ 30Ｃ 定着装置 30Ｄ 記録紙排紙部 I(II) 第一（第二）の給送経路 IＡ，IIＡ 副給送経路 Ｄ 原稿 Ｐ 記録紙 Ｇ１，Ｇ２ ガイド板 Ｇ３ ガイド軸 Ｓ スリット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を原稿収納部より搬送し画像の読取
   り後原稿排紙部に排出する第一の給送経路と、記録紙を
   記録紙収納部より搬送し画像の記録後記録紙排紙部に排
   出する第二の給送経路から成り、前記原稿を前記第一の
   給送経路から前記第二の給送経路に、あるいは前記記録
   紙を前記第二の給送経路から前記第一の給送経路に給送
   経路を変更して排出可能としたことを特徴とする画像形
   成装置。
2. 【請求項２】 前記原稿排紙部と前記記録紙排紙部をソ
   ータとして使用することを特徴とする請求項１の画像形
   成装置。
3. 【請求項３】 前記原稿排紙部と前記記録紙収納部に記
   録紙を選択的に排出することを可能とした請求項１の画
   像形成装置。