JPH06163172A - 無電極点灯装置 - Google Patents
無電極点灯装置Info
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- JPH06163172A JPH06163172A JP31539892A JP31539892A JPH06163172A JP H06163172 A JPH06163172 A JP H06163172A JP 31539892 A JP31539892 A JP 31539892A JP 31539892 A JP31539892 A JP 31539892A JP H06163172 A JPH06163172 A JP H06163172A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】無電極放電灯に高周波電力を供給して発光させ
る無電極点灯装置において、無電極放電灯7の駆動用コ
イル8とのインピーダンス整合を最適に設定できる整合
回路4を提供する。 【構成】誘導コイル8と高周波発振回路1との間にイン
ピーダンスの整合回路4を介在させた無電極点灯装置に
おいて、高周波出力を印加してから放電灯8が点弧する
までの時間が短く、かつ、点弧するまでの電流が大きく
なるようにインピーダンスの整合回路4を構成した。 【効果】高周波出力を印加してから放電灯7が点弧する
までの時間が短くなるので、始動しやすく、かつ、無負
荷状態の検出が容易に行える。
る無電極点灯装置において、無電極放電灯7の駆動用コ
イル8とのインピーダンス整合を最適に設定できる整合
回路4を提供する。 【構成】誘導コイル8と高周波発振回路1との間にイン
ピーダンスの整合回路4を介在させた無電極点灯装置に
おいて、高周波出力を印加してから放電灯8が点弧する
までの時間が短く、かつ、点弧するまでの電流が大きく
なるようにインピーダンスの整合回路4を構成した。 【効果】高周波出力を印加してから放電灯7が点弧する
までの時間が短くなるので、始動しやすく、かつ、無負
荷状態の検出が容易に行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無電極放電灯に高周波
電力を供給して発光させる無電極点灯装置に関するもの
である。
電力を供給して発光させる無電極点灯装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、高輝度、長寿命などの特徴を持つ
光源として無電極放電灯が研究されている。図3に無電
極放電灯の点灯装置のブロック図を示す。図中、1は発
振回路、4は整合回路、6は増幅回路、7は無電極放電
灯、8は励磁用の誘導コイル、9はスイッチ、10は電
源である。発振回路1は小電力の発振を行う。この発振
回路1からの発振出力は増幅回路6により必要な電力ま
で増幅される。増幅回路6の出力は、整合回路4を介し
て駆動用のコイル8に印加される。この整合回路4で
は、増幅回路6とコイル8の間のインピーダンス整合を
行うものである。コイル8は無電極放電灯7に近接する
ように巻かれており、無電極放電灯7内のガスに高周波
電力を供給する。電源10は、発振回路1と増幅回路6
に駆動電力を供給するものであり、その電力はスイッチ
9を介して供給される。つまり、このスイッチ9は電源
を入/切するためのスイッチである。
光源として無電極放電灯が研究されている。図3に無電
極放電灯の点灯装置のブロック図を示す。図中、1は発
振回路、4は整合回路、6は増幅回路、7は無電極放電
灯、8は励磁用の誘導コイル、9はスイッチ、10は電
源である。発振回路1は小電力の発振を行う。この発振
回路1からの発振出力は増幅回路6により必要な電力ま
で増幅される。増幅回路6の出力は、整合回路4を介し
て駆動用のコイル8に印加される。この整合回路4で
は、増幅回路6とコイル8の間のインピーダンス整合を
行うものである。コイル8は無電極放電灯7に近接する
ように巻かれており、無電極放電灯7内のガスに高周波
電力を供給する。電源10は、発振回路1と増幅回路6
に駆動電力を供給するものであり、その電力はスイッチ
9を介して供給される。つまり、このスイッチ9は電源
を入/切するためのスイッチである。
【0003】図4は従来の無電極点灯装置の具体回路図
である。図中、1は、水晶振動子Xを用いた発振回路で
あり、コイルL6 とコンデンサC15により低Qの同調回
路を構成し、無調整の発振器としている。発振回路1の
発振出力を増幅するプリアンプ2は、トランジスタQ4
によりC級増幅を行っており、コイルL5 とコンデンサ
C17により発振周波数に同調するように構成している。
抵抗R8 〜R10からなる回路は減哀器を構成している。
フィルタ回路3は、チョークコイルL3 、コンデンサC
4 等から構成され、高周波が電源10に帰還することを
防いでいる。プリアンプ2の出力を更に高周波電力増幅
するメインアンプ5は、パワーMOSFET(以下、ト
ランジスタと称す)Q5 による増幅器となっている。整
合回路4はコンデンサC18〜C20等で構成され、メイン
アンプ5の出力と後段の無電極放電灯7及び駆動用コイ
ル8とのインダクタンス整合を行っている。無電極放電
灯7は希ガスと水銀蒸気等を内部に封入したものであ
り、この無電極放電灯7の外周には、数ターンの空心コ
イルとした駆動用のコイル8が近接して配置されてお
り、この駆動用のコイル8により整合回路4から入力さ
れた高周波電力を無電極放電灯7内の発光ガスに供給し
ている。
である。図中、1は、水晶振動子Xを用いた発振回路で
あり、コイルL6 とコンデンサC15により低Qの同調回
路を構成し、無調整の発振器としている。発振回路1の
発振出力を増幅するプリアンプ2は、トランジスタQ4
によりC級増幅を行っており、コイルL5 とコンデンサ
C17により発振周波数に同調するように構成している。
抵抗R8 〜R10からなる回路は減哀器を構成している。
フィルタ回路3は、チョークコイルL3 、コンデンサC
4 等から構成され、高周波が電源10に帰還することを
防いでいる。プリアンプ2の出力を更に高周波電力増幅
するメインアンプ5は、パワーMOSFET(以下、ト
ランジスタと称す)Q5 による増幅器となっている。整
合回路4はコンデンサC18〜C20等で構成され、メイン
アンプ5の出力と後段の無電極放電灯7及び駆動用コイ
ル8とのインダクタンス整合を行っている。無電極放電
灯7は希ガスと水銀蒸気等を内部に封入したものであ
り、この無電極放電灯7の外周には、数ターンの空心コ
イルとした駆動用のコイル8が近接して配置されてお
り、この駆動用のコイル8により整合回路4から入力さ
れた高周波電力を無電極放電灯7内の発光ガスに供給し
ている。
【0004】過電流検出回路12は、無電極放電灯7が
装着されていないか、あるいは異常があるときに、点灯
回路を保護するためのものである。無電極放電灯7が装
着されていないとき又は異常がある場合には、点灯した
場合に比べて、インピーダンス整合回路4による整合
(マッチング)がずれるために、点灯時に比べて過大な
電流が電源10から流れる。この過大な入力電流によっ
て、抵抗R15の電圧降下が大きくなり、コンパレータI
C1 のプラス側の入力端子の電圧がマイナス側の入力端
子の電圧よりも高くなるので、コンパレータIC1 の出
力端の電位はHighレベルとなる。これにより、点滅
回路11のトランジスタQ3 がオンとなり、発振を停止
させる。このようにして、無電極放電灯7の異常が継続
したときに、過電流検出回路12と点滅回路11によっ
て点灯回路を保護するものである。
装着されていないか、あるいは異常があるときに、点灯
回路を保護するためのものである。無電極放電灯7が装
着されていないとき又は異常がある場合には、点灯した
場合に比べて、インピーダンス整合回路4による整合
(マッチング)がずれるために、点灯時に比べて過大な
電流が電源10から流れる。この過大な入力電流によっ
て、抵抗R15の電圧降下が大きくなり、コンパレータI
C1 のプラス側の入力端子の電圧がマイナス側の入力端
子の電圧よりも高くなるので、コンパレータIC1 の出
力端の電位はHighレベルとなる。これにより、点滅
回路11のトランジスタQ3 がオンとなり、発振を停止
させる。このようにして、無電極放電灯7の異常が継続
したときに、過電流検出回路12と点滅回路11によっ
て点灯回路を保護するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例において
は、整合回路4のインダクタンス整合が安定しないとい
う問題があった。すなわち、整合回路4の定数を設定し
ても、部品のバラツキ、無電極放電灯7のバラツキによ
って、始動しにくいものがあったり、場合によっては、
始動しないものがあった。また、無電極放電灯7が無い
状態で、整合回路4の定数を設定しても、同様の問題が
生じることがあった。
は、整合回路4のインダクタンス整合が安定しないとい
う問題があった。すなわち、整合回路4の定数を設定し
ても、部品のバラツキ、無電極放電灯7のバラツキによ
って、始動しにくいものがあったり、場合によっては、
始動しないものがあった。また、無電極放電灯7が無い
状態で、整合回路4の定数を設定しても、同様の問題が
生じることがあった。
【0006】また、過電流検出回路12の設計において
も、入力電流はインピーダンス整合回路4の設定によっ
て変化し、無電極放電灯7が無い状態において、過電流
検出回路12が動作しなかったり、逆に、正常な無電極
放電灯7が装着された状態において、過電流検出回路1
2が動作して、不点灯となる等の問題が生じることがあ
った。
も、入力電流はインピーダンス整合回路4の設定によっ
て変化し、無電極放電灯7が無い状態において、過電流
検出回路12が動作しなかったり、逆に、正常な無電極
放電灯7が装着された状態において、過電流検出回路1
2が動作して、不点灯となる等の問題が生じることがあ
った。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、無電極放電灯に
高周波電力を供給して発光させる無電極点灯装置におい
て、無電極放電灯の駆動用のコイルとのインピーダンス
整合を最適に設定できる整合回路を提供すると共に、放
電灯の異常状態を検出する過電流検出回路を最適に設定
することにある。
ものであり、その目的とするところは、無電極放電灯に
高周波電力を供給して発光させる無電極点灯装置におい
て、無電極放電灯の駆動用のコイルとのインピーダンス
整合を最適に設定できる整合回路を提供すると共に、放
電灯の異常状態を検出する過電流検出回路を最適に設定
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、放電ガス
体を封入した無電極放電灯7に近接して誘導コイル8を
配置し、この誘導コイル8に高周波発振回路1の高周波
出力を印加し、前記誘導コイル8に誘導される高周波電
界によって無電極放電灯7内の放電ガス体を放電させて
無電極放電灯7を点灯させ、誘導コイル8と高周波発振
回路1との間にインピーダンスの整合回路4を介在さ
せ、また、無電極放電灯7の異常状態を検出する過電流
検出回路12を設けて、過電流検出回路12の信号によ
って、放電灯7を点滅制御させた無電極点灯装置におい
て、前記高周波出力を印加してから、放電灯7が点弧す
るまでの時間が短くなるように、また、放電灯7が無負
荷のときの入力電流(後述の点弧始動電流)が最大とな
るような範囲において、前記インピーダンス整合回路4
を構成したことを特徴とするものである。
の課題を解決するために、図1に示すように、放電ガス
体を封入した無電極放電灯7に近接して誘導コイル8を
配置し、この誘導コイル8に高周波発振回路1の高周波
出力を印加し、前記誘導コイル8に誘導される高周波電
界によって無電極放電灯7内の放電ガス体を放電させて
無電極放電灯7を点灯させ、誘導コイル8と高周波発振
回路1との間にインピーダンスの整合回路4を介在さ
せ、また、無電極放電灯7の異常状態を検出する過電流
検出回路12を設けて、過電流検出回路12の信号によ
って、放電灯7を点滅制御させた無電極点灯装置におい
て、前記高周波出力を印加してから、放電灯7が点弧す
るまでの時間が短くなるように、また、放電灯7が無負
荷のときの入力電流(後述の点弧始動電流)が最大とな
るような範囲において、前記インピーダンス整合回路4
を構成したことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】図5は、本発明の動作を説明するための動作波
形図である。図中、(イ)は電源10より流れる入力電
流であり、(ロ)は誘導コイル8の両端の出力電圧であ
る。まず、時刻t1 において、スイッチ9がオンして電
源10が投入されると、誘導コイル8の両端に高い電圧
が印加される。このとき、入力電流として、図5(イ)
に示すように、大きい電流が流れる。次に、時刻t2 に
おいて、無電極放電灯7が点灯すると、誘導コイル8の
両端電圧、入力電流は共に減少する。時刻t1 から時刻
t2 までの期間Tは、誘導コイル8に電圧が印加され
て、放電灯7が点灯するまでの時間であり、ここでは
「点弧始動時間」と称する。図1に示す整合回路4にお
けるコンデンサCvの容量変化に対して、上記の点弧始
動時間T(msec)と、放電灯7が無負荷時の出力電
圧V0 (V)の変化を図6に示す。この図から明らかな
ように、点弧始動時間Tが最小となるときには、放電灯
7の無負荷時における誘導コイル8の両端電圧V0 がほ
ぼ最大となっている。したがって、点弧始動時間Tが最
小となったとき、放電灯7が最も点弧しやすくなる。そ
こで、部品のばらつき、放電灯7のばらつき等には関係
なく、個々の無電極点灯装置において、点弧始動時間T
を最小にすることによって、放電灯7が始動しないこと
がなくなる。
形図である。図中、(イ)は電源10より流れる入力電
流であり、(ロ)は誘導コイル8の両端の出力電圧であ
る。まず、時刻t1 において、スイッチ9がオンして電
源10が投入されると、誘導コイル8の両端に高い電圧
が印加される。このとき、入力電流として、図5(イ)
に示すように、大きい電流が流れる。次に、時刻t2 に
おいて、無電極放電灯7が点灯すると、誘導コイル8の
両端電圧、入力電流は共に減少する。時刻t1 から時刻
t2 までの期間Tは、誘導コイル8に電圧が印加され
て、放電灯7が点灯するまでの時間であり、ここでは
「点弧始動時間」と称する。図1に示す整合回路4にお
けるコンデンサCvの容量変化に対して、上記の点弧始
動時間T(msec)と、放電灯7が無負荷時の出力電
圧V0 (V)の変化を図6に示す。この図から明らかな
ように、点弧始動時間Tが最小となるときには、放電灯
7の無負荷時における誘導コイル8の両端電圧V0 がほ
ぼ最大となっている。したがって、点弧始動時間Tが最
小となったとき、放電灯7が最も点弧しやすくなる。そ
こで、部品のばらつき、放電灯7のばらつき等には関係
なく、個々の無電極点灯装置において、点弧始動時間T
を最小にすることによって、放電灯7が始動しないこと
がなくなる。
【0010】図5(イ)の時刻t1 〜t2 間に流れる大
きな電流I0 は、放電灯7が無負荷状態の電流と近似さ
れ、ここでは「点弧始動電流」と称する。図1に示す整
合回路4におけるコンデンサCvの容量変化に対して、
上記の点弧始動電流I0 の変化を図6に示す。ここで、
仮に、点弧始動電流I0 と安定点灯時の入力電流I1が
近いと、過電流検出回路12の誤動作が生じる等の問題
がある。したがって、点弧始動電流I0 と安定点灯時の
入力電流I1 との差が大きいほど、過電流検出回路12
による放電灯7の異常状態の検出が容易となる。
きな電流I0 は、放電灯7が無負荷状態の電流と近似さ
れ、ここでは「点弧始動電流」と称する。図1に示す整
合回路4におけるコンデンサCvの容量変化に対して、
上記の点弧始動電流I0 の変化を図6に示す。ここで、
仮に、点弧始動電流I0 と安定点灯時の入力電流I1が
近いと、過電流検出回路12の誤動作が生じる等の問題
がある。したがって、点弧始動電流I0 と安定点灯時の
入力電流I1 との差が大きいほど、過電流検出回路12
による放電灯7の異常状態の検出が容易となる。
【0011】図6において、点弧始動電流I0 が最大と
なる整合回路4の条件と、点弧始動時間Tが最小となる
整合回路4の条件は異なる。本発明は、整合回路4にお
けるコンデンサCvの容量変化に対して、点弧始動時間
Tが最小となる動作点(Cv=Cv1 )と、点弧始動電
流I0 が最大となる動作点(Cv=Cv2 )の間にイン
ピーダンス整合回路4を設定するものである。これによ
って、放電灯7が始動しやすく、且つ、放電灯7の無負
荷状態の検出も容易となる。
なる整合回路4の条件と、点弧始動時間Tが最小となる
整合回路4の条件は異なる。本発明は、整合回路4にお
けるコンデンサCvの容量変化に対して、点弧始動時間
Tが最小となる動作点(Cv=Cv1 )と、点弧始動電
流I0 が最大となる動作点(Cv=Cv2 )の間にイン
ピーダンス整合回路4を設定するものである。これによ
って、放電灯7が始動しやすく、且つ、放電灯7の無負
荷状態の検出も容易となる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の好ましい実施例の回路図であ
る。上述の図4に示した回路では、電源スイッチ9をオ
ンして、入力電流波形を観測して点弧始動時間Tが最小
となるように可変コンデンサCvを調整する必要がある
が、電源スイッチ9を入れる時にのみ、点弧始動時間T
を観測できるので、可変コンデンサCvを最適値に調整
することが極めて難しい。そこで、図1の回路では、図
4の回路において、点滅回路11の入力にダイオードD
1 ,D2 を追加し、ダイオードD2 を介して点滅制御信
号を入力できるようにしたものであり、他の回路構成は
同様である。この点滅回路11は、MOSトランジスタ
Q3 と、そのゲートに接続された放電抵抗R14からな
り、MOSトランジスタQ3 のドレインは、プリアンプ
2におけるトランジスタQ4 のベースに接続されてお
り、ソースはグランドに接続されている。そして、MO
SトランジスタQ3 のゲートには、ダイオードD2 を介
して点滅制御信号が入力されている。
る。上述の図4に示した回路では、電源スイッチ9をオ
ンして、入力電流波形を観測して点弧始動時間Tが最小
となるように可変コンデンサCvを調整する必要がある
が、電源スイッチ9を入れる時にのみ、点弧始動時間T
を観測できるので、可変コンデンサCvを最適値に調整
することが極めて難しい。そこで、図1の回路では、図
4の回路において、点滅回路11の入力にダイオードD
1 ,D2 を追加し、ダイオードD2 を介して点滅制御信
号を入力できるようにしたものであり、他の回路構成は
同様である。この点滅回路11は、MOSトランジスタ
Q3 と、そのゲートに接続された放電抵抗R14からな
り、MOSトランジスタQ3 のドレインは、プリアンプ
2におけるトランジスタQ4 のベースに接続されてお
り、ソースはグランドに接続されている。そして、MO
SトランジスタQ3 のゲートには、ダイオードD2 を介
して点滅制御信号が入力されている。
【0013】本実施例において、MOSトランジスタQ
3 のゲート・ソース間の電圧がゼロ又はオープン状態に
あるときには、MOSトランジスタQ3 のドレイン・ソ
ース間はオープン状態となり、トランジスタQ4 のベー
スには発振回路1からの出力が正常に加わり、無電極放
電灯7は点灯する。なお、トランジスタQ4 のベース電
圧が負電圧になると、MOSトランジスタQ3 のドレイ
ン・ソース間には電流が流れるため、トランジスタQ4
のベース電圧は0に近づくが、ベース電圧が0でも負で
もトランジスタQ4 はオフ状態となるので無関係であ
る。
3 のゲート・ソース間の電圧がゼロ又はオープン状態に
あるときには、MOSトランジスタQ3 のドレイン・ソ
ース間はオープン状態となり、トランジスタQ4 のベー
スには発振回路1からの出力が正常に加わり、無電極放
電灯7は点灯する。なお、トランジスタQ4 のベース電
圧が負電圧になると、MOSトランジスタQ3 のドレイ
ン・ソース間には電流が流れるため、トランジスタQ4
のベース電圧は0に近づくが、ベース電圧が0でも負で
もトランジスタQ4 はオフ状態となるので無関係であ
る。
【0014】ところが、MOSトランジスタQ3 のゲー
トに充分に高い電圧(例えば、NEC製の2SK654
で6V以上)が加わると、MOSトランジスタQ3 のド
レイン・ソース間は短絡状態となり、その結果、トラン
ジスタQ4 のベース電圧は0となり、プリアンプ2での
増幅が行われず、無電極放電灯7は消灯する。この時、
MOSトランジスタQ3 の短絡により発振回路1の負荷
インピーダンスが急激に変化し、発振停止などの現象が
起こるのを避けるため、抵抗R9 として10Ω程度の抵
抗を挿入している。この抵抗R8 〜R10で構成される減
衰器は、無電極放電灯7の点灯中の負荷変動の影響を小
さくしている。また、トランジスタQ4がオープン状態
となった場合に、メインアンプ5が自励発振することを
避けるために抵抗R11を挿入しているが、この抵抗R11
は省いても良い。コイルL7 は、トランジスタQ5 の入
力キャパシタンスを打ち消すために挿入してあり、抵抗
R 12はトランジスタQ5 の入力インピーダンスをプリア
ンプ2の出力と整合させるために接続してあるが、これ
らは省略しても良い。
トに充分に高い電圧(例えば、NEC製の2SK654
で6V以上)が加わると、MOSトランジスタQ3 のド
レイン・ソース間は短絡状態となり、その結果、トラン
ジスタQ4 のベース電圧は0となり、プリアンプ2での
増幅が行われず、無電極放電灯7は消灯する。この時、
MOSトランジスタQ3 の短絡により発振回路1の負荷
インピーダンスが急激に変化し、発振停止などの現象が
起こるのを避けるため、抵抗R9 として10Ω程度の抵
抗を挿入している。この抵抗R8 〜R10で構成される減
衰器は、無電極放電灯7の点灯中の負荷変動の影響を小
さくしている。また、トランジスタQ4がオープン状態
となった場合に、メインアンプ5が自励発振することを
避けるために抵抗R11を挿入しているが、この抵抗R11
は省いても良い。コイルL7 は、トランジスタQ5 の入
力キャパシタンスを打ち消すために挿入してあり、抵抗
R 12はトランジスタQ5 の入力インピーダンスをプリア
ンプ2の出力と整合させるために接続してあるが、これ
らは省略しても良い。
【0015】図1に示す回路の動作波形を図2に示し
た。図中、(a)は点滅制御信号、(b)は入力電流、
(c)はコイル8の両端に生じる出力電圧である。図2
(a)の期間Taに点滅制御信号が印加されると、MO
SトランジスタQ3 がオンし、メインアンプ5の発振が
停止する。次に、期間Tbにおいて点滅制御信号が零に
なると、MOSトランジスタQ3 がオフとなり、メイン
アンプ5の発振が開始し、点弧始動時間Tの経過後に、
放電灯7が安定点灯する。従って、点滅制御信号を間欠
的にMOSトランジスタQ3 に印加することによって、
点弧始動時間Tが各サイクル毎に観測され、可変コンデ
ンサCvの容量を変化させることにより、点弧始動時間
Tが最小となる第1の動作点と、点弧始動電流(無負荷
時入力電流)が最大となる第2の動作点の間に設定する
ことが容易となる。
た。図中、(a)は点滅制御信号、(b)は入力電流、
(c)はコイル8の両端に生じる出力電圧である。図2
(a)の期間Taに点滅制御信号が印加されると、MO
SトランジスタQ3 がオンし、メインアンプ5の発振が
停止する。次に、期間Tbにおいて点滅制御信号が零に
なると、MOSトランジスタQ3 がオフとなり、メイン
アンプ5の発振が開始し、点弧始動時間Tの経過後に、
放電灯7が安定点灯する。従って、点滅制御信号を間欠
的にMOSトランジスタQ3 に印加することによって、
点弧始動時間Tが各サイクル毎に観測され、可変コンデ
ンサCvの容量を変化させることにより、点弧始動時間
Tが最小となる第1の動作点と、点弧始動電流(無負荷
時入力電流)が最大となる第2の動作点の間に設定する
ことが容易となる。
【0016】なお、本実施例では、図1において、点弧
始動時間Tが最小となる点から、点弧始動電流が最大と
なる点までの間に、コンデンサCvの容量を設定してい
るが、点弧始動時間Tは必ずしも最小点のみに限定され
るものではなく、放電灯7が始動するために必要な出力
電圧以上であれば、最小点の近傍に設定してもよい。同
様に、点弧始動電流が最大点のみに限定されるものでは
なく、放電灯7の無負荷状態を検出するために必要な点
弧始動電流以上であれば、最大点の近傍に設定しても良
い。
始動時間Tが最小となる点から、点弧始動電流が最大と
なる点までの間に、コンデンサCvの容量を設定してい
るが、点弧始動時間Tは必ずしも最小点のみに限定され
るものではなく、放電灯7が始動するために必要な出力
電圧以上であれば、最小点の近傍に設定してもよい。同
様に、点弧始動電流が最大点のみに限定されるものでは
なく、放電灯7の無負荷状態を検出するために必要な点
弧始動電流以上であれば、最大点の近傍に設定しても良
い。
【0017】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、誘導
コイルと高周波発振器との間にインピーダンス整合手段
を介在させた無電極点灯装置において、前記高周波出力
を印加してから放電灯が点弧するまでの時間が最小とな
る動作点から、放電灯が点弧するまでの電流が最大とな
る第2の動作点までの間に、前記インピーダンス整合手
段を構成したものであるから、始動しやすく、しかも放
電灯が無負荷状態となったときに容易に検出することが
可能となる。
コイルと高周波発振器との間にインピーダンス整合手段
を介在させた無電極点灯装置において、前記高周波出力
を印加してから放電灯が点弧するまでの時間が最小とな
る動作点から、放電灯が点弧するまでの電流が最大とな
る第2の動作点までの間に、前記インピーダンス整合手
段を構成したものであるから、始動しやすく、しかも放
電灯が無負荷状態となったときに容易に検出することが
可能となる。
【0018】なお、実施例において説明したように、点
滅制御信号によって無電極放電灯を間欠的に点滅制御す
れば、無電極放電灯に高周波出力を印加してから放電灯
が点弧するまでの時間、並びに点弧始動電流を点滅制御
信号の各サイクルごとに測定することができ、回路定数
の調整作業が容易に行えるものである。
滅制御信号によって無電極放電灯を間欠的に点滅制御す
れば、無電極放電灯に高周波出力を印加してから放電灯
が点弧するまでの時間、並びに点弧始動電流を点滅制御
信号の各サイクルごとに測定することができ、回路定数
の調整作業が容易に行えるものである。
【図1】本発明の好ましい実施例の回路図である。
【図2】本発明の好ましい実施例の動作波形図である。
【図3】従来例の概略構成を示すブロック図である。
【図4】従来例の具体的な構成を示す回路図である。
【図5】本発明の動作説明のための波形図である。
【図6】本発明の動作説明のための特性図である。
1 発振回路 2 プリアンプ 3 フィルタ回路 4 整合回路 5 メインアンプ 6 増幅回路 7 無電極放電灯 8 励磁用の誘導コイル 9 スイッチ 10 電源 11 点滅回路 12 過電流検出回路
Claims (1)
- 【請求項1】 放電ガス体を封入した無電極放電灯に
近接して誘導コイルを配置し、この誘導コイルに高周波
発振器の高周波出力を印加し、前記誘導コイルに誘導さ
れる高周波電界によって無電極放電灯内の放電ガス体を
放電させて無電極放電灯を点灯させ、誘導コイルと高周
波発振器との間にインピーダンス整合手段を介在させた
無電極点灯装置において、前記高周波出力を印加してか
ら放電灯が点弧するまでの時間が短くなる第1の動作点
と、放電灯が点弧するまでの電流が最大となる第2の動
作点の間に、前記インピーダンス整合手段の回路定数を
設定したことを特徴とする無電極点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31539892A JP3284624B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 無電極点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31539892A JP3284624B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 無電極点灯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06163172A true JPH06163172A (ja) | 1994-06-10 |
JP3284624B2 JP3284624B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=18064916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31539892A Expired - Fee Related JP3284624B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 無電極点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3284624B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP31539892A patent/JP3284624B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3284624B2 (ja) | 2002-05-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |