JPH06162727A - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
- Publication number
- JPH06162727A JPH06162727A JP31482492A JP31482492A JPH06162727A JP H06162727 A JPH06162727 A JP H06162727A JP 31482492 A JP31482492 A JP 31482492A JP 31482492 A JP31482492 A JP 31482492A JP H06162727 A JPH06162727 A JP H06162727A
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- JP
- Japan
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- tape
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- light
- detecting
- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 磁気テープ1のテープ供給リール2及びテー
プ巻き取りリール3に固定された両端末には始終端検出
用の透明テープ9を有し、更に透明テープ9に隣接する
保護皮膜層8表面の特定範囲に、光の透過率が磁性層7
に比べて十分小さい薄膜10を焼き付けて、磁性層7側
の始終端検出部よりも保護皮膜層8側の始終端検出部の
長さを長くする。 【効果】 テープ磁性層と保護皮膜層上に設ける始終端
検出用の検出部の長さが異なることにより、テープ磁性
層側は検出部が短いために、ムービーのようなテープパ
ス長の短いメカニズムにおいては、ヘッドへのダメージ
を生ずる心配がなく、また検出部が十分に長いテープ保
護皮膜層側で始終端検出を行うことで、FCコンパチブ
ルデッキの様なテープが高速走行する様なメカニズムで
のFF、REW時におけるテープ始終端突入も防げる。
プ巻き取りリール3に固定された両端末には始終端検出
用の透明テープ9を有し、更に透明テープ9に隣接する
保護皮膜層8表面の特定範囲に、光の透過率が磁性層7
に比べて十分小さい薄膜10を焼き付けて、磁性層7側
の始終端検出部よりも保護皮膜層8側の始終端検出部の
長さを長くする。 【効果】 テープ磁性層と保護皮膜層上に設ける始終端
検出用の検出部の長さが異なることにより、テープ磁性
層側は検出部が短いために、ムービーのようなテープパ
ス長の短いメカニズムにおいては、ヘッドへのダメージ
を生ずる心配がなく、また検出部が十分に長いテープ保
護皮膜層側で始終端検出を行うことで、FCコンパチブ
ルデッキの様なテープが高速走行する様なメカニズムで
のFF、REW時におけるテープ始終端突入も防げる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR等の磁気記録再
生装置に適用可能なテープカセットに関するもので、更
に詳しくは、テープの始めまたは終わりを検出するため
のテープ始端及び終端の検出部を改良したテープカセッ
トに関するものである。
生装置に適用可能なテープカセットに関するもので、更
に詳しくは、テープの始めまたは終わりを検出するため
のテープ始端及び終端の検出部を改良したテープカセッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動停止機構を有する通常のビデオデッ
キにおいては、再生、録画、早送り、巻戻しといったテ
ープ走行の際にテープ端を検出してテープ走行を停止さ
せることにより、テープへのダメージを未然に防いでい
る。近年、テープ端を検出する手段としては一般的に、
テープ始終端部に透明リーダテープ部を設け、光学的に
検出する方法が知られている。
キにおいては、再生、録画、早送り、巻戻しといったテ
ープ走行の際にテープ端を検出してテープ走行を停止さ
せることにより、テープへのダメージを未然に防いでい
る。近年、テープ端を検出する手段としては一般的に、
テープ始終端部に透明リーダテープ部を設け、光学的に
検出する方法が知られている。
【0003】以下に、図面を参照しながら、上記した従
来の光学的検出の一例について説明する。
来の光学的検出の一例について説明する。
【0004】図4はリールから取り外した磁気テープ端
部の構成図を示すものである。テープ25の始終端には
透明なリーダテープ26が接合用テープ27によって接
合されている。また、図5は従来の磁気テープの断面構
造を示すものである。テープはベースフィルム28上に
磁性層29が設けられ、更にベースフィルム28の裏側
面には非記録層である保護皮膜層30が構成されてい
る。
部の構成図を示すものである。テープ25の始終端には
透明なリーダテープ26が接合用テープ27によって接
合されている。また、図5は従来の磁気テープの断面構
造を示すものである。テープはベースフィルム28上に
磁性層29が設けられ、更にベースフィルム28の裏側
面には非記録層である保護皮膜層30が構成されてい
る。
【0005】図6は通常のVHSカセットの開蓋時にお
ける構成図である。カセットケース31内部の供給リー
ル32と巻き取りリール33のハブ34a、34bにこ
のテープ両端がクランプされている。発光部35はカセ
ットケースに設けられている位置決め用のガイド穴36
を介してカセットケース31内部に設置される。更に、
発光部35からテープ37に対して検出光38a、38
bが発光され、その延長上に受光部39a、39bが設
けられている。テープ走行時にはカセット蓋40が開蓋
され、ローディングガイド挿入孔41に挿入されたテー
プローディングポスト42によりテープが引き出され
る。図5の磁性層29は暗色で光をかなり遮断するた
め、発光部35からの検出光38a、38bはテープ2
5に照射された際に保護皮膜層30は比較的透過しやす
いものの、磁性層29で遮光され受光部39a、39b
には数%〜数10%の光しか到達しないが、図4の透明
なリーダテープ26に達すると検出光38a、38bは
大部分が通過する。
ける構成図である。カセットケース31内部の供給リー
ル32と巻き取りリール33のハブ34a、34bにこ
のテープ両端がクランプされている。発光部35はカセ
ットケースに設けられている位置決め用のガイド穴36
を介してカセットケース31内部に設置される。更に、
発光部35からテープ37に対して検出光38a、38
bが発光され、その延長上に受光部39a、39bが設
けられている。テープ走行時にはカセット蓋40が開蓋
され、ローディングガイド挿入孔41に挿入されたテー
プローディングポスト42によりテープが引き出され
る。図5の磁性層29は暗色で光をかなり遮断するた
め、発光部35からの検出光38a、38bはテープ2
5に照射された際に保護皮膜層30は比較的透過しやす
いものの、磁性層29で遮光され受光部39a、39b
には数%〜数10%の光しか到達しないが、図4の透明
なリーダテープ26に達すると検出光38a、38bは
大部分が通過する。
【0006】更に、カセット蓋40が開かれている際に
は、通常蓋40によって塞がれているカセットシェル4
3に存在する受光孔44a、44bを通過して受光部3
9a、39bに到達し、この受光出力を検出回路で検出
することによりデッキの自動停止機能が作動して、ヘッ
ド(図示せず)が透明リーダテープ26部に達する前に
テープ走行が停止する。
は、通常蓋40によって塞がれているカセットシェル4
3に存在する受光孔44a、44bを通過して受光部3
9a、39bに到達し、この受光出力を検出回路で検出
することによりデッキの自動停止機能が作動して、ヘッ
ド(図示せず)が透明リーダテープ26部に達する前に
テープ走行が停止する。
【0007】図7は、従来の透過型光学式検出法におい
て、テープ通常走行時に発光部からテープ保護皮膜層に
照射された検出光がテープを透過する際の、時刻tに対
する透過率Pの変化を表すグラフを示すものである。発
光部35から照射された検出光38a、38bの光量を
A、テープに照射された後に受光部39a、39bで受
光される検出光38a、38bの光量をBとすると、透
過率PはP=B/A×100(%)で表される。図7に
おいて、P1は検出光38a、38bがテープ保護皮膜
層30に照射された際テープ25を透過する透過率、P
2はリーダテープ26に照射された際の透過率である。
テープ37を透過する検出光38a、38bの透過率P
が、P1<P0<P2であるようなP0を境界にして、P≧
P0の際にデッキの自動停止機能が作動するように検出
回路を調整すると、発光部35からの検出光38a、3
8bが保護皮膜層30に照射されている時には透過率が
低いために自動停止機能は作動しない。ところが、検出
光38a、38bがリーダテープ26に照射される時刻
t1において、検出光38a、38bの透過率は瞬時に
P2に上昇する。しかし、実際には検出光38a、38
bがリーダテープ26に照射されてからリーダテープ2
6を通過して受光部39a、39bに到達し、この検出
出力を検出回路で検出して自動停止機能が作動するまで
に時間遅れが生ずる為、実際にはテープ走行はt1より
後の時刻t2に停止する。
て、テープ通常走行時に発光部からテープ保護皮膜層に
照射された検出光がテープを透過する際の、時刻tに対
する透過率Pの変化を表すグラフを示すものである。発
光部35から照射された検出光38a、38bの光量を
A、テープに照射された後に受光部39a、39bで受
光される検出光38a、38bの光量をBとすると、透
過率PはP=B/A×100(%)で表される。図7に
おいて、P1は検出光38a、38bがテープ保護皮膜
層30に照射された際テープ25を透過する透過率、P
2はリーダテープ26に照射された際の透過率である。
テープ37を透過する検出光38a、38bの透過率P
が、P1<P0<P2であるようなP0を境界にして、P≧
P0の際にデッキの自動停止機能が作動するように検出
回路を調整すると、発光部35からの検出光38a、3
8bが保護皮膜層30に照射されている時には透過率が
低いために自動停止機能は作動しない。ところが、検出
光38a、38bがリーダテープ26に照射される時刻
t1において、検出光38a、38bの透過率は瞬時に
P2に上昇する。しかし、実際には検出光38a、38
bがリーダテープ26に照射されてからリーダテープ2
6を通過して受光部39a、39bに到達し、この検出
出力を検出回路で検出して自動停止機能が作動するまで
に時間遅れが生ずる為、実際にはテープ走行はt1より
後の時刻t2に停止する。
【0008】従来のVHSカセットにおいては、回巻さ
れるテープパス長も長く、更に走行するテープの速度も
大きいために、透明なリーダテープ部も充分長いもので
あった。ところがこれと同長の検出部長さを小型ムービ
ー等のテープパス長の短いメカニズムで用いると、透明
リーダテープ部がシリンダにかかり、ヘッドにダメージ
が生じる恐れがある。そこで、テープパス長の短い小型
メカニズム用の小型カセットにおいては、透明部が通常
のテープカセットに対して短くせざるを得ない。
れるテープパス長も長く、更に走行するテープの速度も
大きいために、透明なリーダテープ部も充分長いもので
あった。ところがこれと同長の検出部長さを小型ムービ
ー等のテープパス長の短いメカニズムで用いると、透明
リーダテープ部がシリンダにかかり、ヘッドにダメージ
が生じる恐れがある。そこで、テープパス長の短い小型
メカニズム用の小型カセットにおいては、透明部が通常
のテープカセットに対して短くせざるを得ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、記録層側と非記録層側の始終端検出部長
さが同じであるために以下の様な問題が生じていた。
うな構成では、記録層側と非記録層側の始終端検出部長
さが同じであるために以下の様な問題が生じていた。
【0010】従来、ムービー用のコンパクトテープカセ
ットをフルサイズ並びにコンパクトサイズのカセットの
両方が使用可能なコンパチブルデッキで再生すると、特
に早送り、巻き戻し再生といったテープ高速走行時にお
いて始終端検出部が短く設定されているため、テープの
走行スピードに始終端検出が追従できない場合が考えら
れる。即ち、透過光が受光部に達し自動停止機能が作用
する前に、既にテープが末端にいきついてしまう現象が
生じる。このような場合では、テープテンションが瞬間
的に上昇し、テープはヘッドとの接触部において局所的
にダメージを受ける。即ち、コンパチブルデッキにおい
て始終端検出を行う際には、テープ始終端検出部長さを
通常のVHS−Cカセットテープよりも長くしたいとい
う要望がある。
ットをフルサイズ並びにコンパクトサイズのカセットの
両方が使用可能なコンパチブルデッキで再生すると、特
に早送り、巻き戻し再生といったテープ高速走行時にお
いて始終端検出部が短く設定されているため、テープの
走行スピードに始終端検出が追従できない場合が考えら
れる。即ち、透過光が受光部に達し自動停止機能が作用
する前に、既にテープが末端にいきついてしまう現象が
生じる。このような場合では、テープテンションが瞬間
的に上昇し、テープはヘッドとの接触部において局所的
にダメージを受ける。即ち、コンパチブルデッキにおい
て始終端検出を行う際には、テープ始終端検出部長さを
通常のVHS−Cカセットテープよりも長くしたいとい
う要望がある。
【0011】しかしながら、コンパチブルデッキ使用に
あわせて始終端検出部を両面とも長くすると、ムービー
の様なテープパス長の小さいメカニズムにおいてはシリ
ンダに始終端検出部が接触しヘッドにダメージが発生す
る恐れがあるため、始終端検出部を長くはできないとい
う問題があった。
あわせて始終端検出部を両面とも長くすると、ムービー
の様なテープパス長の小さいメカニズムにおいてはシリ
ンダに始終端検出部が接触しヘッドにダメージが発生す
る恐れがあるため、始終端検出部を長くはできないとい
う問題があった。
【0012】そこで本発明は、上記問題点に鑑み、ムー
ビー並びにコンパチデッキの両者に対応し、かつヘッド
ダメージを未然に防止できる様なテープカセットを提供
することを目的とする。
ビー並びにコンパチデッキの両者に対応し、かつヘッド
ダメージを未然に防止できる様なテープカセットを提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のテープカセットは、磁気テープのベースフ
ィルムの一方の面に記録層を形成し、他方の面は非記録
層とした磁気テープであって、前記磁気テープのテープ
供給リール及びテープ巻き取りリールに固定された両端
末には所定の長さの透明なリーダテープを有し、前記リ
ーダテープに隣接する前記非記録層の特定範囲にはテー
プ端を検出するための検出層が設けられ、前記検出層
が、前記特定範囲を通過する際の光の透過率と前記特定
範囲以外の前記磁気テープ部を透過する際の光の透過率
が異なるような材質から成るという構成を備えたもので
ある。
めに本発明のテープカセットは、磁気テープのベースフ
ィルムの一方の面に記録層を形成し、他方の面は非記録
層とした磁気テープであって、前記磁気テープのテープ
供給リール及びテープ巻き取りリールに固定された両端
末には所定の長さの透明なリーダテープを有し、前記リ
ーダテープに隣接する前記非記録層の特定範囲にはテー
プ端を検出するための検出層が設けられ、前記検出層
が、前記特定範囲を通過する際の光の透過率と前記特定
範囲以外の前記磁気テープ部を透過する際の光の透過率
が異なるような材質から成るという構成を備えたもので
ある。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、テープ非記録
層の特定範囲に設けた検出層を透過する際の透過光を受
光することにより、デッキの自動停止機能が作動するよ
うに、検出回路の回路調整を行うことにより、テープ記
録層側においては始終端検出部を短くし、非記録層側に
おいては長く設定することが可能である。この場合、テ
ープパスの短いメカニズムでも、始終端検出部がシリン
ダにかかることによるヘッドの摩耗が生じることはな
い。
層の特定範囲に設けた検出層を透過する際の透過光を受
光することにより、デッキの自動停止機能が作動するよ
うに、検出回路の回路調整を行うことにより、テープ記
録層側においては始終端検出部を短くし、非記録層側に
おいては長く設定することが可能である。この場合、テ
ープパスの短いメカニズムでも、始終端検出部がシリン
ダにかかることによるヘッドの摩耗が生じることはな
い。
【0015】一方、テープパス長の長いメカニズムにお
けるテープ端検出は、例えばテープ非記録層側で始終端
を検出することにより行えばよい。シリンダと接触する
ことのないテープ非記録層側の始終端検出部の長さは十
分長くすることができるので、早送り、巻戻し再生とい
ったテープ高速走行時でもテープが末端に到達する以前
に始終端検出を行い、テープ走行停止を実行することが
可能となるものである。
けるテープ端検出は、例えばテープ非記録層側で始終端
を検出することにより行えばよい。シリンダと接触する
ことのないテープ非記録層側の始終端検出部の長さは十
分長くすることができるので、早送り、巻戻し再生とい
ったテープ高速走行時でもテープが末端に到達する以前
に始終端検出を行い、テープ走行停止を実行することが
可能となるものである。
【0016】また、始終端検出部は、透明なリーダテー
プ並びに非記録層側に設けた検出層とする。これによ
り、テープパス長が変化しても始終端検出回路の制御方
法を変化させるのみで、従来の透過型の光学的検出法に
よる始終端検出が可能になる。
プ並びに非記録層側に設けた検出層とする。これによ
り、テープパス長が変化しても始終端検出回路の制御方
法を変化させるのみで、従来の透過型の光学的検出法に
よる始終端検出が可能になる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例のテープカセットにつ
いて、図面を参照しながら説明する。
いて、図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例におけるテープカ
セットの斜視図を示すものである。図1において、1は
磁気テープ、2は供給リール、3は巻き取りリール、4
はハブ、5はテープクランプ、6はカセットケース、7
はテープの磁性層、8は保護皮膜層、9は透明テープ、
10は光の透過率が非常に小さい薄膜、11は始終端検
出用の燈台が挿入される挿入孔である。
セットの斜視図を示すものである。図1において、1は
磁気テープ、2は供給リール、3は巻き取りリール、4
はハブ、5はテープクランプ、6はカセットケース、7
はテープの磁性層、8は保護皮膜層、9は透明テープ、
10は光の透過率が非常に小さい薄膜、11は始終端検
出用の燈台が挿入される挿入孔である。
【0019】磁気テープ1は供給リール2と巻き取りリ
ール3に巻き付けられている。またテープ1の始終端に
は、テープ1よりも剛性の高いプラスチックフィルム等
で形成された透明テープ9が付加されている。更にここ
では、巻き取りリール3側の透明テープ9端部のみ示す
が、プラスチック等で形成されたハブ4にテープクラン
パ5にて挟み込まれている。このようにして、テープ1
を巻き付けた両リールがカセットケース6内に収納され
ている。
ール3に巻き付けられている。またテープ1の始終端に
は、テープ1よりも剛性の高いプラスチックフィルム等
で形成された透明テープ9が付加されている。更にここ
では、巻き取りリール3側の透明テープ9端部のみ示す
が、プラスチック等で形成されたハブ4にテープクラン
パ5にて挟み込まれている。このようにして、テープ1
を巻き付けた両リールがカセットケース6内に収納され
ている。
【0020】テープ1の磁性層7側には表面に何も処理
を施さないが、保護皮膜層8側には透明テープ9に隣接
する箇所に、アルミニウム等の光の反射性の高い、即ち
光がほとんど透過しない薄膜10が高温状態で一様に焼
き付けられている。通常は、磁性層7側の始終端検出部
は透明テープ9のみであるのに対し、保護皮膜層8側の
始終端検出部は透明テープ9とそれに隣接する薄膜10
を足し合わせた部分であり、磁性層7側の始終端検出部
よりも保護皮膜層8側の始終端検出部の方が長くなって
いる。更に、燈台挿入孔11に始終端検出用の燈台が挿
入され、燈台から光をテープ1に照射させることによ
り、テープ始終端の検出を可能にしている。
を施さないが、保護皮膜層8側には透明テープ9に隣接
する箇所に、アルミニウム等の光の反射性の高い、即ち
光がほとんど透過しない薄膜10が高温状態で一様に焼
き付けられている。通常は、磁性層7側の始終端検出部
は透明テープ9のみであるのに対し、保護皮膜層8側の
始終端検出部は透明テープ9とそれに隣接する薄膜10
を足し合わせた部分であり、磁性層7側の始終端検出部
よりも保護皮膜層8側の始終端検出部の方が長くなって
いる。更に、燈台挿入孔11に始終端検出用の燈台が挿
入され、燈台から光をテープ1に照射させることによ
り、テープ始終端の検出を可能にしている。
【0021】図2は、本発明の実施例におけるテープカ
セットをビデオデッキに装着し、テープ走行を行う際の
テープ走行系の一例を示すものである。図2において、
12は燈台、13はハーフローディングポスト、14は
ピンチローラ、15はキャプスタン、16a、16bは
傾斜ポスト、17a、17bはガイドローラ、18はシ
リンダ、19は全幅消去ヘッド、20はA/Cヘッド、
21はテンションポスト、22はリミッタポスト、23
a、23bは検出光、24a、24bは受光部である。
傾斜ポスト16a、16b、ガイドローラ17a、17
b、ハーフローディングポスト13、テンションポスト
21、リミッタポスト22はテープ1をテープカセット
6外部に引き出し、シリンダ18に巻き付けると同時に
テープパスを形成する。ピンチローラ14は走行時にキ
ャプスタン15にテープ1を圧着し、キャプスタン15
によりテープ1は駆動される。シリンダ18は回転しな
がら、具備されたヘッド(図示せず)により巻き付けら
れたテープ1に映像信号を記録する。更に、A/Cヘッ
ド20は走行中のテープ1に音声信号並びにコントロー
ル信号を記録し、全幅消去ヘッド19は映像信号、音声
信号、コントロール信号を全て消去するものである。
セットをビデオデッキに装着し、テープ走行を行う際の
テープ走行系の一例を示すものである。図2において、
12は燈台、13はハーフローディングポスト、14は
ピンチローラ、15はキャプスタン、16a、16bは
傾斜ポスト、17a、17bはガイドローラ、18はシ
リンダ、19は全幅消去ヘッド、20はA/Cヘッド、
21はテンションポスト、22はリミッタポスト、23
a、23bは検出光、24a、24bは受光部である。
傾斜ポスト16a、16b、ガイドローラ17a、17
b、ハーフローディングポスト13、テンションポスト
21、リミッタポスト22はテープ1をテープカセット
6外部に引き出し、シリンダ18に巻き付けると同時に
テープパスを形成する。ピンチローラ14は走行時にキ
ャプスタン15にテープ1を圧着し、キャプスタン15
によりテープ1は駆動される。シリンダ18は回転しな
がら、具備されたヘッド(図示せず)により巻き付けら
れたテープ1に映像信号を記録する。更に、A/Cヘッ
ド20は走行中のテープ1に音声信号並びにコントロー
ル信号を記録し、全幅消去ヘッド19は映像信号、音声
信号、コントロール信号を全て消去するものである。
【0022】図3は、本実施例における透過型光学的始
終端検出法における、テープ通常走行時に発光部からテ
ープ保護皮膜層に照射された検出光がテープを透過する
際の、時刻tに対する透過率Pの変化を表すグラフであ
る。図3において、P1は検出光23a、23bがテー
プ保護皮膜層8に照射されテープ1を透過する際の透過
率、P2は透明テープ9に照射された際の透過率であ
る。また、P3は薄膜10に照射されテープ1を透過す
る際の透過率を表す。
終端検出法における、テープ通常走行時に発光部からテ
ープ保護皮膜層に照射された検出光がテープを透過する
際の、時刻tに対する透過率Pの変化を表すグラフであ
る。図3において、P1は検出光23a、23bがテー
プ保護皮膜層8に照射されテープ1を透過する際の透過
率、P2は透明テープ9に照射された際の透過率であ
る。また、P3は薄膜10に照射されテープ1を透過す
る際の透過率を表す。
【0023】以上のように構成されたテープカセットに
ついて、以下、図1、図2及び図3を用いてその動作を
説明する。
ついて、以下、図1、図2及び図3を用いてその動作を
説明する。
【0024】図2は、本発明の実施例におけるテープカ
セットをビデオデッキに装着しテープ走行を行う際のテ
ープ走行系の一例を示すものである。図1のテープカセ
ットをビデオデッキに装着することにより、始終端検出
用の燈台挿入孔11に燈台12が挿入され、更に、装着
直後にはカセットケース6内に存在するハーフローディ
ングポスト13が移動して磁気テープ1を引き出すとと
もに、ピンチローラ14が下降した後にテープ1をキャ
プスタン15に圧着することによりテープ1は走行可能
な状態になる。また記録、再生時には、装着直後にはカ
セットケース6内に存在する、傾斜ポスト16a、16
bとガイドローラ17a、17bが、テープ1を伴って
移動し、テープ1はシリンダ18に巻き付けられるとと
もに、全幅消去ヘッド19、A/Cヘッド20と接触す
る。この際、テンションポスト21ならびにリミッタポ
スト22も同時にカセットケース6内部から移動しテー
プを押し出す役目をする。
セットをビデオデッキに装着しテープ走行を行う際のテ
ープ走行系の一例を示すものである。図1のテープカセ
ットをビデオデッキに装着することにより、始終端検出
用の燈台挿入孔11に燈台12が挿入され、更に、装着
直後にはカセットケース6内に存在するハーフローディ
ングポスト13が移動して磁気テープ1を引き出すとと
もに、ピンチローラ14が下降した後にテープ1をキャ
プスタン15に圧着することによりテープ1は走行可能
な状態になる。また記録、再生時には、装着直後にはカ
セットケース6内に存在する、傾斜ポスト16a、16
bとガイドローラ17a、17bが、テープ1を伴って
移動し、テープ1はシリンダ18に巻き付けられるとと
もに、全幅消去ヘッド19、A/Cヘッド20と接触す
る。この際、テンションポスト21ならびにリミッタポ
スト22も同時にカセットケース6内部から移動しテー
プを押し出す役目をする。
【0025】その後、キャプスタンの回転に伴うテープ
1との摩擦力によって、記録、再生、早送り再生時には
供給リール2側から巻き取りリール3側に送り込まれ、
一方、巻き戻し再生時には巻き取りリール3側から供給
リール2側に送り込まれる。テープ走行中は、テンショ
ンポスト21によって、テープテンションの変動を制御
することにより、安定したテープ走行が保たれる。この
際、燈台12からは始終端検出のために検出光23a、
23bが発光されており、連続的にテープ1の保護皮膜
層8に照射され、更にテープ1を透過した検出光23
a、23bは受光部24a、24bに到達する。この際
の受光部24a、24bでの受光出力を検出回路で検出
し、その受光量に応じた検出回路の調整を施すことによ
り、検出光23a、23bが始終端検出部を透過した際
に、デッキの自動停止機能が作動することが可能にな
る。
1との摩擦力によって、記録、再生、早送り再生時には
供給リール2側から巻き取りリール3側に送り込まれ、
一方、巻き戻し再生時には巻き取りリール3側から供給
リール2側に送り込まれる。テープ走行中は、テンショ
ンポスト21によって、テープテンションの変動を制御
することにより、安定したテープ走行が保たれる。この
際、燈台12からは始終端検出のために検出光23a、
23bが発光されており、連続的にテープ1の保護皮膜
層8に照射され、更にテープ1を透過した検出光23
a、23bは受光部24a、24bに到達する。この際
の受光部24a、24bでの受光出力を検出回路で検出
し、その受光量に応じた検出回路の調整を施すことによ
り、検出光23a、23bが始終端検出部を透過した際
に、デッキの自動停止機能が作動することが可能にな
る。
【0026】図3は、本発明の実施例における、テープ
を通常走行させ保護皮膜層に検出光を照射した際の、時
刻tに対するテープを透過する検出光の透過率Pの一例
を示すものである。例えば、P1<P0<P2であるよう
なP0を境界にして、P≧P0の際にデッキの自動停止機
能が作動するように検出回路を調整すると、発光部12
からの検出光23a、23bが保護皮膜層8並びに薄膜
10に照射されている時には透過率が低いために自動停
止機能は作動しない。ところが、検出光23a、23b
が透明テープ9に照射される時刻t1において、検出光
23a、23bの透過率は瞬時にP2に上昇する。
を通常走行させ保護皮膜層に検出光を照射した際の、時
刻tに対するテープを透過する検出光の透過率Pの一例
を示すものである。例えば、P1<P0<P2であるよう
なP0を境界にして、P≧P0の際にデッキの自動停止機
能が作動するように検出回路を調整すると、発光部12
からの検出光23a、23bが保護皮膜層8並びに薄膜
10に照射されている時には透過率が低いために自動停
止機能は作動しない。ところが、検出光23a、23b
が透明テープ9に照射される時刻t1において、検出光
23a、23bの透過率は瞬時にP2に上昇する。
【0027】しかし、実際には検出光23a、23bが
透明テープ9に照射されてから透明テープ9を通過して
受光部24a、24bに到達し、この検出出力を検出回
路で検出して自動停止機能が作動するまでに時間遅れが
生ずる為、実際にはテープ走行はt1より後の時刻t2に
停止する。ところでこの際には、検出光23a、23b
が薄膜10を透過した時に自動停止機能は作動しないの
で、保護皮膜層8側の始終端検出部は透明テープ9のみ
となり、磁性層7側の始終端検出部と一致する。更に、
P3<P’<P1であるようなP’を境界にして、P≦
P’またはP≧P0の際にデッキの自動停止機能が作動
するように検出回路を調整すると、発光部12からの検
出光23a、23bが保護皮膜層8に照射されている時
には透過率Pが作動領域外の値を取るために自動停止機
能は作動しない。ところが、検出光23a、23bが薄
膜10に照射される時刻t3において、検出光23a、
23bの透過率は瞬時にP3に下降する。しかし、実際
には検出光23a、23bが薄膜10に照射されてから
薄膜10を通過して受光部24a、24bに到達し、こ
の検出出力を検出回路で検出して自動停止機能が作動す
るまでに時間遅れが生ずる為、実際にはテープ走行はt
3より後の時刻t4に停止する。この際には、検出光23
a、23bが薄膜10を透過した時に自動停止機能が作
動するので、保護皮膜層8側の始終端検出部は透明テー
プ9と薄膜10を合わせた部分となり、磁性層7側の始
終端検出部よりも長くなる。
透明テープ9に照射されてから透明テープ9を通過して
受光部24a、24bに到達し、この検出出力を検出回
路で検出して自動停止機能が作動するまでに時間遅れが
生ずる為、実際にはテープ走行はt1より後の時刻t2に
停止する。ところでこの際には、検出光23a、23b
が薄膜10を透過した時に自動停止機能は作動しないの
で、保護皮膜層8側の始終端検出部は透明テープ9のみ
となり、磁性層7側の始終端検出部と一致する。更に、
P3<P’<P1であるようなP’を境界にして、P≦
P’またはP≧P0の際にデッキの自動停止機能が作動
するように検出回路を調整すると、発光部12からの検
出光23a、23bが保護皮膜層8に照射されている時
には透過率Pが作動領域外の値を取るために自動停止機
能は作動しない。ところが、検出光23a、23bが薄
膜10に照射される時刻t3において、検出光23a、
23bの透過率は瞬時にP3に下降する。しかし、実際
には検出光23a、23bが薄膜10に照射されてから
薄膜10を通過して受光部24a、24bに到達し、こ
の検出出力を検出回路で検出して自動停止機能が作動す
るまでに時間遅れが生ずる為、実際にはテープ走行はt
3より後の時刻t4に停止する。この際には、検出光23
a、23bが薄膜10を透過した時に自動停止機能が作
動するので、保護皮膜層8側の始終端検出部は透明テー
プ9と薄膜10を合わせた部分となり、磁性層7側の始
終端検出部よりも長くなる。
【0028】以上の原理に基づき、この透過型光学式検
出法を用いると、テープ1が供給リール2側から巻き取
りリール3側に移動あるいは巻き取りリール3側から供
給リール2側に移動して、各々テープ1始終端部に到達
した際には、始終端検出部に照射された検出光23a、
23bが透過して受光部24a、24bに吸収、更に検
出回路にて受光出力を検出することにより、デッキの自
動停止機能が作動してテープ走行が停止する。従って、
テープパス長の長いメカニズムにおけるFF、REW時
においては、テープ走行速度が非常に高速となるが、本
実施例のテープカセットにおいては、上記のように検出
回路を調整し始終端検出部を透明テープ9と薄膜10を
足し合わせた部分にすれば、始終端検出部の長さは十分
に長くなるために、テープ1が末端にいきついてしまう
前に燈台11からの検出光23a、23bが薄膜10を
透過して受光部24a、24bに受光され、デッキの自
動停止機能が作動してテープ走行が停止する。従って、
テープが末端にいきついてテープテンションが瞬間的に
上昇し、テープがヘッドとの接触部において局所的にダ
メージを受ける心配がない。また、燈台12はテープカ
セット6内の燈台挿入孔11に挿入され、テープ始終端
検出はテープ保護皮膜層8側で行う。即ち、シリンダ1
8と接触する磁性層7側の始終端検出部は透明テープ9
のみであるため、保護皮膜層8側の長さに比べて十分短
いため、シリンダ18が始終端検出部である透明テープ
9と接触してダメージを生じる心配もない。
出法を用いると、テープ1が供給リール2側から巻き取
りリール3側に移動あるいは巻き取りリール3側から供
給リール2側に移動して、各々テープ1始終端部に到達
した際には、始終端検出部に照射された検出光23a、
23bが透過して受光部24a、24bに吸収、更に検
出回路にて受光出力を検出することにより、デッキの自
動停止機能が作動してテープ走行が停止する。従って、
テープパス長の長いメカニズムにおけるFF、REW時
においては、テープ走行速度が非常に高速となるが、本
実施例のテープカセットにおいては、上記のように検出
回路を調整し始終端検出部を透明テープ9と薄膜10を
足し合わせた部分にすれば、始終端検出部の長さは十分
に長くなるために、テープ1が末端にいきついてしまう
前に燈台11からの検出光23a、23bが薄膜10を
透過して受光部24a、24bに受光され、デッキの自
動停止機能が作動してテープ走行が停止する。従って、
テープが末端にいきついてテープテンションが瞬間的に
上昇し、テープがヘッドとの接触部において局所的にダ
メージを受ける心配がない。また、燈台12はテープカ
セット6内の燈台挿入孔11に挿入され、テープ始終端
検出はテープ保護皮膜層8側で行う。即ち、シリンダ1
8と接触する磁性層7側の始終端検出部は透明テープ9
のみであるため、保護皮膜層8側の長さに比べて十分短
いため、シリンダ18が始終端検出部である透明テープ
9と接触してダメージを生じる心配もない。
【0029】以上の様に、本実施例によれば、磁気テー
プ1の始終端を検出する為に保護皮膜層8側に薄膜10
を焼き付けることにより、始終端検出部の長さを保護皮
膜層側を磁性層側より長くすることにより、磁性層側に
おいてはヘッドの摩耗が生じることはなく、一方、テー
プ走行スピードが大きくなるメカニズムにおいては保護
皮膜層8に焼き付けた薄膜10で始終端検出を行えば、
始終端検出部が十分長いので早送り、巻戻し再生といっ
たテープ高速走行時でもテープ1が末端に到達する以前
に始終端検出を行い、テープ走行停止を実行することが
可能となる。
プ1の始終端を検出する為に保護皮膜層8側に薄膜10
を焼き付けることにより、始終端検出部の長さを保護皮
膜層側を磁性層側より長くすることにより、磁性層側に
おいてはヘッドの摩耗が生じることはなく、一方、テー
プ走行スピードが大きくなるメカニズムにおいては保護
皮膜層8に焼き付けた薄膜10で始終端検出を行えば、
始終端検出部が十分長いので早送り、巻戻し再生といっ
たテープ高速走行時でもテープ1が末端に到達する以前
に始終端検出を行い、テープ走行停止を実行することが
可能となる。
【0030】なお、本実施例においては、保護皮膜層8
側の透明テープ9に隣接する始終端検出部はテープ表面
に光の透過率が非常に小さい薄膜を焼き付けるものとし
たが、表面に薄膜を塗布するものとしてもかまわない。
また、透過率の非常に小さい薄膜を薄手の透過率が非常
に小さい箔としてもかまわない。また、塗着する薄膜の
光の透過率がさほど小さくないものであっても、任意の
検出光量に応じて自動停止機能を可能にするように検出
回路の調整が可能であるため、テープ表面に焼き付ける
薄膜は、テープ上に焼き付けた領域を透過する際の光の
透過率と、前記リーダテープ、並びにテープ上に焼き付
けていない領域を透過する際の透過率と異なるような薄
膜であれば、どの様な材質であってもかまわない。更
に、以上を総括し、始終端検出法は始終端検出が可能で
あれば如何なる方法であってもかまわない。
側の透明テープ9に隣接する始終端検出部はテープ表面
に光の透過率が非常に小さい薄膜を焼き付けるものとし
たが、表面に薄膜を塗布するものとしてもかまわない。
また、透過率の非常に小さい薄膜を薄手の透過率が非常
に小さい箔としてもかまわない。また、塗着する薄膜の
光の透過率がさほど小さくないものであっても、任意の
検出光量に応じて自動停止機能を可能にするように検出
回路の調整が可能であるため、テープ表面に焼き付ける
薄膜は、テープ上に焼き付けた領域を透過する際の光の
透過率と、前記リーダテープ、並びにテープ上に焼き付
けていない領域を透過する際の透過率と異なるような薄
膜であれば、どの様な材質であってもかまわない。更
に、以上を総括し、始終端検出法は始終端検出が可能で
あれば如何なる方法であってもかまわない。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は、磁気テープのテ
ープ供給リール及びテープ巻き取りリールに固定された
両端末に所定の長さの透明なリーダテープを有し、前記
リーダテープに隣接する前記非記録層の特定範囲にはテ
ープ端を検出するための検出層が設けられ、前記検出層
が、前記特定範囲を通過する際の光の透過率と、前記特
定範囲以外の前記磁気テープ部を透過する際の光の透過
率が異なるような材質で構成される様な、テープ始終端
検出用の検出部を設けることにより、前記検出層を透過
する際の透過光を受光することによりデッキの自動停止
機能が作動するように検出回路の回路調整を行うこと
で、テープ非記録層側ではテープ記録層側に対して長い
領域で終端検出を行える。例えば、始終端検出をシリン
ダと接触しない非記録層側で行えば、非記録層側の検出
部は十分長いので、テープパス長の短いメカニズムにお
いて記録層側では始終端検出部がシリンダと接触するこ
とによるヘッドダメージはなく、非記録層側はテープパ
ス長の大きいメカニズムにおける始終端検出に用いれば
早送り、巻戻し再生等のテープ高速走行時でもテープが
末端に到達する以前に始終端検出を行い、テープ走行を
停止を実行することが可能になる。
ープ供給リール及びテープ巻き取りリールに固定された
両端末に所定の長さの透明なリーダテープを有し、前記
リーダテープに隣接する前記非記録層の特定範囲にはテ
ープ端を検出するための検出層が設けられ、前記検出層
が、前記特定範囲を通過する際の光の透過率と、前記特
定範囲以外の前記磁気テープ部を透過する際の光の透過
率が異なるような材質で構成される様な、テープ始終端
検出用の検出部を設けることにより、前記検出層を透過
する際の透過光を受光することによりデッキの自動停止
機能が作動するように検出回路の回路調整を行うこと
で、テープ非記録層側ではテープ記録層側に対して長い
領域で終端検出を行える。例えば、始終端検出をシリン
ダと接触しない非記録層側で行えば、非記録層側の検出
部は十分長いので、テープパス長の短いメカニズムにお
いて記録層側では始終端検出部がシリンダと接触するこ
とによるヘッドダメージはなく、非記録層側はテープパ
ス長の大きいメカニズムにおける始終端検出に用いれば
早送り、巻戻し再生等のテープ高速走行時でもテープが
末端に到達する以前に始終端検出を行い、テープ走行を
停止を実行することが可能になる。
【図1】本発明の一実施例におけるテープカセットの斜
視図を示すもの
視図を示すもの
【図2】本発明の一実施例におけるテープカセットを用
いたテープ走行系の一例を示す平面図
いたテープ走行系の一例を示す平面図
【図3】本発明の実施例における透過型光学的始終端検
出法における、テープ通常走行時に発光部からテープ保
護皮膜層に照射された検出光がテープを透過する際の、
時刻tに対する透過率Pの変化を表すグラフ
出法における、テープ通常走行時に発光部からテープ保
護皮膜層に照射された検出光がテープを透過する際の、
時刻tに対する透過率Pの変化を表すグラフ
【図4】本発明の一実施例におけるリールから取り外し
た磁気テープ端部の構成図
た磁気テープ端部の構成図
【図5】従来の磁気テープの断面構造図
【図6】従来のVHSカセットの開蓋時における構成図
【図7】従来の透過型光学的始終端検出法における、テ
ープ通常走行時に発光部からテープ保護皮膜層に照射さ
れた検出光がテープを透過する際の、時刻tに対する透
過率Pの変化を表すグラフ
ープ通常走行時に発光部からテープ保護皮膜層に照射さ
れた検出光がテープを透過する際の、時刻tに対する透
過率Pの変化を表すグラフ
1、37 磁気テープ 2、32 供給リール 3、33 巻き取りリール 4、34a、34b ハブ 5 テープクランパ 6、31 カセットケース 7、29 磁性層 8、30 保護皮膜層 9 透明テープ 10 薄膜 11 始終端検出用燈台挿入孔 12 燈台 13 ハーフローディングポスト 14 ピンチローラ 15 キャプスタン 16a、16b 傾斜ポスト 17a、17b ガイドローラ 18 シリンダ 19 全幅消去ヘッド 20 A/Cヘッド 21 テンションポスト 22 リミッタポスト 23a、23b、38a、38b 検出光 24a、24b、39a、39b 受光部 25 テープ 26 リーダテープ 27 接合用テープ 28 ベースフィルム 35 発光部 36 ガイド穴 40 カセット蓋 41 ローディングガイド挿入孔 42 テープローディングポスト 43 カセットシェル 44a、44b 受光孔
Claims (1)
- 【請求項1】磁気テープと、前記磁気テープを回巻する
テープ供給リール及びテープ巻き取りリールと、前記テ
ープ供給リール及びテープ巻き取りリールを保持するカ
セットハーフとを備え、前記磁気テープはベースフィル
ムの一方の面に記録層を形成し他方の面は非記録層とし
た磁気テープであって、前記磁気テープのテープ供給リ
ール及びテープ巻き取りリールに固定された両端末には
所定の長さの透明なリーダテープを有し、前記リーダテ
ープに隣接する前記非記録層側の特定範囲にはテープ端
を検出するための検出層が設けられ、前記検出層が、前
記特定範囲を透過する際の光の透過率と前記特定範囲以
外の前記磁気テープ部を透過する際の光の透過率が異な
るような材質で構成されることを特徴とするテープカセ
ット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31482492A JPH06162727A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | テープカセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31482492A JPH06162727A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | テープカセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06162727A true JPH06162727A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=18058043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31482492A Pending JPH06162727A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | テープカセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06162727A (ja) |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP31482492A patent/JPH06162727A/ja active Pending
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