JPH0616223B2 - 倍速線順次走査回路 - Google Patents

倍速線順次走査回路

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JPH0616223B2
JPH0616223B2 JP6368987A JP6368987A JPH0616223B2 JP H0616223 B2 JPH0616223 B2 JP H0616223B2 JP 6368987 A JP6368987 A JP 6368987A JP 6368987 A JP6368987 A JP 6368987A JP H0616223 B2 JPH0616223 B2 JP H0616223B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶カラー画像表示装置に係り、特に、通常
の1水平走査周期の間に、液晶パネルにおける2行分の
画素の駆動を、線順次走査(この線順次走査については
後程詳しく説明する。)にて行う倍速線順次走査回路に
関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、画面サイズが6形程度以上のカラーテレビ画像
表示装置では、特に解像度が要求されるため、例えば、
NTSC方式画像信号を入力とする場合、有効水平走査
線数480本を表示する必要が有り、従つて、アクテイ
ブマトリクス型テレビ画像表示装置の様な場合は、垂直
方向画素数として約480画素必要である。また、NT
SC方式画像信号はフレーム周期30Hzのインタレース
信号であるため、上記のアクテイブマトリクス型テレビ
画像表示装置において、1水平走査期間(以下、1水平
走査周期と称すこともある。)中に1行分の画素しか選
択しない従来の駆動方法を用いると、各画素は1フレー
ムに1回選択されて、その画素に対応した画像信号で駆
動されることになる。
ここで、この表示装置において、表示素子として例えば
液晶素子を用いると、その寿命の点から交流駆動をする
必要がある(液晶素子では、交流駆動を行わないと、そ
の寿命が短くなつてしまう。)ので、フレーム毎に画像
信号の極性を反転させて駆動することになるが、この
時、液晶素子の交流化周波数はフレーム周波数の半分の
15Hzになる(即ち、最初のフレームでは正極性,次の
フレームでは負極性で、2フレーム分で1周期となるか
らである。)。しかし、液晶素子をこの様な15Hzの交流
電圧で駆動した場合は、その周波数が低いためフリツカ
が生じることが多いので、液晶素子の交流化周波数とし
ては少なくとも30Hzを確保する必要がある。
そこで、交流化周波数を30Hzとするためには、各画素
を1フレーム中に1回選択するのではなく、2回、すな
わち1フイールド(1フレームは2フイールドで構成さ
れる。)に1回選択し、フイールド毎に画素信号の極性
を反転させて駆動するようにすれば良い。しかしなが
ら、1フイールド中の有効走査線数は約240本であ
り、従つて、垂直方向画素数が約480画素ある液晶パ
ネルを駆動する場合は、1水平走査期間中に2行分の画
素を選択駆動しなければならない。
このように、1水平走査周期中に2行分の画素を選択駆
動して、1フイールドに1回の割合で液晶パネルの全素
を選択駆動し、液晶素子の交流化周波数を30Hzとした
液晶カラー画像表示装置の例が、電子通信学会技術報告
84巻159号(昭和59年)第21頁から第26頁に
おいて論じられている。
ところで、液晶カラー画像表示装置において、カラー化
のための色フイルタ配置法としては、方向依存性が少な
く高解像度は三角配置が有利である。三角配置とは、画
面垂直方向に同色の画素が並び画面水平方向にR,G,
Bの3原色の画素が順番に並んだストライブ配置に対
し、1行毎に3原色の画素位置を水平方向に1.5画素
ずらした配置法であつて、隣接する3画素が3原色で3
角形を構成する。この様な3角配置を用いた液晶カラー
画像表示装置の例としては、例えば特開昭61−141
492号公報に記載のものが挙げられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記した従来技術のうち、前者方の既提案例では、1水
平走査周期中に2行分の画素を順番に駆動するために、
A/D変換器,フイールドメモリとしてのデイジタルメ
モリ,D/A変換器等を用い、デイジタル処理により、
先ずインタレース・テレビ信号に対していわゆる倍速変
換を行なつて、ノンインタレース信号を得、そのノンイ
ンタレース信号を水平走査回路に入力して、液晶パネル
を駆動していた。
この様に、この従来技術では、1水平走査周期中に2行
分の画素を駆動するわけであるが、しかし、そのため
に、1水平走査周期中に1行分の画素を駆動する場合に
比べて、上記した水平走査回路の高速化を図る必要があ
つた。しかしながら、水平走査回路を高速化するに伴
い、回路構成がより難しくなると共に、消費電力が増加
するといつた問題があつた。
また、この従来技術では、上記の如く、A/D変換器,
デイジタルメモリ,D/A変換器等から成るデイジタル
倍速変換回路を用いるので、回路規模が大きくなつてし
まうという問題もあつた。
一方、後者の方の既提案例では、色フイルタ三角配置を
実現するために、1行おきに1/2水平クロツク分遅延
された映像信号を用いて、液晶パネルへの書込みを行
い、しかも、1画素ずつ順番に液晶素子へ書込んで行く
点順次走査方式であつた。従つて、水平クロツクの周波
数低減に効果はあるが、前述した如き、垂直画素数が4
80画素もあるような高精細表示については配慮されて
おらず、従つて、この様な高精細表示を行うための線順
次走査方式や行毎反転駆動方式についても何ら配慮され
ていなかつた。
ここで、線順次走査方式とは、液晶素子に書込むべきデ
ータを、1ライン分、記憶手段に貯え、その後、その1
ライン分のデータを一遍に、対応する1ライン分の各液
晶素子に書込む方式である。また、行毎反転駆動方式と
は、画面の上部と下部とで輝度差を生じさせないために
用いられる方式で、画像信号の極性を1行毎に反転させ
て駆動する方式(即ち、液晶パネルの列信号電極に1行
毎に極性の反転した信号を印加する方式)である。
本発明の目的は、水平走査回路を高速化することなく、
またデイジタル倍速変換回路を使用することなく、1水
平走査周期中に2行分の画素を駆動でき、しかも、色フ
イルタ三角配置による高精細表示を実現できる倍速線順
次走査回路を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記した目的を達成するために、本発明では、スイツチ
ング素子と液晶表示素子から成る画素を複数個マトリク
ス状に配置し、同じ列の画素同士をそれぞれ同一の列信
号電極に接続した後、各々の行の画素を赤,緑,青の3
原色に順次対応させ、少なくとも隣接行の近接した同じ
色に対応する画素同士は互いに行方向に対し1.5画素
分の隔たりを有すうよう配置し直して構成される液晶パ
ネルを有し、各列信号電極に所望の駆動信号を供給し、
各画素における前記スイツチング素子をオン・オフ制御
することにより前記液晶パネルに画像を表示するように
した液晶カラー画像表示装置において、画像信号とクロ
ツク信号とを入力して、該画像信号を該クロツク信号の
入力タイミングでサンプリングし、その後、その信号を
ホールドする複数のサンプルホールド回路と、前記サン
プルホールド回路を組み分けし、入力されるサンプリン
グパルスに同期して、一組に1クロツクの割合で各組へ
前記クロツク信号を順次出力し、同じ組内のサンプルホ
ールド回路が同時にサンプリング動作を行うよう制御す
る制御手段と、前記サンプルホールド回路にホールドす
べき画像信号がサンプリング動作時に入力されるよう、
予め入力すべき画像信号を遅延して時間調整を行う遅延
手段と、を設け、一水平走査期間中に、隣接する2行分
の各画素における行方向の位置に対応する画像信号を、
それぞれ各画素と対応して前記サンプルホールド回路に
サンプリングさせホールドさせると共に、該サンプルホ
ールド回路を、2個1組として、互いにホールドした画
像信号に対応する画素が同じ列信号電極に接続されてい
る2画素同士となるように組分けし、各組にそれぞれ、
組内の2個のサンプルホールド回路からの出力を切り換
えて一方を対応する前記列信号電極に接続する接続手段
を設け、他の一水平走査期間中に、各接続手段によつて
所定のタイミングで前記サンプルホールド回路からの出
力を切り換えることにより、該サンプルホールド回路に
ホールドされた隣接する2行分の各画素に対応する画像
信号を、1行分ずつ各列信号電極に前記駆動信号として
供給するようにしたものである。
〔作用〕
本発明では、一水平走査期間中に、2行分の各画素に対
応する画像信号を、前記サンプルホールド回路によつて
サンプルホールドし、他の水平走査期間中に、ホールド
した該画像信号を前記接続手段によつて一行分ずつ2回
に分けて対応する前記列信号電極に駆動信号として供給
しており、そうすることによつて、ノンインタレース倍
速変換された画像信号で色フイルタ三角配置の前記液晶
パネルが駆動される。この際、第1フイールドと第2フ
イールドとで丁度極性が反転するような画像信号として
供給することによつて、液晶表示素子の交流化周波数が
フレーム周波数(例えば、NTSCテレビ画像信号が入
力された場合、30Hzとなる。)と等しくなるので、デ
イジタル倍速変換回路を使用することなく、フリツカの
少ない画像が得られ、しかも、液晶表示素子の長寿命化
が図れる。また、前記制御手段と遅延手段とによつて、
前記サンプルホールド回路で異なつたタイミングの画像
信号を同時にサンプリングさせ、2または3画素分の画
像信号を同一タイミングで取り込むことにより、水平走
査回路の低速化が図れる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本発明の第1の実施例としての倍速線順次走査
回路を示すブロツク図である。この倍速線順次走査回路
は、三角配置アクテイブマトリクス型液晶カラー画像表
示装置において用いられる。
第1図において、1は水平走査用シフトレジスタ、2は
アンド(AND)回路、3はレベルシフト、4は遅延回
路、5は極性反転回路、6R,6G,6Bは、それぞれ、
R,G,Bの画像信号を入力するための入力端子、7は
出力制御付バツフアアンプ、8は垂直走査用シフトレジ
スタ、9は各々の画像に対し三角状に3原色フイルタを
配置して成るカラー液晶パネルWh(h=1,2,3,
…)はデイジタルデータセレクタ、Sij(i=A,B,
C、j=1,2,3,…)は例えばMOSトランジスタ
等で構成されるアナログスイツチ、S/Hij(i=A,
B,C、j=1,2,3,…)はサンプルホールド回
路、Dr−j=(j=1,2,3,……)は列信号電
極、Ga−k(k=1,2,3,…)は行信号電極、で
ある。
では、先ず、本実施例の動作の概要を説明する。
第2図及び第3図はそれぞれ第1図の実施例の動作内容
を説明するための説明図である。
第2図において、(a)は第1フイールドの場合、
(B)は第2フイールドの場合をそれぞれ示しており、
各図とも、左側はインタレース走査による画面であり、
右側は第1図のカラー液晶パネル9の画面である。
本実施例では、第2図(a)に示す様に、第1フイール
ドにおいては、先ず、第1の水平走査期間の画像信号
(通常の第1の走査線に相当)をサンプリングすること
によつて、カラー液晶パネル9の1行目と2行目の各画
素に表示すべき画像信号を得、第2の水平走査期間の画
像信号(通常の第3の走査線に相当)をサンプリングす
ることによつて、3行目と4行目の各画素の表示すべき
画像信号を得ている。一方、第2フイールドにおいて
は、第2図(b)に示す様に、第1の水平走査期間の画
像信号(通常の第2の走査線に相当)をサンプリングし
て、2行目と3行目の各画素に表示すべき画像信号を
得、第2の水平走査期間の画像信号(通常の第4の走査
線に相当)をサンプリングして、4行目と5行目の各画
素の表示すべき画像信号を得ている。
以上の様なサンプリングは、第1図に示す各サンプルホ
ールド回路S/Hにおいて行われ、1水平走査期間中に
サンプリングされた、2行分の画素に対応する画像信号
はそのままそのサンプルホールド回路S/Hにホールド
される。
そして、次の1水平走査期間のうち、前半の1/2水平
走査期間の間に、ホールドされている画像信号のうち、
2行分の画素の、先の行に対応する画像信号が一度に、
各々の対応する画素に書込まれ、更に後半の1/2水平
走査期間の間に、後の行に対応する画像信号が一度に、
各々の対応する画素に書込まれる。こうして、以下、同
様に、1/2水平走査周期毎に、画像信号を1行ずつ一
度に各々書込むことにより、前述した線順次走査を実現
させている。
一方、前述した画像信号のサンプリングについて第3図
を用いて更に詳しく説明する。
第3図は第1図のサンプルホールド回路におけるサンプ
リングタイミングを説明するための説明図である。
第3図において、(a)はカラー液晶パネル9の画素配
置を示しており、また、(b)は入力端子6R,6G,6
Bに入力される画素信号R,G,Bを、(c)は(B)
に示す画像信号をサンプリングするためのサンプリング
クロツクを、(d)は遅延回路4を介して画像信号
R′,G′を、(e)は(d)に示す画像信号をサンプ
リングするためのサンプリングクロツクを、それぞれ示
している。尚、第3図(b)〜(e)において、横軸は
時間を示しており、その時間基準は各々共通である。
さて、第3図(a)に示す様な画素配置に対して、1行
目及び2行目の各画素の位置に対応する画像信号をサン
プリングする場合を考えてみる。入力端子6R,6G,6
Bより時間的に連続して入力される画素信号R,G,B
のうち、各々の画素の位置(行方向の画素の位置)に対
応する画像信号は、時間的に見ると、第3図(b)に示
す如く位置に配置されている。従つて、これらの画像信
号をサンプリングするためには、単純に考えると、第3
図(c)に示す様なサンプリングクロツクを用いれば良
い。しかし、第3図(c)に示すサンプリングクロツク
では周波数が高いので、水平走査回路(第1図では、水
平走査用シフトレジスタ1に相当する。)の高速化を招
いてしまう。
そこで、本実施例では、第1図に示す遅延回路4を用い
て画像信号R,Gをそれぞれ遅延させ、第3図(d)に
示す様な画像信号R′,G′を得ている。即ち、遅延回
路4において、第3図(b)に示す様な、画像信号中に
おける1画素分の距離に相当する時間Tを基準として、
画像信号Rに対しては2T,画像信号Gに対してT,そ
れぞれ遅延させることにより、第3図(d)に示す様
に、画像信号R,G共に、画像信号Bの時間的タイミン
グに一致させている。そして、こうして得られた画像信
号R′,G′,Bを、第3図(e)に示す様なサンプリ
ングクロツクを用いてサンプリングすることにより、各
画素に対応する画像信号を得ている。即ち、サンプリン
グクロツクとしては、第3図(e)に示す様に、画像信
号における1.5画素分の距離に相当する時間(即ち、
1.5T)を1周期とするパルス信号を用いることがで
きる。この様に、本実施例では、サンプリングクロツク
を第3図(e)に示す如く低周波数にできるので水平走
査回路の高速化を招くことはない。
また、本実施例では、前述した行毎反転駆動を行うため
に、第1図に示す極性反転回路5を設け、画像信号R,
G′,Bを各々介することにより、極性の反転しない画
像信号RP,GP,BPと、極性の反転した画像信号RN
N,BNとを作り、サンプルホールド回路S/Hには、
1行毎に極性が反転する様な画像信号が各画素に書込め
る様に、サンプリングを行わせている。また、その他
に、液晶素子の交流化周波数を30Hzにするために、同
一行において、フイールド毎に極性が反転する様にもし
ている。
以上が本実施例における動作の概要である。
次に、第1図における各回路の動作について説明する。
第1図において、水平走査用シフトレジスタ1には、テ
レビジヨン信号から得られる水平同期信号に同期し、前
述した様な画像信号における1.5画素分の距離に相当
する時間を1周期とするクロツクパルスφH(第3図
(e)に示したサンプリングパルスと同様)と、上記水
平同期信号を遅延させて得られる水平走査開始信号DH
が印加される。この水平走査用シフトレジスタ1は、通
常のシフトレジスタと同様の構成であり、水平走査開始
信号DHが入力されると、クロツクパルスφHが1クロツ
ク入力されるたび毎に、出力Q,出力Q,出力
,…の順に右側にシフトして、1クロツクずつ出力
するものである。
次に、水平走査用シフトレジスタ1の出力Q2n-1,Q2n
(n=1,2,3,…)は、共にデータセレクタ
2n-1,W2n(n=1,2,3,…)に入力され、1フ
イールド毎に論理が反転する信号Fiによつて、1フイ
ールド毎に順序を入れ換えて出力される。例えば、第1
フイールドはデータセレクタW2n-1から出力Q2n-1,デ
ータセレクタW2nから出力Q2nがそれぞれ出力されると
すれば、第2フイールドではデータセレクタW2n-1から
出力Q2n,データセレクタW2nから出力Q2n-1がそれぞ
れ出力される。
そして、データセレクタW2n-1の出力は直接、3つのレ
ベルシフタ3に入力され、又、もう一方のデータセレク
タW2nの出力は、1水平走査周期毎に切換る互いに論理
レベルが反転している信号H1及びH2と共に、アンド
(AND)回路2に入力され、6つのレベルシフタ3の
うち、3つのレベルシフタ3に、1水平走査周期毎に交
互に入力相手を変えて入力される。
各々のレベルシフタ3では、入力された信号をサンプル
ホールド回路S/Hij(i=A,B,C、j=1,2,
3,…)を駆動できる電圧レベルに変換している。
次に、各サンプルホールド回路S/Hijは、レベルシフ
タ3からの出力によりサンプリング動作を行う。即ち、
各サンプルホールド回路のうち、S/HAj(j=1,
2,3,…)〔以下、S/H−Aと略す〕は1水平走査
周期に1回、S/HBj及びS/HCj(j=1,2,3,
…)〔以下、各々S/H−B,S/H−Cと略す〕は2
水平走査周期に1回、前述した画像信号RP,RN
P,GN,BP,BNをそれぞれサンプリングし、各々駆
動を担当する列信号電極Dr−j(j=1,2,3,
…)に供給すべき電圧をホールドし、必要に応じてイン
ピーダンス変換をして出力する。
このホールドされた信号電圧は、アナログスイツチSij
(i=A,B,C、j=1,2,3,…)に加えられ、
制御信号HA,HB,HCにより、1水平走査周期の半分
の周期毎に切換えて出力制御付バツフアアンプ7に入力
され、その出力で列信号電極Dr−j(j=1,2,
3,…)を駆動している。
次に、垂直走査用シフトレジスタ8には、水平走査周波
数の2倍の周波数のクロツクパルスφvと、テレビジヨ
ン信号から垂直同期信号を遅延させて得られる垂直走査
開始信号Dvとが印加される。この垂直走査用シフトレ
ジスタ8も、通常のシフトレジスタと同様の構成であ
り、垂直走査開始信号Dvが入力されると、クロツクパ
ルスφvが1クロツク入力されるたび毎に、行信号電極
a−1,Ga−2,Ga−3,…の順に下側にシフトし
て、1クロツクづつ行信号電極Ga−k(k=1,2,
3,…)へ出力するものである。
第4図は第1図のカラー液晶パネルにおける1画素の構
成を示した回路図である。
第4図において、10はMOSトランジスタ、11は液
晶セルである。
テレビの水平走査線に相当する行信号電極Ga−k(k
=1,2,3,…)に、前述の如く、垂直走査用シフト
レジスタ8より信号が入力されると、第4図に示す様
に、その行信号電極Ga−kにゲートが接続されている
MOSトランジスタ10がオンされて、行信号電極Dr
−jに与えられていた信号電圧が液晶セル11に加わ
り、カラー液晶パネル9のk行j列目の画素が表示状態
となる。
尚、液晶自体やMOSトランジスタ10のオフ時のリー
クが無視できない場合は、各画素の列信号電極Dr−j
に信号保持容量を付加するようにすればよい。
また、第4図に示す全ての、液晶セル11の片方の電極
は共通に接続され、液晶を交流駆動するために信号電圧
のほぼ中点電位が与えられる。
以上、第1図における各回路の動作について説明した。
さて、そこで、以上述べてきた動作を、j(=3J−
2:J=1,2,3,…)列目の列信号電極Dr−j及
びj+1,j+2列目の列信号電極Dr−j+1,Dr
j+2を駆動する場合を取上げて、第5図によりさらに
具体的に説明を加えることにする。
第5図は第1図における要部回路の動作タイミング及び
要部信号のタイミングをそれぞれ示したタイムチヤート
である。
第5図において、各サンプルホールド回路のサンプリン
グ期間を“W”、又、アナログスイツチSij(i=A,
B,C、j=1,2,3,…)が選択されてサンプリン
グされた画像信号が出力制御付バツフアアンプ7に送ら
れ、列信号電極Dr−jが駆動される出力期間を“R”
という記号をつけて示している。尚、サンプリング期間
“W”及び出力期間“R”の後に続く( )内には、サ
ンプリングされた画像信号が書込まれるべき、画素の属
する行の行番号k(k=1,2,3,…)が記入されて
いる。また、第5図のGa−kにおける“H”の期間
は、その行信号電極Ga−kが選択(即ち、垂直走査用
シフトレジスタ8から信号が入力されている。)されて
いる期間を表している。
第1フイールドでは、1フイールド毎に論理が反転する
信号Fiにより、水平走査用シフトレジスタ1の出力Q
2n-1はデータセレクタW2n-1の出力として、又、Q2n
2nの出力としてそれぞれ選択される。
第1水平走査周期の期間、データセレクタW2n-1の出力
はレベルシフタ3を介してサンプルホールド回路S/H
−Aに入力され、サンプリングが行なわれる。一方、デ
ータセレクタW2nの出力は、1水平走査周期毎に互いに
論理が反転する信号H1及びH2と共に、アンド回路2に
入力される。第1水平走査周期では、H1は“H”、H2
は“L”となるので、データセレクタW2nの出力は、そ
の後レベルシフタ3を介して、サンプルホールド回路S
/H−Bに入力されてサンプリングが行なわれる。
このとき、データセレクタW2n-1,W2nの出力は、各
々、第1行及び第2行の連続するR,G,Bの画素に対
応する3個のサンプルホールド回路に伝達され、例えば
最初にR11,G12,B13、次にR21,G22,B23、その
次にR14,G15,B16という様に、1度に同一行の連続
する3原色画素分の画像信号がサンプリングされ、それ
を2行にわたつて交互に繰返していく。しかし、R
(赤)の画像信号は遅延回路4により2画素分(即ち、
2T)、G(緑)の画像信号は同じく1画素分(即ち、
1T)、それぞれ遅延されているため、前述した如く、
実質的に位相の異なるタイミング信号でR,G,B別々
に3回サンプリングを行なうのと等価である。従つて、
水平走査用シフトレジスタ1のクロツクパルスφHは、
1画素ずつサンプリングする場合の1/3の周波数で済
むことになる。
次に、このサンプリング動作が第1水平走査周期の有効
表示期間分、終了すると、続く第2水平走査周期の有効
表示期間が始まるまでの間(即ち、水平帰線期間)、各
サンプルホールド回路S/H−Aからアナログスイツチ
Aj及び出力制御付バツフアアンプ7を通して、第1行
目の画素に見合う画像信号が列信号電極Dr−jに加え
られ、第1行目の画素の液晶セルが駆動される。尚、こ
のとき、第1行目の行信号電極Ga−1は、出力制御付
バツフアアンプ7から上記画像信号が出力されるよりも
前に選択されている(即ち、垂直走査用シフトレジスタ
8より信号が入力されている。)ものとする。すなわ
ち、水平帰線期間において、列信号電極Dr−jに画像
信号が加えられると、その後、ハイ・インピーダンス
(High Impedance)となつてホールドされ、そして、
画素に取り込まれる。そして、次にこの列信号電極Dr
−jに新たな信号が加えられるよりも前に、列信号電極
a−1が“L”になる。
第2水平走査周期の有効表示期間になると、水平走査用
シフトレジスタ1の出力Q2n-1は、第1水平走査周期と
同様、データセレクタW2n-1の出力として出力され、レ
ベルシフタ3を介してサンプルホールド回路S/H−A
に入力されてサンプリングが行われる。一方、出力Q2n
はデータセレクタW2nの出力としてアンド回路2に入力
されるが、今度は、第1水平走査周期とは逆にH1
“L”に、H2は“H”となるため、レベルシフタ3を
介して後、サンプルホールド回路S/H−Bに代わつて
S/H−Cが選択され、サンプルホールド回路S/H−
Aと共に第1水平走査周期と全く同様にサンプリング動
作が行なわれる。
一方、このサンプリング動作と並行して、第2水平走査
周期における有効表示期間のほぼ真中の時刻に、第1水
平走査周期で画像信号サンプリングを行なつたサンプル
ホールド回路S/H−Bから、アナログスイツチSBj
び出力制御付バツフアアンプ7を通して、第2行目の画
素に見合う画像信号が列信号電極Dr−jに加えられ、
前もつて選択されている第2行目の列信号電極Ga−2
により、第2行目の画素の液晶セルが駆動される。
ここで明らかなように、サンプルホールド回路S/H−
Aは1水平走査周期毎にサンプルホールドを繰返し、サ
ンプルホールド回路S/H−B,S/H−Cは2水平走
査周期に1回ずつ交互にサンプルホールドを行ない、サ
ンプルホールド回路S/H−Aには、サンプリングタイ
ミングの早い奇数行の画素に対応する画像信号が、又、
サンプルホールド回路S/H−B,S/H−Cには、サ
ンプリングタイミングの遅い偶数行の画素に対応する画
像信号が、各々サンプルホールドされる。
以下、同様な動作を繰返し、垂直方向の画素数が例えば
480画素の場合、240の水平走査周期中に3原色画
像信号をサンプリングし、第241水平走査周期までの
間に全ての画素を1回ずつ選択駆動することとなる。
テレビ画像として、例えば、インタレース方式NTSC
画像信号を扱うものとすると、1フイールドは262.
5水平走査周期から構成される。従つて、通常のテレビ
受像機なら、第263水平走査周期の画像信号による表
示(言い換えれば、走査線)は、画面垂直方向におい
て、第1水平走査周期の画像信号による表示(言い換え
れば、走査線)よりも、ひとつ上に位置し、第264水
平走査周期の画像信号による表示(言い換えれば、走査
線)は、第1水平走査周期の画像信号による表示(言い
換えれば、走査線)よりも、ひとつ下に位置するはずで
ある。この様に、第1フイールドと第2フイールドとで
は、走査線の垂直位置が異なるため、1水平走査周期の
画像信号で駆動される2行分の画素の組合せを第1フイ
ールドと第2フイールドで変える必要がある。
従つて、このことを考慮し、第2フイールドでは第26
3水平走査周期の画像信号で第1行目の画素のみを駆動
し、第264水平走査周期の画像信号で第2行目の画素
と第3行目の画素とを駆動するようにしている。従つ
て、第263水平走査周期中にサンプルホールド回路S
/H−Aが画像信号をサンプリングして得た信号は、画
素に印加されないことになる。これを第5図ではR
(×)と表示している。
尚、具体的には、データセレクタW2n-1,W2nが、第2
フイールドにおいて、第1フイールドと反対の入力を選
択することにより行われており、W2n-1からQ2nが、又
2nからはQ2n-1の出力が各々出力される。
すなわち、信号Fiによりフイールド毎にデータセレク
タW2n-1,W2nの出力を切り換えることによつて、サン
プルホールド回路において、第1フイールドでは、サン
プリングした2行分の画像信号のうち、サンプリングタ
イミングの早い方を先に出力し、第2フイールドでは遅
い方を先に出力するようにしているのである。すなわ
ち、第1フイールド,第2フイールド共に、サンプリン
グした信号を先に出力するのは、サンプルホールド回路
S/H−Aであるので、従つて、第2フイールドでは、
サンプルホールド回路S/H−Aには、サンプリングタ
イミングの遅い偶数行の画素に対応する画像信号が出力
2nのタイミングで、又、サンプルホールド回路S/H
−B,S/H−Cには、サンプリングタイミングの早い
奇数行に対応する画像信号が出力Q2n-1のタイミング
で、各々サンプルホールドされる。
このようにして、第1,第2フイールドを通して、第5
04水平走査周期までの間に全ての画素を2回選択駆動
することになる。
ここで、R,G,Bの原色信号は、必要に応じて遅延回
路4を通つた後、極性反転回路5により、正極性や負極
性の2つの信号RP,RN,GP,GN,BP,BNに分けて
出力される。そして、サンプルホールド回路S/H−A
では常に正極性の信号が、又、サンプルホールド回路S
/H−B,S/H−Cでは常に負極性の信号がサンプル
ホールドされる。このサンプルホールドされた信号がア
ナログスイツチSAj,SBj,SCjによつて切換えられて
列信号電極Dr−jへ出力されるため、列信号電極Dr
jに印加される画像信号の極性は、1/2水平走査周期
毎に切換わる。
従つて、各1画素について考えれば、1フイールドに1
回異つた極性の画像信号が印加されることになるため、
液晶セル11の駆動電圧は2フイールド周期、すなわち
フレーム周期(30Hz)で交流駆動されることになる。
尚、サンプルホールド回路S/H−Aと、サンプルホー
ルド回路S/H−B,S/H−Cとに与える画像信号の
極性は上述の通りでなくとも、互いに反対の極性であれ
ばよい。
又、本実施例では、列信号電極Dr−jに与えられる画
像信号の極性が1/2水平走査周期毎に反転、つまり、
1行毎に画像信号の極性が反転するライン反転駆動(行
毎反転駆動)を行つているが、サンプルホールド回路S
/H−Aと、サンプルホールド回路S/H−B,S/H
−Cとで、サンプリングする画像信号の極性を分けない
で、同一極性の画像信号をサンプリングして、その同一
極性の画像信号をフイールド毎に反転させるフイールド
反転駆動を用いることも可能である。この場合、列信号
電極Dr−jに与えられる画像信号の極性も、各液晶セ
ル11に与えられる画像信号の極性も共に、フイールド
毎に反転し、2フイールド周期の交流変形となる。
第1図において、カラー液晶パネル9の水平画素数が6
形程度の画面サイズでは648程度必要になると考えら
れるが、この時、水平走査用シフトレジスタ1のクロツ
クパルスφHに要求されるその周波数fHは、例えば、N
TSCテレビ画像信号に対して下記のように計算され
る。
ここで、2/3倍するのは、前述した如く、三角配列と
なつているため、同一原色信号のサンプリングポイント
が水平画素数の2倍になること、並びに画像信号の遅延
回路4を用いて、3原色信号同時サンプリングを行なう
ことによる。一般に、このクロツクパルスφHの周波数
Hが、大きくなると、水平走査用シフトレジスタ1の
消費電力が大きくなる。
そこで、クロツクパルスφHの周波数を1/2(4.1
MHz)とした2相クロツクパルスφH1,φH2を用いたリ
セツト端子(Rs)付ダイナミツク形シフトレジスタ
を、水平走査用シフトレジスタ1として用いることを考
える。
その構成例を第6図に示し、その動作波形例を第7図に
示す。
第6図において、21はアナログスイツチであり、ここ
ではCMOS構成としている。22はアナログスイツチ
21がオフの時に、オフになる直前の信号電圧をホール
ドするホールド容量であり、寄生容量で代用してもよ
い。23はノンインバーテイングバツフアであり、例え
ばインバータを2個縦続接続したものである。24はリ
セツト用のNMOSトランジスタであり、帰線期間等の
長い間、2相クロツクパルスφH1,φH2が与えられない
時に、リセツト端子RsにHレベルを与えて、シフトレ
ジスタ出力を安定に非選択状態に保つ働きをする。
第1図の水平走査用シフトレジスタ1として、その出力
段数が、例えば、432段である場合(水平画素数64
8に対応)、第6図の回路を216回路、縦続接続した
ものを使うと、回路規模及び消費電力を低減できる。
尚、後に述べる本発明の他の実施例における水平走査用
シフトレジスタについても第6図の回路例が適用でき
る。
この他、第1図の水平走査用シフトレジスタ1として、
その出力段が432段である場合(水平画素数648に
対応)、通常の1クロツク入力216段シフトレジスタ
を2系統用いた回路を用いてもよい。この場合、2系統
のシフトレジスタのクロツクパルスは互いに位相が18
0゜異なる2相クロツクをそれぞれのクロツクとして用
いることにより、第7図に示したのと同様の出力波形が
得られる。
第8図は、第1図の各入力端子より与えられる制御信号
,H,H,H,Hを形成するための回路を
示す回路図である。
第8図において、25は4進カウンタ、27はアンド
(AND)回路である。
4進カウンタ25に水平走査周期の半分の周期のクロツ
クH/2(例えば、垂直走査用シフトレジスタ8のクロ
ツクパルスφvで代用しても良い。)を与えると、上記
ビツトQ1には水平走査周期毎に反転する信号が得ら
れ、同時にその反転信号1も得られる。これらの信号
は、丁度、第1図のH1,Hで要求する信号に他なら
ない。
一方、制御信号H,H,Hとしては、第5図に示
したサンプルホールド回路S/H−A,B,Cの出力期
間“R”の部分に対応した選択パルスが必要であるが、
それらの制御信号は、4進カウンタ25の出力と、出力
制御信号OEとをアンド(AND)回路27に入力する
ことにより得ている。4進カウンタ25の下位ビツト出
力から形成される信号HAは1/2水平走査周期であ
り、上位ビツトと下位ビツトの両出力から形成される信
号HB,HCは、1水平走査周期である。
尚、4進カウンタ25のリセツト端子Rには、垂直走査
用シフトレジスタ8との同期をとるために、垂直同期信
号と同期した信号Rvを加える必要がある。
また、第1図に示した倍速線順次走査回路をIC化する場
合は、第8図の制御回路を内蔵することにより入力端子
数を低減できる効果がある。
次に、第9図は本発明の他の実施例を示すブロツク図、
第10図は第9図における要部回路の動作タイミング及
び要部信号のタイミングをそれぞれ示したタイムチヤー
ト、である。
本実施例が第1図の実施例と大きく異なる点は、1本の
列信号電極に接続されるサンプルホールド回路の数が3
系統から4系統になつた点と、出力制御付バツフアアン
プ7に代わり、出力制御のないバツフアアンプ12を用
いた点と、さらに、1度にサンプリングする画像信号の
対応する画素の組合せを変え、それに応じてR,G,B
の画像信号を遅延するための遅延回路4の遅延量を変え
た点である。
第5図と第10図の動作タイミングを比べてみるとわか
るように、第1図のサンプルホールド回路S/H−A
は、第9図のサンプルホールド回路S/H−AとS/H
−Cの動作を兼務しており、そのため、第1図の実施例
では、一本の列信号電極当りのサンプルホールド回路の
数が3系統で済む構成となつている。しかし、この構成
であると、サンプルホールド回路S/H−Aは、第5図
に示す様に、1水平走査周期の有効表示期間中は常にサ
ンプリングしなければならないため、サンプルホールド
回路S/H−Aからの出力期間“R”を水平帰線期間内
にする必要が生じる。そこで、第1図の実施例では出力
制御付バツフアアンプ7を用いて、水平帰線期間に相当
する時間だけこのバツフアアンプ7を動作させて、列信
号電極Dr−jを駆動し、残りの期間は列信号電極Dr
jに接続されたホールド容量、又は寄生容量により、そ
の信号電圧をホールドさせるようにしていた。又、サン
プルホールド回路S/H−B,Cについては出力時間の
制限はないが、駆動電圧のばらつきを考慮して、サンプ
ルホールド回路S/H−Aと同じ出力時間としていた。
しかしながら、このように短い出力時間“R”では、列
信号電極Dr−jは十分駆動されず、回路のばらつきの
影響を受け易い。また、列信号電極Dr−jにリークが
ある場合、ホールドした信号電圧が変化してしまう場合
がある。
そこで、本実施例では、サンプルホールド回路を1本の
列信号電極当り4系統設け、第10図に示す様に、第1
水平走査周期ではサンプルホールド回路S/H−A,S
/H−Bがサンプリング動作をサンプルホールド回路S
/H−C,S/H−Dがホールド動作をそれぞれ行い、
又、第2水平走査周期ではそれぞれ逆の動作を行なうこ
とにより、出力期間“R”の制約を無くし、十分な時
間、列信号電極Dr−jに駆動電圧を印加できるように
している。尚、バツフアアンプ12は、常時、信号を出
力しているが、出力制御付バツフアを代りに使用して、
必要十分な時間だけ信号が出力されるような方式とする
ことにより、低消費電力化を図ることも可能である。
第9図において、アンド(AND)回路2の出力は、隣
接する2行分の画素のうち、最も近接する3原色画素に
対応する3個のサンプルホールド回路に接続され、例え
ば、第1フイールドの第1水平走査周期では、最初にR
11(この場合、近接する画素が無いため、1画素のみの
サンプリングとなる。)、次にG12,B13,R21、その
次にR14,G22,B22というように、液晶パネル9の左
側から順に、各画素に対応する画像信号をサンプリング
して行く。
このとき、第1図の実施例では、同一行の連続する3画
素に対応する画像信号を1度にサンプリングしていたた
め、Rについては2画素分(即ち、2T)、Gについて
は1画素分(即ち、1T)、各々、画像信号を遅延させ
なければならなかつたが、本実施例では、2行にわたつ
て最も近接した3画素分の画像信号をサンプリングする
ため、Rについては1/2画素分(即ち、1/2T)、
Gについては1画素分(1T)の遅延で済ませることが
可能となり、遅延回路4の製作が容易となる。
尚、第9図の信号HA,HB,HC,HDは、第8図に示し
た4進カウンタ25の出力Q0,Q1をデコードするだけ
で、容易に得ることができる。
本実施例におけるその他の動作は、第1図の実施例とほ
ぼ同じであるため、その説明は省略する。
次に、第11図は本発明の別の実施例を示すブロツク図
である。
第11図において、13はレベルシフタ、14はアナロ
グスイツチによるデータセレクタ、である。
本実施例では、第9図の実施例の場合と同様に、サンプ
ルホールド回路は1本の列信号電極当り4系統である
が、先の実施例と大きく異なる点は、R,G,Bの各画
像信号を遅延するための、遅延回路4の遅延量が、1/
2画素分(即ち、1/2T)で済み、1画素分(即ち、1
T)や2画素分(即ち、2T)といつた長くて、ばらつ
きの大きな遅延回路を用いなくてもよいことである。
その代わり、水平走査用シフトレジスタ1の出力がアン
ド(AND)回路2で信号H1,H2によりデコードされ
て得られる信号、即ち、アンド(AND)回路2の出力
は、各々、2系統のサンプルホールド回路に接続される
ことになり、その為、水平走査用シフトレジスタ1のク
ロツクパルスφHの周波数は、第1図や第9図の実施例
の場合の1.5倍となる(尚、実際の周波数の値は、式
(1)の第5項の係数を2/2、(即ち、1とすることに
より与えられる。)。このことは、言い換えれば、1行
おきに1.5画素分ずつ水平方向の画素をずらした三角
配列に対し、遅延回路4により0.5画素位相をずらし
た画像信号と、位相ずれない画像信号とを同時にサンプ
リングすることにより、サンプリングクロツク周波数を
半分(1画素ずつサンプリングする際のサンプリングク
ロツク周波数を半分)に低減する方式である。
また、本実施例では、第1図や第9図の実施例とは異な
り、極性反転回路5と遅延回路4の配置順序を入れか
え、両者の間にアナログスイツチによるデータセレクタ
14を挿入してそれをフイールド毎に切換えている。こ
れは、列信号電極に加える画像信号の極性を1行毎に反
転させ、かつ1画素について見れば、1フイールド毎
に、その液晶セルに加える画像信号の極性を反転させる
ライン反転駆動(行毎反転駆動)に対応するためであ
る。また、先に述べたフイールド反転駆動を行う場合
は、データセレクタ14は不要となり、フイールド毎に
反転する画像信号を直接接続すれば良い。
本実施例における他の動作は第9図の実施例と同様であ
るため、その説明は省略する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、1水平走査周期中に2行分の画素を容
易に選択駆動でき、しかも、色フイルタ三角配置に対応
しつつ、線順次走査や行毎反転駆動を行うことができる
ので、例えば、NTSCテレビ画像信号で垂直画素数が
約480画素ある液晶パネルを駆動する時、1フイール
ド毎に画像信号の極性を反転させることにより、液晶セ
ルに印加する電圧は2フイールド(1フレーム)周期、
すなわち、30Hzの交流信号となり、フリツカが少な
く、液晶素子の長寿命化が図れると共に、色フイルタ三
角配置による高精細な表示ができる。
また、本発明によれば、デイジタル倍速変換回路を使用
していないので、回路規模が大きくならず、更に、遅延
回路を用いて、異なるタイミングでサンプリングすべき
複数の画素に対応する画素信号を、1度にサンプリング
することにより、水平走査回路の低速化が図れるので、
回路構成も簡単になり、消費電力も少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロツク図、第2図及
び第3図はそれぞれ第1図の実施例の動作内容を説明す
るための説明図、第4図は第1図のカラー液晶パネルに
おける1画素の構成を示した回路図、第5図は第1図に
おける要部回路の動作タイミング及び要部信号のタイミ
ングを示したタイムチヤート、第6図は第1図の水平走
査用シフトレジスタの他の具体例を示す回路図、第7図
は第6図の要部信号のタイミングを示すタイムチヤー
ト、第8図は第1図の制御信号H1,H2,HA,HB,H
Cを形成するための回路の一具体例に示した回路図、第
9図は本発明の他の実施例を示すブロツク図、第10図
は第9図における要部回路の動作タイミング及び要部信
号のタイミングを示したタイムチヤート、第11図は本
発明の別の実施例を示すブロツク図、である。 符号の説明 1……水平走査用シフトレジスタ、W……データセレク
タ、2……AND回路、3……レベルシフタ、4……遅
延回路、5……極性反転回路、S/H……サンプルホー
ルド回路、S……アナログスイツチ、7……出力制御付
出力バツフア、8……垂直走査用シフトレジスタ、9…
…液晶パネル、Ga……行信号電極、Dr……列信号電
極、10……MOSトランジスタ、11……液晶セル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイツチング素子と液晶表示素子から成る
    画素を複数個マトリクス状に配置し、同じ列の画素同士
    をそれぞれ同一の列信号電極に接続した後、各々の行の
    画素を赤,緑,青の3原色に順次対応させ、少なくとも
    隣接行の近接した同じ色に対応する画素同士は互いに行
    方向に対し1.5画素分の隔たりを有するよう配置し直
    して構成される液晶パネルを有し、各列信号電極に所望
    の駆動信号を供給し、各画素における前記スイツチング
    素子をオン・オフ制御することにより前記液晶パネルに
    画像を表示するようにした液晶カラー画像表示装置にお
    いて、 画像信号とクロツク信号とを入力して、該画像信号を該
    クロツク信号の入力タイミングでサンプリングし、その
    後、その信号をホールドする複数のサンプルホールド回
    路と、前記サンプルホールド回路を組み分けし、入力さ
    れるサンプリングパルスに同期して、一組に1クロツク
    の割合で各組へ前記クロツク信号を順次出力し、同じ組
    内のサンプルホールド回路が同時にサンプリング動作を
    行うよう制御する制御手段と、前記サンプルホールド回
    路にホールドすべき画像信号がサンプリング動作時に入
    力されるよう、予め入力すべき画像信号を遅延して時間
    調整を行う遅延手段と、を設け、一水平走査期間中に、
    隣接する2行分の各画素における行方向の位置に対応す
    る画像信号を、それぞれ各画素と対応して前記サンプル
    ホールド回路にサンプリングさせホールドさせると共
    に、 該サンプルホールド回路を、2個1組として、互いにホ
    ールドした画像信号に対応する画素が同じ列信号電極に
    接続されている2画素同士となるように組分けし、各組
    にそれぞれ、組内の2個のサンプルホールド回路からの
    出力を切り換えて一方を対応する前記列信号電極に接続
    する接続手段を設け、他の一水平走査期間中に、各接続
    手段によつて所定のタイミングで前記サンプルホールド
    回路からの出力を切り換えることにより、該サンプルホ
    ールド回路にホールドされた隣接する2行分の各画素に
    対応する画像信号を、1行分ずつ各列信号電極に前記駆
    動信号として供給することを特徴とする倍速線順次走査
    回路。
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