JPH06160140A - 流量計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を低減する。 【構成】 電源５により駆動される流量検出手段３の出
力値が所定値以下であることを、タイマ７が所定時間以
上検出したならば、流量が停止したものと判断して、切
換手段５が流量検出手段３の駆動時間間隔を長く設定し
ている。その結果ガスの使用を停止しているときの消費
電力が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、都市ガスやＬＰＧガス
などの流体流量を計測する流量計に係わり、特に電力を
駆動源とするヒータを利用した熱式センサを用いて流量
計測を行う流量計に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の流量計で、流体の流量計
測にフルイディック素子を用いたものがある。しかし、
単一のフルイディック素子では、全計測流域を計測する
のは困難であるため、特開平１−３０８９２１に示され
ているように、小流量域は熱式フローセンサで計測し、
大流量域はフルイディック素子で計測する方式が提案さ
れている。このフローセンサは、ヒータを利用している
ため、消費電力を考慮して、一定時間間隔（５秒）毎に
間欠的にフローセンサに電力を供給して流量を計測する
方式がとられている。この方式では、フルイディック素
子の出力が予め定められた値以上であればフルイディッ
ク素子の出力より流量を求め、この値以下ではフローセ
ンサにより流量を求めている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、フローセンサの駆動を間欠的に行っている
ため流量精度を高めようとすれば、電力の供給時間間隔
を短くする必要があり、そのため消費電力が増大すると
いう課題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の流量計は、流体の流量を検出する流量検出
手段と、前記流量検出手段を駆動する電力を供給する電
源と、前記電源の電力供給を一定時間間隔毎に行うこと
により前記流量検出手段の駆動を制御する制御手段と、
前記流量検出手段の出力が予め定められた所定値以下の
場合にカウントアップされ所定値以上の場合にはクリア
されるタイマと、前記タイマが所定の時間以下の場合に
は前記制御手段が定める電力供給の時間間隔を第１の設
定値とし所定の時間以上の場合には第１の設定値よりも
大きい第２の設定値に切り換える切換部とを有するもの
である。

【０００５】

【作用】上記構成により本発明の流量計は、タイマによ
り検出手段の出力が予め定められた所定値を所定時間以
上下回った場合には、電源の電力供給時間間隔が延長さ
れるように設定される。

【０００６】

【実施例】以下本発明の一実施例を図１、図２を参照し
て説明する。

【０００７】図１は本発明の流量計のブロック図であ
る。図１において、１は流量計本体、２はガス流路、３
はガス流路２に設置された流量検出用のフローセンサで
ある。ガスの使用を開始し流路２に流れが発生すると、
フローセンサ３が流量に比例した出力を発生する。この
フローセンサ３は熱式のものであり、動作時には比較的
大きな電流（数ｍＡ）を消費する。したがって、消費電
力低減のため、計測時にのみ短時間（数１０ｍｓｅｃ）
電力を供給することにより、その時の流量に比例した出
力（電圧、パルス等）を発生するように調整されてい
る。４は制御装置で、フローセンサ３の出力を基に流量
の積算値を求める。制御装置４の構成は以下の通りであ
る。５はフローセンサ３に電力を供給する電源、６は電
源５からの電力供給を一定時間毎に行ってフローセンサ
３の駆動を間欠的に行われるように制御する制御手段、
６ａはフローセンサへの電力供給時間間隔をカウントす
る第２のタイマ、６ｂは第２のタイマ６ａが設定時間に
達すると電源５をフローセンサに接続し電力を供給する
電力供給手段、７はフローセンサ３の出力が所定値Ｐ１
以下の場合にはカウントアップされ所定値Ｐ１以上の場
合にはクリアされるタイマ、８はタイマ７の示す値が所
定値Ｔａ以下の場合には制御手段６の定める電力供給の
時間間隔をＴ１とし、Ｔａ以上の場合にはＴ１より長い
Ｔ２に切り換える切換手段で、９はフローセンサ３の出
力を流量に換算する換算手段、１０は換算手段９の出力
を積算し、積算流量を求める積算手段である。

【０００８】図２のフローチャートを用いて流量計１の
動作を説明する。フローセンサ３は一定時間毎に電源４
より供給される電力により駆動される。ステップ２１で
は電力の供給時間間隔ＴｐをＴ１またはＴ２に設定し、
第２のタイマ６ａが起動される。ステップ２２では第２
のタイマ６ａのカウント値Ｔｒが電力供給の設定時間Ｔ
ｐに達したかどうかが判断される。ステップ２３では、
時間Ｔｐが経過した場合に、電力供給手段６ｂにより電
源５からフローセンサ３へ電力が供給される、ステップ
２４では、第２のタイマが再起動され、Ｔｐの計測を開
始する。ステップ２５では、フローセンサ３から出力さ
れたパルス数Ｐを基に換算手段９で瞬時流量ｑ、ステッ
プ２６では、更に積算手段１０で瞬時流量ｑを積算し、
積算流量Ｑを求めている。ステップ２７では、フローセ
ンサ３の出力値Ｐと所定値Ｐ１の比較が行われる。ステ
ップ２８は、ＰがＰ１以下の値の時でタイマ７がカウン
トアップされる。ステップ２９は、ＰがＰ１以上の時
で、タイマ７はクリアされる。このＰ１は流量がほぼゼ
ロであると判定するための値である。例えば一般家庭で
用いられる３号メータであればその計測範囲は３〜３０
００ｌ／ｈと定められているので、下限値３ｌ／ｈ以上
の領域で計測精度を上げられるようにＰ１は３ｌ／ｈに
相当する出力よりも小さな値に設定すればよい。ステッ
プ３０では、タイマ４のカウント値ＴｓがＴａ以上かど
うかを判定する。ステップ３１は、ＴｓがＴａ以上の時
である。すなわちＴａ以上の時間継続してＰの値がＰ１
以下であれば、流量ゼロで安定している、すなわちガス
の使用が停止されているものと判断して、切換部５がフ
ローセンサ３の駆動時間間隔をＴ２とする。ステップ３
１は、ＴｓがＴａ以下の時であり、ガスが使用されてい
るか、ガスの使用を停止して間もないものとして、切換
部５がフローセンサ３の駆動時間間隔をＴ１に設定す
る。Ｔｐが設定された後は、ステップ２２に戻り再度上
記動作を繰り返す。

【０００９】以上のように、ガスの使用が停止されてい
る場合には、フローセンサ３への電力供給時間間隔を長
く設定し、消費電力の低減を実現している。特に屋外設
置であるため電池電源を使用するガスメータに適用した
場合を考えると、一般家庭においては、ガスの使用を停
止している時間が長いため、消費電力低減による電池寿
命の向上という効果がある。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の流量計
は、タイマにより流量検出手段の出力が所定値より小さ
な値を安定していることが検出されると、電力の供給時
間間隔を長く設定して、ガスの使用を停止している時の
電力の供給頻度を抑えているので、消費電力を低減でき
るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における流量計のブロック図

【図２】流量計の動作を示すフローチャート

【符号の説明】

３ フローセンサ ５ 電源 ６ 制御手段 ７ タイマ ８ 切換手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】流体の流量を検出する流量検出手段と、前
   記流量検出手段を駆動する電力を供給する電源と、前記
   電源の電力供給を一定時間間隔毎に行うことにより前記
   流量検出手段の駆動を制御する制御手段と、前記流量検
   出手段の出力が予め定められた所定値以下の場合にはカ
   ウントアップされ所定値以上の場合にはクリアされるタ
   イマと、前記タイマが所定の時間以下の場合には前記制
   御手段が定める電力供給の時間間隔を第１の設定値とし
   所定の時間以上の場合には第１の設定値よりも大きい第
   ２の設定値に切り換える切換部とを有する流量計。