JPH06159174A - レゾネータ - Google Patents
レゾネータInfo
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- JPH06159174A JPH06159174A JP31671092A JP31671092A JPH06159174A JP H06159174 A JPH06159174 A JP H06159174A JP 31671092 A JP31671092 A JP 31671092A JP 31671092 A JP31671092 A JP 31671092A JP H06159174 A JPH06159174 A JP H06159174A
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- Japan
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- intake pipe
- resonator
- resonance
- resonance chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 容積を拡大することなく消音効果を高め、し
かもエンジンルームの美感を向上させる。 【構成】 吸気管10の外周に、吸気管10の外周面1
0aと所定の間隔をもって周方向および長手方向に延び
るアウタパネル12を配設し、アウタパネル12の全周
端を吸気管10と接合することにより吸気管10の外周
面に沿って周方向および長手方向に延びる共鳴室13を
形成し、吸気管10の外周面10aに、共鳴室13内に
突出する共鳴管14を設ける。
かもエンジンルームの美感を向上させる。 【構成】 吸気管10の外周に、吸気管10の外周面1
0aと所定の間隔をもって周方向および長手方向に延び
るアウタパネル12を配設し、アウタパネル12の全周
端を吸気管10と接合することにより吸気管10の外周
面に沿って周方向および長手方向に延びる共鳴室13を
形成し、吸気管10の外周面10aに、共鳴室13内に
突出する共鳴管14を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンルー
ムに配置されるレゾネータに関し、とくに意匠性と消音
性能とを高めるようにしたレゾネータの構造に関する。
ムに配置されるレゾネータに関し、とくに意匠性と消音
性能とを高めるようにしたレゾネータの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸気系における吸気騒音を低
減する技術の1つとして、レゾネータ(共鳴器)が知ら
れている。図12に示すように、レゾネータ1は、自動
車のエンジンルーム内に配置されたエアクリーナ2の下
流側に位置しており、吸気管3に対して直列に取付けら
れている。また、型式の異なる別の自動車においては、
図13に示すように、レゾネータ4はエアクリーナ5の
直下流側の吸気管6に分岐管7を介して取付けられてい
る。
減する技術の1つとして、レゾネータ(共鳴器)が知ら
れている。図12に示すように、レゾネータ1は、自動
車のエンジンルーム内に配置されたエアクリーナ2の下
流側に位置しており、吸気管3に対して直列に取付けら
れている。また、型式の異なる別の自動車においては、
図13に示すように、レゾネータ4はエアクリーナ5の
直下流側の吸気管6に分岐管7を介して取付けられてい
る。
【0003】レゾネータ1、4は、自動車のエンジンル
ームに配置されることから、その存在が目立ち意匠の面
からも美感が要求される。また、レゾネータは容積が大
きいほど消音効果が大きいので、レゾネータの容積を大
きくすることが望まれる。
ームに配置されることから、その存在が目立ち意匠の面
からも美感が要求される。また、レゾネータは容積が大
きいほど消音効果が大きいので、レゾネータの容積を大
きくすることが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レゾネータは上記のように、吸気管に直列に接続された
り、または吸気管から分岐して配置されているので、意
匠の面からもまとまりがなく、エンジンルーム内の美感
が損なわれるという問題があった。また、エンジンルー
ム内には、エンジンの他に種々の機器が収納されている
ので、消音効果を高めるためにレゾネータの容積(収納
スペース)を拡大することは困難である。
レゾネータは上記のように、吸気管に直列に接続された
り、または吸気管から分岐して配置されているので、意
匠の面からもまとまりがなく、エンジンルーム内の美感
が損なわれるという問題があった。また、エンジンルー
ム内には、エンジンの他に種々の機器が収納されている
ので、消音効果を高めるためにレゾネータの容積(収納
スペース)を拡大することは困難である。
【0005】本発明は、上記の問題に着目し、容積を拡
大することなく消音効果を高めることができ、しかもエ
ンジンルーム内の美感を向上させることが可能なレゾネ
ータを提供することを目的とする。
大することなく消音効果を高めることができ、しかもエ
ンジンルーム内の美感を向上させることが可能なレゾネ
ータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るレゾネータは、吸気管の外周に、該吸気
管の外周面と所定の間隔をもって周方向および長手方向
に延びるアウタパネルを配設し、該アウタパネルの全周
端を前記吸気管と接合することにより吸気管の外周面に
沿って周方向および長手方向に延びる共鳴室を形成し、
前記吸気管の外周面に、前記共鳴室内に突出する共鳴管
を設けたものから成る。
の本発明に係るレゾネータは、吸気管の外周に、該吸気
管の外周面と所定の間隔をもって周方向および長手方向
に延びるアウタパネルを配設し、該アウタパネルの全周
端を前記吸気管と接合することにより吸気管の外周面に
沿って周方向および長手方向に延びる共鳴室を形成し、
前記吸気管の外周面に、前記共鳴室内に突出する共鳴管
を設けたものから成る。
【0007】
【作用】このように構成されたレゾネータにおいては、
共鳴室が吸気管の外周面に沿って周方向および長手方向
に延びるので、レゾネータが吸気管に対して外方に大き
く突出することがなくなる。したがって、従来よりも意
匠面でまとまりが良くなり、エンジンルーム内の美感の
向上が図れる。
共鳴室が吸気管の外周面に沿って周方向および長手方向
に延びるので、レゾネータが吸気管に対して外方に大き
く突出することがなくなる。したがって、従来よりも意
匠面でまとまりが良くなり、エンジンルーム内の美感の
向上が図れる。
【0008】また、レゾネータは外方に著しく突出しな
いので、レゾネータの容積を同じとするならば、その
分、共鳴室が吸気管の長手方向に長くなり、共鳴室の断
面長さを従来よりも長くすることができる。これによ
り、共鳴管を消音量が十分低減できる位置に配置するこ
とができ、レゾネータの容積を拡大することなく消音効
果を高めることが可能となる。
いので、レゾネータの容積を同じとするならば、その
分、共鳴室が吸気管の長手方向に長くなり、共鳴室の断
面長さを従来よりも長くすることができる。これによ
り、共鳴管を消音量が十分低減できる位置に配置するこ
とができ、レゾネータの容積を拡大することなく消音効
果を高めることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係るレゾネータの望ましい
実施例を、図面を参照して説明する。
実施例を、図面を参照して説明する。
【0010】第1実施例 図1ないし図9は、本発明の第1実施例を示している。
図1および図2において、10は自動車のエンジンルー
ムに配置される吸気管を示している。吸気管10の上流
端は、図示されないエアクリーナと接続されている。吸
気管10の下流端は、たとえば図示されないエンジンの
吸気マニホールドに接続されている。吸気管10の途中
には、吸気騒音を低減するレゾネータ11が配置されて
いる。
図1および図2において、10は自動車のエンジンルー
ムに配置される吸気管を示している。吸気管10の上流
端は、図示されないエアクリーナと接続されている。吸
気管10の下流端は、たとえば図示されないエンジンの
吸気マニホールドに接続されている。吸気管10の途中
には、吸気騒音を低減するレゾネータ11が配置されて
いる。
【0011】レゾネータ11は、吸気管10と、この吸
気管10の外周に位置するアウタパネル12と、吸気管
10とアウタパネル12とによって形成される共鳴室1
3と、共鳴管14とから構成されている。吸気管10は
合成樹脂から構成されており、断面形状が円形となって
いる。吸気管10の外周面10aには、半径方向外方に
延びる2つの板状突出部15が形成されている。各板状
突出部15は、対向するように配置されている。
気管10の外周に位置するアウタパネル12と、吸気管
10とアウタパネル12とによって形成される共鳴室1
3と、共鳴管14とから構成されている。吸気管10は
合成樹脂から構成されており、断面形状が円形となって
いる。吸気管10の外周面10aには、半径方向外方に
延びる2つの板状突出部15が形成されている。各板状
突出部15は、対向するように配置されている。
【0012】アウタパネル12は、吸気管10の外周面
10aと一定の間隔をもって配置されている。アウタパ
ネル12は、吸気管10の外周面10aに沿って周方向
および長手方向に延びている。アウタパネル12の周方
向の端部12aは、板状突出部15と熱溶着等によって
接合されている。アウタパネル12の長手方向の側壁端
面12bは、吸気管10の外周面10aと接合されてい
る。
10aと一定の間隔をもって配置されている。アウタパ
ネル12は、吸気管10の外周面10aに沿って周方向
および長手方向に延びている。アウタパネル12の周方
向の端部12aは、板状突出部15と熱溶着等によって
接合されている。アウタパネル12の長手方向の側壁端
面12bは、吸気管10の外周面10aと接合されてい
る。
【0013】アウタパネル12の曲率半径R1 は、吸気
管10とアウタパネル12が同心となる値に設定されて
いる。吸気管10とアウタパネル12とによって形成さ
れる共鳴室13は、吸気管10の外周面10aに沿って
周方向および長手方向に延びており、断面形状が円弧状
となっている。吸気管10には、共鳴室13に開口する
穴16が形成されている。穴16の外周部には、共鳴室
13内に突出する円筒状の共鳴管14が設けられてい
る。本実施例では、共鳴管14は吸気管10と一体成形
されている。
管10とアウタパネル12が同心となる値に設定されて
いる。吸気管10とアウタパネル12とによって形成さ
れる共鳴室13は、吸気管10の外周面10aに沿って
周方向および長手方向に延びており、断面形状が円弧状
となっている。吸気管10には、共鳴室13に開口する
穴16が形成されている。穴16の外周部には、共鳴室
13内に突出する円筒状の共鳴管14が設けられてい
る。本実施例では、共鳴管14は吸気管10と一体成形
されている。
【0014】吸気管10の外周面10aからのアウタパ
ネル12の半径方向の突出量は、従来よりも著しく小に
抑えられている。共鳴室13の容積は、アウタパネル1
2を吸気管10の長手方向(軸方向)に延ばすことによ
り確保している。したがって、共鳴室13の吸気管10
の長手方向の断面長さは、従来よりも著しく長くなって
いる。
ネル12の半径方向の突出量は、従来よりも著しく小に
抑えられている。共鳴室13の容積は、アウタパネル1
2を吸気管10の長手方向(軸方向)に延ばすことによ
り確保している。したがって、共鳴室13の吸気管10
の長手方向の断面長さは、従来よりも著しく長くなって
いる。
【0015】消音量を高めるためには、共鳴室13と共
鳴管17との位置関係が非常に重要となるが、本実施例
のように共鳴室13の断面長さが長い場合は、共鳴管1
3の配置の自由度が高くなり、消音量を十分低減できる
位置に共鳴管13を配置することが可能となる。
鳴管17との位置関係が非常に重要となるが、本実施例
のように共鳴室13の断面長さが長い場合は、共鳴管1
3の配置の自由度が高くなり、消音量を十分低減できる
位置に共鳴管13を配置することが可能となる。
【0016】図3は、図1のレゾネータ11の概略構成
を示しており、図14は従来のレゾネータの概略構成を
示している。図3、14において、αは共鳴室の吸気管
長手方向の長さを示しており、βは共鳴管の開口径を示
している。本実施例では、上述したように、共鳴室13
の吸気管長手方向の長さが大に確保できるので、β/α
を従来のレゾネータに比べて小さくすることが可能とな
る。
を示しており、図14は従来のレゾネータの概略構成を
示している。図3、14において、αは共鳴室の吸気管
長手方向の長さを示しており、βは共鳴管の開口径を示
している。本実施例では、上述したように、共鳴室13
の吸気管長手方向の長さが大に確保できるので、β/α
を従来のレゾネータに比べて小さくすることが可能とな
る。
【0017】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。図4は、一般的なレゾネータの動作原理を示
している。図4におけるレゾネータの共鳴周波数f
r は、次式で表わされる。
説明する。図4は、一般的なレゾネータの動作原理を示
している。図4におけるレゾネータの共鳴周波数f
r は、次式で表わされる。
【0018】
【数1】
【0019】ここで、Sは共鳴管断面積、Vは共鳴室容
積、ec は共鳴室側の管端補正係数、ed はダクト側の
管端補正係数を示している。共鳴室側の管端補正係数e
c は、図6に示すように図4のb/aが小さいほど大き
くなり、図5に示すように図4のh/(a−b)が大き
くなると大となる。なお、hは共鳴室の中心と共鳴管の
中心軸との位置ずれ量を示している。
積、ec は共鳴室側の管端補正係数、ed はダクト側の
管端補正係数を示している。共鳴室側の管端補正係数e
c は、図6に示すように図4のb/aが小さいほど大き
くなり、図5に示すように図4のh/(a−b)が大き
くなると大となる。なお、hは共鳴室の中心と共鳴管の
中心軸との位置ずれ量を示している。
【0020】ダクト(吸気管)側の管端補正係数e
d は、共鳴管の長さlb 、共鳴管の半径bと共鳴室の半
径aの比ξに無関係である。ダクト側の管端補正係数e
d は、図4の直径2rの円形ダクトの場合は、図7に示
すようにb=rのときにrに関係なく約0.3となる。
また、ダクト側の管端補正係数ed は、図7に示すよう
に、b/rの減少とともに増大し、その増加の割合はr
が大きい場合は小となる。
d は、共鳴管の長さlb 、共鳴管の半径bと共鳴室の半
径aの比ξに無関係である。ダクト側の管端補正係数e
d は、図4の直径2rの円形ダクトの場合は、図7に示
すようにb=rのときにrに関係なく約0.3となる。
また、ダクト側の管端補正係数ed は、図7に示すよう
に、b/rの減少とともに増大し、その増加の割合はr
が大きい場合は小となる。
【0021】共鳴管消音器の消音量の近似式は、つぎの
ように表わされる。
ように表わされる。
【0022】
【数2】
【0023】ここで、S1 はダクト(吸気管)断面積、
Sp は共鳴管断面積、Vr は共鳴室容積、lp は共鳴管
長、la は音源から共鳴管の位置までの距離、lb は共
鳴管の位置から出口までの距離である。
Sp は共鳴管断面積、Vr は共鳴室容積、lp は共鳴管
長、la は音源から共鳴管の位置までの距離、lb は共
鳴管の位置から出口までの距離である。
【0024】このように、本実施例では図3に示すよう
に、共鳴室13の吸気管10の長手方向の断面長さを従
来よりも大幅に長くできるので、上述したβ/αを従来
よりも小とすることが可能となり、共鳴室13側の管端
補正係数(ec +ed )を従来よりも大とすることがで
きる。
に、共鳴室13の吸気管10の長手方向の断面長さを従
来よりも大幅に長くできるので、上述したβ/αを従来
よりも小とすることが可能となり、共鳴室13側の管端
補正係数(ec +ed )を従来よりも大とすることがで
きる。
【0025】これは、同じ形状の共鳴管を用いた場合
は、従来よりも低次の共鳴周波数をもつレゾネータが得
られることになる。換言すれば、同じ共鳴周波数を設定
する場合は、本実施例では従来に比べて共鳴室の断面長
さを大とすることができ、共鳴管の長さを短かくするこ
とができることを意味する。
は、従来よりも低次の共鳴周波数をもつレゾネータが得
られることになる。換言すれば、同じ共鳴周波数を設定
する場合は、本実施例では従来に比べて共鳴室の断面長
さを大とすることができ、共鳴管の長さを短かくするこ
とができることを意味する。
【0026】共鳴管の断面長さが大であり、共鳴管の長
さの短いものは、上述の共鳴型消音器の消音量の近似式
に示すように消音量が増大するので、本実施例のレゾネ
ータ11の消音効果は従来よりも高められる。
さの短いものは、上述の共鳴型消音器の消音量の近似式
に示すように消音量が増大するので、本実施例のレゾネ
ータ11の消音効果は従来よりも高められる。
【0027】図8は本実施例のレゾネータ11における
透過損失を示しており、図15は図14に示す従来のレ
ゾネータにおける透過損失を示している。図8、15に
示すように、本実施例の場合は従来よりも透過損失を小
さくすることができる。
透過損失を示しており、図15は図14に示す従来のレ
ゾネータにおける透過損失を示している。図8、15に
示すように、本実施例の場合は従来よりも透過損失を小
さくすることができる。
【0028】図9は本実施例のレゾネータ11における
消音効果を示しており、図16は図14に示す従来のレ
ゾネータにおける消音効果を示している。図9、16に
示すように、本実施例の場合は従来よりも消音効果を高
めることができる。
消音効果を示しており、図16は図14に示す従来のレ
ゾネータにおける消音効果を示している。図9、16に
示すように、本実施例の場合は従来よりも消音効果を高
めることができる。
【0029】また、共鳴室13は吸気管10の外周面1
0aに沿って周方向および長手方向に延び、しかも吸気
管10と同心状に配置されるので、レゾネータ11が吸
気管10から外方に著しく突出することがなくなる。し
たがって、従来よりも意匠面でまとまりが良くなり、エ
ンジンルームの美感を向上させることができる。
0aに沿って周方向および長手方向に延び、しかも吸気
管10と同心状に配置されるので、レゾネータ11が吸
気管10から外方に著しく突出することがなくなる。し
たがって、従来よりも意匠面でまとまりが良くなり、エ
ンジンルームの美感を向上させることができる。
【0030】第2実施例 図10および図11は、本発明の第2実施例を示してい
る。第2実施例が第1実施例と異なるところは、デュア
ルモードのレゾネータであるかシングルモードのレゾネ
ータであるか否かであり、その他の部分は第1実施例に
準じるので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付
すことにより、準じる部分の説明を省略し、異なる部分
についてのみ説明する。
る。第2実施例が第1実施例と異なるところは、デュア
ルモードのレゾネータであるかシングルモードのレゾネ
ータであるか否かであり、その他の部分は第1実施例に
準じるので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付
すことにより、準じる部分の説明を省略し、異なる部分
についてのみ説明する。
【0031】吸気管10の途中には、吸気騒音を低減す
るレゾネータ21が配置されている。レゾネータ21
は、上述したレゾネータ11と対向するように配置され
ている。レゾネータ11は、吸気管10と、この吸気管
10の外周に位置するアウタパネル22と、吸気管10
とアウタパネルによって形成される共鳴室23と、共鳴
管24とから構成されている。
るレゾネータ21が配置されている。レゾネータ21
は、上述したレゾネータ11と対向するように配置され
ている。レゾネータ11は、吸気管10と、この吸気管
10の外周に位置するアウタパネル22と、吸気管10
とアウタパネルによって形成される共鳴室23と、共鳴
管24とから構成されている。
【0032】アウタパネル22は、吸気管10の外周面
10aと一定の間隔をもって配置されている。アウタパ
ネル22は、吸気管10の外周面10aに沿って周方向
および長手方向に延びている。アウタパネル22の周方
向の端部22aは、板状突出部15と熱溶着等によって
接合されている。アウタパネル22の長手方向の側壁端
面12bは、吸気管10の外周面と接合されている。
10aと一定の間隔をもって配置されている。アウタパ
ネル22は、吸気管10の外周面10aに沿って周方向
および長手方向に延びている。アウタパネル22の周方
向の端部22aは、板状突出部15と熱溶着等によって
接合されている。アウタパネル22の長手方向の側壁端
面12bは、吸気管10の外周面と接合されている。
【0033】アウタパネル22の曲率半径R2 は、吸気
管10とアウタパネル22が同心となる値に設定されて
いる。吸気管10とアウタパネル22とによって形成さ
れる共鳴室23は、吸気管10の外周面10aに沿って
周方向および長手方向に延びており断面形状が円弧状と
なっている。吸気管10には、共鳴室23に開口する穴
26が形成されている。穴26の外周部には、共鳴室2
3内に突出する円筒状の共鳴管24が設けられている。
本実施例では、共鳴管24は吸気管10と一体成形され
ている。
管10とアウタパネル22が同心となる値に設定されて
いる。吸気管10とアウタパネル22とによって形成さ
れる共鳴室23は、吸気管10の外周面10aに沿って
周方向および長手方向に延びており断面形状が円弧状と
なっている。吸気管10には、共鳴室23に開口する穴
26が形成されている。穴26の外周部には、共鳴室2
3内に突出する円筒状の共鳴管24が設けられている。
本実施例では、共鳴管24は吸気管10と一体成形され
ている。
【0034】共鳴管24の内径D2 は、上方に位置する
レゾネータ11の共鳴管17の内径D1 よりも大に設定
されている。また、共鳴管27は、レゾネータ11の共
鳴管17の位置と同じ位置に配置されている。このよう
に、レゾネータ11とレゾネータ21の共鳴周波数は異
なった値に設定されている。
レゾネータ11の共鳴管17の内径D1 よりも大に設定
されている。また、共鳴管27は、レゾネータ11の共
鳴管17の位置と同じ位置に配置されている。このよう
に、レゾネータ11とレゾネータ21の共鳴周波数は異
なった値に設定されている。
【0035】このように構成された第2実施例において
は、2つのレゾネータ11、21が設けられるので、そ
れぞれ異なった共鳴周波数を得ることができ、吸気騒音
をさらに低減することができる。また、本実施例では吸
気管10の外周面10aの全周方向にレゾネータ11、
12が配置されるので、さらに意匠面でのまとまりが良
く、エンジンルーム内の美感の向上が図れる。
は、2つのレゾネータ11、21が設けられるので、そ
れぞれ異なった共鳴周波数を得ることができ、吸気騒音
をさらに低減することができる。また、本実施例では吸
気管10の外周面10aの全周方向にレゾネータ11、
12が配置されるので、さらに意匠面でのまとまりが良
く、エンジンルーム内の美感の向上が図れる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
る。
【0037】(1)吸気管の外周に、吸気管の外周面と
所定の間隔をもって周方向および長手方向に延びるアウ
タパネルを配設し、アウタパネルの全周端を吸気管と接
合することにより吸気管の外周面に沿って周方向および
長手方向に延びる共鳴室を形成し、吸気管の外周面に、
共鳴室内に突出する共鳴管を設けるようにしたので、レ
ゾネータが吸気管から外方に著しく突出することがなく
なる。したがって、意匠面でのまとまりが良くなり、エ
ンジンルーム内の美感を向上させることができる。
所定の間隔をもって周方向および長手方向に延びるアウ
タパネルを配設し、アウタパネルの全周端を吸気管と接
合することにより吸気管の外周面に沿って周方向および
長手方向に延びる共鳴室を形成し、吸気管の外周面に、
共鳴室内に突出する共鳴管を設けるようにしたので、レ
ゾネータが吸気管から外方に著しく突出することがなく
なる。したがって、意匠面でのまとまりが良くなり、エ
ンジンルーム内の美感を向上させることができる。
【0038】(2)共鳴室が吸気管の外周面に沿って吸
気管の長手方向に延びるので、共鳴室の断面長さを従来
よりも長くすることができ、共鳴管の配置の自由度を拡
大することができる。したがって、共鳴管を消音量が十
分に低減できる位置に配置することができ、レゾネータ
の容積を拡大することなく消音効果を高めることができ
る。
気管の長手方向に延びるので、共鳴室の断面長さを従来
よりも長くすることができ、共鳴管の配置の自由度を拡
大することができる。したがって、共鳴管を消音量が十
分に低減できる位置に配置することができ、レゾネータ
の容積を拡大することなく消音効果を高めることができ
る。
【図1】本発明の第1実施例に係るレゾネータの拡大断
面図であって図2のA−A線に沿う断面図である。
面図であって図2のA−A線に沿う断面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のレゾネータの概略断面図である。
【図4】レゾネータによる消音原理を説明する模式図で
ある。
ある。
【図5】図4のレゾネータにおける偏心率と共鳴室側の
管端補正係数との関係を示す特性図である。
管端補正係数との関係を示す特性図である。
【図6】図4における共鳴管の半径と共鳴室の半径との
比と共鳴室側の管端補正係数との関係を示す特性図であ
る。
比と共鳴室側の管端補正係数との関係を示す特性図であ
る。
【図7】図4におけるダクト側の管端補正係数の変化を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図8】図1のレゾネータにおける透過損失の変化を示
す特性図である。
す特性図である。
【図9】図1のレゾネータにおける消音効果を示す特性
図である。
図である。
【図10】本発明の第2実施例に係るレゾネータの拡大
断面図であって図11のB−B線に沿う断面図である。
断面図であって図11のB−B線に沿う断面図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】従来のレゾネータの取付状態の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図13】従来のレゾネータの取付状態の別の例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図14】従来のレゾネータの概略断面図である。
【図15】図14のレゾネータにおける透過損失の変化
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図16】図14のレゾネータにおける消音効果を示す
特性図である。
特性図である。
10 吸気管 11 レゾネータ 12 アウタパネル 13 共鳴室 14 共鳴管 21 レゾネータ 22 アウタパネル 23 共鳴室 24 共鳴管
Claims (1)
- 【請求項1】 吸気管の外周に、該吸気管の外周面と所
定の間隔をもって周方向および長手方向に延びるアウタ
パネルを配設し、該アウタパネルの全周端を前記吸気管
と接合することにより吸気管の外周面に沿って周方向お
よび長手方向に延びる共鳴室を形成し、前記吸気管の外
周面に、前記共鳴室内に突出する共鳴管を設けたことを
特徴とするレゾネータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31671092A JPH06159174A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | レゾネータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31671092A JPH06159174A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | レゾネータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06159174A true JPH06159174A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=18080043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31671092A Pending JPH06159174A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | レゾネータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06159174A (ja) |
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- 1992-11-26 JP JP31671092A patent/JPH06159174A/ja active Pending
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