JP2013194574A - 吸気ダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気ダクト本体の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を抑制する吸気ダクトを提供する。
【解決手段】吸気ダクトは、吸気ダクト本体41と、共鳴器50とを含む。吸気ダクト本体41は、ガスタービンの吸気側の空気流路Ainである。共鳴器50は、吸気ダクト本体41に開けた開口43と開口43を介して空気流路Ainと連通する共鳴室53とを備える。そして共鳴器50は、特定の周波数成分に対して共鳴する。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、ガスタービンの内部に外部から空気を取り入れる吸気ダクトに関するものである。
一般的なガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンにより構成されている。そして、吸気ダクトから取り込まれた空気が圧縮機によって圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器にて、この圧縮空気に対して燃料を供給して燃焼させることで高温・高圧の燃焼ガス(作動流体)を得て、この燃焼ガスによりタービンを駆動し、このタービンに連結された発電機を駆動する。
このようなガスタービンの圧縮機やタービンで使用される吸気ダクトは、ガスタービンの特定の周波数成分の音を外部に放出する可能性がある。例えば、ガスタービンの吸込口から発生する吸気騒音は、ガスタービンのコンプレッサの回転によって発生する基本周波数と倍音が主成分となる。そして、基本周波数は、回転数×羽根枚数に比例する。ガスタービンの場合には、回転数がほぼ一定の運転とされることが多く、基本周波数が特定の周波数成分となる。
このような特定の周波数成分の音を外部に放出する可能性を低減するため、サイレンサ(消音器)の技術がある(特許文献1、特許文献2参照)。
国際公開第2009/034629号 特開2011−140949号公報
上述した特許文献1または特許文献2の吸気ダクトは、吸込口から放出する特定周波数の音を放出する直前(吸気の上流側)で、サイレンサにより吸音している。このようなサイレンサの技術は、吸込口から放出する特定周波数を消音することができる。しかしながら、特許文献1または特許文献2に記載の吸気ダクトでは、吸気ダクト本体の壁自体に伝播して、吸気ダクト本体の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を抑制することが求められている。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、吸気ダクト本体の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を抑制する吸気ダクトを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、吸気ダクトは、ガスタービンの吸気側の空気流路となる吸気ダクト本体と、前記吸気ダクト本体に開けた開口と、前記開口を介して前記空気流路と連通する共鳴室と、を備え、特定の周波数成分に対して共鳴する共鳴器と、を含むことを特徴とする。
上記構成により、吸気ダクト本体の壁自体に伝播して、吸気ダクト本体の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を抑制することができる。
本発明において、前記共鳴室は、前記吸気ダクト本体の外表面に設けられた側面部と、前記側面部を覆うと共に閉鎖端である蓋部と、前記吸気ダクト本体とで囲まれ、前記蓋部と前記開口との距離が、特定の周波数成分の1/4波長であることが好ましい。
上記構成により、特定の周波数成分特定の周波数成分の基本周波数の定在波が生じる。吸気ダクト本体内の特定の周波数成分特定の周波数成分の音圧を低減できる。
本発明において、前記側面部が、前記吸気ダクト本体の外表面の補強リブであることが好ましい。
上記構成により、吸気ダクト本体の壁の補強をすることができると共に、吸気ダクト本体の壁が振動すること自体を抑制することができる。また、補強リブを利用して、共鳴器を吸気ダクト本体の壁に取り付けることができるので、容易に施工をすることができる。
本発明において、前記共鳴器は、前記共鳴室内に吸音材を含むことが好ましい。
上記構成の消音作用により、共鳴室内の特定の周波数成分特定の周波数成分の音のエネルギーを低減することができる。その結果、吸気ダクト本体内の特定の周波数成分特定の周波数成分の音圧を低減できる。
本発明によれば、吸気ダクト本体の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を抑制する吸気ダクトを提供することができる。
図1は、実施形態1に係る吸気ダクトを有するガスタービンを表す概略構成図である。 図2は、実施形態1の吸気ダクトを模式的に示す断面図である。 図3は、図2の吸気ダクトを垂直方向と直交する平面でみたときに、吸気ダクトの周囲の共鳴器の配置の一例を模式的に示す断面図である。 図4は、実施形態1の共鳴器を模式的に示す断面図である。 図5は、図4の共鳴器を吸気ダクトの外表面に沿った断面でみた断面図である。 図6は、実施形態1の吸気ダクトが低減する特定の周波数成分特定の周波数成分を説明する説明図である。 図7は、実施形態2の吸気ダクトにおける補強リブを表す正面図である。 図8は、図7のA−A断面を示す部分断面図である。 図9は、実施形態3の吸気ダクトにおける共鳴器を模式的に示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含まれる。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る吸気ダクトを有するガスタービンを表す概略構成図である。ガスタービンは、図1に示すように、圧縮機11と燃焼器12とタービン13とを含む。このガスタービンには、図示しない発電機が連結されており、発電可能となっている。
圧縮機11は、空気を取り込む吸気ダクト20を有し、圧縮機車室21内に入口案内翼(IGV)22が配設されると共に、複数の静翼23と動翼24が前後方向(後述するロータ32の軸方向)に交互に配設されており、その外側に抽気室25が設けられている。燃焼器12は、圧縮機11で圧縮された圧縮空気に対して燃料を供給し、点火することで燃焼可能となっている。タービン13は、タービン車室26内に複数の静翼27と動翼28が前後方向(後述するロータ32の軸方向)に交互に配設されている。このタービン車室26の下流側には、排気車室29を介して排気室30が配設されており、排気室30は、タービン13に連続する排気ディフューザ31を有している。
また、圧縮機11、燃焼器12、タービン13、排気室30の中心部を貫通するようにロータ(主軸)32が位置している。ロータ32は、圧縮機11側の端部が軸受部33により回転自在に支持される一方、排気室30側の端部が軸受部34により回転自在に支持されている。そして、このロータ32は、圧縮機11にて、各動翼24が装着されたロータディスク35が複数重ねられて固定され、タービン13にて、各動翼28が装着されたロータディスク36が複数重ねられて固定されており、排気室30側の端部に図示しない発電機の駆動軸が連結されている。
そして、このガスタービンは、圧縮機11の圧縮機車室21が脚部37に支持され、タービン13のタービン車室26が脚部38により支持され、排気室30が脚部39により支持されている。
従って、圧縮機11の吸気ダクト20から取り込まれた空気が、入口案内翼22、複数の静翼23と動翼24を通過して圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となる。燃焼器12にて、この圧縮空気に対して所定の燃料が供給され、燃焼される。そして、この燃焼器12で生成された高温・高圧の燃焼ガスが、タービン13を構成する複数の静翼27と動翼28を通過することでロータ32を駆動回転し、このロータ32に連結された図示しない発電機を駆動する。一方、排気ガス(燃焼ガス)のエネルギは、排気室30の排気ディフューザ31により圧力に変換され減速されてから大気に放出される。
図2は、実施形態1の吸気ダクトを模式的に示す断面図である。図2に示すように、実施形態1に係る吸気ダクト20は、吸気ダクト本体41と、吸気口42と、共鳴器50とを含む。吸気ダクト本体41は、所定長さを有し、所定形状に屈曲された形状をなし、一端部に吸気口42が形成される一方、他端部が圧縮機車室21(図1参照)に連通されている。吸気ダクト20は、吸気口42から空気流路Ainに沿って、空気を取り込むことができる。
上述したように、図1に示す圧縮機車室21において、複数の静翼23と動翼24が前後方向に交互に配設されている。そして、図2に示すように、吸気ダクト20の内部では、ガスタービンの圧縮機11の動翼24の回転によって発生する特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2が生じている。この特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2は、ガスタービンの圧縮機11の回転によって発生する基本周波数と倍音が主成分となる。そして、ガスタービンの場合には、回転数がほぼ一定の運転とされることが多く、特定の周波数成分特定の周波数成分の基本周波数fは、回転数をN(rpm)、羽の数をZとする場合、下記式(1)によって決定される。
Figure 2013194574
例えば、上記式(1)により、特定の周波数成分の基本周波数fは、N=3600rpm、Z=36枚である場合、2160Hzとなる。なお、このような特定の周波数成分の基本周波数fの音は、NZ音と称することもある。
この特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2は、吸気ダクト20の吸気口42から音U1として放出される。また、この特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2は、吸気ダクト本体41の壁自体に伝播して、吸気ダクト本体41の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を生じさせることがある。実施形態1に係る吸気ダクト20の共鳴器50は、吸気ダクト20の吸気口42から放出される特定の周波数成分特定の周波数成分の音U1を低減できる。また、実施形態1に係る吸気ダクト20の共鳴器50は、吸気ダクト本体41の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を低減できる。次に、図2から図6を参照して、実施形態1の共鳴器50について説明する。
図3は、図2の吸気ダクトを垂直方向と直交する平面でみたときに、吸気ダクトの周囲の共鳴器の配置の一例を模式的に示す断面図である。図4は、実施形態1の共鳴器を模式的に示す断面図である。図5は、図4の共鳴器を吸気ダクトの外表面に沿った断面でみた断面図である。図6は、実施形態1の吸気ダクトが低減する特定の周波数成分を説明する説明図である。
共鳴器50は、吸気ダクト本体41の外表面に複数設けられている。共鳴器50は、1つでも音U1または音U2を低減することができるが、共鳴器50を配設する数を増やすことで、音U1または音U2を低減する効果を高めることができる。共鳴器50は、吸気ダクト本体41の外表面に設けられていれば、配設する位置は問わない。例えば、図2に示すように、共鳴器50は、吸気ダクト本体41の一面の壁の外表面に上下方向に配設してもよい。また、図3に示すように、共鳴器50は、吸気ダクト本体41の周囲の壁に渡って、周方向の外表面に複数配設してもよい。
共鳴器50は、吸気ダクト本体41の外表面に複数設けられている場合、一部の共鳴器50のみが共鳴する場合もある。このように、一部の共鳴器50が共鳴する場合、実施形態1に係る吸気ダクト20は、共鳴した共鳴器50周辺の吸気ダクト本体41の壁を補強することで、より吸気ダクト本体41の壁の振動を抑制することができる。
共鳴器50は、吸気ダクト本体41に開けた開口43と、開口43を介して空気流路Ainと連通する共鳴室53とを備え、特定の周波数成分の基本周波数f、例えば上記2160Hzの音U2に対して共鳴する、いわゆる音響箱となっている。共鳴室53は、吸気ダクト本体41の外表面に設けられた側面部51と、側面部51を覆うと共に閉鎖端である蓋部52と、吸気ダクト本体41とで囲まれている。側面部51は、吸気ダクト本体41の外表面に溶接等による固定部51aで密閉固定されている。
吸気ダクト本体41に開けた開口43は、フローガイド60で開口43の空気流路Ain側の一部が覆われていることが好ましい。フローガイド60は、開口43の周囲で吸気口42に近い側の流れを吸気ダクト本体41の中央方向へ導くために、吸気ダクト本体41の内壁に対して傾斜した整流傾斜部62と、整流傾斜部62と連続して延在し、かつ開口43を覆う整流板部61とを含む。フローガイド60は、開口43を塞ぐ密閉部材ではない。
図5に示すように、側面部51の外周の大きさは、吸気ダクト本体41に開けられた開口43の縁部41aの直径よりも大きい。この構造により、開口43の縁部41aは、共鳴室53に出入りする音響粒子の変動成分の絞りとなり、音響粒子の渦を生じさせ、流体力学的な抵抗として作用する。開口43の形状は、例えば円形であるが、楕円、四角、長方形でもよく、形状は問わない。
図4に示すように、吸気ダクト本体41の外表面から共鳴室53の蓋部52までの距離、あるいは蓋部52と開口43との距離をLとした場合、共鳴器50の共鳴振動周波数fは、下記式(2)となる。ここで、cは、音波の速さ(例えば、340m/s)である。
Figure 2013194574
上述したように、特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2は、式(1)で示す基本周波数fを含む。式(1)の基本周波数fを上述した式(2)に代入して、Lを求めると下記式(3)により、上記距離Lを求めることができる。
Figure 2013194574
そして、式(3)を満たす距離Lを有する共鳴室53の内部では、蓋部52が閉鎖端であるので特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2の定在波の節となり、開口端となる開口43が特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2の定在波の腹となる。つまり、距離Lが、特定の周波数成分特定の周波数成分の基本周波数fの1/4波長である。その結果、共鳴器50は、ガスタービンのNZ音とよばれる、特定の周波数成分特定の周波数成分の基本周波数fで共鳴し、吸気ダクト本体41内の特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2のエネルギーが減少する。その結果、実施形態1に係る吸気ダクト20の共鳴器50は、吸気ダクト20の吸気口42から放出される特定の周波数成分特定の周波数成分の音U1を低減できる。
また、図6に示すように、吸気ダクト本体41の壁が振動する周波数を横軸にとり、音圧Pを縦軸にとる場合、実施形態1の共鳴器50を備えていない吸気ダクト20であれば、特性曲線P1のように、吸気ダクト本体41の壁が、上述した特定の周波数成分の基本周波数fと同期して振動する。これに対して、実施形態1の共鳴器50を備えている吸気ダクト20であれば、特性曲線P2のように、吸気ダクト本体41の壁が、上述した特定の周波数成分の基本周波数fと同期して振動することを抑制する。その結果、実施形態1の共鳴器50は、吸気ダクト本体41の壁が振動して放出される特定周波数の固体伝播を低減できる。
上述したように、実施形態1に係る吸気ダクト20は、吸気ダクト本体41と、共鳴器50とを含む。吸気ダクト本体41は、ガスタービンの吸気側の空気流路Ainである。共鳴器50は、吸気ダクト本体41に開けた開口43と開口43を介して空気流路Ainと連通する共鳴室53とを備える。そして共鳴器50は、特定の周波数成分に対して共鳴する。
上記構造により、実施形態1に係る吸気ダクト20の共鳴器50は、吸気ダクト20の吸気口42から放出される特定の周波数成分特定の周波数成分の音U1を低減できる。また、実施形態1に係る吸気ダクト20の共鳴器50は、吸気ダクト本体41の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を低減できる。
(実施形態2)
図7は、実施形態2の吸気ダクトにおける補強リブを表す正面図である。図8は、図7のA−A断面を示す部分断面図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図7に示すように、吸気ダクト本体41の外表面上には、補強リブ45及び補強リブ46が縦横に配置されている。吸気ダクト本体41は、例えば数十mの高さとなる場合もあり、吸気ダクト本体41の壁面の剛性に加えて、補強リブ45及び補強リブ46を配置することで、吸気ダクト本体41の剛性を高めている。補強リブ45及び補強リブ46は、吸気ダクト本体41の外表面上に溶接などにより立設され、固定されている。
実施形態2の共鳴器50Aは、共鳴室53が補強リブ45、45及び補強リブ46、46に囲まれ、区画されている。つまり、共鳴室53の側面部は、吸気ダクト本体41の外表面の補強リブ45、45及び補強リブ46、46で構成されている。開口43は、共鳴室53に区画された吸気ダクト本体41に開けられている。また、蓋部55は、吸気ダクト本体41の外表面に設けられた側面部となる補強リブ45、45間及び補強リブ46、46と、補強リブ45、45間及び補強リブ46、46間を覆う。この蓋部55は音響的には閉鎖端である。
また、補強リブ45、46の高さは、上述した式(3)を満たす距離Lとなっている。蓋部55が閉鎖端であるので特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2の定在波の節となり、開口端となる開口43が特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2の定在波の腹となる。つまり、補強リブ45、46の高さと同じ距離Lが、特定の周波数成分の基本周波数fの1/4波長である。その結果、共鳴器50Aは、ガスタービンのNZ音とよばれる、特定の周波数成分の基本周波数fで共鳴し、吸気ダクト本体41内の特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2のエネルギーが減少する。その結果、実施形態2に係る吸気ダクト20の共鳴器50Aは、吸気ダクト20の吸気口42から放出される特定の周波数成分特定の周波数成分の音U1を低減できる。
また、共鳴室53の側面部となる補強リブ45、45において、各辺の長さをDとすると、長さDは、上述した特定の周波数成分の基本周波数f及び音波の速さc(例えば、340m/s)から以下の関係を満たすことがより好ましい。
Figure 2013194574
また、実施形態2の共鳴器50Aは、吸気ダクト本体41の壁が振動して放出される特定周波数の固体伝播を低減できる。さらに、補強リブ45、45及び補強リブ46、46は、吸気ダクト本体41の壁が振動すること自体を抑制することができる。
上述したように、実施形態2に係る吸気ダクト20は、吸気ダクト本体41と、共鳴器50Aとを含む。吸気ダクト本体41は、ガスタービンの吸気側の空気流路Ainである。共鳴器50Aは、吸気ダクト本体41に開けた開口43と開口43を介して空気流路Ainと連通する共鳴室53とを備える。そして共鳴器50Aは、特定の周波数成分に対して共鳴する。
上記構造により、実施形態2に係る吸気ダクト20の共鳴器50Aは、吸気ダクト20の吸気口42から放出される特定の周波数成分特定の周波数成分の音U1を低減できる。また、実施形態2に係る吸気ダクトの共鳴器50Aは、吸気ダクト本体41の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を低減できる。さらに、補強リブ45、45及び補強リブ46、46は、吸気ダクト本体41の壁の剛性を補強すると共に、吸気ダクト本体41の壁が振動すること自体を抑制することができる。また、実施形態2に係る吸気ダクト20は、補強リブ45、45及び補強リブ46、46を利用して、共鳴器50Aを吸気ダクト本体41の壁に取り付けることができるので、容易に施工をすることができる。
(実施形態3)
図9は、実施形態3の吸気ダクトにおける共鳴器を模式的に示す断面図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図9に示すように、実施形態3の共鳴器50は、共鳴室53内に吸音材63を含む。吸音材63は、例えばグラスウールまたはロックウールなどであり、共鳴室53内に充填されている。飛散抑制部材64は、吸音材63が開口43から空気流路Ainに飛散しないように開口43に設けられており、共鳴室53内外に空気を連通させるため網状であることが好ましい。例えば、飛散抑制部材64は、金網である。実施形態3の共鳴器50は、吸音材63を共鳴室53内に充填することに限られず、側面部51の内壁または蓋部52の内壁に沿って貼り付けてもよい。
実施形態3の共鳴器50は、ガスタービンのNZ音とよばれる、特定の周波数成分特定の周波数成分の基本周波数fで共鳴し、吸気ダクト本体41内の特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2のエネルギーが減少する。さらに吸音材63は、共鳴室53内の特定の周波数成分特定の周波数成分の音U2のエネルギーを低減することができる。
その結果、実施形態3に係る吸気ダクト20の共鳴器50は、吸気ダクト20の吸気口42から放出される特定の周波数成分特定の周波数成分の音U1を低減できる。また、実施形態3に係る吸気ダクト20の共鳴器50は、吸気ダクト本体41の壁が振動して外部に放出される特定周波数の固体伝播を低減できる。
また、上述した各実施形態に係る吸気ダクトをガスタービンに適用して説明したが、ガスタービンに限らず、外気を取り込んで使用するものであれば、いずれの設備でも適用することが可能である。
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
20 吸気ダクト
21 圧縮機車室
22 入口案内翼
23 静翼
24 動翼
26 タービン車室
41 吸気ダクト本体
41a 縁部
42 吸気口
43 開口
45 補強リブ
46 補強リブ
50、50A 共鳴器
51a 固定部
51 側面部
52、55 蓋部
53 共鳴室
60 フローガイド
61 整流板部
62 整流傾斜部
63 吸音材
64 飛散抑制部材
Ain 空気流路

Claims (4)

  1. ガスタービンの吸気側の空気流路となる吸気ダクト本体と、
    前記吸気ダクト本体に開けた開口と、前記開口を介して前記空気流路と連通する共鳴室と、を備え、特定の周波数成分に対して共鳴する共鳴器と、
    を含むことを特徴とする吸気ダクト。
  2. 前記共鳴室は、前記吸気ダクト本体の外表面に設けられた側面部と、前記側面部を覆うと共に閉鎖端である蓋部と、前記吸気ダクト本体とで囲まれ、前記蓋部と前記開口との距離が、特定の周波数成分の1/4波長であることを特徴とする請求項1に記載の吸気ダクト。
  3. 前記側面部が、前記吸気ダクト本体の外表面の補強リブであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸気ダクト。
  4. 前記共鳴器は、前記共鳴室内に吸音材を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸気ダクト。
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