JPH0543213Y2 - - Google Patents

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JPH0543213Y2
JPH0543213Y2 JP11170188U JP11170188U JPH0543213Y2 JP H0543213 Y2 JPH0543213 Y2 JP H0543213Y2 JP 11170188 U JP11170188 U JP 11170188U JP 11170188 U JP11170188 U JP 11170188U JP H0543213 Y2 JPH0543213 Y2 JP H0543213Y2
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tube
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、自動車用内燃機関の排気消音装置
に関する。
従来の技術 第23図は、従来における自動車用内燃機関1
の排気消音装置の一構成例を示している。これ
は、内燃機関1から車体フロアの下面を通つて車
体後端の吐出口8に至るフロントチユーブ2、セ
ンタチユーブ3、テールチユーブ4からなる一連
の排気管と、上記フロントチユーブ2とセンタチ
ユーブ3との間に配設された触媒コンバータ5
と、センタチユーブ3の所定位置に介装されたプ
リマフラ6と、センタチユーブ3とテールチユー
ブ4との間に配設されたメインマフラ7とから構
成されており、その全体が複数のマウンテイング
9にて弾性支持されている。尚、上記プリマフラ
6やメインマフラ7は、周知のように拡張要素や
共鳴要素を利用して消音するものが一般に用いら
れている。
また、実開昭61−190413号公報や実開昭59−
94107号公報等には、排気管外周を囲むように共
鳴室を円筒状に画成し、排気管に設けた連通孔を
介して該共鳴室と排気管内部とを連通させて、共
鳴要素を構成するようにした消音装置が開示され
ている。
考案が解決しようとする課題 自動車用内燃機関においては、低周波音(例え
ば200Hz以下)の消音が非常に重要である。特
に、100Hz前後の音は、所謂車室内こもり音の原
因となるので、十分に消音する必要がある。ここ
で、上記プリマフラ6は、一般に、この低周波音
の低減を意図したものであり、第11図に示すよ
うに、排気系レイアウトで定まるある共振モード
の音圧の高い位置(腹の位置)に配設すれば、そ
のモードの周波数の音を重点的に低減することが
できる。
しかしながら、このプリマフラ6は、センタチ
ユーブ3等の排気管に比べてかなり大径のもので
あるため、小型乗用車等のようにフロア下面のス
ペースが十分に確保できないものでは、必ずしも
所望の位置に装着することができない。そして、
このプリマフラ6の取り付け位置が特定位置から
ずれてしまうと、その消音特性は著しく低下して
しまう(第9〜11図参照)。
また、上記実開昭61−190413号公報等に記載の
消音装置をプリマフラ6に代えて用いることも考
えられるが、このように細い通路状に共鳴室を画
成した構成では、100Hz前後の低周波音に共鳴周
波数をチユーニングしようとすると、必要な共鳴
用通路長が非常に長くなつてしまい、到底実用に
供することができない。
課題を解決するための手段 そこでこの考案は、通路長の異なる2本の排気
通路による干渉作用を利用した干渉型消音要素を
利用して、従来のプリマフラと同様に低周波音の
低減を図つたものである。すなわち、この考案に
係る自動車用内燃機関の排気消音装置は、内燃機
関から吐出口に至る排気管の途中に、互いに近接
した一対の連通孔を開口形成するとともに、排気
管外側に沿つて、通路長を比較的長くした干渉用
排気通路を形成し、この干渉用排気通路の両端部
を上記連通孔にそれぞれ接続したことを特徴とし
ている。
作 用 上記構成では、両連通孔の間をそのまま排気管
内部を介して伝わる音と、干渉用排気通路を介し
て伝わる音とが、互いに干渉し、その結果、特定
周波数の音が消音される。
ここで上記干渉用排気通路は、それほど大きな
通路断面積が必要でないので、排気管に沿つて全
体として細長いコンパクトな形状に構成すること
ができる。
実施例 第1図はこの考案に係る排気消音装置の一実施
例を示している。
この排気消音装置は、前述したように、内燃機
関1から車体フロアの下面を通つて車体後端の吐
出口8に至るフロントチユーブ2、センタチユー
ブ3、テールチユーブ4からなる一連の排気管
と、上記フロントチユーブ2とセンタチユーブ3
との間に配設された触媒コンバータ5と、センタ
チユーブ3とテールチユーブ4との間に配設され
たメインマフラ7とを有しており、全体がマウン
テイング9にて弾性支持されている。そして、上
記センタチユーブ3には、従来のプリマフラに代
えて、排気干渉作用を利用した消音要素が設けら
れている。
第2図は、その要素を示すものであつて、セン
タチユーブ3の適宜位置に、前後に離れて一対の
連通孔11,12が開口形成されている。これら
の連通孔11,12は、互いに比較的近接した位
置にあり、かつセンタチユーブ3の上下面に設け
られている。そして、これらの連通孔11,12
を覆うようにセンタチユーブ3外周面にカバー部
材13が熔接されている。
上記カバー部材13は、全体としては細長い略
U字形をなし(第6図参照)、かつ第4図、第5
図に示すように、各部が略C字形の断面形状を有
している。このカバー部材13がセンタチユーブ
3外周面に接合されることによつて、センタチユ
ーブ3外側に、該センタチユーブ3軸方向に沿つ
て延びた第1直線部14aおよび第2直線部14
bと、両直線部14a,14bの端部を連通する
略C字形に湾曲した(第3図参照)折り返し部1
4cとからなる一連の干渉用排気通路14が画成
されている。この干渉用排気通路14は、図示す
るように、両連通孔11,12の間の距離に比べ
て十分に大きな通路長を有するものであり、その
両端部がそれぞれ各連通孔11,12に接続され
ている。
さて上記の構成によれば、第7図に模式的に示
すような干渉型消音要素が構成される。すなわ
ち、センタチユーブ3内をそのまま伝わる音と、
干渉用排気通路14内を伝わる音とが互いに干渉
し、第8〜10図に示すように、自動車用内燃機
関において問題となる低周波音が消音される。
尚、第8図は、メインマフラ7のみを備えた排気
系(第23図のものからプリマフラ6を取り除い
た構成)の消音特性Aと、第11図に示すよう
に、この排気系で生じる音圧3次モードの節の位
置付近にプリマフラを介装した場合の従来の消音
特性B1と、同位置に連通孔11,12を設けた
場合の本実施例による消音特性C1とを比較して
示したものである。同様に、第9図は、第11図
に示すように、音圧3次モードの腹の位置付近に
プリマフラもしくは連通孔11,12を位置させ
た場合の消音特性B2,C2を、また第10図は
音圧2次モードの節の位置付近にプリマフラもし
くは連通孔11,12を位置させた場合の消音特
性B3,C3をそれぞれ示している。
これらの特性図から明らかなように、上記実施
例によれば、50〜200Hz前後の低周波音に対し、
従来のプリマフラと同等もしくはそれ以上の消音
性能を発揮することができる。また、プリマフラ
の場合に比較して、その取り付け位置にそれ程影
響されずに消音効果が得られ、従つて種々のレイ
アウトの排気系において安定した消音効果を確保
できる。そして、上記構成では、センタチユーブ
3が上記干渉用排気通路14を含めて僅かに太く
なるに過ぎず、車体フロア下部のスペースが十分
でない場合でもその装着が可能であり、車室内こ
もり音の抑制が図れる。
次に、第12図〜第15図は、この考案の異な
る実施例を示している。
この実施例では、センタチユーブ3の外周面を
囲むように、両端16a,16bが閉じた円筒状
の外周16が取り付けられているとともに、この
外周16とセンタチユーブ3との間の空間を180°
づつ2つに仕切るように隔壁部17が設けられて
いる。そして、この隔壁部17の一端は、外筒1
6端面から離れており、これによつて、同様に第
1直線部14a,第2直線部14bおよび折り返
し部14cからなる干渉用排気通路14が画成さ
れている。尚、図示例では、外筒16は半円形に
2分割して構成されており、センタチユーブ3と
ともに一体に熔接されている。
この実施例では、干渉用排気通路14がセンタ
チユーブ3全周を囲むように形成されるので、必
要な通路断面積に比して外筒16の外形を一層小
さなものとすることができる。またセンタチユー
ブ3が空気層で囲まれた形となるため、車体フロ
ア下面を通るセンタチユーブ3の遮熱効果も得ら
れる。
尚、いずれの実施例においても、カバー部材1
3や外筒16等による荷重が、センタチユーブ3
の広い範囲に分散して作用するので、従来のプリ
マフラのように集中的に荷重が加わる構成に比較
して、排気系全体の振動に与える悪影響が非常に
少なくなる。
次に、第16図〜第22図は、この考案の更に
異なる実施例を示している。
この実施例はセンタチユーブ3の外周に比較的
薄肉な円筒状の金属チユーブ19を嵌挿し、この
金属チユーブ19を偏平に押潰すことによつて干
渉用排気通路14を画成するようにしたものであ
る。すなわち、上記金属チユーブ19の両端部1
9a,19bは、第17図および第22図に示す
ように、完全に押し潰されて密閉されている。ま
た中間部19c部分は、センタチユーブ3外周面
に接するように偏平化されており、該センタチユ
ーブ3を中心として両側に、干渉用排気通路14
が画成されている。これらの干渉用排気通路14
は、第20図、第21図に示すように、連通孔1
1,12にそれぞれ連通している。また一方の端
部19a寄りの部分は、第18図に示すように、
そのまま略円形に保たれており、この部分を介し
てセンタチユーブ3両側の干渉用排気通路14が
互いに連通している。つまり、前述した各実施例
と同様に、1本に連続した干渉用排気通路14が
金属チユーブ19とセンタチユーブ3との間に形
成されており、その両端部が各連通孔11,12
に連通している。
この実施例によれば、干渉型消音要素を非常に
安価にかつ容易に製造することができる利点があ
る。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、この考案に係る
自動車用内燃機関の排気消音装置によれば、排気
系の大型化、複雑化を伴うことなく低周波音の低
減が図れ、例えば車室内のこもり音を効果的に抑
制することができる。特に、この排気消音装置
は、排気管外側に、該排気管に沿つた干渉用排気
通路を設けた構成であるので、プリマフラのよう
に極端に大径化することがなく、小型乗用車のよ
うな車体フロア下部のスペースが十分に確保でき
ない場合でも容易に適用することができる。しか
も、その取り付け位置にそれほど影響されずに、
比較的広い周波数の音を安定的に消音することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る排気消音装置の一実施
例の全体的構成を示す構成説明図、第2図はその
要部の断面図、第3図、第4図および第5図は、
それぞれ第2図におけるA−A,B−B線および
C−C線に沿つた断面図、第6図は同じく要部の
斜視図、第7図は干渉型消音要素の原理図、第8
図は、この実施例における消音特性を従来例の消
音特性と比較して示す特性図、第9図および第1
0図は、同様に連通孔位置を異ならせた場合の消
音特性を従来例の消音特性と比較して示す特性
図、第11図は各特性図の実験条件を説明するた
めの説明図、第12図はこの考案に係る排気消音
装置の異なる実施例を示す要部の断面図、第13
図、第14図および第15図は、それぞれ第12
図におけるA−A線、B−B線およびC−C線に
沿つた断面図、第16図はこの考案に係る排気消
音装置の更に異なる実施例を示す要部の斜視図、
第17図、第18図、第19図、第20図、第2
1図および第22図は、それぞれ第16図におけ
るA−A線、B−B線、C−C線、D−D線、E
−E線およびF−F線に沿つた断面図、第23図
は従来における排気消音装置の一構成例を示す構
成説明図である。 1……内燃機関、3……センタチユーブ、7…
…メインマフラ、8……吐出口、11,12……
連通孔、13……カバー部材、14……干渉用排
気通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関から吐出口に至る排気管の途中に、互
    いに近接した一対の連通孔を開口形成するととも
    に、排気管外側に沿つて、通路長を比較的長くし
    た干渉用排気通路を形成し、この干渉用排気通路
    の両端部を上記連通孔にそれぞれ接続したことを
    特徴とする自動車用内燃機関の排気消音装置。
JP11170188U 1988-08-26 1988-08-26 Expired - Lifetime JPH0543213Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11170188U JPH0543213Y2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26

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JP11170188U JPH0543213Y2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26

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Publication Number Publication Date
JPH0235914U JPH0235914U (ja) 1990-03-08
JPH0543213Y2 true JPH0543213Y2 (ja) 1993-10-29

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JP11170188U Expired - Lifetime JPH0543213Y2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26

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