JPH0615885B2 - 等速ボ−ルジョイントの自動組立方法 - Google Patents

等速ボ−ルジョイントの自動組立方法

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JPH0615885B2
JPH0615885B2 JP60176735A JP17673585A JPH0615885B2 JP H0615885 B2 JPH0615885 B2 JP H0615885B2 JP 60176735 A JP60176735 A JP 60176735A JP 17673585 A JP17673585 A JP 17673585A JP H0615885 B2 JPH0615885 B2 JP H0615885B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/22Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts
    • F16D3/223Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts
    • F16D3/224Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts the groove centre-lines in each coupling part lying on a sphere
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2300/00Special features for couplings or clutches
    • F16D2300/12Mounting or assembling

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、内輪と外輪の間にトルク伝達用のボールを
介在させ、内外輪の一方から他方に、作動角が変化して
も等しい等速度で回転を伝達する等速ボールジヨイント
の自動組立方法に関するものである。
〔従来の技術〕
回転伝達の中間部材として用いられている等速ボールジ
ョイントは、駆動軸と被駆動軸のなす作動角が変化して
も、常に等しい回転を伝達することができるため、例え
ば自動車の車輪駆動用として極めて重要なものである。
等速ボールジヨイントの基本的な構造は、第1図の如
く、外面に複数のトラツク溝1を備えた内輪2と、この
内輪2に対して外嵌し、トラツク溝1と等しい数のポケ
ツト3を備えたケージ4と、内輪2とケージ4の組合せ
体5を収納する内部の周壁にトラツク溝6が設けられた
外輪7と、ケージ4の各ポケツト3で保持された状態で
内輪と外輪のトラツク溝1,6にわたつて嵌合し、内外
輪の一方の回転を他方に伝えるボール8とで構成され、
ケージ4で保持されたボール8は内輪2と外輪7のトラ
ツク溝1,6上をころがつて内外輪のなす角の二等分面
上にあり、いかなる作動角、いかなる回転角においても
内外輪2,7が等速性をもつている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来、上記のような等速ボールジヨイントの組立ては、
手作業に依存していたため、熟練した技術が必要であ
り、しかも組立てに労力と時間がかかるため、生産能率
が悪く、組立てコストが高くつくという問題がある。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされ
たものであり、手作業を必要とすることなく、自動的に
ジヨイントを組立てることができる等速ジヨイントの自
動組立方法を提供するのが目的である。
〔問題点を解決するための手段〕
上記のような問題点を解決するため、この発明は、球状
外面に軸方向のトラック溝を円周方向に60゜の等間隔
で複数設けた内輪と、このトラック溝と等しい数のボー
ル保持ポケットを備えたケージと、前記内輪とケージの
組合せ体を収納する内部の球状面内にポケットと等しい
数のトラック溝を60゜の一定間隔で設けた外輪と、ケ
ージの各ポケット内に収納された状態で内輪と外輪のト
ラック溝にわたって嵌合し、内外輪の一方から他方に回
転を伝達するボールとで構成した等速ボールジョイント
の自動組立方法であって、内輪とその外側にケージを嵌
合した組合せ体に対し、内輪のトラック溝とケージのポ
ケットを位置合せした後、一つのポケット内に基準ボー
ルを挿入する基準ボール挿入工程と、外輪の内部に対し
て前記組合せ体を、基準ボールを外輪の外側に位置させ
た状態でケージの軸心を挟む両側位置に形成したポケッ
トを外輪のトラック溝間に形成された対向位置の突条に
嵌挿することにより互の軸心が直交状態となるように組
込み、この組合せ体を外輪の円周方向に一定角度回転さ
せた後、更にこれと直交方向に回動させて外輪と同軸心
状となるよう外輪内に倒し、基準ボールを内輪と外輪の
対応する一つのトラック溝にわたって嵌合させる組合せ
体組込み工程と、基準ボールをトラック溝に嵌合させた
状態のままで外輪に対して組合せ体を傾動させることに
より、先ず、基準ボールに対して120゜の位置関係に
あるポケットを外輪の端部開口から露出させ、露出した
このポケットにボールを挿入した後組合せ体を元に戻
し、このボールを外輪の対応するトラック溝に嵌合し、
次に組合せ体を基準ボールに対して240゜の位置関係
にあるポケットが外輪の端部開口から露出するように傾
動させ、このポケットにボールを挿入した後組合せ体を
元に戻してこのボールを外輪の対応するトラック溝に嵌
合し、この後残りの各ポケットに対しても組合せ体を傾
動させながらボールを挿入するボール組込み工程とを順
次経るようにしたものである。
〔作用〕
内輪とケージをトラツク溝とポケツトが一致するように
嵌合した組合せ体に対し、一つのポケツトに基準ボール
を挿入し、次にこの組合せ体を外輪の開口端面側に直交
状の配置で臨ませ、基準ボールを外側に位置させ、軸心
を挾む両側のポケットを外輪のトラツク溝間に形成され
た対向突条に嵌合して外輪内に組合せ体を組込む。
この状態で組合せ体を、外輪の円周方向に一定角度を回
転させ、次に伏倒させることにより基準ボールを外輪の
対応するトラツク溝に嵌合し、外輪と組合せ体を同軸心
状に組合せ、この後、組合せ体を傾動させて各ポケツト
を外輪から露出させ、露出したポケツトに順次ボールを
挿入する。このとき、基準ボールに対して120゜の位
置関係にあるポケットにボールを挿入し、次いで240
゜の位置関係にあるポケットにボールを挿入し、この後
残りの各ポケットにボールを挿入することにより、組合
せ体の傾動が常に円滑な状態でボールの挿入が行なえる
ことになる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第2図乃至第5図は、等速ボールジヨイントの構成部品
とその構造及び組立ての順序を示している。
同図において、この発明によつて組立てる等速ボールジ
ヨイントは、内輪2と、その外側に嵌合したケージ4
と、内輪2とケージ4の組合せ体5を収納する外輪7
と、ケージ4で保持された状態で内輪2と外輪7間に組
込まれるボール8とで構成されている。
上記内輪2は、外面が球状の円筒に形成され、外面に六
条のトラツク溝1が円周方向に一定の間隔で設けられて
いる。このトラツク溝1は、断面が略半円形で内輪2の
軸方向には外面に沿つて球状になつている。
前記ケージ4は、内径が内輪2の外面に嵌合する球面
で、外面も内面と同軸心の球面に形成され、円周方向に
一定の間隔でトラツク溝1と等しい数のボール保持用ポ
ケツト3が設けられ、軸線を挾んで対向する一組のポケ
ツトは他のポケットに比べて円周方向に長いポケツト3
a,3aに形成されている。
この長いポケツト3a,3aは、内輪2とケージ4を組
合せるときに利用すると共に、後述する外輪7内への組
込みに用いるためのものであり、内輪2の軸方向の厚み
よりも少し長くなつている。
また、第2図乃至第5図は、室7aの開口径よりもケー
ジ4の最大径が大きな組合せ体5を外輪7内に組込む順
序を示している。
第2図と第3図の如く、外輪7に対して組合せ体5を直
交状に臨ませ、両側に位置させた長いポケツト3a,3
aを外輪7のトラツク溝6間に形成された対向する突条
6a,6aに嵌合させながら、室7a内に組合せ体5を
挿入し、挿入単位で組合せ体5を伏倒させれば、組合せ
体5は外輪7の内部に同軸心状態で収納されることにな
る。
内輪2と外輪7内へのボールの組込みは、組合せ体5の
組立後において、予め長いポケツト3a,3aを除く一
つのポケツト3に、第2図の如く基準ボール8aを挿入
し、内輪2のトラツク溝1とケージ4のポケツト3の位
置合せを行ない、更に組合せ体5を外輪7内に収納した
とき、この基準ボール8aを外輪7のトラツク溝6に嵌
合せ、ポケツト3とトラツク溝6の位置合せをし、この
後残りの各ポケツト3にボール8を順次挿入するもので
ある。
前記のように、組合せ体5に予め基準ボール8aが挿入
され、各トラツク溝1,6とポケツト3が60゜の角度
で配置されているので、外輪7内に組合せ体5を組込む
工程において、基準ボール8aを目的のトラツク溝に嵌
合するために、外輪7内に直交状態で挿入した組合せ体
5に、外輪7の円周方向への回転を付与する必要があ
る。
即ち、第2図と第3図の如く、外輪7に対して直交状態
に挿入した組合せ対5を、外輪7と同軸心状となるよう
そのまま伏倒させると、基準ボール8aが位置的に突条
6aへ衝突することになる。
このため、外輪7内に直交状態で挿入した組合せ体5を
第4図に示す如く、外輪7の円周方向へ30゜回動さ
せ、この後、組合せ体5を伏倒させると、第5図のよう
に、基準ボール8aは目的のトラツク溝6に嵌り込み、
組合せ体5が外輪7内に同軸心状態で収納され、外輪7
のトラツク溝6とポケツト3の位置決め状態が得られ
る。
上記のように、外輪7内に組合せ体5を収納した後、残
りの各ポケツト3にボール8の挿入作業が行なわれる。
ポケツト3へのボール8の挿入は、挿入したいポケツト
が外輪7から露出するように、組合せ体5を傾動させ、
このポケツトに外側からボール8を圧入すればよく、組
合せ体5を水平に戻すとボール8は、対応するトラツク
溝1,6にわたつて嵌り合うことになる。
上記のようなボール挿入工程において、組合せ体5の傾
動が挿入したボール8の存在によるこじれによつて不可
能になるのを防ぐため、先ず基準ボール8aに対して1
20゜の位置にあるポケツトにボール8を挿入し、次い
で更に120゜の位置のポケツトに挿入し、この後残り
のポケツトに適宜挿入する順序が採られる。
第6図は、上記した等速ボールジヨイントの組立てを自
動的に行なう自動組立装置の平面的なレイアウトを示し
ており、外輪搬送ラインAと組合せ体搬送ラインBが平
行して配置されている。
先ず、組合せ体搬送ラインBには、このラインに沿つ
て、コンベヤ11で送られてきた組合せ体5を1個ずつ
前方に送り出す定配機12と、定位置に供給された組合
せ体5の搬送方向に体する位相を、長いポケツト3aを
利用して割り出すと共に、内輪2とケージ4の円周方向
の位相を一致させ、この組合せ体5を外輪搬送ラインA
側に移送する位相割出機15と、位相割出後の組合せ体
5に対し、所定のポケツト3に基準ボール8aを挿入す
る基準ボール挿入機16が配置されている。
次に、外輪搬送ラインAには、このラインに沿つて、コ
ンベヤ20で送られてきた外輪7を1個ずつ前方に送り
出す定配機21と、定位置に供給された外輪7の上下を
反転し、これを搬送パレツト93のチヤツク22に載置
する反転機23と、反転後の外輪7の位相割出しを行な
う外輪位相割出機24と、組合せ体搬送ラインBの位相
割出機13から組合せ体5を受取り、これを外輪7内に
挿入する組合せ体組込み機25と、外輪7内に挿入され
た組合せ体5のポケツト3にボール8を挿入するボール
挿入機26と、組上つたジヨイントの検査を行なう検査
機27とが並べて配置されている。
前記両搬送ラインAとBに沿つて配置されている主たる
各機器の具体的な構造と作用を、第7図乃至第17図の
詳細図を参酌して説明する。
位相割出機15は、第6図に示す如く、コンベヤ11の
送り出し側先端に延長状に配置した誘導路37の先端部
に位置し、誘導路37上でシリンダ44により起伏動す
ると共に、誘導路37の長さ方向に沿つて進退動する搬
送爪42によつて、コンベヤ11上の組合せ体5が誘導
路37を通ってこの位相割出機15に供給される。
位相割出機15は、第7図の如く、搬送爪42によつて
誘導路37の先端に送り出されてきた組合せ体5を受取
るため、誘導路37の先端部に支持台61が位置してい
る。
この位相割出機15の構造は、第7図と第8図及び第11
図に示す如く、組合せ体5を受取る支持台61を垂直の
軸心を中心に回動自在となるよう設け、この支持台6の
直上に、シリンダ62による上下動とモータ63による
正逆回転が付与される垂直軸64が配置され、垂直軸6
4の下端に、下降時内輪2内へ嵌入する位置決軸65
と、同じく下降時に内輪2のトラツク溝1に掛合するピ
ン66を備えた押え軸67が取付けられている。
上記支持台61の下部で外輪搬送ラインA側の位置に、
この搬送ラインAと直角の方向にシリンダ68で進退動
が付与される水平台69が配置され、この水平台69上
に、支持台61上の組合せ体5を挾持して外輪搬送ライ
ンA側に移送する位置決用のチヤツク機構70が取付け
られている。
チヤツク機構70は、水平台69上にモータ71で駆動
される回転軸72を設け、回転軸72の両端に固定した
アーム73の先端間で水平軸74を支持し、この水平軸
74に軸方向への移動が自在となるよう取付けた一対の
挾持腕75,75に第8図の如くばね76で組合せ体5
の挾持弾性を付与している。
両挾持腕75,75の先端対向面に長いポケツト3aに
一致する形状の突起77が設けられていると共に、両ア
ーム73間に取付けたシリンダ78のコーン79によ
り、両挾持腕75,75は押拡げられ、組合せ体5の挾
持を解くようになつている。
上記のような構成の位相割出機15は、支持台61上に
組合せ体5が供給されると、先ず垂直軸64が下降して
押え軸67が組合せ体5を押圧し、位置決軸65が内輪
2内に嵌入すると共に、ピン66がトラツク溝1に掛合
し、次に、チヤツク機構70が支持台61側に、接近
し、開離状態の挾持腕75,75が第7図実線のように
組合せ体5の両側に外嵌し、コーン79が退動して挾持
腕75,75は閉じ、組合せ体5を弾力的に挾持する。
この状態でモータ63が正転し、組合せ体5に回転を与
えると、ケージ4の長いポケツト3aが挾持腕75,7
5に臨んだとき、突起77,77が長いポケツト3aに
嵌合し、ケージ4を位置決固定化する。(第8図参照) 内輪2が一定回転後、モータ63は予め設定した角度だ
け逆転することにより、内輪2も同角度だけ逆転し、ケ
ージ4のポケツト3にトラツク溝1が臨むように位置決
めがなされる。
前記基準ボール挿入機16は、上記位相割出機15の支
持台61上において内輪2とケージ4の位相が合わされ
てチヤツク機構70で保持された組合せ体5に対し、第
8図の如く、一つの短かいポケツト3に基準ボール8a
を押込むものである。
従つて、チヤツク機構70で外輪搬送ラインAの受取位
置に待機保持される組合せ体5は、基準ボール8aが嵌
込まれ、内輪2とケージ4の円周方向の位相が固定化さ
れ、しかも、長いポケツト3aが外輪搬送ラインAの搬
送方向に沿う位置決めがなされる。
第16図と第17図は、基準ボール押入機16の具体的
な構造を示しており、支持第61上で位置決めされた組
合せ体5の一つのポケツト3に先端を臨ませた供給筒8
1の後端に押出しシリンダ82を配置し、供給筒81の
先端上部に接続した誘導路83の途中に押上げシリンダ
84を設け、誘導路83の途中に設けた段部85に当接
する最前部の基準ボール8aをシリンダ84で押上げる
ことによりこれを供給筒81の先端に転動させ、これを
押出しシリンダ82でポケツト3とこれに対応するトラ
ツク溝1内に押込むようになつている。
(外輪搬送ライン側の構造と作用) 外輪7は、開口側の端面が下向きの状態でコンベヤ20
に供給され、定配機21で一個ずつコンベヤ20の先端
に送られた外輪7は、反転機23のチャック91で第6
図の如く挾持され、コンベヤ20の前方へ延長状に配置
したパレツト循環路92のパレツト93上に反転状態で
供給される。
外輪7は、回転可能なパレツト93のチヤツク22でシ
ヤフトが固持され、循環路92に沿つて、次の位相割出
機24に臨む位置へ送られる。
第9図は位相割出機24の構造を示しており、シリンダ
101で上下動する昇降体102に、モータ103で正逆回転す
る垂直の回転軸104を取付け、この回転軸104の下端に、
外輪7内の底面中央へ弾力的に当接するセンター軸105
と、対向するトラツク溝6の端部に掛合するピン106を
備えた押え部材107を取付けて形成されている。
パレツト93上の外輪7が回転軸104の直下に臨むと、
昇降体102が下降してセンター軸105が外輪7内に進入
し、モータ103が正転して回転軸104が回転するとピン10
6がトラツク溝6に掛合し、外輪7に強制的な回転を与
える。
モータ103は一定正転後に所定角度を逆転することによ
り、外輪7の位相、即ち、外輪7の搬送方向に対するト
ラツク溝6の配置を一定化するものである。
位相割出後の外輪7は、循環路92に沿つて次の組合せ
対組込機25の直下位置に送られる。
第10図と第11図は、この組込機25の構造と、前記
した組込み体位相割出機15の関係を示している。
組込機25は、シリンダ111によつて上下動する昇降体1
12の前面に、モータ113で回転するコ字状枠114を取付
け、このコ字状枠114の内部にシリンダ115と連動した回
動台116を組込み、回動台116の前面に組合せ体5の内輪
2が嵌入する受取軸117を突設し、受取軸117の直上にシ
リンダ118で揺動する組合せ体保持爪119を回動台116に
取付けて形成されている。
組込機25は、昇降体112が上昇し、受取軸117が水平で
保持爪119が開放位置にあるとき、受取軸117が組合せ体
5の受取待機位置となり、第11図に示すように位相割出
機15のチヤツク機構70で搬送ラインA側に送られた組
合せ体5が、自動的に受取軸117へ嵌挿供給される。
受取軸117に供給された組合せ体5は、保持爪119によつ
て抜止状態に保持され、この後、昇降体112が下降し、
組合せ体5は直下に待機する外輪7内に挿入される。
このとき、前の位相割出工程において、組合せ体5は両
側に長いポケツト3aが位置し、基準ボール8aが上部
位置のポケツト3に嵌合していると共に、外輪7は、搬
送方向に対して対向する一組の突条6aが直角の位置関
係になるように設定されている。
従つて、組合せ体5は、両側の長いポケツト3aが対向す
る一組の突条6aに嵌合しながら外輪7内に直角の位置
関係で嵌り込み、最大直径が外輪7の開口径よりも大き
な組合せ体5を外輪7内に嵌挿することができる。(第
2図と第3図参照) なお、図示の場合、ケージ4に設けたポケット3は、軸
心を挾んで対向する一組のポケットを円周方向に長いポ
ケット3a、3aとした例を示したが、ケージ4に設け
る全てのポケット3を円周方向の長さが等しくなるよう
形成してもよく、この場合でも組合せ体5の外輪7内へ
の嵌め込みは支障なく行なえる。
外輪7内に組合せ体5が直角に嵌り込むと、モータ113
が起動してコ字状枠114が回転し、組合せ体5を水平方
向に30゜回動させる。(第4図参照) 次に、保持爪119が開放位置に開き、シリンダ115が収縮
して回動台116が90゜回動し、組合せ体5をこの回動
台116で押し倒すことにより、外輪7の内部に同軸心状
となるよう納める。
このとき、組合せ体5は予め30゜回動変位させてある
ため、組合せ体5を自心の軸心方向に倒した場合、基準
ボール8aを外輪7の対応するトラツク溝6へ確実に嵌
合させることができる(第5図参照) 外輪7内に組合せ体5が嵌合すると、昇降体112は上昇
し、保持爪119が解放位置のまま受取軸117は水平に復帰
し、次の組合せ体受取に備えるものである。
組合せ体5が同軸心状に組込まれた外輪7は、次のボー
ル挿入機26の位置に送られ、各ポケツト3内にボール
8が組込まれる。
第12図乃至第15図はボール挿入機26の構造を示し
ており、シリンダ121で上下動する昇降台122の前面にケ
ージ押えレバー123を上下に揺動自在となるよう取付
け、シリンダ124で下方に揺動したレバー123の先端でケ
ージ4の上端面を押下げ、外輪7内においてケージ4を
傾斜させることにより、押下げと反対側の位置にあるポ
ケツト3を外輪7の外部に露出させるようになつてい
る。
上記昇降体122の前面に一対の軸受125で下向きコ字状枠
126を回動自在に支持し、このコ字状枠126の中央部に下
向きの内輪揺動ピン127を固定し、コ字状枠126はアーム
128を介して連動したシリンダ129によつて前後方向の揺
動が付与される。
内輪揺動ピン127は、昇降体122の下降時に、直下に待機
する内輪2の内部に嵌入し、その途中に設けたケージ押
えピン130がケージ4の上端面に両側を押圧する(第1
3図参照) この状態でシリンダ124が作動し、ケージ押えレバー123
がケージ4を押下げ、上端面の押えピン130が当接する
部分を中心に、ケージ4は傾斜する(第14図参照) 次に、シリンダ129が作動してコ字状枠126と共に内輪揺
動ピン127がケージ4の傾斜方向に傾動し、内輪2を所
定角度傾斜させる。
このとき、内輪2と共にケージ4は一体に傾動すること
になるので、ケージ4の方が余分に傾斜し、ポケツト3
が外輪7の外部に露出することになる(第15図参照) なお、ケージ4と内輪2の傾斜角度に差を与えるのは、
トラツク溝1の曲面中心と内輪2の曲面中心の違いを利
用し、トラツク溝1の深い部分をポケツト3に臨ませ、
次のポール挿入工程が円滑に行なえるようにするためで
ある。
前記ケージ押えレバー123と外輪7を挾んで対向する位
置の上部にボール供給筒131の先端が臨み、シリンダ132
でボール8を一つだけ押出し、露出したポケツト3にこ
のボール8を押込むようになつている。
上記ポケツト3に対するボール8の挿入は、基準ボール
8aに対して120゜の位置ポケツトから行ない、内輪
2及びケージ4の傾動に支障を与えないようにしてお
り、このような挿入位置の選択は、パレツト93のチヤ
ツクにより外輪7を回転させることによつて得られる。
基準ボール8aに対して120゜の位置にあるポケツト
にボールが挿入されると、ケージ押えレバー123はケー
ジ4の押圧を解き、内輪揺動ピン127が垂直に復帰し、
内輪2を水平状態に戻す。
この後、パレツトのチヤツクによつて外輪7が120゜
回転し、次のポケツト3がボール供給筒131に向き、ケ
ージ押えピン130による上端面の押圧で、ケージ4も水
平に戻る。
次に、ケージ押えレバー123と内輪揺動ピン127が上述し
たと同様に作動し、露出したポケツトにボールが挿入さ
れることになる。
このように、基準ボール8aに対して120゜240゜
の位置関係にあるポケツトにボール8が挿入されると、
それ以降のボール挿入はどのポケツトに行なつてもよ
く、また、円周方向にボールが均一に配置されるため、
内輪2及びケージ4の傾動が円滑になり、ケージ押えレ
バー123で予めケージ4を傾斜させる動作は省くことが
できる。
すべてのポケツトにボールが挿入されると昇降体122は
上昇して内輪揺動ピン127が内輪2から抜け、組上つた
ジヨイントは次の検査工程へと送られ、検査を受けた
後、循環路92の端部でパレツト93から取り出され、
上下反転状態にして排出されることになる。
〔効果〕
以上のように、この発明によると、内輪とケージ、外輪
及びボールによつて構成される等速ボールジヨイントの
組立てが自動的に行なえるようになり、省力化と能率向
上とによつて、製作コストの低減が可能になる。また、
外輪内に組込んだ組合せ体の一つのポケットに一つの基
準ボールを挿入し、次にこの基準ボールと120゜の位
置関係にあるポケットにボールを挿入し、更に240゜
の位置関係にある他方のポケットにボールを挿入し、こ
の後残りの各ポケットに順次ボールを挿入するようにし
たので、ボール挿入時における組合せ体の傾動にこじれ
の発生を防ぐことができ、円滑な傾動操作によってボー
ルの組込みが能率よく行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は等速ボールジヨイントの構造を示す断面図、第
2図乃至第5図の各々は上記ジヨイントの組立順序を示
す説明図、第6図は自動組立装置の配置を示す平面図、
第7図は内輪位相割出機の斜視図、第8図は同上の平面
図、第9図は外輪位相割出機の縦断面図、第10図は組
合せ体組込機の斜視図、第11図は内輪位相割出機と組
込機の関係を示す側面図、第12図はボール挿入機の縦
断側面図、第13図乃至第15図は、ボール挿入時の作
動順序を示す断面図、第16図と第17図は基準ボール
挿入機の説明図である。 1,6はトラツク溝、2は内輪、3はポケツト、3aは
長いポケツト、4はケージ、5は組合せ体、7は外輪、
8はボール、8aは基準ボール、15は位相割出機、1
6は基準ボール挿入機、21は定配機、23は反転機、
24は外輪位相割出機、25は組合せ体組込機、26は
ボール挿入機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球状外面に軸方向のトラック溝を円周方向
    に60゜の等間隔で複数設けた内輪と、このトラック溝
    と等しい数のボール保持ポケットを備えたケージと、前
    記内輪とケージの組合せ体を収納する内部の球状面内に
    ポケットと等しい数のトラック溝を60゜の一定間隔で
    設けた外輪と、ケージの各ポケット内に収納された状態
    で内輪と外輪のトラック溝にわたって嵌合し、内外輪の
    一方から他方に回転を伝達するボールとで構成した等速
    ボールジョイントの自動組立方法であって、内輪とその
    外側にケージを嵌合した組合せ体に対し、内輪のトラッ
    ク溝とケージのポケットを位置合せした後、一つのポケ
    ット内に基準ボールを挿入する基準ボール挿入工程と、
    外輪の内部に対して前記組合せ体を、基準ボールを外輪
    の外側に位置させた状態でケージの軸心を挾む両側位置
    に形成したポケットを外輪のトラック溝間に形成された
    対向位置の突条に嵌挿することにより互の軸心が直交状
    態となるように組込み、この組合せ体を外輪の円周方向
    に一定角度回転させた後、更にこれと直交方向に回動さ
    せて外輪と同軸心状となるよう外輪内に倒し、基準ボー
    ルを内輪と外輪の対応する一つのトラック溝にわたって
    嵌合させる組合せ体組込み工程と、基準ボールをトラッ
    ク溝に嵌合させた状態のままで外輪に対して組合せ体を
    傾動させることにより、先ず、基準ボールに対して12
    0゜の位置関係にあるポケットを外輪の端部開口から露
    出させ、露出したこのポケットにボールを挿入した後組
    合せ体を元に戻し、このボールを外輪の対応するトラッ
    ク溝に嵌合し、次に組合せ体を基準ボールに対して24
    0゜の位置関係にあるポケットが外輪の端部開口から露
    出するように傾動させ、このポケットにボールを挿入し
    た後組合せ体を元に戻してこのボールを外輪の対応する
    トラック溝に嵌合し、この後残りの各ポケットに対して
    も組合せ体を傾動させながらボールを挿入するボール組
    込み工程とを順次経ることを特徴とする等速ボールジョ
    イントの自動組立方法。
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