JPH06156817A - 画像形成装置の給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】装置の稼働率を低下させることなく、用紙の角
折れによって生じる紙づまりや像欠けを防止する。 【構成】用紙収納部１と画像形成部２との間に設けられ
る用紙搬送路３と、用紙搬送路３に設けられる用紙停止
部材９および用紙角切断機構１０と、用紙角切断機構１
０に装着され用紙Ｓ面に直角方向に移動可能にされる２
つのカッタ１０ａ、１０ｂとを備え、給紙開始信号１３
に基づいて用紙停止部材９を駆動させて用紙を停止さ
せ、カッタ１０ａ、１０ｂにより用紙先端の両角を切断
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ、印刷機等の画像形成装置において、必要に
応じて、搬送される用紙先端の両角を切断可能にする給
紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像形成装置においては、一般に用紙を
用紙収納部にセットし、給紙機構により用紙を１枚づつ
用紙搬送路に送り出し、画像形成部において用紙上に画
像形成を行うようにしている。ところが、給紙直後や搬
送方向が急激に変わる用紙搬送路を通過した直後におい
て、用紙にカールが発生し、これが搬送中に引っ掛か
り、用紙の角が折れてしまうことがあり、この用紙の角
折れによって紙づまりが発生したり、用紙の角折れ部分
に画像形成が行われた場合には、像欠けが生ずるという
不具合があった。そのため、従来、特開昭５７−９５４
６３号公報においては、用紙の角折れを検出する検出器
を設け、この検出器の検出信号により、給紙を止め印刷
作業を停止させて、角折れの用紙による不正印刷を防止
する提案が開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭５７−９５４６３号公報に示す方式においては、用
紙の角折れを検出した場合に装置を停止させるため、装
置の稼働率が低下するという問題を有している。

【０００４】本発明は上記問題を解決するものであっ
て、用紙搬送途中において用紙先端の両角を切断するこ
とにより、装置の稼働率を低下させることなく、用紙の
角折れによって生じる紙づまりや像欠けを防止すること
ができる画像形成装置の給紙装置を提供することを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのために本発明の画像
形成装置の給紙装置は、用紙収納部と画像形成部との間
に設けられる用紙搬送路と、該用紙搬送路に設けられる
用紙停止部材および用紙角切断機構と、該用紙角切断機
構に装着され用紙面に直角方向に移動可能にされる２つ
のカッタとを備え、用紙搬送タイミングにより前記用紙
停止部材を駆動させて用紙を停止させ、前記カッタによ
り用紙先端の両角を切断することを特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明においては、用紙サイズ信号により、用
紙角切断機構の一方のカッタが移動して該当用紙のサイ
ズに合う位置にセットされ、次に、用紙搬送タイミング
例えば給紙開始信号に基づいて所定のタイミングで用紙
停止部材が用紙搬送路内に進入し、搬送されてくる用紙
がその位置で停止され、次に、両カッタが下降して用紙
先端の両角が切断され、切断後、用紙停止部材および両
カッタが元の位置に戻され、用紙は画像形成部に搬送さ
れる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は本発明における画像形成装置の給紙装置
の１実施例を示し、図１（Ａ）は装置の全体を示す側面
図、図１（Ｂ）は用紙角切断部の平面図である。

【０００８】図１（Ａ）において、本発明における給紙
装置は、用紙収納部１と画像形成部２との間には用紙搬
送路３が設けられ、用紙搬送路３の途中に用紙角切断部
５が設けられる。用紙角切断部５には、給紙開始信号１
３と用紙サイズ信号１４に基づいて制御部１２から制御
信号が出力される。なお、用紙角切断部５は、角折れを
防止する観点からできるだけ用紙収納部１に近接して設
けるのが好ましい。

【０００９】用紙収納部１は、その上部に配設されるピ
ックアップロール６、フィードロール７およびリタード
ロール８が配設され、用紙Ｓは、ピックアップロール６
の回転によりピックアップされ、フィードロール７の回
転により用紙搬送路３へ搬送され、このとき、フィード
ロール７に当接するリタードロール８により、用紙Ｓが
さばかれ重送を防止する機構となっている。

【００１０】用紙角切断部５は、用紙停止部材９および
用紙角切断機構１０を備える。用紙停止部材９は、ソレ
ノイド１１により用紙搬送路３内に図示Ａ方向に進退自
在に設けられ、用紙停止部材９が用紙搬送路３内に進入
することにより、搬送されてくる用紙Ｓをその位置で停
止可能にしている。

【００１１】用紙角切断機構１０には、図１（Ｂ）に示
すように、用紙Ｓの先端両角を切断するための２つのカ
ッタ１０ａ、１０ｂが装着され、用紙搬送路３に対向し
て配設されるとともに、２つのカッタ１０ａ、１０ｂ
は、用紙Ｓの搬送方向Ｄに対して略４５度の傾きをもっ
て配置され、図示しない駆動モータにより用紙Ｓの面に
対して直角方向Ｂに移動可能に構成される。また、一方
のカッタ１０ａは、図示しない駆動モータにより用紙Ｓ
の面と同じＣ方向にも移動可能に構成され、他方のカッ
タ１０ｂはＣ方向には固定される。なお、本実施例では
カッタ１０ａ、１０ｂの形状を直線状としいるが、カッ
タの形状を曲線状として切断された用紙角に丸みをつけ
るようにしてもよい。

【００１２】上記構成からなる本発明の作用について説
明する。先ず、用紙サイズ信号１４により、用紙角切断
機構１０のカッタ１０ａは、Ｃ方向に移動して該当用紙
のサイズに合う位置にセットされる。次に、給紙開始信
号１３に基づいて所定のタイミングでソレノイド１１が
駆動され用紙停止部材９が用紙搬送路３内に進入し、搬
送されてくる用紙がその位置で停止される。次に、カッ
タ１０ａ、１０ｂがＢ方向に下降して用紙の両角が切断
され、切断後、用紙停止部材９およびカッタ１０ａ、１
０ｂが元の位置に戻され、用紙はフィードロール７或い
は図示しない搬送用ロールにより画像形成部２に搬送さ
れる。

【００１３】画像形成部２においてプリントされた用紙
は、そのまま製品として供してもよいし、切断された両
角をなくすために、角を有する形状となるようにさらに
裁断するようにしてもよい。なお、上記実施例において
は、給紙開始信号１３に基づいて用紙停止部材９を用紙
搬送路３内に進入させているが、用紙搬送路３の用紙停
止部材９の位置に用紙検知センサを設け、前に搬送され
た用紙の後端を検知して用紙停止部材９を用紙搬送路３
内に進入させるようにしてもよく、要するに用紙搬送タ
イミングに合わせればよい。

【００１４】図２は本発明の他の実施例を示し、図２
（Ａ）は用紙角切断部の平面図、図２（Ｂ）は切断後の
用紙を示す図である。本実施例においては、図２（Ａ）
に示すように、用紙角切断機構１０のカッタ１０ａ、１
０ｂのうち、一方のカッタ１０ａを所定の傾きをもって
配置し図１のＢ方向に移動可能にさせると共に、用紙面
と同じＣ方向にも移動可能にさせるのは、図１の実施例
と同様であるが、他方のカッタ１０ｂをＢ方向に移動可
能にさせると共に、用紙の切断角度を変化させるように
Ｅ方向にも回動可能にさせるように構成している。その
結果、図２（Ｂ）に示すように、用紙Ｓ１、Ｓ２、Ｓ
３、…、Ｓｎの切断角度をＲ１、Ｒ２、Ｒ３、…、Ｒｎ
と次第に大きくなるように変化させた用紙を作ることが
できる。

【００１５】この実施例の使用方法について説明する。
例えば、会計伝票等の原稿は、それぞれフォーマットの
異なる複数枚の用紙を一組とし、これらのフォーマット
用紙に、それぞれ必要な単価、数量、金額等を書き込ん
だ複数組の原稿からなっている。このような原稿のコピ
ーを行う場合、コピーされる用紙も原稿に合わせて同じ
ように用意すれば便利である。しかしながら、コピーさ
れるフォーマット用紙の順番が入れ代わったり、不足し
たり、或いは用紙搬送途中で紙づまりや重送が生じたり
すると、原稿と異なるコピーが作成されてしまうという
問題を有している。

【００１６】そこで、図２（Ｂ）に示すように、用紙角
切断部５においてフォーマット用紙Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、
…、Ｓｎの片隅の切断角度をＲ１、Ｒ２、Ｒ３、…、Ｒ
ｎと変化させた用紙を順番に作り、その後、この切断角
度をフォトセンサ等で検知することにより、フォーマッ
ト用紙の搬送順序が正しいか否かを判断し、フォーマッ
ト用紙のセットミス或いは重送等を監視することができ
ることになる。

【００１７】なお、上記実施例においては、カッタ１０
ｂを用紙の切断角度を変化させるようにＥ方向に回動可
能にさせるようにしているが、カッタ１０ｂを用紙Ｓの
対角線方向Ｆに移動可能にして、切断長さを変えるよう
にしてもよい。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、用紙収納部と画像形成部との間に設けられる用
紙搬送路と、該用紙搬送路に設けられる用紙停止部材お
よび用紙角切断機構と、該用紙角切断機構に装着され用
紙面に直角方向に移動可能にされる２つのカッタとを備
え、用紙搬送タイミングにより前記用紙停止部材を駆動
させて用紙を停止させ、前記カッタにより用紙先端の両
角を切断するようにしたため、用紙搬送途中において用
紙先端の角を切断することにより、装置の稼働率を低下
させることなく、用紙の角折れによって生じる紙づまり
や像欠けを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における画像形成装置の給紙装置の１実
施例を示し、図１（Ａ）は装置の全体を示す側面図、図
１（Ｂ）は用紙角切断部の平面図である。

【図２】本発明の他の実施例を示し、図２（Ａ）は用紙
角切断部の平面図、図２（Ｂ）は切断後のフォーマット
用紙を示す図である。

【符号の説明】

１…用紙収納部、２…画像形成部、３…用紙搬送路、５
…用紙角切断部 ９…用紙停止部材、１０…用紙角切断機構、１０ａ、１
０ｂ…カッタ Ｓ…用紙

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】用紙収納部と画像形成部との間に設けられ
   る用紙搬送路と、該用紙搬送路に設けられる用紙停止部
   材および用紙角切断機構と、該用紙角切断機構に装着さ
   れ用紙面に直角方向に移動可能にされる２つのカッタと
   を備え、用紙搬送タイミングにより前記用紙停止部材を
   駆動させて用紙を停止させ、前記カッタにより用紙先端
   の両角を切断することを特徴とする画像形成装置の給紙
   装置。