JPH06156638A - 電子回路用基板プレス装置 - Google Patents

電子回路用基板プレス装置

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JPH06156638A
JPH06156638A JP32895592A JP32895592A JPH06156638A JP H06156638 A JPH06156638 A JP H06156638A JP 32895592 A JP32895592 A JP 32895592A JP 32895592 A JP32895592 A JP 32895592A JP H06156638 A JPH06156638 A JP H06156638A
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work
carry
conveyor
electronic circuit
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Masaki Matsumoto
正毅 松本
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Kitagawa Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】多層基板の製造に当り、基板材料をトレー板に
載置し、多段スタッカに多段のローダを介し、整然と同
一姿勢を保持して搬出入を行うことが可能な装置の提
供。 【構成】搬入コンベア2によりトレー板4に電子回路用
基板3を載置したワーク5をローダ装置6の棚12に、
棚を1段ずつ上昇させて全段に搬入し、次いでローダ2
0をレール22に沿って定位置に横移動し、ギヤードモ
ータ35によりフックピン44をトレー板のピン孔4'
に係合させ一斉に引き込み、ローダの棚30に引き込
み、更に横移動し、プレス装置にインターフェースして
押し込みバー37によりすべてのワークをプレス装置の
各棚にすべてのワークを押し込む。プレス終了後はピン
44でワークを引出し、上述プロセスの逆動作によりア
ンスタッカ装置により搬出コンベアに移し、次段工程に
順次搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、電子部品の回路用等
に使用されるプリント基板の製造装置の構造の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、近年、企業は勿論、学校や
家庭にワープロやコンピュータ等多種多様の電子機器が
普及するのに伴ない、小型電子回路組立のプリント用基
板の需要が増加し、複数枚の基板材料を重合させて該プ
リント用基板等の電子回路用基板を製造するプレス装置
の生産性向上が望まれてきている。
【0003】ところで、該電子回路用基板は電子部品や
回路等の精密部品を支持するものであるために製造過程
において、塵埃等の不純物の混入を絶対に避け、又、変
形や損傷等が発生すること等がないようにするべく出来
るだけ製造時間、搬送ライン等の工程を簡略化,短縮化
することが製造側に要求されている。
【0004】さりながら、旧来の電子回路用基板のプレ
ス装置にあっては、プレス装置本体に対するワークの搬
入と搬出を別種の搬送装置により行なっていたため、そ
の分だけ搬送プロセスで基板材料やその重合材のワーク
に外部から塵埃等の不純物が混入する可能性が高くな
り、ワークの精密度(清浄度)が低下、又、歪や損傷等
が発生するという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして、製造工程を簡
略化,短縮化するため、又、能率向上を図るため、プレ
ス装置本体を多段タイプにする技術も案出されている
が、搬送装置が多数のワークを搬送する機能を備えてい
なかったため、結果的には各ワークを別個に搬送するし
かなく、搬送過程でのロスタイムが却って製造時間を延
長させ、生産効率を低下させるという不都合さがあっ
た。
【0006】加えて、搬送装置に対する各装置との接続
部に於て干渉することなく、スムーズなワークの搬出入
を行うことが困難である難点もあった。
【0007】これに対処するに、出願人の先願発明の特
開昭61−229430号(特公平2−56976号)
公報発明の電子回路用基板のプレス装置によってかかる
ネックを解消し、複数の基板材料とこれを挾持する重合
材の組み合せ体のワークを一度に搬出入可能であるよう
にし、搬送能力をアップし、装置のコンパクト化が図れ
るような技術を開発した。
【0008】しかしながら、技術の進展に伴う既存技術
の問題点はかかる新開発の電子回路用基板のプレス装置
にあっても例外ではなく、上述出願人の先願発明にあっ
ても、ローダ装置がスタッカ装置,アンスタッカ装置間
にて進退自在にされ、そのワーク受け部に対するワーク
搬送アームが該ワーク受け部に対応して複段で作動する
ように形成されていることから装置全体、就中、ローダ
装置の調整操作が煩瑣で、その簡素化がより一層求めら
れるようになってきた。
【0009】特に、ワーク搬送アームの変位作動はワー
クがそれ程大重量でない電子回路用基板であるのに油圧
シリンダを用いることから装置が大重量化し、装置の重
厚長大化につながり、イニシャルコスト,メンテナンス
コスト,ランニングコストが高いというデメリットがあ
った。
【0010】又、ワークの基板に対するトレー板が複数
種であるために、ローダ装置内のワーク取り出し,押し
込み装置の位置決めが不安定でアクチュエータの作動が
複雑になるきらいがあった。
【0011】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく電子回路用基板プレス装置の構造上の問題点を解
決すべき技術的課題とし、複数のワークを1ストローク
で確実にスタッカ,アンスタッカ,プレス装置本体に対
する確実な搬出入が出来、ロスタイムを削減して生産効
率を向上させることが可能であるうえに、搬送工程の簡
略化を図り、管理制御操作がし易いようにし、結果的に
コストダウンが図れ、ワークの損傷やワークへの塵埃等
の不純物混入の可能性をより一層抑制することが出来、
製品に対する信頼性の向上を促進するようにして電子装
置製造産業における成形技術利用分野に益する優れた電
子回路用基板プレス装置を提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、電子回路用基板を所定
にプレス加工するに、該電子回路用基板をプレス用のト
レー板に載置して搬入コンベヤに所定ピッチで載置し、
該搬入コンベヤはスタッカ装置の棚間に臨まされ、該棚
は油圧シリンダ等の昇降装置により下死点から所定ピッ
チずつ上昇して搬入コンベヤより電子回路用基板をトレ
ー板ごと受け取って順次上昇し、全ての棚に電子回路用
基板を載置したトレー板のワークを積層状態に搬入さ
れ、この間、コンベヤによりスタッカ装置に搬入される
ワークは該搬入コンベヤに沿って両側に設けられたサイ
ドローラにガイドされてスタッカ装置への整然とした積
層を現出するようにし、スタッカ装置の全棚にワークが
積層されると、該スタッカ装置はローダ装置に対しイン
ターフェースするようにローダパスラインまで上昇して
待機状態になり、そこで、ローダ装置はスタッカのロー
ダパスラインまでサーボモータによりレールに沿ってス
タッカ装置まで移動してインターフェースし、そこで、
インバータ制御のブレーキ付ギヤードモータによりフレ
ームがスタッカ装置に前進し、フレームに設けたエアシ
リンダにより各棚に沿って設けたアームを介し、該アー
ムの先端にて上向きに設けたフックピンを上昇させてワ
ークのトレー板の端部に設けたフックピン孔に挿入し、
全ての棚のフックピンが対応するトレー板のフックピン
孔に挿入されると、アームはインバータ制御のブレーキ
付ギヤードモータにより後退し、該フックピン、及び、
フックピン孔の係合を介し、スタッカ装置の全ての棚か
らワークを引き出してローダ装置の全ての棚に引き込
み、そこで、ローダ装置はサーボモータによりサイドロ
ーラ,ラックを介しレールに沿ってプレス装置本体のパ
スラインまで横移動し、その間各フックピンは対応する
トレー板のフックピン孔に挿入係合した状態を維持し、
それにより、ワークのローダ装置の全ての棚に於ける変
位やズレを防止するようにし、その間、スタッカ装置は
初期位置に下降して次回のワークの搬入セットに待機す
るようにし、ローダ装置がプレス装置本体のパスライン
まで到達してインターフェースすると、フックピンはエ
アシリンダによりトレー板のフックピン孔から下降して
離脱して後退し、そこで、インバータ制御のブレーキ付
ギヤードモータを介し垂設された押し込みバーが前進し
てソフトタッチ的に全てのワークの後端部を一挙に押進
させ、プレス装置の熱板上の所定位置に押し込みセット
し、この間、押し込みバーはフックピンの左右に設けら
れることにより、ワークを平行移動的に熱板上に押し込
むことが出来るようにされ、この間、該熱板の端部に設
けられたソリ状のガイドによりワークはスムースに熱板
上に押し込まれ、全てのトレー板の端部は該ガイドに面
一になり、正確に全ての電子回路用基板がトレー板を介
し熱板状に同一位置姿勢でセッティングされ、次いで、
インバータ制御のブレーキ付ギヤードモータにより押し
込みバーが静かに後退し、初期位置に戻り、プレス装置
本体は熱板を介し所定のプレス動作を行い、而して、プ
レス後に再びインバータ制御のブレーキ付ギヤードモー
タを介しフックピンがアームを介して前進し、そのスト
ロークエンドでエアシリンダにより上昇し、ワークのト
レー板のフックピン孔に挿入係合され、インバータ制御
のブレーキ付ギヤードモータにより後退し、プレス後の
全てのワークがローダ装置の全ての棚に収納され、ロー
ダ装置はサーボモータを介しレールに沿って横移動し、
この間、フックピンはワークのトレー板のフックピン孔
に挿入係合された状態でローダ装置のアンスタッカ装置
までの横移動間に棚に対するワークの変位,ズレ等がな
いようにし、アンスタッカ装置のパスラインレベルに到
達してインターフェースすると、プレスに対すると同様
にインバータ制御のブレーキ付ギヤードモータによりブ
ラケットを介して押し込みバーでローダの全棚からワー
クをアンスタッカ装置の棚に押し込み、アンスタッカ装
置に於ては搬出コンベヤに対し搬入コンベヤに対すると
同様にプレス後のワークを1ずつ所定ピッチで所定の次
段工程へと搬出するようにした技術的手段を講じたもの
である。
【0013】
【実施例】次に、この出願の発明の1実施例を図面に基
づいて説明すれば以下の通りである。
【0014】図1に示す態様において、1はこの出願の
発明の要旨を成す電子回路用基板プレス装置であり、図
示しないベースには一側寄りに搬入コンベヤ2がブレー
キ付ギヤードモータ駆動方式により、図示しない前段工
程から図7に示す電子回路用基板3をトレー板4に載置
したワーク5を所定ピッチで搬入されてその先部に設置
されたスタッカ装置6に送給するようにされており、該
搬入コンベヤの各コンベヤ本体2' ,2' の外側にはワ
ーク5の縁部に当接して転動し、その送給をスムースに
ガイドすることが出来るサイドローラ7,7…が配設さ
れている。
【0015】そして、該搬入コンベヤ2の終端にはリミ
ットスイッチ8が設けられて図示しない所定の制御装置
に電気的に接続されている。
【0016】そして、スタッカ装置6にあっては、図
1,図2,図3に示す様に、その両側のフレーム9に沿
って垂下状態に油圧シリンダ10が設けられ、その下延
するロッド11の先端には搬入コンベヤ2と同方向に沿
う所定段数の棚を成すサブフレーム12,12…が昇降
自在に設けられ、該各サブフレーム12には長手方向に
沿って所定ピッチでローラー13,13…が回動自在に
枢支されている。
【0017】そして、エアシリンダ10の伸縮により棚
を成す最下段のサブフレーム12は図2に示す様に、下
死点Aと上死点Bとの間に所定ピッチずつの段数順次昇
降自在にされており、又、図3に示す様に左右のフレー
ム9,9から内延するローラー13,13の間に搬入コ
ンベヤ2のコンベヤ本体2,2' が在るようにし、該コ
ンベヤ本体2' ,2' により載置されてスタッカ装置6
に搬入されるワーク5をリミットスイッチ8で搬入コン
ベヤ2の停止位置で図示しない制御装置を介し油圧シリ
ンダ10の縮少プロセスにより各棚をなすサブフレーム
12の各ローラー13が上昇してバトンタッチ的にワー
ク5をコンベヤ装置2から各棚に移載することが出来る
ようにされている。
【0018】尚、スタッカ装置6の両側にあっても、ガ
イドのサイドローラ7,7はサブフレーム12の外側に
配列されているものである。
【0019】そして、以上の構造はベース上に於てスタ
ッカ装置6の反対側に設けられたアンスタッカ装置1
5、及び、これに接続する搬出コンベヤ14についても
全く同様にされているものである。
【0020】次に、スタッカ装置6とアンスタッカ装置
15との間に所定数複数基の(当該実施例においては2
基)の在来一般態様同様のプレス装置本体16,16が
設けられて図7に示す様に、上下所定段数設けられた熱
板17,17…により所定の加熱プレスを行うようにさ
れている。
【0021】そして、該熱板17の後端部には当該図7
に示す様に、断面Lの字型のガイド板18がほぼ該熱板
17の幅長さに一体的に固設され、その中途部分には後
述するフックピンの干渉を避けるスリット19が設けら
れてワーク5のトレー板4のプレス装置本体16へのス
ムースな挿入を果すようにされている。
【0022】而して、20はローダ装置であり、スタッ
カ装置6にスタックされた全ワーク5…を各棚12にス
タックされた状態で引き出してアンスタッカ装置15に
押し込みするようにするものである。
【0023】そして、該ローダ装置20は図1に示す様
に、ベースの両側でのスタッカ装置6、及び、アンスタ
ッカ装置15のレベルより上位に設けられたレールフレ
ーム21,21' 間にガイドレール22,22が渡設さ
れ、該ガイドレール22,22に対し、これをトラバー
スする方向のフレーム23がガイドレール22の下側に
設けられたガイド24を介してレールフレーム21,2
1' 間に横行き移動自在に設けられ、該フレーム23の
上面に設けられたサーボモータ25により、その駆動軸
に介設した減速機26を介しピニオン27がレール22
に固設されたラック28に噛み合って回動することによ
り横方向に進退移動自在にされている。
【0024】そして、フレーム23には図4に示す様
に、側面視Uの字型のフレーム29,29が一対下向き
に固設され、前記熱板17,17…を上設する棚30,
30…をスタッカ装置6の棚12のピッチと同一ピッチ
で所定段数設けられている。
【0025】又、フレーム23には当該図4に示す様
に、略L型のフレーム31がブラケット32を介し該フ
レーム23の下面に設けられたガイドレール33に沿っ
て進退動自在に設けられ、該フレーム23にブラケット
を介して回動自在に設けられたボールネジ34がフレー
ム31に螺合してインバータ制御の進退装置としてのブ
レーキ付ギヤードモータ35の出力軸に連結され、該イ
ンバータ制御のブレーキ付ギヤードモータ35の回動に
よりフレーム31を進退動自在にしている。
【0026】そして、該フレーム31には前後方向のブ
ラケット36,36を介し押し込みバー37を一対設け
てインバータ制御のブレーキ付ギヤードモータ35によ
りワーク5のトレー板4の後端を軽く押進させ、該ワー
ク5をプレス装置本体16の各棚の熱板17上に確実に
一斉に押し込み、又、当該図4に示す様に、フレーム3
1の外側にはエアシリンダ38がリードスイッチ39を
有して垂設され、そのロッド40の下端はブラケット4
1を介し押し込みバー37に平行な他のブラケット42
に固設され、該ブラケット42には各棚30に対応して
アーム43が固設前延され、その先端には上向きのフッ
クピン44が図7に示す様に、適宜に固設され、ワーク
5のトレー板4の後端に穿設されたフックピン孔4' に
挿入されてワーク5に係合され、又、下向きに離脱する
ことが出来るようにされている。
【0027】尚、図6に示す様に、熱板17の後端に固
設されたガイド18の中途に設けられたスリット19に
フックピン44が進退動するようにされて、該ガイド1
8と干渉しないようにされている。
【0028】尚、ローダ装置20は図1の態様におい
て、プレス装置本体16,16に選択的にインターフェ
ース自在にされてプレス効率を良いようにされている。
【0029】上述構成において、前段工程で所定に処理
された電子回路用基板3をプレス装置本体16にてプレ
スするべく、トレー板4に載置し、搬入コンベヤ2によ
りスタッカ装置6の各棚12に搬入するに、コンベヤ本
体2,2' 上に所定ピッチで載置し、前送するプロセス
で各ワーク5はサイドローラ7,7…によりガイドされ
て載置姿勢をくずくことなく、整然と所定速度で送給さ
れ、図3に示す様に、相対向する棚12,12のローラ
ー13,13の間であってやや上部に送給され、リミッ
トスイッチ8に当接すると、該リミットスイッチ8の検
出信号が図示しない制御装置を介し搬入コンベヤ2のブ
レーキ付ギヤードモータ25を停止し、それにより、搬
入コンベヤ2の停止と共に、スタッカ装置6の油圧シリ
ンダ10が最下段のサブフレーム12を下死点Aより所
定ピッチ上昇し、当該インターフェースレベルのサブフ
レーム12のローラー13,13…をしてワーク5の底
部に下側から軽く当接し、バトンタッチ的にこれを載置
する。
【0030】したがって、ワーク5はこのプロセスにお
いて搬入コンベヤ2よりスタッカ装置6の棚のサブフレ
ーム12のローラー13,13…上に移載され、そこ
で、制御装置を介し、再びブレーキ付ギヤードモータが
作動して搬入コンベヤ2が回転し始め、次のワーク5を
して前送し、リミットスイッチ8に当接し、上述同様に
して搬入コンベヤ2が停止し、油圧シリンダ10が1ス
テップ分縮小してサブフレーム12が上昇され、ローラ
ー13,13…にワーク5を移載する。
【0031】上述プロセスを反復することにより、スタ
ッカ装置6の複段の棚を成すサブフレーム12,12…
に全てのワーク5,5…が搬入され、そこで、油圧シリ
ンダ10が縮小して最下段のサブフレーム12を上死点
Bまで上げ全てのサブフレーム12,12…ごとローダ
装置20への移載を行うに、インターフェースを図るべ
くパスラインのレベルまで上昇して待機状態になる。
【0032】尚、最下段のサブフレーム12の上死点B
ではローダ装置20とのインターフェースがとられる。
【0033】次いで、該ローダ装置20のサーボモータ
25が起動し、減速機26を介しそのピニオン27がレ
ール22に設けたラック28に噛み合って回転すること
により、フレーム23が該レール22に沿って横移動
し、スタッカ装置6のパスラインまで変位し、図示しな
いリミットスイッチで停止し、その間フレーム29、及
び、フレーム31も一体的に横移動し、パスラインにイ
ンターフェースしたところでインバータ制御のブレーキ
付ギヤードモータ35を介しボールネジ34が回転して
フレーム31をスタッカ装置6に対し前進する。
【0034】この時点では、エアシリンダ38が伸長し
て各ブラケット42、及び、アーム43,43…を介し
全てのフックピンを下げた姿勢にしている。
【0035】そして、ブラケット42のストロークエン
ドが図示しないリミットスイッチにより検出され、各フ
ックピン44がスタッカ装置6にスタックされている全
ワーク5のトレー板4の前端のフックピン孔4' に位置
することが検出されると(上述したスタッカ6に於ける
各段の棚のサブフレーム12上に載置されているワーク
5、即ち、トレー板4は全て整然と同一姿勢にされてい
ることから、又、ブラケット42に対する各アーム4
3、並びに、その先端に上向きに突出されているフック
ピン44は全て同一姿勢にされていることから、フック
ピン孔4' に対するフックピン44の位置決めは全て確
実に行われることになる)、そこで、エアシリンダ38
が縮少し、ブラケット41,42にエアシリンダ43,
43…を介して全てのフックピン44が上昇して対応す
るワーク5のトレー板4のフックピン孔4' に図7に示
す様に、挿入してフックピン44とワーク5の係合状態
が現出される。
【0036】次いで、トレー板4に対するリミットスイ
ッチの検出により、全てのフックピン44の対応するフ
ックピン孔4' への挿入が確認されると、インバータ制
御のブレーキ付ギヤードモータ35が逆回転してボール
ネジ34の逆転によりフレーム31が後退し、該フレー
ム31に一体的に設けられているエアシリンダ38、ブ
ラケット41,42を介し全てのアーム43,43…、
即ち、全てのフックピン44,44…が後退し、全ての
ワーク5,5…をしてスタッカ装置6の全段のワーク
5,5…をローダ20の各棚30の上に引き込みスタッ
クする。
【0037】この時点で、スタッカ装置6の油圧シリン
ダ10は伸長し、最下段のサブフレーム12を下側のス
トロークエンド、即ち、下死点Aのレベルまで下降して
次回の搬入コンベヤ2からのワーク5の移載に待機す
る。
【0038】そして、ローダ装置20側にあっては各フ
ックピン44をトレー板4のフックピン孔4' に挿入し
た姿勢のままの状態に保持する。
【0039】そして、スタッカ装置6からトレー板4ご
とワーク5が全ての棚のワーク5が引き込まれるプロセ
スにおいてはローダ装置20のフレーム23の外側に設
けたサイドローラ7,7…により各ワーク5はガイドさ
れて整然と該ローダ装置20の各棚30に引き込まれて
移載される。
【0040】そして、ローダ装置20の全ての棚30,
30…にワーク5,5…が引き込み移載されると、サー
ボモータ25が作動し、減速機26を介しピニオン27
がラック28に噛み合って、再び、該ローダ装置20は
レール22,22に沿って横移動し、プレス装置本体1
6のパスラインにインターフェースするようにされる。
【0041】この間、エアシリンダ38は静止状態を保
持してブラケット41,42のアーム43を介し、各フ
ックピン44を対応するワーク5のトレー板4のフック
ピン孔4' に挿入係合した状態を維持してローダ装置2
0のプレス装置本体16への横移動プロセスにおいて、
ガタツキやズレ等が生じないようにし、各棚30の上の
ワーク5のセット姿勢を終始安定して保持するようにす
る。
【0042】そして、ローダ装置20がプレス装置本体
16のパスラインに到達すると、エアシリンダ38が伸
長してブラケット41,42、アーム43を介し各フッ
クピン44を下降させてワーク5のトレー板4のフック
ピン孔4' から離脱させてワーク5とフックピン44の
係合を解除する。
【0043】そして、各フックピン44の低位のレベル
はプレス装置本体16の熱板17と干渉しないレベルに
される。
【0044】そこで、インバータ制御のブレーキ付ギヤ
ードモータ35が作動し、ボールネジ34を介しフレー
ム31が前進すると、ブラケット36を介し押し込みバ
ー37が全体としてその垂立姿勢を保持しながら前進
し、各ワーク5のトレー板4の後端にソフトタッチし、
更に、インバータ制御のブレーキ付ギヤードモータ35
の作動により各ワーク5を前進させてプレス装置の熱板
17上に押し込みセットする。
【0045】このプロセスにおいて、図5に示す様に、
一対の押し込みバー37,37が熱板17のガイド18
のスリット19の両側に在るために、ワーク5は平面視
的に横ズレ等なく平行状態でセット姿勢を維持して押し
込まれることになる。
【0046】このようにして、全てのワーク5,5…は
プレス装置本体16の各熱板17上に設計通りに設置さ
れる。
【0047】尚、この間、図7に示す様に、押し込みバ
ー37によって押し込まれる各ワーク5のトレー板4は
熱板17の端部に一体的に設けたソリ状のガイド18に
ガイドされ、スムースに熱板17上に押し込み載置され
ることになる。
【0048】そして、押し込みが完了すると、インバー
タ制御のブレーキ付ギヤードモータ35は逆回転してフ
レーム31,36を介し、該押し込みバー37を後退し
てプレス動作完了まで待機する。
【0049】そして、プレスが終了すると、フックピン
44,44が下降姿勢である状態でインバータ制御のブ
レーキ付ギヤードモータ35の作動を介しフレーム31
が前進してブラケット41,42を介しエアシリンダ4
3によりフックピン44を熱板17上のワーク5のトレ
ー板4のフックピン孔4' に位置させるようになり、ス
タッカ装置6に対するローダ装置20へのワーク5の移
し替え,引き込みのの場合と同様、プレス装置本体16
の各段から該ローダ装置20の各棚30へのワーク5の
引き込み移載を行う。
【0050】そして、ローダ装置20にプレス装置本体
16からの全てのワーク5,5…の移載が終了すると、
サーボモータ25の作用により該ローダ装置20はアン
スタッカ装置15へのパスラインまでレール22,22
に沿って横移動し、該アンスタッカ装置15にインター
フェースした所で停止する。
【0051】この間、先述同様に該ローダ装置20にあ
っては各棚30上のワーク5に対するフックピン44の
トレー板4のフックピン孔4' に対する挿入係合状態を
維持し、アンスタッカ装置15までのローダ装置20の
横移動中における各ワーク5の姿勢変位やズレ等を防止
するようにする。
【0052】そして、ローダ装置20がアンスタッカ装
置15にインターフェースして停止すると、エアシリン
ダ38を伸長し、ブラケット41,42を介しアーム4
3と共に、各フックピン44を下降させて各ワーク5の
トレー板4のフックピン孔4' から離反させ、次いで、
インバータ制御のブレーキ付ギヤードモータ35が起動
しボールネジ34を介しフレーム31を前進させブラケ
ット36を介し押し込みバー37を前進させプレス装置
本体16への前述したワーク5,5…の全段押し込みと
同様に、ローダ装置20の各棚30上のワーク5を対応
するアンスタッカ装置15の全ての棚に一斉に同一姿勢
で押し込み、押し込み完了後、インバータ制御のブレー
キ付ギヤードモータ35は逆回転して押し込みバー37
を後退させる。
【0053】そして、アンスタッカ装置15に移載され
たワーク5,5…については図示しない制御装置を介し
スタッカ装置6の場合同様に、全ての棚を1段ずつ下降
させながら、搬出コンベヤ14に移載してゆき、全ワー
ク5,5…の搬出コンベヤ14への移載が完了すれば、
全ての棚が初期位置に上昇して次の搬出に待機状態とな
る。
【0054】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、サーボ
モータに代えてロータリーエンコーダを駆動装置に設け
てストローク制御したり、起動停止等をソフトにする等
種々の態様が採用可能である。
【0055】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に、取り扱い中に損傷や塵埃付着等を著しく嫌う電子回
路用基板のプレスを行う装置において、作業効率、及
び、損傷防止,塵埃付着防止を図るべく、設定数複数枚
のワークをスタッカを介しローダ装置によりプレス装置
本体の熱板、及び、アンスタッカ装置に一挙に効率良
く、搬出入を行うことが出来るために、極めて作業効率
が良く、同一精度でプレスを行うことが出来、又、次段
へ整然と搬出することが出来るという優れた効果が奏さ
れる。
【0056】而して、所定数複数枚の電子回路用基板の
ワークを多段にプレス処理するために、スタッカ装置,
アンスタッカ装置,プレス装置本体が大がかりになら
ず、1プラントとして狭小な空間スペースで済み、スタ
ッカ装置,アンスタッカ装置、及び、プレス装置本体に
電子回路用基板のワークを1枚ずつ転移する従来態様が
ローダ装置を介し一挙にスタッカ装置,アンスタッカ装
置,プレス装置への移載がスタック状態や積層状態を保
持したまま行えるという優れた効果が奏される。
【0057】又、搬入コンベヤに於てその駆動をブレー
キ付ギヤードモータによって行うために、リミットスイ
ッチを介しワークが搬入コンベヤによりスタッカ装置に
スタックされるプロセスでその搬入ストロークエンドに
おいてソフトタッチ的に転移が行われ、上述の如く、損
傷や塵埃付着を嫌う電子回路用基板のワークの転移がこ
れらの虞なく行えるという効果がある。
【0058】而して、ローダ装置に於てスタッカ装置,
アンスタッカ装置,プレス装置に横移動するに、サーボ
モータ等を介して行えるために各パスラインへの起動停
止をソフトスタート,ソフトストップに行え、インター
フェース精度を高めることが出来るという効果があり、
又、ワークのトレー板や熱板に対する変位,ズレ等を防
止し、損傷や塵埃を確実に防止することが出来るという
優れた効果が奏される。
【0059】又、ローダ装置からのワークのローディン
グやアンスタッカ装置への押し込みに際しては垂立状態
の押し込みバーを用いるようにされているために、押し
込みプロセスにおけるソフトストップ等の際の全ワーク
のワークの高精度の同一位置姿勢での押し込みが可能と
なり、結果的にプレス精度を高めることが出来るという
優れた効果が奏される。
【0060】又、ローダ装置へのワークの引き込みに際
し、フックピンを上向きにして動作を行うために、該フ
ックピンの下向きの場合の落下等のトラブルを防げると
いう効果があるうえに、ワークの引き出しから押し込み
へのプロセス、或いは、ローダの横移動に際してのワー
クへの係合状態を保持するために、これらの移動時にお
けるワークのトレー板や熱板に対する変位やズレが防
げ、これによってもワークの損傷や塵埃付着が防げると
いう優れた効果が奏される。
【0061】又、押し込みバーはフックピンに対し設計
的にその外側に位置させる等により押し込み姿勢を設計
通りに行える等の優れた効果が奏される。
【0062】而して、ローダをレールに対し吊り下げ方
式にしたことによりローダの下部に各種の油圧装置等を
設置出来、ローダの周囲空間に対するスペースの有効利
用を図ることが出来るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の全体概略平面図で
ある。
【図2】同、スタッカの側面図である。
【図3】同、スタッカの部分正面図である。
【図4】同、プーラの側面図である。
【図5】同、プーラの部分平面図である。
【図6】同、プッシャーの平面図である。
【図7】同、プッシャーの部分側面図である。
【符号の説明】
16 プレス装置本体 17 熱板 2 搬入コンベヤ 14 搬出コンベヤ 20 ローダ装置 5 ワーク 3 電子回路用基板 4 トレー板 7 サイドローラ 22 レール 37 押し込みバー 31 フレーム 35 進退装置 44 フックピン 42,43 ブラケット 34 ボールネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/46 Y 6921−4E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複段のプレス熱板を有するプレス装置本体
    に併設する搬入コンベヤと搬出コンベヤとの間にローダ
    装置がそれらのパスラインに移動自在に設けられている
    電子回路用基板プレス装置において、上記搬入コンベヤ
    と搬出コンベヤにワークに対するガイド用のサイドロー
    ラが配設され、レールに吊設されたローダ装置にはワー
    クに対する押し込みバーを垂設したフレームが進退装置
    に連係され、一方ワークに対するフックピンがブラケッ
    トを介して昇降用エアシリンダに連係されていることを
    特徴とする電子回路用基板プレス装置。
  2. 【請求項2】上記搬入コンベヤと搬出コンベヤの駆動源
    がブレーキ付ギヤードモータにされていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の電子回路用基板プレス
    装置。
  3. 【請求項3】上記フレームがボールネジとブレーキ付ギ
    ヤードモータによって駆動されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の電子回路用基板プレス装
    置。
  4. 【請求項4】上記フックピンが上向きに付設されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子回路
    用基板プレス装置。
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