JPH06156389A - 船外機用操舵装置 - Google Patents

船外機用操舵装置

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JPH06156389A
JPH06156389A JP33966692A JP33966692A JPH06156389A JP H06156389 A JPH06156389 A JP H06156389A JP 33966692 A JP33966692 A JP 33966692A JP 33966692 A JP33966692 A JP 33966692A JP H06156389 A JPH06156389 A JP H06156389A
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JP
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outboard motor
hull
fixed
fluid pressure
tip
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JP33966692A
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Seiichi Kishi
清一 岸
Takeshi Yamanaka
剛 山中
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MAROOLE KK
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MAROOLE KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船外機の操舵するための流体圧シリンダを船
体に固定でき、したがって流体圧シリンダに接続する配
管も固定できるとともに剛性の高い配管を使用でき、し
かも船外機を任意の位置で傾動することが可能な、構造
が簡単で耐久性に優れた船外機用操舵装置を提供する。 【構成】 船体Aに対し固定される油圧シリンダ12
と、油圧シリンダ12のピストンロッド12aの端部に
基端が直交して固定され、先端が船外機1のチルト中心
軸Sの延長線上に配置される支持部材16と、支持部材
16の先端部に、これと直交する水平軸を中心に鉛直方
向に回動自在に取り付けられる回転部材17と、この回
転部材17とティラー2aの先端側とを枢支連結する連
結杆18とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、モーターボートや遊
魚船などの船尾に取り付けられる船外機を流体圧を利用
して水平旋回させることにより、船を操舵するための船
外機用操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の船外機は、一般的に、ティラー
を備えた船外機本体が支持フレームに水平旋回自在に支
承され、該支持フレームの先端部がガイドチューブに対
し鉛直方向に傾動自在に配設され、該ガイドチューブに
一対の固定ブラケットが配設され、該固定ブラケットに
よって船体に固定される構造からなっている。
【0003】上記船外機を、例えばモーターボートに取
り付けて使用する場合、通常は、船体の前寄りに設けら
れた運転席のステアリングホイール(ハンドル)を回転
操作することにより、その回転に応じて船外機本体が水
平に旋回され、モーターボートの進行方向が変わるよう
にする必要がある。
【0004】この種の操舵装置として油圧シリンダを駆
動装置に用いたものに、下記の船外機用操舵装置があ
る。
【0005】a)油圧シリンダ32を船外機1のガイド
チューブ4の一端に固設するとともに、ピストンロッド
32bをガイドチューブ4内を貫通させて他端側へ突出
させる。ピストンロッド32bの突出端と船外機本体2
のティラー2aの先端とに、連結杆38の両端をそれぞ
れ枢支して両者を連結し、ハンドルの回転操作に連動し
て作動するポンプを介して前記ピストンロッド32bを
左右に移動させ、連結杆38を介してティラー2aを回
転させることにより、船外機本体2を水平旋回させる操
舵装置31(図5)。
【0006】b)シリンダ本体42aが移動する油圧シ
リンダ42のピストンロッド42bの両端を、一対のア
ーム部材43によりそれぞれ船外機1のガイドチューブ
4の両端に回動自在に配設し、シリンダ本体42aの一
端と船外機本体2のティラー2aの先端とを連結杆48
により枢支連結し、ハンドルの回転操作に連動して作動
するポンプを介し前記シリンダ本体42aを左右に移動
させ、連結杆48を介してティラー2aを回転させるこ
とにより、船外機本体2を水平旋回させる操舵装置41
(図6)。これと同種の装置が、特公平3−33559
号公報に記載されている。
【0007】c)そのほか、実開平3−77800号公
報に記載の操舵装置がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の油圧シ
リンダ方式の操舵装置には、次のような点で改良の余地
がある。
【0009】a)図5の操舵装置31では、油圧シリン
ダ32が船外機1のガイドチューブ4の一端に連設され
ているので、船外機1を含む装置全体の長さが非常に長
くなる。また既製の船外機1のガイドチューブ4内に、
ピストンロッド32bを貫通させる必要があり、ピスト
ンロッド32bの外径を大きくできないので、大きな操
舵力を必要とする船外機には不向きである。
【0010】b)図6の操舵装置41では、操舵時にシ
リンダ本体42aが左右に移動するので、これに伴って
シリンダ本体42aに接続される配管も移動できるよう
にする必要がある。このため配管をかなり長くして弛ま
せておかねばならないので、配管が雑然として外観が悪
いうえ、配管に物をひっかけるおそれがある。また、船
外機1を傾動(チルトアップ及びチルトダウン)すると
きにティラー2aおよび連結杆48を介して油圧シリン
ダ32を下方に回転させる場合、および船がピッチング
したときに加速度が油圧シリンダ42に加わった場合
に、ティラー2aおよび連結杆48に大きな曲げモーメ
ントが作用する。
【0011】c)実開平3−77800号公報に記載の
操舵装置は、シリンダ本体に対しピストンロッドを移動
させ、連結杆を介しティラーを回転させるので、シリン
ダ本体に接続する配管を僅かな余裕をもたせて固定で
き、また船外機の支持フレームとシリンダ本体とを接続
金具で一体に接続しているので、船外機を傾動する際に
連結杆などに無理な力が作用しないという利点がある。
しかし、上記した2つの操舵装置と同様に、船外機を傾
動させるときに油圧シリンダ全体が船外機のガイドチュ
ーブを中心に鉛直方向に回転するので、配管を完全に固
定することができず、配管に可撓性を備えたゴムホース
などを使用する必要がある。
【0012】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、船外機を操舵するための流体圧シリンダを船体に固
定でき、したがって流体圧シリンダに接続する配管も固
定できるとともに剛性の高い配管を使用でき、しかも船
外機を任意の位置で傾動することが可能な、構造が簡単
で耐久性に優れた船外機用操舵装置を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ためのこの発明の船外機用操舵装置は、a)ティラーを備
えた船外機本体が支持フレームに水平旋回自在に支承さ
れ、該支持フレームの先端部がガイドチューブに対し鉛
直方向に傾動自在に配設され、該ガイドチューブに一対
の固定ブラケットが配設され、該固定ブラケットによっ
て船体に固定される構造の船外機に、着脱自在に取り付
けられる操舵装置において、b)船体に対し固定される流
体圧シリンダと、c)該流体圧シリンダのピストンロッド
の端部に基端が直交して固定され、先端が前記ガイドチ
ューブの延長線上に配置される支持部材と、d)該支持部
材の先端部に、これと直交する水平軸を中心に鉛直方向
に回動自在に取り付けられる回転部材と、e)該回転部材
と前記ティラーの先端側とを枢支連結する連結杆とを備
えている。
【0014】請求項2記載のように、f)前記流体圧シリ
ンダを、取付ブラケットを介して船体に対し直接固定し
たり、あるいは請求項3記載のように、g)前記流体圧シ
リンダを、取付ブラケットを介して前記ガイドチューブ
又は前記固定ブラケットに取り付けることにより、船体
に対し間接的に固定したりすることもできる。
【0015】請求項4記載のように、h)前記取付ブラケ
ットの先端部に、ガイドシャフトを前記ピストンロッド
の移動方向と平行に摺動自在に装着し、該ガイドシャフ
トの一端を前記支持部材に固定することが好ましい。
【0016】また請求項5記載のように、A)ティラーを
備えた船外機本体が支持フレームに水平旋回自在に支承
され、該支持フレームの先端部がガイドチューブに対し
鉛直方向に傾動自在に配設され、該ガイドチューブに一
対の固定ブラケットが配設され、該固定ブラケットによ
って船体に固定される構造の船外機に、着脱自在に取り
付けられる操舵装置において、B)船体に対し固定される
流体圧シリンダと、C)該流体圧シリンダのピストンロッ
ドの端部に、ほぼ水平方向に旋回自在に中間部が枢着さ
れ、先端が前記ガイドチューブのほぼ延長線上に配置さ
れる第1リンクと、D)前記流体圧シリンダの一端に、こ
れと直交して固定される支持部材と、E)該支持部材の端
部に、一端がほぼ水平方向に旋回自在に枢着され、他端
を前記第1リンクの基端に枢支連結され第2リンクと、
F)該第2リンクの先端部に、これと直交する水平軸を中
心に鉛直方向に回動自在に取り付けられる回転部材と、
G)該回転部材と前記ティラーの先端側とを枢支連結する
連結杆とを備えた船外機用操舵装置によっても、上記の
目的を達成することができる。
【0017】請求項6記載のように、H)前記流体圧シリ
ンダを、取付ブラケットを介して船体に対し直接固定し
たり、あるいは請求項7記載のように、I)前記流体圧シ
リンダを、前記支持部材を介して前記ガイドチューブ又
は前記固定ブラケットに取り付けることにより、船体に
対し間接的に固定したりすることもできる。
【0018】
【作用】上記の構成を有するこの考案の船外機用操舵装
置(請求項1)では、船の運転席のハンドル等により流
体圧シリンダを遠隔操作してピストンロッドを右又は左
に移動させることにより、ピストンロッドと一体に移動
する支持部材−回転部材−連結杆を介してティラーの先
端側が右方向又は左方向に旋回し、船外機本体が水平旋
回する。これにより船外機本体の向きが変わり、船の進
行方向が変わる。
【0019】船外機をチルトアップする場合は、ガイド
チューブの軸心を通るチルト中心軸を中心にして支持フ
レームの先端側が下方に揺動して船外機の下端部(スク
リュー部側)が上方に持ち上げられると共に、ティラー
の下方への揺動に伴い連結杆を介して回転部材が支持部
材に対し鉛直方向に回転する。したがって、船外機のチ
ルトアップに伴う鉛直方向の回転動は、支持部材に対し
回転部材を鉛直方向への回転させるだけで、支持部材へ
は伝達されないため、当然に流体圧シリンダへも伝達さ
れない。同様に、チルトアップの姿勢から元の姿勢に船
外機を戻す(チルトダウンする)場合も、上記したチル
トアップと逆の動作により、船外機の下端部(スクリュ
ー部側)が下方に揺動され、ティラーの上方への揺動に
伴い連結杆を介して回転部材が支持部材に対し鉛直方向
に回転するだけで、船外機のチルトダウンに伴う鉛直方
向の回転動は、支持部材や流体圧シリンダには伝達され
ない。
【0020】上記の各作用から確認されるように、流体
圧シリンダは定位置(船体)に固定することができるか
ら、これに接続される配管も船体等の定位置に固定で
き、したがって、剛性の高い金属製の配管などの使用が
可能になる。
【0021】請求項2記載の装置では、船体に直接固定
することで流体圧シリンダの固定が確実になり、また請
求項3記載の装置では、船体の形態にかかわらず、流体
圧シリンダが船体に固定されるガイドチューブ又は前記
固定ブラケットに取り付けられる。
【0022】請求項4記載の装置では、流体圧シリンダ
のピストンロッドの移動により支持部材が移動するとき
に、ガイドシャフトがピストンロッドと平行に取付ブラ
ケットに対し摺動して支持部材の姿勢を保持する。この
ため、流体圧シリンダの特性によるピストンロッドの自
由回転が規制されるから、とくに連結杆と支持部材の捩
れが確実に防止される。
【0023】請求項5記載の操舵装置では、船の運転席
のハンドル等により流体圧シリンダを遠隔操作してピス
トンロッドを右又は左に移動させることにより、第1リ
ンク−回転部材−連結杆を介してティラーの先端側が右
方向又は左方向に旋回し、船外機本体が水平旋回するこ
とにより、船外機本体の向きが変わり、船の進行方向が
変わる。前記第1リンクの一端は第2リンクに枢着さ
れ、第2リンクは流体圧シリンダと一体に取付られた支
持部材に枢着されているので、ピストンロッドの移動に
伴って、第1リンクはその中間部のピストンロッドとの
枢支点を支点として第2リンクとの連結側の一端付近を
中心に円弧を描くように旋回することによって、回転部
材および連結杆を介してティラーが旋回する。なお、船
外機のチルトアップ時とチルトダウン時における各作用
は、上記請求項1の操舵装置による作用と共通する。
【0024】請求項6および請求項7記載の装置の各作
用は、上記請求項2および3記載の装置の各作用と共通
する。
【0025】
【実施例】以下、この発明の船外機用操舵装置の実施例
を図面に基づいて説明する。
【0026】図1は本実施例にかかる操舵装置を示す平
面図、図2は図1のII−II線矢視図である。
【0027】船外機1は公知の構造で、図1および図2
に示すように、ティラー2aを備えた船外機本体2(図
2)が、先端側を二股状に分岐した支持フレーム3の基
端部中央に垂直な枢支軸2bにより水平旋回自在に支承
されている。また支持フレーム3の二股状分岐部3aの
先端部は、ガイドチューブ4の両端付近にそれぞれ鉛直
方向に回動自在に装着されている。さらにガイドチュー
ブ4の両端部に船体取付用の固定ブラケット5、5がそ
れぞれ固定されている。そして、船外機1は、船体Aに
固定ブラケット5、5を介して固定される。
【0028】操舵装置11の駆動部をなす油圧シリンダ
12は、シリンダ本体12aの両端より端部が突出した
ピストンロッド12bが左右に移動する構造で、前記ガ
イドチューブ4と平行に船体Aに固定されている。すな
わち、シリンダ本体12aの両端部に取付ブラケット1
3・14がそれぞれ固定され、それらの下端部が船体A
にボルト15で固設されている。各取付ブラケット13
・14をピストンロッド12bが貫通し、また一方(図
1の左側)の取付ブラケット13は、図2のように斜め
上方に延設されている。
【0029】ピストンロッド12bの一端部(図1の左
端)は段付きネジ部12cに形成されており、板状の支
持部材16の下端部に穿設された貫通孔16aをネジ部
12cに挿入してナット16bで固定されている。ま
た、この支持部材16の上端部は、前記ガイドチューブ
4の中心を通るチルト中心軸Sの延長線上に配置されて
いる。支持部材16の上端部には貫通孔16cが穿設さ
れ、回転部材17の回転軸17aが貫通孔16c内に軸
受18を介して回動自在に嵌挿され、回転軸17aの先
端のネジ部にナット17bが螺着されている。回転部材
17の、前記チルト中心軸Sから偏心した位置に、連結
杆18の一端が水平方向に回動自在にピン21を介し枢
支され、他端が船外機本体2の前記ティラー2aの先端
部に水平方向に回動自在にピン22を介し枢支連結され
ている。連結杆18は、図2のように回転部材17の枢
支部上方で略直角に屈曲し、ティラー2a側に延びてい
る。
【0030】取付ブラケット13の上端部には貫通孔1
3aが穿設され、貫通孔13aに軸受19が介装され、
円柱状のガイドシャフト20が貫通孔13a内に摺動自
在に嵌挿されている。このガイドシャフト20の摺動方
向は、油圧シリンダ12のピストンロッド12bの移動
方向と平行になっている。ガイドシャフト20の一端部
は段付きネジ部20aに形成され、支持部材16の中間
部に穿設された貫通孔16dにネジ部20aが挿入さ
れ、ナット20bで固定されている。
【0031】なお、油圧シリンダ12のシリンダ本体1
2aの両端には、給排油管(図示せず)の一端がそれぞ
れ接続され、他端がヘルンポンプ(図示せず)を介して
油圧源(図示せず)に接続される。また各給排油管に
は、鉄管やアルミニウム管などの金属製配管が使用さ
れ、船体A等に固定される。
【0032】次に、上記した構成からなる実施例の操舵
装置についてその動作を説明する。
【0033】航行時に船を操舵するときは、運転席でハ
ンドル(図示せず)などを回転操作し、油圧シリンダ本
体12aの一端側に圧油を供給してピストンロッド12
bを作動させる。これにより、ピストンロッド12bの
作動方向にティラー2aの先端側が旋回し、船外機本体
2が支持フレーム3に対し枢支軸2bを中心に水平旋回
する。そして、ティラー2aの中立位置(図1のN−N
線)を境にして船外機本体2が右方向又は左方向を向く
と、下端のスクリュー部(図示せず)が枢支軸2bを中
心にしてティラー2aと反対側を向き、ティラー2aの
向きとは反対の方向(ティラー2aが右向きのときは左
方向)に船の進行が変わる。
【0034】一方、船外機1を使用しないときは、図2
のようにガイドチューブ4の中心を通るチルト中心軸S
を中心にし、船外機1に付属の油圧シリンダ(図示せ
ず)により支持フレーム3と共に船外機本体2が鉛直方
向に回転してチルトアップされる。このとき、ティラー
2aの下方への揺動に伴い連結杆18を介して回転部材
17が支持部材16に対して回転し、油圧シリンダ12
などへの動力の伝達が生じないことは、作用の項で記載
したとおりである。したがって、ティラー2aや連結杆
18などには無理な力が作用せず、スムーズに回転す
る。なお、チルトダウンするときにも、同様である。
【0035】図3および図4は本発明の操舵装置の第2
実施例を示すものである。本実施例の操舵装置11’
は、図3(a)に示すように、油圧シリンダ12は船体A
に対し間接的に固定されている。つまり、船外機1のガ
イドチューブ4の一端ネジ部(図3(a)の左側)に、
「く」の字形の取付ブラケット23をその一端部に穿設
した貫通孔23aを挿通してナット23bで固定し、取
付ブラケット23の中間部に穿設した貫通孔23cに、
シリンダ本体12aの一端ネジ部を嵌挿してナット23
dで固定している。この取付ブラケット23は、後述の
第2リンク24の支持部材を兼用したものである。
【0036】取付ブラケット23の他端部には、図4に
示すように凹状の溝23eが開設されており、この溝2
3eに板状の第2リンク24の基端部が緩挿され、枢支
ピン24aにより水平旋回可能に取着されている。また
第2リンク24の先端部に、第1リンク25の基端部が
水平旋回可能に枢支されている。すなわち、第1リンク
25の基端部には、図3(b)のように凹状の溝25aが
開設されており、この溝25aに板状の第2リンク24
の先端部が緩挿され、枢支ピン26により水平旋回可能
に取着されている。
【0037】油圧シリンダ12のピストンロッド12b
の先端部は板状体に形成され、この板状体を挟むように
長方形状の開口25bが第1リンク25の中間部に開設
されており、第1リンク25の中間部はピストンロッド
12bの先端部を開口25bに挿入した状態で、枢支ピ
ン27により水平旋回可能に取着されている。第1リン
ク25の先端部には球面状の軸受を兼ねた開口25cが
開設され、この開口25c内に、回転部材28の球面部
28aが全方向に回動自在に嵌装されたうえ、ナット2
8bで抜け止めされている。回転部材28には、鉛直方
向に開口断面が円形の枢支孔28cが穿設され、この枢
支孔28cに連結杆18の一端部が旋回自在に嵌挿され
ている。連結杆18の他端部は、ティラー2aの先端部
に枢支ピン29で水平旋回可能に連結されている。
【0038】上記構成からなる第2実施例の操舵装置1
1’では、ピストンロッド12bの左右方向への移動に
より、第1リンク25がその中間の枢支ピン27を支点
にして水平に(あるいは上下にやや傾斜した状態で)旋
回する。これにより、第1リンク25の先端がチルト中
心軸Sの延長線にほぼ沿った円弧を描き、連結杆18を
介してティラー2aを左方向又は右方向へ旋回させる。
このとき、第2リンク24は基端の枢支ピン26を支点
として先端側が円弧を描き、第1リンク25の基端部の
動きに追随してわずかに揺動し、第1リンク25の基端
をほぼ定位置に保持する。
【0039】船外機1の傾動(チルト)は、上記第1実
施例と同様に、ティラー2aの鉛直方向での揺動に伴い
連結杆18を介して回転部材28が第1リンク25に対
し回転することによって、油圧シリンダ12を定位置に
固定した状態で行われる。また、本実施例では、船外機
本体2が中立位置(図3(a)のN−N線)から左右にず
れた状態では、回転部材28が装着されている第1リン
ク25がチルト中心軸Sに対し傾斜する(直角ではな
い)が、球面部28aで第1リンク25に対する回転部
材28の主に水平方向における向きが修正される。した
がって、上記第1実施例の操舵装置11と同様に船外機
本体2の向き(操舵位置)に関係なく、傾動できるとと
もに、ティラー2aや連結杆18に捩れを生じさせるこ
ともない。
【0040】なお、上記2つの実施例では油圧シリンダ
12を用いたが、エアシリンダを用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の船外機用操舵装置には、下記のような効果が
ある。
【0042】(1) 請求項1および5記載の装置は、流体
圧シリンダは定位置(船体)に固定することができるか
ら、これに接続される配管も船体等の定位置に固定で
き、したがって、剛性の高い金属製の配管などの使用が
可能になる。また、船外機を任意の位置で傾動できると
ともに、その傾動時に、ティラーや連結杆などに曲げモ
ーメントがほとんど作用せず、スムーズに傾動する。さ
らに、構造が簡単で耐久性に優れ、船外機を含め装置全
体がコンパクトにまとめられる。
【0043】(2) 請求項2および5記載の装置では、船
体に直接固定することで流体圧シリンダの固定が確実に
なり、請求項3および6記載の装置では、船体の形態に
かかわらず、流体圧シリンダが船体に固定されるガイド
チューブ又は前記固定ブラケットに取り付けられる。
【0044】(3) 請求項4記載の装置では、流体圧シリ
ンダの特性によるピストンロッドの自由回転がガイドシ
ャフトで規制されるから、とくに連結杆と支持部材の捩
れが阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる船外機用操舵装置を船
外機に取り付けた状態を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図3(a)は本発明の実施例にかかる船外機用操
舵装置を船外機に取り付けた状態を示す平面図、図3
(b)は図3(a)のb−b線断面図である。
【図4】図3(a)のIV−IV線矢視図である。
【図5】従来の油圧シリンダ方式の操舵装置の概要を示
す平面図である。
【図6】従来の油圧シリンダ方式の別の操舵装置の概要
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 船外機 2 船外機本体 2a ティラー 3 支持フレーム 4 ガイドチューブ 5 固定ブラケット 11・11’操舵装置 12 油圧シリンダ 12a シリンダ本体 12b ピストンロッド 13・14 取付ブラケット 16 支持部材 17・28 回転部材 18 連結杆 20 ガイドシャフト 24・25 リンク A 船体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティラーを備えた船外機本体が支持フレ
    ームに水平旋回自在に支承され、該支持フレームの先端
    部がガイドチューブに対し鉛直方向に傾動自在に配設さ
    れ、該ガイドチューブに一対の固定ブラケットが配設さ
    れ、該固定ブラケットによって船体に固定される構造の
    船外機に、着脱自在に取り付けられる操舵装置におい
    て、 船体に対し固定される流体圧シリンダと、 該流体圧シリンダのピストンロッドの端部に基端が直交
    して固定され、先端が前記ガイドチューブの延長線上に
    配置される支持部材と、 該支持部材の先端部に、これと直交する水平軸を中心に
    鉛直方向に回動自在に取り付けられる回転部材と、 該回転部材と前記ティラーの先端側とを枢支連結する連
    結杆とを備えたことを特徴とする船外機用操舵装置。
  2. 【請求項2】 前記流体圧シリンダを、取付ブラケット
    を介して船体に対し直接固定した請求項1記載の船外機
    用操舵装置。
  3. 【請求項3】 前記流体圧シリンダを、取付ブラケット
    を介して前記ガイドチューブ又は前記固定ブラケットに
    取り付けることにより、船体に対し間接的に固定した請
    求項1記載の船外機用操舵装置。
  4. 【請求項4】 前記取付ブラケットの先端部に、ガイド
    シャフトを前記ピストンロッドの移動方向と平行に摺動
    自在に装着し、該ガイドシャフトの一端を前記支持部材
    に固定した請求項2又は3記載の船外機用操舵装置。
  5. 【請求項5】 ティラーを備えた船外機本体が支持フレ
    ームに水平旋回自在に支承され、該支持フレームの先端
    部がガイドチューブに対し鉛直方向に傾動自在に配設さ
    れ、該ガイドチューブに一対の固定ブラケットが配設さ
    れ、該固定ブラケットによって船体に固定される構造の
    船外機に、着脱自在に取り付けられる操舵装置におい
    て、 船体に対し固定される流体圧シリンダと、 該流体圧シリンダのピストンロッドの端部に、ほぼ水平
    方向に旋回自在に中間部が枢着され、先端が前記ガイド
    チューブのほぼ延長線上に配置される第1リンクと、 前記流体圧シリンダの一端に、これと直交して固定され
    る支持部材と、 該支持部材の端部に、一端がほぼ水平方向に旋回自在に
    枢着され、他端を前記第1リンクの基端に枢支連結され
    る第2リンクと、 該第2リンクの先端部に、これと直交する水平軸を中心
    に鉛直方向に回動自在に取り付けられる回転部材と、 該回転部材と前記ティラーの先端側とを枢支連結する連
    結杆とを備えたことを特徴とする船外機用操舵装置。
  6. 【請求項6】 前記流体圧シリンダを、取付ブラケット
    を介して船体に対し直接固定した請求項5記載の船外機
    用操舵装置。
  7. 【請求項7】 前記流体圧シリンダを、前記支持部材を
    介して前記ガイドチューブ又は前記固定ブラケットに取
    り付けることにより、船体に対し間接的に固定した請求
    項5記載の船外機用操舵装置。
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