JP3003037U - ベッカーラダー - Google Patents

ベッカーラダー

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Publication number
JP3003037U
JP3003037U JP1994005130U JP513094U JP3003037U JP 3003037 U JP3003037 U JP 3003037U JP 1994005130 U JP1994005130 U JP 1994005130U JP 513094 U JP513094 U JP 513094U JP 3003037 U JP3003037 U JP 3003037U
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JP
Japan
Prior art keywords
flap
rudder
becker
main rudder
shaft
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1994005130U
Other languages
English (en)
Inventor
泰道 栄
ヘーダー ボルフガング
Original Assignee
ナカシマエンジニアリング株式会社
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Application filed by ナカシマエンジニアリング株式会社 filed Critical ナカシマエンジニアリング株式会社
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Publication of JP3003037U publication Critical patent/JP3003037U/ja
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 転舵性能が高く、後進推進力も得ることがで
きるベッカーラダーを提供する。 〔構成〕 主舵板10の後部にフラップ14をヒンジ軸
12によってヒンジ結合し、主舵板10をこれに取り付
けられる舵軸16を中心に回動させるとともに、フラッ
プ14を舵軸16の後方に設けられる位置不動点22を
中心にヒンジ軸12の回りに回動させるベッカーラダー
において、主舵板10及びフラップ14の最大転舵角を
それぞれ45°以上及び90°以上に設定したことを特
徴とするベッカーラダー。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ベッカーラダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
主舵板の後部にフラップをヒンジ軸によってヒンジ結合し、主舵板をこれに取 り付けられる舵軸を中心に回動させるとともに、フラップを舵軸の後方に設けら れる位置不動点を中心にヒンジ軸の回りに回動させるベッカーラダーは、フラッ プが主舵板よりも大きく転舵されることから、特に、低速での旋回性能が良いこ とが知られている。ところで、従来のベッカーラダーは、主舵板の最大転舵角は 45°に設定され、これに伴ってフラップも最大90°までしか転舵できなかっ た。又、主舵板及びフラップ共、その断面形状は凸形に形成されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
プロペラで起こされた水流は主舵板からフラップを伝わって後方に流れること から、主舵板を最大転舵角に転舵したとしも、水流は慣性によって90°方向転 換はできない。従って、プロペラの推進力だけでは、ベッカーラダーが取り付け られる船体の後部を真横に動かすようなことはできなかった。
【0004】 又、主舵板及びフラップの断面形状が凸形をしていると、水流から受ける力を 逃がすように働き、充分な反力を受けることができない。特に、主舵板の後部寄 りの断面形状が凸形をしていると、これに後続するフラップが充分な反力を受け ることができず、転舵性能も劣る。
【0005】 本考案は、このような課題を解決するものであり、要は、水流の向きを90° あるいはそれ以上にも変更できてスラスタとしても使用でき、且つ、プロペラの 水流を効率的に受けることができるベッカーラダーを提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本考案は、主舵板の後部にフラップをヒンジ軸によってヒン ジ結合し、主舵板をこれに取り付けられる舵軸を中心に回動させるとともに、フ ラップを舵軸の後方に設けられる位置不動点を中心にヒンジ軸の回りに回動させ るベッカーラダーにおいて、主舵板及びフラップの最大転舵角をそれぞれ45° 以上及び90°以上に設定したことを特徴とするベッカーラダーを提供する。
【0007】 又、本考案は、以上の構成のフラップ及び主舵板の後部寄りの断面形状をそれ ぞれ凹形に形成したことを特徴とするベッカーラダーを提供する。
【0008】
【作用】
第一の手段をとることにより、水流は90°以上完全に方向転換され、船体の 真横移動もできるようになり、この点でスラスタの代わりともなる。尚、90° 以上水流の向きを変更させると、後進進推力を得ることもできる。
【0009】 又、第二の手段をとることにより、水流は主舵板からフラップへと伝わって方 向を変換され、その反動として船体は反力を受けるが、このとき、主舵板及びフ ラップが共に凹形の断面形状をしていることにより、反力をより強く受け、大き な方向転換力を得ることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。図1はベッカーラダーの側 面図、図2は平面図であるが、ベッカーラダーは、主舵板10と、主舵板10に 対してヒンジ軸12によってヒンジ結合されるフラップ14とからなるものであ り、主舵板10の中心付近に縦設される舵軸16を回転させることで主舵板10 を転舵するとともに、舵軸16を受ける舵軸受け18とフラップ14との間に介 装したリンク機構20によってフラップ14を主舵板10の後方に設けた位置不 動点22を中心に転舵させるものである。
【0011】 従って、転舵に伴ってフラップ14と位置不動点22との長さは変わることに なるから、前記したリンク機構20はスライドする構成が必要になる。このため 、フラップ14に連結したクロスヘッド24をヒンジ軸12の上端に取り付ける とともに、このクロスヘッド24内にピストン26をスライド可能に収納し、舵 軸受け18から後延されたアーム28に縦に設けられたリンク軸(前記した位置 不動点)22をピストンに回転可能に嵌合して連結したものにしている。
【0012】 ところで、この場合、主舵板10を90°転舵すると、フラップ14はその倍 の90°回動するように設定されている。図3はこれを示すベッカーラダーの平 面図であるが、今、舵軸16とヒンジ軸12までの長さをRとすると、舵軸16 と位置不動点22までの長さaは、a=R×cos45°=R/√2に設定され ている。このような関係にすると、主舵板10を45°まで転舵するときには、 フラップ14の転舵角βは主舵板10の転舵角αのほぼ二倍の関係で転舵され、 それを過ぎるとこれよりも比率が落ちた関係で転舵される。
【0013】 従来のベッカーラダーは、主舵板10の最大転舵角は45°(従って、フラッ プ14は90°)に設定されていたのであるが、本考案では、これを45°以上 、具体的には60〜70°位まで転舵できるようにするのである。尚、主舵板1 0を60〜70°転舵すると、フラップ14は100〜110°程度に転舵され る。プロペラ30で起こされた水流は主舵板10からフラップ14へと伝わって 後方に流れるが、このようにフラップ14が90°以上回動すると、水流もそれ に伴って90°或いはそれ以上方向変換される。従って、スラスタとしても使用 できる。
【0014】 一方、このように主舵板10及びフラップ14を大きく転舵したとしても、フ ラップ14の後端はプロペラ30の後方投影面からはみ出すことはなく、フラッ プ14を殊更小さくしてその性能を低下させる等の事態は起こさせない。一般に 、主舵板10及びフラップ14の縦横の寸法はプロペラ30の径との関係で設計 されるが、従来の主舵板10及びフラップ14は縦の寸法の関係もあってこれら を最大転舵したとしても、横の寸法には未だ余裕があるものであった。
【0015】 図4及び図5はベッカーラダーの平面図であるが、本考案では、フラップ14 の断面形状を凹形に形成するとともに、主舵板10の後部寄りの断面形状を凹形 に形成するのである(一点鎖線は従来の主舵板の外形線)。これにより、主舵板 10及びフラップ14は水流に対してより強い反力を受けることになり、方向転 換力が強い。特に、主舵板10の後部寄りの断面形状を凹形にした点に大きな意 義がある。
【0016】
【考案の効果】
以上、本考案は前記したものであるから、即ち、フラップを90°以上転舵で きるようにしたものであるから、船体の横90°の方向転換も可能であり、更に 、水流を前後反転させることもでき、後進推進力も得ることができる。従って、 転舵性能が鋭敏であるとともに、スラスタの代わりともなるベッカーラダーを現 出できたのである。
【0017】 又、このようにしても、フラップがプロペラの後方投影面からはみ出すような こともなく、フラップを小型化する必要はない。更に、フラップ及び主舵板の後 部寄りの断面形状をそれぞれ凹形にしたことにより、主舵板及びフラップは水流 に対してより強い反力を受けることになり、方向転換力が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すベッカーラダーの側面図
である。
【図2】本考案の実施例を示すベッカーラダーの平面図
である。
【図3】本考案の実施例を示すベッカーラダーの平面図
である。
【図4】本考案の実施例を示すベッカーラダーの平面図
である。
【図5】本考案の実施例を示すベッカーラダーの平面図
である。
【符号の説明】
10 主舵板 12 ヒンジ軸 14 フラップ 16 舵軸 22 位置不動点(リンク軸)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主舵板の後部にフラップをヒンジ軸によ
    ってヒンジ結合し、主舵板をこれに取り付けられる舵軸
    を中心に回動させるとともに、フラップを舵軸の後方に
    設けられる位置不動点を中心にヒンジ軸の回りに回動さ
    せるベッカーラダーにおいて、主舵板及びフラップの最
    大転舵角をそれぞれ45°以上及び90°以上に設定し
    たことを特徴とするベッカーラダー。
  2. 【請求項2】 フラップ及び主舵板の後部寄りの断面形
    状をそれぞれ凹形に形成したことを特徴とする請求項1
    記載のベッカーラダー。
JP1994005130U 1994-04-12 1994-04-12 ベッカーラダー Expired - Lifetime JP3003037U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994005130U JP3003037U (ja) 1994-04-12 1994-04-12 ベッカーラダー

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JP1994005130U JP3003037U (ja) 1994-04-12 1994-04-12 ベッカーラダー

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Publication Number Publication Date
JP3003037U true JP3003037U (ja) 1994-10-11

Family

ID=43138993

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994005130U Expired - Lifetime JP3003037U (ja) 1994-04-12 1994-04-12 ベッカーラダー

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JP (1) JP3003037U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014218142A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 株式会社タカキタ 船舶

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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