JPH0635920Y2 - 船外機の操舵装置 - Google Patents

船外機の操舵装置

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JPH0635920Y2
JPH0635920Y2 JP12025888U JP12025888U JPH0635920Y2 JP H0635920 Y2 JPH0635920 Y2 JP H0635920Y2 JP 12025888 U JP12025888 U JP 12025888U JP 12025888 U JP12025888 U JP 12025888U JP H0635920 Y2 JPH0635920 Y2 JP H0635920Y2
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tiller
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pins
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秀夫 田原
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、船外機の操舵装置に関する。
従来の技術 従来の船外機の操舵装置としては、例えば第8図乃至第
11図に示すようなものがある(実開昭61−172899号公
報、実開昭63−12490号公報等参照)。
第8図において船体1の支持ブラケット40には、一体の
クランプブラケット41,41が取り付けられ、これに対し
て船外機5がスイーベルブラケット11を介して取り付け
られている。そしてロータリーシリンダ42,ダミーティ
ラー43,ティラー44,ダミーティラーピン45等からなる操
舵装置が一対のクランプブラケット41の間にのみ配置さ
れている。
第9図および各構成部分を分解して図示した第10図に示
すように、クランプブラケット41はねじで支持ブラケッ
ト40を挟み付けることにより支持ブラケット40に固着さ
れている。この一対のクランプブラケット41,41の間に
ロータリシリンダ42が配置されて、その両端部の軸46が
それぞれクランプブラケット41を貫通してナット47で固
定されている。
またスイーベルブラケット11の穴48には、舵軸6が回転
可能に挿入され、スイーベルブラケット11の先端部には
穴49が形成され、ここを上記のロータリシリンダ42が貫
通することによりスイーベルブラケット11がロータリシ
リンダ42を介してクランプブラケット41と結合されてい
る。
また上記舵軸6の上端にはティラー44が突出して設けら
れ、その先端部に形成された長穴50にはダミーティラー
43の先端部に取り付けられたダミーティラーピン45が貫
通し、これによってダミーティラー43の揺動が伝達され
てティラー44が揺動する。
即ち、舵輪22の操作により圧油が油室に送られ、ロータ
リシリンダ42を移動させると、それに噛合するピニオン
およびそれと一体のダミーティラー軸12が回転し、第11
図に図示した如くその上端のダミーティラー43が揺動す
る。そしてダミーティラーピン45を介してティラー44を
揺動させることにより舵軸6を回転させ船外機5を操作
するようになっている。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の船外機の操舵装置にあ
っては、第9図及び第11図に示す如く、ティラー44を作
動させるダミーティラー43の長さdがティラー44の長さ
Dよりも短い(d/D≒0.4〜0.6)のため、所要の舵角即
ちティラー回転角αを得るためには、ダミーティラー43
の回転角βを舵角の2倍程度に大きくとる必要がある
(第12図参照)。
しかし、ダミーティラー43を回転させるためのロータリ
シリンダ42が一対のクランプブラケット41,41の間に挿
入されているため、ロータリシリンダ42の長さが短く制
限され、従ってロータリシリンダ42のピストンストロー
クが極めて短く制限されるため、舵角を例えば従来の約
30°から約60°に増大させるに当たっては、ロータリシ
リンダ42のラックに嵌合するダミーティラー軸12と一体
のピニヨンの径を約半分に縮小する必要が生じるので、
ピニヨンの歯も極めて小さいものとなり必然的に歯の強
度が大幅に減少するため、強度上優れたチタニウム等著
しく効果な材料を使用しなければならないという問題点
があった。
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、構造簡単にして強度
的にも優れ操舵性能も向上させた船外機の操舵装置を提
供しようとするものである。
課題を解決するための手段 このため本考案は、舵軸の左右略横方向に延長した位置
に配設された左・右のティラーピンと、これら左・右テ
ィラーピン間の長さよりも長いピン間長さを有する左・
右ダミーティラーピンを装備し回転可能に軸支されたダ
ミーティラーと、前記ティラーピンとダミーティラーピ
ンとを連結するリンクと、前記ダミーティラーを回転さ
せる機構とを設けた。
作用 舵輪を回転させると、ダミーティラーがα(α≒−35°
〜+35°)回転する。
するとこれに伴って、左右両端のティラーピンをリンク
により左右両端のダミーティラーピンに連結したティラ
ーが、ピン間距離が異なるのでβ(β>α β≒−60°
+60°)と大きく回転し、ティラーと一体の船外機もβ
と大きく回転する。
実施例 以下、本考案を図面に基づいて説明する。第1図乃至第
3図は本考案の第1実施例を示す図で、第1図は側面
図、第2図はティラー部の拡大図、第3図は本実施例装
置を説明するための要部を示す舵中央状態の平面図であ
る。
まず構成を説明する。船体1の中心線X−X上のトラン
サム2に設けられたブラケット3に、クランプブラケッ
ト4を介して装着された船外機5において、船外機5中
心線Z−Zに直角な方向に舵軸6から左右に伸びた形状
をしたティラー7がその中央部を舵軸6に枢着され配設
されている。
ティラー7には船外機5がボルト等で固定されておりテ
ィラー7の左右両端には右ティラーピン8と左ティラー
ピン9とが設けられ、両ティラーピン間の長さはlとな
っている。
一方T字型をしたダミーティラー10がスイーベルブラケ
ット11の上面において、舵軸6より船体1前方にティラ
ー6に略平行して上方に設けられている。
そして、このダミーティラー10は右突出部13、左突出部
14、前突出部15を有し、夫々の突出部の先端に右ダミー
ティラーピン16、左ダミーティラーピン17、前ダミーテ
ィラーピン18を有している。また左右のダミーティラー
ピン16,17の中間に軸孔19が設けてあり、この軸孔19が
舵軸6に略平行に設けられスイーベルブラケット11に固
着されたダミーティラー軸12に回転可能に軸支されてい
る。
なお、左右ダミーティラーピン16,17間の長さはLであ
り、この長さLは前記左右ティラーピン8,9間の長さl
よりも長くなっている。
ティラー7とダミーティラー10とは右ティラーピン8と
右ダミーティラーピン16とが右リンク20により、左ティ
ラーピン9と左ダミーティラーピン17とが左リンク21に
より夫々ピン連結されている。又ダミーティラー10の前
突出部15に設けられた前ダミーティラーピン18は、他端
が舵輪22から船外機5のガイドロッドチューブ23まで導
設された操舵ケーブル24に連動して移動するガイドロッ
ド25の先端部とピン連結27されたティラーロッド26の端
部に、ピン連結されている。
なお、船外機5において28はカバーリング、29はエンジ
ンケーシング、30はロワーハウジングである。
次に作用を右転舵状態を示す第4図を参照して説明す
る。
舵輪22を矢視の如く右に回転させることにより、操舵ケ
ーブル24を介してガイドロッド25およびティラーロッド
26が矢印の如く左方に移動する。これに伴ってダミーテ
ィラー10の中間線Y−Yが船体1の中心線X−Xに対し
て左方にα(第4図に於いては約35°)回転する。
一方、その両端を右リンク20および左リンク21にてダミ
ーティラー10の両端に連結されたティラー7と、ティラ
ー7が結合されている船外機5の中心線Z−Zは、船体
1の中心線X−Xに対して左方にβ(第4図に於いては
約60°)だけ回転する。
一般に船体1の中心線X−Xに対して直角の方向に運動
するガイドロッド25により操舵されるダミーティラー10
の回転角度αは片舷0〜35°の範囲までは容易にとれる
が35°以上の角度はとり難い。本考案装置によれば、ダ
ミーティラー10の舵角が容易に作動しうるα=0〜35°
の範囲において、ティラー7及びティラー7に固着され
た船外機5の回転角度βは片舷0〜60°の広い範囲に渡
り転舵できる。
又本考案によればダミーティラー10の回転角0〜35°の
全範囲に渡ってダミーティラー10の回転力によってティ
ラー7をダミーティラーと同じ方向に確実に回転させる
ことができる。
即ち、第3図において、右ダミーティラーピン16と左ダ
ミーティラーピン17とを結ぶ直線V−Vに対して、右リ
ンク20の中心線U1−U1と左リンク21の中心線U2−U2とが
交わって出来る角度φ1およびφ2は、第3図の場合約60
°となっている。
又、ティラー7の右ティラーピン8と舵軸6とを結ぶ直
線W1−W1と、右リンク20の中心線U1−U1とが交わって出
来る角度θ1と、左ティラーピン9と舵軸6とを結ぶ直
線W2−W2と左リンク21の中心線U2−U2とが交わって出来
る角度θ2とは第3図の場合約75°となっている。
一般に、これらの角度φ1,φ2,θ1,θ2が90°±30°
の範囲にあるときは、容易にダミーティラー10の回転力
によりリンク20,21を介してティラー7をダミーティラ
ー10と同じ方向に回転させることができる。これらの角
度が90°−30°=60°より小さい鋭角となるか又は90°
+30°=120°よりも大きい鈍角になった時は、ダミー
ティラー10の回転力によりティラー7を回転させること
が困難となってくる。
ところで、第4図においては前記した角度φ1とθ1とが
各々約25°および15°と60°よりも小さくなっているた
め、右リンク20はダミーティラー10の回転力をティラー
7に伝える作用を殆どしていないが、一方でφ2とθ2
各々約80°および110°と60°〜120°の範囲にあるの
で、ダミーティラー10の回転力は左リンク21を介してテ
ィラー7に確実に伝えられティラー7をダミーティラー
10と同方向に回転させる。
即ち、ダミーティラー10の回転角αと左右リンク21,20
のダミーティラー10の回転力伝達作用は次のようにな
る。αが左右に0°〜20°位までの範囲では左右両リン
ク21,20が共に作用する。αが右に25°〜35°の範囲で
は主として右リンク20が作用し、左リンク21の作用は少
ない。αが左に25°〜35°の範囲では主として左リンク
21が作用し、右リンク20の作用は少ない。
第5図及び第6図には、本考案の第2実施例を示す。こ
の実施例は第1実施例におけるティラー7を船外機5と
一体に形成したものでティラーピン31,32を直接エンジ
ンケーシング29の下面に取り付け、これに左右のリンク
21および20をピン連結したものである。
また、ダミーティラー軸12をリフト33の頂板34上面に設
けると共に、操舵ケーブル24をリフト33の右側面より導
設し、リフト33に設けられたブラケット35にピン固定さ
れたガイドロッドチューブ23を通じてダミーティラー10
の前ダミーティラーピン18に連結してある。本実施例は
船外機5がティラー7を兼ねるので構造が簡単である利
点がある。
第7図には本考案の第3実施例を示す。この実施例は第
2実施例において更に前突出部の無いダミーティラー36
を使用すると共に、左ダミーティラーピン17を、貫通金
具39を通り、船首方向に向いてブラケット37にピン固定
されたガイドロッドチューブ23を通じて船首方向から導
設された操舵ケーブル24に連通したものである。
本実施例は操舵ケーブル24がラケット38や、リフト33の
外部に露出しない利点がある。
考案の効果 以上説明してきたように本考案は構成されているので、
次に記載する効果を奏する。
ダミーティラーを片舷0°〜35°と転舵容易な角度転舵
することにより船外機を片舷0°〜60°と大きく転舵さ
せることができる。
又舵角を大きくするために、従来例の如く高価な材料を
使用する必要がなく安価であるとともに、構造簡単にし
て信頼性に富む。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の第1実施例を示したもの
で、第1図は側面図、第2図はティラー部の拡大図、第
3図は要部を示す舵中央状態平面図、第4図は作用を説
明する右転舵状態を示す平面図、第5図及び第6図は本
考案の第2実施例を示したもので、第5図は側面図、第
6図は左転舵状態を示す平面図、第7図は本考案の第3
実施例を示し左転舵状態平面図、第8図乃至第11図は従
来例を示す図、第12図は従来例の問題点を説明する図で
ある。 5…船外機、6…舵軸、7…ティラー、8…右ティラー
ピン、9…左ティラーピン、10…ダミーティラー、12…
ダミーティラー軸、13…ダミーティラー右突出部、14…
ダミーティラー左突出部、15…ダミーティラー前突出
部、16…右ダミーティラーピン、17…左ダミーティラー
ピン、18…前ダミーティラーピン、20…右リンク、21…
左リンク、22…舵輪、24…操舵ケーブル、29…エンジン
ケーシング、31…右ティラーピン、32…左ティラーピ
ン、36…ダミーティラー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体に舵軸を介して船外機を支持するティ
    ラーと、 該ティラーの左右に各々配設された左右ティラーピン
    と、 船体に揺動自在に支持されたダミーティラーと、 該ダミーティラーの左右に配置され、前記左右ティラー
    ピン間の長さより長いピン間長さを有する左右ダミーテ
    ィラーピンと、 該左右ダミーティラーピンと左右ティラーピンとを連続
    するリンク機構と、 操舵輪などの動きに連動して変位し、前記ダミーティラ
    ーを揺動させる連続機構と、 を有することを特徴とする船外機の操舵装置。
JP12025888U 1988-09-13 1988-09-13 船外機の操舵装置 Expired - Lifetime JPH0635920Y2 (ja)

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JP12025888U JPH0635920Y2 (ja) 1988-09-13 1988-09-13 船外機の操舵装置

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Publication Number Publication Date
JPH0240699U JPH0240699U (ja) 1990-03-20
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JPH0240699U (ja) 1990-03-20

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