JPH06156233A - 鉄道車両用ブレーキ制御装置 - Google Patents
鉄道車両用ブレーキ制御装置Info
- Publication number
- JPH06156233A JPH06156233A JP34146192A JP34146192A JPH06156233A JP H06156233 A JPH06156233 A JP H06156233A JP 34146192 A JP34146192 A JP 34146192A JP 34146192 A JP34146192 A JP 34146192A JP H06156233 A JPH06156233 A JP H06156233A
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- JP
- Japan
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- signal
- brake
- vehicle
- unit
- braking force
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 個々の車両の車輪が滑走状態等となった場合
であっても、他の車両ひいては編成車両全体に対するブ
レーキ力の制御に悪影響が生じるといった不具合を回避
して、編成車両全体としては適切な減速度が得られるよ
うにする。 【構成】 ブレーキ指令部(指令器)1からのブレーキ
指令信号Aが個々の車両のブレーキ制御部2に入力され
るようにし、各ブレーキ制御部2を、その車両の車輪4
の減速度を算出する減速度演算部3と、この演算部3の
出力信号DVxと前記信号Aとの差分を差信号DVとして出
力する差検出部7と、この差信号DVに基づいて弛め指令
信号Rs又は供給指令信号Asを出力する補正演算部8と、
この指令信号Rs,As に応じてその車両の車輪4に対して
ブレーキ力を増減して作用させる出力部14とを備える。
であっても、他の車両ひいては編成車両全体に対するブ
レーキ力の制御に悪影響が生じるといった不具合を回避
して、編成車両全体としては適切な減速度が得られるよ
うにする。 【構成】 ブレーキ指令部(指令器)1からのブレーキ
指令信号Aが個々の車両のブレーキ制御部2に入力され
るようにし、各ブレーキ制御部2を、その車両の車輪4
の減速度を算出する減速度演算部3と、この演算部3の
出力信号DVxと前記信号Aとの差分を差信号DVとして出
力する差検出部7と、この差信号DVに基づいて弛め指令
信号Rs又は供給指令信号Asを出力する補正演算部8と、
この指令信号Rs,As に応じてその車両の車輪4に対して
ブレーキ力を増減して作用させる出力部14とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両用ブレーキ制
御装置に係り、特に、ブレーキ指令部から各車両に対し
て同一のブレーキ指令信号が出力されることによる弊害
を是正するための技術に関する。
御装置に係り、特に、ブレーキ指令部から各車両に対し
て同一のブレーキ指令信号が出力されることによる弊害
を是正するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道車両においては、先頭車両
から各車両に出力されるブレーキ指令信号に対して何ら
かの制御を加え、この制御を加えた信号に基づいて車輪
にブレーキ力を付与するのが通例となっている。その具
体例として、例えば特公平3-7537号公報によれば、図4
に示すように、ブレーキ指令部を構成する指令器50から
第1の信号Vpを出力する一方、車輪51の回転数等を検出
する速度検出器52からの信号に基づいて減速度を算出す
る減速度検出器53と、この検出器53から出力される第2
の信号βと前記第1の信号Vpとの差分を検出する差検出
器54と、この検出器54から出力される第3の信号dBの上
限及び下限を制限するリミッタ55と、このリミッタ55か
ら出力される第4の信号dBr を前記第1の信号Vpから減
算する減算器56と、この減算器56から出力される第5の
信号VBを受けて所定のブレーキ力を車輪51に作用させる
制御器57とを備えたブレーキ制御装置が開示されてい
る。
から各車両に出力されるブレーキ指令信号に対して何ら
かの制御を加え、この制御を加えた信号に基づいて車輪
にブレーキ力を付与するのが通例となっている。その具
体例として、例えば特公平3-7537号公報によれば、図4
に示すように、ブレーキ指令部を構成する指令器50から
第1の信号Vpを出力する一方、車輪51の回転数等を検出
する速度検出器52からの信号に基づいて減速度を算出す
る減速度検出器53と、この検出器53から出力される第2
の信号βと前記第1の信号Vpとの差分を検出する差検出
器54と、この検出器54から出力される第3の信号dBの上
限及び下限を制限するリミッタ55と、このリミッタ55か
ら出力される第4の信号dBr を前記第1の信号Vpから減
算する減算器56と、この減算器56から出力される第5の
信号VBを受けて所定のブレーキ力を車輪51に作用させる
制御器57とを備えたブレーキ制御装置が開示されてい
る。
【0003】そして、前記速度検出器52から減算器56に
至る制御手段は、編成車両の一つの車両 (例えば先頭車
両) にのみ備えられるものであるのに対し、前記制御器
57は、編成車両の各車両毎 (或いは所定の複数の車両
毎) に備えられるものであり、従って、前記減算器56か
ら出力される第5の信号VBは、各車両に対して全て同一
条件で送出されることになる。
至る制御手段は、編成車両の一つの車両 (例えば先頭車
両) にのみ備えられるものであるのに対し、前記制御器
57は、編成車両の各車両毎 (或いは所定の複数の車両
毎) に備えられるものであり、従って、前記減算器56か
ら出力される第5の信号VBは、各車両に対して全て同一
条件で送出されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブレーキ制御装置によれば、速度検出器52が付加さ
れた車輪が滑走状態となった場合には、車輪の回転数が
急激に低下することから減速度が過大であると誤判断さ
れてしまい、減算器56から各車両に送出される第5の信
号VBの値が過少になり、編成車両全体に対するブレーキ
力が不要に弱められ、目標の減速度が得られなくなると
いう問題がある。
来のブレーキ制御装置によれば、速度検出器52が付加さ
れた車輪が滑走状態となった場合には、車輪の回転数が
急激に低下することから減速度が過大であると誤判断さ
れてしまい、減算器56から各車両に送出される第5の信
号VBの値が過少になり、編成車両全体に対するブレーキ
力が不要に弱められ、目標の減速度が得られなくなると
いう問題がある。
【0005】また、速度検出器52が付加されていない車
輪が滑走等によりレールに対して低粘着状態となった場
合には、編成車両の減速度が低下し、この減速度低下を
速度検出器52が検出するため、減算器56から各車両に送
出される第5の信号VBの値は大きくなり、低粘着状態の
車輪があるためにブレーキ力を強めてはならない車両に
対してまでもブレーキ力を強めてしまうことになり、車
輪の滑走等が顕著になり或いは固着状態になるなどの弊
害を招く。
輪が滑走等によりレールに対して低粘着状態となった場
合には、編成車両の減速度が低下し、この減速度低下を
速度検出器52が検出するため、減算器56から各車両に送
出される第5の信号VBの値は大きくなり、低粘着状態の
車輪があるためにブレーキ力を強めてはならない車両に
対してまでもブレーキ力を強めてしまうことになり、車
輪の滑走等が顕著になり或いは固着状態になるなどの弊
害を招く。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、個々の車両の車輪が滑走状態等となった場合
に、編成車両全体に対するブレーキ力の制御に悪影響が
生じるといった不具合を回避して、編成車両全体として
適切な減速度が得られるようにすることを技術的課題と
するものである。
であり、個々の車両の車輪が滑走状態等となった場合
に、編成車両全体に対するブレーキ力の制御に悪影響が
生じるといった不具合を回避して、編成車両全体として
適切な減速度が得られるようにすることを技術的課題と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鉄道車両用
ブレーキ制御装置は、上記技術的課題を達成するため、
以下に示すように構成したことを特徴とする。即ち、各
車両に対するブレーキ指令信号を出力するブレーキ指令
部と、各車両に設けられこのブレーキ指令信号を受けて
車輪にブレーキ力を付与するブレーキ制御部とを備えた
鉄道車両用ブレーキ制御装置において、前記ブレーキ制
御部に、前記ブレーキ力を付与された車輪の減速度を算
出する減速度演算部と、この減速度演算部の出力信号と
前記ブレーキ指令信号とが入力され且つこの両者の差分
を差信号として出力する差検出部と、この差信号に基づ
いてブレーキ力の補正指令信号を出力する補正演算部
と、この補正指令信号に応じて前記車輪に対してブレー
キ力を増減して作用させる出力部とを備えたものであ
る。
ブレーキ制御装置は、上記技術的課題を達成するため、
以下に示すように構成したことを特徴とする。即ち、各
車両に対するブレーキ指令信号を出力するブレーキ指令
部と、各車両に設けられこのブレーキ指令信号を受けて
車輪にブレーキ力を付与するブレーキ制御部とを備えた
鉄道車両用ブレーキ制御装置において、前記ブレーキ制
御部に、前記ブレーキ力を付与された車輪の減速度を算
出する減速度演算部と、この減速度演算部の出力信号と
前記ブレーキ指令信号とが入力され且つこの両者の差分
を差信号として出力する差検出部と、この差信号に基づ
いてブレーキ力の補正指令信号を出力する補正演算部
と、この補正指令信号に応じて前記車輪に対してブレー
キ力を増減して作用させる出力部とを備えたものであ
る。
【0008】
【作用】上記手段によると、ブレーキ指令部からブレー
キ指令信号が出力された場合には、減速度演算部で算出
された車輪の実際の減速度と、前記ブレーキ指令信号が
示す目標の減速度との差分が、差検出部で検出され、こ
の差検出部からの差信号に基づいて補正演算部から出力
される補正指令信号により、車輪にブレーキ力が付与さ
れることになるが、前記実際の減速度を算出するための
車輪と、前記補正指令信号に応じてブレーキ力を付与さ
れる車輪とは、双方共にこのブレーキ制御部により制御
される車輪である。従って、一つのブレーキ制御部によ
り制御される車両の車輪が滑走状態等となっても、この
事が他のブレーキ制御部により制御される車両の車輪に
対して影響を与えることはなくなり、他のブレーキ制御
部においては適切なブレーキ力の制御が行われ、編成車
両全体としては目標値に近い減速度が得られる。
キ指令信号が出力された場合には、減速度演算部で算出
された車輪の実際の減速度と、前記ブレーキ指令信号が
示す目標の減速度との差分が、差検出部で検出され、こ
の差検出部からの差信号に基づいて補正演算部から出力
される補正指令信号により、車輪にブレーキ力が付与さ
れることになるが、前記実際の減速度を算出するための
車輪と、前記補正指令信号に応じてブレーキ力を付与さ
れる車輪とは、双方共にこのブレーキ制御部により制御
される車輪である。従って、一つのブレーキ制御部によ
り制御される車両の車輪が滑走状態等となっても、この
事が他のブレーキ制御部により制御される車両の車輪に
対して影響を与えることはなくなり、他のブレーキ制御
部においては適切なブレーキ力の制御が行われ、編成車
両全体としては目標値に近い減速度が得られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る鉄道車両用ブレーキ制御
装置の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発
明に係るブレーキ制御装置の全体概略構成を示すもの
で、先頭車両等の特定の車両に設置されているブレーキ
指令部の構成要素である指令器1から出力されたブレー
キ指令信号Aは、ブレーキ制御部2に入力されるが、こ
のブレーキ制御部2は編成車両の全車両(或いは所定の
複数の車両)に設置されており、従って前記ブレーキ指
令信号Aは各車両の各ブレーキ制御部2…2に入力され
るものである。
装置の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発
明に係るブレーキ制御装置の全体概略構成を示すもの
で、先頭車両等の特定の車両に設置されているブレーキ
指令部の構成要素である指令器1から出力されたブレー
キ指令信号Aは、ブレーキ制御部2に入力されるが、こ
のブレーキ制御部2は編成車両の全車両(或いは所定の
複数の車両)に設置されており、従って前記ブレーキ指
令信号Aは各車両の各ブレーキ制御部2…2に入力され
るものである。
【0010】前記各ブレーキ制御部2は、減速度演算部
3を有しており、この実施例における減速度演算部3
は、その車両の車輪4の回転数等に基づいて速度を検出
する速度検出器5と、この検出器5からの実速度を示す
信号Vxに基づいて加減速度を演算する加減速度演算部6
とからなる。この加減速度演算部6からの実減速度信号
DVxと、前記指令器1からの目標減速度信号A(ブレー
キ指令信号A)とは、差検出部7に入力され、この差検
出部7においてAからDVxを減じた差分が差信号DVとし
て出力される。
3を有しており、この実施例における減速度演算部3
は、その車両の車輪4の回転数等に基づいて速度を検出
する速度検出器5と、この検出器5からの実速度を示す
信号Vxに基づいて加減速度を演算する加減速度演算部6
とからなる。この加減速度演算部6からの実減速度信号
DVxと、前記指令器1からの目標減速度信号A(ブレー
キ指令信号A)とは、差検出部7に入力され、この差検
出部7においてAからDVxを減じた差分が差信号DVとし
て出力される。
【0011】前記差信号DVは、補正演算部8に入力され
るが、この補正演算部8においては、符号判別部9で差
信号DVが+−のいずれであるかが判別され且つ絶対値演
算部10で差信号DVの絶対値が演算される。この符号判別
の結果に基づいて、切換部11が、絶対値演算部10を弛め
スピード演算部12と供給スピード演算部13とのいずれか
に選択的に切り換える。即ち、符号判別の結果が(+)
である場合には、差信号DVの絶対値が弛めスピード演算
部12に送出されるのに対し、 (−)である場合には、絶
対値が供給スピード演算部13に送出される。
るが、この補正演算部8においては、符号判別部9で差
信号DVが+−のいずれであるかが判別され且つ絶対値演
算部10で差信号DVの絶対値が演算される。この符号判別
の結果に基づいて、切換部11が、絶対値演算部10を弛め
スピード演算部12と供給スピード演算部13とのいずれか
に選択的に切り換える。即ち、符号判別の結果が(+)
である場合には、差信号DVの絶対値が弛めスピード演算
部12に送出されるのに対し、 (−)である場合には、絶
対値が供給スピード演算部13に送出される。
【0012】前記弛めスピード演算部12からはブレーキ
力を弛めるための弛め指令信号Rsが補正指令信号として
出力部14の電空変換部15に送出され、前記供給スピード
演算部13からはブレーキ力を強めるための供給指令信号
Asが補正指令信号として電空変換部15に送出される。前
記弛め指令信号Rs及び供給指令信号Asは、エアの排気流
量及び供給流量のコントロールをも行い得るものであ
る。
力を弛めるための弛め指令信号Rsが補正指令信号として
出力部14の電空変換部15に送出され、前記供給スピード
演算部13からはブレーキ力を強めるための供給指令信号
Asが補正指令信号として電空変換部15に送出される。前
記弛め指令信号Rs及び供給指令信号Asは、エアの排気流
量及び供給流量のコントロールをも行い得るものであ
る。
【0013】前記出力部14においては、応荷重装置16か
らの荷重信号PAC が電空変換部15に入力され、これによ
りその車両の荷重を加味したブレーキ力の設定が電空変
換部15で行われる。この電空変換部15からは、上記各信
号に基づいて設定された空気圧信号PBC がブレーキシリ
ンダ17に送出され、これに伴うブレーキシリンダ17の作
動により、ブレーキシュー18から車輪4にブレーキ力が
付与される。
らの荷重信号PAC が電空変換部15に入力され、これによ
りその車両の荷重を加味したブレーキ力の設定が電空変
換部15で行われる。この電空変換部15からは、上記各信
号に基づいて設定された空気圧信号PBC がブレーキシリ
ンダ17に送出され、これに伴うブレーキシリンダ17の作
動により、ブレーキシュー18から車輪4にブレーキ力が
付与される。
【0014】以上のような構成によれば、指令器1から
出力された目標減速度信号Aと、減速度演算部3(加減
速度演算部6)から出力された実減速度信号DVxとを受
けて、差検出部7において A−DVx=DV が算出さ
れ、このDVの絶対値"DV"の算出と符号判別とが、絶対値
演算部10及び符号判別部9で実行される。そして、図2
に示すように、この判別結果が正(+)の場合には、前
記絶対値"DV"に比例した弛め指令信号Rsが、弛めスピー
ド演算部12から電空変換部15に送出される一方、負
(−)の場合には、前記絶対値"DV"に比例した供給指令
信号Asが、供給スピード演算部13から電空変換部15に送
出される。
出力された目標減速度信号Aと、減速度演算部3(加減
速度演算部6)から出力された実減速度信号DVxとを受
けて、差検出部7において A−DVx=DV が算出さ
れ、このDVの絶対値"DV"の算出と符号判別とが、絶対値
演算部10及び符号判別部9で実行される。そして、図2
に示すように、この判別結果が正(+)の場合には、前
記絶対値"DV"に比例した弛め指令信号Rsが、弛めスピー
ド演算部12から電空変換部15に送出される一方、負
(−)の場合には、前記絶対値"DV"に比例した供給指令
信号Asが、供給スピード演算部13から電空変換部15に送
出される。
【0015】この場合、同図に示すように、前記双方の
指令信号Rs,As の重なり部分つまり前記絶対値"DV"が0
になる近傍には、不感帯αが設けられている。そして、
これらの指令信号RsまたはAsに応じて、ブレーキシリン
ダ17への空気圧信号PBC が制御される。尚、応荷重装置
16から電空変換部15への荷重信号PAC(供給空気源) は、
荷重条件を加味した最大ブレーキシリンダ圧力とするこ
とにより、過大ブレーキ力になることを抑制できる。
指令信号Rs,As の重なり部分つまり前記絶対値"DV"が0
になる近傍には、不感帯αが設けられている。そして、
これらの指令信号RsまたはAsに応じて、ブレーキシリン
ダ17への空気圧信号PBC が制御される。尚、応荷重装置
16から電空変換部15への荷重信号PAC(供給空気源) は、
荷重条件を加味した最大ブレーキシリンダ圧力とするこ
とにより、過大ブレーキ力になることを抑制できる。
【0016】以上の動作を図3のタイムチャートに従っ
て説明すると、指令器1から発せられた目標減速度信号
Aが鎖線で示す特性であり且つ減速度演算部3から出力
された実減速度信号DVxが矢印付実線で示す特性である
場合には、弛め指令信号Rs及び供給指令信号Asは、 (A
−DVx) の差分DVの絶対値"DV"に比例してデューティ比
制御されたON,OFF信号となり、これに応じてブレーキシ
リンダ17への空気圧信号PBC は階段的に増加或いは減少
し、従って実速度は符号Vxで示す特性曲線になる。
て説明すると、指令器1から発せられた目標減速度信号
Aが鎖線で示す特性であり且つ減速度演算部3から出力
された実減速度信号DVxが矢印付実線で示す特性である
場合には、弛め指令信号Rs及び供給指令信号Asは、 (A
−DVx) の差分DVの絶対値"DV"に比例してデューティ比
制御されたON,OFF信号となり、これに応じてブレーキシ
リンダ17への空気圧信号PBC は階段的に増加或いは減少
し、従って実速度は符号Vxで示す特性曲線になる。
【0017】尚、本実施例では、ブレーキ制御部を車両
単位で設け、1つのブレーキ制御部で4軸の車輪にブレ
ーキ力を付与する構成としたが、このブレーキ制御部を
台車単位または各軸単位で設ける構成としてもよい。ブ
レーキ制御部を車両単位で設けた場合、4軸の車軸速度
(=車輪速度)のうち、減速度の一番高い車軸に基づい
て制御することになり、4軸のうち1軸が滑走すると、
この滑走軸が再粘着するようブレーキ力を車両全体で緩
める必要があるが、台車単位または各軸単位に設けた場
合には、その影響が少なくなり、ブレーキ力精度を向上
させることができる。
単位で設け、1つのブレーキ制御部で4軸の車輪にブレ
ーキ力を付与する構成としたが、このブレーキ制御部を
台車単位または各軸単位で設ける構成としてもよい。ブ
レーキ制御部を車両単位で設けた場合、4軸の車軸速度
(=車輪速度)のうち、減速度の一番高い車軸に基づい
て制御することになり、4軸のうち1軸が滑走すると、
この滑走軸が再粘着するようブレーキ力を車両全体で緩
める必要があるが、台車単位または各軸単位に設けた場
合には、その影響が少なくなり、ブレーキ力精度を向上
させることができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明に係る鉄道車両用ブ
レーキ制御装置によれば、ブレーキ指令部から各車両に
ブレーキ指令信号が出力された場合には、個々の車両の
減速度演算部で算出された車輪の実際の減速度と、前記
ブレーキ指令信号が示す目標の減速度との差分が、差検
出部で検出され、この差検出部からの差信号に基づいて
補正演算部から出力される補正指令信号により、その車
両の車輪にブレーキ力が付与されることになるので、一
つのブレーキ制御部を備えた車両の車輪が滑走状態等と
なっても、この事が他のブレーキ制御部を備えた車両の
車輪に対して悪影響を与えるという不具合は生じず、従
って他のブレーキ制御部においては通常通り適切なブレ
ーキ力の制御が行われる。この結果、従来のように先頭
車両等の一つの車両にのみ差検出部を備えて各車両に対
して同一条件のブレーキ指令信号を出力していた場合に
おける編成車両全体に対する不要なブレーキ力の強め或
いは不要な弱めが回避され、編成車両全体としては常に
目標値に近い減速度が得られる。また、各車両のブレー
キ制御部単位でブレーキ指令信号との増減分を制御する
ので、満車状態の車両では必然的にブレーキ力が高くな
り、従来の応荷重装置を省略することができる。更に、
車輪減速度に応じてブレーキ力を増減させるので、従来
の滑走防止装置も不要とすることができる。
レーキ制御装置によれば、ブレーキ指令部から各車両に
ブレーキ指令信号が出力された場合には、個々の車両の
減速度演算部で算出された車輪の実際の減速度と、前記
ブレーキ指令信号が示す目標の減速度との差分が、差検
出部で検出され、この差検出部からの差信号に基づいて
補正演算部から出力される補正指令信号により、その車
両の車輪にブレーキ力が付与されることになるので、一
つのブレーキ制御部を備えた車両の車輪が滑走状態等と
なっても、この事が他のブレーキ制御部を備えた車両の
車輪に対して悪影響を与えるという不具合は生じず、従
って他のブレーキ制御部においては通常通り適切なブレ
ーキ力の制御が行われる。この結果、従来のように先頭
車両等の一つの車両にのみ差検出部を備えて各車両に対
して同一条件のブレーキ指令信号を出力していた場合に
おける編成車両全体に対する不要なブレーキ力の強め或
いは不要な弱めが回避され、編成車両全体としては常に
目標値に近い減速度が得られる。また、各車両のブレー
キ制御部単位でブレーキ指令信号との増減分を制御する
ので、満車状態の車両では必然的にブレーキ力が高くな
り、従来の応荷重装置を省略することができる。更に、
車輪減速度に応じてブレーキ力を増減させるので、従来
の滑走防止装置も不要とすることができる。
【図1】本発明に係る鉄道車両用ブレーキ制御装置の全
体概略構成を示すブロック図である。
体概略構成を示すブロック図である。
【図2】ブレーキ制御部における差検出部からの信号に
対する補正指令信号(弛め指令信号及び供給指令信号)
の特性を示すグラフである。
対する補正指令信号(弛め指令信号及び供給指令信号)
の特性を示すグラフである。
【図3】上記ブレーキ制御部の各構成要素からの信号の
特性を示すタイムチャート図である。
特性を示すタイムチャート図である。
【図4】従来例を示すブロック図である。
1 ブレーキ指令部(指令器) 2 ブレーキ制御部 3 減速度演算部 4 車輪 7 差検出部 8 補正演算部 14 出力部 A ブレーキ指令信号 DV 差信号 Rs 補正指令信号 (弛め指令信号) As 補正指令信号 (供給指令信号)
Claims (1)
- 【請求項1】 各車両に対するブレーキ指令信号を出力
するブレーキ指令部と、各車両に設けられこのブレーキ
指令信号を受けて車輪にブレーキ力を付与するブレーキ
制御部とを備えた鉄道車両用ブレーキ制御装置におい
て、 前記ブレーキ制御部に、前記ブレーキ力を付与された車
輪の減速度を算出する減速度演算部と、この減速度演算
部の出力信号と前記ブレーキ指令信号とが入力され且つ
この両者の差分を差信号として出力する差検出部と、こ
の差信号に基づいてブレーキ力の補正指令信号を出力す
る補正演算部と、この補正指令信号に応じて前記車輪に
対してブレーキ力を増減して作用させる出力部とを備え
たことを特徴とする鉄道車両用ブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34146192A JPH06156233A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34146192A JPH06156233A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06156233A true JPH06156233A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18346249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34146192A Pending JPH06156233A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06156233A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007210358A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Odakyu Dentetsu Kk | 鉄道車両用ブレーキ制御システム |
US8924117B2 (en) | 2012-05-04 | 2014-12-30 | Wabtec Holding Corp. | Brake monitoring system for an air brake arrangement |
US9020667B2 (en) | 2012-06-11 | 2015-04-28 | Wabtec Holding Corp. | Empty-load device feedback arrangement |
JP2015147485A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | Bc圧調整方法およびbc圧調整装置 |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP34146192A patent/JPH06156233A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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