JPH06156188A - 安全ベルト拘束装置 - Google Patents

安全ベルト拘束装置

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JPH06156188A
JPH06156188A JP5185230A JP18523093A JPH06156188A JP H06156188 A JPH06156188 A JP H06156188A JP 5185230 A JP5185230 A JP 5185230A JP 18523093 A JP18523093 A JP 18523093A JP H06156188 A JPH06156188 A JP H06156188A
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belt
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tube
belt restraint
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Artur Foehl
フェール アルツル
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TRW Occupant Restraint Systems GmbH
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R22/195Anchoring devices with means to tension the belt in an emergency, e.g. means of the through-anchor or splitted reel type
    • B60R22/1952Transmission of tensioning power by cable; Return motion locking means therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/28Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車事故時に、安全ベルト拘束装置のベル
トにかかるサージ荷重を減少させるための装置を提供す
る。 【構成】 安全ベルト拘束装置のベルト引張具(16)
は、ベルトリトラクター(10)とベルトリトラクター
から変向金具(12)まで直線的に走行するベルト(1
4)とを有し、休止状態においてベルトの走行方向に直
角になった枢動ブラケット(22)を取付けるU字形の
金具(18)を含んでいる。ベルト引張具が付勢される
と、枢動ブラケットが金具(18)と支持部材(20)
との間を引張られてベルトループを形成する。枢動ブラ
ケットに連結されたケーブル(34、38)にはデカッ
プラ/力制限組立体(36)が配置され、この組立体に
は自動車の車体に支持された案内管(50)と、その中
で入れこ式に収納されたコンバータ管(52)とが設け
られ、ベルトに張力がかかったときに、力の制限と、材
料の塑性変形によるエネルギ転換とが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベルト引張具を備えた自
動車の安全ベルト拘束装置であって、前記ベルト引張具
が係合部材によってベルトと係合しその実効長を短く
し、また前記ベルト引張具の駆動が、自動車の事故時の
衝撃力による自動車の車体に対する自動車部材の相対的
な移動によって生じる、そのような安全ベルト拘束装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の安全ベルト拘束装置は、例え
ば、独国出願公開公報DE3,131,637A1から
知られている。大きな自動車事故時の衝撃状態において
は、前記領域において自動車の車体に変形が生じ、エン
ジン/トランスミッション組立体が自動車の車体に対し
て相対的に移動する。このような相対的な変位から、ベ
ルト引張具のために必要な直線駆動はケーブルによって
得ることができる。
【0003】各種設計になるベルト引張具が知られてお
り、係合部材によってベルトと係合させ、ベルト装置か
らベルトの緩みを引きだし、ループを形成するものがあ
る。その1つの例が独国出願公開公報DE3,044,
951A1に記載されたベルト引張具であり、その駆動
は火工技術によるピストン/シリンダー装置によって行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ベルト引張具の駆動を
自動車事故の場合に自動車の車体に対する相対的な変位
を受ける自動車の部材を感知して行う場合には、ベルト
と係合する力は余り大きくないようにしなければならな
い。この力の制限は、例えば、自動車の部材の、ベルト
と係合する係合部材に対する運動を伝達するために用い
られているケーブルの設計ブレークポイントによって得
られる。しかしながら、そのような設計ブレークポイン
トの寸法取りが重要である。
【0005】高性能の自動車安全ベルト拘束装置におい
ては、その目的は、エネルギ転換によってベルトに生じ
るサージ荷重を減少させることにある。そのようなエネ
ルギ転換装置の1つは、ベルトの力の流れの中に位置し
た力制限装置によって達成することができ、その部品は
互いに他に対して移動することができて、荷重が生じた
時に、相対的に変位の中で材料の塑性変形が生じる。こ
の目的に適した1つのその様な力制限装置は、例えば、
独国出願公開公報DE3,933,6721A1に記載
されており、これはベルトロック装置と自動車の車体に
おける固定装置との間に組込むのに適している。
【0006】上述したタイプのベルト引張具を用いると
きには、自動車の部材と係合部材との間に置ける力の流
れの中でその様な力制限装置を含ませることは、自動車
の乗員の前方への移動と、それによって生じるエネルギ
移動とが、自動車の部材の自動車の車体に対する相対的
な変位が既に得られて、ケーブルを係合部材から分離さ
せる程度にまで既に到達するまでは発生しないので適し
ていない。
【0007】
【課題を解決するための課題】本発明によると、安全ベ
ルト拘束装置はベルト引張具における設計ブレークポイ
ントの寸法取りを厳しくしなくても作り出すことがで
き、ベルト引張の後で正確に規定された距離に亘って係
合部材を自動車の部材から分離させることを信頼性高く
行い、従って、ベルト引張具を用いることによってベル
ト装置内のサージ荷重を減少させるために、力転換装置
を配置させることの可能性もまた利用することができ
る。
【0008】このことは前述した種類の安全ベルト拘束
装置によって達成され、自動車部材と係合装置との間の
力の流れの中でデカップリング装置を含み、前記デカッ
プリング装置が2つのカップリング部材からなり、前記
カップリング部材が積極的に連結されており、また互い
に他から離れる運動方向の荷重の下で互いに他に関して
相対的に移動することができ、ベルト側に位置した第1
カップリング部材が、引張装置の第1部分を介して前記
係合装置に連結され、駆動側に位置した第2カップリン
グ部材が、引張装置の第2部分を介して自動車部材に連
結されており、前記第2カップリング部材案内装置内で
移動し、前記案内装置が自動車の車体に支持され、ベル
ト引張中に第2カップリング部材の移動を制限するため
のストッパを設けており、さらに、前記案内装置と第2
カップリング部材との間の逆行防止装置が設けられてい
て、第2カップリング部材がストッパから離れようとす
る戻り運動を妨害することを特徴とする。例えば、自動
車事故時に、エンジン/トランスミッション組立体が自
動車の車体に関して相対的に移動され、この相対運動は
引張装置、特にケーブルによって第2カップリング部材
に伝達され、前記第2カップリング部材は案内装置のス
トッパの方へ、移動し、自動車事故が大きい時にこのス
トッパ作動が得られる。第2カップリング部材のこれ以
上の移動は自動車の車体によって支持されているストッ
パによって防がれている。過荷重状態が発生すると、ケ
ーブルは第2カップリング部材のところで破断するが、
第2カップリング部材は逆行防止装置が付勢されること
により、ストッパに近い位置に配置されたままで残る。
結果として、ベルト装置は、第2カップリング部材が正
確に規定された長さだけ移動した後で、自動車の部材か
ら分離される。
【0009】本発明の1つの有利な実施例によると、第
2カップリング部材と第1カップリング部材に固定され
た引張装置の部分との間に力制限装置を配置してこの特
性を利用することができ、力制限装置の中で材料の塑性
変形によってエネルギ転換が生じる。この目的のため
に、第1カップリング部材は前記第2の管状カップリン
グ部材の中で滑動可能的に収納されたピストンの形をし
ており、第1カップリング部材と第2カップリング部材
との間の積極的な駆動が、前記ピストンによって半径方
向内側に向かって支持されたローラーによって得られ、
前記ローラーが前記第2の管状カップリング部材の壁部
と係合し、荷重がかかった時には、材料の塑性変形を伴
って前記管の中へ貫通する。このようにして、デカップ
リング装置は力制限装置と一緒になってコンパクトな、
細長い組立体を形成し、これは特別な困難もなしに自動
車の中へ収納することができる。この組立体の全ての部
品は、材料も製造誤差も特に厳しい要求を受けていない
ので、連続生産においては低価格で生産することができ
る。
【0010】本発明のさらに有利な実施例によると、ベ
ルト引張具は、ベルトの自由走行端部のところで、それ
から少し離れて支持部材が、またベルトの反対側の端部
のところで、これもまたそれから少し離れて係合部材が
設けられていることを特徴とする。ベルト引張具が付勢
されると、前記係合装置が前記ベルトの方へ移動し、前
記ベルトが支持部材の方へ移動し、最終的には前記係合
装置が前記支持部材を通過して、ベルトの中にベルトの
走行方向に平行にループを形成し、この場合、前記係合
装置が枢動ブラケットの2つの平行なアームの第1端部
の間で保持され、前記枢動ブラケットが、前記ベルト引
張具の休止状態にある時には、前記ベルトに対して横方
向に保持された前記アームのエッジにおいて、前記支持
部材に支持され、また、前記ベルト引張具の第1部分が
前記枢動ブラケットのアームの第2端部に連結されてい
る。1つのそのようなベルト引張具は自動車の中で収納
するのに殆ど空間を必要とせず、またベルトに対してそ
れを傷付けないようにしてゆるやかな係合する。
【0011】本発明のさらなる特徴と利点は、以下の記
述と添付した図面とを参照することによって明らかにな
るであろう。
【0012】
【実施例】従来技術による安全ベルト装置において、ベ
ルトリトラクター10は自動車の床に近い自動車の中心
コラムに固定されている。前記ベルトリトラクターを介
して変向金具12が自動車の中心コラムに固定され、そ
の高さは多かれ少かれ乗員の頭の高さになっている。ベ
ルトリトラクター10との変向金具12との間には、ベ
ルト部分14が直線状になって延在し、全体的に番号1
6で示したベルト引張具がこのベルト部分14を連結し
ている。
【0013】前記ベルト引張具16は、これもまた自動
車の中心コラムに固定されたU字形金具18を有してい
る。金具18の2つの側部18a、18bは支持部材2
0によって一緒に連結されており、これは、図1から明
らかなるように、剛的なピンによって形成され、前記ピ
ンは、その一端において、金具18の側部18bの外側
に位置するフランジ20aを有し、他端においては、2
0bで示したように、側部18aに対してリベット止め
されている。前記支持部材20は、金具18の側部18
bにおける適当な凹所と係合した鼻状部20cによっ
て、金具18の中で回転できないようにして保持されて
いる。
【0014】金具18には、図1、図2、および図3に
示したように、枢動ブラケット22が休止状態で保持さ
れている。この枢動ブラケットは互いに他と離れた2つ
の平行なアーム24、26を有し、これらはその第1端
部において剛的なスピンドル25によって一緒に連結さ
れており、前記スピンドルにはローラー30が自由に回
転できるようにして取付けられている。前記ローラー3
0はベルトにおけるベルト引張具と係合した係合部材を
形成する。前記アーム24、26の他端の間では、ティ
ー形のステー32が回転可能的に取付けられている。こ
のステー32に対して第1のケーブル部分34が固定さ
れている。前記枢動ブラケット22は、図1から図3ま
でにおいて休止状態にあるように示されている。シャー
ピン37、39によって保持され、これらは、一方で、
金具18の側部18a、18bにあり、他方で、枢動ブ
ラケットの22のアーム24、26にあって、互いに他
と整列された孔によって位置付けられている。この休止
状態においては、枢動ブラケット22のアーム24、2
6は、ベルト部分14の走行方向に対して横方向に位置
している。前記枢動ブラケット22は支持部材20の上
でアーム24、26のエッジによって支持されている。
この支持部材はベルト部分14の一方の側においてそれ
から少し離れて位置しており、ローラー30はベルト部
分14の反対側からある距離をおいて位置している。こ
のようにしてベルトは支持部材20とローラー30との
間、また枢動ブラケット22のアーム24と26との間
でも障害物なしで案内される。
【0015】前記ケーブル部分34は、以下に図6、図
7および図8を参照しながらもっと詳細に説明するよう
に、デカップラ/力制限組立体36に導かれている。個
々から、ケーブルの第2の部分38が、自動車の事故時
に、自動車の車体、特にエンジンとトランスミッション
組立体との間で変位を受ける自動車部材に導かれる。
【0016】ベルト引張具が付勢されると、張力はケー
ブル部分34と枢動ブラケット22のステー32とを介
して伝達され、この力が先ずシャーピン37、39を切
断する。次に、支持部材20によって支持される枢動ブ
ラケット22が先ず旋回され、ローラー30は、それが
ベルト部分14と接触するようになるまで、変向金具1
2の方向へ移動される。さらに枢動ブラケット22が旋
回され、支持部材20の表面上を滑らされ、ベルトはロ
ーラー30によって支持部材20の表面に抗して案内さ
れ、その後、支持部材20の周りで徐々に変向されてい
く。同時に、枢動ブラケット22は、図4に示したよう
に、支持部材20の表面上を滑動し、ステー32の近く
におけるアーム24、26の端部は金具18のベースに
あたり、その中で案内される。次に、枢動ブラケット2
2は支持部材20と金具18のベースとの間を引張ら
れ、ベルト部分14の中にループ部分を形成させる。こ
の状態は図5に示されている。このベルトのループは枢
動ブラケット22がステー34と共にさらに下方へ移動
することによって、ケーブル34を介して伝達される張
力が終結するまで拡大される。
【0017】ベルト引張具が付勢される前は、ベルトリ
トラクター10は、自動車とベルトとの両者の動きに敏
感なブロック機構によってロックされている。結果とし
て、変向金具12から自動車の乗員へ導かれているベル
ト部分は、ベルトのループ形成中に短くなる。
【0018】図6、図7、および図8に示したデカップ
ラ/力制限組立体36についてもっと詳細に説明する。
【0019】この組立体36は案内管50を有し、これ
はその下端における自動車の車体に支持するためのフラ
ンジ50aと、この案内管50の中で入れこ式に移動可
能的に収納されたコンバータ管52と、2つのカップリ
ング部材54、56とからなっており、前記第1のカッ
プリング部材56はベルト張力端部においてケーブル部
分34に連結され、第2のカップリング部材54は駆動
端部においてケーブル部分38に連結されている。前記
案内管50のフランジ部50a側の端部においては、ブ
ッシュ50bが組込まれており、案内管50の中でのコ
ンバータ管52の動きを停めるための装置となってい
る。前記カップリング部材56は、ケーブル部分34の
端部におけるプレスばめとしてのピストンを形成する。
このピストンはまた、図の中に示されているものとは異
なった一体部材として形成されてもよい。前記カップリ
ング部材54はコンバータ管52のベースに固定され、
ロックボール58を支持するための傾斜のついたランプ
表面54aを有していることが特徴である。これらのロ
ックボール58aはコンバータ管52の壁部における窓
状の開口52aから突出し、案内管50の内側と接触す
るようになっている。ゴム製の弾性材料でできたリング
60によって、ロックボール58は予荷重をかけられて
いて、案内管50の内側と係合されている。ランプ表面
54aの傾斜度は、コンバータ管52が、ストッパとし
て作用するブッシュ50bの方向へは障害なく移動する
ことができるように選択され、その反対方向の動きの場
合には、ロックボール58は、それらが、ランプ表面5
4aによって案内管50の壁部に対して押付けられて、
壁部を大きな荷重で変形させ、コンバータ管52を案内
管50にロックしてしまうという点において効果を発揮
する。この状態が図7に示されている。
【0020】コンバータ管52は第1部分52bを有
し、その外直径は案内管50の内直径に合致しており、
また、直径の小さな第2部分52cをも有し、これは案
内管50の内側と一緒になって環状ギャップを形成す
る。これら2つの部分52bと52cとの間には、コン
バータ管52の内側に段階部分が形成されている。図
6、図7に示された位置においては、カップリング部材
56はこの肩部とカップリング部材54との間に位置し
ている。カップリング部材にはエプロン部54dによっ
て形成された全体的にポット形になった連続部分が設け
られている。このエプロン部54dの外部エッジは、カ
ップリング部材56を図6に示したような休止状態を画
定するためのストッパとしての役割を果たさせる。この
状態においては、ケーブル部分34におけるプレスばめ
としてのカップリング部材56の部材がエプロン部54
dの内部空間の中へ突出している。カップリング部材5
6は、カップリング部材54から離れて対面した端部に
おいて、直線方向に互いに他と向かい合う2つの凹所を
有し、その各々の中にはローラー62、64がそれぞれ
収納されている。ローラー62、64の外周部にはコン
バータ管52の部分52cの内直径から突出している。
【0021】図6に示したような休止状態を基本とし
て、ケーブル部分38に対して矢印F1の方向に張力が
かかると、コンバータ管52は案内管50の中で、スト
ッパとして作用するブッシュ50bの方向へ移動する。
この動きの中で、コンバータ管52の部分52bと52
cとの間における段階部分は、ローラー62、64に出
会っており、これらのローラーを介してカップリング部
材56はこの動きの中に含まれることになる。ケーブル
部分34を介して、図1、図2に示されたベルト引張具
が付勢される。もし大きな自動車事故の衝撃力を生じる
と、コンバータ管52はそれがブッシュ52bにあたる
まで移動する。自動車の衝撃力がとくに大きい時には、
ケーブル部分38はカップリング部材54から離れるこ
ともできる。いずれの場合にも、コンバータ管52はロ
ックボール58によって案内管50に対する移動された
位置において固定される。ベルトに張力がかかった後、
図7に示したような状態が生じる。この状態において
は、自動車の乗員が前方へ移動することによって、ケー
ブル部分34には矢印F2の方向へ張力が結果として生
じる。この張力F2の影響でロックボール58は案内管
50の壁部と強制的に係合させられる。力F2が力制限
が望ましいような臨界的なしきい値に到達すると、ロー
ラー62、64はコンバータ管52の部分52b、と5
2cとの間の段階部分を乗り越えて、部分52cのかべ
ぶを貫通する。部分52cの材料は塑性変形し、その結
果エネルギを転換することができる。ピストンを形成し
ているカップリング部材56は、コンバータ管52の中
で、図8に示したような矢印F2の方向へ移動される。
コンバータ管52の自由端は、カップリング部材56の
ためのストッパを形成している半径方向内側に向かった
カラーによって閉じられている。
【0022】図から明らかなように、コンバータ管52
の部分52cは、自由端に向かって拡大する壁断面を有
していて、対称的に力制限レベルを増加させる。
【0023】図6に示したような休止状態においては、
コンバータ管52は、分離可能な部材70によって案内
管50のところで画定されている。
【0024】このように、説明したデカップラ/力制限
組立体36は、ベルト引張具をケーブル部分38から、
あるいはそれに連結された自動車部材から信頼性高く分
離させ、ベルト装置から過大な力が信頼性高く除かれる
ことになる。望ましい力制限とエネルギ転換のために、
ベルトの引張が完了するまではコンバータの効果が生じ
ないので、コンバータ管50においては常に十分な長さ
の部分52cが利用可能になっている。組立体36はコ
ンパクトで、単に2、3の構造体を含むだけであり、製
造誤差にも大きな要求がない。この組立体はまた既存の
安全ベルト装置に組込むのが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】既存の安全ベルト装置に組込まれたベルト引張
具の、部分断面的な概略側面図。
【図2】図1に示した装置の透視図。
【図3】休止状態になっている実際のベルト引張具の断
面図。
【図4】ベルト引張具の付勢直前の状態を示す、図3に
対応する側面図。
【図5】ベルトループを形成する過程の中におけるベル
ト引張具を示す、図1及び図2に対応する図。
【図6】装置に組込まれたデカップラ/力制限組立体の
休止状態にあるところを示す縦断面図。
【図7】装置に組込まれたデカップラ/力制限組立体の
ベルト引張後の状態を示す縦断面図。
【図8】装置に組込まれたデカップラ/力制限組立体の
力制限の結果としてのエネルギ転換状態を示す縦断面
図。
【符号の説明】
14 ベルト 16 ベルト引張具 18 金具 20 支持部材 22 枢動ブラケット 24、26 アーム 30 係合部材 34 第1部分 38 第2部分 50 案内装置 50b ストッパ 52 コンバータ管 52a 開口 54 第2カップリング部材 54a 傾斜表面 54d スリーブ部分 56 第1カップリング部材 58 逆行防止装置 62、64 ローラー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト引張具(16)を備えた自動車の
    安全ベルト拘束装置であって、前記ベルト引張具が係合
    部材(30)によってベルト(14)と係合しその実効
    長を短くし、また前記ベルト引張具の駆動が、衝撃を受
    けた場合における自動車の車体に対する自動車部材の相
    対的な移動によって生じる、そのような安全ベルト拘束
    装置において、自動車部材と係合装置(30)との間の
    力の流れの中にデカップリング装置を有し、前記デカッ
    プリング装置が2つのカップリング部材(54、56)
    からなり、前記カップリング部材が力伝達的に一緒にな
    って連結されており、また互いに他から離れる運動方向
    の荷重の下で互いに他に関して相対的に移動することが
    でき、ベルト側に位置した第1カップリング部材(5
    6)が、引張装置の第1部分(34)を介して前記係合
    装置(30)に連結され、駆動側に位置した第2カップ
    リング部材が、引張装置の第2部分(38)を介して自
    動車部材に連結されており、前記第2カップリング部材
    (54)は、案内装置(50)内で移動し、前記案内装
    置が自動車の車体に支持され、ベルト引張中に第2カッ
    プリング部材(54)の移動を制限するためのストッパ
    (50b)を備えており、さらに、前記案内装置(5
    0)と第2カップリング部材(54)との間に逆行防止
    装置(58)が設けられていて、第2カップリング部材
    (54)がストッパ(50b)から離れようとする戻り
    運動を妨害するように構成された安全ベルト拘束装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の安全ベルト拘束装置にお
    いて、前記案内装置が第2カップリング部材(54)を
    滑動可能的に収納している案内管(50)からなってい
    る安全ベルト拘束装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の安全ベルト拘束装置にお
    いて、前記逆行防止装置(58)がローラーロックによ
    って形成される安全ベルト拘束装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の安全ベルト拘束装置にお
    いて、前記第2カップリング部材(54)が前記案内管
    (50)内で入れこ式移動可能になった管(52)の中
    に組込まれ、前記ローラーロックが少なくとも1つのロ
    ーラー(58)を有し、前記ローラーが前記第2カップ
    リング部材(54)の傾斜表面(54a)において半径
    方向内側に向かって支持され、管(52)の壁部におけ
    る開口(52a)を通して前記案内管(50)の内側と
    係合する安全ベルト拘束装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の安全ベルト拘束装置にお
    いて、前記第1カップリング部材(56)が、前記管
    (52)の中で滑動可能的に収納されたピストンの形を
    有しており、第1カップリング部材(56)と第2カッ
    プリング部材(54)との間の力伝達結合が、前記ピス
    トンによって半径方向内側に向かって支持されたローラ
    ー(62、64)によって得られ、前記ローラーが前記
    管(52)の壁部と係合し、荷重がかかった時には、材
    料の塑性変形を伴って前記管の中へ貫通する安全ベルト
    拘束装置。
  6. 【請求項6】 請求項4あるいは5記載の安全ベルト拘
    束装置において、引張装置の前記第2部分(38)が、
    その駆動端において、前記管(52)のベース部に配置
    されたカップリング部材に固定され、前記傾斜表面(5
    4a)が前記カップリング部材に形成されている安全ベ
    ルト拘束装置。
  7. 【請求項7】 請求項4あるいは5記載の安全ベルト拘
    束装置において、前記カップリング部材には、前記ピス
    トンに対面した端部において、スリーブ部分(54d)
    が設けられており、その外側エッジにおいて前記ピスト
    ン(56)が接触してその休止状態を確立しており、ま
    た前記スリーブ部分の中へピストンが部分的に延在して
    いる安全ベルト拘束装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7までのいずれか一つの項
    記載の安全ベルト拘束装置において、前記ベルト引張具
    (16)が係合装置(30)によってベルトと係合し、
    ループを形成する安全ベルト拘束装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までいずれか一つの項記
    載の安全ベルト拘束装置において、前記ベルト引張具
    (16)が自由に走行するベルト(14)の一方の側
    で、ベルトから少し離れて位置した支持部材(20)
    と、ベルトの他方の側において、ベルトから少し離れて
    位置した前記係合装置(30)とからなっていることを
    特徴とし、ベルト引張具が付勢されると、前記係合装置
    (30)が前記ベルト(14)の方へ移動し、前記ベル
    トが支持部材(20)の方へ移動し、最終的には前記係
    合装置(30)が前記支持部材(20)を通過して、ベ
    ルトの中にベルトの走行方向に平行にループを形成し、
    この場合、前記係合装置(30)が枢動ブラケット(2
    2)の2つの平行なアーム(24、26)の第1端部の
    間で保持され、前記枢動ブラケットが、前記ベルト引張
    具(16)の休止状態にある時には、前記ベルト(1
    4)に対して横方向に保持された前記アーム(24、2
    6)のエッジにおいて、前記支持部材(20)に支持さ
    れ、また、前記ベルト引張具の第1部分(32)が前記
    枢動ブラケット(22)のアーム(24、26)の第2
    端部に連結されている安全ベルト拘束装置。
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