JPH06155131A - フライスカッタのバランス調整機構 - Google Patents

フライスカッタのバランス調整機構

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JPH06155131A
JPH06155131A JP32002592A JP32002592A JPH06155131A JP H06155131 A JPH06155131 A JP H06155131A JP 32002592 A JP32002592 A JP 32002592A JP 32002592 A JP32002592 A JP 32002592A JP H06155131 A JPH06155131 A JP H06155131A
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JP
Japan
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milling cutter
hole
balance adjustment
balance
holes
Prior art date
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Pending
Application number
JP32002592A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiya Shino
恵也 篠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP32002592A priority Critical patent/JPH06155131A/ja
Publication of JPH06155131A publication Critical patent/JPH06155131A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成で微妙なバランス調整を容易かつ高
精度に行うことを可能にする。 【構成】カッタ本体12の外周部から中心に向かって所
定の深さまで形成される複数の穴部42と、各穴部42
の開口部側を閉塞する盲ねじ44と、前記穴部42内に
増減可能に収容される複数の小径なボール46とを備え
る。穴部42は、カッタ本体12の外周部に刃部20に
対応して等角度間隔ずつ離間して設けられており、この
穴部42の開口部側にねじ溝48が設けられ、このねじ
溝48に盲ねじ44が螺合する。ボール46は、微妙な
バランス調整が可能なようにその直径および重量が設定
されており、例えば、鉛、鉄または超硬で形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライスカッタの回転
時におけるバランスを調整するためのフライスカッタの
バランス調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、フライスカッタに取着される刃部
は、切削チップを繰り返し再研磨することにより効率的
な活用が可能となっている。また、切削チップの性能の
向上に伴い、高速度回転による切削加工が行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に切削チップが再研磨されると、各刃部に重量差が生じ
てしまい、特に高速度回転による切削加工を行う際に回
転のバランスが崩れてしまう場合が多い。これによっ
て、フライスカッタを支持する主軸に振動が発生し、さ
らにカッタ本体自体が振動して切削チップの刃先が欠損
する等の問題が指摘されている。
【0004】そこで、砥石のバランス調整機構として知
られているように、回転体の側面に形成された環状溝に
沿ってバランスウエイトを移動させることによりバラン
ス調整を行う構造を採用することが考えられる。しかし
ながら、このバランスウエイト自体の重量が大きいた
め、微妙なバランス調整が困難となり、特に高速度回転
による切削加工を行うフライスカッタに適用することが
できない。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、簡単な構成で微妙なバランス調整を容易かつ高精
度に行うことが可能なフライスカッタのバランス調整機
構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、外周部に複数の刃部を備えて回転駆動
されるカッタ本体に設けられるフライスカッタのバラン
ス調整機構であって、前記カッタ本体の外周部から中心
に向かって所定の深さまで形成される複数の穴部と、前
記穴部の開口部側を閉塞する栓部材と、前記穴部内に増
減可能に収容される複数の充填部材と、を備えることを
特徴とする。
【0007】前記栓部材は、前記穴部の開口部側に設け
られたねじ溝に螺合する盲ねじであることが好ましい。
【0008】
【作用】上記の本発明に係るフライスカッタのバランス
調整機構では、カッタ本体の外周部に形成された複数の
穴部に所定の数の充填部材が収容された後、この穴部の
開口部側が栓部材で閉塞されることにより、フライスカ
ッタのバランス調整作業が容易に遂行される。しかも、
刃部の再研磨等により微妙なバランス調整が必要な際に
は、対応する穴部に収容されている充填部材の数を増減
させるだけでよく、この微妙なバランス調整を迅速かつ
高精度に行うことができる。
【0009】さらに、栓部材が穴部に設けられたねじ溝
に螺合される盲ねじであるため、カッタ本体の回転時に
遠心力により半径外方向に付勢される充填部材がこの穴
部から外部に導出されることを確実に阻止することがで
きる一方、前記盲ねじを螺回させるだけで該盲ねじの着
脱作業が容易に遂行される。
【0010】
【実施例】本発明に係るフライスカッタのバランス調整
機構について実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下
に説明する。
【0011】図1乃至図3において、参照符号10は、
本実施例に係るバランス調整機構が採用されるフライス
カッタを示す。このフライスカッタ10は、リング状の
カッタ本体12を備え、このカッタ本体12の中央部に
主軸挿入用孔部14が形成される。カッタ本体12の外
周部には、所定角度ずつ離間して複数の取付溝部16が
設けられ、この取付溝部16には、カッタ本体12の外
周部から円弧状に切り欠いて切屑用チップポケット18
が連通する。
【0012】取付溝部16に、刃部20がクランプ部材
22を介して位置調整可能に固着される。この刃部20
は、ブレード24とこのブレード24の先端に設けられ
るチップ26とを備える。図3に示すように、カッタ本
体12には、軸方向(矢印A方向)に指向して調整ねじ
28がねじ込まれており、この調整ねじ28がブレード
24の底部に係合することにより、刃部20の矢印A方
向に対する位置調整が行われる。
【0013】クランプ部材22は、略楔形状を有してお
り、止めねじ30、32を介してカッタ本体12に固着
される。
【0014】図1および図3に示すように、このカッタ
本体12には、本実施例に係るバランス調整機構40が
設けられる。このバランス調整機構40は、カッタ本体
12の外周部から中心に向かって所定の深さまで形成さ
れる複数の穴部42と、各穴部42の開口部側を閉塞す
る盲ねじ(栓部材)44と、前記穴部42内に増減可能
に収容される複数の小径なボール(充填部材)46とを
備える。
【0015】穴部42は、カッタ本体12の外周部に刃
部20に対応して等角度間隔ずつ離間して設けられてお
り、この穴部42の開口部側にねじ溝48が設けられ、
このねじ溝48に盲ねじ44が螺合する。ボール46
は、微妙なバランス調整が可能なようにその直径および
重量が設定されており、例えば、鉛、鉄または超硬で形
成されている。
【0016】次に、このように構成される当該バランス
調整機構40の動作について、これを採用するフライス
カッタ10の動作との関連で説明する。
【0017】まず、所定の刃部20が固着された状態
で、カッタ本体12の各穴部42が空の状態でこの穴部
42のねじ溝48に盲ねじ44が螺合して前記穴部42
が閉塞される。そこで、図示しない動的釣合装置によっ
てフライスカッタ10の回転バランスの検査が行われ、
アンバランスな穴部42の位置と量とが検出される。そ
の検出結果に基づいて、アンバランスな位置の穴部42
内にボール46を入れ、さらに、上記の検査が繰り返し
行われることによってボール46の数が増減され、結果
的にバランス調整がなされる。
【0018】上記バランス調整終了後に、カッタ本体1
2の孔部14に図示しないフライスの主軸が嵌着され、
この主軸の回転作用にフライスカッタ10が、図2中、
矢印X方向に回転される。このため、各刃部20を構成
するチップ26により図示しないワークが切削されると
ともに、切屑がチップボケット18を介して外部に排出
される。
【0019】フライスカッタ10による切削加工が継続
されると、刃部20のチップ26に損耗が発生する。従
って、損耗したチップ26を再研磨した後、該刃部20
をカッタ本体12に対して位置決めする作業が行われ
る。その際、チップ26が再研磨された刃部20では、
重量が変化してしまい、フライスカッタ10全体のバラ
ンスが崩れるおそれがある。
【0020】ここで、本実施例では、再研磨後の刃部2
0の位置に対応する穴部42内のボール46の数を減ら
したり、他の穴部42内にボール46を補充することに
より、フライスカッタ10全体のバランスを微妙に調整
することができるという効果が得られる。特に、ボール
46を小径かつ軽量(例えば、0.1g/個)に設定す
ることにより、上記フライスカッタ10全体のバランス
調整を高精度に遂行することが可能になる。さらに、所
望の穴部42内のボール46の数を増減するだけでよい
ため、バランス調整作業を迅速に行うことができる。
【0021】しかも、バランス調整機構40は、実際
上、穴部42と盲ねじ44とボール46とからなり、そ
の全体構成が簡単でコストの高騰を有効に阻止すること
が可能になるという利点がある。
【0022】さらにまた、穴部42に設けられたねじ溝
48に盲ねじ44が螺合されているため、カッタ本体1
2の回転時に遠心力により前記穴部42内のボール46
が半径外方向に付勢される際、該盲ねじ44が強固に螺
着されてこの穴部42から該ボール46が外部に導出す
ることを確実に防止することができる。一方、盲ねじ4
4を螺回させるだけでこの盲ねじ44の着脱作業が容易
に遂行されるため、フライスカッタ10のバランス調整
作業全体を一層迅速に行うことが可能になる。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るフライスカッタのバランス
調整機構によれば、以下の効果が得られる。
【0024】カッタ本体の外周部に形成された複数の穴
部に所定の数の充填部材が収容された後、この穴部の開
口部側を栓部材で閉塞させるだけで、フライスカッタの
バランス調整作業が容易に遂行される。さらに、刃部の
再研磨等により微妙なバランス調整が必要な際には、対
応する穴部に収容されている充填部材の数を増減させる
だけでよいため、フライスカッタの微妙なバランス調整
を迅速かつ高精度に行うことができる。
【0025】さらに、栓部材が穴部に設けられたねじ溝
に螺合される盲ねじであるため、カッタ本体の回転時に
遠心力により半径外方向に付勢される充填部材がこの穴
部から外部に導出されることを確実に阻止することがで
きる。一方、盲ねじを螺回させるだけでこの盲ねじの着
脱作業が容易に遂行されるため、フライスカッタのバラ
ンス調整作業を一層迅速に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るバランス調整機構を採用
するフライスカッタの一部分解斜視図である。
【図2】前記フライスカッタの一部省略断面図である。
【図3】前記フライスカッタの縦断側面図である。
【符号の説明】
10…フライスカッタ 12…カッタ本体 16…取付溝部 18…チップポケット 20…刃部 22…クランプ部材 26…チップ 40…バランス調整機構 42…穴部 44…盲ねじ 46…ボール 48…ねじ溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部に複数の刃部を備えて回転駆動され
    るカッタ本体に設けられるフライスカッタのバランス調
    整機構であって、 前記カッタ本体の外周部から中心に向かって所定の深さ
    まで形成される複数の穴部と、 前記穴部の開口部側を閉塞する栓部材と、 前記穴部内に増減可能に収容される複数の充填部材と、 を備えることを特徴とするフライスカッタのバランス調
    整機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載のバランス調整機構におい
    て、前記栓部材は、前記穴部の開口部側に設けられたね
    じ溝に螺合する盲ねじであることを特徴とするフライス
    カッタのバランス調整機構。
JP32002592A 1992-11-30 1992-11-30 フライスカッタのバランス調整機構 Pending JPH06155131A (ja)

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