JPH07276168A - 工具保持装置 - Google Patents

工具保持装置

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Publication number
JPH07276168A
JPH07276168A JP6687994A JP6687994A JPH07276168A JP H07276168 A JPH07276168 A JP H07276168A JP 6687994 A JP6687994 A JP 6687994A JP 6687994 A JP6687994 A JP 6687994A JP H07276168 A JPH07276168 A JP H07276168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool holding
holding device
tool
spindle
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP6687994A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazu Watabe
和 渡部
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Via Mechanics Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiko Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Seiko Ltd filed Critical Hitachi Seiko Ltd
Priority to JP6687994A priority Critical patent/JPH07276168A/ja
Publication of JPH07276168A publication Critical patent/JPH07276168A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速加工時における加工精度を向上させ、びび
りの発生を防止するようにした工具保持装置を提供す
る。 【構成】外周に溝が形成されたフランジ部1aと、この
フランジ部1aの一端から延設され工作機械の主軸6の
テーパ穴に嵌合するテーパ部1bと、前記フランジ部1
aの他端から延設され工具3を着脱可能に保持する工具
保持部1cとを備えた工具保持装置1の、前記フランジ
部1aの工具保持部側の端面1cから前記テーパ部1b
の内部に達する環状の溝1dを形成し、この溝1dの内
部を、工具保持装置1を構成する材料より比重の大きな
材料からなる充填物7で充填した.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械に使用する工
具の保持装置にかかり、特に、高速回転させる工具の保
持に好適な工具保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、工具保持装置1は、
外周面に溝が形成されたフランジ部1aと、このフラン
ジ部1aの一端面から延設されたテーパ部1bと、フラ
ンジ部1aの他端面から延設され、外周にねじが形成さ
れた工具保持部1cが一体に構成されている。そして、
テーパ部1bの一端には、プルスタッド2が固定されて
いる。このような構成であるから、工具保持装置に工具
3を取付ける場合、工具3を装着したコレット4を工具
保持部1cに挿入し、ナット5で締め付けるようになっ
ている。
【0003】工具3を保持した工具保持装置1を工作機
械の主軸6に取付ける場合には、工具保持装置1のテー
パ部1bを主軸6に挿入し、主軸6の内部に、軸方向に
移動可能に配置されたコレット(図示せず)でプルスタ
ッド2を保持し、矢印方向に引っ張るようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウムあるいは
アルミニウム合金製の製品が増加するにしたがって、工
作機械の主軸6の高速回転化が進められている。主軸6
を高速回転させるために、主軸6の小径化、工具ホルダ
1の小形化、軽量化が等が進められている。
【0005】しかし、工作機械の主軸6が回転すると、
その周速に比例する遠心力が作用し、この遠心力によ
り、主軸6および工具保持装置1は、図4に破線で示す
ように膨張する。この遠心力による主軸6の膨張は、回
転数が20000rpmのとき、主軸6の中央部で数μ
mになる。
【0006】一方、工具保持装置1のテーパ部1bの外
径は、主軸6の外径に比べて小さいため、工具保持装置
1のテーパ部1bに作用する遠心力は小さくなり、その
膨張量も小さくなる。したがって、主軸6のテーパ穴と
工具保持装置1のテーパ部1b間に間隙が発生する。す
ると、プルスタッド2に作用している引っ張り力により
工具保持装置1が主軸6の軸方向に引き込まれる。この
ため、工具3の刃先の位置が変わり、加工精度を低下さ
せることになる。
【0007】さらに、主軸6の先端部は、工具保持装置
1を挿入するテーパ穴が形成され、その中央部に比べて
剛性が小さくなっているため、その中央部に比べてさら
に大きく膨張する。このため、前記引っ張り力によっ
て、工具保持装置1が主軸6の軸方向に引き込まれ、そ
のテーパ部1bのプルスタッド2側が主軸6のテーパ面
に接触する。しかし、工具3側は主軸6のテーパ面から
間隙g(MAS規格、40番テーパの場合で、2.5μ
m)だけ離れた状態になり、主軸6と工具保持装置1の
結合剛性が低下し、切削加工面にびびりが発生する。
【0008】上記の事情に鑑み、本発明の目的は、工作
機械の主軸の高速回転時における工具の刃先位置の変動
と、主軸と工具保持装置との結合剛性の低下を防止し
て、加工精度を向上させ、びびりの発生を防止するよう
にした工具保持装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、外周に溝が形成されたフランジ
部と、このフランジ部の一端から延設され工作機械の主
軸のテーパ穴に嵌合するテーパ部と、前記フランジ部の
他端から延設され工具を着脱可能に保持する工具保持部
とを備えた工具保持装置において、前記フランジ部の工
具保持部側の端面から前記テーパ部の内部に達する環状
の溝を形成し、この溝の内部を、工具保持装置を構成す
る材料より比重の大きな材料で充填した。
【0010】
【作用】このような工具保持装置を、工作機械の主軸に
取付けて、主軸を高速回転させると、溝内に充填された
比重の重い材料に、工具保持装置の母材に発生する遠心
力より大きな遠心力を発生させ、遠心力による工具保持
装置の膨張量を大きくして、主軸との間の間隙の発生を
防止する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。◆図1は本発明の第1の実施例を示すもので、同
図において、図4と同じものは、同じ符号を付けて示し
てある。1dは溝で、工具保持装置1のフランジ部1c
の工具保持部1c側の端面からテーパ部1bの内部に到
る深さで、工具保持装置1の軸心を中心とした環状に形
成されている。
【0012】7は工具保持装置1の母材より比重の大き
い材料で形成される充填物である。この充填物7は、工
具保持装置1の母材が鉄であるとき、鉄の比重7.87
より比重が大きい、鉛(比重11.36)、銅(8.9
6)、ニッケル(8.90)等を用いることができる。
【0013】このような構成とすることにより、工具保
持装置1を取付けた状態で、主軸6を回転させると、主
軸6、工具保持装置1および充填物7に、主軸6の回転
速度に応じた遠心力が作用する。この時、工具保持装置
1に比べて比重の大きな充填物7の遠心力が工具保持装
置1に作用して、遠心力による工具保持装置1の膨張量
を大きくして、主軸6のテーパ面と工具保持装置1のテ
ーパ部1bの間隙を小さくすることができる。したがっ
て、主軸6の高速回転時に、工具保持装置1が主軸6の
軸方向に引き込まれる量が小さくなり、工具3の刃先位
置の変動を小さくして、加工精度を向上させることがで
きる。
【0014】図2は、主軸6を20000rpmで回転
させたときの、主軸6テーパ面と工具保持装置1のテー
パ部1bの間隙gを示すものである。同図からも明らか
なように、主軸6端面における主軸6と工具保持装置1
の間隙gは、0.3μmになり、従来の2.5μmに比
べ、1/8以下になる。また、主軸6のテーパ面と工具
保持装置1のテーパ部1bの接触距離Bは、従来の接触
距離Aに対し数倍になる。したがって、主軸6と工具保
持装置1の結合剛性を向上させることができ、高速回転
加工時のびびりの発生を防止することができる。
【0015】なお、経済性を無視すれば、上記充填物7
として、より比重の大きなイリジウム(比重22.
5)、白金(21.5)、金(19.2)ハフニウム
(13.09)その他の貴金属、希金属類を使用するこ
とも可能である。
【0016】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、外
周に溝が形成されたフランジ部と、このフランジ部の一
端から延設され工作機械の主軸のテーパ穴に嵌合するテ
ーパ部と、前記フランジ部の他端から延設され工具を着
脱可能に保持する工具保持部とを備えた工具保持装置に
おいて、前記フランジ部の工具保持部側の端面から前記
テーパ部の内部に達する環状の溝を形成し、この溝の内
部を、工具保持装置を構成する材料より比重の大きな材
料で充填したので、工具保持装置の遠心力による膨張量
を大きくし、工具の刃先位置の変動を小さくして、加工
精度を向上させることができる。また、主軸と工具保持
装置の結合剛性を向上させることができ、高速回転加工
時のびびりの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による工具保持装置の側面断面図。
【図2】本発明の効果を示す特性図。
【図3】従来の工具保持装置の側面断面図。
【符号の説明】
1 工具保持装置 1a フランジ部 1b テーパ部 1c 工具保持部 1d 溝 6 主軸 7 充填物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に溝が形成されたフランジ部と、この
    フランジ部の一端から延設され工作機械の主軸のテーパ
    穴に嵌合するテーパ部と、前記フランジ部の他端から延
    設され工具を着脱可能に保持する工具保持部とを備えた
    工具保持装置において、前記フランジ部の工具保持部側
    の端面から前記テーパ部の内部に達する環状の溝を形成
    し、この溝の内部を、工具保持装置を構成する材料より
    比重の大きな材料で充填したことを特徴とする工具保持
    装置。
JP6687994A 1994-04-05 1994-04-05 工具保持装置 Pending JPH07276168A (ja)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010703