JPH10508259A - カートリッジタイプの高速フライス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 高速の回転速度でカートリッジに加えられる遠心荷重に抵抗するカートリッジ取り付け機構（１３）を有する、カートリッジタイプのフライス（１）が提供される。このフライスは、ほぼ円柱状のフライス本体（３）と、工作物を切削する切削差し込み工具（３１）を有する前面（１９）及び後面（２１）を有する少なくとも１つの取り替え可能なツールカートリッジ（１１）と、ツールカートリッジ（１１）をフライス本体（３）に取り外し可能に固定する取り付け機構とを含む。取り付け機構（１３）は、カートリッジを収容し、半径方向に傾斜した壁を含んでカートリッジ（１１）の半径方向移動に対するばち形タイプの抵抗を提供するフライス本体（３）の凹部（４０）と、フライス本体（３）内にあり、カートリッジの前面と圧縮係合してカートリッジを凹部（４０）内に収容し保持する、圧縮荷重が付加される少なくとも１つの止めねじ（５０）とを含む。フライスの動作の際、遠心荷重は半径方向に傾斜した壁と止めねじ（５０）の組み合わせによって負担される。また、取り付け機構は、必要に応じて半径方向に配置されており、ツールカートリッジ（１１）の側面の貫通孔（６２）を通って高速動作の際にカートリッジ（１１）が緩んだり外れないことを更に確実にするねじ（６４）を含むことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 カートリッジタイプの高速フライス 背景 本発明は、概して取り替え可能なツールカートリッジを使用するフライスに関 し、より詳細には、高速の動作速度に関連する遠心力に対してより有効に抵抗す るツールカートリッジ取り付け機構に関する。 工作物（例えば、金属工作物、重合体工作物、木製工作物、セラミック工作物 及びこれらを組み合わせた混合物）を切削するフライスは、従来技術において公 知である。このようなフライスは一般に円柱状フライス本体を含み、これは、回 転力源に取り付けるスピンドルを一方の側に有し、本体の他方の側の周りには工 作物を切削する複数の切削差し込み工具が取り付けられる。一般に、切削差し込 み工具はフライス本体の外周にあるポケットの中にクランプされるか又はねじで 取り付けられる。ポケットの一部は差し込み工具の形状にならって切削動作の際 に差し込み工具を適切に安定させなければならないため、このようなフライスに 使用できる差し込み工具のタイプの数が制限されている。 この問題を克服するために、取り替え可能なツールカートリッジを用いるフラ イスが発達している。このようなフライスでは、切削差し込み工具はツールカー トリッジの前面にあるポケット内に維持され、ツールカートリッジはフライス本 体の凹部に取り外し可能に取り付けられている。ツールカートリッジを使用する ことによって、単一のフライスが形状の異なる多数の切削差し込み工具を有益に 受け入れることができる。このような多くのカートリッジタイプのフライスのデ ザインは、マシンオペレータ（作業員）のアクセスが最も容易であるフライス本 体の側においてカートリッジを取り付けたり取り外したりすることを可能にする 。更に、このようなカートリッジの使用によって、取り付けねじの組み合わせか ら形成される調節アセンブリを使用してフライス本体の各々の凹部内のツールカ ートリッジの高さを調節することができ、これによって差し込み工具の切削エッ ジ を同一面に配置することができる。このような調節アセンブリの適切な使用によ り、差し込み工具が切削作業を均等に負担し、これによって得られる切削に生じ るツールの跡が少なくなることが確実になる。特に優れたデザインの調節アセン ブリの例は、ミッチェル（Robert N．Mitchell）によって発明され、ケンナメタ ル社(Kennametal Inc.)に譲渡された米国特許第５，１０２，２６８号にみるこ とができ、該特許の明細書は全て本文中に援用されて本発明の一部とする。 カートリッジタイプのフライスは、マシンツールの技術において大きく進歩し ているが、カートリッジをフライス本体に固定する取り付け機構はフライスの高 速の使用と両立できないということに出願人は気がついている。高速によって生 産性が増すだけでなく、より滑らかで品質のより優れた切削を得ることもできる ため、これは著しい欠点である。このような従来技術の取り付け機構は一般に、 半径方向に配置され、ツールカートリッジを収容するスロット又は凹部と、カー トリッジを各々の凹部内に固定する半径方向に配置されたねじを含む。このよう な機構が提供する側部アクセスにより、フライスオペレータがカートリッジを素 早く交換することが容易になる。更に、中くらいの動作速度において、このよう な構造は、ツールカートリッジが受ける遠心力と、切削動作の結果差し込み工具 によってカートリッジに加えられるねじり力に抵抗するのに全く十分である。し かし、このようなフライスを実質的に高速で動作させると、ツールカートリッジ の重みからこれらのねじに加えられる速心荷重が大きいため、取り付けねじに加 えられる引張力及び剪断力によってねじが破損する可能性がある。このようなカ ートリッジタイプのフライスを非常に高速で動作させることができないために生 産性が制限されるだけでなく、これによって生じる切削の滑らかさ、即ち表面の 仕上がりも制限される。 フライスが高速の回転速度で動作する場合でさえも、ツールカートリッジをフ ライスの各々の凹部に安全に固定する取り付け機構が必要であることは明らかで ある。理想としては、このような取り付け機構によってマシンオペレータが、ア クセスが最も容易であるフライス本体の側部に異なるツールカートリッジを容易 に取り付けたり側部からツールカートリッジを取り除いたりすることが都合よく できるようになる。更に、このような取り付け機構はフライス本体の外周への機 械加工が難しくない。最後に、様々な差し込み工具の切削エッジを全て同一面に 有益に配置することができるように、このような取り付け機構を各々の凹部内の カートリッジの高さを調節するアセンブリと併用することが望ましい。 概要 概して、本発明は、従来技術に関連する制限を克服する高速動作に特に適した フライスに関する。このために、本発明のフライスは、カートリッジを収容する 凹部を含むフライス本体にツールカートリッジを取り外し可能に固定する取り付 け機構と、カートリッジの前面に係合する、圧縮荷重が付加される少なくとも１ つの止めねじとを含む。カートリッジは半径方向に傾斜した壁を有し、カートリ ッジに加えられる遠心荷重に対してばち形タイプの抵抗を提供する。傾斜壁と止 めねじの組み合わせはカートリッジを凹部内に収容してこれを保持し、高速動作 条件下でカートリッジが受ける遠心荷重の大部分に耐える。高速時にフライス本 体からツールカートリッジが外れないようにするのを更に確実にするため、取り 付け機構は更に、必要に応じて半径方向に配置され、ツールカートリッジの孔を 介して延出し、カートリッジの内面を凹部の係合壁に抗するように係合させるね じを含む。しかし、必要に応じて半径方向に配置されるこのねじは、高速動作の 際にツールカートリッジに加えられる遠心荷重の一部を負担する一方、残りの、 即ち殆どの荷重は半径方向に傾斜した壁及び圧縮荷重が付加される止めねじの組 み合わせによって負担される。 カートリッジ収容凹部の半径方向に傾斜した壁は広範囲の角度で傾斜可能であ るが、円柱状フライス本体の半径に対して約５〜１５°の間の角度が好ましく、 １０°の角度が最も好ましい。このような角度は、フライス本体の側部へのツー ルカートリッジの取り付けを実質的に妨げずに、このようなツールカートリッジ に加えられる遠心荷重に対して大きなばち形タイプの抵抗を提供することがわか っている。 好適な実施の形態では、取り付け機構は、圧縮荷重が付加される少なくとも１ つの追加の止めねじを含み、従って、軸方向に離間され、圧縮荷重が付加される 少なくとも一対の止めねじを含み、これによって、これらのねじは切削動作の際 にカートリッジに加えられる遠心荷重に対する抵抗を負担しながら、このような ツールカートリッジに加えられるねじり力に抵抗することができる。取り付け機 構の安定性を更に高めるために、ツールカートリッジの前面は、少なくとも一対 の止めねじの遠位端部を収容する軸方向のくぼみを含むことができる。 また、取り付け機構は、前述の米国特許第５，１０２，２６８号に開示され、 主張されるような高さ調節アセンブリを含むことができる。このような調節アセ ンブリが存在する場合、初めに様々な高さ調節ねじを回して、ツールカートリッ ジを取り付け手段の凹部内の所望の高さまでスライドさせる。次に、圧縮荷重が 付加される止めねじを締めて、カートリッジ及びこれに関連する切削差し込み工 具を所望の高さに固定する。最後に、半径方向に配置可能な取り付けねじを締め ることができる。 遠心荷重の結果として取り付けねじに加えられる引張力及び剪断力の双方を大 幅に減少させることにより、本発明の取り付け機構は、一般的に使用される範囲 のフライス直径に関して約５倍のｒｐｍでフライスを動作させることができるこ とがわかった。より詳細には、従来のカートリッジ保持取り付け機構を用いた場 合、直径約１５２ｍｍ（６インチ）のカートリッジタイプのフライスを１１００ ｒｐｍの速度でしか動作させることができなかったのに対し、本発明の取り付け 機構を使用する場合は、このようなフライスを５３００ｒｐｍの速度で安全に動 作させることができることがわかった。更に、本発明のデザインは、フライス本 体の側部に都合よく取り付けられたり側部から取り外されたりするカートリッジ の能力を保つ。 本文中に例示的に開示される本発明は、本文中に詳細に開示されないあらゆる 要素、ステップ、構成要素又は材料がなくても適切に実施することができる。 図面の簡単な説明 本発明のこれらの及び他の特徴、態様及び利点は、下記の説明、請求の範囲及 び添付の図面を参照してより良く理解されるであろう。 図１は、本発明のカートリッジタイプの高速フライスの底面斜視図である。 図２は、図１に示すフライスの平面図である。 図３は、本発明のフライスの平面斜視図であり、部分的に分解された形でツー ルカートリッジ及び取り付け機構を示している。 図４は、本発明の取り付け機構によってフライスの本体に固定されるツールカ ートリッジの部分断面正面図である。 図５は、図４のライン５−５に沿って示されるツールカートリッジの部分断面 正面図である。 詳細な説明 ここで、同様の参照番号がいくつかの図面の全てにわたって同様の構成要素を 示す図１、図２及び図３を参照すると、本発明のフライス１は、例えば合金スチ ールから形成されうるほぼ円柱状のフライス本体３を含む。フライス本体３は、 中央に位置する円形開口５と、その上部壁９に一対の対向する駆動スロット７ａ 、ｂとを含む。複数のツールカートリッジ１１ａ〜ｆが、フライス本体３の外周 に配置されている。以下により詳しく説明されるように、これらのツールカート リッジ１１ａ〜ｆの各々は、取り付け機構１３によって本体３の外周に沿った各 々の位置に固定されている。 図２、図３及び図５に示されるように、ツールカートリッジ１１ａ〜ｆの各々 は、矩形の内壁２３及び外壁２４によって互いにつながったほぼ矩形の前面１９ と後面２１を有するカートリッジ本体１７を含む。この例では、ツールカートリ ッジ１１ａ〜ｆの各々の本体１７の上部壁２５及び底部壁２７の形状が台形にな るように、後面２１と内壁２３との間の角度Ａは（図２に最も良く示されるよう に）約８０°の鋭角である。後面２１と内壁２３との間の角度Ａを変えることが できるが、角度Ａは全ての場合において、これを収容する取り付け機構１３の凹 部４０の壁（例えば、内壁４２及び後壁４４）間の角度にほぼ対応しなくてはな らない。最後に、図５に最も良くみられるように、各カートリッジ本体１７の前 面１９は、切削差し込み工具３１を収容するポケット２９を含む。ポケット２９ の形状は切削差し込み工具３１の側壁に部分的に相補しており、切削差し込み工 具３１の正確な配置を助け、必要に応じて、切削動作の際に差し込み工具３１の 切削エッジに加えられる力に応答して切削差し込み工具３１が回転するのを防ぐ 。差し込み工具３１の孔３５を介して延出し、カートリッジ本体１７のねじ切り された孔３７に係合する取り付けねじ３３は、差し込み工具３１をポケット２９ にしっかりと取り付ける。あるいは、従来技術に既知のタイプのクランプ機構を 使用して差し込み工具３１を固定してもよい。 図３及び図４を参照すると、ツールカートリッジ１１ａ〜ｆの各々をフライス 本体３に固定する取り付け機構１３は一般に、凹部４０と、ツールカートリッジ １１ａ〜ｆの各々の本体１７を凹部４０内に収容する１つ又はそれより多くの止 めねじ５０ａ、ｂと、止めねじ５０ａ、ｂがカートリッジ本体１７を凹部４０に 保持するのを助ける半径方向に配置される保持ねじ５４とを含む。 機構１３の凹部４０は、円柱状フライス本体３の半径Ｒに対して接線方向に配 置することができる平らで矩形の内壁４２を含む。凹部４０は、半径Ｒに対して 角度Ｂで傾斜した矩形の後壁４４を更に含む。後壁４４は、半径Ｒに対して約５ 〜１５°の間で傾斜させることができるが、この好適な実施の形態では角度Ｂは １０°で傾斜している。更に、凹部の内壁４２が接線方向に配置されている場合 、角度Ｂ及び角度Ａは互いに相補しており、カートリッジ本体１７と凹部４０と の間のこの領域において間隙のないはまりを確実にする。半径方向に傾斜した後 壁４４の目的は、凹部４０に挿入された相補形状のツールカートリッジの本体１ ７にばち形の保持力を加えて、フライス本体３の回転の際にツールカートリッジ に加えられる遠心力に抵抗することである。広範囲の傾斜角度が可能であるが、 半径Ｒに対して１０°の傾斜角度で後壁４４に設けることにより、凹部４０の機 械加工を面倒にせずにツールカートリッジの所望のばち形保持を生じることがわ かった。この好適な実施の形態では、角度Ｂは、後壁４４及びフライス本体３の 外周の交点を延びる半径Ｒから測定されている。より一般的には、カートリッジ １１ａ〜ｆの質量中心を延びる半径Ｒと、凹部４０の後壁４４との間に角度Ｂを 定めることができる。本発明は、カートリッジ１１ａ〜ｆを延びる半径Ｒに相対 する後壁４４の傾斜によって、カートリッジ１１ａ〜ｆに加えられる遠心力に対 抗する所望のばち形タイプの抵抗力を生じるあらゆる形状を含むものと意図され る。 また、各取り付け機構１３の凹部４０は前壁４６を更に含み、これは、その底部 部分においてスカラップ部分４８を含み、切削動作の際に差し込み工具３１の切 削エッジによって生じる金属チップの除去を容易にする。スカラップ部分４８は 、より低速で動作可能な従来のフライスのフライス本体の対応スカラップ部分よ りも小さい。何故なら、フライス１の高速動作によって生じるチップは小さく、 工作物はより頻繁に切削されるため、チップを除去するための開放スペースはよ り小さくてよいからである。 取り付け機構１３の止めねじ５０ａ、ｂは、フライス本体３の半径Ｒに対して ほぼ接線方向に配置されるねじ切りされた孔５２ａ、ｂと係合される。フライス 本体３の回転の際にカートリッジ本体１７によって止めねじ５０ａ、ｂに加えら れる反力荷重が主に、ねじシャンクを破損する傾向が非常に大きい剪断荷重では なく、止めねじ５０ａ、ｂが容易に負担することができる圧縮荷重であることを 確実にするため、このような配向は重要である。止めねじ５０ａ、ｂがカートリ ッジ本体１７を凹部４０内に固定するのを助けるために、カートリッジ本体１７ の前面２０にくぼみ５３ａ、ｂが設けられ、これらのねじの端部を収容する。こ れらのくぼみ５３ａ、ｂは細長くて浅く、収容する止めねじ５０ａ、ｂの端部よ りも実質的に大きい。このような寸法づけにより、くぼみ５３ａ，ｂがフライス に含まれる高さ調節アセンブリのどの動作も妨げないことが確実になる。 取り付け機構１３の半径方向に配置される保持ねじ５４は、一方の端部にねじ 切りされた遠位端部５６を、他方の端部にねじ頭部５９を含む。凹部４０の内壁 ４２に開放端部を有する半径方向に配置されるねじ切りされた孔６０の中に、ね じ切りされた遠位端部５６をねじ込むことができる。半径方向に配置される貫通 孔６２は、保持ねじ５４のシャンクをカートリッジ本体１７内に導く。貫通孔６ ２は、ねじ切りされた孔６０とは異なって滑らかであり、保持ねじ５４のシャン クの外径よりもいくらか大きい直径を有する。間もなくより明らかになるように 、このような寸法づけによって凹部４０に沿った軸方向の一定量の緩みが可能に なり、これによってカートリッジ１１ａ〜ｆのある程度の高さ調節が可能になる 。 本発明の取り付け機構１３は、高さ調節アセンブリ６４と併用することができ る。アセンブリ６４は、凹部４０の内壁４２に開放端部を有する半径方向に配置 されるねじ切りされた孔６８内で係合可能であるねじ切りされたシャンクを有す る頭部の丸いねじ６６を含む。ねじ６６の丸い頭部は、水平線に対して傾斜した カートリッジ１１ａ〜ｆの各々の本体１７の貫通孔７０の滑らかな壁に沿ってス ライド可能に移動できる。貫通孔７０の傾斜により、ねじ６６がねじ切りされた 孔６８にねじ込まれているか否かに依存して、カートリッジ本体１７は凹部４０ 内で上方向又は下方向に移動する。 動作としては、初めに半径方向に配置される保持ねじ５４をねじ切りされた孔 ６０の中に係合させることによって、ツールカートリッジ１１ａ〜ｆは取り付け 機構１３の凹部４０内に取り付けられる。次に、凹部４０内のカートリッジ本体 １７の高さを調節して、様々な切削差し込み工具３１の切削エッジを同一の高さ にそろえることができる。前述のように、このステップは、カートリッジ本体１ ７内の傾斜した貫通孔７０内で頭部の丸いねじ６６を回して距離の長短を調節す ることによって達成することができる。全ての差し込み工具３１の切削エッジの 高さをこのように調節した後、取り付け機構１３の止めねじ５０ａ、ｂを締めて 、凹部４０の半径方向に傾斜した後壁４４及び内壁４２に抗するようにカートリ ッジ本体１７の後面２１及び内壁２３をしっかりと係合させる。フライス本体３ が切削動作に伴って回転すると、ツールカートリッジ１１ａ〜ｆが受ける遠心力 は主に、止めねじ５０ａ、ｂによって加えられる圧力と共に、凹部４０の半径方 向に傾斜した後壁４４とカートリッジ本体１７の後面との間に加えられる部分的 なばち形の保持力によって抵抗される。もちろん、半径方向に配置される保持ね じ５４は、このような遠心力によって生じる荷重のいくらかを負担する。このよ うにして、保持ねじ５４は、フライス本体３が非常に高速の切削速度で回転して いる場合でさえも、ツールカートリッジ１１ａ〜ｆの各々の本体１７が取り付け 機構１３の凹部４０内にしっかりと取り付けられたままであることを更に確実に する。 本発明を特定の好適な実施の形態に関連させて説明したが、本発明の様々な追 加、変更及び変形は当業者に明らかであろう。このような変形、追加及び変更は 本発明の範囲内に含まれるものと意図され、本発明は付随の請求の範囲のみによ って制限される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バン カーク、ジョン エス. アメリカ合衆国 15668 ペンシルバニア 州 マリースビル ウィンドバー ロード 3727 (72)発明者 マロット、ケネス エム. アメリカ合衆国 45176 オハイオ州 ウ ィリアムスバーグ ジャクソン ピケ 3620 【要約の続き】 ルカートリッジ（１１）の側面の貫通孔（６２）を通っ て高速動作の際にカートリッジ（１１）が緩んだり外れ ないことを更に確実にするねじ（６４）を含むことが好 ましい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．工作物を切削するフライスであって、 軸の回りに回転可能なほぼ円柱状のフライス本体と、 工作物を切削する切削差し込み工具を含む前面と、後面とを有する少なくとも １つの取り替え可能なツールカートリッジと、 前記ツールカートリッジを前記フライス本体に取り外し可能に固定する取り付 け手段と、 を含み、前記取り付け手段は、 前記カートリッジを収容する前記フライス本体の凹部を含み、前記凹部は、前 記カートリッジに加えられる遠心荷重に対してばち形タイプの抵抗を提供するよ うに前記フライス本体の半径に対して傾斜した壁手段を含み、 前記フライス本体に設けられ、前記カートリッジを前記凹部内に圧縮によって 収容し保持する、圧縮荷重が付加される少なくとも１つのねじ手段を含み、前記 半径方向に傾斜した壁手段及び前記圧縮荷重が付加されるねじ手段によって前記 遠心荷重が大幅に負担される、 フライス。 ２．前記凹部が前記カートリッジの内側側壁に当接する内壁を含む、請求の範 囲第１項に記載のフライス。 ３．前記取り付け手段が、前記遠心荷重に抵抗し、かつ前記凹部の前記内壁に 抗するように前記カートリッジの前記内側側壁を力によって係合させる半径方向 に配置された保持ねじ手段を更に含み、前記半径方向に傾斜した壁手段と前記圧 縮荷重が付加されるねじ手段の組み合わせによって前記保持ねじ手段にかかる前 記遠心荷重を大幅に減少させる、請求の範囲第２項に記載のフライス。 ４．前記取り付け手段が、前記フライス本体の回転軸に平行な線に沿って前記 凹部内の前記カートリッジの位置を調節する手段を更に含む、請求の範囲第１項 に記載のフライス。 ５．前記調節手段が、頭部部分と、前記フライス本体の半径方向に配置された 孔内に係合可能なねじ切りされたシャンクとを有する調節ねじと、前記フライス 本体の前記半径方向に配置された孔に対して傾斜して前記調節ねじの前記頭部部 分をスライド可能に収容する前記カートリッジ内の貫通孔とを含む、請求の範囲 第４項に記載のフライス。 ６．前記半径方向に傾斜した壁手段が、前記円柱状フライス本体の半径に対し て約５〜１５°の間で傾斜している、請求の範囲第１項に記載のフライス。 ７．前記半径方向に傾斜した壁手段が、前記円柱状フライス本体の半径に対し て約１０°傾斜している、請求の範囲第６項に記載のフライス。 ８．前記カートリッジの前記前面が、前記装填されるねじ手段の端部を収容す るくぼみを含む、請求の範囲第１項に記載のフライス。 ９．複数の取り替え可能なツールカートリッジと、前記ツールカートリッジの 各々のための取り付け手段を更に含む、請求の範囲第１項に記載のフライス。 １０．前記ツールカートリッジの前記前面が前記切削差し込み工具を収容する凹 部を含む、請求の範囲第１項に記載のフライス。 １１．工作物を切削するフライスであって、 軸の回りに回転可能なほぼ円柱状のフライス本体と、 工作物を切削する切削差し込み工具を含む前面と、後面と、前記前面及び後面 を互いにつなぐ内側側壁及び外側側壁を有する少なくとも１つの取り替え可能な ツールカートリッジと、 前記ツールカートリッジを前記フライス本体に取り外し可能に固定する取り付 け手段と、 を含み、前記取り付け手段は、 前記フライス本体の外周部分にあって前記カートリッジを収容する凹部を含み 、前記凹部は、前記カートリッジの前記内側側壁に当接する壁手段と、前記カー トリッジの前記後面に当接し、前記カートリッジに加えられる遠心荷重に対して ばち形タイプの抵抗を提供する半径方向に傾斜した壁手段とを含み、 前記フライス本体に設けられ、前記カートリッジの前記前面と圧縮係合する端 部を有して前記カートリッジを前記凹部内に収容し保持する、圧縮荷重が付加さ れる少なくとも１つのねじ手段を含み、前記半径方向に傾斜した壁手段及び前記 圧縮荷重が付加されるねじ手段によって前記遠心荷重が大幅に負担される、 フライス。 １２．前記カートリッジの前記前面が、前記圧縮荷重が付加されるねじ手段の前 記端部を収容する細長いくぼみを含む、請求の範囲第１１項に記載のフライス。 １３．前記圧縮荷重が付加されるねじ手段が、ほぼ接線方向に配置される前記フ ライス本体の孔に螺合される、請求の範囲第１２項に記載のフライス。 １４．前記取り付け手段が、前記フライス本体において圧縮荷重が付加される少 なくとも１つの追加のねじ手段を更に含み、前記手段は、前記カートリッジの前 記前面と圧縮係合する端部を含み、前記遠心荷重の一部を負担すると共に前記カ ートリッジに加えられるねじり力に抵抗する、請求の範囲第１１項に記載のフラ イス。 １５．前記第１及び第２の圧縮荷重が付加されるねじ手段が、前記カートリッジ に加えられるねじり力に抵抗するように互いに離間されている、請求の範囲第１ ４項に記載のフライス。 １６．前記半径方向に傾斜した壁手段が、前記円柱状フライス本体の半径に対し て約５〜１５°の間で傾斜している、請求の範囲第１１項に記載のフライス。 １７．前記半径方向に傾斜した壁手段が、前記円柱状フライス本体の半径に対し て約１０°傾斜している、請求の範囲第１６項に記載のフライス。 １８．前記取り付け手段が、前記遠心荷重に抵抗し、かつ前記凹部の前記内壁に 抗するように前記カートリッジの前記内側側壁を力によって係合させる半径方向 に配置された保持ねじ手段を更に含み、前記半径方向に傾斜した壁手段と前記圧 縮荷重が付加されるねじ手段の組み合わせによって前記保持ねじ手段にかかる前 記遠心荷重を大幅に減少させる、請求の範囲第１１項に記載のフライス。 １９．前記取り付け手段が、前記フライス本体の回転軸に平行な線に沿って前記 凹部内の前記カートリッジの位置を調節する手段を更に含む、請求の範囲第１１ 項に記載のフライス。 ２０．前記調節手段が、頭部部分と、前記フライス本体の半径方向に配置された 孔内に係合可能なねじ切りされたシャンクとを有する調節ねじと、前記フライス 本体の前記半径方向に配置された孔に対して傾斜して前記調節ねじの前記頭部部 分をスライド可能に収容する前記カートリッジ内の貫通孔とを含む、請求の範囲 第１９項に記載のフライス。