JP2008264978A - 転削装置 - Google Patents

転削装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008264978A
JP2008264978A JP2007114510A JP2007114510A JP2008264978A JP 2008264978 A JP2008264978 A JP 2008264978A JP 2007114510 A JP2007114510 A JP 2007114510A JP 2007114510 A JP2007114510 A JP 2007114510A JP 2008264978 A JP2008264978 A JP 2008264978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter
rolling tool
rolling
rotating shaft
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007114510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4917954B2 (ja
Inventor
Koichi Akazawa
浩一 赤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2007114510A priority Critical patent/JP4917954B2/ja
Publication of JP2008264978A publication Critical patent/JP2008264978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4917954B2 publication Critical patent/JP4917954B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Abstract

【課題】回転軸の回転数の増加に応じた転削工具の振れの増加を抑制することができ、被加工材の仕上げ面が粗くなったり、加工精度が悪化したりすることがない転削装置を提供することを課題とする。
【解決手段】先端部に加工刃5が形成された転削装置において、加工刃5を回転させる回転軸1の周囲に、その回転軸1と軸心を同一とした円盤状の振れ止め部2を設け、その振れ止め部2の直径を回転軸1の直径の3倍以上とする。また、振れ止め部2の厚みを回転軸1の直径の1.5倍以下とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンドミルやドリル等の先端部に加工刃が形成された転削工具を、工作機械に取り付けて成る転削装置に関するものである。
エンドミルやドリル等に代表される先端部に加工刃が形成された転削工具を用いて金属板等の被加工材の高速加工を行う場合、その転削工具の回転数の増加に応じて転削工具の振れが増大することとなり、その結果、金属板等の被加工材の仕上げ面が粗くなったり、加工精度が悪化したりするという問題がしばしば発生することとなっていた。
その問題を解決するため、従来では、転削工具の加工精度、特に真円度などを高くすることにより、動バランスを向上させることが一般的に行われていたが、転削工具の転削工具ホルダへの取り付け精度や、転削工具ホルダの工作機械本体への取り付け精度には限界があるため、転削工具の重量バランスを確実にとり、その回転時の振れをなくすることは非常に難しいことであった。
そこで、その問題点を解消するため発明されたのが、特許文献1や特許文献2に記載された技術であったが、これらはそのいずれもが、転削工具の支持部付近にバランスウエイトを設けることで、動バランスを調整するものであって、回転時の振れを小さくするという効果はあるものの、転削工具を取り替えする毎にバランス調整し直す必要が生じるもので、実際の現場で使用することは、作業の効率性を考えると必ずしも最適なものとはいいえなかった。
更には、特許文献3記載の技術も特許出願されているが、それは転削工具の根元を環状弾性体で支持するという技術である。この技術によれば、環状弾性体によって高速回転時の転削工具の振れを改善することはできると考えられるが、その振れの抑制効果は必ずしも大きくはなく確実とはいいえないものであった。また、特許文献3中には、環状弾性体は合成ゴム、合成樹脂、木材等であると記載されており、転削工具の回転により磨耗したり、経年劣化する材料を用いて形成されたものであって、必ずメンテナンスが必要であり、管理することが非常に手間なものでもあった。
特開平7−19288号公報 特開平11−179612号公報 特開平9−85562号公報
本発明は、上記従来の問題を解消せんとしてなされたもので、回転軸の回転数の増加に応じた転削工具の振れの増加を抑制することができ、被加工材の仕上げ面が粗くなったり、加工精度が悪化したりすることがなく、しかも、加工刃が形成された工具を取り替えする毎にバランス調整する必要もなく、且つ、磨耗等によるメンテナンスの必要性もない転削装置を提供することを課題とするものである。
請求項1記載の発明は、先端部に加工刃が形成された転削装置において、前記加工刃を回転させる回転軸の周囲に、その回転軸と軸心を同一とした円盤状の振れ止め部を設け、その振れ止め部の直径を前記回転軸の直径の3倍以上として成ることを特徴とする転削装置である。
請求項2記載の発明は、前記振れ止め部の直径は、前記回転軸の直径の3〜10倍であることを特徴とする請求項1記載の転削装置である。
請求項3記載の発明は、前記振れ止め部の厚みが、前記回転軸の直径の1.5倍以下であることを特徴とする請求項1または2記載の転削装置である。
請求項4記載の発明は、前記振れ止め部の厚みは、前記回転軸の直径の0.3〜1.5倍であることを特徴とする請求項3記載の転削装置である。
請求項5記載の発明は、前記回転軸は、先端部に加工刃が形成された転削工具本体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の転削装置である。
請求項6記載の発明は、前記回転軸は、先端部に加工刃が形成された転削工具本体を支持する転削工具ホルダであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の転削装置である。
本発明の請求項1記載の転削装置によると、円盤状の振れ止め部を設けることで、コマを回したときにコマが直立性を保つ現象と同様のジャイロ効果を発生させ、回転軸の回転数の増加に応じた転削工具の振れの増加を、抑制することができ、その結果、被加工材の仕上げ面が粗くなったり、加工精度が悪化したりすることがなくなる。しかも、加工刃が形成された工具を取り替えする毎にバランス調整する必要もなく、且つ、磨耗等によるメンテナンスの必要性もない。
本発明の請求項2記載の転削装置によると、振れ止め部の直径を回転軸の直径の10倍以下としたため、回転軸の回転数の増加に応じた転削工具の振れの増加を抑制することができるばかりか、振れ止め部が大きすぎて転削作業の邪魔になるということもない。
本発明の請求項3記載の転削装置によると、振れ止め部の厚みの上限値を規定することで、回転軸の回転数の増加に応じた転削工具の振れの増加を更に抑制することができる。
本発明の請求項4記載の転削装置によると、振れ止め部の厚みの下限値をも規定することで、回転軸の回転数の増加に応じた転削工具の振れの抑制効果が不十分となることもなくなる。
本発明の請求項5記載の転削装置によると、直径の小さな転削工具本体に振れ止め部を設けることができるので、振れ止め部が大きくなりすぎて転削作業の邪魔になるといったことがなくなる。
本発明の請求項6記載の転削装置によると、転削工具本体ではなく転削工具ホルダに振れ止め部を設けることができるので、メンテナンンスのたびに特殊な形状の転削工具本体を準備する必要もなく、一般市販の転削工具本体を使用することができる。
以下、本発明を実施形態に基づいて更に詳細に説明する。
まず、図1および図2(a)〜(c)に基づいて、回転軸1を転削工具本体3とし、その転削工具本体3の周囲に、振れ止め部2を設けた実施形態について説明する。
図1および図2(a)〜(c)に示すように、回転軸1はエンドミルやドリル等の円柱状の転削工具本体3であって(図1および図2に示す転削工具本体3はエンドミル)、その転削工具本体3の先端部には、金属板等の被加工材を転削するためのねじれ刃状の加工刃5が形成されている。また、転削工具本体3の加工刃5が形成された側と逆の基部側(図2(b)の下側)は、後記する転削工具ホルダ4に形成された挿入穴内に差込み、転削工具本体3を転削工具ホルダ4に固定するための取り付け軸部6となっている。
更に、その転削工具本体3の加工刃5と取り付け軸部6の境界部となる中央部分の周囲には、その転削工具本体3と軸心を同一とした円盤状の振れ止め部2が、例えば、焼きばめすることにより転削工具本体3と一体となり取り付けられている。
図2(a)〜(c)に示す実施形態をもとに転削工具本体3及び振れ止め部2の寸法を説明すると、例えば、転削工具本体3の長さは100mm、その直径は20mmであり、振れ止め部2の厚みは20mm、その直径は60mmである。また、振れ止め部2は転削工具本体3の軸方向中央部分に取り付けられており、転削工具本体3の振れ止め部2から突出した加工刃5側と取り付け軸部6側の長さ寸法は同じで、夫々40mmである。(但し、図示した転削工具本体3及び振れ止め部2の寸法比率は、以上説明した実施形態のものの寸法比率とは多少異なる。)
この実施形態では、振れ止め部2の直径:60mmは、転削工具本体3の直径:20mmの3倍(60mm/20mm=3)であり、振れ止め部2の厚み:20mmは、転削工具本体3の直径:20mmの1倍(20mm/20mm=1)である。
この倍率については、後記の実施例で詳細を説明するが、振れ止め部2の直径を、転削工具本体3の直径の3〜10倍、振れ止め部2の厚みを、転削工具本体3の直径の0.3〜1.5倍とすることで、コマを回したときにコマが直立性を保つ現象と同様のジャイロ効果を発生させ、回転軸1である転削工具本体3の回転数の増加に応じた振れの増加を抑制することができる。本実施形態では、振れ止め部2の直径は転削工具本体3の直径の3倍であり、振れ止め部2の厚みは転削工具本体3の直径の1倍であるので、上記した倍率の範囲内となり、回転軸1である転削工具本体3の回転数の増加に応じた振れの増加を抑制することができる。
転削工具ホルダ4も転削工具本体3と同様に略円柱状である。前記したように、転削工具ホルダ4の軸心には転削工具本体3の取り付け軸部6を上方から挿入し、転削工具本体3を固定するための挿入穴(図示せず、図1の上方に向け開口している。)が設けられている。また、転削工具ホルダ4の先端部には締め込みナット7が取り付けられており、この締め込みナット7を締め込むことにより転削工具本体3は転削工具ホルダ4に固定されるように構成されている。なお、8は、転削工具ホルダ4が回転自在に取り付けられた工作機械を示す。
一般には、転削工具本体3の振れ止め部2から突出した加工刃5側の長さが長いほど転削工具本体3の回転数の増加による転削工具の振れの増加が大きくなると考えられるが、回転軸1を転削工具本体3とし、その転削工具本体3の周囲に振れ止め部2を設けた本発明の実施形態にあっては、転削工具本体3の振れ止め部2から突出した加工刃5側の長さがたとえ20mm以上であっても、転削工具本体3の直径を6mm〜30mmの範囲とすれば、転削工具本体3の回転数の増加によって転削工具の振れが増加することを確実に抑制することができる。なお、転削工具本体3の直径が6mm〜30mmの範囲外であっても、転削工具の振れの増加を抑制する効果は、転削工具本体3の直径が6mm〜30mmの範囲のものよりは小さいがある。
次に、図3に基づいて、回転軸1を転削工具ホルダ4とし、転削工具ホルダ4の周囲に、振れ止め部2を設けた実施形態について説明する。
この実施形態で、振れ止め部2が設けられる回転軸1は、加工刃5が設けられたエンドミルやドリルといった転削工具本体3ではなく、その転削工具本体3が固定された転削工具ホルダ4である。この実施形態では前記した実施形態と同様に、転削工具本体3は転削工具ホルダ4に固定される。即ち、加工刃5が設けられた転削工具本体3は、転削工具ホルダ4の回転に伴いその転削工具ホルダ4と一体となり回転することとなる。
この実施形態の振れ止め部2の直径は、回転軸1である転削工具ホルダ4の直径の3倍であり、振れ止め部2の厚みは、同じく回転軸1である転削工具ホルダ4の直径の0.7倍である。即ち、振れ止め部2の直径は回転軸1の直径の、3〜10倍の範囲内であり、振れ止め部2の厚みも回転軸1の直径の、0.3〜1.5倍の範囲内である。従って、この実施形態でも、コマを回したときにコマが直立性を保つ現象と同様のジャイロ効果を発生させることができ、回転軸1である転削工具ホルダ4の回転数の増加に応じた転削工具の振れの増加を抑制することができる。
なお、回転軸1を転削工具ホルダ4とし、転削工具ホルダ4の周囲に、振れ止め部2を設けた実施形態においては、転削工具ホルダ4の寸法は、その直径を10mm〜50mmとし、その長さを20mm〜60mmとすることで、転削工具ホルダ4の回転数の増加による転削工具の振れの増加を、より確実に抑制することができる。
実施例では、回転軸を転削工具本体とし、その転削工具本体の周囲に、転削工具本体と軸心を同一とした円盤状の振れ止め部を設けた転削装置、即ち、図1に示す実施形態と同様の転削装置を用いて実験を行った。この実験では、振れ低減効果があると考えられる振れ止め部の直径と厚みを、転削工具本体3の直径に対してどの程度の倍率とすれば良いかを確認し、求め出した。
この実験では、一般の市販工具(振れ止め部なし)である直径20mmの超硬エンドミル工具(OGS社製DLC−ETS)と、その超硬エンドミル工具の軸方向中央部分に、様々な直径(40mm、60mm、80mm、100mm)や厚み(20mm、25mm、30mm、35mm、40mm)の円盤状の振れ止め部を、焼きばめすることにより超硬エンドミル工具と一体となるようにして取り付けた転削工具を用いて実験を行った。
転削工具の振れの測定には、キーエンス社製渦電流変位計(センサヘッド:EX−350V、アンプユニット:EX−V01)を用いた。また、加工機は大隈豊和製マシニングセンタ(V3A)を使用した。
まず、最初の実験では、円盤状の振れ止め部の直径を、転削工具本体の直径に対してどの程度の倍率とすれば、転削工具の振れの増加を抑制することができるのかを確認した。実験で使用した転削工具本体の直径は全て前記したように20mmである。また、振れ止め部の厚みは全て20mmとした。
この実験では、一般の市販工具である円盤状の振れ止め部を設けない転削工具(市販工具)と、転削工具本体の直径に対しその直径が2倍の40mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング直径40mm)と、転削工具本体の直径に対しその直径が3倍の60mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング直径60mm)と、転削工具本体の直径に対しその直径が4倍の80mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング直径80mm)と、転削工具本体の直径に対しその直径が5倍の100mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング直径100mm)を用いて実験を行った。その実験結果を図4に示す。
図4によれば、転削工具本体の直径に対しその直径が2倍の40mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング直径40mm)は、円盤状の振れ止め部を設けない転削工具(市販工具)と、転削工具の回転数増加に対する振れ増加量は殆ど変わらず、振れ止め部の直径が転削工具本体の直径の2倍程度或いはそれ以下であれば、転削工具の振れ増加の抑制効果は殆ど期待できないことが確認できた。
これに対し、転削工具本体の直径に対しその直径が3倍以上の60mm〜100mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング直径60mm〜100mm)では、転削工具の回転数が増加しても振れの増加量は、あまり大きくはない。即ち、転削工具本体の直径に対しその直径が3倍以上の円盤状の振れ止め部を設けることで、転削工具の振れの増加を抑制することができることが確認できた。
なお、円盤状の振れ止め部の直径は、必ずしも大きければ良いというものではなく、転削工具本体の直径に対しその直径が10倍を超えれば、転削作業の邪魔となる他、円盤の加工精度によっては動バランスを崩すおそれがあることが考えられるため、振れ止め部の直径は、転削工具本体の直径の3〜10倍とするのが最適である。
次の実験では、円盤状の振れ止め部の厚みを、転削工具本体の直径に対してどの程度の倍率とすれば、転削工具の振れの増加を更に抑制することができるのかを調べた。この実験で使用した転削工具本体の直径も全て20mmである。また、振れ止め部の直径は、先の実験で振れ止め効果が確認できた直径のものから選び、全て80mmとした。
この実験では、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が1倍の20mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚20mm)と、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が1.25倍の25mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚25mm)と、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が1.5倍の30mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚30mm)と、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が1.75倍の35mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚35mm)と、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が2倍の40mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚40mm)を用いて実験を行った。その実験結果を図5に示す。
図5によれば、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が1.75倍の35mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚35mm)と、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が2倍の40mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚40mm)は、転削工具の回転数の増加に伴った振れの増加が僅かであるが認められ(但し、図4に示すリング直径40mmのものほどの増加量ではない。)、転削工具の振れ増加の抑制効果はあるものの顕著な抑制効果を奏するとまではいいえないことが確認できた。
これに対し、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が1倍の20mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚20mm)と、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が1.25倍の25mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚25mm)と、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が1.5倍の30mmである円盤状の振れ止め部を設けた転削工具(リング厚30mm)では、転削工具の回転数が増加しても殆ど振れは発生していない。即ち、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が1.5倍以下の円盤状の振れ止め部を設けることで、転削工具の振れの増加を更に抑制することができることが確認できた。
なお、円盤状の振れ止め部の厚みは、必ずしも小さければ良いというものではなく、転削工具本体の直径寸法に対しその厚み寸法が0.3倍未満であれば、その振れ抑制効果が不十分となることが考えられるため、振れ止め部の厚みは、転削工具本体の直径の0.3〜1.5倍とするのが最適である。
以上、回転軸を転削工具本体とし、その転削工具本体の周囲に、転削工具本体と軸心を同一とした円盤状の振れ止め部を設けた転削装置を用いた実験から得られた結果に基づき説明したが、回転軸を転削工具ホルダとし、その転削工具ホルダの周囲に、転削工具ホルダと軸心を同一とした円盤状の振れ止め部を設けた転削装置を用いて実験を行っても同等の結果が得られることが予想できる。
即ち、回転軸である転削工具ホルダの直径に対しその直径が3倍以上の円盤状の振れ止め部を設けることで、転削工具の振れの増加を抑制することができる。また、回転軸である転削工具本体の直径に対しその厚みが1.5倍以下の円盤状の振れ止め部を設けることで、転削工具の振れの増加を更に抑制することができる。
本発明の一実施形態を示す転削装置の斜視図である。 同実施形態の回転軸である転削工具本体を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。 本発明の異なる実施形態を示す転削装置の斜視図である。 振れ止め部の直径と、回転軸の回転による振れ増加量の関係を示す説明図である。 振れ止め部の厚みと、回転軸の回転による振れ増加量の関係を示す説明図である。
符号の説明
1…回転軸
2…振れ止め部
3…転削工具本体
4…転削工具ホルダ
5…加工刃

Claims (6)

  1. 先端部に加工刃が形成された転削装置において、前記加工刃を回転させる回転軸の周囲に、その回転軸と軸心を同一とした円盤状の振れ止め部を設け、その振れ止め部の直径を前記回転軸の直径の3倍以上として成ることを特徴とする転削装置。
  2. 前記振れ止め部の直径は、前記回転軸の直径の3〜10倍であることを特徴とする請求項1記載の転削装置。
  3. 前記振れ止め部の厚みが、前記回転軸の直径の1.5倍以下であることを特徴とする請求項1または2記載の転削装置。
  4. 前記振れ止め部の厚みは、前記回転軸の直径の0.3〜1.5倍であることを特徴とする請求項3記載の転削装置。
  5. 前記回転軸は、先端部に加工刃が形成された転削工具本体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の転削装置。
  6. 前記回転軸は、先端部に加工刃が形成された転削工具本体を支持する転削工具ホルダであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の転削装置。
JP2007114510A 2007-04-24 2007-04-24 転削装置 Expired - Fee Related JP4917954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007114510A JP4917954B2 (ja) 2007-04-24 2007-04-24 転削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007114510A JP4917954B2 (ja) 2007-04-24 2007-04-24 転削装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008264978A true JP2008264978A (ja) 2008-11-06
JP4917954B2 JP4917954B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=40045202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007114510A Expired - Fee Related JP4917954B2 (ja) 2007-04-24 2007-04-24 転削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4917954B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013011944A1 (ja) * 2011-07-15 2013-01-24 三菱重工業株式会社 防振部材及び切削工具
US8602697B1 (en) * 2009-07-08 2013-12-10 The Boeing Company Machining apparatus with reduced cutter vibrations
US10434581B2 (en) 2014-10-17 2019-10-08 Straumann Holding Ag Vibration-damped high-speed tool holder

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5162497A (ja) * 1974-11-28 1976-05-31 Naniwa Plywood Co Ltd Nokobakaitenjinihatsuseisuru soonboshihoho
JP2000079533A (ja) * 1998-09-02 2000-03-21 Yamazaki Mazak Corp 防振ツールホルダ
JP2001246530A (ja) * 2000-03-03 2001-09-11 Mst Corporation 工具の振れ精度/回転バランス調整用リング及び調整方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5162497A (ja) * 1974-11-28 1976-05-31 Naniwa Plywood Co Ltd Nokobakaitenjinihatsuseisuru soonboshihoho
JP2000079533A (ja) * 1998-09-02 2000-03-21 Yamazaki Mazak Corp 防振ツールホルダ
JP2001246530A (ja) * 2000-03-03 2001-09-11 Mst Corporation 工具の振れ精度/回転バランス調整用リング及び調整方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8602697B1 (en) * 2009-07-08 2013-12-10 The Boeing Company Machining apparatus with reduced cutter vibrations
WO2013011944A1 (ja) * 2011-07-15 2013-01-24 三菱重工業株式会社 防振部材及び切削工具
CN103635287A (zh) * 2011-07-15 2014-03-12 三菱重工业株式会社 防振构件及切削工具
US10434581B2 (en) 2014-10-17 2019-10-08 Straumann Holding Ag Vibration-damped high-speed tool holder

Also Published As

Publication number Publication date
JP4917954B2 (ja) 2012-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009101495A (ja) 振動抑制装置
JP7063403B2 (ja) 小径ドリル
CA2879928C (en) Cutting tool and corresponding assembly
WO2011108108A1 (ja) 切削工具
CN109070239A (zh) 小径钻头
JP5984183B2 (ja) 工作機械
JP4917954B2 (ja) 転削装置
JP4753893B2 (ja) ダイヤモンドリーマ
JP2016032863A (ja) 回転切削工具および被加工物の製造方法
JP2016117113A (ja) フライス工具、及びこれを用いた加工方法
JP5534509B2 (ja) 切削加工方法
JP2007210036A (ja) 切削工具
JP2011206904A (ja) 刃先交換式切削工具
JP6962688B2 (ja) 段付きドリル
JP2009041633A (ja) 自動動バランス装置
JP2009184036A (ja) 切削工具
JP2008296326A (ja) 切削ホルダ、及び切削工具
JP2007290105A (ja) エンドミル
JPH05228714A (ja) ボールエンドミル
JP2009297803A (ja) 穴加工工具
JP4846489B2 (ja) 刃先交換式切削工具
JPH04146015A (ja) スローアウェイチップおよびエンドミル
JP2005118929A (ja) 転削工具取付け用鋼製アーバ
JP2010247322A (ja) 刃先交換式切削工具
JP7345352B2 (ja) 工具ホルダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090929

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120127

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4917954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees