JP2009041633A - 自動動バランス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種回転体の振れ回りを抑制し、どのような回転数であっても、又工具交換等によって回転体重量が変化したとしても、自動的に動バランスの修正をすることができる自動動バランス装置を提供する。
【解決手段】回転体2と一体として回転駆動するケーシング3と、ケーシング3の回転周方向に対して放射状にケーシング3内に穿設された収納室7と、収納室7に緩衝域を有して収納された外錘5と、外錘5内に穿設された内錘保持室8と、内錘保持室8に緩衝域を有して保持された内錘6と、ケーシング3のカバー4とからなる自動動バランス装置を基本として提供する。そして、外錘5の外周面に、回転体2の回転により発生する遠心力によって、収納室7に付勢される摺動面5aを形成するとともに、収納室7の内周面に、付勢された外錘の摺動面5aを収納室7の底部7bに向けて摺動案内する案内面7cを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マシニングセンタ等の各種工作機械のツールホルダ,スピンドル,モータ,スクリュー,タービン等々の各種回転体の振れ回りを抑制するための自動動バランス装置に関し、特にはどのような回転数であっても、又工具交換等によって回転体重量が変化したとしても、自動的に動バランスの修正をすることができるものである。
各種工作機械等の回転体においては、回転時の振り回り等の動的アンバランスの修正が必要不可欠である。従来は、バランス測定器によりアンバランス重量とその位相角を測定・表示し、アンバランス重量に相当する重量を削り取り又は付加することにより、動バランスの修正を行っていた。
また、特許文献1には、不つりあいの補正を容易に行なう補正手段として、回転軸のまわりに回転対称的に配置され、不つりあいを補正する物質を収容する空間の形態を有する少なくとも一つの空洞を有する環状研削体からなる工作物の表面加工用といし車が提供されている。即ち、といし車は、収納室と、その収納室に収納されるウエイトとを備え、収納室の内面の一部は、回転周方向にわたる案内面と、軸方向一方と他方とに配置される壁面とにより構成され、ウエイトは、といし車の回転により発生する遠心力によって案内面に押し付けられる押し付け面を有し、といし車の回転時に、案内面に押し付け面を介して押し付けられたウエイトが、といし車に対して回転周方向における位置を変化させることによって、といし車の振れ回りを抑制するものである。
更に、特許文献2には、回転体に一体化されるウエイトホルダーと、そのウエイトホルダーにより保持されるウエイトとを備え、そのウエイトホルダーは、回転周方向にわたり設けられた案内面を有し、そのウエイトは、その回転体の回転により発生する遠心力によって、その案内面に押し付けられる押し付け面を有し、その回転体の回転時に、その案内面に押し付け面を介して押し付けられたウエイトは、そのウエイトホルダーに対して回転周方向における位置が変化することで、その回転体の振れ回りを抑制する位置に配置されたバランサーが提供されている。
特開平06−198564号公報 特開2006−189164号公報
従来の動バランスの修正は、一定の測定回転数における固定型のバランス修正であるため、修正時の動バランスはよいが、大幅に回転数が変化した場合や工具交換等により回転体の重量が変化したりすると、動バランスの修正値も変化するため、再び動的アンバランスを生じてしまうこととなる。即ち、回転条件が変化した場合に対応することができず、回転条件が変化する都度バランス修正を行う必要がある。
特許文献1にかかるといし車は、衝撃がといし車に作用すると、ウエイトが回転軸方向に変位することで砥石車が振動し、研磨精度が低下するという問題がある。また、そのウエイトの軸方向一方と他方とに配置される壁面により、そのウエイトの周方向変位を許容しつつ軸方向変位を防止しようとすると、その壁面とウエイトとを極めて高精度に加工する必要があり、加工コストが増大する。
特許文献2にかかるバランサーにおけるウエイトホルダーは、ツールチャックの外周部と一体に構成されているため汎用性に欠け、又ウエイトの押し付け面の全面がウエイトホルダーの案内面に密着する構成であるため、ウエイトの回転周方向への位置の移動がスムーズに行われないことがある。
そこで本発明はこのような従来のバランス装置が有している課題を解決し、回転数や回転重量等が変化することにより、回転条件が変動したとしても、その変動に追随して自動的に動バランスの修正をすることができる自動動バランス装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を達成するために、回転体と一体として回転駆動するケーシングと、ケーシングの回転周方向に対して放射状にケーシング内に穿設された収納室と、収納室に緩衝域を有して収納された外錘と、外錘内に穿設された内錘保持室と、内錘保持室に緩衝域を有して保持された内錘と、ケーシングのカバーとからなる自動動バランス装置を基本として提供する。そして、外錘の外周面に、回転体の回転により発生する遠心力によって、収納室に付勢される摺動面を形成するとともに、収納室の内周面に、付勢された外錘の摺動面を収納室の底部に向けて摺動案内する案内面を形成する。
また、外錘の摺動面に収納室の案内面との空隙を確保をするための溝部を穿設し、収納室の底部と直交する中心線が、回転体の回転軸の中心線に対して45度±30度傾斜して配置され、収納室の案内面が、回転体の回転軸の中心線に対して45度±30度傾斜して配置されている。
更に、内錘の外周面に、回転体の回転により発生する遠心力によって、内錘保持室に付勢される摺動面を形成するとともに、内錘保持室の内周面に、付勢された内錘の摺動面を内錘保持室の底部に向けて摺動案内する案内面を形成し、内錘の摺動面に内錘保持室の案内面との空隙を確保をするための溝部を穿設する。そして、回転体の回転により発生する遠心力によって、外錘の摺動面が収納室の案内面に付勢されるとともに収納室の底部に向けて摺動案内されて、収納室内における回転周方向の位置が変化する。また、回転体の回転により発生する遠心力によって、内錘の摺動面が内錘保持室の案内面に付勢されるとともに内錘保持室の底部に向けて摺動案内されて、内錘保持室内における回転周方向の位置が変化する。
本発明にかかる自動動バランス装置によれば、回転体の回転により発生する遠心力によって、外錘の外周面に形成された摺動面が、収納室の内周面に形成された案内面に付勢されて収納室の底部に向けて摺動案内されることにより、収納室内における外錘の回転周方向の位置が変化する。同時に回転体の回転により発生する遠心力によって、内錘の外周面に形成された摺動面が外錘に穿設された内錘保持室の内周面に形成された案内面に付勢されて内錘保持室の底部に向けて摺動案内されることにより、内錘保持室内における内錘の回転周方向の位置が変化する。これにより、各種工作機械等の回転体において、回転体の回転数や回転重量が変化する等して、回転条件が変動したとしても、その変動に追随して自動的に回転時の振り回り等の動的アンバランスを修正することができる。
以下図面に基づいて本発明にかかる自動動バランス装置の最良の実施形態を説明する。図1は本発明にかかる自動動バランス装置1を各種工作機械のツールホルダ等の回転体2に実施した状態を示す要部断面図である。自動動バランス装置1は、ケーシング3と、カバー4と、外錘5と、内錘6と、収納室7から構成されている。ケーシング3は、中央部に挿通孔3a(図10,図11参照)が穿設された環状体であり、挿通孔3aに回転体2の回転軸2aを挿通することにより、回転体2に装着され、回転体2と一体として回転駆動される。ケーシング3の回転体2への装着方法に限定はなく、回転体2と一体として回転駆動可能であれば、どのような手段であってもよい。
ケーシング3には、図10の縦断面図、図11のケーシング3のカバー4方向の端面図に示すように、回転周方向に放射状に等間隔で収納室7が3個穿設されている。収納室7の個数は3個以上で奇数であれば特に限定はない。この収納室7は楕円形状の開口部7aと底部7bを有する有底筒状体であり、開口部7aがケーシング3のカバー4方向の一面3bに開口している。
そして収納室7の底部7bと直交する中心線9が、回転軸2aの中心線10と所定角度θ傾斜している。所定角度θは45度±30度の15度〜75度の範囲が適当であり、特には45度程度が好ましい。よって、収納室7は、図10、図11に示すように、開口部7aが開口しているケーシング3の一面3b方向から視て、外方に向かうように放射状に穿設されている。そして、図1に示す収納室7の内周面は、回転周方向にわたって放射状の案内面7cとして形成されている。4はケーシング3のカバーであり、開口部7aが開口されたケーシング3の一面を被覆してボルト4a等の適宜の固定手段によって、ケーシング3に固定される。
図2〜図4は、収納室7に緩衝域を有して収納される外錘5を示すものであり、図2(A)は外錘5の正面図、図2(B)は右側面図、図2(C)は左側面図、図2(D)は底面図、図3は図2(A)のa−a断面図、図4は図2(A)のb−b断面図である。外錘5は、側面視の形状が収納室7の底部7bと同様の楕円形状を有するものであり、収納室7に緩衝域を有して収納できるように、収納室7の底部7bより一回りほど小さい形状を有している。
外錘5の外周面は回転体2の回転により発生する遠心力によって、収納室7の案内面7cに付勢される摺動面5aとして形成され、摺動面5aの表面には案内面7cとの空隙を確保をするための溝部5bが十字状に穿設されている。外錘5の底部は回転体2の回転により発生する遠心力によって、収納室7の底部7bへ押し付けられる押付面5cとして形成されるとともに、押付面5cの表面には底部7bとの空隙を確保をするための溝部5dが十字状に穿設されている。また、外錘5の内部には、内錘保持室8が穿設されている。この内錘保持室8は楕円形状の開口部8aと底部8bを有する有底筒状体であり、開口部8aが外錘5の一側面に開口している。
図5〜図7は、外錘5の内錘保持室8に緩衝域を有して収納される内錘6を示すものであり、図5(A)は内錘6の正面図、図5(B)は右側面図、図5(C)は左側面図、図5(D)は平面図、図6は図5(A)のc−c断面図、図7は図5(A)のd−d断面図である。内錘6は、側面視の形状が外錘5と同様の楕円形状を有する中実体であり、内錘保持室8に緩衝域を有して収納できるように、内錘保持室8の底部8bより一回りほど小さい形状を有している。
内錘6の外周面は回転体2の回転により発生する遠心力によって、内錘保持室8の案内面8cに付勢される摺動面6aとして形成され、摺動面6aの表面には案内面8cとの空隙を確保をするための溝部6bが十字状に穿設されている。内錘6の先端部は回転体2の回転により発生する遠心力によって、内錘保持室8の底部8bへ押し付けられる押付面6cとして形成されるとともに、押付面6cの表面には底部8bとの空隙を確保をするための溝部6dが十字状に穿設されている。
この内錘6を外錘5の内錘保持室8に緩衝域を有して収納するものであり、図8は収納状態を示す横断面図、図9は縦断面図である。図8に示すように、内錘6は内錘保持室8の開口部8aの方向から視て、上部に隙間11及び左右に隙間12の緩衝域を有する。また、図9に示すように、内錘6の押付面6cは内錘保持室8の底部8bとの間に隙間15の緩衝域を有する。内錘6の一方端部は、内錘保持室8の開口部8aから突出している。
この内錘6を収納した外錘5をケーシング3の収納室7に緩衝域を有して収納するものであり、図12は収納状態を示す要部断面図、図13は図12のe−e方向の要部断面図である。図12、図13に示すように、内錘6を収納した外錘5は内錘保持室8の開口部8aの方向から視て、上部に隙間13及び左右に隙間14の緩衝域を有する。このように内錘6を収納した外錘5を収納室7に収納した後、ケーシング3の一面3bをカバー4にて被覆する。
上記した構成の自動動バランス装置1を装備した回転体2が回転駆動すると、外錘5の摺動面5aが、回転体2の回転による遠心力によって収納室7の案内面7cに付勢されて押し付けられ、底部7bの方向に摺動案内されて、底部7bに押し付けられることとなり、収納室7内における回転周方向の位置が変化して、回転体2の振れ回りを抑制する位置に配置される。このとき溝部5bの存在により、案内面7cと摺動面5aとの過度の密着が避けられ、スムースに摺動案内される。
同様に外錘5の内錘保持室8に収納された内錘6は、回転体2が回転駆動すると、内錘6の摺動面6aが、回転体2の回転による遠心力によって内錘保持室8の案内面8cに付勢されて押し付けられ、底部8bの方向に摺動案内されて、底部8bに押し付けられることとなり、内錘保持室8内における回転周方向の位置が変化して、回転体2の振れ回りを抑制する位置に配置される。
ケーシング3及びカバー4の材質としては、鋼相当の剛性を有し、熱膨張係数が大きく、比重量の小さい材料、例えばアルミ合金、ステンレス鋼、チタン材などが適している。外錘5、内錘6の材質については比重量が大きく防錆性能が高い材料、例えば、ステンレス鋼などが適している。
次に本発明にかかる自動動バランス装置1の具体的実施例を以下に説明する。
・R0.5mm超硬ボールエンドミルでの加工事例
・加工材料:VX5外壁ロール金型
・加工条件:回転数N=19000min−1
送り速度F=650mm/min
・加工結果:自動動バランス装置1を使用しないツールに対して、自動動バランス装置1付きツールは工具寿命が5倍に延びた。
・φ4.5mm超硬ドリルでの加工事例
・加工材料:アルミ材(A5052),板厚30mm,通り穴
・加工条件:回転数N=11000min−1
送り速度F=650mm/min(ステップ送りあり)
・加工結果:自動動バランス装置1を使用しないツールは945穴加工時に刃先の欠けが発生したが、自動動バランス装置1では1300穴を加工した後も工具刃先の欠けはなく、切りくずも正常であった。すなわち、工具寿命は1.4倍となった。
・φ10mm超硬エンドミルでの加工事例
・加工材料:アルミ材(A7075)
・加工条件:回転数N=14000min−1
送り速度F=1400mm/min
切削幅W=5mm
切込みd=1mm×5回=5mm
・加工結果:面粗さについてみると、自動動バランス装置1を使用しないツールでは、側面の面粗さはRy1.8μm、底面はRy1.9μmであり、自動動バランス装置1を使用したツールのときは、側面の面粗さはRy0.3μm、底面はRy0.5μmとなり大幅に向上している。
次に、これら切削加工事例以外に、動バランスを修正すると同時に工具の振れ量を削減した実験の結果を以下に紹介する。
・回転中の工具の振れ量の削減
・使用機械:安田工業株式会社製マシニングセンタ YBM640V
・測定装置:レーザ測定装置(POLYTEC)
POLYTEC製OFV050アナライザ
小野測器製FFTアナライザ
・測定刃物:φ12mmピンゲージ
・測定結果:上記の測定装置、測定器を用い、無負荷にて回転数を4000min−1から4000min−1ごとに、20000min−1までのピンゲージの振れをレーザ測定装置により測定した。12000min−1までは双方差を生じないが、16000min−1くらいから、たて軸の振れ量が、自動動バランス装置1を使用しないツールに対して、自動動バランス装置1を使用したツールの方が振れ精度が向上している。このことから回転軸中心から回転中心に振れが自動的に修正されていることがわかる。
次に、動バランスを修正していない回転体としての通常のツールホルダ(イ)と、特定の回転数で動バランスを修正した回転体としてのツールホルダ(ロ)と、本発明にかかる自動動バランス装置1を使用して動バランスを自動修正した回転体としてのツールホルダ(ハ)の動バランスの変化を振動モニタで直接測定した結果を図14に示す。図に示すように、(イ)は、回転数の増加によりδ(μm)が増加する。(ロ)は回転数が高速回転になるにつれδ(μm)が徐々に増加する。(ハ)は回転数が増加してもδ(μm)に変化がなく、自動動バランス装置1による動的アンバランスの修正が回転数の変化に関係なく効果的に行われていることが判る。
自動動バランス装置1の各種工作機械のツールホルダ以外の具体的な応用事例としては次のようなものがある。
(1)マシニングセンタの回転主軸
マシニングセンタなどの回転主軸自体に自動動バランス装置1を取り付け、ツールホルダを含む回転体の自動アンバランス修正を行う。
(2)研削用砥石フランジ
研削用砥石フランジに自動動バランス装置1を取り付けて砥石フランジと砥石の動アンバランス修正を行う。ただし、砥石自体のドレッシング、ツルーイングは研削加工前に実施する必要がある。
(3)高周波スピンドル
高周波スピンドルの回転軸自体に、小型高速回転用の自動動バランス装置1を取り付け、小径刃物,砥石を含む回転体の全系の動アンバランスを修正する。
(4)その他
毎分数千回転以上で回転させる必要のある装置で、インペラ,ファンなども考えられる。
以上のように、回転精度と動バランスが重要な役割となる回転体,自動動バランス装置1を取り付け、自動的に動アンバランス量を修正し、アンバランス量を削減する必要のある回転体には有効である。
以上詳細に説明したように、本発明にかかる自動動バランス装置によれば、回転体の回転により発生する遠心力によって、外錘の外周面に形成された摺動面が、収納室の内周面に形成された案内面に付勢されて収納室の底部に向けて摺動案内されることにより、収納室内における外錘の回転周方向の位置が変化する。同時に回転体の回転により発生する遠心力によって、内錘の外周面に形成された摺動面が外錘に穿設された内錘保持室の内周面に形成された案内面に付勢されて内錘保持室の底部に向けて摺動案内されることにより、内錘の内錘保持室内における回転周方向の位置が変化する。これにより、各種工作機械等の回転体において、回転体の回転数や回転重量が変化する等して、回転条件が変動したとしても、その変動に追随して自動的に回転時の振り回り等の動的アンバランスを修正することができる。
そのため、各種工具の寿命を大幅に延ばすことができ、加工面の精度を向上させることができる。また、工具を交換しても自動的に動アンバランスを修正するとともに、機械主軸の微振動を吸収し、機械の回転性能を向上させることができる。更に、高精度で簡易なメカニカル構造のため、電気,油,空圧を必要とせず、機械主軸の形状に合わせた設計・製作のため、主軸形状を選ばない。
本発明にかかる自動動バランス装置を各種工作機械のツールホルダ等の回転体に実施した状態を示す要部断面図。 (A)は外錘の正面図、(B)は右側面図、(C)は左側面図、(D)は底面図。 図2(A)のa−a断面図。 図2(A)のb−b断面図。 (A)は内錘の正面図、(B)は右側面図、(C)は左側面図、(D)は平面図。 図5(A)のc−c断面図。 図5(A)のd−d断面図。 内錘の外錘への収納状態を示す横断面図。 内錘の外錘への収納状態を示す縦断面図。 ケーシングの縦断面図。 ケーシングの端面図。 収納室への外錘と内錘の収納状態を示す要部断面図。 図12のe−e方向の要部断面図。 動バランスの変化を測定した結果を示すグラフ。
符号の説明
1…自動動バランス装置
2…回転体
2a…回転軸
3…ケーシング
4…カバー
5…外錘
6…内錘
5a,6a…摺動面
5b,5d,6b,6d…溝部
5c,6c…押付面
7…収納室
8…内錘保持室
7a,8a…開口部
7b,8b…底部
7c,8c…案内面
9,10…中心線
11,12,13,14,15…隙間

Claims (9)

  1. 回転体と一体として回転駆動するケーシングと、ケーシングの回転周方向に対して放射状にケーシング内に穿設された収納室と、収納室に緩衝域を有して収納された外錘と、外錘内に穿設された内錘保持室と、内錘保持室に緩衝域を有して保持された内錘と、ケーシングのカバーとからなることを特徴とする自動動バランス装置。
  2. 外錘の外周面に、回転体の回転により発生する遠心力によって、収納室に付勢される摺動面を形成するとともに、収納室の内周面に、付勢された外錘の摺動面を収納室の底部に向けて摺動案内する案内面を形成した請求項1記載の自動動バランス装置。
  3. 外錘の摺動面に収納室の案内面との空隙を確保をするための溝部を穿設した請求項2記載の自動動バランス装置。
  4. 収納室の底部と直交する中心線が、回転体の回転軸の中心線に対して45度±30度傾斜して配置されている請求項2又は3記載の自動動バランス装置。
  5. 収納室の案内面が、回転体の回転軸の中心線に対して45度±30度傾斜して配置されている請求項2,3又は4記載の自動動バランス装置。
  6. 内錘の外周面に、回転体の回転により発生する遠心力によって、内錘保持室に付勢される摺動面を形成するとともに、内錘保持室の内周面に、付勢された内錘の摺動面を内錘保持室の底部に向けて摺動案内する案内面を形成した請求項2,3,4又は5記載の自動動バランス装置。
  7. 内錘の摺動面に内錘保持室の案内面との空隙を確保をするための溝部を穿設した請求項6記載の自動動バランス装置。
  8. 回転体の回転により発生する遠心力によって、外錘の摺動面が収納室の案内面に付勢されるとともに収納室の底部に向けて摺動案内されて、収納室内における回転周方向の位置が変化する請求項2,3,4,5,6又は7記載の自動動バランス装置。
  9. 回転体の回転により発生する遠心力によって、内錘の摺動面が内錘保持室の案内面に付勢されるとともに内錘保持室の底部に向けて摺動案内されて、内錘保持室内における回転周方向の位置が変化する請求項2,3,4,5,6,7又は8記載の自動動バランス装置。
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