JP4064786B2 - 主軸の支持構造、工作機械 - Google Patents

主軸の支持構造、工作機械 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械、特に工具を装着する主軸の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
マシニングセンタ等をはじめとする各種工作機械において、加工対象となるワークを加工する工具は、主軸(スピンドル)に装着され、この主軸を回転させることで工具を回転させつつ、主軸側やワークを保持する側を動かすことで、所定の加工を行っている。
図12に示すように、工作機械において、工具を装着する主軸1は、通常、3つの軸受け2A、2B、2Cによって支持されている。工具(図示無し)は、主軸1の先端部1aに図示しないチャック機構を介して装着される。また、この主軸1の軸受け2B、2C間には、ロータ3が一体に設けられ、その外周に設けられたステータ4との間に生じる磁気により、主軸1がその軸線周りに回転駆動されるようになっている。
ここで、軸受け2A、2Bには、ラジアル方向、スラスト方向ともに拘束力の大きなものを用い、これに対し、主軸1の終端部1b側の軸受け2Cには、ラジアル方向に対しスラスト方向の拘束力が小さな軸受けを採用している。これにより、主軸1の終端部1b側で、スラスト方向(軸方向)の変位を逃がす構造となっている。
【0003】
マシニングセンタ等では、従来、上記のような主軸1を20000rpm程度で回転させ、加工を行うものが多い。
近年、生産性を向上させるため、主軸1の回転数を30000rpmあるいはそれ以上の高速回転とすることが望まれている。
【0004】
主軸1を高速回転させるにあたり、非常に重要なのは、主軸1のバランス調整である。従来より、工作機械の主軸1に限ったものではないが、高速で回転する物体は、何らかの方法でバランス調整が行われている。主軸1の場合、通常、単体で所定の回転数(例えば500〜600rpm)で回転させたときのアンバランスを計測し、その結果に応じて主軸1の一部に穴をあけたり研削したりすることで、回転バランスを調整している。
上記したような回転バランスは、主軸1の使用回転数に対して非常に低い回転数で計測を行うため、主軸1の、いわば静バランスを調整することになる。
これに対し、主軸1を実際に工作機械に組み込み、この状態で主軸1の回転バランスを取ることも考えられる。そのような方法として、工作機械に組み込んだ主軸1の端部にねじ穴を設け、このねじ穴に重さが調整された錘を挿入した状態で回転バランスを調整するものがある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−126588号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、主軸1を従来以上に高速回転としようとすると、例え上記のようなバランス調整を取ったとしても、高速回転化には限界があるのが実状であった。
すなわち、主軸1は、主軸1自体がバネ定数を有し、この主軸1に一体に取りつけられたロータ3を質量とした系において、これらバネ定数と質量によって決まる固有振動数を有している。そして、図13に示すように、この固有振動数に応じ、特定の回転数で共振が生じ(このときの回転数を「危険速度」と言う)、主軸1の振動が大きくなる。主軸1の振動が大きくなれば、主軸1に装着される工具先端の振れが大きくなるので、加工精度の低下に直結する。
このため、従来は、この危険速度を下回る回転数を使用領域として主軸1を回転させるしかなく、これによって主軸1の高速回転化に限界があったのである。
【0007】
また、高速回転化を図ろうとすると、以下のような問題も顕在化しやすくなる。
まず、図12(a)に示したような構成であると、図12(b)に示すように、主軸1は、中間部(図12(b)中(イ)の部分)において振動が小さく、先端部1a、終端部1bにおいて振動が大きなモードとなっている。このため、アンバランスに対する感度が高い(アンバランスを生じさせる要素が作用した時に、大きな振動になりやすい)という欠点がある。
また、主軸1の先端部1aに工具を装着するわけであるが、主軸1だけでなく工具にもアンバランスの生じる要素はあり、また工具を度々付け替えることで、主軸1にアンバランスが生じてしまうこともある。このため、アンバランスに対する感度が高い主軸1の先端部1aにおいて、アンバランスが発生すると、振動が増大する可能性が高いのである。
さらに、加工時に工具で加工対象のワークを切削すると、工具から主軸1に切削力が作用する。すると、アンバランスに対する感度が高い主軸1では、この切削力によって主軸1の振動が増幅されやすく、その結果、加工精度が低下してしまう。
【0008】
また、主軸1は、主軸1単体での静的バランスだけでなく、主軸1を軸受け2A、2B、2Cで支持した状態での回転時における動的バランスを取る必要がある。したがって、当然のことながら、主軸1を軸受け2A、2B、2Cで保持した状態で、そのアライメントが高精度に取れている必要がある。アライメントが正確に取れていないと、高速回転時に主軸1に軸受け2A、2B、2Cから外力が作用し、これも主軸1の振動に影響を与える。
このため、軸受け2A、2B、2Cのそれぞれの部品精度を高めるとともに、軸受け2A、2B、2Cを非常に高精度で取り付けることが要求されるが、軸受け2A、2B、2Cによる3点支持となる主軸1において、軸受け2A、2B、2Cのアライメントを高精度に取るのは困難である。そして、これも主軸1の使用回転数を制限する要因の一つとなっている。
【0009】
ところで、上記したような主軸1の固有振動数に応じた共振点は、図14に示すように、1次、2次、3次、…と複数次のものがある。このため、図15に示すように、実際の回転数に応じて変化する振動モードは、これら複数次全ての影響を受けており、モードは非常に複雑な形態を呈している。
主軸1のバランス調整を取るにしても、これら複数次の振動に対応した調整を行わなければならない。特に主軸1のように軸線方向に長いものの場合、複数の面(軸線に直交する面)においてバランス調整を取る必要がある。しかし、主軸1単体で取る静的バランスはともかく、主軸1を軸受け2A、2B、2Cにセットした状態で取る動的バランスの場合、主軸1の中間部分においてバランス修正を行うのは実質的に困難であり、前記特許文献1でも行っているように、主軸1の先端部1a、終端部1bでのみのバランス修正とならざるを得ず、思うようにバランス調整を行うことができない。
その結果、特に高次モードの影響が残り、所定の精度が得にくいのである。
【0010】
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、より高回転数での使用を可能とする主軸の支持構造、工作機械を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明の主軸の支持構造は、一端に工具が装着される主軸を、ホルダで3以上の軸受けを介して回転可能に支持するとともに、この主軸をモータによってその軸線回りに回転駆動させ、3以上の軸受けのうち、主軸の他端側に位置する軸受けが、主軸の径方向の振動を減衰する振動減衰部を備えるとともに、振動減衰部を備えない他の軸受けに対して主軸をより柔軟に支持することを特徴とする。
主軸は、静的には、主軸の一端側に位置した2つの軸受けによって二点支持され、動的には、主軸の一端側に位置した2つの軸受けと主軸の他端側に位置して振動減衰部を備えた軸受けとによって三点支持されたものとすることができる。
この振動減衰部は、主軸の固有振動数に応じた特定周波数領域の振動に対し振動減衰能力を有するのが好ましい。
振動減衰部としては、例えば、間隔を隔てて対向する軸受けとホルダとの間に一対のシール部材を介在させ、この一対のシール部材の間にダンパオイルを封入する構成がある。
また、間隔を隔てて対向する軸受けとホルダの間に斜めに延出し、軸受けとホルダが互いに接近・離間する方向の変位を吸収する変位吸収部を備える構成とすることもできる。このような変位吸収部は、斜めに延出する部分を二つ設け、全体として略く字状の断面形状とすることもできる。
さらに、振動減衰部としては、ホルダに支持され、軸受けの外周面に当接する接触面を有し、接触面に略直交する方向に変形することで軸受けとホルダが互いに接近・離間する方向の変位を吸収するダイヤフラム部を備える構成とすることもできる。
ここで、前記の変位吸収部やダイヤフラム部にスリット等を形成し、その剛性を調整することもできる。
【0012】
また、本発明は、加工対象のワークを保持するワーク保持部と、ワークを加工する工具を一端で保持してその工具を軸線回りに回転させる主軸と、ワーク保持部および主軸の相対移動を制御するコントローラと、を備えた工作機械として捉えることもできる。そしてこの工作機械は、主軸が3以上の軸受けによって回転可能に支持され、かつ3以上の軸受けのうち主軸の他端側に位置する軸受けが、主軸の径方向の振動を減衰する振動減衰部を備えるとともに、振動減衰部を備えない他の軸受けに対して主軸をより柔軟に支持することを特徴とする。
主軸は、静的には、主軸の一端側に位置した2つの軸受けによって二点支持され、動的には、主軸の一端側に位置した2つの軸受けと主軸の他端側に位置して振動減衰部を備えた軸受けとによって三点支持されたものとすることができる。
さらにこの工作機械は、主軸が、主軸の固有振動数に基づいて決まる危険速度を超えた回転数で使用されることを特徴とすることもできる。より具体的には、その回転数は30000rpm以上である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるマシニングセンタの構成を説明するための図である。
図1に示すように、マシニングセンタ10は、ワークベンチ20と、加工ヘッド30と、これらワークベンチ20および加工ヘッド30の動作を制御するコントローラ(図示無し)とから構成されている。
ワークベンチ20は、ベースブロック21上に、加工対象となるワークを保持するワーク台(ワーク保持部)22を備え、ベースブロック21の上面には、ワーク台22を水平一方向(これをX方向とする)に移動可能とするリニアガイド23が設けられ、このワーク台22は、図示しない送りモータの駆動により、リニアガイド23に沿って移動する構成となっている。また、このワーク台22に、鉛直軸線回りに回転する回転機構24を備え、これによってマシニングセンタ10を4軸加工機とすることもできる。
【0014】
加工ヘッド30は、ベースブロック31、コラムブロック32、スピンドルブロック33とを備えている。
ベースブロック31上には、ワーク台22の移動方向とは直交する水平方向(これをY方向とする)に延びる二本一対のリニアガイド34が設けられている。コラムブロック32は、ワーク台22に対して鉛直上方に延び、リニアガイド34に沿って図示しない送りモータによって移動可能に設けられている。また、このコラムブロック32には、鉛直方向(これをZ方向とする)に延びる二本一対のリニアガイド35が設けられ、図示しない送りモータの駆動によりリニアガイド35に沿ってスピンドルブロック33が移動可能に設けられている。
スピンドルブロック33は、ワーク台22上に保持されるワークに対し切削等の加工を行うための工具を装着する主軸40を備え、この主軸40は軸線周りに回転駆動されるようになっている。
【0015】
上記したようなワークベンチ20のワーク台22のX方向に沿った移動、加工ヘッド30のコラムブロック32のY方向に沿った移動、スピンドルブロック33のZ方向に沿った移動は、予め入力された数値制御プログラムに基づき図示しない送りモータの作動をコントローラ(図示無し)で制御することによって行われる。これによって、ワーク台22上に保持されるワークと、主軸40に装着される工具とは、X、Y、Zの3方向に相対移動するようになっている。そして、主軸40に装着された工具を主軸40の軸線回りに回転させつつ、予め入力された加工プログラムに基づいてワークと工具を3方向に相対移動させることで、ワーク台22上に保持されるワークに対し所定の加工を施すのである。
【0016】
さて、スピンドルブロック33に備えられた主軸40は、詳細には、図2に示すような支持構造を有している。
この図2に示すように、主軸40は、スピンドルブロック33に固定されたホルダ41に、軸受け42、43、44を介し、その軸線回りに回動自在に支持されている。また、主軸40の中間部に位置する軸受け43と、主軸40の終端部40bに位置する軸受け44の間の部分において、主軸40の外周面にはモータを構成するロータ45が一体に設けられている。そして、ホルダ41の内周面の、ロータ45に対向する位置には、モータを構成するステータ46が設けられている。これらロータ45およびステータ46によって構成されるモータにより、主軸40を、その軸線回りに所定の回転速度で回転駆動させる。
【0017】
さて、主軸40を回動自在に保持する3つの軸受け42、43、44のうち、主軸40の先端部40aに位置する軸受け42と、中間部に位置する軸受け43には、従来と同様、ラジアル方向、スラスト方向ともに拘束力の大きなものが用いられている。例えば、図3に示すように、主軸40の外周面に嵌め合うインナーレース50a、ホルダ41の内周面に嵌め合うアウターレース50b、インナーレース50aとアウターレース50b間で回転するローラ50c、から構成される、いわゆる一般的なベアリング50である。
【0018】
これに対し、図4に示すように、主軸40の終端部40bに位置する軸受け44は、ベアリング部60と、ダンパー部(振動減衰部)61を有している。
ベアリング部60は、主軸40の外周面に嵌め合うインナーレース60a、その外周側に位置するアウターレース60b、インナーレース60aとアウターレース60bの間で回転するローラ60c、から構成されている。
【0019】
一方、ダンパー部61は、以下のような構成となっている。
アウターレース60bの外周側には、主軸40の軸線方向に所定幅を有した短筒状のリングプレート62が嵌め合って設けられている。
このリングプレート62は、その外径が、ホルダ41のリングプレート62に対向する部分の内径よりも所定寸法小さく設定されており、これによって、リングプレート62とホルダ41との間に所定寸法のクリアランスCが形成されている。
リングプレート62の外周面には、その周方向に連続する二本一対の溝62a、62aが形成されている。一方、ホルダ41の内周面には、溝62a、62aに対応する位置に、二本一対の溝41a、41aが形成されている。そして、これらリングプレート62の溝62a、62aと、ホルダ41の溝41a、41aの部分には、例えばゴム系材料からなるO−リング(シール部材)63、63が配設されている。これにより、O−リング63、63は、主軸40の軸線方向に所定間隔を隔てて配置されている。そして、リングプレート62の外周面と、ホルダ41の内周面と、二本のO−リング63、63とで囲まれる空間が形成され、この空間には、オイル(ダンパオイル)64が封入されている。この、封入されたオイル64が、ダンパー部61として機能するのである。
【0020】
このようにダンパー部61を備えた軸受け44では、図5(a)、(b)に示すように、例えばゴム系材料からなるO−リング63、63が弾性係数kを有するバネとして機能し、充填されたオイル64が減衰係数cを有するダッシュポット(減衰部材)として機能する。O−リング63、63およびオイル64は、リングプレート62とホルダ41との間に、全周に渡って介在しているため、主軸40の全周方向に対してサスペンション効果を有していることになる。そして、それぞれの方向において、図5(b)に示すような系を有することになる。
【0021】
図6(a)に示すように、上記のようにして、主軸40を支持する軸受け42、43、44のうち、終端部40b側の軸受け44のみが、ダンパー部61を有した構成となっている。これによって、三点支持されている主軸40は、先端部40a側の二点(軸受け42、43の部分)で「剛」に支持され、これに対して終端部40b側では「柔」に支持された構成となっている。
このような構成において、軸受け44のダンパー部61は、弾性係数kを有するO−リング63、63と、減衰係数cを有するオイル64により、主軸40の振動が大きくなるとそのサスペンション効果を発揮し、特に主軸40の回転時に生じる共振点での振動を抑制する。
【0022】
ここで、一般に、共振の鋭さに対応するQファクタ(Qf)は、図6(b)に示すように、共振点での振幅をa、主軸40の弾性係数をkとすると、
a=k・Qf
である。また、
Qf=1/2ζ
であり(ζは減衰比である。)、
ζ=c/[2・(mk)1/2
である(mはロータ45の等価質量)。
したがって、減衰係数cが大きくなればQファクタ・Qfは小さくなり、それによって共振点での振幅aが小さくなるのである。
つまり、上記のダンパー部61において、オイル64の減衰係数cを適宜設定することで、共振点における振動を有効に抑制できるのである。
【0023】
さて、上記したような主軸40の支持構造により、ダンパー部61によって共振を有効に抑えることができるので、主軸40の固有振動数に応じて決まる危険速度を超えた領域で、主軸40を回転させることが可能となる。
そして、主軸40は、振動が大きくない領域においては、先端部40a側の軸受け42、43の二点で支持されたような状態となっており、高回転となって振動が大きくなる領域になると、ダンパー部61が発揮するサスペンション効果によって軸受け44での支持力が増し、軸受け42、43、44の三点で支持されるような状態となる。つまり静的には二点支持であり、動的には三点支持となるのである。すなわち、この主軸40は、特に動剛性が高い、と言える。
このような支持構造において、主軸40の振動モードは、図6(c)に示すように、先端部40a近傍を節とし、先端部40aおよび中間部で振動が小さく、終端部40b側で大きくなる形態を示す。したがって、工具を装着する先端部40a側では、従来(図12(b)参照)よりも振動が小さくなり、工具先端に生じる振れによる加工精度の低下を抑えることができる。また、図6(c)のような振動モードを有することで、アンバランスに対する感度も低くなり、主軸40の先端部40aに様々な工具を着脱したり、加工時に作用する切削力が入力されても、振動が増大しにくくなる。
【0024】
また、前記したように、主軸40は、共振が生じる危険速度領域を除けば、実質的に先端部40a側の軸受け42、43の二点で強固に支持され、終端部40b側の軸受け44では、より柔軟に支持された構成となっている。したがって、従来の三点支持の構成に比較すれば、主軸40および軸受け42、43、44のアライメントをシビアに取る必要が無く、アライメントを容易に行うことが可能となる。しかも、終端部40b側が軸受け44によって柔軟に支持されているので、主軸40の熱延び等の影響も、従来に比べれば遥かに小さい。
【0025】
さらに、主軸40の終端部40b側を、ダンパー部61を有した軸受け44で支持することで、図7に示すように、1次だけでなく、2次、3次の高次の振動モードも、図15に示したものよりも変曲点の少ないモード形態となる。したがって、特に主軸40を実際にスピンドルブロック33に組み込んだ状態で動的バランスを取る場合でも、例えば主軸40の先端部40aと終端部40b等、少ない修正面でもバランスを修正しやすくなる。
【0026】
上述したように、マシニングセンタ10の主軸40を、工具を装着する先端部40a側を軸受け42、43によって剛に支持し、終端部40b側を、ダンパー部61を有した軸受け44で支持することによって、特に工具を装着する先端部40a側での振動を有効に抑制することが可能となり、高精度の切削性能を有したものとすることができる。しかも、ダンパー部61に封入したオイル64が発揮する減衰効果により、主軸40の共振時振幅を抑えることができるので、従来は困難であった危険速度を超えた、30000〜50000rpmといった超高速回転領域での使用が可能となる。したがって、マシニングセンタ10を、従来に無い高い生産性を有するものとすることができるのである。
【0027】
ところで、上記実施の形態では、ダンパー部61として、ベアリング部60とホルダ41との間に封入したオイル64を用いる構成としたが、減衰効果を有効に発揮することができるのであれば、他の構造を適宜採用することができる。
以下に、そのような構造の他の例を示す。
[他の例]
図8に示すダンパー部(振動減衰部)70は、主軸40の外周部を支持する軸受け44の、ベアリング部60のアウターレース60bと、ホルダ41との間に設けられている。このダンパー部70は、ベアリング部60の幅方向両側に設けられ、それぞれ内周リング71と外周リング72とから形成されている。これら内周リング71と外周リング72は、合わせ面71a、72aにて一体に接合され、断面視すると略「く」字状の形態をなしている。
内周リング71は、基端部71bがアウターレース60bの側面(または外周面)に固定され、断面視するとホルダ41の内周面に向けて斜めに延びるスリ鉢状あるいはテーパ状の中間部(変位吸収部)71cを有し、中間部71cの先端部に合わせ面71aが形成されている。外周リング72は、基端部72bがホルダ41の内周面に固定され、断面視するとベアリング部60側に向けて斜めに延びるスリ鉢状あるいはテーパ状の中間部(変位吸収部)72cを有し、中間部72cの先端部に合わせ面72aが形成されている。
このようなダンパー部70の内周リング71、外周リング72は、主軸40とホルダ41とがその径方向に相対移動しようとすると、スリ鉢状の中間部71c、72cが弾性変形することで、反発力を生じ、これによって主軸40の振動を減衰する。このため、内周リング71、外周リング72は、その材質(弾性係数)、中間部71c、72cの長さや厚さが、主軸40の固有振動数等に応じて目的の振動減衰効果が得られるよう、予め適宜設定・選択される。
【0028】
[さらに他の例]
図9(a)に示すダンパー部(振動減衰部)80は、主軸40の外周部を支持する軸受け44の、ベアリング部60のアウターレース60bと、ホルダ41との間に設けられている。このダンパー部80は、アウターレース60bの外周面に、カラー81を介して接する接触面を有した中間部(ダイヤフラム部)80aと、その両側にて主軸40側(内周側)に向けて延出するフランジ部80bとから形成されている。そして、このダンパー部80は、ホルダ41からその内周側に突出する一対の支持部83に、両側のフランジ部80bが固定されており、支持部83とフランジ部80bとの間には、O−リング84が設けられている。
中間部80aは、アウターレース60bおよびカラー81の幅よりも十分に大きな幅を有し、主軸40とホルダ41とがその径方向に相対移動しようとすると、この中間部80aがダイヤフラムのようにその面と略直交する方向に弾性変形することで反発力を発し、これによって主軸40の振動を減衰する。このため、このダンパー部80は、その材質(弾性係数)、中間部80aの幅や厚さが、主軸40の固有振動数等に応じて目的の振動減衰効果が得られるよう、予め適宜設定・選択される。
さらに、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間には、ダンパとして機能するオイル85を充填することもできる。このオイル85は、図示しない注入口から注入される。この注入時には、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間に存在する空気を図示しない排出口から排出し、注入後には注入口と排出口を密封することで、この空間にオイル85を封入する。
また、このオイル85は、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間だけでなく、主軸40やベアリング部60の潤滑のために循環させる構成とすることもできる。
また、図9(b)に示すように、中間部80aには、上記の弾性変形をしやすくするため、両側のフランジ部80b、80bを結ぶ方向に延在し、中間部80aを貫通しない溝82を形成することもできる。
【0029】
図10に示すダンパー部80は、図9(a)と同様の構成であり、主軸40の外周部を支持する軸受け44の、ベアリング部60のアウターレース60bと、ホルダ41との間に設けられている。このダンパー部80は、アウターレース60bの外周面に、カラー81を介して接する接触面を有した中間部80aと、その両側にて主軸40側に向けて延出するフランジ部80bとから形成されている。
このダンパー部80は、ホルダ41に形成された溝に装着された一対のO−リング86によって支持されている。つまり、主軸40は、これらO−リング86によって位置決めされているのである。
さらに、中間部80a、ホルダ41、O−リング86によって囲まれた空間には、ダンパとして機能するオイルを充填することもできる。このオイルは、図示しない注入口から注入される。この注入時には、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間に存在する空気を図示しない排出口から排出し、注入後には注入口と排出口を密封することで、この空間にオイルを封入する。
また、このオイルは、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間だけでなく、主軸40やベアリング部60の潤滑のために循環させる構成とすることもできる。
そして、中間部80aは、アウターレース60bおよびカラー81の幅よりも十分に大きな幅を有し、主軸40とホルダ41とがその径方向に相対移動しようとすると、この中間部80aがダイヤフラムのようにその面と略直交する方向に弾性変形することで反発力を発し、これによって主軸40の振動を減衰する。このとき、中間部80a、ホルダ41、O−リング86に囲まれた空間に充填されたオイルによっても振動減衰効果を得ることができる。また、O−リング86も、その材質を適宜設定することで、振動減衰効果が得られる。
【0030】
図11(a)に示すダンパー部80は、主軸40の外周部を支持する軸受け44の、ベアリング部60のアウターレース60bと、ホルダ41との間に設けられている。このダンパー部80は、アウターレース60bの外周面に、カラー81を介して接する接触面を有した中間部80aと、その両側にて主軸40側に向けて延出するフランジ部80bとから形成されている。
図11(b)に示すように、中間部80aには、両側のフランジ部80b、80bを結ぶ方向に延在し、中間部80aを貫通するスリット87が形成されている。
さらに、中間部80aとホルダ41との間の空間には、ダンパとして機能するオイルを充填することもできる。
カラー81の外周面と中間部80aの内周面との間には、スリット87の外側に位置するO−リング88が設けられ、オイルの漏れを防止するようになっている。
そして、中間部80aは、主軸40とホルダ41とがその径方向に相対移動しようとすると、この中間部80aがダイヤフラムのようにその面と略直交する方向に弾性変形することで反発力を発し、これによって主軸40の振動を減衰する。このとき、中間部80aおよびホルダ41に囲まれた空間に充填されたオイルによっても振動減衰効果を得ることができる。
【0031】
なお、上記実施の形態では、3軸のマシニングセンタを例に用いたが、もちろん、4軸、5軸のマシニングセンタや、あるいはさらに他の工作機械の主軸にも、同様の構造を適用することができる。
また、主軸40の支持構造が同様であれば、マシニングセンタや各種工作機械の他の部分の構成はいかなるものであっても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特に工具を装着する先端部側での主軸の振動を有効に抑制することが可能となり、高精度の加工性能を有した工作機械を実現することができる。また、ダンパー部での減衰効果により主軸の共振を抑えることができるので、従来は困難であった危険速度を超えた超高速回転領域での使用が可能となり、工作機械を、より高い生産性を有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における工作機械の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 主軸の支持構造を示す断面図である。
【図3】 主軸の先端側の軸受けを示す図である。
【図4】 主軸の終端側に備えたダンパー部付きの軸受けを示す図である。
【図5】 ダンパー部を備えた軸受けのモデル図である。
【図6】 ダンパー部を有した軸受けによって支持される主軸の、振動の発生状況を示すための図であり、(a)は主軸の支持構造を簡略的に示した図、(b)は回転数と振幅の関係を示す図、(c)は主軸の1次振動モードを示す図である。
【図7】 1次、2次、3次の振動モードを示す図である。
【図8】 主軸の支持構造の他の例を示す図である。
【図9】 主軸の支持構造のさらに他の例を示す図である。
【図10】 主軸の支持構造のさらに他の例を示す図である。
【図11】 主軸の支持構造のさらに他の例を示す図である。
【図12】 (a)は従来の主軸の支持構造を示す図、(b)は主軸の1次振動モードを示す図である。
【図13】 従来の主軸の支持構造における、主軸の回転数と振幅の関係を示す図である。
【図14】 従来の主軸の支持構造における、複数次の振動を含む回転数と振幅の関係を示す図である。
【図15】 従来の主軸の支持構造における、1次、2次、3次の振動モードを示す図である。
【符号の説明】
10…マシニングセンタ、22…ワーク台(ワーク保持部)、30…加工ヘッド、33…スピンドルブロック、40…主軸、40a…先端部、40b…終端部、41…ホルダ、42、43、44…軸受け、45…ロータ、50…ベアリング、60…ベアリング部、61、70、80…ダンパー部(振動減衰部)、63…O−リング(シール部材)、64…オイル(ダンパオイル)、71…内周リング、72…外周リング、71c、72c…中間部(変位吸収部)、80a…中間部(ダイヤフラム部)

Claims (8)

  1. 一端に工具が装着される主軸と、
    前記主軸を支持する3以上の軸受けと、
    前記主軸を前記軸受けを介して回転可能に支持するホルダと、
    前記主軸をその軸線回りに回転駆動させるモータと、を備え、
    前記3以上の軸受けのうち、前記主軸の他端側に位置する軸受けが、当該主軸の径方向の振動を減衰する振動減衰部を備えるとともに、前記振動減衰部を備えない他の前記軸受けに対して前記主軸をより柔軟に支持し、
    前記主軸は、静的には、前記主軸の一端側に位置した2つの前記軸受けによって二点支持され、動的には、前記主軸の一端側に位置した2つの前記軸受けと前記主軸の他端側に位置して前記振動減衰部を備えた前記軸受けとによって支持されていることを特徴とする主軸の支持構造。
  2. 前記振動減衰部は、前記主軸の固有振動数に応じた特定周波数領域の振動に対し振動減衰能力を有することを特徴とする請求項に記載の主軸の支持構造。
  3. 前記振動減衰部は、間隔を隔てて対向する前記軸受けと前記ホルダとの間に介在する一対のシール部材と、
    前記一対のシール部材の間に封入されたダンパオイルと、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の主軸の支持構造。
  4. 前記振動減衰部は、間隔を隔てて対向する前記軸受けと前記ホルダの間に斜めに延出し、前記軸受けと前記ホルダが互いに接近・離間する方向の変位を吸収する変位吸収部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の主軸の支持構造。
  5. 前記振動減衰部は、前記ホルダに支持され、前記軸受けの外周面に当接する接触面を有し、当該接触面に略直交する方向に変形することで前記軸受けと前記ホルダが互いに接近・離間する方向の変位を吸収するダイヤフラム部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の主軸の支持構造。
  6. 加工対象のワークを保持するワーク保持部と、
    前記ワークを加工する工具を一端で保持し、当該工具をその軸線回りに回転させる主軸と、
    前記ワーク保持部および前記主軸の相対移動を制御するコントローラと、を備え、
    前記主軸は、3以上の軸受けによって回転可能に支持され、かつ当該3以上の軸受けのうち前記主軸の他端側に位置する軸受けが、当該主軸の径方向の振動を減衰する振動減衰部を備えるとともに、前記振動減衰部を備えない他の前記軸受けに対して前記主軸をより柔軟に支持し、
    前記主軸は、静的には、前記主軸の一端側に位置した2つの前記軸受けによって二点支持され、動的には、前記主軸の一端側に位置した2つの前記軸受けと前記主軸の他端側に位置して前記振動減衰部を備えた前記軸受けとによって支持されていることを特徴とする工作機械。
  7. 前記主軸が、当該主軸の固有振動数に基づいて決まる危険速度を超えた回転数で使用されることを特徴とする請求項に記載の工作機械。
  8. 前記回転数が30000rpm以上であることを特徴とする請求項に記載の工作機械。
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