JP2011235404A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主軸が径方向に振動する際に、主軸の径方向の振動方向に応じて減衰性能を発揮することにより主軸の振動を抑制できる工作機械の主軸装置を提供する。
【解決手段】主軸20を支持するハウジング10には、ハウジング10の円筒形状の内周面と主軸20の外周面との径方向隙間121〜124に油を排出する油排出開口部が周方向に三カ所以上形成される。それぞれの油排出開口部に供給する油の圧力および量の少なくとも一方がそれぞれ変更される。変位センサ201により検出された主軸20の径方向の振動方向に応じてそれぞれの油排出開口部に供給する油の圧力および量の少なくとも一方を変更することにより、主軸20の振動を抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、主軸の振動を抑制することができる工作機械の主軸装置に関するものである。
例えば、特開2009−78350号公報(特許文献1)に、主軸の振動を抑制する主軸装置について記載されている。この主軸装置は、主軸に振動が発生する場合に、主軸の回転速度を変更するというものである。例えば、主軸の回転速度(一般に回転数ともいう)を低下させることで、主軸の振動を抑制することができる。しかし、主軸の回転速度を低下させることは、加工精度に影響を及ぼすと共に、加工時間が長くなるという問題がある。
また、主軸の回転速度を下げずに主軸の振動を抑制することができる主軸装置について、特開2008−229806号公報(特許文献2)に記載されている。この工作機械の主軸装置は、ラジアル磁気軸受を備えており、ラジアル変位センサの出力に応じて制御する。例えば、ラジアル変位が閾値を超えている場合には、ラジアル磁気軸受の制御ゲインを高めて磁気軸受の剛性値を高くすることで、主軸の振動を抑制する。
特開2009−78350号公報 特開2008−229806号公報
本発明は、従来の主軸装置とは異なり、主軸が径方向に振動する際に、主軸の径方向の振動方向に応じて減衰性能を発揮することにより主軸の振動を抑制できる工作機械の主軸装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、主軸と、円筒形状に形成され、内周側に前記主軸を回転可能に支持し、前記円筒形状の内周面と前記主軸の外周面との径方向隙間に油を排出する油排出開口部が周方向に三カ所以上形成されたハウジングと、それぞれの前記油排出開口部に供給する油の圧力および量の少なくとも一方をそれぞれ変更する供給油圧量可変手段と、前記主軸が前記ハウジングに対して径方向に振動する際に、前記ハウジングに対する前記主軸の径方向における振動方向を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段により検出された前記振動方向に応じて前記供給油圧量可変手段によるそれぞれの前記油排出開口部に供給する油の圧力および量の少なくとも一方を変更することにより、前記主軸の振動を抑制する制御手段と、を備えることである。
請求項2に係る発明は、前記振動検出手段は、前記ハウジングに対する前記主軸の振動の振幅を検出し、前記制御手段は、前記振動検出手段により検出された前記振動の振幅に応じて前記供給油圧量可変手段によるそれぞれの前記油排出開口部に供給する油の圧力および量の少なくとも一方を変更することにより、前記主軸の振動を抑制することである。
請求項3に係る発明は、前記主軸の外周面と前記ハウジングの内周面との径方向隙間において周方向に三カ所以上の凹部を形成し、それぞれの前記油排出開口部は、それぞれの前記凹部に形成されることである。
請求項4に係る発明は、前記工作機械の主軸装置は、前記主軸の外周面と前記ハウジングの内周面との径方向隙間における前記油の温度を計測する温度センサを備え、前記制御手段は、前記温度センサにより計測された前記油の温度が設定された温度閾値を超えた場合に、前記供給油圧量可変手段によりそれぞれの前記油排出開口部に供給する前記油の圧力および量の少なくとも一方を低減することである。
請求項5に係る発明は、前記工作機械の主軸装置は、前記主軸の回転速度を検出する回転速度検出センサを備え、前記制御手段は、前記主軸の回転速度が設定された回転速度閾値を超えた場合に、前記供給油圧量可変手段によりそれぞれの前記油排出開口部に供給する前記油の圧力および量の少なくとも一方を低減することである。
請求項1に係る発明によれば、供給油圧量可変手段がそれぞれの油排出開口部に供給する油の圧力および量の少なくとも一方をそれぞれ変更することにより、主軸の外周面とハウジングの内周面との径方向隙間における油による粘性減衰係数を、主軸の外周面の周方向において変化させることができる。これにより、ハウジングを基準として主軸に対して所望位相の径方向の粘性減衰係数を高くすることができる。そして、主軸の振動方向に応じて当該粘性減衰係数を高める位相を変更することで、主軸の振動方向における主軸の支持力を高めることができ、結果として、主軸の振動を抑制することができる。
ここで、振動検出手段は、ハウジングに取り付けられ主軸の実際の振動を検出する振動検出センサを適用することもできるし、加工条件および工作機械の主軸装置の各部の機械構成の情報を用いた振動解析により振動の発生を解析する解析ツールを適用することもできる。
請求項2にかかる発明によれば、振動の振幅に応じて粘性減衰係数を変更することにより、振動の抑制の早期化を図ることができる。つまり、振動の収束の応答性を高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、主軸の外周面とハウジングの内周面との径方向隙間において凹部から当該凹部の外部における微小隙間へ油が確実に排出されることにより、上記効果を確実に発揮できる。
主軸の外周面とハウジングの内周面との径方向隙間における油が発熱すると、主軸やハウジングに対して悪影響を及ぼすおそれがある。そこで、請求項4に係る発明によれば、油の温度が高い温度に達した場合、すなわち設定された温度閾値を超えた場合に、供給油圧量可変手段が供給する油の圧力および量の少なくとも一方を低減する。これにより、主軸の外周面とハウジングの内周面との径方向隙間における油が発熱することを抑制することができる。
主軸の回転速度が高くなると、主軸の外周面とハウジングの内周面との径方向隙間における油が発熱するおそれがある。そこで、請求項5に係る発明によれば、主軸の回転速度が高い回転速度に達した場合、すなわち設定された回転速度閾値を超えた場合に、供給油圧量可変手段が供給する油の圧力および量の少なくとも一方を低減する。これにより、主軸の外周面とハウジングの内周面との径方向隙間における油が発熱することを抑制することができる。
工作機械の主軸装置の軸方向断面図である。 工作機械の主軸装置の前側部分(刃具の取付端側)の拡大軸方向断面図である。 図2のA−A断面図である。 工作機械の主軸装置の制御ブロック図である。 解析部の処理を示すフローチャートである。 (a)減衰効果を付与しない場合の主軸の回転速度と刃具の被加工物への切込深さに関する安定限界線図である。(b)減衰効果を付与した場合の主軸の回転速度と刃具の被加工物への切込深さに関する安定限界線図である。(a)(b)において、ハッチング部分が安定領域である。 第二実施形態における工作機械の主軸装置の前側部分(刃具の取付端側)の拡大軸方向断面図である。 第二実施形態における工作機械の主軸装置であって、図7のB−B断面図に相当する図である。
<第一実施形態>
第一実施形態の工作機械の主軸装置の機械構成部分について、図1〜図3を参照して説明する。本実施形態の工作機械の主軸装置は、図1に示すように、主として、ハウジング10と、主軸20と、転がり軸受装置30、40、50と、予圧付与ピストン部材60と、モータ70とを備えている。
ハウジング10は、前側ハウジング11と、中央ハウジング12と、第一後側ハウジング13と、第二後側ハウジング14と、スリーブ部材15と、ハウジングキャップ16とにより構成される。それぞれの部材11〜16は略円筒状に形成されており、それらの部材11〜16が一体に連結固定されることで、ハウジング10が略円筒状に形成されている。
スリーブ部材15は、軸方向中央部に径方向外方へ突出するリング状のフランジ部を有する。このスリーブ部材15のフランジ部が、前側ハウジング11と中央ハウジング12との軸方向間に配置される。さらに、スリーブ部材15におけるフランジ部の軸方向両側にある円筒部分が、中央ハウジング12の前側(軸方向において、刃具81の取付端側、図1において左側)端部の内周と前側ハウジング11の内周に嵌合されている。スリーブ部材15の内周面のうち軸方向中央部には、中央ハウジング12およびスリーブ部材15に形成された流体供給路91の油排出開口部が形成されている。この流体供給路91には、ポンプユニット(図示せず)が接続され、そのポンプユニットより所定の圧力に調整された油が供給される。
ハウジングキャップ16は、前側ハウジング11およびスリーブ部材15の軸方向前側端に取り付けられる。このハウジングキャップ16とスリーブ部材15とにより、第一前側転がり軸受装置30の外輪を軸方向間に挟んでいる。このハウジングキャップ16には、径方向の変位センサ201が固定されている。この変位センサ201は、ハウジングキャップ16に対する主軸20の外周面の径方向変位を検出する。また、第一後側ハウジング13には、主軸20の回転速度を検出する回転速度センサ202が配置されている。
主軸20は、略円筒状に形成されており、ハウジング10の内周面に転がり軸受装置30,40,50を介して回転自在に支持されている。主軸20の中空内部には、刃具81が固定されたホルダ82をクランプするクランプユニット83や、クランプユニット83を作動させるプッシュロッド84およびドローバー85が収容されている。また、主軸20の軸方向後側であって、第二後側ハウジング14の中空内部には、クランプユニット83を操作するためのシリンダ組立体86が配置されている。主軸20の外周面の軸方向中央部には、モータ70のロータ71が固定されている。このロータ71の外周側には、モータ70のステータ72が設けられている。このステータ72は、中央ハウジング12の内周面に嵌合固定されている。主軸20は、このモータ70により回転駆動されるようになっている。
第一,第二前側転がり軸受装置30,40は、それぞれ二対のアンギュラ玉軸受を備えて構成されている。第一前側転がり軸受装置30は、モータ70の軸方向前側(刃具81の取付端側)であって、前側ハウジング11の内周面と主軸20の外周面との間に嵌合される。第二前側転がり軸受装置40は、モータ70の軸方向前側であり、第一前側転がり軸受装置30の軸方向後側(刃具81の取付端側とは反対側)に配置される。この第二前側転がり軸受装置40は、スリーブ部材15の内周側に設けられた予圧付与ピストン部材60の内周面と主軸20の外周面との間に嵌合される。
第一前側転がり軸受装置30のアンギュラ玉軸受の接触角と、第二前側転がり軸受装置40のアンギュラ玉軸受の接触角は、軸直交平面に対して対称となるように設けられている。具体的には、第一前側転がり軸受装置30の外輪と転動体の接点は、当該転動体の中心よりも軸方向後側(第二前側転がり軸受装置40側)に位置し、第二前側転がり軸受装置40の外輪と転動体の接点は、当該転動体の中心よりも軸方向前側(刃具81の取付端側)に位置する。また、第一前側転がり軸受装置30の内輪と転動体の接点は、当該転動体の中心よりも軸方向前側(刃具81の取付端側)に位置し、第二前側転がり軸受装置40の内輪と転動体の接点は、当該転動体の中心よりも軸方向後側(モータ70側)に位置する。
後側転がり軸受装置50は、図1に示すように、一個の円筒ころ軸受を備えて構成されている。後側転がり軸受装置50は、モータ70の軸方向後側(刃具81の取付端側と反対側)であって、第一後側ハウジング13の内周面と主軸20の外周面との間に嵌合される。
予圧付与ピストン部材60は、略円筒状に形成されている。この予圧付与ピストン部材60は、スリーブ部材15の内周面と第二前側転がり軸受装置40の外輪の外周面との間に嵌合されている。この予圧付与ピストン部材60の外周面とスリーブ部材15に形成された流体供給路91の油排出開口部との間には、流体供給路91を介して供給された油が滞留する油滞留部92が環状に形成されている。この油滞留部92における油の圧力が高くなると、予圧付与ピストン部材60には、スリーブ部材15に対して軸方向後側へ移動する力が発生する。つまり、予圧付与ピストン部材60は、第二前側転がり軸受装置40の外輪を軸方向後側へ押圧する力が発生する。
従って、油滞留部92における油の圧力を高めることで、予圧付与ピストン部材60により第一,第二前側転がり軸受装置30,40に付与される予圧を高くすることになる。逆に、油滞留部92における油の圧力を低くすることで、第一,第二前側転がり軸受装置30,40に付与される予圧を低くすることになる。そして、油滞留部92には予め設定された圧力の油を付与しており、第一,第二前側転がり軸受装置30,40には予め設定された予圧が付与されている。また、予圧付与ピストン部材60の外周面とスリーブ部材15の内周面との間において、油滞留部92の軸方向両側には、軸方向への油の漏洩を防止するためにOリングなどのシール部材が配置されている。
また、図1および図2に示すように、スリーブ部材15の内周面のうち第一前側転がり軸受装置30と第二前側転がり軸受装置40との軸方向間は、軸方向後側に向かって拡径するテーパ状に形成されている。このスリーブ部材15の内周テーパ面の径方向内側には、第一前側転がり軸受装置30と第二前側転がり軸受装置40の軸方向間に挟まれる内輪間座110が配置されている。そして、内輪間座110の外周面は、スリーブ部材15の内周テーパ面に対して径方向に対向するように軸方向後側に向かって拡径するテーパ状に形成されている。
スリーブ部材15の内周テーパ面の軸方向中央には、図3に示すように、周方向に四カ所の凹部121〜124が等間隔に形成されている。これらの凹部121〜124の周方向間は、凹部121〜124の深さよりも浅い径方向隙間により連通されている。そして、凹部121〜124のそれぞれの底面には、油を供給するポンプユニットに接続された流体供給路121a〜124aの油排出開口部が形成されている。さらに、流体供給路121a〜124aのうち油排出開口部側には、固定絞り121b〜124bが形成されている。つまり、凹部121〜124には、固定絞り121b〜124bを通過した油が固定絞り121b〜124bの油排出開口部からそれぞれ独立して排出される。
具体的には、固定絞り121bの油排出開口部から凹部121に排出される油の圧力および流量、および、固定絞り123bの油排出開口部から凹部123に排出される油の圧力および流量は、Y軸バルブ206の開度およびポンプユニットの供給圧力に応じたものとなる。また、固定絞り122bの油排出開口部から凹部122に排出される油の圧力および流量、および、固定絞り124bの油排出開口部から凹部124に排出される油の圧力および流量は、X軸バルブ205の開度およびポンプユニットの供給圧力に応じたものとなる。
そして、本実施形態においてはX軸バルブ205の開度を大きくして、凹部122,124から排出される油の圧力および流量が大きくなると、凹部122,124からその外部における微小隙間へ排出される油の量が大きくなる。ここで、減衰係数は、微小隙間部に油が介在する面積に比例する。そのため、凹部122,124から排出される油の圧力および流量が大きくなると、微小隙間部に介在する油の面積が大きくなり、ハウジング10に対する主軸20のX軸方向の減衰係数が高くなる。
一方、Y軸バルブ206の開度を大きくして、凹部121,123から排出される油の圧力および流量が大きくなると、凹部121,123からその外部における微小隙間へ排出される油の量が大きくなる。ここで、減衰係数は、微小隙間部に油が介在する面積に比例する。そのため、凹部121,123から排出される油の圧力および流量が大きくなると、微小隙間部に介在する油の面積が大きくなり、ハウジング10に対する主軸20のY軸方向の減衰係数が高くなる。また、X軸バルブ205とY軸バルブ206の開度を適宜調整することで、径方向の所望位相に対する粘性減衰係数を高くすることができる。
また、スリーブ部材15の内周テーパ面のうち凹部121〜124より軸方向前側には、エア供給用環状溝125が形成されている。このエア供給用環状溝125には、図示しないポンプユニットに接続された流体供給路125aのエア排出開口部が形成されている。つまり、エア供給用環状溝125には、エア排出開口部からエアが排出される。そして、エア排出開口部からエア供給用環状溝125にエアが排出されることにより、凹部121〜124に排出される油が第一前側転がり軸受装置30側へ侵入することを防止するためのエアシールを構成する。
また、図1および図2に示すように、スリーブ部材15の内周テーパ面のうち凹部121〜124より軸方向後側には、ドレン用環状溝126が形成されている。このドレン用環状溝126には、ドレン穴126aが連通している。つまり、凹部121〜124に供給される油およびエア供給用環状溝125に供給されるエアが、ドレン用環状溝126を介してドレン穴126aから排出される。なお、スリーブ部材15の内周面を軸方向後側に向かって拡径するテーパ状とすることで、主軸20の中心軸よりも重力方向下側(図1および図2の中心軸より下側)において、エア供給用環状溝125の位置よりもドレン用環状溝126の位置が重力方向下側となる。これにより、凹部121〜124に供給される油およびエア供給用環状溝125に供給されるエアを確実にドレンに導くことができる。
次に、上述した主軸装置の主軸20にびびり振動が発生する場合のびびり振動の抑制方法について、図4および図5を参照して説明する。図4に示すように、びびり振動抑制に関する制御ブロックは、変位センサ201、回転速度センサ202、解析部203、制御部204、X軸バルブ205、およびY軸バルブ206とから構成される。
変位センサ201は、上述したように、ハウジングキャップ16に固定され、主軸20の外周面の径方向変位を検出する。回転速度センサ202は、第一後側ハウジング13に配置され、ハウジング10に対する主軸20の回転速度を検出する。解析部203は、変位センサ201の検出値および回転速度センサ202の検出値を用いて、径方向のびびり振動が発生する周波数、径方向のびびり振動における振動方向(主軸20を軸方向から見た場合の位相)、および、径方向のびびり振動の振幅について解析により算出する。
さらに、解析部203は、算出した解析結果に基づいて、径方向のびびり振動を抑制できるようにするためのX軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度を決定する。このとき、解析部203は、現在の主軸20の回転速度を考慮して、発熱量が設定値より高くならないようなX軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度を決定する。この解析部203の処理の詳細については後述する。
制御部204は、X軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度が解析部203によって決定された開度となるように、X軸バルブ205およびY軸バルブ206を制御する。X軸バルブ205は、上述において図3を参照して説明したように、凹部122,124から排出される油の圧力および流量を調整するバルブである。Y軸バルブ206は、凹部121,123から排出される油の圧力および流量を調整するバルブである。
次に、解析部203の処理について図5を参照して説明する。図5に示すように、解析部203は、変位センサ201の検出値、すなわちハウジング10に対する主軸20の径方向変位を入力する(S1)。続いて、入力した主軸20の径方向変位を元情報として、FFT解析を行う(S2)。このFFT解析の結果から、径方向のびびり振動解析を行う(S3)。このびびり振動解析により、主軸20の径方向のびびり振動が発生する周波数、径方向のびびり振動における振動方向(主軸20を軸方向から見た場合の位相)、および、径方向のびびり振動の振幅が算出される。
続いて、回転速度センサ202の検出値を入力する(S4)。続いて、この回転速度センサ202の検出値、すなわち主軸20の回転速度に応じた温度解析を行う(S5)。この温度解析は、現在の主軸20の回転速度に対して発熱量が設定値を超えないようにするための、凹部121〜124に排出される油の圧力および流量の限界値を算出する。凹部121〜124に排出される油の圧力および流量を一定とした場合に、主軸20の回転速度が高いほど当該油の発熱量が大きくなる。仮に、油の発熱量が非常に大きくなると、ハウジング10や主軸20その他の主軸装置の構成部品に悪影響を与えるおそれがある。そこで、油の発熱量が設定値を超えないようにする必要があり、その限界値を当該ステップにて算出している。
続いて、ステップS3の径方向のびびり振動解析の結果と、ステップS5の温度解析の結果とにより、X軸バルブ205およびY軸バルブ206から供給される油の圧力および流量を決定する(S6)。本実施形態においては、X軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度を決定する。
例えば、主軸20に図3に示すX軸方向にびびり振動が発生している場合には、X軸バルブ205の開度を大きくする。このとき、X軸方向のびびり振動の振幅が大きいほど、X軸バルブ205の開度を大きくする。そうすると、主軸20のハウジング10に対する支持に関する物理パラメータの一つである粘性減衰係数のうちX軸方向成分が大きくなる。つまり、X軸方向の粘性減衰係数が、他の方向に比べて相対的に大きくなる。
また、主軸20に図3に示すY軸方向にびびり振動が発生している場合には、Y軸バルブ206の開度を大きくする。このとき、Y軸方向のびびり振動の振幅が大きいほど、Y軸バルブ206の開度を大きくする。そうすると、主軸20のハウジング10に対する支持に関する物理パラメータの一つである粘性減衰係数のうちY軸方向成分が大きくなる。つまり、Y軸方向の粘性減衰係数が、他の方向に比べて相対的に大きくなる。また、主軸20に、X軸正方向成分とY軸正方向成分とを有する方向のびびり振動が発生している場合には、各方向成分に応じて、X軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度を大きくする。
つまり、主軸20に発生する径方向のびびり振動における振動方向に合わせて、X軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度を調整すると共に、当該びびり振動の振幅に応じた開度とする。そして、主軸20のハウジング10に対する支持に関する物理パラメータの一つである粘性減衰係数のうち径方向のびびり振動における振動方向成分が大きくなるようにする。ただし、温度解析の結果により、主軸20の回転速度が高い場合に、凹部121〜124に排出された油による発熱量が限界値を超えないように、X軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度を調整する。
次に、粘性減衰係数を高くすることにより主軸20に発生したびびり振動を抑制できる理由について図6(a)(b)を参照して説明する。図6(a)に示す減衰効果を付与していない場合の安定限界線図と、図6(b)に示す減衰効果を付与した場合の安定限界線図とを比較すると、減衰効果を付与すると切込深さの安定領域の最小値が上昇する。つまり、減衰効果を付与していない状態のける加工中に、径方向のびびり振動が発生したということは図6(a)の安定限界線図の不安定領域に位置しているということを意味する。径方向のびびり振動が発生したときに、粘性減衰係数を高くして減衰効果を付与することで、現在の主軸20の回転速度と切込深さの位置が、図6(b)の安定限界線図の安定領域に移動するようにできる。つまり、径方向のびびり振動が抑制されることになる。
<第二実施形態>
第二実施形態の工作機械の主軸装置について、図7および図8を参照して説明する。ここで、第二実施形態において、第一実施形態に対してスリーブ部材315のみ相違するため、以下においてスリーブ部材315について説明する。その他の構成は、同一符号を付して説明を省略する。
第二実施形態のスリーブ部材315は、第一実施形態のスリーブ部材15に対して、内周テーパ面の軸方向中央部分における凹部121〜124が形成される部分が異なる。第二実施形態のスリーブ部材315の内周テーパ面の軸方向中央には、図7および図8に示すように、周方向に四カ所の凹部321〜324が等間隔に形成されている。これらの凹部321〜324の周方向間は、凹部321〜324の深さよりも浅い径方向隙間により連通されている。これらの凹部321〜324の軸方向後側は、ドレン用環状溝126に連通している。
そして、凹部321〜324の周方向間における四箇所の微小隙間部321b〜324bのそれぞれには、油を供給するポンプユニットに接続された流体供給路321a〜324aの油排出開口部が形成されている。つまり、四箇所の微小隙間部321b〜324bには、油がそれぞれ独立して排出される。それぞれの微小隙間部321b〜324bに排出された油は、ドレン用環状溝126に流れて、ドレン穴126aから排出される。
そして、流体供給路321aの油排出開口部から微小隙間部321bに排出される油の圧力および流量、および、流体供給路323aの油排出開口部から微小隙間部323bに排出される油の圧力および流量は、Y軸バルブ206の開度およびポンプユニットの供給圧力に応じたものとなる。また、流体供給路322aの油排出開口部から微小隙間部322bに排出される油の圧力および流量、および、流体供給路324aの油排出開口部から微小隙間部324に排出される油の圧力および流量は、X軸バルブ205の開度およびポンプユニットの供給圧力に応じたものとなる。
このような構成により、微小隙間部321b,323bに滞留する油によって、Y軸方向の粘性減衰係数を高くすることができ、微小隙間部322b、324bに滞留する油によって、X軸方向の粘性減衰係数を高くすることができる。
<第一,第二実施形態の変形態様>
上記実施形態において、主軸20の回転速度によって温度解析をした結果、発熱量が設定値より高くならないように、X軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度を調整した。この他に、第一実施形態においては凹部121〜124の温度、第二実施形態においては微小隙間部321b〜324bの温度を、温度センサにより検出して、当該温度が設定値より高くならないように、X軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度を調整してもよい。この場合も、同様の効果を奏する。
また、粘性減衰係数を調整するために、X軸バルブ205およびY軸バルブ206の開度を調整するものとした。この他に、それぞれの軸方向のオイルポンプの圧力を調整してもよい。
また、粘性減衰性能を発揮する部位、第一実施形態においては凹部121〜124、第二実施形態においては微小隙間部321b〜324bを、周方向に四箇所設けた。これらは、主軸20を軸方向から見た場合の位相に応じて粘性減衰係数を調整することができればよい。すなわち、周方向に三箇所以上とすればよい。ただし、90°間隔に四箇所設けることで、容易に粘性減衰係数を高めるべき位相を制御できる。
また、上記実施形態においては、主軸20の径方向のびびり振動を検出するために、主軸20の実際の振動を検出する変位センサを適用した。この他に、加工条件および工作機械の主軸装置の各部の機械構成の情報を用いた振動解析により振動の発生を解析する解析ツールを適用して、主軸20の径方向のびびり振動を検出することもできる。
10:ハウジング、 11:前側ハウジング、 12:中央ハウジング
13:第一後側ハウジング、 14:第二後側ハウジング
15:スリーブ部材、 16:ハウジングキャップ
20:主軸、 30〜50:軸受装置、 60:予圧付与ピストン部材
70:モータ、 71:ロータ、 72:ステータ
81:刃具、 82:ホルダ、 83:クランプユニット、 84:プッシュロッド
85:ドローバー、 86:シリンダ組立体
91:流体供給路、 92:油滞留部
110:内輪間座、 121〜124:凹部、 121a〜124a:流体供給路
121b〜124b:固定絞り
125:エア供給用環状溝、 125a:エア排出開口部
126:ドレン用環状溝、 126a:ドレン穴
201:変位センサ、 202:回転速度センサ
315:スリーブ部材、 321〜324:凹部
321a〜324a:流体供給路、 321b〜324b:微小隙間部

Claims (5)

  1. 主軸と、
    円筒形状に形成され、内周側に前記主軸を回転可能に支持し、前記円筒形状の内周面と前記主軸の外周面との径方向隙間に油を排出する油排出開口部が周方向に三カ所以上形成されたハウジングと、
    それぞれの前記油排出開口部に供給する油の圧力および量の少なくとも一方をそれぞれ変更する供給油圧量可変手段と、
    前記主軸が前記ハウジングに対して径方向に振動する際に、前記ハウジングに対する前記主軸の径方向における振動方向を検出する振動検出手段と、
    前記振動検出手段により検出された前記振動方向に応じて前記供給油圧量可変手段によるそれぞれの前記油排出開口部に供給する油の圧力および量の少なくとも一方を変更することにより、前記主軸の振動を抑制する制御手段と、
    を備えることを特徴とする工作機械の主軸装置。
  2. 請求項1において、
    前記振動検出手段は、前記ハウジングに対する前記主軸の振動の振幅を検出し、
    前記制御手段は、前記振動検出手段により検出された前記振動の振幅に応じて前記供給油圧量可変手段によるそれぞれの前記油排出開口部に供給する油の圧力および量の少なくとも一方を変更することにより、前記主軸の振動を抑制することを特徴とする工作機械の主軸装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記主軸の外周面と前記ハウジングの内周面との径方向隙間において周方向に三カ所以上の凹部を形成し、
    それぞれの前記油排出開口部は、それぞれの前記凹部に形成されることを特徴とする工作機械の主軸装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記工作機械の主軸装置は、前記主軸の外周面と前記ハウジングの内周面との径方向隙間における前記油の温度を計測する温度センサを備え、
    前記制御手段は、前記温度センサにより計測された前記油の温度が設定された温度閾値を超えた場合に、前記供給油圧量可変手段によりそれぞれの前記油排出開口部に供給する前記油の圧力および量の少なくとも一方を低減することを特徴とする工作機械の主軸装置。
  5. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記工作機械の主軸装置は、前記主軸の回転速度を検出する回転速度検出センサを備え、
    前記制御手段は、前記主軸の回転速度が設定された回転速度閾値を超えた場合に、前記供給油圧量可変手段によりそれぞれの前記油排出開口部に供給する前記油の圧力および量の少なくとも一方を低減することを特徴とする工作機械の主軸装置。
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