JP2010247322A - 刃先交換式切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】円形インサートの回動を防止すると共に、円形インサートの刃先強度を落とすことなく工具本体の受け面の精度劣化を回避し、確実に精度良く取付けることができる刃先交換式切削工具を提供することである。
【解決手段】
円形インサートが工具本体とねじ部材を介して着脱自在に装着された刃先交換式切削工具において、該円形インサートの底面と平行な断面のうち、一部の断面が、上面方向より見て凹部の形状を含む断面であって、該凹部は回動防止面であり、該円形インサートの厚さをhとしたとき、該回動防止面の上端が該底面から(2/3)hの位置よりも下方にあり、該回動防止面の下端が該底面から(1/10)hの位置よりも上方にあることを特徴とする刃先交換式切削工具である。
【選択図】図1

Description

本発明は、回動防止を施した円形インサートが工具本体に着脱可能に取付けられた刃先交換式切削工具に関する。
円形インサートを使用した刃先交換式工具は、円形インサートが切刃への切削負荷により回動するという課題があり、特許文献1、特許文献2には、回動を防止する技術が開示されている。
特許文献1は、円形インサート外周面である円錐形状面を工具本体の受け面に接触させて固定する手段と、円形インサートの底面側を多角形状に形成し、この多角形状を工具本体と当接させて回動防止する手段とを併用する技術を開示している。
特許文献2は、円形インサートを使用した刃先交換式工具において、回転防止工具ホルダーに関する技術を開示しており、回転防止ストッパは工具ホルダーに一時的に取付けられている。
特表平11−508192号公報 特表2006−523541号公報
しかし、特許文献1、2の様な刃先交換式工具は、使用コーナ数を多くするために回動防止面数を多くすると、円形インサートの底面の面積が減少する。そのために円形インサートと工具本体の接触面積が減少して取付け状態が不安定となる。また、円形インサートの刃先強度の低下と、円錐形状面の接触する工具本体の受け面が、切削荷重によって、変形することに起因する取付け精度劣化が課題となる。
本発明の目的は、円形インサートの回動を防止すると共に、円形インサートの刃先強度を落とすことなく工具本体の受け面の精度劣化を回避し確実に精度良く取付けることのできる刃先交換式切削工具を提供することである。
本発明の刃先交換式切削工具は、円形インサートが工具本体とねじ部材を介して着脱自在に装着された刃先交換式切削工具において、該円形インサートは、上面と、該上面と対向して該上面より小径の底面と、該上面と該底面をつなぐ円錐状に形成された外周面とを有する円板形状であり、該上面がすくい面、該外周面が逃げ面であり、該すくい面と該逃げ面によって切刃稜線が形成され、該円形インサートの該底面と平行な断面のうち、一部の断面が、上面方向より見て凹部の形状を含む断面であって、該凹部は回動防止面であり、該円形インサートの厚さをhとしたとき、該回動防止面の上端が該底面から(2/3)hの位置よりも下方にあり、該回動防止面の下端が該底面から(1/10)hの位置よりも上方にあることを特徴とする。
上記のように構成することで、円形インサートの回動を防止すると共に、円形インサートの刃先強度を落とすことなく工具本体の受け面の精度劣化を回避し確実に精度良く取付けることのできる刃先交換式切削工具を提供することができる。
本発明の刃先交換式切削工具は、該円形インサートの該底面が該工具本体の着座面と接触し、該円形インサートの該回動防止面が該工具本体の回動防止部材と接触していることが好ましい。
本発明によれば、円形インサートの回動を防止すると共に、円形インサートの刃先強度を落とすことなく工具本体の受け面の精度劣化を回避し確実に精度良く取付けることのできる刃先交換式切削工具を提供することができた。特に、直径が12mm以下の比較的小径で、厚さが5mm以下の薄い円形インサートの回動防止に有効であり、高能率加工を達成することができた。
本発明の刃先交換式切削工具の実施形態の一例に係わる図を示す。 図1のインサートの側面図を示す。 図1のインサートの底面図を示す。 図2のA位置の断面図を示す。 図2のB位置の断面図を示す。 図2のB位置の断面図を示す。 図2のC位置の断面図を示す。 本発明に係るインサートが回動防止部材と接触した状態を示す。 本発明に係るインサートが回動防止部材と接触した状態を示す。 本発明に係るインサートが回動防止部材と接触した状態を示す。
図1は、本発明に係る刃先交換式切削工具の一例について、概略の構成を示す図である。刃先交換式切削工具1は、工具本体2にインサート3を止めねじ10によって、固定する構成である。工具本体2には、円形のインサート3を着脱可能に取付けるためのインサート固定部11が形成される。インサート固定部11には、インサート3の外周面を受ける受け面12と、インサート3の底面を受ける着座面13が設けられ、止めねじ10を挿入するための止めねじ挿入孔14が形成されると共に、2箇所の受け面12の略中央部に円形のインサート3の回動を防止する回動防止部材15が組み込まれ、固定部材16によって、工具本体2に固定されている。
図2は、図1に示すインサート3の側面図である。図3は、図1に示すインサート3の底面図を示している。インサート3には、円板形状で中央部に工具本体へ固定するための止めねじ10を挿入する取付け孔9が設けられている。また、工具本体2に装着した際にすくい面となる円形インサート上面4と、上面4と対向する底面5は、上面4よりも小径の円形を有し、上面4と底面5をつなぐ円錐状の外周面7は工具本体2に固定するための第1の固定面となる。上面4と外周面7の交わる稜線部は切刃6であり、外周面7には凹状の回動防止面8が形成されている。
図4から図7には、図2に示したA、B、Cの位置における底面5と平行な断面図を示す。図4と図7は外周に凹部等の無い円形状であるが、第1の例として、図2のB位置の断面図を示す図5は、外周の複数個所に円形状に対して凹部を有する形状を呈している。図5では6箇所の凹部を有する。また、第2の例として、図2のB位置の断面図における他の形態を示す図6では、回動防止面は凹部形状を有している。この形状であれば、回動防止部材を円盤形状とする組み合わせで当接させる場合には、両者の接触面積を大きくすることが可能となり、優れた回動防止効果を得ることができる。このように、本発明に係るインサートは、円錐状の外周面に少なくとも1つの凹部を有するものであるために、外周面領域における底面と平行な断面のうち、必ず一部の断面は、上面方向より見て凹部形状を含むような断面形状を有している。また、本発明においては、例えば、図5、図6のように、凹部形状を含む断面において回動防止面を構成する凹部形状が互いに交わることなく、かつ円錐状の外周面を構成する円弧状部分を介して隣り合うように形成される。そのため、インサートを取付けるための第1の固定面である外周面が、上面から底面に至るまで連続している部分が必ず存在するため、強固な取付けができる。
本発明は図2に示すように、インサート3の厚さをhとしたとき、回動防止面8である凹部形状の上端は底面5から(2/3)hの位置よりも下方となる底面側に設ける。このように構成することにより、インサート上面4から凹部に至るまでの外周面厚さを(1/3)h以上確保でき、刃先強度を維持することができる。一方、凹部の下端は、底面5より(1/10)hの位置よりも上方となる上側に設ける。このように構成することで、インサート底面から(1/10)h以上の外周面厚さが確保でき、インサートの第2の固定面である円形状の底面の強度と固定面積を維持、確保することができる。本発明の回転防止面8は、底面より(1/10)hから(2/3)hの位置の範囲内に設けることが必要である。更に、回動防止面8が底面5より(1/10)hから(2/3)hの位置の範囲内に設けられていても、回動防止面8の円周方向の幅Lは、厚さ方向の長さが変化するに従って変化する。従って、回転防止面8は、回動防止効果が得られるL値を確保できる範囲に適宜設けなければならない。
図8は、本発明の実施形態における刃先交換式切削工具であり、工具本体へ組み込んだ回動防止部材15と同動防止面8が接触している様子を示す第1の実施形態の図である。工具本体に設けた回動防止部材15と回動防止面8はインサートを工具本体に固定することによって接触し、インサートの回動を確実に防止することができる。
図9、図10は、本発明の他の実施形態における刃先交換式切削工具であり、工具本体へ組み込んだ回動防止部材17と回動防止面8が接触している様子を示す第2、第3の実施形態の図である。工具本体に設けた回動防止部材17と回動防止面8はインサートを工具本体に固定することによって接触し、インサートの回動を確実に防止することができる。図9は、回動防止部材17と回動防止面8が1つの面で接触しているのに対し、図10の第3の実施形態では、回動防止部材17を2つ設けて、2つの回動防止面で接触している例である。第3の実施形態によれば、回動防止部材17は複数箇所に設けることが可能となる。特に、インサートの直径が12mmを超えて大きい場合には、回動防止部材の複数化によりインサートの回動をより確実に防止することができ、好ましい。
また、円錐状の外周面は、凹部が存在しているにもかかわらず、上面側から底面側に至るまで連続して存在しているため、インサートを強固に固定することができる。このように本発明の刃先交換式切削工具は、インサート底面からの外周面厚さが確保でき、インサートの第2の固定面である円形状底面の強度と固定面積を維持できるとともに、インサート上面から凹部に至るまでの外周面厚さも十分確保できる。本発明に係る円形インサートは、サイズを小さくした場合においても刃先強度の低下が少なく、また回動防止面8を有すると共に円錐形状の外周面を上面側だけでなく底面側へも形成できるので、工具本体の円形インサート固定部である受け面の摩滅や変形を軽減でき工具本体の耐久性が向上する。その結果、円形インサートを繰り返し精度良く取付けることができる。更に、本発明に係る円形インサートと工具本体との組合せにより、円形インサートの回動を防止できる信頼性の高い刃先交換式切削工具が提供できる。その結果、高能率加工を達成することができる。
以下、本発明の刃先交換式切削工具を下記の実施例により詳細に説明するが、それにより本発明が限定されるものではない。
工具本体は、刃先径が50mm、インロー部の穴径が22.225mm、長さ50mm、3枚刃を有するボア形状である。工具本体の基材は、SCM440相当材を用いて旋盤加工により外観形状を整えて表面硬度HRC40から43に調質した後、アーバとの取付け面およびインロー部を研磨加工により仕上げた。また、インサート固定部はマシニングセンターにてフライス加工により形成した。回動防止部材は、SKD11材を旋盤加工により外観形状を整えて表面硬度HRC58から60に調質した後、外径部を研磨加工し直径2.5mmに仕上げた。固定部材は、市販の六角穴付き止めねじM3を用意した。回動防止部材を工具本体へ挿入した後、固定部材を締め付けて回動防止部材を固定した。
本発明例1の円形インサートは超硬合金製であり、内接円寸法が12mm、厚さ寸法が4.76mm、上面に対する外周面の逃げ角を15度に設定した。また、回動防止面は円形インサートの底面より(2/3)h〜(1/10)hの範囲に形成するとともに、外周面の周面方向に4面設けた。その中の1面を回動防止部材(SKD11製)を当接させて、円形インサートを、止めねじを用いて工具本体に固定した。また、本発明例2は、回動防止部材を超硬合金で製作した以外は、本発明例1と同形状で同材質の工具本体に、本発明例1と同形状で同材質のインサートを取付けた。本発明例3、4は、回動防止面数を夫々6面、8面とした。本発明例5から7は内接円寸法が10mmであり回動防止面数が夫々異なる場合、本発明例8から10は内接円寸法が8mmであり回動防止面数が夫々異なる場合を示す。本発明例1から10の円形インサートの底面はいずれも円形であった。
比較例11は、円形インサートの回動防止面を円形インサートの底面より(2/3)h〜(8/100)hの範囲に形成した。比較例12は、円形インサートの回動防止面を円形インサートの底面より(2/3)h〜(5/100)hの範囲に形成した。即ち、比較例11と比較例12の回動防止面の下端は、インサートの底面に接近した状態になった。従来例13から21は、回動防止面をインサートの底面より(2/3)h〜0hの範囲に形成した。即ち、従来例13から21の回動防止面の下端は、インサートの底面にまで達した。従って、従来例13から21のインサートの底面は、いずれも円形とはならず、接触面積が減少した。このことは、後述のとおり、円形インサートの底面の面積を示す表1中のP値と、多角形状のインサートの底面の面積を示す表2中のQ値との比較から明らかである。
Figure 2010247322
Figure 2010247322
表1に、本発明例1から10、比較例11、12のインサートの外径、厚さh、逃げ角、取付穴径、回転防止面の数などを特定した場合における、円形インサートの底面の面積をP値として示した。例えば、本発明例1から4は、インサートの内接円寸法が12mmであり、底面が円形の場合であって、P値は50.9mmであることを示す。同様に本発明例5から7の様に、内接円寸法が10mmの場合、P値は32.6mmであり、本発明例8から10の様に、内接円寸法が8mmの場合、P値は25.7mmである。
表2に、従来例13から21のインサートの外径、厚さh、逃げ角、取付穴径、回転防止面の数などを特定した場合における、多角形インサートの底面の面積をQ値として示した。例えば、従来例13の様に底面の形状が8角形の場合には、Q値は42.9mmとなり、本発明例1から4のP値である50.9mmよりも小さくなった。同様に、従来例14の様に6角形の場合には、Q値は38.6mmとなり、従来例15の様に4角形の場合には、Q値は26.1mmと、更に小さくなった。
表1、2から明らかなように、従来例13から21は、回動防止面の数によって底面積が減少する。これに対し、円形インサートの底面積を最大限に確保した本発明の構成によれば、回動防止面数を多くした場合においても底面積(P値)の減少はなく、すべての場合において従来例13から21に対して底面の面積が大きい。特に、直径φ8mmのような小径の円形インサートについては、回転防止面数が4面の場合には、本発明例8のP値である25.7mmと、従来例21のQ値である13.1mmとを比較すると、本発明例8の方が1.96倍となる。回転防止面数が8面の場合でも、本発明例10のP値である25.7mmと、従来例19のQ値である20.9mmとを比較すると、本発明例10の方が1.23倍の底面の面積を確保できるため、確実にインサートを固定可能であることがわかる。
作製した刃先交換式切削工具を用いて、切削評価を行なった。表1および表2に示す各例の円形インサートまたは多角形インサートをそれぞれ取付けた刃先交換式切削工具を、工具保持具であるアーバへ取付けた後、フライス盤の主軸に装着した。下記の切削条件1を用いてポケット形状を等高線加工した。その後、工具本体の受け面の精度劣化はマスターインサートを用いて評価した。評価方法は、加工開始前の刃先位置を基準値の零とし、加工終了後における刃先位置との差を比較することとした。なお、マスターインサートでの刃先位置の差測定に当たっては、刃先交換式切削工具の切刃先端部とした。
(切削条件1)
被削材:SCM440相当材、硬さHRC30
切削速度:200m/分
主軸の回転数:1273回転/分
切込み量:2mm
径方向切込み幅:25mm
1刃の送り:0.8mm
テーブル送り:3055mm/分
加工方法:乾式、等高線加工
マスターインサートによる精度劣化測定結果から、本発明例1から10においては刃先位置の変化量は無く、工具本体の受け面や着座面の摩滅や変形は観察されず良好であるのがわかった。一方、比較例11は、刃先位置の変化量が、使用前後で2μmの差が発生し、比較例12は、4μmの差が発生した。また、従来例13から21は、7μmから10μmの差が発生し、更に工具本体の受け面と着座面に褐色を帯びた接触痕が観察された。これは工具本体の受け面に変形が生じ円形インサートを高精度に取付けることが出来なくなったことを示すものである。
工具本体は、刃先径が63mm、インロー部の穴径が22.225mm、長さ50mm、3枚刃を有するボア形状である。工具本体の基材は、実施例1と同じ材質を用い、同様な旋盤加工、表面硬度の調質後、研磨加工により仕上げた。また、インサート固定部はフライス加工により形成した。回動防止部材も、本発明例1と同じ材質を用い、旋盤加工と研磨加工により円盤形状に仕上げた。固定部材は、市販の六角穴付き止めねじを用意した。回動防止部材を工具本体へ組み込んだ後、固定部材を締め付けて回動防止部材を固定した。
本発明例22から24の円形インサートは超硬合金製であり、内接円寸法が16mm、厚さ寸法が4.76mm、上面に対する外周面の逃げ角を15度に設定した。また、回動防止面は円形インサートの底面より(2/3)h〜(1/10)hの範囲に形成した。本発明例22の回動防止面は、外周面の周面方向に4面設けた。その中の1面を回動防止部材17と当接させて、円形インサートを、止めねじを用いて工具本体に固定した。また、本発明例23、24は、回動防止面数を夫々6面、8面とした。そのうちの2面を回動防止部材17と当接させて、円形インサートを、止めねじを用いて工具本体に固定した。本発明例22から24の円形インサートの底面はいずれも円形であった。
作製した刃先交換式切削工具を用いて、切削評価を行なった。表3に示す円形インサートを取付けた刃先交換式切削工具を、工具保持具であるアーバへ取付けた後、フライス盤の主軸に装着した。下記に示す切削条件2を用いてポケット形状を等高線加工した。その後、工具本体の受け面の精度劣化を、実施例1と同様な評価方法を用いて評価した。評価結果を表3に示す。
(切削条件2)
被削材:SCM440相当材、硬さHRC30
切削速度:200m/分
主軸の回転数:1011回転/分
切込み量:2mm
径方向切込み幅:25mm
1刃の送り:0.8mm
テーブル送り:3055mm/分
加工方法:乾式、等高線加工
Figure 2010247322
表3に示すマスターインサートによる精度劣化測定結果から、本発明例22から24においては刃先位置の変化量は無く、満足のいく結果が得られた。実施例1と同様に目視観察においても工具本体の受け面や着座面の摩滅や変形は無く、良好であるのがわかった。更に、実体顕微鏡を用いて30倍に拡大したときの詳細な観察を行なった所、本発明例22の工具本体の受け面と着座面にほんの僅かな褐色を帯びた接触痕が観察された。一方、本発明例23、24の工具本体の受け面と着座面は良好であった。このことから、インサートの直径が16mmと大きい場合には、回動防止部材の複数化により、インサートの回動をより確実に防止することができ、好ましいことがわかった。
本発明の刃先交換式切削工具は、比較的小径であり、薄い円形インサートを使用する場合において、工具本体に装着した円形インサートの回動を回動防止面と回動防止部材の当接によって防止できると共に、円形インサートの底面および外周面をより広く設計できる。そのため、切削負荷による工具本体の受け面の摩滅や変形を抑えることができるから、高精度、高能率加工を行なう刃先交換式切削工具にとって、産業上の利用可能性が向上する。
1 刃先交換式切削工具
2 工具本体
3 インサート
4 上面
5 底面
6 切刃
7 外周面
8 回動防止面
9 取付け孔
10 止めねじ
11 インサート固定部
12 受け面
13 着座面
14 止めねじ挿入孔
15 回動防止部材
16 固定部材
17 回動防止部材
A インサート厚さ方向の位置
B インサート厚さ方向の位置
C インサート厚さ方向の位置
L 回動防止面の円周方向の幅

Claims (2)

  1. 円形インサートが工具本体とねじ部材を介して着脱自在に装着された刃先交換式切削工具において、該円形インサートは、上面と、該上面と対向して該上面より小径の底面と、該上面と該底面をつなぐ円錐状に形成された外周面とを有する円板形状であり、該上面がすくい面、該外周面が逃げ面であり、該すくい面と該逃げ面によって切刃稜線が形成され、該円形インサートの該底面と平行な断面のうち、一部の断面が、上面方向より見て凹部の形状を含む断面であって、該凹部は回動防止面であり、該円形インサートの厚さをhとしたとき、該回動防止面の上端が該底面から(2/3)hの位置よりも下方にあり、該回動防止面の下端が該底面から(1/10)hの位置よりも上方にあることを特徴とする刃先交換式切削工具。
  2. 請求項1に記載の刃先交換式切削工具において、該円形インサートの該底面が該工具本体の着座面と接触し、該円形インサートの該回動防止面が該工具本体の回動防止部材と接触していることを特徴とする刃先交換式切削工具。
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