JPH10238594A - 回転体のバランス調整装置 - Google Patents

回転体のバランス調整装置

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JPH10238594A
JPH10238594A JP5830297A JP5830297A JPH10238594A JP H10238594 A JPH10238594 A JP H10238594A JP 5830297 A JP5830297 A JP 5830297A JP 5830297 A JP5830297 A JP 5830297A JP H10238594 A JPH10238594 A JP H10238594A
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JP
Japan
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rotating body
balance
screw holes
rotating
screw
Prior art date
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Pending
Application number
JP5830297A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuoki Hatamoto
光興 畑本
Hiroshi Kondo
寛 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP5830297A priority Critical patent/JPH10238594A/ja
Publication of JPH10238594A publication Critical patent/JPH10238594A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Testing Of Balance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体のアンバランス量の調整において、バ
ランスウェイトの重量調整のための加工を行うことな
く、微細な調整を可能にする。 【解決手段】 円板1に回転中心軸4を中心とし放射状
に向けて複数のネジ穴3を加工し、これらのネジ穴3に
バランスウェイトとしての止めネジ2を任意の位置で停
止保持可能に螺合する。この時、止めネジ2の重心初期
位置を円板1の中心よりrとし、回転中心軸4を中心に
円板1を回転させてバランス状態を測定し、この測定結
果に基づいて止めネジ2の位置を半径方向に±Δr変え
ることにより、円板1のバランスを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密回転機器のバ
ランス取り装置に係るもので、特にアンバランス状態に
おいて、バランスウェイトを付加、或いは増減する場合
の精密調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回転機械のバランス調整装置とし
て、図4に示す加工主軸16のバランス取りを例として
説明する。加工主軸16の端面には、工具取付ホルダ1
7がボルト18によって固定されている。前記工具取付
ホルダ17の工具取付部19には、工具20が捩込み固
定、又は図示しないコレットチャック等により取付けら
れている。このように工具20を取り付けた加工主軸1
6においては、工具取付ホルダ17、工具20などの構
成部材の加工精度を上げても、組立誤差等によりわずか
ではあるが、アンバランスを生ずるので、バランス取り
を行う必要がある。バランス取りは、図示しないバラン
ス取り器により回転位相と振動の大きさとからアンバラ
ンス量の指示を受け、工具取付ホルダ17に軸方向に向
けて設けた複数の調整穴21に、バランス取り器で指定
された重量の止めネジ22をバランスウェイトとして捩
込むことで行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ア
ンバランス量の指示に対するバランスウェイトの重量誤
差は小さければ小さい程良いが、操作性の面から止めネ
ジ22の大きさは直径3mm(以下M3)が限度である。
しかも、穴付きの止めネジ22(図5参照)の捩込み時
の回転に必要な六角穴部23のネジの螺旋1巻強の厚さ
s(図6参照)で0.01gもあり、0.001gオー
ダの指示ではネジとして成り立たなくなり、前記0.0
1g前後の調整が限度となっていた。従って、回転速度
を上げて用いる場合は、加速度が大きいためアンバラン
ス量が大きくなり調整が困難となっていた。
【0004】本発明は、前述した問題を解決し、バラン
スウェイトの重量調整のための加工を行うことなく、し
かも更に微細な調整を行うことができる回転体のバラン
ス調整装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の回転体のバランス調整装置は、回転バランス
調整が必要な回転体に一体的に回転可能に設けられてい
る回転部材と、この回転部材の回転中心位置から放射状
に向けて設けられている複数のネジ穴と、これらのネジ
穴に任意の位置で停止保持可能に螺合されているバラン
ス調整用の止めネジと、を備えたものである。
【0006】このバランス調整装置は、ネジ穴内におけ
る止めネジの位置を調整することによりバランス調整を
行う。これにより、バランスウェイトの微細調整加工が
不要となっただけでなく、調整量も従来の数十分の1か
ら数百分の1も小さい量の回転体のバランス調整が可能
である。
【0007】なお、前記ネジ穴の軸線は、軸方向につい
て回転中心で一点に交わることが望ましく、また、前記
ネジ穴は、周方向に等角配分されていることが望まし
い。さらにまた、前記ネジ穴は、数が偶数の場合、回転
中心に対し対称配置であることが望ましく、また、前記
ネジ穴は、調整部材外周よりほぼ同じ深さであることが
望ましい。さらにまた、前記調整部材は、調整される回
転体を構成する部材と一体であってもよく、また、単独
で製作した後、調整される回転体を取り付けている軸と
一体化しても良い。さらにまた、前記回転体は、工作機
械の主軸であっても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図1な
いし図3を参照して説明する。図1において、調整部材
としての円板1に回転中心軸4を中心とし放射状に向け
て複数のネジ穴3が加工され、これらのネジ穴3に任意
の位置で停止保持可能にバランスウェイトとしての止め
ネジ2が螺合されている。これらの止めネジ2を回して
ラジアル方向の位置を変化させるによりバランス取りを
行うようになっている。
【0009】次いで、本発明による回転体のバランス調
整方法について説明する。図1において、止めネジ2の
重心初期位置を円板1の中心よりrとし、r位置より半
径方向に±Δrで位置を変えた時、遠心力比ψは、
(1)式で与えられる。
【0010】
【数1】
【0011】ただし、ωは角速度、mはネジの質量であ
る。従って、仮想質量の増減分Δmは、(2)式で与え
られる。
【0012】
【数2】
【0013】次に(2)式を用いて調整量の程度を検証
する。 m=0.2g(M3,長さ5mmの止めネジの値) r=20mm Δm=0.001g(即ち1mgの調整をするものとす
る) これらの値を、(2)式を変形しΔrを求める式として
代入すると、次の(3)式のようになる。
【0014】
【数3】
【0015】即ち、バランス用のネジを前後に0.1mm
移動させれば、0.001gの調整を行うことができ
る。M3ネジのリードピッチpは、0.5mmであるから
回転角αにすると、
【0016】
【数4】
【0017】となる。実際の調整は、5゜位の回転角が
棒スパナを用いて可能であるから、αの1/10〜1/
15迄、即ち、Δmの1/10〜1/15=0.1〜
0.07mgの調整が可能となり、従来、ヤスリ掛けまた
は砥石掛け等の擦過による調整の0.005〜0.01
g(5〜10mg)に比べ、1/100程度の微量まで可
能となった。
【0018】以上のことは、(1)式からわかる通り角
速度一定の場合で、例えば研削砥石等を速度一定で使用
するものに非常に有効な方法である。なお、角速度ωの
変化に対しては、ω2 で影響され、 1%の変化・・・・・(1.01)2 =1.0201 5%の変化・・・・・(1.05)2 =1.1025 となる。従って、5%程度の回転変動で従来通りの調整
ができることになる。
【0019】なお、本装置における複数の放射状のネジ
穴11は、等角配置が好ましいが、偶数なら対称位置で
も良い。また、ネジ穴11の深さは、全数同じか近似し
ていることが好ましく、また、放射状ネジ穴11の軸線
の交点は回転軸のモーメントのバランスから回転軸上で
一点にあることが好ましい。
【0020】図2は、本発明を回転砥石のバランス取り
に適用した断面図である。軸5の端部に設けたバランス
調整部6は、調整円板部7と外周に砥石81を設けた砥
石円板部8とから成っている。前記両円板部は、一体的
でも分離していても良く、また外径も同じでも支障のな
い範囲で違っていても良い。また、前記調整円板部7に
は、軸5の中心線に対し、複数の放射状の深いネジ穴9
が対称、或いは等角配置等でバランス良く設けてあり、
前記ネジ穴9にはバランス調整用としての止めネジ10
が螺合している。
【0021】この状態で所定の回転速度で回転させなが
ら、図示しないバランス取り器により測定を行った後、
アンバランス量の指示通り調整を行う。調整方法は前述
の通りであるが、調整には(2)式の通りmとrとの値
が必要であるから、mは事前に測定しておく必要があ
り、後刻の面倒を防止する為、使用する全ネジを同じ重
量にしておくと良い。このとき、Δmはバランサからの
指示値、Δrはネジ込み変位量を示している。また、r
は、調整円板部7の外周からの止めネジ10の端面まで
の深さと止めネジ10の長さとから逆算した値を用いれ
ば良い。
【0022】図3は調整円板と回転体とが一体でない場
合で、例えば、回転体の振動を防止する場合等、同心で
別に付加することもできるものであり、別の調整円板1
1を止めネジ12で回転体13の軸14に取り付けたも
ので、操作は図2の調整方法と同様である。
【0023】また、本装置は、工作機械の主軸または、
空気軸受を使用した高速回転する主軸または、回転テー
ブルのテーブル、半導体のラッピング装置の回転テーブ
ル等に使用可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は、回転体の軸に放射状に設けた
ネジ穴に螺合した止めネジのラジアル方向の位置調達に
よりバランス取りを行うようにしたので、止めネジの長
さや重量を変えて行う従来装置と比べ、微細な調整加工
が不要となっただけでなく、調整量も従来に比べ、数十
分の1から数百分の1も小さい量を調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転体のバランス調整装置の実施の形
態を示す概略断面図。
【図2】本発明を回転砥石のバランス取りに適用した実
施の形態を示す断面図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す断面図。
【図4】従来のバランス調整装置の一例を示す要部概略
断面図。
【図5】図4の装置において、バランスウェイトとして
用いられる止めネジの断面図。
【図6】図5の止めネジをネジの螺旋1巻強の厚さに切
断した状態を示す図で、(A)は側面図、(B)は平面
図。
【符号の説明】
1 円板(調整部材) 2 止めネジ 3 ネジ穴 4 回転中心軸 6 バランス調整部 7 調整円板部(調整部材) 8 砥石円板部 81 砥石 9 ネジ穴 10 止めネジ 11 調整円板(調整部材) 12 止めネジ 13 回転体 16 加工主軸 17 工具取付ホルダ 19 工具取付部 21 調整穴 22 止めネジ 23 六角穴部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転バランス調整が必要な回転体に一体
    的に回転可能に設けられている回転部材と、この回転部
    材の回転中心位置から放射状に向けて設けられている複
    数のネジ穴と、これらのネジ穴に任意の位置で停止保持
    可能に螺合されているバランス調整用の止めネジとから
    成ることを特徴とする回転体のバランス調整装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のネジ穴の軸線は、軸方向につ
    いて回転中心で一点に交わることを特徴とする請求項1
    に記載の回転体のバランス調整装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のネジ穴は、周方向に等角配分
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    回転体のバランス調整装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のネジ穴は、このネジ穴の数が
    偶数の場合、回転中心に対し対称配置であることを特徴
    とする請求項1、2または3に記載の回転体のバランス
    調整装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のネジ穴は、前記回転部材外周
    よりほぼ同じ深さであることを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載の回転体のバランス調整装置。
  6. 【請求項6】 前記回転部材は、調整される回転体を構
    成する部材と一体であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5に記載の回転体のバランス調整装
    置。
  7. 【請求項7】 前記回転部材は、単独で製作した後、調
    整される回転体を取り付けている軸と一体化されている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載
    の回転体のバランス調整装置。
  8. 【請求項8】 前記回転体は、工作機械の主軸であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の回転体のバランス調整装置。
JP5830297A 1997-02-26 1997-02-26 回転体のバランス調整装置 Pending JPH10238594A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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