JPH06154863A - プレス用v曲げ型及びv曲げ加工方法 - Google Patents

プレス用v曲げ型及びv曲げ加工方法

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JPH06154863A
JPH06154863A JP31470492A JP31470492A JPH06154863A JP H06154863 A JPH06154863 A JP H06154863A JP 31470492 A JP31470492 A JP 31470492A JP 31470492 A JP31470492 A JP 31470492A JP H06154863 A JPH06154863 A JP H06154863A
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JP
Japan
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bending
rotary
die
rotary die
knockout
Prior art date
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Pending
Application number
JP31470492A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Nakatani
友昭 中谷
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Fujitsu Isotec Ltd
Original Assignee
Fujitsu Isotec Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、プレス用V曲げ型及びV曲げ加工
方法に関し、かもめ現象,板ずれ,曲げコーナー部の薄
肉化の少ない製品を得ることのできるプレス用V曲げ型
及びV曲げ加工方法を提供する。 【構成】 プレス用V曲げ型は、回転ダイ支持ブロック
22,22と、これらの間に上下動自在に支持される回
転ダイホルダ23と、該回転ダイホルダ23に支持され
る1対の回転ダイ24,24と、逆圧付加ノックアウト
25と、曲げパンチ26とを備えている。プレスに際し
ては、回転ダイ24,24及び逆圧付加ノックアウト2
5上に素材板をセットし、曲げパンチ26を下降させ
る。これにより、素材板の曲げコーナー部の両側全面が
回転する回転ダイ24,24により外側から曲げ方向に
引き込まれると同時に、該曲げコーナー部が逆圧付加ノ
ックアウト25により外側から加圧されて曲げ加工が行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス用V曲げ型及び
V曲げ加工方法に関するものである。
【0002】近年、電気製品の低騒音化を目的として急
激に利用分野が広がってきている制振鋼板は、二層鉄板
の間に粘弾性の樹脂をサンドイッチしたもので、振動を
押えるという特性を有している。本発明は、特にこの制
振鋼板の曲げ加工に適したものである。
【0003】
【従来の技術】図4は従来のV曲げ型による加工要領説
明図で、図4(A)は一般材用のV曲げ型を用いた場合
を、図4(B)は制振鋼板に適した逆圧曲げ方式の型を
用いた場合を、それぞれ示している。図4(A)のV曲
げ型は、ダイ1とパンチ2で構成され、図4(B)のV
曲げ型は、ベース11と、該ベース11上に取り付けら
れたダイ12と、パンチ13と、逆圧付加ノックアウト
14とで構成されている。次に、これらの型による加工
要領について説明する。
【0004】図4(A)の型でのプレスに際しては、ダ
イ1上に素材板を載せてパンチ2を下降させ、該パンチ
2により素材板をダイ1内に押し込んでV形に成形す
る。成形された製品101は、パンチ2を上昇させるこ
とにより取り出すことができる。
【0005】また、図4(B)の型でのプレスに際して
は、ダイ12上に素材板を載せてパンチ13を下降さ
せ、該パンチ13により素材板をダイ12内に押し込ん
でV形に成形する。この成形時に、逆圧付加ノックアウ
ト14は、V形に成形される素材板の曲げコーナー部を
外側から加圧する。この場合の加圧力Pは、高圧ガスを
用いた図示しない圧力発生源により付与され、調整が可
能である。成形された製品101は、パンチ13を上昇
させておいて逆圧付加ノックアウト14を上昇させるこ
とにより容易に取り出すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
方式は次の欠点を有していた。すなわち、図4(A)の
一般材用のV曲げ型を用いる場合は、図5(A)に示す
ように、制振鋼板独特のかもめ現象(製品のダイ1から
出た部分が折れる変形をいう)が発生し、かつ図5
(B)に示すように板ずれSが発生する。また、図4
(B)の逆圧V曲げ型を用いる場合は、逆圧付加ノック
アウト14により曲げコーナー部を押圧することにより
生じる圧縮応力によって該曲げコーナー部に発生する引
っ張り応力を緩和するため、かもめ現象,板ずれの抑制
効果はあるものの、精度の確保はできない。
【0007】さらに、逆圧V曲げ型を用いる場合は、図
5(C)に示すように曲げコーナー部外側が大きくつぶ
れ(逆圧付加ノックアウト14による加圧により)て厚
さtが薄くなり、製品としての強度が低下する。これは
加圧力Pを相当大きくとる必要があるために発生するも
のである。
【0008】本発明は、かもめ現象や板ずれがなく、し
かも曲げコーナー部の薄肉化の少ない製品を得ることの
できるプレス用V曲げ型及びV曲げ加工方法を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るプレス用V曲げ型は、左右に対向配置
され、それぞれV曲げ用の傾斜面を備えた1対の回転ダ
イ支持ブロックと、該両回転ダイ支持ブロック間に上下
動自在に支持され、第1の付勢手段により上方に付勢さ
れる回転ダイホルダと、該回転ダイホルダに回転可能に
支持される1対の回転ダイと、前記両回転ダイの間に上
下動自在に配置されて第2の付勢手段により上方に付勢
される逆圧付加ノックアウトと、前記両回転ダイ上にセ
ットされた素材板の曲げコーナー部を前記逆圧付加ノッ
クアウトとの間に挟み、前記第2の付勢手段の付勢力に
抗し下降することにより、前記両回転ダイを前記両回転
ダイ支持ブロックの傾斜面に当接するまで回転させる曲
げパンチとより構成される。前記両回転ダイの大きさ
は、プレス加工時に素材板の曲げコーナー部の両側全面
を支持するように設定されている。
【0010】また、本発明に係るV曲げ加工方法は、素
材板を、曲げコーナー部の両側でV形に折り曲げられる
ように加工するもので、前記曲げコーナー部の両側全面
を外側から曲げ方向に引き込むと同時に、該曲げコーナ
ー部を外側から加圧しながら曲げ加工を行うことを特徴
としている。
【0011】
【作用】かもめ現象はダイ拘束範囲外で発生するが、本
発明では、素材板の両側全体を回転ダイで支持しながら
曲げて成形するようになっているため、かもめ現象を抑
制できる。一方、板ずれは、曲げコーナー部に成形時に
働く引っ張り応力を、逆圧付加ノックアウトによる加圧
により圧縮力を発生させて緩和するようになっているた
め、抑制される。
【0012】また、図4(B)の従来の逆圧曲げ方式の
場合は、曲げコーナー部に相当の圧力をかけないとかも
め現象,板ずれが抑制できないため、図5(C)に示す
ように曲げコーナー部の厚さtが薄くなってこの部分の
強度低下が問題となるが、本発明では、回転ダイを用い
ているので、かもめ現象,板ずれ抑制のための加圧力を
低く設定でき、曲げコーナー部の薄肉化を抑制できる。
【0013】
【実施例】以下、図1乃至図3に関連して本発明の実施
例を説明する。
【0014】図1は本例のプレス用V曲げ型の斜視図
で、該プレス用曲げ型21は、1対の回転ダイ支持ブロ
ック22,22と、回転ダイホルダ23と、1対の回転
ダイ24,24と、逆圧付加ノックアウト25と、曲げ
パンチ26とを備えている。
【0015】回転ダイ支持ブロック22,22はベース
27上に左右に間隔を介し固定され、その上部内側には
傾斜面28が形成されている。回転ダイホルダ23は、
両回転ダイ支持ブロック22,22間に上下動自在に支
持され、図示しない第1の付勢手段により上方に付勢さ
れている。回転ダイ24,24は、回転ダイホルダ23
の両側の支持部29に支軸30を介し回転自在に支持さ
れている。支軸30の軸線は、回転ダイホルダ23の左
右方向の中心に位置している。
【0016】逆圧付加ノックアウト25は、両回転ダイ
24,24の間に上下動自在に配置されている。この逆
圧付加ノックアウト25は、図2に示すように、上部2
5aが回転ダイホルダ23に形成された長穴23aを貫
通し、底部25bは、図示しない第2の付勢手段により
逆圧付加ピン31を介し上方に付勢されている。曲げパ
ンチ26は、各回転ダイ支持ブロック22の傾斜面28
に対応する傾斜面32を備えている。
【0017】このような構成のプレス用V曲げ型21は
ベース27をプレスのベッド上に載置するとともに、曲
げパンチ26をプレスの押圧板の下面に取り付けて使用
されるが、次にこのプレス用V曲げ型21による成形プ
ロセスを説明する。
【0018】プレスに際しては、逆圧付加ピン31を付
勢手段により所定量上昇させる。これにより、逆圧付加
ノックアウト25が上昇する。又回転ダイホルダ23は
図示していないスプリング等の第1の付勢手段により押
し上げられ、その結果回転ダイ24,24は図1の状態
に開かれる。このとき、逆圧付加ノックアウト25の上
端と回転ダイ24,24とはほぼ同一面上に位置してい
る。
【0019】この状態で両回転ダイ24,24及び逆圧
付加ノックアウト25上に素材板をセットし、プレスの
押圧板を下降させることにより曲げパンチ26を下降さ
せてプレス開始する。このとき、素材板は、曲げコーナ
ー部が逆圧付加ノックアウト25の上端と曲げパンチ2
6の先端とに挟まれてプレスが進行し、曲げコーナー部
は逆圧付加ピン31を付勢する付勢手段の付勢力により
加圧される。
【0020】この場合の加圧力は付勢手段の付勢力を調
整することにより調整可能で、付勢手段としては、圧縮
コイル等のばねを用いるかまたは高圧ガスを加圧源とす
るものを用いる。後者の高圧ガスを用いると加圧力の調
整は容易である。
【0021】曲げパンチ26の下降によるプレス初期に
は、図3(A)に示すように、回転ダイ24,24は素
材板100の曲げコーナー部の両側を全面的に支持した
状態で矢印A方向に回転しながら、すなわち、曲げコー
ナー部の両側全面を曲げ方法に引き込みながらプレスが
進行する。そして、曲げパンチ26が所定量下降する
と、図3(B)に示すように、回転ダイ24,24が、
曲げパンチ26の傾斜面32との間に素材板100の両
側を挟んだ状態で回転ダイ支持ブロック22,22の傾
斜面28に当接し、プレスが完了する。
【0022】製品取り出し時には曲げパンチ26を上昇
させる。これにより、逆圧付与ノックアウト25が上昇
して製品を押し上げ、取り出しが可能になる。この状態
では、回転ダイ24,24は図1の状態に開かれる。
【0023】このような構成,作用を有するプレス用V
曲げ型21を用いると、素材板の両側全体を回転ダイ2
4,24で支持しながら曲げて成形するようになってい
るため、かもめ現象を抑制できる。一方、板ずれは、曲
げコーナー部に成形時に働く引っ張り応力を、逆圧付加
ノックアウト25による加圧により圧縮応力を発生させ
て緩和するようになっているため、抑制される。
【0024】また、図4(B)の従来の逆圧曲げ方式の
場合は、曲げコーナー部に相当の圧力をかけないとかも
め現象,板ずれが抑制できず、曲げコーナー部の厚さが
薄くなっていたが、本発明では回転ダイを用いているの
で、曲げコーナー部の加圧力を低く設定でき、曲げコー
ナー部の薄肉化を抑制できる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、制
振鋼板のV曲げ加工を、曲げコーナー部の強度を損なう
ことなく、しかもかもめ現象,板ずれを起こさずに高精
度で行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のプレス用V曲げ型の斜視図で
ある。
【図2】図1の要部詳細説明図である。
【図3】本発明の実施例のプレス用V曲げ型によるプレ
ス工程説明図で、図3(A)はプレスの初期状態を示
し、図3(B)はプレス完了状態を示している。
【図4】従来のV曲げ型による加工要領説明図で、図4
(A)は一般材用のV曲げ型を用いた場合を示し、図4
(B)は制振鋼板に適した逆圧曲げ方式の型を用いた場
合を示している。
【図5】従来方式の問題点説明図で、図5(A)はかも
め現象を、図5(B)は板ずれの発生を、図5(C)は
曲げコーナー部の薄肉化を、それぞれ示している。
【符号の説明】
21 プレス用V曲げ型 22 回転ダイ支持ブロック 23 回転ダイホルダ 24 回転ダイ 25 逆圧付加ノックアウト 26 曲げパンチ 28,32 傾斜面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に対向配置され、それぞれV曲げ用
    の傾斜面(28)を備えた1対の回転ダイ支持ブロック
    (22,22)と、 前記両回転ダイ支持ブロック(22,22)間に上下動
    自在に支持され、第1の付勢手段により上方に付勢され
    る回転ダイホルダ(23)と、 前記回転ダイホルダ(23)に回転可能に支持される1
    対の回転ダイ(24,24)と、 前記両回転ダイ(24,24)の間に上下動自在に配置
    されて第2の付勢手段により上方に付勢される逆圧付加
    ノックアウト(25)と、 前記両回転ダイ(24,24)上にセットされた素材板
    の曲げコーナー部を前記逆圧付加ノックアウト(25)
    との間に挟み、前記第2の付勢手段の付勢力に抗し下降
    することにより、前記両回転ダイ(24,24)を前記
    両回転ダイ支持ブロック(22,22)の傾斜面(2
    8)に当接するまで回転させる曲げパンチ(26)とよ
    り成り、 前記回転ダイ(24,24)の大きさが、プレス加工時
    に素材板の曲げコーナー部の両側全面を支持するように
    設定されたことを特徴とするプレス用V曲げ型。
  2. 【請求項2】 素材板を、曲げコーナー部の両側でV形
    に折り曲げられるように曲げ加工するV曲げ加工方法に
    おいて、 前記素材板の曲げコーナー部の両側全面を外側から曲げ
    方向に引き込むと同時に、該曲げコーナー部を外側から
    加圧しながら曲げ加工を行うことを特徴とするV曲げ加
    工方法。
JP31470492A 1992-11-25 1992-11-25 プレス用v曲げ型及びv曲げ加工方法 Pending JPH06154863A (ja)

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JP (1) JPH06154863A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2739580A1 (fr) * 1995-10-04 1997-04-11 Lorraine Laminage Procede et dispositif de pliage le long d'une generatrice d'un flan metallique a structure multicouche
KR101688854B1 (ko) * 2016-07-01 2017-01-02 심형용 U 볼트 성형장치
KR102006769B1 (ko) * 2018-08-02 2019-08-02 킨더스 주식회사 프레임 절곡용 금형 구조체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2739580A1 (fr) * 1995-10-04 1997-04-11 Lorraine Laminage Procede et dispositif de pliage le long d'une generatrice d'un flan metallique a structure multicouche
KR101688854B1 (ko) * 2016-07-01 2017-01-02 심형용 U 볼트 성형장치
KR102006769B1 (ko) * 2018-08-02 2019-08-02 킨더스 주식회사 프레임 절곡용 금형 구조체

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