JPH06154428A - 昇降床装置 - Google Patents

昇降床装置

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JPH06154428A
JPH06154428A JP31531092A JP31531092A JPH06154428A JP H06154428 A JPH06154428 A JP H06154428A JP 31531092 A JP31531092 A JP 31531092A JP 31531092 A JP31531092 A JP 31531092A JP H06154428 A JPH06154428 A JP H06154428A
Authority
JP
Japan
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floor
arms
arm
lift
lifting
Prior art date
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Pending
Application number
JP31531092A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeto Matsumoto
重人 松本
Toru Suyama
徹 陶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP31531092A priority Critical patent/JPH06154428A/ja
Publication of JPH06154428A publication Critical patent/JPH06154428A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 中央部が交差状態で軸支された対のアーム2
1の各一端、各他端をそれぞれ昇降させるべき床の下面
とその床を支持する構造体7に対して回動自在に軸支す
る。各アームを外筒30と内筒31との組み合わせによ
り伸縮自在とし、アームを伸縮させるためのアクチュエ
ータ32を組み込む。 【効果】 各アームは伸縮により起倒して床を昇降させ
る。床に対するアームの支持点は変化しないから、床を
常に安定に支持することができ、床の揚程を十分に大き
く確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、劇場やホール等の施設
における舞台や観客席の床を昇降させるための昇降床装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】劇場やホール等の施設には、舞台や観客
席の床を昇降させるための装置が採用されることが多
い。たとえば、舞台には、演技者や道具類を舞台床下か
ら舞台上へ押し上げ、かつ、舞台上から舞台床下へ引き
下げるべく、舞台床の一部を昇降させるための迫り装置
(単に「迫り」あるいは「迫り出し」とも称される)が
設置されることが通常である。
【0003】図5は、昇降床装置の一例としての迫り装
置の概略構成を示すもので、図中符号1は舞台床、2は
その舞台床1に設けられた開口部、3は開口部2の位置
で昇降することにより開口部2を開閉するとともに開口
部2を閉じた状態で舞台床1の一部となる昇降床、4は
昇降床3を昇降させるべく開口部2の下方に設置されて
いる昇降機構である。昇降機構4は、一対2本のアーム
5A,5Bを交差させて相対回動自在にクロスピン6に
より連結した形態のいわゆるシザース機構と称されるも
のであって、一方のアーム5Aの基端を舞台床下の構造
体であるピット床7に対して軸8により回動可能に連結
するとともに、そのアーム5Aの先端は昇降床3下面に
設けたガイド9に沿って図示左右方向に移動自在かつ回
動自在に軸10により連結し、また、他方のアーム5B
の基端をピット床7に設けたガイド11に沿って左右方
向に移動自在かつ回動可能に軸12により連結するとと
もに、そのアーム5Bの先端は昇降床3下面に軸13に
より回動可能に連結している。そして、油圧シリンダや
電動ジャッキ等のアクチュエータ14によってアーム5
Bの基端をガイド11に沿って移動させることより、双
方のアーム5A,5Bを起倒させて昇降床3を昇降させ
るように構成している。
【0004】このようなシザース機構からなる昇降機構
4は、舞台床の一部を昇降させるものである上記のよう
な迫り装置にのみならず、たとえば舞台全体やオーケス
トラピット、観客席を昇降させるような場合にも広く採
用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昇降機構4
として上記のようなシザース機構を採用している従来の
迫り装置では、昇降床3の昇降に伴ってアーム5A,5
Bの基端どうし、先端どうしがそれぞれ離接することか
ら、昇降床3が上昇した状態(図5に鎖線で示す状態)
においてはアーム5A,5Bの先端どうしが十分に接近
してそれらアーム5A,5Bによる昇降床3の支持点が
片側に偏ってしまうものである。このため、昇降床3が
上昇して開口部2を塞いだときには、その昇降床3はほ
とんど片持ちで支持された極めて不安定な状態となり、
したがって、このような構造の迫り装置では揚程H(昇
降床3の昇降ストローク)を余り大きくできるものでは
ない。
【0006】このような不具合は、迫り装置のみなら
ず、同様のシザース機構によって舞台全体やオーケスト
ラピットあるいは観客席を昇降させる場合にも同様に生
じており、このため、昇降させるべき床を十分に安定に
支持し得るとともに大きな揚程を確保し得る有効な装置
の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、劇場やホール
等の施設における舞台や観客席の床を昇降させるための
昇降床装置であって、昇降させるべき床の下面に、軸方
向ほぼ中央部が交差状態で相対回動自在に軸支された対
のアームの各一端を回動自在に軸支するとともに、それ
らアームの各他端を、前記床を下方から支持する構造体
に対して回動自在に軸支し、前記各アームはそれぞれ外
筒と内筒とが組み合わされることによりその両端側が軸
方向に伸縮自在なものとされ、かつ、それらアームの内
部には前記外筒および内筒とを軸方向に相対変位させる
ことでアームを伸縮させるためのアクチュエータが組み
込まれてなることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の昇降床装置では、交差状態に連結され
た対のアームをそれぞれ外筒と内筒との組み合わせによ
り伸縮自在なものとしておき、それらアームの各一端、
各他端をそれぞれ昇降させるべき床の下面、その床を支
持する構造体に対して回動自在に軸支しておく。そし
て、各アームに組み込んだアクチュエータを同期させて
駆動して各アームを同時に伸長、縮退させることによ
り、各アームを起倒させて床を昇降させる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の昇降床装置を迫り装置に適用
した場合の実施例を図面を参照して説明する。図1およ
び図2は本実施例の迫り装置の下降状態および上昇状態
の側面図、図3は平面図、図4は下降状態の斜視図であ
る。本実施例の迫り装置は、図5に示した従来のものと
同様に、舞台床1に設けた開口部2の位置で昇降床3を
昇降させることで開口部2を開閉するとともに、図2に
示しているように昇降床3を上昇させて開口部2を閉じ
た状態でその昇降床3を舞台床1の一部となすものであ
り、昇降床3を昇降させるための昇降機構20が開口部
2の下方に設置されている。
【0010】従来の迫り装置における昇降機構4は、一
定の長さの一対のアーム5A,5Bが連結されてなるシ
ザース機構が採用されていたのに対し、本実施例の迫り
装置における昇降機構20では伸縮自在のアーム21が
採用されたものとなっている。
【0011】すなわち、本実施例の昇降機構20におい
ては、軸方向ほぼ中央部において交差した状態でシャフ
ト22により相対回動自在に軸支された一対2本のアー
ム21,21が二対用いられ、それら合計4本のアーム
21…の各一端(上端)が昇降床3の下面に対してフレ
ーム23、連結具24を介して軸25により回動自在に
軸支されるとともに、各他端(下端)は、昇降床3を支
持する構造体である舞台床下のピット床7に対してフレ
ーム26、連結具27を介して軸28により回動自在に
軸支されている。
【0012】各アーム21は、それぞれ中央部を構成し
ている外筒30の内側に両端部を構成している2本の内
筒31,31が挿入された構成とされていて、それら内
筒31,31を外筒30に対して軸方向に相対変位させ
ることによりアーム21は両端側に伸縮してその全長が
可変とされている。そして、各アーム21の内部には内
筒31を外筒30に対して変位させることでアーム21
を伸縮させるためのアクチュエータとしてのジャッキ3
2が2台ずつ組み込まれ、それらジャッキ32の基端は
アーム端において内筒31に対して連結され、ロッド3
3の先端はアーム中央部において外筒30に対して連結
されている。
【0013】これにより、図2に示すようにジャッキ3
2を伸長させた状態においては内筒31が外筒30から
押し出されてアーム21は延び、また、図1に示すよう
にジャッキ32を縮退させた状態においては内筒31が
外筒30の内側に引き寄せられてアーム21は縮むこと
になる。そのような各アーム21…の伸縮は同期して行
われるようになっており、そのため、合計8基のジャッ
キ32…は、図3に示すように減速機34、駆動シャフ
ト35、ベベルギアボックス36から構成される2台の
動力伝達機構を介して2台のモータ37により同期して
駆動されるようになっている。
【0014】上記構成の迫り装置では、各ジャッキ32
を同期して駆動して全てのアーム21を同時に伸縮させ
ることでそれらアーム21が自ずと起倒し、それによっ
て昇降床3を昇降させることができるものである。すな
わち、全てのアーム21を縮退させれば図1に示すよう
に各アーム21はいずれも倒れ込んで昇降床3は下降
し、その状態から各アーム21を伸長させれば、図2に
示すように各アーム21は基端を軸支している軸28を
中心として起立していって昇降床3は自ずと押し上げら
れていくことになる。この場合、各アーム21は軸力の
みならず曲げ荷重も受けるが、アーム21を構成してい
る外筒30および内筒31の曲げ剛性と外筒30に対す
る内筒31の挿入寸法を適宜設定することで十分な曲げ
耐力を支障なく確保でき、ジャッキ32に対して曲げ力
が加わってしまうようなことも防止し得る。
【0015】そして、従来のシザース機構による昇降機
構4では、既に述べたように、昇降床3を上昇させた状
態においてはアーム5A,5Bの先端どうしが接近して
しまうことから、それらアーム5A,5Bによる支持点
が片側に偏って不安定になってしまうものであったのに
対し、本実施例の昇降機構20では、各アーム21の先
端はそれぞれ昇降床3の両側部の下面に対して回動自在
に連結されているのみでそれらの連結点は移動すること
がなく、このため、昇降床3はその位置に拘らず各アー
ム21により常に両側部下面から安定に支持されるもの
であり、その結果、従来一般のシザース機構による場合
に比して揚程を十分に大きく確保することが可能なもの
である。
【0016】以上で本発明の昇降床装置を迫り装置に適
用した場合の実施例を説明したが、本発明の昇降床装置
はそのような迫り装置に適用するのみならず、劇場やホ
ール等の施設においてたとえば舞台全体やオーケストラ
ピットあるいは観客席を昇降させる場合等に広く採用で
きるものである。そして、上記実施例ではアーム21を
二対4本用いたが、昇降させるべき床が小さいような場
合においてはアーム21を一対2本のみを用いることで
も十分であるし、逆に大面積の床を昇降させるような場
合にはアーム21をより多数対用いれば良い。また、ア
ーム21を伸縮させて起倒させるためのアクチュエータ
としては、上記実施例のような電動ジャッキ32に限ら
ず油圧や空気圧シリンダあるいは他の型式のものを採用
しても良いが、いずれにしても複数のアクチュエータを
同期させて駆動するための制御装置を備えておくことが
好ましい。さらに、アームの断面形状を円形としたり、
上記実施例とは逆にアームの中央部を内筒により構成し
両端側を外筒により構成するといった設計的な変更は自
由に行い得る。
【0017】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の昇降床
装置は、床を昇降させるためのアームを外筒と内筒との
組み合わせにより伸縮自在なものとするとともに、各ア
ームに組み込んだアクチュエータによってアームを伸縮
させることで各アームを起倒させて床を昇降させるよう
に構成したから、各アームの床に対する支持点が変化す
ることがなく、したがって床を常に安定に支持すること
ができ、その結果、床の揚程を十分に大きく確保するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である迫り装置の下降状態の側
面図である。
【図2】同装置の上昇状態の側面図である。
【図3】同装置の平面図である。
【図4】同装置の昇降機構を示す斜視図である。
【図5】従来一般の迫り装置の概略構成を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 舞台床 3 昇降床(床) 7 ピット床(構造体) 20 昇降機構 21 アーム 30 外筒 31 内筒 32 ジャッキ(アクチュエータ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 劇場やホール等の施設における舞台や観
    客席の床を昇降させるための昇降床装置であって、昇降
    させるべき床の下面に、軸方向ほぼ中央部が交差状態で
    相対回動自在に軸支された対のアームの各一端を回動自
    在に軸支するとともに、それらアームの各他端を、前記
    床を下方から支持する構造体に対して回動自在に軸支
    し、前記各アームはそれぞれ外筒と内筒とが組み合わさ
    れることによりその両端側が軸方向に伸縮自在なものと
    され、かつ、それらアームの内部には前記外筒および内
    筒とを軸方向に相対変位させることでアームを伸縮させ
    るためのアクチュエータが組み込まれてなることを特徴
    とする昇降床装置。
JP31531092A 1992-11-25 1992-11-25 昇降床装置 Pending JPH06154428A (ja)

Priority Applications (1)

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JP31531092A JPH06154428A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 昇降床装置

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JP31531092A JPH06154428A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 昇降床装置

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JPH06154428A true JPH06154428A (ja) 1994-06-03

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ID=18063861

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JP31531092A Pending JPH06154428A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 昇降床装置

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JP (1) JPH06154428A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758825B1 (ko) * 2007-05-11 2007-09-14 이권익 에코-마루바닥 시공시스템
CN109173298A (zh) * 2018-08-31 2019-01-11 浙江大丰实业股份有限公司 升降机主体实时监控机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100758825B1 (ko) * 2007-05-11 2007-09-14 이권익 에코-마루바닥 시공시스템
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010410