JPH0615354B2 - 自動二輪車の冷却風案内装置 - Google Patents

自動二輪車の冷却風案内装置

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JPH0615354B2
JPH0615354B2 JP59235623A JP23562384A JPH0615354B2 JP H0615354 B2 JPH0615354 B2 JP H0615354B2 JP 59235623 A JP59235623 A JP 59235623A JP 23562384 A JP23562384 A JP 23562384A JP H0615354 B2 JPH0615354 B2 JP H0615354B2
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fuel tank
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等 坂田
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動二輪車のエンジン空冷装置に関し、走行風
をエンジンの被冷却部に能率的に案内して、エンジンの
冷却効果を向上させるために利用して有効なものであ
る。
〔従来の技術〕
一般に自動二輪車は、前車輪の直後にエンジンを搭載
し、車両の走行によって生じる走行風によりエンジンを
冷却する機構になっている。
しかし、オフロード二輪車は、泥除けのために前フェン
ダーの幅が広くなっており、このために走行風が殆ど前
フェンダーで遮られて、エンジンに作用する走行風の風
量が減じられ、十分な冷却効果を得ることができない。
このために燃料タンクよりも前方下部に導風板を設け
て、走行風を積極的に燃料タンクの前方下面に向けて案
内し、これによって上記のエンジンの被冷却風量不足を
補うことが公知である(特開昭58−200023号公
報)。このものは、導風板による空気流の後方に燃料タ
ンク下面、およびエンジンが位置している状態では所期
の導風効果があるが、導風板による空気流の方向と、燃
料タンク下面、エンジンの位置との関係がずれた関係に
あるときは、十分な所期の導風効果を確保することがで
きないという問題が残っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、導風板による空気流の方向と、燃料タンク下
面、エンジンの位置との関係がずれた関係にあるときで
も、燃料タンクの下面を流れる空気流れを、強制的に燃
料タンクの下面に沿ってエンジンに向かって流れる空気
流に変えて、上記の問題を解消することをその課題とす
るものである。
〔課題解決のために講じた手段〕
上記課題解決のために講じた手段は次の要素(イ)〜
(ホ)によって構成されるものである。
(イ)燃料タンクの前部下面に多数の縦方向の案内板か
らなる左右一対の導風機構を設けたこと、 (ロ)縦方向の案内板の先端の間隔を広く、後端に向か
ってその間隔を緩やかに狭くしたこと、 (ハ)縦方向の案内板の前部をその上下方向略中央部に
おいて、横方向の案内板によって互いに連結したこと、 (ニ)上記左右一対の導風機構を前フェンダの両サイド
よりも車体側方に張り出させたこと、 (ホ)上記横方向案内板を前方が高く後方が低い傾斜板
としたこと。
〔作 用〕
燃料タンクの前部下面に当たる走行風はその流れの方向
のずれの如何に関わらず、燃料タンクの前部下面に設け
られた左右一対の導風機構の多数の縦方向の案内板の前
方部分で捕らえられ、導風機構によって燃料タンクの下
面に沿って強制的に後方に導かれ、また、この導風機構
の縦方向の案内板間の通風路を後方に流れる走行風の上
下方向の乱れが横方向の案内板によって整流されて、後
方への流れを助勢する。
また、この導風機構の縦方向の案内板間の通風路は前端
が広く、後端に向かって緩やかに狭くなっているので、
後方に行くにつれて流速が増し、流れの方向性が強化さ
れて、縦方向の案内板間の通風路から高速でエンジンに
向かって吹き付けられる。
したがって、燃料タンクよりも前方の下部に設けた前記
の導風板による空気流の方向と、燃料タンク下面、エン
ジンの位置との関係がずれた関係にあるときでも、燃料
タンクの下面を流れる空気流れを、強制的に燃料タンク
の下面に沿ってエンジンに向かって流れる空気流に変え
て、エンジンに対する十分な冷却風を確保することがで
きる。
また、前フェンダの両サイドに沿って後方に流れる走行
風は左右一対の導風機構によって捕捉されて縦方向案内
板によって案内されて、その流速を増しながら、後方に
流れるが、その横方向案内板の下方を流れる走行風は前
方が高く後方が低くなるよう斜め上方に傾斜した横方向
案内板によってその流れを下方に曲げられる。このため
に、横方向案内板は上方への押上力を受け、この押上力
が車体前部を押し上げる方向に作用する。
オフロード二輪車はその前フェンダの幅が広く、このた
めに走行風によって前フェンダを押し下げる力が強く、
これが車体前部を押し下げる方向に作用するために、前
輪の負荷が増大する。この前輪の負荷の増大は操向性を
阻害するので好ましくないが、上記の横方向案内板によ
る上記押上力が前フェンダによる押下力を相殺する方向
に作用するので、前フェンダに作用する前記押下力によ
る弊害を著しく軽減することができる。
〔実施例〕
自動二輪車の前車輪1の直ぐ後方、かつ燃料タンクの下
方に空冷エンジン2が搭載されていて、前車輪1はテレ
スコピック形の前フオーク3によって車体枠4の前端の
操向軸管に回動自在に枢支されている。前車輪の上方に
は、前フェンダ6が設けられていて、空冷エンジン2の
前方上部に燃料タンク9があって、この燃料タンク9は
車体枠4に取付けられている。
以上が通常の自動二輪車の前輪、前フェンダ、燃料タン
ク、空冷エンジンの配置関係である。
左右一対の導風機構10は各4枚、計8枚の縦方向(車
体の前後方向)の案内板10bによって構成されてお
り、各縦方向の案内板10bはその前方部分をその上下
方向略中央部において、横方向の案内板10aによって
互いに連結されている。
この縦方向の案内板10bの先端の間隔Bは広く、この
間隔は後方に行くにつれて緩やかに狭くなっていて、そ
の後端の間隔bが最も狭い。横方向の案内板10aは一
種のフィンであって、前後方向に一定の幅を有し、前方
から斜め後方に傾斜している。
さらに、縦方向の案内板10bは走行風の捕捉能力を可
及的に大きくするために、上方から車体外側に向かって
斜め下方に傾斜していて、左右一対の導風機構10の下
端の幅Gが上端の幅gよりも大きい。
この左右一対の導風機構で捕捉された空気流れは、縦方
向の案内板10bによって燃料タンクの下面に沿って車
体後方に案内される。また空気流れの上下方向の乱れは
横方向の案内板10aによって整流され、後方に向かっ
て斜め下方、すなわちエンジンの方向に向けて案内され
る。この横方向の案内板は隣り合う縦方向の案内板10
bを互いに連結してこれらを補強する作用を奏するもの
であると共に、それ自体が走行風によって振動してはな
らないものであるから、一定以上の強度、剛性を有する
ものでなければならない。縦方向の案内板についても同
様であって、走行風によって振動しない程度の強度、剛
性を有することが必要である。
走行風は縦方向の案内板10bの間の流路に沿って、流
速を増しながら、燃料タンクの下面に沿って後方に流
れ、縦方向の案内板10bの間の流路の後端からエンジ
ン2に向かって吹き付けられる。
燃料タンク9の前部下面に多数の縦方向の案内板10b
からなる左右一対の導風機構10を設けるについては、
上記の「作用」の項で説明した作用を奏する構造であれ
ば良いのであるから、種々の構造を採用することができ
るが、この実施例では説明を簡便にするために、燃料タ
ンクと一体成形した例を示している。この例においては
燃料タンクを合成樹脂製とし、この燃料タンクと一体に
左右一対の導風機構10を形成している。機構、構造が
簡単である点においてこの実施例はベターであるが、実
際上のプラスチック成型が必ずしも容易ではなく、特
に、縦方向の案内板、横方向の案内板の肉厚を均一に、
しかも十分な成型精度を確保するには、プラスチック成
型に細心の注意を要する。プラスチック成型が不可能な
場合は、プラスチック成型した上記導風機構10を燃料
タンクの前部下面に接着、溶着等の適宜の固着手段によ
って一体化すればよい。
燃料タンクと上記導風機構10とが異種材料製であると
きは、燃料タンクに導風機構取付用ブラケットを設ける
など、設計上の通常の工夫をすればよい。
なお、図中符号5はヘッドライトカウル、7はハンド
ル、8はシートであり、2aは冷却フィンでる。
〔効 果〕
本発明は、走行風を効率的、能率的に燃料タンクの前部
で捕捉して燃料タンクの下面に沿って後方に導き、エン
ジン等の後方に位置する被空冷機器に高速の空気流れを
吹き付けることができ、これによって前述の従来技術に
内在する問題を十分に解消することができる。
また、前フェンダの両サイドに沿って後方に流れる走行
風は左右一対の導風機構によって捕捉されて縦方向案内
板によって案内されて、その流速を増しながら、後方に
流れるが、その横方向案内板の下方を流れる走行風は前
方が高く後方が低くなるよう斜め上方に傾斜した横方向
案内板によってその流れを下方に曲げられる。このため
に、横方向案内板は上方への押上力を受け、この押上力
が車体前部を押し上げる方向に作用する。
オフロード二輪車はその前フェンダの幅が広く、このた
めに走行風によって前フェンダが押し下げられ、これが
車体前部を押し下げる方向に作用する。この押し下げ力
は前輪の負荷を増大させて操向性を阻害するので好まし
くないが、上記の横方向案内板による上記押上力が前フ
ェンダによる押下力を相殺する方向に作用するので、前
フェンダに作用する上記押下力による弊害を著しく軽減
することができる。
さらに、エンジン等の被空冷機器の周りに、比較的地面
から高い位置を流れるクリーンな走行風による高速の空
気流れが形成されるので、このクリーンな空気流れが一
種のエアカーテンの役目を果たして、前車輪によって跳
ね上げられた泥等で汚れた空気がエンジン等の被空冷機
器に当たることを遮り、これらの汚れた空気によって被
空冷機器の表面に泥等が付着することを有効に防止する
ことができる。したがって、泥等の付着による空冷効果
の低下を防止することができる。この効果は、一種のダ
クトの先端で走行風を捕捉し、これを上記ダクトによっ
てエンジンに向けて導く、実開昭58−89424号公
報に記載された公知の発明によってもある程度達成でき
るが、本発明は多数の縦方向の案内板による整流作用に
よってエンジンの周りを流れる冷却風の乱れをより小さ
くできるので、この効果は上記公知の発明に比して顕著
に大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概略側面図、第2図は第1
図のII矢視図、第3図は第2図のIII−III断面図であ
る。 1……前車輪、2……空冷エンジン、 2a……エンジン冷却フィン、3……前フォーク、4…
…車体枠(フレーム)、 5……ヘッドライトカウル、6……前フェンダー、9…
…燃料タンク、10……導風機構、10a……横方向の
案内板、 10b……縦方向の案内板、B……縦方向の案内板10
bの先端の間隔、b……縦方向の案内板の後端の間隔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンが燃料タンクの後、下方に配置さ
    れている自動二輪車において、 燃料タンクの前部下面に多数の縦方向の案内板からなる
    左右一対の導風機構を設け、 縦方向の案内板の先端の間隔を広く、後端に向かって緩
    やかに狭くし、 縦方向の案内板の前部をその上下方向略中央部におい
    て、横方向の案内板によって互いに連結し、 上記左右一対の導風機構を前フェンダの両サイドよりも
    車体側方に張り出させ、 上記横方向案内板を前方が高く後方が低い傾斜板とし、 前フェンダの両サイドに沿って流れる走行風をも上記導
    風機構の前部で捕捉し、燃料タンクの下面に沿って後方
    に導き、かつ導風機構内の空気流れを加速する自動二輪
    車の冷却風案内装置。
JP59235623A 1984-11-07 1984-11-07 自動二輪車の冷却風案内装置 Expired - Fee Related JPH0615354B2 (ja)

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