JP3366669B2 - 自動二輪車の風防装置 - Google Patents

自動二輪車の風防装置

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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、車体前部を覆うフロ
ントカウルを備えた自動二輪車の風防装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記自動二輪車の風防装置は、通常、車
体前部をその前方から覆うフロントカウルを備え、側面
視で、このフロントカウルの上部前面は後上方に向う傾
斜面となっている。 【0003】そして、このフロントカウルは、自動二輪
車の走行時に、ライダーや車体に衝突しようとする走行
風を車体の上方や左右側方に案内して、空気抵抗を低減
させるよう機能する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フロン
トカウルは走行風をまともに受けるものであるため、特
に高速時では、上記フロントカウルの上部前面の表面近
傍と、この表面から少し離れたところとでは、走行風の
相対速度が極めて大きくなり、このため、上記フロント
カウルの上部前面に沿って境界層の剥離が生じ易くな
る。よって、上記従来構成のフロントカウルでは、特に
高速走行中の空気抵抗を十分には低減させることができ
ないという問題がある。 【0005】 【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、走行中、フロントカウルの上部前面
に沿ったところで、境界層の剥離が生じることを防止し
て、特に高速走行中の空気抵抗を低減させることを目的
とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の自動二輪車の風防装置は、次のごとくであ
る。なお、この項において各用語に付記した符号は、こ
の発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項の内容に限
定解釈するものではない。 【0007】請求項1の発明は、車体前部をその前方か
ら覆うフロントカウル18を備え、側面視で、このフロ
ントカウル18の上部前面を後上方に向う傾斜面とした
自動二輪車の風防装置において、 【0008】上記フロントカウル18の上下中途部に、
走行風25(A)を同上フロントカウル18の内側に導
入させる導入口24を形成する一方、この導入口24
りも上側上記フロントカウル18に、車体幅方向で、
上記導入口24の幅寸法よりも広い範囲にわたって複数
の小径のノズル28形成すると共に、上記導入口24
に導入された走行風25(B)上記フロントカウル1
8の内側で上記ノズル28に案内する案内路30を設
け、上記ノズル28の開口から噴出する走行風25
(C)が、上記フロントカウル18の上部前面に沿って
後上方に向うようにし 【0009】上記複数のノズル28の全開口面積を上記
導入口24の開口面積よりも小さくしたものである。 【0010】 【作 用】上記構成による作用は次の如くである。 【0011】図1で示すように、フロントカウル18の
上下中途部に、走行風25(A)を同上フロントカウル
18の内側に導入させる導入口24を形成する一方、こ
の導入口24よりも上側上記フロントカウル18に、
車体幅方向で、上記導入口24の幅寸法よりも広い範囲
にわたって複数の小径のノズル28を形成すると共に、
上記導入口24に導入された走行風25(B)を上記フ
ロントカウル18の内側で上記ノズル28に案内する案
内路30を設け、上記ノズル28の開口から噴出する走
行風25(C)が、上記フロントカウル18の上部20
前面に沿って後上方に向うようにしてある。 【0012】このため、上記導入口24に導入された走
行風25(B)は、上記案内路30により、上方に向う
に従い車体幅方向に広がりながら上記ノズル28に案内
される。また、これらノズル28を通過してこれらノズ
ル28から噴出した走行風25(C)は、上記フロント
カウル18の上部20前面で、より広い範囲に沿って流
れると共に、直接に上記上部20前面に沿って流れる
接の走行風25(D)とほぼ同じ方向に流れることとな
る。 【0013】上記の場合、導入口24に導入された走行
風25(B)は、上記案内路30により、その上方のノ
ズル28に向うに従い広がることによって、勢いが低下
させられ、しかも、上記ノズル28は径寸法の小さいも
のであり、このため、このノズル28からの走行風25
(C)の噴出速度は上記直接の走行風25(D)に比べ
て十分に遅くなる。このため、上記ノズル28から噴出
した走行風25(E)は、その噴出直後から上記サイド
カウル19の上部20前面の、より広い範囲にわたり無
数の渦となり、ここに乱流境界層が形成される。 【0014】すると、この乱流境界層における負圧の働
きにより、上記フロントカウル18の上部20の前面に
沿って後上方に流れる上記直接の走行風25(D)が、
同上上部20の前面から離れようとすることは、この上
部20前面でのより広い範囲で防止される。 【0015】また、上記境界層の剥離の防止によって、
上記フロントカウル18の上端縁の後方における渦32
の発生が抑制される。 【0016】また、上記複数のノズル28の全開口面積
を上記導入口24の開口面積よりも小さくしてある。 【0017】このため、上記ノズル28からの走行風2
5(C)の噴射速度は、上記フロントカウル18の上部
20前面に沿って流れる走行風25(D)に比べて、よ
り確実に遅くなる。 【0018】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。 【0019】(実施例1) 【0020】図1から図4は実施例1を示している。 【0021】図2において、符号1は自動二輪車で、矢
印Frはその前方を示している。 【0022】上記自動二輪車1は車体フレーム2を有
し、この車体フレーム2前端のヘッドパイプ3にフロン
トフォーク4が操向自在に支承されている。このフロン
トフォーク4の下端には前輪5が支承され、上端にはハ
ンドル6が取り付けられている。 【0023】上記車体フレーム2の後端にはリヤアーム
8が上下揺動自在に枢支され、このリヤアーム8の揺動
端に後輪9が支承されている。また、上記リヤアーム8
は緩衝器(図示せず)で上記車体フレーム2に支持され
ている。同上車体フレーム2はエンジン10を支持し、
このエンジン10により上記後輪9が駆動され、自動二
輪車1が走行可能とされている。 【0024】上記車体フレーム2上には燃料タンク11
が取り付けられている。この燃料タンク11の後方には
シート12とタンデムシート13とが連設され、これら
は共に上記車体フレーム2の後部に支持されている。1
4はフートレストである。 【0025】自動二輪車1の走行は、ライダー15が上
記シート12上に着座し、ハンドル6を把持する一方、
足をフートレスト14上に載せることにより行われる。 【0026】図1から図4において、上記自動二輪車1
の車体前部をその前方から覆う樹脂製のカウリング17
が設けられている。このカウリング17は車体フレーム
2、フロントフォーク4の上部、および燃料タンク11
等をその前方から覆うフロントカウル18と、このフロ
ントカウル18の左右側部から後方に延びて、上記車体
フレーム2やエンジン10の左右各側部を覆うサイドカ
ウル19とで構成されている。 【0027】図1、図2で示すように、側面視で、上記
フロントカウル18の上部20上面は後上方に向う傾斜
面であり、かつ、前上方に凸状の円弧面をなしている。
一方、同上フロントカウル18の下部21は後下方に向
う傾斜面をなしている。また、上記フロントカウル18
の上部20と下部21の間の中途部22の前面は、ほぼ
垂直に延び、かつ、前方に向って凸状の円弧面をなして
いる。 【0028】特に図4で示すように、平面視で、上記フ
ロントカウル18の上部20や中途部22の各前面はい
ずれも前方に向って凸状の円弧面をなしている。なお、
上記フロントカウル18の上部20の上半分は透明板2
0aで構成されている。 【0029】上記フロントカウル18の上記中途部22
の下端には左右に長い長孔状の導入口24が形成されて
いる。この導入口24はフロントカウル18に向う走行
風25のうち、一部の走行風25(A)を同上フロント
カウル18の内側に導入させる。 【0030】また、上記中途部22の上端には、正面視
で、この中途部22の左右幅のほぼ全体にわたり延びる
長孔状の開口26が形成されている。この開口26の下
部開口縁27は後方に向って折り曲げられ、この開口縁
27に複数のノズル28が形成されている。これらノズ
ル28は左右ほぼ等間隔に4つ配設され、車体幅方向
で、上記導入口24の幅寸法よりも広い範囲にわたって
上記複数のノズル28が形成されている。 【0031】上記導入口24と開口26を含み、上記中
途部22をその後方から覆う樹脂製のカバー板29が設
けられている。この場合、このカバー板29は正面視で
倒立した台形状をなし、その上部は上記開口26を閉じ
ている。そして、上記中途部22とカバー板29とで囲
まれた空間が、上記導入口24に導入された走行風25
(B)を上記フロントカウル18の内側で上記各ノズル
28の上流端に案内する案内路30となっている。 【0032】上記案内路30は、図1で示すように上方
に向うに従い前後幅寸法が縮小する形状である。また、
この案内路30の上下中途部における平面視断面は、上
記導入口24の開口面積より大きくされている。 【0033】上記各ノズル28の開口から噴出する走行
風25(C)が、上記フロントカウル18の上部20外
面に沿って後上方に向うよう同上ノズル28が形成され
ている。この場合、上記各ノズル28の径寸法は極めて
小さくされている(直径0.8〜1.2mm程度)。ま
た、これらノズル28の全開口面積は、上記導入口24
の開口面積よりも小さくされている。 【0034】上記ノズル28から噴出した走行風25
(C)は、直接に上記フロントカウル18の上部20前
面に沿って流れる直接の走行風25(D)とほぼ同じ方
向に流れる。 【0035】ところで、上記ノズル28に代えて、これ
をスリットにすると、その開口面積が大きくなる。する
と、このスリットを走行風25(C)が通過し易くな
り、その分、走行風25(A)はその動圧で導入口24
に多量に流れ込み易くなる。そして、この場合には、多
量の走行風25が導入口24、案内路30、およびスリ
ットを順次通過することにより、走行中の空気抵抗が大
きくなるという不都合がある。 【0036】しかし、上記ノズル28は前記したように
径寸法が極めて小さいことから、走行風25(C)の通
過が規制されることとなっている。 【0037】このため、特に、低速走行時には、走行風
25(C)が上記ノズル28を通過することが、大きく
抑制される。よって、導入口24への走行風25(A)
の導入が抑制され、この低速走行時には、走行風25が
導入口24、案内路30、およびノズル28を順次通過
することにより生じる空気抵抗が小さく抑えられる。 【0038】一方、高速走行時には、大きい動圧で導入
口24に走行風25(A)が導入されるが、上記したよ
うにノズル28の径寸法は小さいため、このノズル28
からの走行風25(C)の噴出速度は上記直接の走行風
25(D)に比べて十分に遅くなる。このため、上記ノ
ズル28から噴出した走行風25(E)は、その噴出直
後から上記フロントカウル18の上部20前面の全体に
わたり無数の渦となり、ここに乱流境界層が形成され
る。 【0039】そして、この乱流境界層における負圧の働
きにより、上記フロントカウル18の上部20の前面に
沿って後上方に流れる上記直接の走行風25(D)が同
上上部20前面から離れようとすることが防止される。
つまり、上記フロントカウル18の上部20前面に沿っ
たところで、境界層の剥離の生じることが防止される。 【0040】また、上記境界層の剥離の防止によって、
上記フロントカウル18の上端縁の後方における渦32
の発生が抑制される。 【0041】図例では、ライダー15は大きく前傾姿勢
をとっており、このライダー15の上面は、フロントカ
ウル18の前面に沿って後方に延びる仮想円弧線にほぼ
合致した形状をなしている。 【0042】このため、従来では、図2中仮想線で示す
ように、フロントカウル18の前面で境界層の剥離が生
じて、これがライダー15の上面で更に増幅され、多く
の渦31が生じることとなっており、つまり、従来で
は、空気抵抗を減少させることが不十分であったが、こ
れに対し、上記実施例の構成によれば、フロントカウル
18の上部20前面で境界層の剥離が防止された走行風
25(F)は、ライダー15の上面においても境界層の
剥離が抑えられたままで後方に流れ、空気抵抗の増大が
抑制される。 【0043】なお、以上は図示の例によるが、フロント
カウル18にカバー板29を一体成形してもよく、ま
た、このようにして、上記フロントカウル18の上部2
0や下部21に対し中途部22を別体としてもよい。 【0044】(実施例2) 【0045】図5と図6は実施例2を示している。 【0046】これによれば、ノズル28は約5mmの間隔
で多数成形されている。このため、走行風25(E)に
よる渦は、フロントカウル18の上部20前面の全体に
わたり均一に生じ、これにより、境界層の剥離がより確
実に防止されている。 【0047】また、ライダー15はヘルメット33を装
着しており、このヘルメット33の上部外面にガイド板
34が取り付けられている。上記ヘルメット33の上部
外面とガイド板34との間には前後に貫通するガイドス
リット35が形成されている。 【0048】そして、ライダー15が前傾姿勢をとる
と、上記フロントカウル18の上部20の前面を通り過
ぎた走行風25(F)の一部が、上記ガイドスリット3
5を通過する。 【0049】そして、この場合も、前記ノズル28と同
じ働きにより、ガイドスリット35後方のヘルメット3
3上面に無数の渦36が生じ、これにより、ヘルメット
33の後部上面における境界層の剥離が防止されてい
る。また、上記境界層の剥離の防止によって、上記ヘル
メット33の後端の後方における渦32の発生が防止さ
れる。 【0050】他の構成や作用は前記実施例1と同様であ
るため、共通する構成については、図面に共通の符号を
付して、その説明を省略する。 【0051】 【発明の効果】この発明によれば、フロントカウルの上
下中途部に、走行風を同上フロントカウルの内側に導入
させる導入口を形成する一方、この導入口よりも上側
上記フロントカウルに、車体幅方向で、上記導入口の幅
寸法よりも広い範囲にわたって複数の小径のノズルを
成すると共に、上記導入口に導入された走行風を上記フ
ロントカウルの内側で上記ノズルに案内する案内路を設
け、上記ノズルの開口から噴出する走行風が、上記フロ
ントカウルの上部前面に沿って後上方に向うようにし
ある。 【0052】このため、上記導入口に導入された走行風
は、上記案内路により、上方に向うに従い車体幅方向に
広がりながら上記ノズルに案内される。また、これらノ
ズルを通過してこれらノズルから噴出した走行風は、上
記フロントカウルの上部前面で、より広い範囲に沿って
流れると共に、直接に上記上部前面に沿って流れる直接
走行風とほぼ同じ方向に流れることとなる。 【0052】上記の場合、導入口に導入された走行風
は、上記案内路により、その上方のノズルに向うに従い
広がることによって、勢いが低下させられ、しかも、上
ノズルは径寸法の小さいものであり、このため、この
ノズルからの走行風の噴出速度は上記直接の走行風に比
べて十分に遅くなる。このため、上記ノズルから噴出し
た走行風は、その噴出直後から上記サイドカウルの上部
前面の、より広い範囲にわたり無数の渦を生じさせ、こ
こに乱流境界層が形成される。 【0053】すると、この乱流境界層における負圧の働
きにより、上記フロントカウルの上部の前面に沿って後
上方に流れる上記直接の走行風が、同上上部の前面から
離れようとすることは、この上部前面でのより広い範囲
防止される。 【0054】この結果、走行中、上記フロントカウルの
上部前面に沿ったところで、境界層の剥離が生じること
が防止され、また、この境界層の剥離の防止によって、
上記フロントカウルの上端縁の後方における渦の発生が
抑制されて、走行中の空気抵抗が低減させられることと
なる。 【0055】また、上記したように、フロントカウルに
導入口とノズルとを形成し、上記導入口に導入された走
行風を上記ノズルに案内する案内路を、上記フロントカ
ウルの内側に設けてある。 【0056】このため、上記フロントカウルの外面は上
記案内路を設けたことにかかわらず、滑らかなままに保
たれる。よって、上記したフロントカウルの上部前面に
おける走行中の空気抵抗の低減は、上記案内路に邪魔さ
れない分、効果的に達成される。 【0057】また、上記複数のノズルの全開口面積を上
記導入口の開口面積よりも小さくしてある。 【0058】このため、上記ノズルからの走行風の噴射
速度は、上記フロントカウルの上部前面に沿って流れる
走行風に比べて、より確実に遅くなることから、上記し
た無数の渦を生じさせることによる乱流境界層の形成
と、この乱流境界層の形成に基づく境界層の剥離の防止
とによる走行中の空気抵抗の低減は、より確実に達成さ
れる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例1で、図2の部分拡大断面図である。 【図2】実施例1で、自動二輪車の全体側面図である。 【図3】実施例1で、フロントカウルの正面図である。 【図4】実施例1で、図3の4‐4線矢視断面図であ
る。 【図5】実施例2で、カウリングの斜視図である。 【図6】実施例2で、図2の一部に相当する図である。 【符号の説明】 1 自動二輪車 2 車体フレーム 4 フロントフォーク 6 ハンドル 15 ライダー 17 カウリング 18 フロントカウル 20 上部 22 中途部 24 導入口 25 走行風 28 ノズル 29 カバー板 30 案内路

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体前部をその前方から覆うフロントカ
    ウルを備え、側面視で、このフロントカウルの上部前面
    を後上方に向う傾斜面とした自動二輪車の風防装置にお
    いて、 上記フロントカウルの上下中途部に、走行風を同上フロ
    ントカウルの内側に導入させる導入口を形成する一方、
    この導入口よりも上側上記フロントカウルに、車体幅
    方向で、上記導入口の幅寸法よりも広い範囲にわたって
    複数の小径のノズルを形成すると共に、上記導入口に導
    入された走行風を上記フロントカウルの内側で上記ノズ
    ルに案内する案内路を設け、上記ノズルの開口から噴出
    する走行風が、上記フロントカウルの上部前面に沿って
    後上方に向うようにし 上記複数のノズルの全開口面積を上記導入口の開口面積
    よりも小さくし た自動二輪車の風防装置。
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