JPH0615302B2 - 車両用差動制限制御装置 - Google Patents
車両用差動制限制御装置Info
- Publication number
- JPH0615302B2 JPH0615302B2 JP25042485A JP25042485A JPH0615302B2 JP H0615302 B2 JPH0615302 B2 JP H0615302B2 JP 25042485 A JP25042485 A JP 25042485A JP 25042485 A JP25042485 A JP 25042485A JP H0615302 B2 JPH0615302 B2 JP H0615302B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- differential
- control
- differential limiting
- skid
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/06—Differential gearings with gears having orbital motion
- F16H48/08—Differential gearings with gears having orbital motion comprising bevel gears
Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、差動制限手段に対し制御外力により差動制限
トルクを発生させ、所定の制御条件に従って差動制限を
制御する車両用差動制限制御装置に関する。
トルクを発生させ、所定の制御条件に従って差動制限を
制御する車両用差動制限制御装置に関する。
(従来の技術) 従来の差動制限手段を備えた差動装置としては、例えば
「自動車工学全書9巻 動力伝達装置」(昭和55年1
1月15日 (株)山海堂発行)の第321ページ〜第
324ページに記載されているような装置が知られてい
る。
「自動車工学全書9巻 動力伝達装置」(昭和55年1
1月15日 (株)山海堂発行)の第321ページ〜第
324ページに記載されているような装置が知られてい
る。
この従来装置は、差動制限手段として、ディファレンシ
ャルケースとサイドギヤとの間に設けられる多板摩擦ク
ラッチが用いられ、この多板摩擦クラッチに対し、左右
輪回転速度差によりピニオンメートシャフト部のカム機
構で発生するスラスト力をクラッチ締結力とし、このク
ラッチ締結力で差動制限トルクを発生させる、いわゆる
トルク比例式差動制限手段を備えた装置であった。
ャルケースとサイドギヤとの間に設けられる多板摩擦ク
ラッチが用いられ、この多板摩擦クラッチに対し、左右
輪回転速度差によりピニオンメートシャフト部のカム機
構で発生するスラスト力をクラッチ締結力とし、このク
ラッチ締結力で差動制限トルクを発生させる、いわゆる
トルク比例式差動制限手段を備えた装置であった。
尚、ここで差動制限手段とは、差動制限機能を発揮する
手段をいい、通常、リミテッドスリップディファレンシ
ャルと称される装置は、差動制限手段を内蔵した差動装
置として両者を区別し、単に差動装置(差動手段)と記
した場合には制限機能をもたない普通の差動装置(コン
ベンショナルディファレンシャル)を指すものとする。
手段をいい、通常、リミテッドスリップディファレンシ
ャルと称される装置は、差動制限手段を内蔵した差動装
置として両者を区別し、単に差動装置(差動手段)と記
した場合には制限機能をもたない普通の差動装置(コン
ベンショナルディファレンシャル)を指すものとする。
また、制動系に設けられるアンチスキッド装置として
は、例えば、「新編・自動車工学ハンドブック」(19
81年5月25日(株)図書出版社発行)の6−36ペ
ージに記載されているようなものが知られている。
は、例えば、「新編・自動車工学ハンドブック」(19
81年5月25日(株)図書出版社発行)の6−36ペ
ージに記載されているようなものが知られている。
このアンチスキッドブレーキ装置(Anti Brock System
;略称ABSともいう)は、車輪回転速度を検知しな
がら制動油圧を制御し、路面,タイヤ等の条件いかんに
かかわらず、常に最大摩擦係数が得られるように、車輪
スリップ率をほぼ10%〜20%範囲に保ち、制動時に
車輪のロックを防止しようとする装置である。
;略称ABSともいう)は、車輪回転速度を検知しな
がら制動油圧を制御し、路面,タイヤ等の条件いかんに
かかわらず、常に最大摩擦係数が得られるように、車輪
スリップ率をほぼ10%〜20%範囲に保ち、制動時に
車輪のロックを防止しようとする装置である。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来装置にあっては、差動制
限手段を備えた差動装置の差動制限作用と、アンチスキ
ッド装置の作動とは、相互に連動関係がないものであっ
たため、アンチスキッド装置の作動時においても差動制
限が行なわれてしまい、アンチスキッド装置の制動制御
を不能にさせてしまったり、アンチスキッド装置による
制動性能を低下させてしまうという問題点があった。
限手段を備えた差動装置の差動制限作用と、アンチスキ
ッド装置の作動とは、相互に連動関係がないものであっ
たため、アンチスキッド装置の作動時においても差動制
限が行なわれてしまい、アンチスキッド装置の制動制御
を不能にさせてしまったり、アンチスキッド装置による
制動性能を低下させてしまうという問題点があった。
例えば、4輪の各輪を独立に制動制御するアンチスキッ
ド装置にあっては、差動制限により左右後輪の制動トル
クが互いに干渉してしまい制動制御が不能になり、後輪
ロックを生じたり、停止距離が長くなってしまう。
ド装置にあっては、差動制限により左右後輪の制動トル
クが互いに干渉してしまい制動制御が不能になり、後輪
ロックを生じたり、停止距離が長くなってしまう。
また、前輪の左右輪を独立に制動制御し、後輪の左右輪
は差動装置位置で車輪回転を検知し、左右後輪を同時に
制動制御するアンチスキッド装置にあっては、差動制限
により左右後輪が駆動直結されて後輪全体による大きな
慣性力(イナーシャフォース)が作用するため、目標減
速度を得るための減圧時間が長くなり、目標減速度への
収束特性が変動の大きな特性となってしまい、停止距離
が長く不安定で乗り心地が悪く、さらに、緩ブレーキ時
には後輪ロックの可能性も高まり、アンチスキッド装置
による制動性能を低下させてしまう。
は差動装置位置で車輪回転を検知し、左右後輪を同時に
制動制御するアンチスキッド装置にあっては、差動制限
により左右後輪が駆動直結されて後輪全体による大きな
慣性力(イナーシャフォース)が作用するため、目標減
速度を得るための減圧時間が長くなり、目標減速度への
収束特性が変動の大きな特性となってしまい、停止距離
が長く不安定で乗り心地が悪く、さらに、緩ブレーキ時
には後輪ロックの可能性も高まり、アンチスキッド装置
による制動性能を低下させてしまう。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために本発明では
以下に述べるような解決手段とした。
してなされたもので、この目的達成のために本発明では
以下に述べるような解決手段とした。
本発明の解決手段を、第1図に示すクレーム概念図によ
り述べると、差動を許容しながらエンジン駆動力を左右
の駆動輪1,2に分配伝達する差動手段3と、該差動手
段3の駆動入力部と駆動出力部との間に設けられ、制御
外力により差動制限トルクを発生させる差動制限手段4
と、車両状態を検知する入力センサ5と、該入力センサ
5からの入力信号に基づき差動制限トルクを増減させる
制御信号を出力する制御手段6と、を備えた車両用差動
制限制御装置において、前記入力センサ5として、制動
系に設けられるアンチスキッド装置の作動・非作動を検
知するアンチスキッド作動センサ501を含み、前記制
御手段6を、アンチスキッド装置の作動時には差動制限
を解除させる制御を行なう手段とした。
り述べると、差動を許容しながらエンジン駆動力を左右
の駆動輪1,2に分配伝達する差動手段3と、該差動手
段3の駆動入力部と駆動出力部との間に設けられ、制御
外力により差動制限トルクを発生させる差動制限手段4
と、車両状態を検知する入力センサ5と、該入力センサ
5からの入力信号に基づき差動制限トルクを増減させる
制御信号を出力する制御手段6と、を備えた車両用差動
制限制御装置において、前記入力センサ5として、制動
系に設けられるアンチスキッド装置の作動・非作動を検
知するアンチスキッド作動センサ501を含み、前記制
御手段6を、アンチスキッド装置の作動時には差動制限
を解除させる制御を行なう手段とした。
(作 用) 従って、本発明の車両用差動制限制御装置では、上述の
ように、アンチスキッド装置の作動時には差動制限を解
除させる制御を行なう手段としたことで、アンチスキッ
ド装置の作動時には差動制限作用のない普通の差動装置
となり、アンチスキッド装置の制動制御やアンチスキッ
ド装置による制動性能に影響を与えることがない。
ように、アンチスキッド装置の作動時には差動制限を解
除させる制御を行なう手段としたことで、アンチスキッ
ド装置の作動時には差動制限作用のない普通の差動装置
となり、アンチスキッド装置の制動制御やアンチスキッ
ド装置による制動性能に影響を与えることがない。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。尚、この
実施例を述べるにあたって、外部油圧により作動する多
板摩擦クラッチ手段を備えた自動車用差動制限制御装置
を例にとる。
実施例を述べるにあたって、外部油圧により作動する多
板摩擦クラッチ手段を備えた自動車用差動制限制御装置
を例にとる。
まず、実施例の構成を説明する。
実施例装置は、第2図〜第4図に示すように、差動装置
(差動手段)10、多板摩擦クラッチ手段(差動制限手
段)11、油圧発生装置12、コントロールユニット
(制御手段)13、入力センサ14を備えているもの
で、以下各構成について述べる。
(差動手段)10、多板摩擦クラッチ手段(差動制限手
段)11、油圧発生装置12、コントロールユニット
(制御手段)13、入力センサ14を備えているもの
で、以下各構成について述べる。
差動装置10は、左右輪に回転速度差が生じるような走
行状態において、この回転速度差に応じて左右輪に速度
差をまたせるという差動機能と、エンジン駆動力を左右
の駆動輪に等配分に分配伝達する駆動力配分機能をもつ
装置である。
行状態において、この回転速度差に応じて左右輪に速度
差をまたせるという差動機能と、エンジン駆動力を左右
の駆動輪に等配分に分配伝達する駆動力配分機能をもつ
装置である。
この差動装置10は、スタッドボルト15により車体に
取り付けられるハウジング16内に納められているもの
で、リングギヤ17、ディファレンシャルケース18、
ピニオンメートシャフト19、デフピニオン20、サイ
ドギヤ21,21′を備えている。
取り付けられるハウジング16内に納められているもの
で、リングギヤ17、ディファレンシャルケース18、
ピニオンメートシャフト19、デフピニオン20、サイ
ドギヤ21,21′を備えている。
前記ディファレンシャルケース18は、ハウジング16
に対しテーパーローラベアリング22,22′により回
転自在に支持されている。
に対しテーパーローラベアリング22,22′により回
転自在に支持されている。
前記リングギヤ17は、ディファレンシャルケース18
に固定されていて、プロペラシャフト23に設けられた
ドライブピニオン24と噛み合い、このドライブピニオ
ン24から回転駆動力が入力される。
に固定されていて、プロペラシャフト23に設けられた
ドライブピニオン24と噛み合い、このドライブピニオ
ン24から回転駆動力が入力される。
前記サイドギヤ21,21′には、駆動出力軸である左
輪側ドライブシャフト25と右輪側ドライブシャフト2
6がそれぞれに設けられている。
輪側ドライブシャフト25と右輪側ドライブシャフト2
6がそれぞれに設けられている。
多板摩擦クラッチ手段11は、前記差動装置10の駆動
入力部と駆動出力部との間に設けられ、外部油圧による
クラッチ締結力が付与され、差動制限トルクを発生する
手段である。
入力部と駆動出力部との間に設けられ、外部油圧による
クラッチ締結力が付与され、差動制限トルクを発生する
手段である。
この多板摩擦クラッチ手段11は、ハウジング16及び
ディファレンシャルケース18内に納められているもの
で、多板摩擦クラッチ27,27′、プレッシャリング
28,28′、リアクションプレート29,29′,ス
ラスト軸受30,30′、スペーサ31,31′、プッ
シュロッド32、油圧ピストン33、油室34、油圧ポ
ート35を備えている。
ディファレンシャルケース18内に納められているもの
で、多板摩擦クラッチ27,27′、プレッシャリング
28,28′、リアクションプレート29,29′,ス
ラスト軸受30,30′、スペーサ31,31′、プッ
シュロッド32、油圧ピストン33、油室34、油圧ポ
ート35を備えている。
前記多板摩擦クラッチ27,27′は、ディファレンシ
ャルケース(駆動入力部)18に回転方向固定されたフ
リクションプレート27a,27′aと、サイドギヤ
(駆動出力部)21,21′に回転方向固定されたフリ
クションディスク27b,27′bとによって構成さ
れ、軸方向の両端面にはプレッシャリング28,28′
とリアクションプレート29,29′とが配置されてい
る。
ャルケース(駆動入力部)18に回転方向固定されたフ
リクションプレート27a,27′aと、サイドギヤ
(駆動出力部)21,21′に回転方向固定されたフリ
クションディスク27b,27′bとによって構成さ
れ、軸方向の両端面にはプレッシャリング28,28′
とリアクションプレート29,29′とが配置されてい
る。
前記プレッシャリング28,28′は、クラッチ締結力
を受ける部材として前記ピニオンメートシャフト19に
嵌合状態で設けられたもので、その嵌合部は、第3図に
示すように、断面方形のシャフト端部19aに対し角溝
28a,28′aによって嵌合させ、従来のトルク比例
式差動制限手段にように、回転差によるスラスト力が発
生しない構造としている。
を受ける部材として前記ピニオンメートシャフト19に
嵌合状態で設けられたもので、その嵌合部は、第3図に
示すように、断面方形のシャフト端部19aに対し角溝
28a,28′aによって嵌合させ、従来のトルク比例
式差動制限手段にように、回転差によるスラスト力が発
生しない構造としている。
前記油圧ピストン33は、油圧ポート35への油圧供給
により軸方向(図面右方向)へ移動し、両多板摩擦クラ
ッチ27,27′を油圧レベルに応じて締結させるもの
で、一方の多板摩擦クラッチ27は、締結力がプッシュ
ロッド32→スペース31→スラスト軸受30→リアク
ションプレート29へと伝達され、プレッシャリング2
8を反力受けとして締結され、他方の多板摩擦クラッチ
27′は、ハウジング16からの締結反力が締結力とな
って締結される。
により軸方向(図面右方向)へ移動し、両多板摩擦クラ
ッチ27,27′を油圧レベルに応じて締結させるもの
で、一方の多板摩擦クラッチ27は、締結力がプッシュ
ロッド32→スペース31→スラスト軸受30→リアク
ションプレート29へと伝達され、プレッシャリング2
8を反力受けとして締結され、他方の多板摩擦クラッチ
27′は、ハウジング16からの締結反力が締結力とな
って締結される。
油圧発生装置12は、第4図に示すように、クラッチ締
結力となる油圧を発生する外部装置で、油圧ポンプ4
0、ポンプモータ41、ポンプ圧油路42、ドレーン油
路43、制御圧油路44と、バルブアクチュエータとし
てバルブソレノイド45を有する電磁比例減圧バルブ4
6を備えている。
結力となる油圧を発生する外部装置で、油圧ポンプ4
0、ポンプモータ41、ポンプ圧油路42、ドレーン油
路43、制御圧油路44と、バルブアクチュエータとし
てバルブソレノイド45を有する電磁比例減圧バルブ4
6を備えている。
前記ポンプモータ41は、コントロールユニット13か
らのモータ信号(m)により作動・非作動を行なうモー
タで、走行時であって、差動制限を行なっている時や差
動制限を行なう可能性がある時は通電によるモータ信号
(m)が出力され、停車時等の差動制限を全く必要とし
ない時は非通電によるモータ信号(m)が出力される。
らのモータ信号(m)により作動・非作動を行なうモー
タで、走行時であって、差動制限を行なっている時や差
動制限を行なう可能性がある時は通電によるモータ信号
(m)が出力され、停車時等の差動制限を全く必要とし
ない時は非通電によるモータ信号(m)が出力される。
前記電磁比例減圧バルブ46は、油圧ポンプ40からポ
ンプ圧油路42を介して供給されるポンプ圧の作動油
を、コントロールユニット13からの制御電流信号
(i)により、制御電流値i*の大きさに比例した制御油
圧Pに圧力制御をし、制御圧油路44から油圧ポート3
5及び油室34へ制御油圧Pを送油するバルブアクチュ
エータで、制御電流信号(i)は電磁比例減圧バルブ4
6のバルブソレノイド45に対して出力される。
ンプ圧油路42を介して供給されるポンプ圧の作動油
を、コントロールユニット13からの制御電流信号
(i)により、制御電流値i*の大きさに比例した制御油
圧Pに圧力制御をし、制御圧油路44から油圧ポート3
5及び油室34へ制御油圧Pを送油するバルブアクチュ
エータで、制御電流信号(i)は電磁比例減圧バルブ4
6のバルブソレノイド45に対して出力される。
尚、制御油圧Pと差動制限トルクTとは、 T∝P・μ・n・r・A n;クラッチ枚数 r;クラッチ平均半径 A;受圧面積 の関係にあり、差動制限トルクTは制御油圧Pに比例す
る。
る。
コントロールユニット13は、車載のマイクロコンピュ
ータを用いたもので、入力回路131、RAM(ランダ
ム.アクセス.メモリ)132、ROM(リード.オン
リー.メモリ)133、CPU(セントラル.プロセシ
ング.ユニット)134、クロック回路135、出力回
路136を備えている。
ータを用いたもので、入力回路131、RAM(ランダ
ム.アクセス.メモリ)132、ROM(リード.オン
リー.メモリ)133、CPU(セントラル.プロセシ
ング.ユニット)134、クロック回路135、出力回
路136を備えている。
尚、入力センサ14としては、アンチスキッド作動セン
サ141、車速センサ142、アクセル開度センサ14
3が設けられている。
サ141、車速センサ142、アクセル開度センサ14
3が設けられている。
前記入力回路131は、前記入力センサ14からの入力
信号(b),(v),(a)をCPUにて演算処理でき
る信号に変換する回路である。
信号(b),(v),(a)をCPUにて演算処理でき
る信号に変換する回路である。
前記RAM132は、書き込み読み出しのできるメモリ
で、各センサ141,142,143からの入力信号の
書き込みや、CPU134での演算途中における情報の
書き込みが行なわれる。
で、各センサ141,142,143からの入力信号の
書き込みや、CPU134での演算途中における情報の
書き込みが行なわれる。
前記ROM133は、読み出し専用のメモリであって、
CPU134での演算処理に必要な情報が予め記憶され
ていて、必要に応じてCPU134から読み出される。
CPU134での演算処理に必要な情報が予め記憶され
ていて、必要に応じてCPU134から読み出される。
前記CPU134は、入力された各種の情報を定められ
た処理条件に従って演算処理を行なう装置である。
た処理条件に従って演算処理を行なう装置である。
前記クロック回路135は、CPU134での演算処理
時間を設定する回路である。
時間を設定する回路である。
前記出力回路136は、CPU134からの演算結果信
号に基づいて、バルブソレノイド45に対し制御電流信
号(i)を出力する回路である。
号に基づいて、バルブソレノイド45に対し制御電流信
号(i)を出力する回路である。
前記アンチスキッド作動センサ141は、車両の制動系
に設けられるアンチスキッド装置の作動・非作動を検知
し、アンチスキッド作動信号(b)を出力するセンサ
で、アンチスキッド装置の非作動時はb=0の信号が出
力され、アンチスキッド装置の作動時はb=1の信号が
出力される。
に設けられるアンチスキッド装置の作動・非作動を検知
し、アンチスキッド作動信号(b)を出力するセンサ
で、アンチスキッド装置の非作動時はb=0の信号が出
力され、アンチスキッド装置の作動時はb=1の信号が
出力される。
前記車速センサ142は、車両の車速を検出し、車速に
応じた車速信号(v)を出力するセンサである。
応じた車速信号(v)を出力するセンサである。
前記アクセル開度センサ143は、アクセルペダルへの
踏み込み度合を検出し、アクセル開度(スロットル開度
ともいう)に応じたアクセル開度信号(a)を出力する
センサである。
踏み込み度合を検出し、アクセル開度(スロットル開度
ともいう)に応じたアクセル開度信号(a)を出力する
センサである。
尚、車速センサ142及びアクセル開度センサ143
は、コントロールユニット13に予め設定されている制
御特性マップから制御電流値i*を検索するためのセンサ
として用いられる。
は、コントロールユニット13に予め設定されている制
御特性マップから制御電流値i*を検索するためのセンサ
として用いられる。
また、コントロールユニット13のROM133には、
第5図に示すように、アクセル開度Aの変化がない時
(アクセル開度微分値=0)の制御特性マップM1
(第5図(イ))と、ゆっくりアクセルペダルを踏み込
んでいる時(=1)の制御特性マップM2(第5図
(ロ))と、少し速めにアクセルペダルを踏み込んでい
る時(=2)の制御特性マップM3(第5図(ハ))
と、速くアクセルペダルを踏み込んでいる時(=3)
の制御特性マップM4(第5図(ニ))とが設定されて
いる。
第5図に示すように、アクセル開度Aの変化がない時
(アクセル開度微分値=0)の制御特性マップM1
(第5図(イ))と、ゆっくりアクセルペダルを踏み込
んでいる時(=1)の制御特性マップM2(第5図
(ロ))と、少し速めにアクセルペダルを踏み込んでい
る時(=2)の制御特性マップM3(第5図(ハ))
と、速くアクセルペダルを踏み込んでいる時(=3)
の制御特性マップM4(第5図(ニ))とが設定されて
いる。
尚、各マップM1,M2,M3,M4は、車速Vとアク
セル開度Aによる二次元マップであり、制御電流値i
*は、アクセル開度微分値が大きい程、全般的に高
く、車速Vとアクセル開度Aの大きさに比例して高くな
ってゆく値としている。
セル開度Aによる二次元マップであり、制御電流値i
*は、アクセル開度微分値が大きい程、全般的に高
く、車速Vとアクセル開度Aの大きさに比例して高くな
ってゆく値としている。
次に、実施例の作用を説明する。
まず、実施例の作用を、差動制限制御の作動流れを第6
図に示すフローチャート図により述べる。
図に示すフローチャート図により述べる。
(イ)アンチスキッド装置の非作動時 アンチスキッド装置の非作動時は、ステップ200→ス
テップ201→ステップ202→ステップ203→ステ
ップ204→ステップ205→ステップ206という作
動の流れになり、ステップ206では制御特性マップに
基づいて検索した制御電流値i*による制御電流信号
(i)が出力される。
テップ201→ステップ202→ステップ203→ステ
ップ204→ステップ205→ステップ206という作
動の流れになり、ステップ206では制御特性マップに
基づいて検索した制御電流値i*による制御電流信号
(i)が出力される。
尚、ステップ200はアンチスキッド作動センサ141
からのアンチスキッド作動信号(b)の読み込みステッ
プであり、ステップ201は前記ステップ200で読み
込まれたアンチスキッド作動信号(b)によりアンチス
キッド装置が作動時か非作動時かを判断する判断ステッ
プであり、ステップ202は車速センサ142からの車
速信号(v)及びアクセル開度センサ143からのアク
セル開度信号(a)の読み込みステップであり、ステッ
プ203はアクセル開度信号(a)によるアクセル開度
Aを時間により微分してアクセル開度微分値を演算す
る演算ステップであり、ステップ204は前記ステップ
203での演算されたアクセル開度微分値により制御
特性マップM1,M2,M3,M4からのいずれかの制
御特性マップを選択する選択ステップであり、ステップ
205は前記ステップ202で読み込まれた車速V及び
アクセル開度Aにより選択された制御特性マップから制
御電流値i*を検索する検索ステップである。
からのアンチスキッド作動信号(b)の読み込みステッ
プであり、ステップ201は前記ステップ200で読み
込まれたアンチスキッド作動信号(b)によりアンチス
キッド装置が作動時か非作動時かを判断する判断ステッ
プであり、ステップ202は車速センサ142からの車
速信号(v)及びアクセル開度センサ143からのアク
セル開度信号(a)の読み込みステップであり、ステッ
プ203はアクセル開度信号(a)によるアクセル開度
Aを時間により微分してアクセル開度微分値を演算す
る演算ステップであり、ステップ204は前記ステップ
203での演算されたアクセル開度微分値により制御
特性マップM1,M2,M3,M4からのいずれかの制
御特性マップを選択する選択ステップであり、ステップ
205は前記ステップ202で読み込まれた車速V及び
アクセル開度Aにより選択された制御特性マップから制
御電流値i*を検索する検索ステップである。
(ロ)アンチスキッド装置の作動時 アンチスキッド装置の作動時は、ステップ200→ステ
ップ201→ステップ207→ステップ206という作
動の流れになり、ステップ206では作動制限トルクT
がゼロになる制御電流値i*=0による制御信号(i)が
出力される。
ップ201→ステップ207→ステップ206という作
動の流れになり、ステップ206では作動制限トルクT
がゼロになる制御電流値i*=0による制御信号(i)が
出力される。
尚、ステップ207は制御電流値i*=0の指令ステップ
である。
である。
このように、実施例の差動制限制御装置にあっては、ア
ンチスキッド装置の作動時には差動制限トルクTをゼロ
にして差動制限を解除させる制御を行なう構成としたた
め、アンチスキッド装置の作動時には普通の差動装置と
なり、アンチスキッド装置の制動制御を不能にさせてし
まったり、アンチスキッド装置による制動性能を低下さ
せてしまうことがない。
ンチスキッド装置の作動時には差動制限トルクTをゼロ
にして差動制限を解除させる制御を行なう構成としたた
め、アンチスキッド装置の作動時には普通の差動装置と
なり、アンチスキッド装置の制動制御を不能にさせてし
まったり、アンチスキッド装置による制動性能を低下さ
せてしまうことがない。
さらに、実施例では制御特性マップとして、車速V及び
アクセル開度Aによる二次元マップを用いているため、
車速Vやアクセル開度Aに応じた差動制限作用を得るこ
とができるし、アクセル開度微分値によってマップの
選択ができるようにしていることで、応答性の高い差動
制限作用を得ることができる。
アクセル開度Aによる二次元マップを用いているため、
車速Vやアクセル開度Aに応じた差動制限作用を得るこ
とができるし、アクセル開度微分値によってマップの
選択ができるようにしていることで、応答性の高い差動
制限作用を得ることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
例えば、実施例では、設定制御特性として車速とアクセ
ル開度による二次元マップの特性を示したが、他の要
素、例えば路面摩擦係数や左右輪回転速度差等を含ん
で、または単独でマップを設定させ、様々な車両状態に
対応した差動制限制御を行なうようにしてもよい。
ル開度による二次元マップの特性を示したが、他の要
素、例えば路面摩擦係数や左右輪回転速度差等を含ん
で、または単独でマップを設定させ、様々な車両状態に
対応した差動制限制御を行なうようにしてもよい。
また、実施例では、アクチュエータとして、電磁比例減
圧バルブを示したが、開閉の電磁バルブ等を用い、制御
信号をデューティ信号にして油圧制御を行なうような例
としてもよい。
圧バルブを示したが、開閉の電磁バルブ等を用い、制御
信号をデューティ信号にして油圧制御を行なうような例
としてもよい。
(発明の効果) 以上説明したきたように、本発明の車両用差動制限制御
装置にあっては、アンチスキッド装置の作動時には差動
制限を解除させる制御を行なう手段としたため、アンチ
スキッド装置の作動時には差動制限作用のない普通の差
動装置となり、これによってアンチスキッド装置の性能
を常に確保できるという効果が得られる。
装置にあっては、アンチスキッド装置の作動時には差動
制限を解除させる制御を行なう手段としたため、アンチ
スキッド装置の作動時には差動制限作用のない普通の差
動装置となり、これによってアンチスキッド装置の性能
を常に確保できるという効果が得られる。
第1図は本発明の車両用差動制限制御装置を示すクレー
ム概念図、第2図は本発明実施例装置の差動制限手段を
内蔵した差動装置を示す断面図、第3図は第2図Z方向
矢視図、第4図は実施例装置の油圧発生装置及び制御装
置を示す図、第5図(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は実施例
装置のコントロールユニットに予め記憶させてある制御
電流値の二次元制御特性マップ図、第6図は実施例装置
の差動制限制御作動の流れを示すフローチャート図であ
る。 1……駆動左輪 2……駆動右輪 3……差動手段 4……差動制限手段 5……入力センサ 501……アンチスキッド作動センサ 6……制御手段
ム概念図、第2図は本発明実施例装置の差動制限手段を
内蔵した差動装置を示す断面図、第3図は第2図Z方向
矢視図、第4図は実施例装置の油圧発生装置及び制御装
置を示す図、第5図(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は実施例
装置のコントロールユニットに予め記憶させてある制御
電流値の二次元制御特性マップ図、第6図は実施例装置
の差動制限制御作動の流れを示すフローチャート図であ
る。 1……駆動左輪 2……駆動右輪 3……差動手段 4……差動制限手段 5……入力センサ 501……アンチスキッド作動センサ 6……制御手段
Claims (1)
- 【請求項1】差動を許容しながらエンジン駆動力を左右
の駆動輪に分配伝達する差動手段と、該差動手段の駆動
入力部と駆動出力部との間に設けられ、制御外力により
差動制限トルクを発生させる差動制限手段と、車両状態
を検知する入力センサと、該入力センサからの入力信号
に基づき差動制限トルクを増減させる制御信号を出力す
る制御手段と、を備えた車両用差動制限制御装置におい
て、 前記入力センサとして、制動系に設けられるアンチスキ
ッド装置の作動・非作動を検知するアンチスキッド作動
センサを含み、前記制御手段を、アンチスキッド装置の
作動時には差動制限を解除させる制御を行なう手段とし
たことを特徴とする車両用差動制限制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25042485A JPH0615302B2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 車両用差動制限制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25042485A JPH0615302B2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 車両用差動制限制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62110530A JPS62110530A (ja) | 1987-05-21 |
JPH0615302B2 true JPH0615302B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=17207681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25042485A Expired - Lifetime JPH0615302B2 (ja) | 1985-11-08 | 1985-11-08 | 車両用差動制限制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615302B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2824657B2 (ja) * | 1989-02-08 | 1998-11-11 | 三菱農機株式会社 | 移動農機における制御装置 |
JPH0558187A (ja) * | 1991-08-27 | 1993-03-09 | Mitsubishi Electric Corp | リアデフアレンシヤルロツク制御装置 |
JP3214169B2 (ja) * | 1993-07-23 | 2001-10-02 | 日産自動車株式会社 | 差動制限トルク制御装置 |
JP7398906B2 (ja) * | 2019-09-10 | 2023-12-15 | 株式会社Subaru | 車両制御装置 |
-
1985
- 1985-11-08 JP JP25042485A patent/JPH0615302B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62110530A (ja) | 1987-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2830944B2 (ja) | 車両用駆動系クラッチ制御装置 | |
US5183131A (en) | System for controlling drive torque distributing clutch of vehicle | |
JPH05253B2 (ja) | ||
JPS61169326A (ja) | 4輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPH0569010B2 (ja) | ||
JPH0615302B2 (ja) | 車両用差動制限制御装置 | |
JPH0628985B2 (ja) | 車両用駆動系クラツチ制御装置 | |
JPH0437789Y2 (ja) | ||
JP3219795B2 (ja) | 車両のアンチスキッドブレーキ装置 | |
JPH0439065Y2 (ja) | ||
JP2507621B2 (ja) | 車両用差動制限制御装置 | |
JP2004284419A (ja) | 差動制限制御装置 | |
JPH051166B2 (ja) | ||
JPH0626937B2 (ja) | 車両用駆動系クラツチ制御装置 | |
JP2534732B2 (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JP4254428B2 (ja) | 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 | |
JPS62143719A (ja) | 車両の駆動系クラツチ制御装置 | |
JPH0615301B2 (ja) | 車両用差動制限制御装置 | |
JP4665485B2 (ja) | 車両の路面摩擦係数判別装置 | |
JP3430494B2 (ja) | 4輪駆動車の制御装置 | |
JP2629754B2 (ja) | 車両用差動制限制御装置 | |
JPS63141834A (ja) | 車両用差動制限制御装置 | |
JP2701276B2 (ja) | 車両用差動制限制御装置 | |
JPH0729562B2 (ja) | 車両用駆動系クラツチ制御装置 | |
JPS63137028A (ja) | 車両用駆動系クラツチ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |