JP2004284419A - 差動制限制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行抵抗の変化等の外乱によりアンチロックブレーキシステムが誤作動した場合でも、ドライバーが駆動力要求をしていると判断された時は、差動制限制御継続による本来の走破性や加速性を確保することができる差動制限制御装置を提供すること。
【解決手段】車体速と車輪速との対比により各輪7,8,14,15の制動ロック状況を監視し、制動ロック傾向であるとの判断に基づいて、各輪7,8,14,15へのブレーキ液圧を制御するABSと、前後輪の差動を制限するトランスファクラッチ9を制御する前後差動制限システムと、を搭載した車両において、前記ABSが作動しているか否かを判断するABS作動判断ステップS5,S6と、ドライバーによる駆動力要求を判断する駆動力要求判断ステップS1〜S4と、ABS作動中で、かつ、駆動力要求時には、前記前後差動制限システムで算出される差動制限量△Tを得る指令をトランスファクラッチ9に出力する差動制限制御ステップS9と、を有する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンチロックブレーキシステム(以下、「ABS」と略称する。)と差動制限システムを搭載した車両に適用される差動制限制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ABSと差動制限システムを搭載した車両に適用される差動制限制御装置は、4輪駆動状態で走行している際にABSが作動開始したと判断されると、クラッチ締結力をゼロ、つまり、クラッチ完全解放による2輪駆動状態とし、ABSが作動中はその状態を保持し、ABSの作動終了と判断した時点でクラッチを締結するという制御を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2600717号公報(図4のステップ103とステップ104)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ABSは、凹凸路面状態や砂地等で走行抵抗の変化により、ある車輪の車輪速が車体速に対し大きく低下した場合(例えば、砂地走行中に「4輪ホイールスピン状態」から「1輪グリップ,3輪ホイールスピン状態」となったとき等)、その車輪速がABS制御開始しきい値を下回ることがあり、そのため、ブレーキペダルを踏んでいないにもかかわらず、ABS制御が介入することがある。
【0005】
この場合、従来の差動制限制御装置にあっては、図4のステップ103におけるABS作動中であるとの判断によりステップ104へ進み、ステップ104において、クラッチ締結力をゼロとする構成になっていたため、本来の4輪駆動状態を継続したいにもかかわらず、2輪駆動状態となり、走破性や加速性が確保できなくなるおそれがあるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、走行抵抗の変化等の外乱によりアンチロックブレーキシステムが誤作動した場合でも、ドライバーが駆動力要求をしていると判断された時は、差動制限制御継続による本来の走破性や加速性を確保することができる差動制限制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、
車体速と車輪速との対比により各輪の制動ロック状況を監視し、制動ロック傾向であるとの判断に基づいて、各輪へのブレーキ液圧を制御するアンチロックブレーキシステムと、
前後輪または左右輪または左右前後輪の差動を制限する差動制限手段を制御する差動制限システムと、
を搭載した車両において、
前記アンチロックブレーキシステムが作動しているか否かを判断するアンチロックブレーキ作動判断手段と、
ドライバーによる駆動力要求を判断する駆動力要求判断手段と、
アンチロックブレーキ作動中で、かつ、駆動力要求時には、前記差動制限システムで算出される差動制限量を得る指令を差動制限手段に出力する差動制限制御手段と、
を有する。
【0008】
【発明の効果】
よって、本発明の差動制限制御装置にあっては、アンチロックブレーキ作動中で、かつ、駆動力要求時には、差動制限制御手段において、差動制限システムで算出される差動制限量を得る指令が差動制限手段に出力されるため、走行抵抗の変化等の外乱によりアンチロックブレーキシステムが誤作動した場合でも、ドライバーが駆動力要求をしていると判断された時は、差動制限制御継続による本来の走破性や加速性を確保することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の差動制限制御装置を実現する実施の形態を、図面に示す第1実施例及び第2実施例に基づいて説明する。
【0010】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例の差動制限制御装置が適用された後輪駆動ベースの4輪駆動車を示す全体システム図である。
図1において、1はエンジン、2は自動変速機、3はリヤプロペラシャフト、4はリヤディファレンシャル、5,6はリヤドライブシャフト、7は左後輪、8は右後輪、9はトラスファクラッチ(前後輪の差動制限手段)、10はフロントプロペラシャフト、11はフロントディファレンシャル、12,13はフロントドライブシャフト、14は左前輪、15は右前輪であり、これらにより駆動系が構成される。
【0011】
前記エンジン1は、エンジンコントローラ16からの指令により燃料噴射制御等が行われ、前記自動変速機2は、自動変速コントローラ17からの指令によりにより変速制御等が行われる。
【0012】
前記トランスファクラッチ9の締結制御を行う前後差動制限システムは、前後差動制限アクチュエータ19と、該前後差動制限アクチュエータ19に対し締結指令または解放指令を出力する差動制限コントローラ20と、を有して構成される。
【0013】
前記トランスファクラッチ9としては、例えば、電磁多板クラッチや油圧多板クラッチ等が適用され、締結により左右後輪7,8と左右前輪14,15の差動を制限する前後差動制限機能を有すると共に、駆動走行時の締結によりエンジン駆動トルクを左右後輪7,8からトランスファクラッチ9を介して左右前輪14,15へ伝達して駆動トルクを4輪へ配分する機能を有する。
【0014】
前記差動制限コントローラ20には、アクセル開度センサ21(アクセル開度検出手段),前後加速度センサ22,モード切替スイッチ23等からの情報が入力される。前記モード切替スイッチ23は、2WD固定モードと4WD固定モードとオートモードとの切り替えを手動により行う手段である。そして、走行時にモード切替スイッチ23の4WD固定モードを選択すると、走行条件等にかかわらず前後輪駆動トルク配分比がほぼ等配分状態での4輪駆動走行が確保される。また、走行時にモード切替スイッチ23のオートモードを選択すると、例えば、前後輪回転速度差やアクセル開度や前後加速度等に応じて前後輪の駆動トルク配分比が可変に制御される。
【0015】
図1において、30はブレーキペダル、31はブースタ、32はマスタシリンダ、33,34はマスタシリンダ液圧パイプ、35はABSアクチュエータ、36は左後輪ホイールシリンダ液圧パイプ、37は右後輪ホイールシリンダ液圧パイプ、38は左前輪ホイールシリンダ液圧パイプ、39は右前輪ホイールシリンダ液圧パイプ、40は左後輪ホイールシリンダ、41は右後輪ホイールシリンダ、42は左前輪ホイールシリンダ、43は右前輪ホイールシリンダ、44はブレーキコントローラであり、これらにより前記各輪7,8,14,15をブレーキ液圧により制動するアンチロックブレーキシステムが構成される。
【0016】
前記ABSアクチュエータ35は、オイルポンプやソレノイドバルブ等により構成され、通常制動時には、マスタシリンダ液圧パイプ33,34に対応して分けられた2つのブレーキ液圧系統を介して各輪7,8,14,15にブレーキ液圧を供給する。ABS作動時には、各輪7,8,14,15の制動ロックを抑えるように、減圧・保持・増圧の3モードによりブレーキ液圧を制御する。
【0017】
前記ブレーキコントローラ44には、ブレーキスイッチ45(ブレーキ操作検出手段),左前輪速センサ46,右前輪速センサ47,左後輪速センサ48,右後輪速センサ49等からの情報が入力される。
【0018】
そして、推定車体速と車輪速との対比により各輪の制動ロック状況を監視し、少なくとも1つの車輪の車輪速がABS制御開始しきい値を下回るとABS作動フラグが立てられ、その後、全ての車輪速がABS制御終了しきい値を上回るまでABS作動フラグを立てたままとされる。
【0019】
なお、エンジンコントローラ16と自動変速コントローラ17と差動制限コントローラ20とブレーキコントローラ44とは、情報交換を行う双方向通信線50により互いに連結されている。
【0020】
次に、作用を説明する。
【0021】
[ABS作動対応差動制限制御処理]
図2は第1実施例の差動制限コントローラ20にて実行されるABS作動対応差動制限制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(差動制限制御手段)。
【0022】
ステップS1では、アクセル開度センサ21からのセンサ信号に基づいて、アクセル開度を検出し、ステップS2へ移行する。
【0023】
ステップS2では、ステップS1で検出されたアクセル開度が、ゼロを超えているか否かが判断され、YESの場合はステップS3へ移行し、NOの場合はステップS4へ移行する。
【0024】
ステップS3では、ステップS2でのアクセル開度>0であるとの判断に基づき「駆動力要求判断フラグ」=1とされ、ステップS5へ移行する。
【0025】
ステップS4では、ステップS2でのアクセル開度=0であるとの判断に基づき「駆動力要求判断フラグ」=0とされ、ステップS5へ移行する。なお、ステップS1〜ステップS4は、駆動力要求判断手段に相当する。
【0026】
ステップS5では、ブレーキコントローラ44からABS作動フラグを受信し、ステップS6へ移行する。
【0027】
ステップS6では、受信したABS作動フラグが、ABS作動フラグ=1か否かが判断され、YESの場合(ABS作動中)はステップS7へ移行し、NOの場合(ABS非作動中)はステップS9へ移行する。なお、ステップS5及びステップS6はアンチロックブレーキ作動判断手段に相当する。
【0028】
ステップS7では、「駆動力要求判断フラグ」が0か否かが判断され、YESの場合(駆動力要求無)はステップS8へ移行し、NOの場合(駆動力要求有)はステップS9へ移行する。
【0029】
ステップS8では、前後差動制限量である締結トルク△Tが△T=0とされ、リターンへ移行する。
【0030】
ステップS9では、前後差動制限量として算出された締結トルク△Tを得る指令が前後差動制限アクチュエータ19へ出力され、リターンへ移行する。
例えば、4WD固定モードの選択時には、駆動源トルクに応じて算出された締結トルク△Tや最大締結トルク△Tmaxを得る指令が出力される。また、オートモードの選択時には、アクセル開度Accや前後輪回転速度差△N等により算出された締結トルク△Tを得る指令が出力される。
【0031】
[ABS非作動時]
ABS非作動時には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3(またはステップS4)→ステップS5→ステップS6→ステップS9へと進む流れとなり、ドライバーによる駆動力要求の有無にかかわらず、ステップS9では、前後差動制限量として算出された締結トルク△Tを得る指令が前後差動制限アクチュエータ19へ出力される。
【0032】
したがって、4WD固定モードの選択時には、伝達トルクによりトランスファクラッチ9が滑らない締結トルク△Tを得る指令が前後差動制限アクチュエータ19へ出力されることになり、4輪に対する駆動トルク配分がほぼ等配分であるリジッド4輪駆動状態が実現され、悪路や砂地等でのオフロード走破性が確保される。
【0033】
また、オートモード選択時には、例えば、図3に示すように、アクセル開度Accが大きくなるほど大きな値となるように算出された締結トルク△Tを得る指令が前後差動制限アクチュエータ19へ出力されることになり、発進時や中間加速時にアクセル踏み込み操作に応答して駆動トルク配分が4輪等配分方向に移行し、駆動スリップを抑えた高い加速性が確保される。
【0034】
[正常なABS作動時]
低μ路制動時や急ブレーキ操作時等であって、制動ロックを抑制する正常なABS作動時には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8へと進む流れとなり、ステップS7では、アクセル足離しでのブレーキ操作であることで、「駆動力要求判断フラグ」=0と判断され、ステップS8では、締結トルク△T=0を得る指令が前後差動制限アクチュエータ19へ出力される。
【0035】
まず、ABS作動中においてトランスファクラッチ9の締結が維持されている場合には、前後輪の差動を制限する作用により、例えば、4輪の制動輪うち1輪がロック状態となると4輪全ての制動輪がロック状態となってしまう。
【0036】
これに対し、低μ路制動時や急ブレーキ操作時等であって、ABS作動フラグが立てられる時には、トランスファクラッチ9が締結解放され、前後輪の差動が許容されると共に、左右後輪7,8と左右前輪14,15との間での制動トルク伝達が遮断される。このため、前後差動制限制御とABS作動制御が競合した場合、ABS作動制御を優先し、前後差動制限制御を一時的に中止(トランスファクラッチ9の解放)することで、減圧・保持・増圧の3モードによりブレーキ液圧を制御する各輪独立にて制動ロックを抑える正常なABS作動を確保することができる。
【0037】
[ABS誤作動時]
凹凸路面状態や砂地等での走行時であって、走行抵抗の変化によるABS誤作動時には、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS9へと進む流れとなり、ステップS6においてABS作動フラグが立っているにもかかわらず、アクセル踏み込み操作による駆動力要求(「駆動力要求判断フラグ」=1)にしたがって、ステップS7からステップS9へと進む流れとなり、ステップS9では、前後差動制限量として算出された締結トルク△Tを得る指令が前後差動制限アクチュエータ19へ出力される。
【0038】
ここで、「走行抵抗の変化によるABS誤作動」について説明する。例えば、図4に示すように、凹凸路を走行すると、車輪速は凹底部分と凸頂部分で遅くなり、凹底部分と凸頂部分との間を繋ぐ傾斜部分で速くなるというように、低車輪速と高車輪速を繰り返す特性を示す。つまり、車体速Vcarが一定の変化勾配による減速や定速状態であるのに対し、車輪速が遅い領域では、車輪速がABS作動開始しきい値を下回るため、ブレーキペダルを踏んでいないにもかかわらず、ABS作動フラグが立てられ、ABS制御が介入することがある。
【0039】
したがって、凹凸路面状態や砂地等での走行時であって、走行抵抗の変化によるABS誤作動時には、上記ABS非作動時と同様に、トランスファクラッチ9は前後差動制限量として算出された締結トルク△Tにより締結されたまま4輪駆動状態が維持される。
【0040】
例えば、4WD固定モードが選択されている悪路や砂地等での走行時には、ABS誤作動によりABS作動フラグが立っているにもかかわらず、4輪に対する駆動トルク配分がほぼ等配分であるリジッド4輪駆動状態がそのまま維持され、凹凸路や砂地等でのオフロード走破性が確保される。
【0041】
[砂地走行時における前後差動制限作用]
図5は砂地走行時における前後差動制限作用を示すタイムチャートで、以下、図5に基づいて前後差動制限作用を説明する。
【0042】
まず、4WD固定モードを選択し、t0の時点でアクセル踏み込みにより走行を開始すると、クラッチ締結力は、t0の時点から最大レベルまで急上昇し、リジッド4輪駆動状態となる。このため、各輪へ伝達される駆動トルクが過大となり、t0の時点からt1の時点までの間に車体速に対し車輪速が上昇し、t1の時点では4輪ホイールスピン状態となる。
【0043】
この「4輪ホイールスピン状態」にてt1の時点からt2の時点まで推移し、t2の時点で4輪のうち1輪の車輪速が走行抵抗の変化により推定車体速に対し大きく低下し、「1輪グリップ,3輪ホイールスピン状態」となると、グリップ輪の車輪速がABS制御開始しきい値を下回り、ABS作動フラグが立てられる。
【0044】
そして、t2の時点からグリップ輪の車輪速がABS制御終了しきい値を上回るt3の時点までABS作動フラグが立てられたままとなる。
【0045】
そのため、ブレーキペダルを踏んでいないにもかかわらず、ABS制御が介入し、従来技術においては、ABS作動中であるとの判断に基づいて、点線特性に示すように、クラッチが解放される。
【0046】
これに対し、本発明においては、ABS作動フラグが立てられているt2の時点からt3の時点までの間もアクセルペダルを踏み込んだままであるため、「駆動力要求判断フラグ」=1が立てられたままとなり、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS9へと進む流れとなり、クラッチ締結によるリジッド4輪駆動状態が維持され、t3の時点以降の推定車体速特性が加速方向に上昇していることから明らかなように、砂地での走破性が確保される。
【0047】
次に、効果を説明する。
第1実施例の差動制限制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0048】
(1)車体速と車輪速との対比により各輪7,8,14,15の制動ロック状況を監視し、制動ロック傾向であるとの判断に基づいて、各輪7,8,14,15へのブレーキ液圧を制御するABSと、前後輪の差動を制限するトランスファクラッチ9を制御する前後差動制限システムと、を搭載した車両において、前記ABSが作動しているか否かを判断するABS作動判断ステップS5,S6と、ドライバーによる駆動力要求を判断する駆動力要求判断ステップS1〜S4と、ABS作動中で、かつ、駆動力要求時には、前記前後差動制限システムで算出される差動制限量△Tを得る指令をトランスファクラッチ9に出力する差動制限制御手段と、を有するため、走行抵抗の変化等の外乱によりABSが誤作動した場合でも、ドライバーが駆動力要求をしていると判断された時は、差動制限制御継続による本来の走破性や加速性を確保することができる。
【0049】
(2)前記差動制限制御手段は、ABS作動中で、かつ、駆動力要求が無い時には、ゼロ差動制限量を得る指令をトランスファクラッチ9に出力するため、ABS制御と差動制限制御の制御干渉を防止と、ABS誤作動時の走破性や加速性の確保と、の両立を図ることができる。
【0050】
(3)前記ABS作動判断ステップS5,S6は、ABS側で制動ロック傾向であるとの判断に基づいて立てられるABS作動フラグを、前後差動制限システムにて受信し、フラグ判断によりABS作動判断を行うため、差動制限コントローラ20にてABS作動判断を行うことを要さず、簡単に応答良くABS作動中を判断することができる。
【0051】
(4)アクセル開度を検出するアクセル開度センサ21を設け、前記駆動力要求判断ステップS1〜S4は、アクセル開度がゼロを超えている時、駆動力要求時であると判断するため、前後加速度やエンジン回転数やエンジントルク等による駆動力要求判断に比べ、最も確実で、かつ、最も簡単にドライバーの駆動力要求を判断することができる。
【0052】
(第2実施例)
第2実施例は、前輪駆動ベースの4輪駆動車への適用例であると共に、駆動力要求判断にブレーキ非操作を加えた例である。
【0053】
すなわち、図6に示すように、左右前輪14,15をエンジン1により直接駆動する常駆動輪とし、左右後輪7,8をトラスファクラッチ9の締結により駆動するクラッチ締結駆動輪とする点でのみ構成的に相違する。なお、他の構成は第1実施例の図1と同様であるので、説明を省略する。
【0054】
次に、作用を説明する。
【0055】
[ABS作動対応差動制限制御処理]
図7は第2実施例の差動制限コントローラ20にて実行されるABS作動対応差動制限制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(差動制限制御手段)。
【0056】
ステップS1’では、アクセル開度センサ21からのセンサ信号に基づいてアクセル開度を読み込むと共に、ブレーキスイッチ45からのスイッチ信号を読み込み、ステップS2へ移行する。
【0057】
ステップS2では、ステップS1’で読み込まれたアクセル開度が、ゼロを超えているか否かが判断され、YESの場合はステップS10へ移行し、NOの場合はステップS4へ移行する。
【0058】
ステップS10では、ステップS1’で読み込まれたブレーキ信号によりブレーキ非操作時か否かが判断され、YESの場合はステップS3へ移行し、NOの場合はステップS4へ移行する。
【0059】
ステップS3では、ステップS2でアクセル開度>0であり、かつ、ステップS10でブレーキ非操作時であるとの判断に基づき「駆動力要求判断フラグ」=1とされ、ステップS5へ移行する。
【0060】
ステップS4では、ステップS2でのアクセル開度=0であるとの判断、または、ステップS10でのブレーキ操作時であるとの判断に基づき、「駆動力要求判断フラグ」=0とされ、ステップS5へ移行する。なお、ステップS1’,S2,S10,S3,S4は、第2実施例の駆動力要求判断手段に相当する。図7のステップS5〜ステップS9は、図2のステップS5〜ステップS9と同じであるので、説明を省略する。
【0061】
[駆動力要求判断時]
第2実施例の場合、アクセル開度>0であり、かつ、ブレーキ非操作時であるとの判断に基づき「駆動力要求判断フラグ」=1とされ、また、アクセル開度=0であるとの判断時、または、ブレーキ操作時であるとの判断時に基づき、「駆動力要求判断フラグ」=0とされる。
【0062】
すなわち、ABS誤作動時には、上記のようにブレーキペダルも踏んでいないにもかかわらず、ABS作動フラグが立てられることで、駆動力要求判断条件として、アクセル操作条件にブレーキ操作条件を加えることで、より精度良くABS誤作動時の駆動力要求を判断することができる。なお、他の作用は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0063】
次に、効果を説明する。
第2実施例の差動制限制御装置にあっては、第1実施例の(1),(2),(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
【0064】
(5)アクセル開度を検出するアクセル開度センサ21と、ブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ45と、を設け、駆動力要求判断ステップS1’,S2,S10,S3,S4は、アクセル開度がゼロを超えている時で、かつ、ブレーキ非操作時に、駆動力要求時であると判断するため、第1実施例に比べ、より精度良くABS誤作動時の駆動力要求を判断することができる。
【0065】
以上、本発明の差動制限制御装置を第1実施例及び第2実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0066】
例えば、第1実施例及び第2実施例では、前後差動制限手段であるトランスファクラッチを採用した4輪駆動車への適用例を示したが、駆動輪である左右前輪や左右後輪の間に左右差動制限手段である差動制限クラッチを採用した車両へ本発明を適用することができるし、また、トランスファクラッチと差動制限クラッチを共に有する前後左右の差動制限手段を採用した4輪駆動車へ本発明を適用することもできる。
【0067】
第1実施例及び第2実施例では、駆動力要求判断手段として「アクセル開度」を用いた駆動力要求判断手段の例を示したが、下記に述べるように、「車体加速度算出値」や「前後加速度センサ値」等を用いても良い。
【0068】
▲1▼車体加速度算出値の場合、エンジン回転数とアクセル開度とエンジントルクマップとからエンジントルクを推定し、変速機コントローラからのギア比情報を受信し、トルクコンバータの入出力回転数とトルクコンバータマップとからトルクコンバータ増幅率を推定し、これらの推定値等を用いて車体加速度を算出し、車体加速度算出値が設定値(例えば、0.05G)以上の場合、駆動力要求時であると判断する。
【0069】
▲2▼前後加速度センサ値の場合、前後加速度センサ22からのセンサ信号により算出された前後加速度センサ値が設定値(例えば、0.05G)以上の場合、駆動力要求時であると判断する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の差動制限制御装置を示す全体システム図である。
【図2】第1実施例の差動制限コントローラにて実行されるABS作動対応差動制限制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】第1実施例装置におけるアクセル開度に対するクラッチ締結トルクマップの一例を示す図である。
【図4】凹凸路走行時においてABS誤作動を生じるメカニズムの説明図である。
【図5】砂地走行時においてABS誤作動が生じた場合の差動制限制御作用を示すタイムチャートである。
【図6】第2実施例の差動制限制御装置を示す全体システム図である。
【図7】第2実施例の差動制限コントローラにて実行されるABS作動対応差動制限制御処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 自動変速機
3 リヤプロペラシャフト
4 リヤディファレンシャル
5,6 リヤドライブシャフト
7 左後輪
8 右後輪
9 トラスファクラッチ(前後輪の差動制限手段)
10 フロントプロペラシャフト
11 フロントディファレンシャル
12,13 フロントドライブシャフト
14 左前輪
15 右前輪
16 エンジンコントローラ
17 自動変速コントローラ
19 前後差動制限アクチュエータ
20 差動制限コントローラ
21 アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)
22 前後加速度センサ
23 モード切替スイッチ
30 ブレーキペダル
31 ブースタ
32 マスタシリンダ
33,34 マスタシリンダ液圧パイプ
35 ABSアクチュエータ
36 左後輪ホイールシリンダ液圧パイプ
37 右後輪ホイールシリンダ液圧パイプ
38 左前輪ホイールシリンダ液圧パイプ
39 右前輪ホイールシリンダ液圧パイプ
40 左後輪ホイールシリンダ
41 右後輪ホイールシリンダ
42 左前輪ホイールシリンダ
43 右前輪ホイールシリンダ
44 ブレーキコントローラ
45 ブレーキスイッチ(ブレーキ操作検出手段)

Claims (5)

  1. 車体速と車輪速との対比により各輪の制動ロック状況を監視し、制動ロック傾向であるとの判断に基づいて、各輪へのブレーキ液圧を制御するアンチロックブレーキシステムと、
    前後輪または左右輪または左右前後輪の差動を制限する差動制限手段を制御する差動制限システムと、
    を搭載した車両において、
    前記アンチロックブレーキシステムが作動しているか否かを判断するアンチロックブレーキ作動判断手段と、
    ドライバーによる駆動力要求を判断する駆動力要求判断手段と、
    アンチロックブレーキ作動中で、かつ、駆動力要求時には、前記差動制限システムで算出される差動制限量を得る指令を差動制限手段に出力する差動制限制御手段と、
    を有することを特徴とする差動制限制御装置。
  2. 請求項1に記載された差動制限制御装置において、
    前記差動制限制御手段は、アンチロックブレーキ作動中で、かつ、駆動力要求が無い時には、ゼロ差動制限量を得る指令を差動制限手段に出力することを特徴とする差動制限制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された差動制限制御装置において、
    前記アンチロックブレーキ作動判断手段は、アンチロックブレーキシステム側で制動ロック傾向であるとの判断に基づいて立てられるアンチロックブレーキ作動フラグを、差動制限システムにて受信し、フラグ判断によりアンチロックブレーキ作動判断を行うことを特徴とする差動制限制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載された差動制限制御装置において、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段を設け、
    前記駆動力要求判断手段は、アクセル開度がゼロを超えている時、駆動力要求時であると判断することを特徴とする差動制限制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載された差動制限制御装置において、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、ブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出手段と、を設け、
    前記駆動力要求判断手段は、アクセル開度がゼロを超えている時で、かつ、ブレーキ非操作時に、駆動力要求時であると判断することを特徴とする差動制限制御装置。
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