JP4665489B2 - 車両の路面摩擦係数判別装置 - Google Patents

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本発明は、前輪駆動車や後輪駆動車や四輪駆動車に適用される車両の路面摩擦係数判別装置に関する。
従来、制動時に路面摩擦係数を判別する車両の路面摩擦係数判別装置は、制動時の最大速度輪・最低速度輪の速度比と減速度に基づいて路面μを大/中/小の3水準に判別していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−188139号公報
しかしながら、従来の路面摩擦係数判別装置にあっては、ブレーキング時に最初のμ判別として、スリップ率に相当する最大速度と最低速度との速度比を算出し、この速度比がある設定値より小さければμ=大と判定する構成になっているため、ソフトブレーキを踏んで減速した場合(緩制動時)、μ=小でもμ=大でも速度比は同様に小さくなり、μ=小をμ=大と誤判定する、という問題があった。
加えて、速度比によるμ=大の分類の後に、最大速度輪減速度によりμ=小、μ=中を分類する構成となっているため、ソフトブレーキを踏んだ場合、減速度は路面μによらず同等となることがあるので、μ=小、μ=中を精度良く分類できないという、問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ソフトブレーキ時の路面摩擦係数を精度良く判別することができる車両の路面摩擦係数判別装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、制動時に路面摩擦係数を判別する車両の路面摩擦係数判別装置において、
タイヤのスリップ率を検出するタイヤスリップ率検出手段と、
制動減速度を検出する制動減速度検出手段と、
車載のアンチスキッドブレーキシステムが作動時か非作動時かを判断するABS作動判断手段と、
前記アンチスキッドブレーキシステムの非作動時、前記制動減速度が第2設定値以下の場合は、前記タイヤスリップ率と前記制動減速度との相対関係により路面摩擦係数を判別する第1路面摩擦係数判別手段と、
前記アンチスキッドブレーキシステムの非作動時、前記制動減速度が前記第2設定値を超えている場合は、高摩擦係数路と判別する第2路面摩擦係数判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
よって、本発明の車両の路面摩擦係数判別装置にあっては、第1路面摩擦係数判別手段において、制動時、タイヤスリップ率と制動減速度との相対関係により路面摩擦係数が判別される。すなわち、ソフトブレーキ時であって、タイヤスリップ率が路面μにかかわらず同様に小さくなっていく場合、高μ路では制動減速度が高くなり、低μ路では制動減速度が低くなるというように、タイヤスリップ率と制動減速度との間には、路面摩擦係数を判別可能な相対関係を持つ。この結果、従来技術では判別できなかったソフトブレーキ時の路面摩擦係数を精度良く判別することができる。
以下、本発明の車両の路面摩擦係数判別装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の路面摩擦係数判別装置が適用された後輪駆動ベースの四輪駆動車を示す全体システム図である。
四輪駆動車の駆動系は、図1に示すように、エンジン1、自動変速機2、リヤプロペラシャフト3、リヤディファレンシャル4、リヤドライブシャフト5,6、左後輪7、右後輪8、トラスファクラッチ9、フロントプロペラシャフト10、フロントディファレンシャル11、フロントドライブシャフト12,13、左前輪14、右前輪15、とを備えている。なお、左右後輪7,8が、主駆動輪に相当し、左右前輪14,15が従動輪に相当する。
前記エンジン1は、エンジンコントローラ16からの指令により燃料噴射制御等が行われ、前記自動変速機2は、自動変速コントローラ17からの指令により変速制御等が行われる。
前記トランスファクラッチ9の締結制御を行う前後差動制限システムは、前後差動制限アクチュエータ19と、該前後差動制限アクチュエータ19に対し締結指令または解放指令を出力する差動制限コントローラ20と、を有して構成される。
前記トランスファクラッチ9としては、例えば、油圧多板クラッチや電磁多板クラッチ等が適用され、締結により左右後輪7,8と左右前輪14,15の差動を制限する前後差動制限機能を有する。つまり、トランスファクラッチ9の締結により駆動力が、左右後輪7,8からトランスファクラッチ9を介して左右前輪14,15へ伝達されるという駆動力配分作用により左右後輪7,8と左右前輪14,15の差動を制限する。
前記差動制限コントローラ20には、アクセル開度センサ21,前後加速度センサ22,モード切替スイッチ23等からの情報が入力される。前記モード切替スイッチ23は、2WD固定モードと4WD固定モードとオートモードとの切り替えを手動により行う手段である。そして、モード切替スイッチ23の4WD固定モードを選択すると前後輪の差動制限作用が最も強くなる。また、モード切替スイッチ23のオートモードを選択すると、例えば、前後輪回転速度差に応じた前後輪駆動力配分制御やアクセル開度速度に応じた前後輪駆動力配分制御が実行される。前後輪回転速度差に応じた前後輪駆動力配分制御の場合、前後輪回転速度差が大きく路面摩擦係数が低μ路であるほど、左右前輪14,15に配分するトルクを大きくし、左右後輪7,8での駆動スリップを速やかに収束させる。
このように、差動制限による前後輪駆動力配分制御を行う場合、路面摩擦係数情報が重要な制御情報となるため、この差動制限コントローラ20には、路面摩擦係数判別装置に相当する路面摩擦係数判別ロジックが組み込まれている。
前記各輪7,8,14,15をブレーキ液圧により制動するアンチスキッドブレーキシステム(以下、「ABS」という。)は、図1に示すように、ブレーキペダル30、ブースタ31、マスタシリンダ32、マスタシリンダ液圧パイプ33,34、ABSアクチュエータ35、左後輪ホイールシリンダ液圧パイプ36、右後輪ホイールシリンダ液圧パイプ37、左前輪ホイールシリンダ液圧パイプ38、右前輪ホイールシリンダ液圧パイプ39、左後輪ホイールシリンダ40、右後輪ホイールシリンダ41、左前輪ホイールシリンダ42、右前輪ホイールシリンダ43、ブレーキコントローラ44、とを備えている。
前記ABSアクチュエータ35は、オイルポンプや液圧制御バルブ等により構成され、通常制動時には、マスタシリンダ液圧パイプ33,34に対応して分けられた2つのブレーキ液圧系統を介して各輪7,8,14,15にブレーキ液圧を供給する。ABS作動時には、各輪7,8,14,15の制動ロックを抑えるように、減圧・保持・増圧の3モードによりブレーキ液圧を制御する。
前記ブレーキコントローラ44には、ブレーキランプスイッチ45,左前輪速センサ46,右前輪速センサ47,左後輪速センサ48,右後輪速センサ49等からの情報が入力される。
前記エンジンコントローラ16と自動変速コントローラ17と差動制限コントローラ20とブレーキコントローラ44とは、情報交換を行う双方向通信線50により互いに連結されていて、ブレーキコントローラ44が入力した車輪速情報は、双方向通信線50を介して前記差動制限コントローラ20に供給される。
次に、作用を説明する。
[路面摩擦係数判別処理]
図2は実施例1の差動制限コントローラ20にて所定制御周期毎に実行される路面摩擦係数判別処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS1では、ブレーキスイッチ45からのスイッチ信号に基づいてブレーキ作動時か否かが判断され、YESの場合はステップS3へ移行し、NOの場合はステップS2へ移行する。
ステップS2では、ステップS1でのブレーキ非作動時であるとの判断に基づき、路面μ状況としては前回の判別を維持し、ステップS17へ移行する。
なお、路面μの判別処理を1度も行うことなく、最初にステップS2へ移行してきた場合には、「低μ」を路面μ判別の初期値とする。
ステップS3では、ステップS1でのブレーキ作動時であるとの判断に続き、制動減速度(制動G)を算出し、ステップS4へ移行する(制動減速度検出手段)。
ここで、「制動減速度」は、前後Gセンサ22からのセンサ信号に基づいて算出しても良いし、また、ABS制御での推定車速情報を微分処理することで求めても良い。
ステップS4では、ステップS3での制動Gの算出に続き、ABS作動時か否かが判断され、YESの場合はステップS5へ移行し、NOの場合はステップS8へ移行する(ABS作動判断手段)。
ここで、ABS作動時か否かの判断は、ブレーキコントローラ44からのABS作動フラグを読み込み、ABS作動フラグ=1の時にABS作動時と判断し、ABS作動フラグ=0の時にABS非作動時と判断する。
ステップS5では、ステップS4でのABS作動時であるとの判断に続き、ステップS3にて算出された制動減速度が第1設定値G1を超えているか否かが判断され、YESの場合はステップS6へ移行し、NOの場合はステップS7へ移行する。
ここで、「第1設定値G1」は、直進時に最適な基準値を、旋回状況に応じて低い値とする補正を行った可変値にて与えられる。
すなわち、車両が旋回中は、タイヤのグリップ力が横方向にも使われるため、制動方向のグリップ力が下がり、制動減速度に対するABS非作動限界が下がる傾向にある。従って、旋回時、ABS作動時の判定閾値である第1設定値G1を直進状態での最適値と同じ値のままにしておくと、高μ路を低μ路と誤判定する可能性が発生する。これを回避するため、車両の旋回時は第1設定値G1を補正する。補正値K1は、例えば、旋回Rと車速から決定し、旋回時の第1設定値G1'を、G1'=K1*G1の式により求める。なお、旋回Rは、舵角や従動輪の内外輪回転数差等から求める。
ステップS6では、ステップS5での制動減速度が第1設定値G1を超えているとの判断に基づき、現在の走行状況での路面摩擦係数は高μであると判別し、ステップS17へ移行する。
ステップS7では、ステップS5での制動減速度が第1設定値G1以下であるとの判断に基づき、現在の走行状況での路面摩擦係数は低μであると判別し、ステップS17へ移行する。なお、ステップS4〜ステップS7は、第3路面摩擦係数判別手段に相当する。
ステップS8では、ステップS4でのABS非作動時であるとの判断に続き、ステップS3にて算出された制動減速度が第2設定値G2を超えているか否かが判断され、YESの場合はステップS9へ移行し、NOの場合はステップS10へ移行する。
ここで、「第2設定値G2」は、ABS非作動による通常のブレーキ時、これ以上の制動減速度が出たら確実に高μであると判定することができる値(例えば、図3に示すように0.6G)により与えられる。
ステップS9では、ステップS8での制動減速度が第2設定値G2を超えているとの判断に基づき、現在の走行状況での路面摩擦係数は高μであると判別し、ステップS17へ移行する。なお、ステップS4及びステップS8,S9は、第2路面摩擦係数判別手段に相当する。
ステップS10では、ステップS8での制動減速度が第2設定値G2以下であるとの判断に続き、タイヤスリップ率を算出し、ステップS11へ移行する。
ここで、「タイヤスリップ率」は、4輪の車輪速のうち、最車輪速と最車輪速(車体速相当)を選択し、
タイヤスリップ率=1−(最小車輪速/最大車輪速)
の式により求められる。
ステップS11では、ステップS10でのタイヤスリップ率の算出に続き、図3に記載された路面摩擦係数判別マップを用い、制動開始から車両停止までの間、タイヤスリップ率データと制動減速度データ(ステップS3での算出)による動作点が存在する高μ領域か否かを判断し、YESの場合はステップS12へ移行し、NOの場合はステップS13へ移行する。
ここで、「路面摩擦係数判別マップ」は、図3に示すように、タイヤスリップ率と制動減速度による直交座標面上を、路面摩擦係数の異なる領域毎(低μ領域と高μ領域)に分割したものである(路面摩擦係数判別マップ設定手段)。
ステップS12では、ステップS11でのマップ上における動作点が存在する領域が高μ領域であるとの判断に基づき、高μカウンターの値を1つ増す処理が行われ、ステップS14へ移行する。
ステップS13では、ステップS11でのマップ上における動作点が存在する領域が低μ領域であるとの判断に基づき、低μカウンターの値を1つ増す処理が行われ、ステップS14へ移行する。
ステップS14では、ステップS12,S13のカウンター処理に引き続き、高μカウンターが低μカウンターを超えているか否かが判断され、YESの場合はステップS15へ移行し、NOの場合はステップS16へ移行する。
例えば、制動開始から車両停止までの間に、タイヤスリップ率データと制動減速度データによる50個の動作点が得られ、かつ、路面摩擦係数判別マップ上で存在する領域のうち、「高μ領域」が40個であり、「低μ路領域」が10個である場合には、高μカウンターが低μカウンターを超えているため、ステップS15へ移行する。
ステップS15では、ステップS14での高μカウンター>低μカウンターであるとの判断に基づき、現在の走行状況での路面摩擦係数は高μであると判別し、ステップS17へ移行する。
ステップS16では、ステップS14での高μカウンター≦低μカウンターであるとの判断に基づき、現在の走行状況での路面摩擦係数は低μであると判別し、ステップS17へ移行する。なお、ステップS3及びステップS10〜ステップS16は、第1路面摩擦係数判別手段に相当する。
ステップS17では、ステップS2またはステップS6またはステップS7またはステップS9またはステップS15またはステップS16でのμ判定結果フラグを出力し、リターンへ移行する。
[路面摩擦係数判別マップの設定]
実施例1の「路面摩擦係数判別マップ」は、図3に示すように、低μ領域と高μ領域とを判別する1つの境界線Bを持つ。なお、図2のフローチャートのステップS8において、制動減速度が第2設定値G2以下の場合にのみ、路面摩擦係数判別マップを用いた路面摩擦係数判別を行うため、高μ領域は第2設定値G2以下の領域に制限されている。
前記路面摩擦係数判別マップの境界線Bは、タイヤスリップ率が所定値以下の領域(例えば、タイヤスリップ率が0.2以下の領域)での第1境界線部B1と、タイヤスリップ率が所定値を超える領域(例えば、タイヤスリップ率が0.2〜1.0の領域)での第2境界線部B2と、を繋いだ線である。
前記第1境界線部B1は、タイヤスリップ率と制動減速度とが傾きKによる比例関係を示し、制動減速度が大きい側を高μ領域とする特性線としている。
前記第2境界線部B2は、タイヤスリップ率の大きさにかかわらず制動減速度の第3設定値G3(例えば、0.5G)のみで分け、制動減速度が第3設定値G3より大きい側を高μ領域とする特性線としている。
[路面摩擦係数判別作用]
路面μの判別において、制動時に路面μを判別し、停止地点の路面μ情報を知ることは、次のアクションである発進に対し路面μ情報を反映できるので、非常に有効である。
制動時にABSが作動したか否かと、制動減速度の大きさにより路面μを判別する。まず、制動時にABSが作動した場合であって、制動減速度が第1設定値G1よりも大きければ、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6へと進む流れとなり、ステップS6では、高μと判断する。また、制動時にABSが作動した場合であって、制動減速度が第1設定値G1以下であれば、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS7へと進む流れとなり、ステップS7では、低μと判断する。
次に、制動時にABSが非作動の場合であって、制動減速度が第2設定値G2よりも大きければ、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS8→ステップS9へと進む流れとなり、ステップS9では、高μと判断する。また、制動時にABSが非作動の場合であって、制動減速度が第2設定値G2以下であれば、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS8へと進み、ステップS8からはステップS10以降の流れへと進み、タイヤスリップ率と制動減速度の大きさから路面μを領域判断する。
すなわち、制動減速度が第2設定値G2以下の場合、言い換えると、ABSが作動しないように、かつ、制動減速度が小さくなるように、ソフトブレーキを踏んだ場合は(緩制動時)、高μ路または低μ路のいずれの場合も考えられることによる。
制動時にABSが非作動で、かつ、制動減速度が第2設定値G2以下の場合、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS8→ステップS10→ステップS11へ進み、ステップS11では、制御開始から車両停止までの間、タイヤスリップ率と制動減速度をリアルタイムで計算し(ステップS3,ステップS10)、タイヤスリップ率と制動減速度との組み合わせによる動作点が図3に示す路面摩擦係数判別マップにおける低μ領域と高μ領域とのいずれの領域に存在するかを判断する。
そして、図2のフローチャートのステップS12〜ステップS14により、低μ領域と高μ領域とのいずれの領域に多く存在するかの頻度処理を行い、高μ領域に多く存在する場合には、ステップS14からステップS15へと進み、その路面を高μと判定し、低μ領域に多く存在する場合には、ステップS14からステップS16へと進み、その路面を低μと判定する。
以上の処理により、図4に示すように、ABS作動かABS非作動の全ての場合において、路面μの判別が可能である。加えて、ABS非作動であり、かつ、制動減速度が第2設定値G2以下の場合、タイヤスリップ率と制動減速度の組み合わせにより路面μを領域判定することで、従来技術では路面μを判別できなかった、ソフトブレーキ時の路面μを精度良く判別することが可能となる。
[路面μ判別の必要性]
実施例1に示す電子制御四輪駆動車において、路面μ判別の必要性について述べると、路面μ判別を行わないシステムと比較した場合、高μ判定時に従動輪伝達トルクを抑制し、低μ判定時に従動輪伝達トルクを増やすことができる。その目的は、下記の2点にある。
a)高μ路時については、タイトコーナ性能が成り立つように、従動輪伝達トルクを制限し、低μ路では、前記制限を緩和することで、4WD性能の向上とタイトコーナー性能の向上との両立を図ることが可能となる。
b)高μ路での従動輪側への伝達トルクを従来に対して制限することが可能となり(高μ路では従動輪伝達トルクを抑制しても4WD性能の確保が可能)、4WDの駆動系に設けられた部品の耐久信頼性の向上を図ることが可能である。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両の路面摩擦係数判別装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 制動時に路面摩擦係数を判別する車両の路面摩擦係数判別装置において、タイヤのスリップ率を検出するタイヤスリップ率検出手段(ステップS10)と、制動減速度を検出する制動減速度検出手段(ステップS3)と、制動時、前記タイヤスリップ率と前記制動減速度との相対関係により路面摩擦係数を判別する第1路面摩擦係数判別手段(ステップS11〜ステップS15)と、を備えたため、ソフトブレーキ時の路面摩擦係数を精度良く判別することができる。
(2) 前記タイヤスリップ率と前記制動減速度による直交座標面上を、路面摩擦係数の異なる領域毎に分割した路面摩擦係数判別マップを設定した路面摩擦係数判別マップ設定手段を設け、前記第1路面摩擦係数判別手段は、前記路面摩擦係数判別マップを用い、制動開始から車両停止までの間、タイヤスリップ率データと制動減速度データによる複数の動作点が存在する領域のうち、判別頻度の多い領域があらわす路面摩擦係数を、その走行状況での路面摩擦係数と判別するため、制動開始から車両停止までの間に、次の発進備え停止路面での路面摩擦係数をリアルタイムに判別することができる。


(3) 前記路面摩擦係数判別マップ設定手段は、低摩擦係数領域と高摩擦係数領域とを判別する1つの境界線を持つ路面摩擦係数判別マップを設定しため、マップ検索という容易な判別手法により、路面摩擦係数が低μか高μかを精度良く判別することができる。
(4) 前記路面摩擦係数判別マップの境界線Bは、タイヤスリップ率が所定値以下の領域での第1境界線部B1と、タイヤスリップ率が所定値を超える領域での第2境界線部B2と、を繋いだ線であり、前記第1境界線部B1は、タイヤスリップ率と制動減速度とが比例関係を示し、制動減速度が大きい側を高摩擦係数領域とする特性線とし、前記第2境界線部B2は、タイヤスリップ率の大きさにかかわらず制動減速度の第3設定値G3のみで分け、制動減速度が第3設定値G3より大きい側を高摩擦係数領域とする特性線としため、ソフトブレーキ時のうち、特に、車両停止に近づく期間を含め、路面摩擦係数を精度良く判別することができる。


(5) 車載のアンチスキッドブレーキシステムが作動時か非作動時かを判断するABS作動判断手段(ステップS4)と、前記アンチスキッドブレーキシステムの非作動時、制動減速度が第3設定値G3より大きな値による第2設定値G2を超えている場合は高摩擦係数路と判別し、制動減速度が第2設定値G2以下の場合は第1路面摩擦係数判別手段による路面摩擦係数の判別を行う第2路面摩擦係数判別手段(ステップS8、ステップS9)と、を設けたため、ABS非作動時で、かつ、制動減速度が第2設定値G2を超えている場合、つまり、高μ路での通常ブレーキ時等のように、高い制動減速度が出る場合には、精度良く高μと判別することができる。
(6) 車載のアンチスキッドブレーキシステムが作動時か非作動時かを判断するABS作動判断手段(ステップS4)と、前記アンチスキッドブレーキシステムの作動時、制動減速度が第1設定値G1を超えている場合は高摩擦係数路と判別し、制動減速度が第1設定値G1以下の場合は低摩擦係数路と判別する第3路面摩擦係数判別手段(ステップS4〜ステップS7)と、を設けたため、高μ路での急制動時にABSが作動した場合には、高い制動減速度が出ることで精度良く高μと判別し、低μ路での制動時にABSが作動した場合には、制動減速度が低いことで精度良く低μと判別することができる。
(7) 前記第3路面摩擦係数判別手段は、第1設定値G1を旋回状況に応じて直進時に最適な基準値より低い値とする補正を行うため、タイヤのグリップ力が横方向にも使われる旋回中においても、低μ路と高μ路の誤判別を防止し、精度良く路面μを判別することができる。
(8) 前記車両は、動力源からの駆動力が直接伝達される車輪を主動輪とし、動力源からの駆動力がトランスファクラッチ9を介して伝達される車輪を従動輪とし、路面摩擦係数情報を用いた前後輪駆動力配分目標値を得るように、前記トランスファクラッチ9の締結力を制御する電子制御四輪駆動車であるため、車両停止時にリアルタイムに判別された停止路面での路面μ情報を次の発進時における駆動力配分制御の制御情報として有効に活用することができる。
実施例2は、実施例1の制動時における路面μの判定に加え、発進後、前後輪差回転の発生有無により高μ/低μ判定を更新するようにした例である。なお、構成的には実施例1と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
次に、作用を説明する。
[路面摩擦係数判別処理]
図5は実施例2の差動制限コントローラ20にて所定制御周期毎に実行される路面摩擦係数判別処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。なお、ステップS21〜ステップS37は、図2に示す実施例1のフローチャートにおけるステップS1〜ステップS17とそれぞれ同じ処理ステップであるので、説明を省略する。
ステップS38では、ステップS37でのμ判定結果フラグの出力に続き、従動輪トルク配分を演算し、この演算結果に基づく指令を出力し、ステップS39へ移行する。
ここで、「従動輪トルク配分」の演算は、実施例1で説明したように、高μ判定時に従動輪伝達トルクを抑制し、低μ判定時に従動輪伝達トルクを増やすものである。
ステップS39では、ステップS38での従動輪トルク配分の演算、出力に続き、発進時の前後差回転が有るか否かを判断し、YESの場合(前後差回転が有る場合)にはステップS40へ移行し、NOの場合(前後差回転が無い場合)にはステップS41へ移行する。
ステップS40では、ステップS39での発進時に前後差回転が有りとの判断に基づき、低μであると判別し、ステップS42へ移行する。
ステップS41では、ステップS39での発進時に前後差回転が無しとの判断に基づき、高μであると判別し、ステップS42へ移行する。
ステップS42では、ステップS40またはステップS41での高μ/低μの判定に基づき、それまでのμ判定結果を更新し、更新によるμ判定結果フラグを出力し、リターンへ移行する。なお、ステップS39〜ステップS42は、路面摩擦係数判定更新手段に相当する。
[路面摩擦係数判別作用]
制動時に実施例1にて説明したようにμ判別が行われると、そのμ判定結果フラグに基づき、図5のフローチャートのステップS38において、従動輪トルク配分を演算し、この演算結果に基づく指令が出力される。
例えば、制動時に高μであると誤って判定した場合、高μ判定に基づき演算された従動輪トルク配分で発進した場合、発進時に前後差回転が出た場合には、従動輪トルク配分が不足していることで、制動時に判定した高μが直ちに低μへと判定が更新され、低μ判定に基づき従動輪トルク配分が高い値に変更され、発進後に駆動スリップを抑えた加速駆動性能(4WD性能)が確保される。
一方、制動時に低μであると誤って判定した場合、低μ判定に基づき演算された従動輪トルク配分で発進した場合、発進時に前後差回転が無い場合には、従動輪トルク配分が過剰という可能性があることで、制動時に判定した低μが直ちに高μへと判定が更新され、高μ判定に基づき従動輪トルク配分が低い値に変更される。これによって、高μ路での旋回発進時や旋回走行時に、タイトコーナー性能が成り立つように、従動輪伝達トルクを制限することができるし、また、従動輪伝達トルクの制限により、駆動系部品への負荷を低減することで、耐久信頼性の向上を図ることが可能となる。
なお、他の作用は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両の路面摩擦係数判別装置にあっては、下記の効果を得ることができる。
(9) 車両停止に引き続く発進時、発進後の前後輪差回転の発生の有無を判断し、前後輪差回転の発生有りの場合は低摩擦係数路と判定を更新し、前後輪差回転の発生無しの場合は高摩擦係数路と判定を更新する路面摩擦係数判定更新手段(ステップS39〜ステップS42)を設けたため、制動時に誤って路面μの判定を行った場合でも、発進直後に応答良く判定の訂正を行うことで、μ判別ロジックを設定した目的である4WD性能の向上とタイトコーナー性能の両立、並びに、駆動系部品の耐久信頼性の向上を確実に図ることができる。
以上、本発明の車両の路面摩擦係数判別装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、第1路面摩擦係数判別手段として、路面摩擦係数判別マップを用い、複数のデータによるモニタリングを行って路面摩擦係数判別を行う例を示したが、要するに、タイヤスリップ率と制動減速度との相対関係により路面摩擦係数を判別する手段であれば、例えば、タイヤスリップ率と制動減速度との相対関係をあらわす演算式等を用いた路面摩擦係数判別としても良い。
実施例1、2では、第1路面摩擦係数判別手段と第2路面摩擦係数判別手段と第3路面摩擦係数判別手段とを組み合わせた好適な例を示したが、第1路面摩擦係数判別手段のみを実施する例としても良いし、さらに、第1路面摩擦係数判別手段と第2路面摩擦係数判別手段との組み合わせ実施例としても良い。
本発明の車両の路面摩擦係数判別装置は、後輪駆動ベースの4輪駆動車への適用例に限らず、前輪駆動ベースの4輪駆動車へも勿論適用できる。さらに、適用車両としては、四輪駆動車に限らず、前輪を主動輪とする前輪駆動車や後輪を主動輪とする後輪駆動車にも適用することができる。
実施例1の路面摩擦係数判別装置が適用された後輪駆動ベースの四輪駆動車を示す全体システム図である。 実施例1の差動制限コントローラにて実行される路面摩擦係数判別処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の路面摩擦係数判別装置で用いられる路面摩擦係数判別マップを示す図である。 実施例1の路面摩擦係数判別ロジックにおいて制動条件毎の路面判別結果をあらわす表を示す図である。 実施例2の差動制限コントローラにて実行される路面摩擦係数判別処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 自動変速機
3 リヤプロペラシャフト
4 リヤディファレンシャル
5,6 リヤドライブシャフト
7 左後輪
8 右後輪
9 トラスファクラッチ
10 フロントプロペラシャフト
11 フロントディファレンシャル
12,13 フロントドライブシャフト
14 左前輪
15 右前輪
16 エンジンコントローラ
17 自動変速コントローラ
19 前後差動制限アクチュエータ
20 差動制限コントローラ
21 アクセル開度センサ
22 前後加速度センサ
23 モード切替スイッチ
44 ブレーキコントローラ
46 左前輪速センサ
47 右前輪速センサ
48 左後輪速センサ
49 右後輪速センサ

Claims (9)

  1. 制動時に路面摩擦係数を判別する車両の路面摩擦係数判別装置において、
    タイヤのスリップ率を検出するタイヤスリップ率検出手段と、
    制動減速度を検出する制動減速度検出手段と、
    車載のアンチスキッドブレーキシステムが作動時か非作動時かを判断するABS作動判断手段と、
    前記アンチスキッドブレーキシステムの非作動時、前記制動減速度が第2設定値以下の場合は、前記タイヤスリップ率と前記制動減速度との相対関係により路面摩擦係数を判別する第1路面摩擦係数判別手段と、
    前記アンチスキッドブレーキシステムの非作動時、前記制動減速度が前記第2設定値を超えている場合は、高摩擦係数路と判別する第2路面摩擦係数判別手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の路面摩擦係数判別装置。
  2. 請求項1に記載された車両の路面摩擦係数判別装置において、
    前記タイヤスリップ率と前記制動減速度による直交座標面上を、路面摩擦係数の異なる領域毎に分割した路面摩擦係数判別マップを設定した路面摩擦係数判別マップ設定手段を設け、
    前記第1路面摩擦係数判別手段は、前記路面摩擦係数判別マップを用い、制動開始から車両停止までの間、前記タイヤスリップ率データと前記制動減速度データによる複数の動作点が存在する領域のうち、判別頻度の多い領域があらわす路面摩擦係数を、その走行状況での路面摩擦係数と判別することを特徴とする車両の路面摩擦係数判別装置。
  3. 請求項2に記載された車両の路面摩擦係数判別装置において、
    前記路面摩擦係数判別マップ設定手段は、低摩擦係数領域と高摩擦係数領域とを判別する1つの境界線を持つ路面摩擦係数判別マップを設定したことを特徴とする車両の路面摩擦係数判別装置。
  4. 請求項3に記載された車両の路面摩擦係数判別装置において、
    前記路面摩擦係数判別マップの境界線は、前記タイヤスリップ率が所定値以下の領域での第1境界線部と、前記タイヤスリップ率が前記所定値を超える領域での第2境界線部と、を繋いだ線であり、
    前記第1境界線部は、前記タイヤスリップ率と前記制動減速度とが比例関係を示し、前記制動減速度が大きい側を高摩擦係数領域とする特性線とし、
    前記第2境界線部は、前記タイヤスリップ率の大きさにかかわらず前記制動減速度の前記第2設定値より小さい値による第3設定値のみで分け、前記制動減速度が前記第3設定値より大きい側を高摩擦係数領域とする特性線としたことを特徴とする車両の路面摩擦係数判別装置。
  5. 制動時に路面摩擦係数を判別する車両の路面摩擦係数判別装置において、
    タイヤのスリップ率を検出するタイヤスリップ率検出手段と、
    制動減速度を検出する制動減速度検出手段と、
    車載のアンチスキッドブレーキシステムが作動時か非作動時かを判断するABS作動判断手段と、
    前記アンチスキッドブレーキシステムの非作動時、前記制動減速度が第2設定値以下の場合は、前記タイヤスリップ率と前記制動減速度との相対関係により路面摩擦係数を判別する第1路面摩擦係数判別手段と、
    前記アンチスキッドブレーキシステムの非作動時、前記制動減速度が前記第2設定値を超えている場合は、高摩擦係数路と判別する第2路面摩擦係数判別手段と、
    を備え、
    前記タイヤスリップ率と前記制動減速度による直交座標面上を、路面摩擦係数の異なる領域毎に分割した路面摩擦係数判別マップを設定した路面摩擦係数判別マップ設定手段を設け、
    前記第1路面摩擦係数判別手段は、前記路面摩擦係数判別マップを用い、制動開始から車両停止までの間、前記タイヤスリップ率データと前記制動減速度データによる複数の動作点が存在する領域のうち、判別頻度の多い領域があらわす路面摩擦係数を、その走行状況での路面摩擦係数と判別し、
    前記路面摩擦係数判別マップ設定手段は、低摩擦係数領域と高摩擦係数領域とを判別する1つの境界線を持つ路面摩擦係数判別マップを設定し、
    前記路面摩擦係数判別マップの境界線は、前記タイヤスリップ率が所定値以下の領域での第1境界線部と、前記タイヤスリップ率が前記所定値を超える領域での第2境界線部と、を繋いだ線であり、
    前記第1境界線部は、前記タイヤスリップ率と前記制動減速度とが比例関係を示し、前記制動減速度が大きい側を高摩擦係数領域とする特性線とし、
    前記第2境界線部は、前記タイヤスリップ率の大きさにかかわらず前記制動減速度の前記第2設定値より小さい値による第3設定値のみで分け、前記制動減速度が前記第3設定値より大きい側を高摩擦係数領域とする特性線としたことを特徴とする車両の路面摩擦係数判別装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載された車両の路面摩擦係数判別装置において
    前記アンチスキッドブレーキシステムの作動時、前記制動減速度が第1設定値を超えている場合は高摩擦係数路と判別し、前記制動減速度が前記第1設定値以下の場合は低摩擦係数路と判別する第3路面摩擦係数判別手
    設けたことを特徴とする車両の路面摩擦係数判別装置。
  7. 請求項6に記載された車両の路面摩擦係数判別装置において、
    前記第3路面摩擦係数判別手段は、前記第1設定値を旋回状況に応じて直進時に最適な基準値より低い値とする補正を行うことを特徴とする車両の路面摩擦係数判別装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載された車両の路面摩擦係数判別装置において、
    車両停止に引き続く発進時、発進後の前後輪差回転の発生の有無を判断し、前後輪差回転の発生有りの場合は低摩擦係数路と判定を更新し、前後輪差回転の発生無しの場合は高摩擦係数路と判定を更新する路面摩擦係数判定更新手段を設けたことを特徴とする車両の路面摩擦係数判別装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載された車両の路面摩擦係数判別装置において、
    前記車両は、動力源からの駆動力が直接伝達される車輪を主動輪とし、動力源からの駆動力がトランスファクラッチを介して伝達される車輪を従動輪とし、路面摩擦係数情報を用いた前後輪駆動力配分目標値を得るように、前記トランスファクラッチの締結力を制御する電子制御四輪駆動車であることを特徴とする車両の路面摩擦係数判別装置。
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