JPH0615252Y2

JPH0615252Y2 - 給湯装置

Info

Publication number: JPH0615252Y2
Application number: JP1988126887U
Authority: JP
Inventors: 茂樹宮辻; 康雄鍛治; 達彦好田; 伸哉藤本; 茂国立野
Original assignee: Noritz Corp
Current assignee: Noritz Corp
Priority date: 1988-09-28
Filing date: 1988-09-28
Publication date: 1994-04-20
Anticipated expiration: 2003-09-28
Also published as: JPH0248744U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案は台所等への一般給湯を行うと共に浴槽への風呂
自動給湯を行うことができる給湯装置に関する。

〈従来の技術〉一般給湯と風呂自動給湯ができる給湯装置として従来、
例えば特開昭60-23746号公報に記載の給湯装置がある。
この装置の概略を第４図に示す概略構成図を用いて説明
すると、１は入水管、２は熱交換器、３は出湯管、４は
切り換え弁、５は風呂自動給湯管、６は台所等への一般
給湯管、７はバーナ、８は入水流量センサ、９は水流ス
イッチ、10は制御部、11はリモコンである。そして風呂
自動給湯のみが行われている場合には、切り換え弁４が
流路を風呂自動給湯管５に接続し、加えて給湯温調が風
呂自動給湯温調とされる。一方、一般給湯が単独に開始
され、或いは風呂自動給湯が行われている場合に開始さ
れると、水流スイッチ９により一般給湯の開始が検知さ
れ、これにより切り換え弁４が流路を一般給湯管６側に
切り換えると共に給湯温調が一般給湯温調に切り換えら
れる。なお一般給湯温調についてはリモコン11で希望温
度を予め設定することができる。また風呂自動給湯温調
は予め一定温度（例えば38℃或いはそれ以上の高温度）
としておいてもよいし、リモコン11で希望温度を設定で
きるようにしておいてもよい。

〈考案が解決しようとする課題〉ところが上記した従来の装置では、水流スイッチ９がそ
のフラッパー等への塵かみ等により、スイッチ不良を起
こしやすいという問題があった。すなわち流路の切り換
えや給湯温調の切り換えがスムーズに行かなくなる等の
問題、さらには水流スイッチがオンの状態で故障した場
合等においては、バーナの残火等による危険性等の問題
もあった。

そこで本考案はかかる水流スイッチ使用による問題を解
消し、風呂自動給湯と一般給湯との切り換えが確実にで
き、故障の少ない安全性の高い給湯装置の提供を目的と
する。

また、上記従来装置では入水流量センサ８が１個だけ設
けられて、流量を検出しているため、この入水流量セン
サ８が故障を起こしても、それを検知できないという問
題があった。この入水流量センサ８の故障があると少な
くともバーナの燃焼を制御すべき水量情報が狂ってしま
う。

そこで本考案は入水量センサの故障を検知し、表示でき
る装置の提供を第２の目的とする。

〈課題を解決するための手段〉上記目的を達成する本考案の給湯装置は、入水管１から
熱交換器２を経て加熱された温水を出湯する出湯管３
を、台所等へ一般給湯する一般給湯管６と浴槽への風呂
自動給湯管５とに分岐させており、前記入水管１には入
水流量センサ８を、また前記風呂自動給湯管５には風呂
自動給湯流量センサ16及び風呂自動給湯弁15を設けるよ
うにした給湯回路と、一般給湯温調及び風呂自動給湯温
調をそれぞれ設定することができる給湯温調設定手段11
と、前記入水流量センサ８と前記風呂自動給湯流量セン
サ16とによる流量を比較し、入水流量が風呂自動給湯流
量と同じである場合には給湯温調として風呂自動給湯温
調を選択すると共に風呂自動給湯弁15の開放を維持し、
また入水流量が風呂自動給湯流量より多い場合には給湯
温調として一般給湯温調を選択すると共に風呂自動給湯
弁15を閉止するようにした制御部10とを有することを第
１の特徴としている。

また本考案の給湯装置は、上記第１の特徴に加えて、前
記入水流量センサ８と前記風呂自動給湯流量センサ16と
による流量を比較し、風呂自動給湯流量センサ16が流量
を検出しているのに入水流量センサ８が流量を検出して
いない場合には入水流量センサが故障であると判断する
制御部10を有することを第２の特徴としている。

〈作用〉上記本考案の第１の特徴によれば、入水流量センサによ
る流量と風呂自動給湯流量センサによる流量とが同じ場
合には、風呂自動給湯のみが行われていると判断され、
風呂自動給湯弁が引き続き開放されると共に風呂自動給
湯温調温度となるよう燃焼が制御される。また入水流量
センサによる入水流量が風呂自動給湯流量センサによる
流量より多い場合には、一般給湯が行われていると判断
され、風呂自動給湯弁が閉止されると共に温調が一般給
湯温調に切り換えられて、燃焼が制御される。すなわち
一般給湯が行われているか否かを判断するのに故障した
り不良となりやすい水流スイッチを用いる必要がなくな
る。

また本考案の第２の特徴によれば、入水流量センサの他
に設けられる風呂自動給湯流量センサを用いて、両セン
サに流れる流量が比較されるので、風呂自動給湯流量セ
ンサが流量を検出しているのに、入水流量センサが流量
を検出していない場合には、入水流量センサが故障であ
ると判断することができる。すなわち風呂自動給湯流量
センサを利用して入水流量センサの故障を容易に検知す
ることができる。

〈実施例〉第１図は本考案実施例を示す給湯装置の全体構成図、第
２図は風呂自動給湯弁の開閉及び給湯温調の切り換えを
判断するためのフローチャート、第３図は入水流量セン
サの故障を検出するためのフローチャートである。

入水管１から供給された水は、熱交換器２を通って加熱
され、さらに出湯管３から風呂自動給湯管５へ流れて浴
槽へ自動給湯されるか、台所その他への一般給湯管６へ
流れる。前記熱交換器２はバーナ７の燃焼により加熱さ
れる。バーナ７の燃焼はオンオフ燃焼制御とされること
ができる。勿論比例制御燃焼制御とされてもよい。前記
入水管１には入水流量を検出する入水流量センサ８と入
水温度センサ12が設けられ、前記出湯管３には出湯流量
調節器13、出湯温度センサ14が設けられ、また前記風呂
自動給湯管５には風呂自動給湯弁15、風呂自動給湯流量
センサ16が設けられ、前記一般給湯管６には逆止弁17及
びカラン18が設けられる。そして前記入水管１から一般
給湯管６へはバイパス管19及びバイパス弁20が設けられ
ている。

制御部10は装置の運転制御を行う部分で、マイクロコン
ピュータを内蔵しており、リモコン11からの指令及び入
水流量センサ８、入水温度センサ12、出湯温度センサ1
4、風呂自動給湯流量センサ16等からの情報を得て、演
算、判定を行い所定の指令をバーナ７、出湯流量調節器
13、風呂自動給湯弁15等に出力し、またリモコン11に運
転表示等を指令する。

リモコン11には運転スイッチ、風呂自動給湯スイッチ等
が設けられ、また故障表示部が設けられている。そして
該リモコン11は風呂自動給湯温調設定部及び一般給湯温
調設定部を設けた給湯温調設定手段とされている。

今、風呂自動給湯運転のみが行われる場合、風呂自動給
湯スイッチが入れられると、予め設定された風呂自動給
湯温度となるように、バーナ７のオンオフ燃焼と出湯流
量調節器13による出湯過剰が調整されると共に、風呂自
動給湯弁15が開かれて、浴槽への自動給湯が行われる。
そして風呂自動給湯流量センサ16が所定の積算流量を検
出した時点で風呂自動給湯弁15が閉止され、風呂自動給
湯が停止される。

一方、前記一般給湯管６のカラン18が開かれることによ
り、一般給湯が開始されると、たとえ風呂自動給湯運転
がなされている場合であっても、一般給湯が行われてい
る間、風呂自動給湯運転が停止される。すなわち風呂自
動給湯弁15が閉止され、また給湯温調が一般給湯温調と
される。この風呂自動給湯弁15の開閉と温調の切り換え
を制御部10でどのように判断して行うかを第２図のフロ
ーチャートに沿って説明する。

今、リモコン11による給湯運転スイッチが入っている場
合、入水流量センサ８で入水流量Ｑ_０を検出し（ステッ
プ(イ)）、また風呂自動給湯センサ16で風呂自動給湯流
量Ｑ_１を検出し（ステップ(ロ)）、両検出の流量Ｑ_０と
Ｑ_１とを制御部10内で引き算をし、入水流量Ｑ_０から風
呂自動給湯流量Ｑ_１を引いた値がバーナ７の最低作動水
量ＭＯＱ以上であるかを判断し（ステップ(ハ)）、以上
である場合には、入水流量Ｑ_０が風呂自動給湯流量Ｑ_１
より多いと判断して、すなわち一般給湯が行われている
と判断して、風呂自動給湯弁15を閉止し、また給湯温調
を一般給湯温調とする（ステップ(ニ)）。これにより風
呂自動給湯は一旦停止される。一方、入水流量Ｑ_０から
風呂自動給湯流量Ｑ_１を引いた値が最低作動水量ＭＯＱ
未満である場合には、入水流量Ｑ_０が風呂自動給湯流量
Ｑ_１と同じであると判断して、すなわち一般給湯が行わ
れていないと判断して、風呂自動給湯スイッチが入って
いることを前提に、風呂自動給湯弁15が開かれ、給湯温
調が風呂自動給湯温調とされる（ステップ(ホ)）。以上
のようにすることで、風呂自動給湯運転中に一般給湯が
開始された場合にも、従来のような水流スイッチを用い
ることなく前記一般給湯の開始が検出でき、故障や不良
の発生が低減された状態で制御が行える。

次に本考案における入水流量センサ８の故障を検出する
具体的手段を第３図のフローチャートを参照して説明す
る。本考案では入水流量センサ８の故障ないし不良を風
呂自動給湯に用いられる風呂自動給湯流量センサ16を利
用して検出することとしている。すなわち、風呂自動給
湯時には風呂自動給湯流量センサ16が流量を検出する
が、その流量検出の有無を制御部10で判定し（ステップ
(A)）、ある適当な流量が検出されている場合には、さ
らに入水流量センサ８が流量を検出しているかを判断し
（ステップ(B)）、入水流量センサ８が流量を検出して
いない（流量がゼロであるという信号を入力している）
場合には、入水流量センサ８が故障であると制御部10で
判断される。入水流量センサ８が故障であると判断され
た場合、制御部10を介してリモコン11に故障表示を行う
（ステップ(C)）。またこの場合運転を停止するように
してもよい。このように風呂自動給湯流量センサを利用
することにより入水流量センサの故障を容易に検出する
ことができる。

〈効果〉本考案は以上の構成よりなり、請求項１に記載の構成に
よれば、水流スイッチを用いる代わりに、入水流量セン
サと風呂自動給湯流量センサとを用いて一般給湯が行わ
れているか、或いは風呂自動給湯だけが行われているか
を検出して、所定の切り換え制御を行うよう構成してい
るので、水流スイッチを用いることによる故障や不良の
多発を解消し、故障の少ない安定した、また安全性の高
い風呂自動給湯機能付の給湯器が提供できる。

請求項２に記載の構成によれば、請求項１に記載の構成
による効果に加えて、風呂自動給湯流量センサを利用す
ることによって、燃焼制御に関係する入水流量センサの
故障を容易に検出することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例を示す給湯装置の全体構成図、第
２図は風呂自動給湯弁の開閉及び給湯温調の切り換えを
判断するためのフローチャート、第３図は入水流量セン
サの故障を検出するためのフローチャート、第４図は従
来装置の構成図である。１：入水管２：熱交換器５：風呂自動給湯管６：一般給湯管７：バーナ８：入水流量センサ 10：制御部 11：リモコン 15：風呂自動給湯弁 16：風呂自動給湯流量センサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者藤本伸哉兵庫県神戸市中央区明石町32番地株式会社ノーリツ内 (72)考案者立野茂国兵庫県神戸市中央区明石町32番地株式会社ノーリツ内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】入水管１から熱交換器２を経て加熱された
温水を出湯する出湯管３を、台所等へ一般給湯する一般
給湯管６と浴槽への風呂自動給湯管５とに分岐させてお
り、前記入水管１には入水流量センサ８を、また前記風
呂自動給湯管５には風呂自動給湯流量センサ16及び風呂
自動給湯弁15を設けるようにした給湯回路と、一般給湯
温調及び風呂自動給湯温調をそれぞれ設定することがで
きる給湯温調設定手段11と、前記入水流量センサ８と前
記風呂自動給湯流量センサ16とによる流量を比較し、入
水流量が風呂自動給湯流量と同じである場合には給湯温
調として風呂自動給湯温調を選択すると共に風呂自動給
湯弁15の開放を維持し、また入水流量が風呂自動給湯流
量より多い場合には給湯温調として一般給湯温調を選択
すると共に風呂自動給湯弁15を閉止するようにした制御
部10とを有することを特徴とする給湯装置。
【請求項２】入水流量センサ８と前記風呂自動給湯流量
センサ16とによる流量を比較し、風呂自動給湯流量セン
サ16が流量を検出しているのに入水流量センサ８が流量
を検出していない場合には入水流量センサが故障である
と判断する制御部10を有する請求項１に記載の給湯装
置。