JPH06152458A - Pll選局装置 - Google Patents

Pll選局装置

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Publication number
JPH06152458A
JPH06152458A JP4294102A JP29410292A JPH06152458A JP H06152458 A JPH06152458 A JP H06152458A JP 4294102 A JP4294102 A JP 4294102A JP 29410292 A JP29410292 A JP 29410292A JP H06152458 A JPH06152458 A JP H06152458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
circuit
modulated
conversion circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP4294102A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Saka
博 阪
Kazunao Urata
和直 浦田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4294102A priority Critical patent/JPH06152458A/ja
Priority to DE69312221T priority patent/DE69312221T2/de
Priority to US08/144,422 priority patent/US5483686A/en
Priority to EP93117677A priority patent/EP0596440B1/en
Publication of JPH06152458A publication Critical patent/JPH06152458A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 変調信号の周波数ドリフトを補償することに
より、周波数を安定化するとともに選局時の同期時間の
短縮を図る。 【構成】 マイクロプロセッサ108に入力された選局情
報に対応した分周比が可変分周器104に設定され、VC
O103は対応した局部発振信号を周波数変換回路101に供
給する。マイクロプロセッサ108はIFカウンタ111の計
数値と検出回路112のC/N比データに基づき基準値を設
定するとともに、計数値との周波数誤差分に対応して可
変分周器104のを微調整し、IF信号の周波数をFM復
調回路102の最適入力周波数の一定範囲内に収まるよう
に安定化する。一方、マイクロプロセッサ128にディジ
タル変調の選局情報が入力されると対応した分周比が可
変分周器124に設定されるとともに、IFカウンタ111で
得られたFMの変調周波数情報に基づいて同様に微調整
され、同様にディジタル変調の周波数がディジタル復調
回路122の一定範囲内に収まるように安定化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受信信号中にFM変調信
号とディジタル変調信号とが異なった周波数領域あるい
はチャンネル周波数で同時に存在する場合のPLL選局
装置に関し、特に、FM変調信号をチャンネル選局し、
FM復調する過程で得られたFM変調信号の周波数情報
に基づいて、ディジタル変調信号を復調するときのディ
ジタル復調器に入力されるディジタル変調信号の周波数
を安定化するPLL選局装置で、FM変調信号やディジ
タル変調信号のC/N比が低いときの選局周波数安定化
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、衛星放送の変調方式にはFM変調
方式が一般的に用いられている。しかし、最近ではQP
SK等のディジタル変調方式による衛星ディジタル放送
も検討されている。将来はFM変調方式とディジタル変
調方式とが混在した衛星放送も考えられる。
【0003】一般にディジタル変調された信号を復調す
る方法に同期検波方式がある。この同期検波方式ではデ
ィジタル変調信号の搬送波に位相同期した再生搬送波を
得るには搬送波再生PLL回路が必要であり、ディジタ
ル復調回路の特性を向上させるために、この搬送波再生
PLL回路の周波数引き込み範囲を狭くしている。
【0004】従って、搬送波再生にはディジタル復調回
路に入力されるディジタル変調信号の中心周波数が搬送
波再生PLL回路の周波数引き込み範囲内に収まるよう
に安定化することが必要となる。
【0005】一方、衛星放送受信機ではBSコンバータ
の局発周波数は±数MHz程度ドリフトする可能性があ
るので、このドリフトを吸収するために、ディジタル変
調信号を中間周波信号(以下IF信号と言う)に周波数
変換するチャンネル選局時に、チャンネル選局を行なう
PLL選局回路内の電圧制御発振器(以下VCOと言
う)に対して備えられた同期引き込み用の周波数掃引回
路で強制的にVCOの発振周波数を掃引する方法が用い
られ、その掃引周波数幅も局発周波数のドリフトに追随
するように大きく設定されていた。図4に従来のディジ
タル変調信号用選局回路を示す。
【0006】図4において、周波数変換回路401はディ
ジタル変調されたディジタル変調信号をIF信号に周波
数変換する。そして、IF信号はディジタル復調回路42
2に送られて復調され、ディジタル復調信号が出力され
る。ディジタル復調回路422は搬送波を再生するための
搬送波再生回路423を含む。
【0007】PLL選局回路400はVCO403と可変分周
器404と基準発振器405と位相比較器406とループフィル
タ407とマイクロプロセッサ408とを含む。VCO403は
マイクロプロセッサ408から与えられる制御信号により
発振周波数が変化するもので、マイクロプロセッサ408
に入力される選局信号により発振周波数が大きく変化さ
せられ、VCO403の局部発振信号は周波数変換回路401
と可変分周器404に入力される。可変分周器404は局部発
振信号をマイクロプロセッサ408によって設定された分
周比で分周する。可変分周器404の分周出力は位相比較
器406に与えられる。位相比較器406は可変分周器404に
よって分周された局部発振信号と基準発振器405の基準
周波数との位相を比較し、位相誤差信号を出力する。位
相誤差信号はループフィルタ407で平滑化され、VCO4
03の局部発振信号の発振周波数を制御する制御電圧とし
て与えられる。
【0008】マイクロプロセッサ408は選局情報に対応
して設定される分周比を中心にして、可変分周器404の
分周比を強制的に可変し、VCO403の局部発振信号の
発振周波数をステップ状に変化させる。そして、IF信
号の周波数が搬送波再生回路423の周波数に近づき、搬
送波再生回路423の周波数がIF信号の搬送波周波数に
同期して搬送波が再生され、同期検出信号がディジタル
復調回路422からマイクロプロセッサ408に入力される
と、可変分周器404の分周比の可変が停止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来のディ
ジタル変調信号用選局回路では、ディジタル復調回路42
2へ入力されるIF信号の周波数変動が大きい場合、そ
の変動をディジタル復調回路422の同期引き込み周波数
の範囲内に収めるためには、PLL選局回路400内のV
CO403の周波数掃引幅を大きくしなければならないの
で掃引時間が長くなり、搬送波再生同期までの時間がか
かる。また周波数選局が行なわれるごとに最初から同期
引き込み動作が行なわれるので選局時間がかかるなどの
問題点がある。
【0010】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、上記従来例のもつ欠点を除去し、同期引き込みを安
定化させるとともに、選局時間を短縮化することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のPLL選局装置では、FM変調信号を周波数
変換し、第1の中間周波信号を出力する第1の周波数変
換回路と、選局情報により発振周波数が変化する第1の
電圧制御発振器を備え、該第1の電圧制御発振器の局部
発振信号を前記第1の周波数変換回路に供給する第1の
PLL選局手段と、前記FM変調信号のC/N比を検出
するC/N検出手段と、前記第1の中間周波信号の周波
数を計数する計数手段と、前記計数手段の計数値出力デ
ータとを比較する基準値データを前記C/N検出手段で
得られたC/N比データに基づいて設定し、前記計数手
段の計数値出力データを基準値データと比較した比較出
力データが予め定める範囲内に収まるように、前記第1
の電圧制御発振器の局部発振信号の発振周波数を微調整
する第1の周波数制御手段とを備えたFM変調信号用選
局回路と、ディジタル変調されたディジタル変調信号を
周波数変換し、第2の中間周波信号を出力する第2の周
波数変換回路と、選局情報により発振周波数が変化する
第2の電圧制御発振器を備え、該第2の電圧制御発振器
の局部発振信号を前記第2の周波数変換回路に供給する
第2のPLL選局手段と、前記計数手段の計数値出力デ
ータとを比較する基準値データを前記C/N検出手段で
得られたC/N比データに基づいて設定し、前記計数手
段の計数値出力データを基準値データと比較した比較出
力データが予め定める範囲内に収まるように、前記第2
の電圧制御発振器の局部発振信号の発振周波数を微調整
して、前記第2の中間周波信号の周波数が所定の周波数
範囲に収まるようにする第2の周波数制御手段とを備え
たディジタル変調信号用選局回路とで構成される。
【0012】
【作用】本発明によるPLL選局装置では、まず第1の
周波数制御手段がFM変調信号の選局情報に対応して第
1の電圧制御発振器の発振周波数を設定すると、第1の
周波数変換回路に入力されるFM変調信号が第1の中間
周波信号に周波数変換される。第1の周波数制御手段
は、第1の中間周波信号を一定期間計数手段によって計
数させた計数値と比較する基準値をC/N検出手段で検
出されたC/N比データに基づいて設定するとともに、
計数値と基準値とを比較し、第1の中間周波信号の周波
数が所定の周波数範囲に収まるように第1の電圧制御発
振器の発振周波数を微調整する。それによって、低C/
N時においてもFM変調された第1の中間周波信号の周
波数を安定化させることが出来る。
【0013】次に、第2の周波数制御手段がディジタル
変調信号の選局情報に対応して第2の電圧制御発振器の
発振周波数を設定すると、第2の周波数変換回路に入力
されるディジタル変調信号が第2の中間周波信号に周波
数変換される。
【0014】第2の周波数制御手段は、計数手段によっ
て計数された計数値と比較する基準値をC/N検出手段
で検出されたC/N比データに基づいて設定するととも
に、計数値と基準値とを比較し、第2の中間周波信号の
周波数が所定の周波数範囲に収まるように第2の電圧制
御発振器の発振周波数を微調整する。それによって、低
C/N時においてもディジタル変調された第2の中間周
波信号の周波数を安定化させることが出来る。
【0015】ここで、FM変調信号もディジタル変調信
号も、同一かあるいはほぼ同一傾向の共通の周波数変動
を途中の伝搬路で受けているため、FM変調信号用選局
回路内の第1の中間周波信号の周波数を計数する計数手
段で得られた計数値出力データを受けて、第1の中間周
波信号の周波数が所定の周波数範囲に収まるように第1
の電圧制御発振器の発振周波数を第1の周波数制御手段
により微調整したのと同じかあるいはほぼ同じような微
調整を第2の周波数制御手段でもおこなえば、ディジタ
ル変調された第2の中間周波信号の周波数も所定の周波
数範囲に収まり安定化される。
【0016】
【実施例】図1は本発明による第1の実施例のPLL選
局装置である。周波数変換回路101はFM変調されたF
M変調信号をIF信号に周波数変換する。そして、IF
信号はFM復調回路102に送られて復調される。
【0017】PLL選局回路100はVCO103と可変分周
器104と基準発振器105と位相比較器106とループフィル
タ107とマイクロプロセッサ108とを含む。VCO103は
マイクロプロセッサ108から与えられる制御信号により
発振周波数が変化するもので、マイクロプロセッサ108
に入力される選局信号により発振周波数が大きく変化
し、VCO103の局部発振信号は周波数変換回路101と可
変分周器104に入力される。可変分周器104は局部発振信
号をマイクロプロセッサ108によって設定された分周比
で分周する。可変分周器104の分周出力は位相比較器106
に与えられる。位相比較器106は可変分周器104によって
分周された局部発振信号と基準発振器105の基準周波数
との位相を比較し、位相誤差信号を出力する。位相誤差
信号はループフィルタ107で平滑化され、VCO103の局
部発振信号の発振周波数を制御する制御電圧として与え
られる。
【0018】AFC回路109は周波数変換回路101から出
力されたIF信号の中心周波数を安定化させるために設
けられ、分周器110とIFカウンタ111とPLL選局回路
100とC/N検出回路112とを含む。分周器110はFM変調
されたIF信号を分周するものであり、IFカウンタ11
1は分周器110によって分周されたIF信号の周波数を計
数する。PLL選局回路100内のマイクロプロセッサ108
はC/N検出回路112から送られたC/N比データに基づ
いて、IFカウンタ111から送られた計数値と比較する
基準値を設定するとともにIFカウンタ111から送られ
た計数値をこの基準値と比較し、その比較結果に基づい
てPLL選局回路100内の可変分周器104の分周比を制御
し、VCO103の発振周波数を微調整し、FM変調され
たIF信号の周波数を所定の範囲内で一定に保つ。
【0019】周波数変換回路121はディジタル変調され
たディジタル変調信号をIF信号に周波数変換する。そ
して、IF信号はディジタル復調回路122に送られて復
調され、ヂジタル復調信号が出力される。ディジタル復
調回路122は搬送波を再生するための搬送波再生回路129
を含む。
【0020】PLL選局回路120はVCO123と可変分周
器124と基準発振器125と位相比較器126とループフィル
タ127とマイクロプロセッサ128とを含む。VCO123は
マイクロプロセッサ128から与えられる制御信号により
発振周波数が変化するもので、マイクロプロセッサ128
に入力される選局信号により発振周波数が大きく変化
し、VCO123の局部発振信号は周波数変換回路121と可
変分周器124に入力される。可変分周器124は局部発振信
号をマイクロプロセッサ128によって設定された分周比
で分周する。可変分周器124の分周出力は位相比較器126
に与えられる。位相比較器126は可変分周器124によって
分周された局部発振信号と基準発振器125の基準周波数
との位相を比較し、位相誤差信号を出力する。位相誤差
信号はループフィルタ127で平滑化され、VCO123の局
部発振信号の発振周波数を制御する制御電圧として与え
られる。
【0021】PLL選局回路120内のマイクロプロセッ
サ128はC/N検出回路112から送られたC/N比データに
基づいて、IFカウンタ111から送られた計数値と比較
する基準値を設定するとともにIFカウンタ111から送
られた計数値をこの基準値と比較し、この比較結果に基
づいて可変分周器124の分周比をまず設定する。そし
て、ここで設定された分周比を中心にして、可変分周器
124の分周比を強制的に可変し、VCO123の局部発振信
号の発振周波数をステップ状に変化させる。そして、デ
ィジタル変調されたIF信号の周波数が搬送波再生回路
129内の搬送波同期周波数に近づき、搬送波再生回路129
内で搬送波再生が行なわれ、同期検出信号がディジタル
復調回路122からマイクロプロセッサ128に入力される
と、可変分周器124の分周比の可変が停止される。
【0022】次に、図1の実施例によるPLL選局装置
の動作について説明する。マイクロプロセッサ108にF
M変調信号の存在する選局情報が入力されるとマイクロ
プロセッサ108により選局情報に対応した分周比が可変
分周器104に設定され、VCO103は選局情報に対応した
局部発振信号を周波数変換回路101に供給する。周波数
変換回路101はFM変調信号をIF信号に変換する。そ
して、IF信号はFM復調回路102に送られて復調され
る。
【0023】マイクロプロセッサ108は、分周器110によ
り分周されたIF信号の分周信号周波数がIFカウンタ
111で一定期間計数されるようにIFカウンタ111を制御
し、IFカウンタ111で計数された計数値を取り込むと
ともにC/N検出回路112で得られたC/N比データを取
り込む。マイクロプロセッサ108は取り込んだこのC/N
比データに基づき、IFカウンタ111で計数された計数
値と比較する基準値を設定するとともに、取り込んだこ
の計数値と設定された基準値とを比較する。そして、そ
の比較結果に応じて、FM変調されたIF信号の周波数
とFM復調回路102に入力されるべきIF信号の最適入
力周波数との周波数誤差分を算出し、この周波数誤差分
に対応して可変分周器104の分周比を微調整し、FM変
調されたIF信号の周波数がFM復調回路102の最適入
力周波数を中心にした一定範囲内に収まるように安定化
される。ここでC/N検出回路112で得られたC/N比デ
ータに基づいて基準値を設定する理由については図3の
説明の所で行なう。
【0024】一方、マイクロプロセッサ128にディジタ
ル変調信号の存在する選局情報が入力されるとマイクロ
プロセッサ128により選局情報に対応した分周比が可変
分周器124に設定され、VCO123は選局情報に対応した
局部発振信号を周波数変換回路121に供給する。周波数
変換回路121はディジタル変調信号をIF信号に変換す
る。
【0025】C/N検出回路112で検出されたC/N比デ
ータとIFカウンタ111で計数された計数値とはマイク
ロプロセッサ128にも送られる。マイクロプロセッサ128
はこのC/N比データに基づいて、IFカウンタ111から
送られた計数値と比較する基準値を新たに設定するとと
もに、IFカウンタ111から送られた計数値をこの基準
値と比較し、その比較結果に基づいてディジタル変調さ
れたIF信号の周波数とディジタル復調回路122の最適
入力周波数との周波数誤差分を算出し、この周波数誤差
分に対応してPLL選局回路120内の可変分周器124の分
周比を制御してVCO123の発振周波数を微調整し、デ
ィジタル変調されたIF信号の周波数を所定の範囲内で
一定に保つとともに、ディジタル復調回路122に入力さ
れるIF信号の周波数が最適入力周波数を中心にした一
定範囲内に収まるように安定化される。
【0026】ここで、AFC回路109で得られたFM変
調信号の周波数情報データに基づいて、ディジタル復調
回路122に入力されるIF信号の周波数が最適入力周波
数を中心とした一定範囲内に収まるように安定化できる
理由は、FM変調信号もディジタル変調信号も、同一か
あるいはほぼ同一傾向の共通の周波数変動を途中の伝搬
路で受けているためであり、FM変調信号の周波数が途
中の伝搬路で受ける周波数変動量と、ディジタル変調信
号の周波数が途中の伝搬路で受ける周波数変動量とは等
しいかあるいはほぼ等しく、FM変調信号の周波数とデ
ィジタル変調信号の周波数との差はチャンネル間周波数
に等しいからである。
【0027】ディジタル復調回路102に入力されるIF
信号の周波数が最適入力周波数を中心にした一定の範囲
内に収まると、マイクロプロセッサ128は設定された分
周比を中心にして可変分周器124の分周比を強制的に可
変し、VCO123の局部発振信号の発振周波数をステッ
プ状に変化させる。そして、IF信号の周波数が搬送波
再生回路129内の搬送波同期周波数に近づき、搬送波再
生回路129内で搬送波再生が行なわれ、同期検出信号が
ディジタル復調回路122からマイクロプロセッサ128に入
力されると、可変分周器124の分周比の可変が停止され
る。
【0028】上記本発明の第1の実施例では、AFC回
路109が簡単に構成できるFM変調信号に対してAFC
回路109を常時動作させておき、このAFC回路109で得
られるFM変調信号の周波数情報データにより、VCO
123の局部発振信号の発振周波数を制御し、ディジタル
復調回路122に入力されるディジタル変調信号の中心周
波数の最適入力周波数からのずれを少なくし、その後、
VCO123の周波数を強制的に変化させてディジタル復
調回路の同期引き込みを行なわせる方法であるため、デ
ィジタル復調回路122に入力されるIF信号の周波数を
最適入力周波数を中心とした比較的狭い一定範囲内に収
まるように安定化することが容易にできるとともに、I
F信号の周波数がディジタル復調回路122の同期引き込
み周波数を中心に比較的狭い一定範囲内に収まるのでデ
ィジタル復調回路122の同期引き込み時間とともに選局
時間も短縮される。しかも、C/N検出回路112により得
られたC/N比データに基づきFM変調信号の周波数情
報データを得る方法なので低C/N時においてもFM変
調信号の周波数情報データを精度良く得ることができ、
低C/N時においても同様の効果が得られるものであ
る。
【0029】図2は本発明による第2の実施例のPLL
選局装置である。図2の実施例の説明では図1と同じ機
能を有するものについては同一番号を付して説明する。
周波数変換回路101はFM変調されたFM変調信号をI
F信号に周波数変換する。そして、IF信号はFM復調
回路102に送られて復調される。
【0030】PLL選局回路100はVCO103と可変分周
器104と基準発振器105と位相比較器106とループフィル
タ107とマイクロプロセッサ108とを含む。VCO103は
マイクロプロセッサ108から与えられる制御信号により
発振周波数が変化するもので、マイクロプロセッサ108
に入力される選局信号により発振周波数が大きく変化
し、VCO103の局部発振信号は周波数変換回路101と可
変分周器104に入力される。可変分周器104は局部発振信
号をマイクロプロセッサ108によって設定された分周比
で分周する。可変分周器104の分周出力は位相比較器106
に与えられる。位相比較器106は可変分周器104によって
分周された局部発振信号と基準発振器105の基準周波数
との位相を比較し、位相誤差信号を出力する。位相誤差
信号はループフィルタ107で平滑化され、VCO103の局
部発振信号の発振周波数を制御する制御電圧として与え
られる。
【0031】AFC回路109は周波数変換回路101から出
力されたIF信号の中心周波数を安定化させるために設
けられ、分周器110とIFカウンタ111とPLL選局回路
100とC/N検出回路112とを含む。分周器110はFM変調
されたIF信号を分周するものであり、IFカウンタ11
1は分周器110によって分周されたIF信号の周波数を計
数する。PLL選局回路100内のマイクロプロセッサ108
はC/N検出回路112から送られたC/N比データに基づ
いて、IFカウンタ111から送られた計数値と比較する
基準値を設定するとともにIFカウンタ111から送られ
た計数値をこの基準値と比較し、その比較結果に基づい
てPLL選局回路100内の可変分周器104の分周比を制御
し、VCO103の発振周波数を微調整し、FM変調され
たIF信号の周波数を所定の範囲内で一定に保つ。
【0032】周波数変換回路121はディジタル変調され
たディジタル変調信号をIF信号に周波数変換する。そ
して、IF信号はディジタル復調回路122に送られて復
調され、ヂジタル復調信号が出力される。ディジタル復
調回路122は搬送波を再生するための搬送波再生回路129
を含む。
【0033】PLL選局回路120はVCO123と可変分周
器124と基準発振器125と位相比較器126とループフィル
タ127とマイクロプロセッサ128とを含む。VCO123は
マイクロプロセッサ128から与えられる制御信号により
発振周波数が変化するもので、マイクロプロセッサ128
に入力される選局信号により発振周波数が大きく変化
し、VCO123の局部発振信号は周波数変換回路121と可
変分周器124に入力される。可変分周器124は局部発振信
号をマイクロプロセッサ128によって設定された分周比
で分周する。可変分周器124の分周出力は位相比較器126
に与えられる。位相比較器126は可変分周器124によって
分周された局部発振信号と基準発振器125の基準周波数
との位相を比較し、位相誤差信号を出力する。位相誤差
信号はループフィルタ127で平滑化され、VCO123の局
部発振信号の発振周波数を制御する制御電圧として与え
られる。
【0034】PLL選局回路120内のマイクロプロセッ
サ128はC/N検出回路112から送られたC/N比データに
基づいて、IFカウンタ111から送られた計数値と比較
する基準値を設定するとともにIFカウンタ111から送
られた計数値をこの基準値と比較し、この比較結果に基
づいて可変分周器124の分周比をまず設定する。そし
て、ここで設定された分周比を中心にして、可変分周器
124の分周比を強制的に可変し、VCO123の局部発振信
号の発振周波数をステップ状に変化させる。そして、デ
ィジタル変調されたIF信号の周波数が搬送波再生回路
129内の搬送波同期周波数に近づき、搬送波再生回路129
内で搬送波再生が行なわれ、同期検出信号がディジタル
復調回路122からマイクロプロセッサ128に入力される
と、可変分周器124の分周比の可変が停止される。
【0035】FM変調信号が存在する場合には、C/N
検出回路112で得られたC/N比データとIFカウンタ11
1で得られた周波数情報データに基づいてPLL選局回
路120内の可変分周器124の分周比をまず設定し、その
後、VCO123の発振周波数をステップ状に強制的に可
変して、搬送波同期引き込みを図る。
【0036】FM変調信号が存在しない場合には、ディ
ジタル復調回路122で得られた同期検出信号はマイクロ
プロセッサ108にも同時に送られ、同期検出信号は存在
するがFM変調信号は存在しない場合には、C/N検出
回路112で得られたC/N比データとIFカウンタ111で
得られた周波数情報データの替わりに、ディジタル復調
回路122内で搬送波再生が行なわれているときの可変分
周器124の分周比データをマイクロプロセッサ128からマ
イクロプロセッサ108側に提供し、マイクロプロセッサ1
08側では搬送波再生時の可変分周器124の分周比データ
を常に更新しながら保存し、搬送波再生回路129の搬送
波同期が外れた場合にはマイクロプロセッサ108側に提
供されていた可変分周器124の最新の分周比データに基
づいて、PLL選局回路120ないの可変分周器124の分周
比を制御し、VCO123の発振周波数を微調整し、ディ
ジタル変調されたIF信号の周波数を所定の範囲内で一
定に保つ。
【0037】次に、図2の実施例によるPLL選局装置
の動作について説明する。マイクロプロセッサ108にF
M変調信号の存在する選局情報が入力されるとマイクロ
プロセッサ108により選局情報に対応した分周比が可変
分周器104に設定され、VCO103は選局情報に対応した
局部発振信号を周波数変換回路101に供給する。周波数
変換回路101はFM変調信号をIF信号に変換する。そ
して、IF信号はFM復調回路102に送られて復調され
る。
【0038】マイクロプロセッサ108は、分周器110によ
り分周されたIF信号の分周信号周波数がIFカウンタ
111で一定期間計数されるようにIFカウンタ111を制御
し、IFカウンタ111で計数された計数値を取り込むと
ともにC/N検出回路112で得られたC/N比データを取
り込む。マイクロプロセッサ108は取り込んだこのC/N
比データに基づき、IFカウンタ111で計数された計数
値と比較する基準値を設定するとともに、取り込んだこ
の計数値と設定された基準値とを比較する。そして、そ
の比較結果に応じて、FM変調されたIF信号の周波数
とFM復調回路102に入力されるべきIF信号の最適入
力周波数との周波数誤差分を算出し、この周波数誤差分
に対応して可変分周器104の分周比を微調整し、FM変
調されたIF信号の周波数がFM復調回路102の最適入
力周波数を中心にした一定範囲内に収まるように安定化
される。ここでC/N検出回路112で得られたC/N比デ
ータに基づいて基準値を設定する理由については図3の
説明の所で行なう。
【0039】一方、マイクロプロセッサ128にディジタ
ル変調信号の存在する選局情報が入力されるとマイクロ
プロセッサ128により選局情報に対応した分周比が可変
分周器124に設定され、VCO123は選局情報に対応した
局部発振信号を周波数変換回路121に供給する。周波数
変換回路121はディジタル変調信号をIF信号に変換す
る。
【0040】C/N検出回路112で検出されたC/N比デ
ータとIFカウンタ111で計数された計数値とはマイク
ロプロセッサ128にも送られる。マイクロプロセッサ128
はこのC/N比データに基づいて、IFカウンタ111から
送られた計数値と比較する基準値を新たに設定するとと
もに、IFカウンタ111から送られた計数値をこの基準
値と比較し、その比較結果に基づいてディジタル変調さ
れたIF信号の周波数とディジタル復調回路122の最適
入力周波数との周波数誤差分を算出し、この周波数誤差
分に対応してPLL選局回路120内の可変分周器124の分
周比を制御してVCO123の発振周波数を微調整し、デ
ィジタル変調されたIF信号の周波数を所定の範囲内で
一定に保つとともに、ディジタル復調回路122に入力さ
れるIF信号の周波数が最適入力周波数を中心にした一
定範囲内に収まるように安定化される。
【0041】ここで、AFC回路109で得られたFM変
調信号の周波数情報データに基づいて、ディジタル復調
回路122に入力されるIF信号の周波数が最適入力周波
数を中心とした一定範囲内に収まるように安定化できる
理由は、FM変調信号もディジタル変調信号も、同一か
あるいはほぼ同一傾向の共通の周波数変動を途中の伝搬
路で受けているためであり、FM変調信号の周波数が途
中の伝搬路で受ける周波数変動量と、ディジタル変調信
号の周波数が途中の伝搬路で受ける周波数変動量とは等
しいかあるいはほぼ等しく、FM変調信号の周波数とデ
ィジタル変調信号の周波数との差はチャンネル間周波数
に等しいからである。
【0042】ディジタル復調回路122に入力されるIF
信号の周波数が最適入力周波数を中心にした一定の範囲
内に収まると、マイクロプロセッサ128は設定された分
周比を中心にして可変分周器124の分周比を強制的に可
変し、VCO123の局部発振信号の発振周波数をステッ
プ状に変化させる。そして、IF信号の周波数が搬送波
再生回路129内の搬送波同期周波数に近づき、搬送波再
生回路129内で搬送波再生が行なわれ、同期検出信号が
ディジタル復調回路122からマイクロプロセッサ128に入
力されると、可変分周器124の分周比の可変が停止され
る。
【0043】FM変調信号が存在しない場合には、マイ
クロプロセッサ128にディジタル変調信号の存在する最
初の選局情報が入力されるとマイクロプロセッサ128に
より選局情報に対応した分周比が可変分周器124にまず
設定され、VCO123は選局情報に対応した局部発振信
号を周波数変換回路121に供給する。周波数変換回路121
はディジタル変調信号をIF信号に変換する。マイクロ
プロセッサ128は最初の選局情報に対応して設定される
分周比を中心にして、可変分周器124の分周比を強制的
に可変し、VCO123の局部発振信号の発振周波数をス
テップ状に変化させる。しかも、可変分周器124の分周
比の可変範囲はディジタル変調信号の周波数が途中の伝
搬路で受ける周波数変動量を十分に補えるように設定さ
れる。そして、IF信号の周波数が搬送波再生回路129
内の搬送波同期周波数に近づき、搬送波再生回路129内
で搬送波再生が行なわれ、同期検出信号がディジタル復
調回路122からマイクロプロセッサ128に入力されると、
可変分周器124の分周比の可変が停止される。
【0044】マイクロプロセッサ108側ではディジタル
復調回路122から同期検出信号が出力されている間は可
変分周器124の分周比データの提供をマイクロプロセッ
サ128側から受け、マイクロプロセッサ108側ではAFC
回路109で得られるFM変調されたIF信号の周波数情
報データの替わりに、搬送波再生時の可変分周器124の
分周比データを常に更新しながら保存し、搬送波再生回
路129の搬送波同期が外れた場合にはマイクロプロセッ
サ108側に提供されていた可変分周器124の最新の分周比
データに基づいて、PLL選局回路120内の可変分周器1
24の分周比をまず設定する。次にマイクロプロセッサ12
8は設定されたこの分周比を中心に、可変分周器124の分
周比を強制的に可変し、VCO123の局部発振信号の発
振周波数をステップ状に変化させるが、ディジタル変調
されたIF信号の周波数はすでに所定の範囲内で一定に
保たれているので、可変分周器124の分周比の可変範囲
はすでに安定化されたIF信号の周波数の周波数変動量
を補える程度であれば十分である。そして、IF信号の
周波数が搬送波再生回路129の搬送波同期周波数に近づ
き、再び搬送波再生が行なわれ、同期検出信号がディジ
タル復調回路122からマイクロプロセッサ128に入力され
ると、可変分周器の分周比の可変が停止される。
【0045】上記図2による本発明の実施例では、FM
変調信号が存在する場合には、周波数が簡単に検出でき
るFM変調信号に対してAFC回路109を常時動作させ
ておき、このAFC回路109で得られる周波数情報デー
タにより、ディジタル変調信号用のPLL選局回路120
の周波数ずれを制御し、ディジタル復調回路122に入力
されるディジタル変調信号の最適入力周波数からのずれ
を少なしく、その後、VCO123の周波数を強制的に変
化させてディジタル復調回路122の同期引き込みを行な
わせる方法であるため、ディジタル復調回路122に入力
されるIF信号の周波数を最適入力周波数を中心とした
一定範囲内に収まるように安定化することが容易にでき
るとともに、IF信号の周波数がディジタル復調回路12
2の同期引き込み周波数を中心に比較的狭い一定範囲内
に収まるのでディジタル復調回路122の同期引き込み時
間とともに選局時間も短縮される。しかも、C/N検出
回路112により得られたC/N比データに基づきFM変調
信号の周波数情報データを得る方法なので低C/N時に
おいてもFM変調信号の周波数情報データを精度良く得
ることができ、低C/N時においても同様の効果が得ら
れるものである。
【0046】FM変調信号が存在しない場合には、ディ
ジタル変調信号の存在する最初の選局情報が入力された
直後の同期には時間がかかるが、一旦搬送波再生が確立
されるとディジタル復調回路122の搬送波再生が行なわ
れているときの可変分周器124の分周比データをマイク
ロプロセッサ128からマイクロプロセッサ108側に提供
し、マイクロプロセッサ108側では常に搬送波再生時の
可変分周器124の分周比データを更新しながら保存し、
搬送波再生回路129の同期が外れた場合には、同期時に
マイクロプロセッサ108に保存されている可変分周器124
の最新の分周比データに基づいて、PLL選局回路120
内の可変分周器124の分周比をまず設定する。次にマイ
クロプロセッサ128は設定された分周比を中心に、可変
分周器124の分周比を強制的に可変し、VCO123の局部
発振信号の発振周波数をステップ状に変化させるが、デ
ィジタル変調されたIF信号の周波数はすでに所定の範
囲内で一定に保たれているので、可変分周器124の分周
比を強制的に可変する際の可変範囲はすでに安定化され
たIF信号の周波数の周波数変動量を補える程度であれ
ば十分である。従って、同期引き込み時間とともに選局
時間も短縮される。
【0047】図3は図1および図2の実施例において、
C/N検出回路112によるC/N比データを考慮しない場
合に、周波数変換回路101に入力されるFM変調信号の
中心周波数を一定にしてFM変調信号のC/N比を変化
させた場合の、IF信号の中心周波数の変化を示す図で
ある。図3に示すようにFM変調信号のC/N比が高い
ときにはIF信号の周波数はある周波数に一致して問題
はないが、C/N比が低下すると雑音により分周器110の
分周出力信号の周波数が高くなり、IFカウンタ111に
よる計数値の基準値からの計数誤差が生じる。この計数
誤差はC/N比が低下するとともに大きくなる。このた
め、C/N比データによる基準値の設定変更をしなけれ
ば、FM変調されたIF信号の周波数はFM復調回路10
2の最適入力周波数からずれるようになることが理解さ
れる。従って、図1および図2の実施例において、IF
カウンタ111で計数された計数値と比較する基準値を、
C/N比があるレベル以上では一定で、C/N比があるレ
ベル以下になるとC/N比が低下するほど高く設定する
とよい。
【0048】上記実施例では、C/N検出回路112はFM
復調回路102の出力側に設けられ、FM復調信号からC/
N比を検出しているが、必ずしもFM復調回路102の出
力側に設けられている必要はなく、周波数変換回路101
の入力側や出力側に設けられていてもよく、また、C/
N比検出ができる方法であればC/N比の検出手段は特
定の方法に限定されないことは言うまでもない。
【0049】上記実施例では、FM変調信号はAFC回
路109として平均値AFCが成立するようなFM変調信
号として説明されているが、本発明の選局装置ではキー
ドAFC信号が出力されるようなFM変調信号が入力さ
れ、AFC回路109の出力がキーデAFC信号であるよ
うなFM変調信号でもよいことは言うまでもない。
【0050】また、上記実施例では、基準発振器105の
基準周波数と基準発振器125の基準周波数の関連につい
ては何の説明もしなかったが、両基準周波数は同じ周波
数であってもよく、異なっていてもよく、基準発振器10
5と基準発振器125とが同じものであってもよい。
【0051】また、上記実施例では、マイクロプロセッ
サ108とマイクロプロセッサ128とは別々のものとして説
明していたが、両マイクロプロセッサは一つのマイクロ
プロセッサで構成されていてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば次の効果が
ある。
【0053】(1)FM変調信号が存在する場合には、構
成が簡単なAFC回路を常時動作させておき、このAF
C回路で得られるFM変調信号の周波数情報データによ
り、ディジタル変調信号用選局回路内のVCOの周波数
を制御し、ディジタル復調回路に入力されるIF信号の
中心周波数の最適入力周波数からのずれを少なくする。
その後、VCOの周波数を強制的に変化させてディジタ
ル復調回路の同期引き込みを行なわせる方法であるた
め、ディジタル復調回路に入力されるIF信号の周波数
を最適入力周波数を中心とした比較的狭い一定範囲内に
収まるように安定化することが容易にできるとともに、
ディジタル変調されたIF信号の周波数はディジタル復
調回路の同期引き込み周波数を中心に比較的狭い一定範
囲内に収まるのでディジタル復調回路の同期引き込み時
間とともに選局時間も短縮される。しかも、C/N検出
回路により得られたC/N比データに基づきFM変調信
号の周波数情報データを得る方法なので低C/N時にお
いてもFM変調信号の周波数情報データを精度良く得る
ことができ、低C/N時においても同様の効果が得られ
る。
【0054】(2)FM変調信号が存在しない場合には、
ディジタル変調信号の存在する最初の選局情報が入力さ
れた直後の同期には時間がかかるが、一旦搬送波再生が
確立されると搬送波再生時の可変分周器の分周比データ
を常時更新しながら保存し、搬送波同期が外れた場合に
は同期中の可変分周器の最新の分周比データに基づい
て、マイクロプロセッサは分周比を設定するとともに可
変分周器の分周比を強制的に可変して同期を再確立させ
るものである。従って、ディジタル変調されたIF信号
の周波数は同期が外れたとしてもすでに所定の範囲内で
一定に保たれているので、可変分周器の分周比を強制的
に可変する際の可変範囲はすでに安定化されたIF信号
の周波数の周波数変動量を補える程度であれば十分であ
り、同期引き込みとともに選局時間も短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるPLL選局装置の
構成図
【図2】本発明の第2の実施例によるPLL選局装置の
構成図
【図3】FM変調されたIF信号のC/N比に対するI
FカウンタでIF信号の周波数を計数したときのIF信
号の周波数変化を示す図
【図4】従来のディジタル変調信号のPLL選局回路構
成図
【符号の説明】
100,120 PLL選局回路 101,121 周波数変換回路 102 FM復調回路 103,123 電圧制御発振器 104,124 可変分周器 105,125 基準発振器 106,126 位相比較器 107,127 ループフィルタ 108,128 マイクロプロセッサ 109 AFC回路 112 分周器 113 IFカウンタ 114 C/N検出回路 122 ディジタル復調回路 129 搬送波再生回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FM変調されたFM変調信号を周波数変換
    し、第1の中間周波信号を出力する第1の周波数変換回
    路と、選局情報により発振周波数が変化する第1の電圧
    制御発振器を備え、該第1の電圧制御発振器の局部発振
    信号を前記第1の周波数変換回路に供給する第1のPL
    L選局手段と、前記FM変調信号のC/N比を検出する
    C/N検出手段と、前記第1の中間周波信号の周波数を
    計数する計数手段と、前記計数手段の計数値出力データ
    とを比較する基準値データを前記C/N検出手段で得ら
    れたC/N比データに基づいて設定し、前記計数手段の
    計数値出力データを基準値データと比較した比較出力デ
    ータが予め定める範囲内に収まるように、前記第1の電
    圧制御発振器の局部発振信号の発振周波数を微調整する
    第1の周波数制御手段とを備えたFM変調信号用選局回
    路と、ディジタル変調されたディジタル変調信号を周波
    数変換し、第2の中間周波信号を出力する第2の周波数
    変換回路と、選局情報により発振周波数が変化する第2
    の電圧制御発振器を備え、該第2の電圧制御発振器の局
    部発振信号を前記第2の周波数変換回路に供給する第2
    のPLL選局手段と、前記計数手段の計数値出力データ
    とを比較する基準値データを前記C/N検出手段で得ら
    れたC/N比データに基づいて設定し、前記計数手段の
    計数値出力データを基準値データと比較した比較出力デ
    ータが予め定める範囲内に収まるように、前記第2の電
    圧制御発振器の局部発振信号の発振周波数を微調整し
    て、前記第2の中間周波信号の周波数が所定の周波数範
    囲に収まるようにする第2の周波数制御手段とを備えた
    ディジタル変調信号用選局回路とで構成されたことを特
    徴とするPLL選局装置。
  2. 【請求項2】FM変調されたFM変調信号を周波数変換
    し、第1の中間周波信号を出力する第1の周波数変換回
    路と、選局情報により発振周波数が変化する第1の電圧
    制御発振器を備え、該第1の電圧制御発振器の局部発振
    信号を前記第1の周波数変換回路に供給する第1のPL
    L選局手段と、前記FM変調信号のC/N比を検出する
    C/N検出手段と、前記第1の中間周波信号の周波数を
    計数する計数手段と、前記計数手段の計数値出力データ
    とを比較する基準値データを前記C/N検出手段で得ら
    れたC/N比データに基づいて設定し、前記計数手段の
    計数値出力データを基準値データと比較した比較出力デ
    ータが予め定める範囲内に収まるように、前記第1の電
    圧制御発振器の局部発振信号の発振周波数を微調整する
    第1の周波数制御手段とを備えたFM変調信号用選局回
    路と、ディジタル変調されたディジタル変調信号を周波
    数変換し、第2の中間周波信号を出力する第2の周波数
    変換回路と、前記第2の中間周波信号の搬送波を再生
    し、該搬送波の同期検出信号を出力する搬送波再生回路
    と、選局情報により発振周波数が変化する第2の電圧制
    御発振器を備え、該第2の電圧制御発振器の局部発振信
    号を前記第2の周波数変換回路に供給する第2のPLL
    選局手段と、前記FM変調信号が前記第1の周波数変換
    回路に入力されているときは、前記計数手段の計数値出
    力データとを比較する基準値データを前記C/N検出手
    段で得られたC/N比データに基づいて設定し、前記計
    数手段の計数値出力データを基準値データと比較した比
    較出力データが予め定める範囲内に収まるように、前記
    第2の電圧制御発振器の局部発振信号の発振周波数を微
    調整して、前記第2の中間周波信号の周波数が所定の周
    波数範囲に収まるようにし、前記FM変調信号が前記第
    1の周波数変換回路に入力されていないときは、前記同
    期検出信号が出力されているときの前記第2の電圧制御
    発振器の局部発振信号を前記第2の周波数変換回路に供
    給する第2の周波数制御手段とを備えたディジタル変調
    信号用選局回路とで構成されたことを特徴とするPLL
    選局装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0670416A1 (en) * 1994-02-07 1995-09-06 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha V-type two-cycle internal combustion engine
JP2006319927A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kyocera Corp Afc回路

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