JPH0615200U - 衝突警報装置 - Google Patents

衝突警報装置

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JPH0615200U
JPH0615200U JP5746992U JP5746992U JPH0615200U JP H0615200 U JPH0615200 U JP H0615200U JP 5746992 U JP5746992 U JP 5746992U JP 5746992 U JP5746992 U JP 5746992U JP H0615200 U JPH0615200 U JP H0615200U
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JP5746992U
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快之 阿部
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株式会社カンセイ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全車間距離を判断するための条件に荷重要
素を組み込むことにより精度および安全性を向上させた
衝突警報装置を得る。 【構成】 衝突の危険となる車間距離Dを (ただし、Va:自車の車速、Td:空走時間、Tx:
判断時間、Vf:先行車の車速、α:自車の減速の度
合)より算出し、かつ数値αを前記自車の荷重の関数と
したことを構成上の特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、衝突警報装置に関し、さらに詳しくは、精度および安全性を向上 させた衝突警報装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の衝突警報装置としては、例えば図9に示すようなものがある。図におい て、51は距離検出部、52は車両走行状態検知部、53は信号処理部、54は 警報報知部である。
【0003】 距離検出部51には、駆動信号発生回路51aが設けられている。この駆動信 号発生回路51aは、レーザダイオード発光制御信号(a)を出力する。
【0004】 レーザダイオード発光制御信号(a)は、閾値発生回路51bおよびレーザダ イオード切換ドライバ回路51c、さらにカウンタ51dに供給される。閾値発 生回路51bは、供給されたレーザダイオード発光制御信号(a)を基に、閾値 信号(f)を出力する。レーザダイオード切換ドライバ回路51cは、供給され るレーザダイオード発光制御信号(a)を基に、それぞれ位相の異なったレーザ ダイオード駆動信号(b),(c),(d)を出力する。
【0005】 レーザダイオード切換ドライバ回路51cの出力端子は3系統設けられており 、それぞれの出力端子には前記それぞれのレーザダイオード駆動信号(b),( c),(d)が出力される。レーザダイオードアレイ51eは、左方向照射用レ ーザダイオードLD−Lおよび正面照射用レーザダイオードLD−C、右方向照 射用レーザダイオードLD−Rにより構成されている。
【0006】 投光レンズ51fは、前記左方向照射用レーザダイオードLD−Lおよび正面 照射用レーザダイオードLD−C、右方向照射用レーザダイオードLD−Rから それぞれ照射されるレーザビームをそれぞれの方向に照射する。
【0007】 受光レンズ51gは、反射されて戻ってきたレーザビームを集光する。受光レ ンズ51gにより集光されたレーザビームは、レーザビーム受光素子51hによ り検出され電気信号に変換され出力される。
【0008】 増幅器51iは、前記レーザビーム受光素子51hから出力される電気信号を 増幅し、反射信号(e)を出力する。
【0009】 コンパレータ51jは、前記閾値発生回路51bの出力する閾値信号(f)と 前記増幅器51iの出力する反射信号(e)を比較し、障害物からの反射信号( g)のみを検出し出力する。
【0010】 カウンタ51dは、前記レーザダイオード発光制御信号(a)の立上がりのタ イミングで基準パルス発生回路51kの出力する所定周波数のパルス信号のカウ ントを開始し、前記障害物からの反射信号(g)の立上がりのタイミングでカウ ントを停止する。
【0011】 次いで、光速度とカウントアップした際の計数値から割出されるカウントアッ プするまでの時間を基に障害物までの距離情報を演算し出力する。
【0012】 車両走行状態検知部52には、車速センサ52aが設けられている。この車速 センサ52aは、タコメータにより構成されており、自車の車速Vaを検出し出 力する。
【0013】 信号処理部53は、演算回路53aおよび運転者により設定される距離設定ス イッチ53bにより構成されている。演算回路53aはマイクロコンピュータに より構成されている。距離設定スイッチ53bは、大きな車間距離の状態で警報 が発せられるモード(遠モード)と、一般的な車間距離の状態で警報が発せられ るモード(中モード)と、車間距離が小さい状態で警報が発せられるモード(近 モード)の内からいずれかの距離設定モードを運転者が選定するためのスイッチ である。
【0014】 演算回路53aは、前記駆動信号発生回路51aに距離検出指令信号を出力す る一方、前記カウンタ回路51dの出力する距離情報および前記車速センサ52 aの出力する自車の速度Va、さらには距離設定スイッチ53bにより入力され た距離設定モード情報を取り込む。
【0015】 演算回路53aは、前記カウンタ51dの出力する距離情報および前記車速セ ンサ52aの出力する自車の速度Va、さらには距離設定スイッチ53bの出力 する距離設定モード情報等を基に衝突の可能性を判断する。演算回路53aは衝 突の可能性があると判断したときには警報信号を出力する。
【0016】 警報報知部54は、演算回路53aの出力する警報信号を基に警報音を発生す る警報器54aおよび障害物と自車との距離情報を基に障害物と自車との距離を 表示する表示器54bとから構成されている。
【0017】 図10は、距離検出部51と車両走行状態検知部52と信号処理部53と警報 報知部54によりなる従来の衝突警報装置の機能ブロック図である。
【0018】 次に動作について説明する。距離検出部51は、AM,FM等に変調されたレ ーザビームを自車の前方に存在する先行車などの物標に送り、反射され戻ってき たレーザビームを受信する。そして、レーザビームを発信した時点と反射され戻 ってきたレーザビームを受信した時点との時間上の差異から物標としての先行車 までの距離を検出し、距離データRを信号処理部53に出力する。
【0019】 信号処理部53は、この距離データRと、車速センサ52aから出力される自 車の速度Vaとから、前記の物標に対する自車の衝突の危険を判定し、危険と判 定した場合には警報報知部54に警報信号Sを出力する。警報報知部54は、こ の警報信号Sに基づいて運転者の注意を喚起するのに充分な音量の警報音を発生 する。
【0020】 次に、信号処理部53の上述した危険判定の警報発生論理を図11のフローチ ャートに基づいて説明する。まず、ステップST201で距離検出部51および 車両走行状態検知部52から物標との距離R[m]および自車の車速Va[m/ sec]に関する情報を、所定の周期毎にサンプリングして取り込む。そして、 ステップST202でその距離Rを時間微分し、自車と物標との相対速度(d/ dt)R(m/sec)を、精度のよい最小二乗法などの演算手法を用いて算出 する。なお、この相対速度(d/dt)Rが負の値を示す場合には距離が減少し 、物標に接近していることを示す。
【0021】 次いで、ステップST203で相対速度(d/dt)Rと自車の車速Vaを比 較し、−(d/dt)R≒Vaの場合、すなわち物標が路上停止物の場合には、 ステップST204に進み、次式の運動法則により衝突の危険性を判断する。
【0022】
【数2】
【0023】 ここで、(2)式が成立する場合には、物標に対して衝突する危険性が発生し ており、ステップST205に進んで警報信号Sを発生し、危険回避のための警 報を発生する。
【0024】 一方、ステップST203で−(d/dt)R≒Vaでないと判定された場合 には、物標が前方路上を走行中の先行車であり、ステップST206に進んで、 次式の運動の法則により衝突の危険性を判断する。
【0025】
【数3】
【0026】 上記(3)式は先行車が障害物を発見して減速度αで制動した場合に、自車が 先行車に追突しないで停止できるための車間距離Rの必要条件を示しており、( 3)式が成立する場合には先行車に自車が衝突する危険が発生しているとになる 。従って、この場合にもステップST205に進んで、信号処理部53は警報信 号Sを発生させ、ステップST201に戻る。
【0027】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の衝突警報装置にあっては、荷重にかかわらず 減速度αが一定となっていたため、荷重が大幅に増加しても安全車間距離の判断 基準は同じままであり追突の危険性があるという問題点があった。
【0028】 この考案は上記のような課題を解決するためになされたもので、安全車間距離 を判断するために用いる減速の度合αに荷重要素を考慮した減速の度合αを用い ることで上記問題点を解決することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る衝突警報装置は、車間距離情報を入力し、該車間距離情報に基 づいて先行車に対する自車の衝突の危険性を判定し、衝突の危険が生じていると 判断した場合に警報信号を発する情報処理回路を備えてなる衝突警報装置におい て、前記情報処理回路は前記衝突の危険となる車間距離Dを
【数1】 より算出すると共に、上記数値αは上記自車の荷重の関数であるようにしたこと を構成上の特徴とする。
【0030】
【作用】
この考案における衝突警報装置は、自車が先行車に衝突する危険性を判断する 際に自車の荷重の関数である減速の度合αを用いて判断するようにしたので、上 記荷重が変化したときにそれに伴って上記減速の度合αが変化し、衝突の危険と なる車間距離が変わってくることになっても、このような状況に正確に対応でき 、精度および安全性を向上させた衝突警報装置が得られる。
【0031】
【実施例】
以下、この考案の第1実施例を図について説明する。図1は、この第1実施例 の衝突警報装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は距離検出部 、2は車両走行状態検知部、3は信号処理部、4は警報報知部、5は検知した物 体が移動体かあるいは停止しているものなのかを示すランプである。
【0032】 距離検出部1には、駆動信号発生回路1aが設けられている。この駆動信号発 生回路1aは、レーザダイオード発光制御信号(a)を出力する。
【0033】 レーザダイオード発光制御信号(a)は、閾値発生回路1bおよびレーザダイ オード切換ドライバ回路1c、さらにカウンタ1dに供給される。
【0034】 閾値発生回路1bは、供給されたレーザダイオード発光制御信号(a)を基に 閾値信号(f)を出力する。
【0035】 レーザダイオード切換ドライバ回路1cは、供給されるレーザダイオード発光 制御信号(a)を基に、それぞれ位相の異なったレーザダイオード駆動信号(b ),(c),(d)を出力する。
【0036】 レーザダイオード切換ドライバ回路1cの出力端子は3系統設けられており、 それぞれの出力端子には前記それぞれのレーザダイオード駆動信号が出力される 。レーザダイオードアレイ1eは、左方向照射用レーザダイオードLD−Lおよ び正面照射用レーザダイオードLD−C、右方向照射用レーザダイオードLD− Rにより構成されている。
【0037】 投光レンズ1fは、前記左方向照射用レーザダイオードLD−Lおよび正面照 射用レーザダイオードLD−C、右方向照射用レーザダイオードLD−Rからそ れぞれ照射されるレーザビームをそれぞれの方向に照射する。
【0038】 受光レンズ1gは、反射されて戻ってきたレーザビームを集光する。受光レン ズ1gにより集光されたレーザビームは、レーザビーム受光素子1hにより検出 され電気信号に変換され出力される。
【0039】 増幅回路1iは、前記レーザビーム受光素子1hから出力される電気信号を増 幅し、反射信号(e)を出力する。
【0040】 コンパレータ1jは、前記閾値発生回路1bの出力する閾値信号(f)と前記 増幅回路1iの出力する反射信号(e)を比較し、障害物からの反射信号(g) のみを検出し出力する。
【0041】 カウンタ1kは、前記レーザダイオード発光制御信号(a)の立上がりのタイ ミングで基準パルス発生回路1mの出力する所定周波数のパルス信号のパルス数 のカウントを開始し、前記障害物からの反射信号(g)の立上がりのタイミング でカウントを停止する。次いで、光速度とカウントアップした際の計数値から割 出されるカウントアップするまでの時間を基に障害物までの距離データを演算し 出力する。
【0042】 車両走行状態検知部2には、車速センサ2aと車高センサ2bが設けられてい る。車速センサ2aは、タコメータにより構成されており、自車の速度Vaを検 出し出力する。車高センサ2bは、積載された荷物の重量により変移する自車の 荷台の高さを検出するためのセンサである。
【0043】 信号処理部3は、演算回路3aと運転者により設定される距離設定スイッチ3 bと判断時間(Tx)設定スイッチ3cを備えている。演算回路3aはマイクロ コンピュータにより構成されている。距離設定スイッチ3bは、大きな車間距離 の状態で警報が発せられるモード(遠モード)と、一般的な車間距離の状態で警 報が発せられるモード(中モード)と、車間距離が小さい状態で警報が発せられ るモード(近モード)の内からいずれかの距離設定モードを運転者が選定するた めのスイッチである。判断時間設定スイッチ3cは、運転者の判断時間を設定す るスイッチである。
【0044】 演算回路3aは、前記駆動信号発生回路1aに距離検出指令信号を出力する一 方、前記カウンタ回路1kの出力する距離データおよび前記車速センサ2aの出 力する自車の速度Va、さらに距離設定スイッチ3bの出力する距離設定モード 情報を取り込む。
【0045】 演算回路3aは、前記カウンタ1kの出力する距離データおよび前記車速セン サ2aの出力する自車の速度Va、さらには距離設定スイッチ3bの出力する距 離設定モード情報等を基に演算を行い衝突の可能性を判断し、衝突の可能性があ ると判断したときには警報報知部4に警報信号を出力する。
【0046】 警報報知部4は、障害物と自車との距離データを基に前方の障害物と自車との 距離を表示する距離表示器4aおよび演算回路3aの出力する警報信号を基に警 報音を発生する警報器4bとから構成されている。
【0047】 図2は、演算回路3aと、その演算回路3aに接続される距離検出部1や車速 センサ2aや車高センサ2bの各センサと距離設定スイッチ3bや判断時間設定 スイッチ3cのスイッチと警報報知部4や検知した物体が移動体かあるいは停止 しているものなのかを示すランプ5により構成される衝突警報装置を示す機能ブ ロック図である。
【0048】 図3は、自車と先行車との関係を示す説明図であり、9は自車、10は先行車 である。
【0049】 次に動作について説明する。距離検出部1は、AM,FM等に変調されたレー ザビームを自車の前方に存在する先行車などの物標に送り、反射され戻ってきた レーザビームを受信する。そして、レーザビームを発信した時点と反射され戻っ てきたレーザビームを受信した時点との時間上の差異から物標としての先行車ま での距離を検出し、距離データRを信号処理部3に出力する。
【0050】 信号処理部3は、この距離データRと、車速センサ2aから出力される自車の 速度Vaとから、前記の物標に対する自車の衝突の危険を判定し、危険と判定し た場合には警報報知部4に警報信号Sを出力する。警報報知部4はこの警報信号 Sに基づいて、運転者の注意を喚起するのに充分な音量の警報音を発生する。
【0051】 次に動作について説明する。まず、安全車間距離Dsの計算方法から説明する 。図3に示すように、先行車10がVf(m/s)の速さで走行し、自車9がV a(m/s)の速度で走行しているものとする。このとき先行車10がブレーキ をかけ、次に自車9がブレーキをかけて双方とも停止したときに、自車9が先行 車10に追突しないためには、
【0052】
【数4】
【0053】 以上の車間距離があればよいことになる。これが安全車間距離Drである。先 行車10が停止しているときにはVfがゼロになるので、このときの安全車間距 離Drは、
【0054】
【数5】
【0055】 となる。 つまり、車間距離Dが、
【0056】
【数6】
【0057】 となるとき、信号処理部3から警報信号Sを出力して警報報知部4から警報を発 する。なお、先行車10の車速Vfについては、所定時間、例えば100mse cの間の距離データの平均値を最大16個使い、そのデータより自車9の速度V aとの相対速度を求め先行車10の車速Vfを算出する。
【0058】 次に演算回路3aの動作について図4に示すフローチャートに基づいて説明す る。まず、ステップST1において演算回路3aに設けられたマイクロコンピュ ータのレジスタのゼロリセットや入出力ポートの設定等の初期設定を行う。次に 、ステップST2で演算回路3aは、自車の速度Vaを示す車速センサ2aから 出力される車速パルス信号を単位時間毎に計測し、その個数から車速を平均計算 し自車速度値を得る。さらにステップST3に進み自車の積載重量である荷重計 算と減速度αの演算が行われる。
【0059】 この荷重計算は、次のようにして行われる。すなわち、車高センサ2bの検出 する車高は、積載荷重に比例して低くなるのでこの変位量ΔHを車高センサ2b により検出する。図5は積載荷重Wと車高センサ2bにより検出した変位量ΔH との関係を示す特性図である。
【0060】 この積載荷重Wと変位量ΔHとの関係は、予め当該車両について実験的に求め ることができるので、実験的の求めたデータから変位量ΔHから積載荷重Wを求 めるための関係式W=g(ΔH)を規定しておき、車高センサ2bにより検出し たΔHを代入して演算することにより積載荷重Wを求める。
【0062】 あるいはまた、変位量ΔHデータに対応する積載荷重データをデータテーブル DT1として演算回路3aのマイクロコンピュータのROMに格納しておき、車 高センサ2bにより検出した変位量ΔHデータを基に前記データテーブルDT1 を参照して積載荷重データを読み出し、積載荷重Wを求めるようにしてもよい。
【0063】 また減速度αの演算は次のようにして行われる。すなわち減速度αは、積載荷 重の大きさと車速に応じて異なった値となるものであるから、減速度αを積載荷 重Wの関数として扱い、積載荷重Wの大きさとそのときの車速とに応じた減速度 αを演算して求める。
【0064】 この減速度αと積載荷重Wとの関係は、図6に示すように車速をパラメータと して予め実験的に求めることができるので、実験的に求めたデータからそれぞれ の車速に応じて減速度αを求めるための関係式α=f1 (W),α=f2 (W) ,・・・α=fn (W)を複数規定しておき、車速センサ2aで検出した自車の 速度Vaを基に前記複数の関係式からその自車の速度Vaに応じた関係式α=f (W)を選択し、選択した関係式α=f(W)に前記関係式W=g(ΔH)から 演算して求めた積載荷重W、あるいは前記データテーブルDT1から求めた積載 荷重Wを代入して、減速度αを演算して求める。
【0065】 あるいはまた、積載荷重データに対応する減速度データ(α)が記憶されたデ ータテーブルをそれぞれの自車の速度Va毎に複数、演算回路3aのマイクロコ ンピュータのROMに格納しておき、車速センサ2aにより検出した自車の速度 Vaに応じたデータテーブルを選択し、さらに前記積載荷重データにより前記選 択したデータテーブルを参照して減速度αを読み出すようにしてもよい。
【0066】 次に、ステップST4に進み、距離検出部1のカウンタ1kから出力される自 車と先行車との距離データ(車間距離)を取り込み、前回取り込んだ距離データ に加算する。ステップST5では、10msec経過したか否かが判断され、1 0msec経過していないときにはステップST7からステップST3に戻り、 自車速度の計算や荷重計算、減速度αの計算、さらに自車と先行車との距離デー タの取り込みと距離データの加算が行われる。10msecの時間が経過するあ いだ前記一連の処理が繰り返される。
【0067】 10msecの時間が経過すると、ステップST6に進み信号処理部3の判断 時間設定スイッチ3cにより設定された判断時間Txを取り込む。ステップST 7では、車間距離データの加算が100msec経過するまで行われ、100m sec経過するとステップST8に進む。
【0068】 ステップST8では、ステップST4で加算された距離データの平均を求める 。この距離データの平均値を基に先行車10との相対速度を計算し、車速センサ 2aで検出された自車の速度Vaの相対速度を加算または減算することにより先 行車10の速度を算出する。
【0069】 次にステップST9に進み、自車の速度Vaと先行車10の速度と空走時間T dと判断時間Txと、ステップST3において求めた減速度αの値から式(3) により警報ロジックの計算を行い、前述した安全車間距離Drまたは安全距離D sの算出を行う。
【0070】 ステップST10に進むと、車間距離DがD<DrまたはD<Dsのとき警報 信号Sが生成され、警報報知部4aから警報が発せられる。また、先行車、前方 停止物、レーダ異常を検出したときにはランプ5を点灯する。
【0071】 次にステップST11では、演算回路3aで計算した自車の速度Vaや車間距 離Dや安全距離Dsのデータを図示していないD/Aコンバータに出力し、同時 に距離表示器4aに出力して自車の速度Vaや車間距離Dや安全距離Dsの表示 を行う。
【0072】 次に、この考案の第2実施例について説明する。この第2実施例の衝突警報装 置の構成は、図1と図2に示す第1実施例の衝突警報装置の構成と同一であるの で図示を省略し、図1と図2を参照するものとする。
【0073】 次にこの第2実施例の衝突警報装置における衝突の危険判定のための警報発生 論理について図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0074】 まず、ステップST111では、所定の周期毎に距離検出部1のカウンタ1k から出力される自車と先行車との距離データR、車速センサ2aから出力される 自車の速度Vaを取り込む。次にステップST112に進むと、取り込んだ距離 データRを微分して先行車と自車との相対速度(d/dt)Rを最小二乗法など の演算手法を用いて算出する。
【0075】 なお、(d/dt)R<0の場合には車間距離が減少して先行車に接近してい ることを示す。さらにステップST113に進むと、相対速度(d/dt)Rと 自車の速度Vaを比較し、−(d/dt)R≒Vaの場合、すなわち前方にある 物体が先行車ではなく路上停止物の場合にはステップST114に進み、下記に 示す式により衝突の危険性を判定する。
【0076】
【数7】
【0077】 この場合、減速度αは、第1実施例で説明したように減速度αを積載荷重Wの 関数として扱い、積載荷重の大きさとそのときの車速に応じた減速度αを演算し 、あるいはデータテーブルから求める。
【0078】 (7)式が成立する場合には前方にある物体に対して衝突する危険が発生して いるので、ステップST115に進んで警報信号Sを発生して警報報知部4から 警報を発する。
【0079】 ステップST113において−(d/dt)R≒Vaでない場合には、前方の 物体は前方の路上を走行する先行車であり、ステップST16に進んで自車の速 度Vaから安全車間距離を算出し、現在の車間距離Rと比較する。このとき下記 の式を満足する場合にはステップST115に進み警報を発する。
【0080】 Va・Td≧R ・・・・(8)
【0081】 この(6)式には相対速度(d/dt)Rを表す項が含まれていないので、自 車速度のみにより安全な車間距離であるか否かが判断される。
【0082】 この実施例のように、自車と先行車との安全な車間距離の算出に自車の速度V aのみを使用し、実際に走行中の車間距離と比較して警報を発するようにすると 、同一の速度で自車が走行中であれば、先行車の動きにかかわらず、式(8)に より定められるように一定車間距離以内になった場合に警報が発生するので、運 転者に違和感を与えることがない。
【0083】 図8は、自車の速度と先行車に対する警報発生距離との関係を示す特性図であ り、特性線Bはこの実施例の衝突警報装置の特性を示すのに対しA1〜A4は従 来の衝突警報装置の特性を示している。図から明らかなように、この考案の第2 実施例の衝突警報装置によれば、相対速度(d/dt)Rに左右されることがな くなる。
【0084】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、その構成を自車の荷重の関数である減速の 度合αを用いて自車が先行車に衝突する危険性を判断するようにしたので、上記 荷重が変化したときにそれに伴って上記減速の度合αが変化し、衝突の危険とな る車間距離が変わってくるようなことになっても、このような状況に正確に対応 でき、精度および安全性を向上させた衝突警報装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例による衝突警報装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】この考案の第1実施例による衝突警報装置の機
能ブロック図である。
【図3】この考案の第1実施例における自車と先行車と
の関係を示す説明図である。
【図4】演算回路の動作を示すフローチャートである。
【図5】積載荷重Wと車高センサにより検出した変位量
ΔHとの関係を示す特性図である。
【図6】積載荷重Wと減速度αとの関係を示す特性図で
ある。
【図7】この考案の第2実施例の衝突警報装置における
衝突の危険判定のための警報発生論理を示すフローチャ
ートである。
【図8】自車の速度と先行車に対する警報発生距離との
関係を示す特性図である。
【図9】従来の衝突警報装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図10】従来の衝突警報装置の機能ブロック図であ
る。
【図11】従来の危険判定の警報発生論理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
2b 車高センサ 3a 演算回路 9 自車 10 先行車

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車間距離情報を入力し、該車間距離情報
    に基づいて先行車に対する自車の衝突の危険性を判定
    し、衝突の危険が生じていると判断した場合に警報信号
    を発する情報処理回路を備えてなる衝突警報装置におい
    て、前記情報処理回路は前記衝突の危険となる車間距離
    Dを 【数1】 より算出する衝突警報装置であって、かつ数値αは前記
    自車の荷重の関数であることを特徴とする衝突警報装
    置。
JP5746992U 1992-07-24 1992-07-24 衝突警報装置 Pending JPH0615200U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5746992U JPH0615200U (ja) 1992-07-24 1992-07-24 衝突警報装置

Applications Claiming Priority (1)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9902397B2 (en) 2014-07-30 2018-02-27 Komatsu Ltd. Transporter vehicle and transporter vehicle control method

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