JP3214250B2 - 車両用レーダ装置 - Google Patents

車両用レーダ装置

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JP3214250B2
JP3214250B2 JP21884394A JP21884394A JP3214250B2 JP 3214250 B2 JP3214250 B2 JP 3214250B2 JP 21884394 A JP21884394 A JP 21884394A JP 21884394 A JP21884394 A JP 21884394A JP 3214250 B2 JP3214250 B2 JP 3214250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、先行車の存在とその
先行車までの距離とを自動的に検出する車両用レーダ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ある車両から前方にパルス状の
信号を放射し、その信号が前方の物標に反射して返って
くる方向からの信号を受信処理して先行車までの距離を
自動的に検出する車両用レーダ装置として、図1に示す
構成のものが提案されている。この提案されている車両
用レーダ装置は、電磁波、光、レーザ光などのパルス状
の信号を周期的に外部へ送出するパルス信号送出回路1
と、このパルス信号送出回路1が送出する信号が前方の
物標に反射して返って来る方向からの信号を連続的に受
信してその信号強度に応じて2値化する反射信号受信回
路2とをレーダヘッド3に備えている。また、レーダヘ
ッド3の反射信号受信回路2からの2値化信号を、パル
ス信号送出回路1の信号送出タイミング後の複数の時間
を異ならせたサンプリング点毎にサンプリングするサン
プリング回路4と、このサンプリング回路4がサンプリ
ングする各サンプリング点毎のサンプリング値を所定回
数だけ加算する加算回路5と、この加算回路5が得た各
サンプリング点毎の加算値を所定の閾値と比較し、閾値
を超える加算値を示すサンプリング点を見い出すことに
よってそのサンプリング点に対応する前方位置に先行車
両が存在すると判定し、その距離情報を出力する演算回
路6と、この演算回路6における反射信号のピーク点の
検出処理を行うピーク検出回路7と、演算回路6が算定
した距離情報を表示する表示装置8と、これらの各回路
の動作を制御する制御回路9を備えている。
【0003】そしてレーダヘッド3のパルス信号送出回
路1は、制御回路9から出力されるトリガ信号に応じて
駆動する近距離レンジ用の第1の駆動回路1a−1と遠
距離レンジ用の第2の駆動回路1a−2と、これらの駆
動回路1a−1,1a−2の駆動に応じて発光する近距
離レンジ用のLED発光素子1b−1と遠距離レンジ用
のレーザダイオード発光素子1b−2、これらの発光素
子1b−1,1b−2それぞれの発光を所定の照射範囲
に向けて集光するレンズ1c−1,1c−2から構成さ
れている。そして、これらの近距離レンジ用の第1の駆
動回路1a−1と遠距離レンジ用の第2の駆動回路1a
−2が共に駆動され、発光素子1b−1,1b−2が共
に発光するとき、図2に示すように当該レーダ装置10
が搭載されている自動車が走行している走行レーン11
に対してその近距離用送出信号12の到達レンジ12と
遠距離用送出信号13の到達レンジをカバーするよう設
定にしてある。
【0004】また、反射信号受信回路2は、外部からの
入射光(この中に前方の物標から反射して来るする反射
パルス信号が含まれる)を内部(すなわちフォトダイオ
ード等の受光面)へ向けて焦点を結びつつ集光するレン
ズ2a、レンズ2aを透過して集光される光を電気信号
に変換するフォトダイオードのような受光素子2b、受
光素子2bが出力する電気信号を適宜増幅するリミッタ
アンプ2cおよびこのリミッタアンプ2cの出力を正負
に対応して2値化し、ロジックレベル(例えば5Vと0
V)に変換して2値化信号にして出力するゼロクロスコ
ンパレータ2dから構成されている。
【0005】このような車両用レーダ装置では、図3
(1)に示すようにパルス信号送出回路1によってパル
ス状の信号を一定周期で所定回数だけ外部へ出力する。
そして反射信号受信回路2が同図(2)に示すように送
出信号が物標に反射して来る方向からの信号(この信号
には反射パルス信号Rfのみならず、その方向から入っ
てくる他の雑音も多く含まれている)を連続的に受信
し、一定の信号レベルを超えるか超えないかによって2
値化した信号に変換して連続的に出力する。そしてサン
プリング回路4が、同図(3)に示すようにパルス信号
送出回路1の送出タイミング後の複数の時間を異ならせ
た周期Δt(例えば、66.7ns)のサンプリングパ
ルス点毎に2値化信号をサンプリングして0又は1のサ
ンプリング値を得て加算回路5に与え、同図(4)に示
すように加算回路5でサンプリング点毎に加算してい
く。この加算回路5の各サンプリング点毎の加算回数は
パルス信号送出回路1により一定の周期、例えば4μs
で繰り返し送出されるパルス状の信号の所定の送出回数
m分(通常、8000回程度)であり、その所定回数m
分のサンプリング加算処理が終了するとサンプリング点
毎の加算値を演算回路6に出力する。
【0006】そこで、演算回路6は図4のフローチャー
トに示すようにサンプリング点毎の加算値を正規化処理
し(ステップS1,S2)、あらかじめ設定されている
所定の閾値と比較し、その大小に基づいて外部の物標か
らの反射信号が存在するサンプリング点があるか否かを
判定する(ステップS3)。
【0007】ここで、外部の物標が存在せず、受信回路
2が雑音のみを受信する場合、雑音の信号は信号レベル
が正負両側に均等に現れるために2値化信号として0が
現れる確率、また1が現れる確率が一定である。したが
って、あるサンプリング点での雑音のみを所定回数m回
分加算した加算値aはほぼ一定の値m/2を示すことに
なる。一方、パルス状の送出信号が外部の物標に反射し
てくる反射信号は正負いずれかの方向に偏っているの
で、その反射信号を受信して2値化した結果、0となる
確率、また1となる確率も受信信号の波形によって一定
ではない。したがって、あるサンプリング点の2値化信
号に物標に反射してくる信号が存在していれば、そのサ
ンプリング点の加算値は上記のバックグランド雑音に対
するものと異なり、m/2〜mの間の値を示すことにな
る。そして、これを加算回数mで除して正規化処理した
値は、0.5〜1の間の値となる。
【0008】そこで、各サンプリング点毎に雑音レベル
と反射パルスRfの検出レベルとを識別できるような閾
値TH(例えば、正規化値として0.51程度)を設定
しておき、演算回路6によってその閾値THを超える正
規化加算値を示すサンプリング点を見いだす場合にその
サンプリング点に対応する前方の位置Tdに物標が存在
すると判定させる。
【0009】ここで、物標からの反射信号が存在すると
判定する時にはさらに、ピーク検出回路7によってピー
ク検出を行い(ステップS4)、パルス信号送出回路1
によるパルス信号送出後、ピーク点までの時間T内に送
出信号が伝播する距離を算出し、前方の反射物標までの
距離を算定し(ステップS5)、その結果を表示装置8
に表示することによって運転者に知らせる(ステップS
6)。
【0010】なお、このピーク検出処理は、図3(5)
に示すように、サンプリング加算値の最大値とその次に
大きい値を示すサンプリング点それぞれを見出し、それ
らのピーク点とその前後のサンプリング点の加算値それ
ぞれとを直線で結び、両直線の交点を求め、その交点の
時間的な位置Tを割り出し、距離に換算するのである。
ここで、受光信号のピークが急峻で、1カ所にしか閾値
を超えるサンプリング点がなければそのサンプリング点
をピークの時間的な位置データとして出力する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
提案されている従来の車両用レーダ装置では、遠距離用
送出信号13と近距離用送出信号12が共にその信号波
の出力方向がほぼ水平に設定されており、しかも近距離
用送出信号12は遠距離用送出信号13と比較して、近
距離前方の割込車に対応すべく照射範囲を広くとってい
るために、図5に示すように近距離用送出信号12の到
達レンジの上下方向の広がりが大きく、当該レーダ装置
10を車両の低い位置(通常、地上から30cm程度の
高さ位置)に設置するとその近距離用送出信号12が走
行レーン11の路面に反射し、その反射信号が常に反射
信号受信回路2で受信され、本来の物標に反射して戻っ
てくる反射パルスRfと識別できなくなる問題点があっ
た。
【0012】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、近距離用送出手段の送出信号の出
力方向を水平方向から上側に若干オフセットさせること
により、近距離用送出信号の反射信号が路面に当たって
受信手段に常に受信されることを回避し、正確に物標の
検出ができるようにした車両用レーダ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、送出
角度が狭く出力強度が大きい遠距離レンジ用のパルス信
号を周期的に外部へ送出する遠距離用送出手段と、送出
角度が広く出力強度が小さい近距離レンジ用のパルス信
号を周期的に外部に送出する近距離用送出手段と、前記
遠距離用送出手段及び近距離用送出手段が送出する信号
が前方の物標に反射して返って来る方向からの同種の信
号を連続的に受信する受信手段と、前記受信手段が受信
した信号を2値化し、前記両送出手段の信号送出タイミ
ングからの経過時間を異ならせた複数のサンプリング点
毎にサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプ
リング手段による各サンプリング点毎のサンプリング値
を前記両送出手段による所定の信号送出回数分ずつ加算
する加算手段と、前記加算手段の前記各サンプリング点
毎の加算値を所定の閾値と比較し、当該閾値よりも大き
い加算値を与えるサンプリング点に対応する距離を前方
の物標までの距離として算出する演算手段とを備えて成
る車両用レーダ装置において、前記近距離用送出手段の
パルス信号出力方向を水平方向に対しても上側に若干オ
フセットさせ、当該オフセットの角度を、前記近距離用
送出手段から送出されたパルス信号によって測距が可能
な近距離最長測距可能点に存在する先行車の後尾リフレ
クタに相当する高さ位置と当該近距離用送出手段の信号
送出点とを結ぶ角度に設定したものである。
【0014】請求項2の発明は、送出角度が狭く出力強
度が大きい遠距離レンジ用のパルス信号を周期的に外部
へ送出する遠距離用送出手段と、送出角度が広く出力強
度が小さい近距離レンジ用のパルス信号を周期的に外部
に送出する近距離用送出手段と、前記遠距離用送出手段
及び近距離用送出手段が送出する信号が前方の物標に反
射して返って来る方向からの同種の信号を連続的に受信
する受信手段と、前記受信手段が受信した信号を2値化
し、前記両送出手段の信号送出タイミングからの経過時
間を異ならせた複数のサンプリング期間毎にサンプリン
グするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によ
るサンプリング値をサンプリング期間毎に前記両送出手
段による所定の信号送出回数分ずつ積分する積分手段
と、前記積分手段の前記各サンプリング期間毎の積分値
を所定の閾値と比較し、当該閾値よりも大きい積分値を
与えるサンプリング期間に対応する距離を前方の物標ま
での距離として算出する演算手段とを備えて成る車両用
レーダ装置において、前記近距離用送出手段のパルス信
号出力方向を水平方向に対しても上側に若干オフセット
させ、当該オフセットの角度を、前記近距離用送出手段
から送出されたパルス信号によって測距が可能な近距離
最長測距可能点に存在する先行車の後尾リフレクタに相
当する高さ位置と当該近距離用送出手段の信号送出点と
を結ぶ角度に設定したものである。
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】請求項1の発明の車両用レーダ装置では、近距
離レンジ用、遠距離レンジ用それぞれの送出手段によっ
てパルス状の信号を周期的に外部へ出力する。この両送
出手段それぞれの送出信号が物標に反射して来る方向か
らの信号を受信手段によって連続的に受信する。そして
この受信手段が受信する信号をサンプリング手段によっ
て一定の信号レベルを超えるか超えないかによって2値
化し、送出手段の送出タイミング後の複数の時間を異な
らせたサンプリング点毎にこの2値化信号をサンプリン
グして0又は1のサンプリング値を得、これを加算手段
によってサンプリング点毎に所定の送出回数分ずつ加算
する。
【0018】所定回数分の加算処理が終了すると、演算
手段が加算手段のサンプリング点毎の加算値を所定の閾
値と比較し、その大小に基づいて外部の物標からの反射
信号が存在するか否かを判定し、これに基づいて外部の
物標の有無を判定し、またその物標までの距離を算定す
る。
【0019】ここで、外部の物標が存在せず、受信手段
が雑音のみを受信する場合、雑音の信号は信号レベルが
正負両側に均等に現れるために2値化信号として0が現
れる確率、また1が現れる確率が一定である。したがっ
て、あるサンプリング点での雑音のみを所定回数m回分
加算した加算値aをほぼ一定の値m/2を示すことにな
る。
【0020】一方、パルス状の送出信号が外部の物標に
反射してくる反射信号は正負いずれかの方向に偏ってい
るので、その反射信号を受信して2値化した結果、0と
なる確率、また1となる確率も受信信号の波形によって
一定ではない。したがって、あるサンプリング点の2値
化信号に物標に反射してくる信号が存在していれば、そ
のサンプリング点の加算値は上記のバックグランド雑音
に対するものと異なった値を示すことになる。
【0021】そこで、演算手段によって、各サンプリン
グ点毎の加算値を所定の閾値と比較し、閾値を超える加
算値を示すサンプリング点を見いだす場合にそのサンプ
リング点に対応する前方の位置に物標が存在すると判定
し、その物標までの距離を検出する。
【0022】ここで、送出角度が広く出力強度が小さい
近距離レンジ用のパルス信号を周期的に外部に送出する
近距離用送出手段の信号出力方向を水平方向に対して若
干上側にオフセットさせることにより、路面からの反射
信号をなくし、実際に検出が必要な物標に当たって反射
してくる反射信号だけを有効に受信して測距することが
できるようになり、正確な測距が可能となる。
【0023】しかも、上記の近距離用送出手段のパルス
信号出力方向のオフセットの角度を、当該近距離用送出
手段から送出されたパルス信号によって測距が可能な近
距離最長測距可能点に存在する先行車の後尾リフレクタ
に相当する高さ位置と当該近距離用送出手段の信号送出
点とを結ぶ角度に設定することにより、近距離用送出手
段によって測距できる距離レンジにおいて路面からの反
射信号をなくし、近距離レンジの物標の検出及び測距が
いっそう正確に行えるようになる。
【0024】請求項2の発明の車両用レーダ装置では、
近距離用、遠距離用それぞれの送出手段によってパルス
状の信号を周期的に外部へ出力し、この両送出手段から
の送出信号が物標に反射して返って来る方向からの信号
を受信手段によって連続的に受信する。そして、受信手
段が受信する信号の瞬時値をサンプリング手段によって
一定の信号レベルを超えるか超えないかによって2値化
し、さらに送出手段の送出タイミング後の複数の時間帯
を異ならせたサンプリング期間毎に2値化信号をサンプ
リングして0又は1のサンプリング値を得て積分手段に
与える。そこで、積分手段が送出手段による信号の所定
の送出回数分ずつこの2値化信号をサンプリング期間毎
に積分する。
【0025】所定回数分の積分処理が終了すると、演算
手段が積分手段が積分したサンプリング期間毎の積分値
を所定の閾値と比較し、その大小に基づいて外部の物標
からの反射信号が存在するか否かを判定し、これに基づ
いて外部の物標の有無を判定すると共にそれまでの距離
を算定する。
【0026】ここで、外部の物標が存在せず、受信手段
が雑音のみを受信する場合、雑音の信号は信号レベルが
正負両側に均等に現れるために2値化信号として0が現
れる確率、また1が現れる確率が一定である。したがっ
て、あるサンプリング期間での雑音のみを所定回数m回
分積分した積分値aをほぼ一定の値を示すことになる。
【0027】一方、パルス状の送出信号が外部の物標に
反射してくる反射信号は正負いずれかの方向に偏ってい
るので、その反射信号を受信して2値化した結果、0と
なる確率、また1となる確率も受信信号の波形によって
一定ではない。したがって、あるサンプリング期間の2
値化信号に物標に反射してくる信号が存在していれば、
そのサンプリング期間の積分値は上記のバックグランド
雑音に対するものと異なった大きな値を示すことにな
る。
【0028】そこで、演算手段によって各サンプリング
期間毎の積分値を所定の閾値と比較し、閾値を超える積
分値を示すサンプリング期間を見いだす場合にそのサン
プリング期間に対応する前方の位置に物標が存在すると
判定し、その物標までの距離を検出する。
【0029】ここで、送出角度が広く出力強度が小さい
近距離レンジ用のパルス信号を周期的に外部に送出する
近距離用送出手段の信号出力方向を水平方向に対して若
干上側にオフセットさせることにより、路面からの反射
信号をなくし、実際に検出が必要な物標に当たって反射
してくる反射信号だけを有効に受信して測距することが
できるようになり、正確な測距が可能となる。
【0030】しかも、上記の近距離用送出手段のパルス
信号出力方向のオフセットの角度を、当該近距離用送出
手段から送出されたパルス信号によって測距が可能な近
距離最長測距可能点に存在する先行車の後尾リフレクタ
に相当する高さ位置と当該近距離用送出手段の信号送出
点とを結ぶ角度に設定することにより、近距離用送出手
段によって測距できる距離レンジにおいて路面からの反
射信号をなくし、近距離レンジの物標の検出及び測距が
いっそう正確に行えるようになる。
【0031】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。図6は本発明の第1の実施例の特徴を示してい
る。この実施例の車両用レーダ装置10の回路構成は図
1に示した一般的なレーダ装置と共通であり、その特徴
とするところは、レーダヘッド3の信号送出回路1の近
距離用発光素子1b−1と集光レンズ1c−1とが図6
に示すように近距離用送出信号12の出力方向14を水
平方向15よりも若干上側にオフセットさせたことにあ
る。
【0032】このオフセット角度θは特に限定されない
が、近距離用送出信号12による近距離レンジの最長測
距可能点に存在する先行車の後尾リフレクタに相当する
高さ位置と当該レーダ装置10の近距離用集光レンズ1
c−1とを結ぶ角度に設定することが望ましい。例え
ば、近距離レンジの最長測距可能点が40mとすると、
通常、後尾リフレクタの高さは1m程度であり、当該レ
ーダ装置10の取付高さはほぼ30cmであるので、 tanθ=(1.0−0.3)/40 =0.0175 これより、 θ=約1° となり、オフセット角θを約1°とすることが望まし
い。
【0033】また近距離レンジの最長測距可能点が40
mよりも短く、例えば30mであれば、他の条件が同じ
であれば、オフセット角は約1.3°とすることができ
る。
【0034】しかしながら、近距離用送出信号12の出
力方向14のオフセット角θを大きく設定しすぎると、
図7に示すようにレーダ装置10からの近距離用送出信
号12が近距離前方の先行車16に当たらなくなり、近
距離の正確な測距ができなくなる。
【0035】図8は近距離用送出信号12のオフセット
角と測距可能距離、路面11からの反射信号強度との関
係をグラフに示したものであり、オフセット角を大きく
とると路面反射強度は小さくなる反面、測距可能範囲は
短くなり、逆にオフセット角を小さくすると測距可能範
囲は長くなるが、反面、路面反射強度は大きくなる相反
する関係になる。
【0036】そこで、近距離用送出信号12によって測
距可能な距離範囲を30〜40mまでとするとき、オフ
セット角θを1〜約2.5°に設定することによって好
ましい測距性能が得られる。
【0037】なお、このようにしてオフセット角θを設
定する場合、図9(a)に示すように、従来では先行車
17が車高の高いものであった場合には近距離前方を走
行していてもその車両17の下面に入り込んでしまって
十分な強度の反射パルスを得られなかったものが、この
実施例では同図(b)に示すように近距離前方の車両1
7を確実に検出することができるようになる。
【0038】次に、本発明の第2の実施例について、図
10〜図15に基づいて説明する。この実施例の特徴
は、第1の実施におけるサンプリング回路4及び加算回
路5に代えてサンプリング積分回路部21を備え、また
このサンプリング積分回路部21によって得られた各サ
ンプリング期間(以下、レンジロックという)毎の積分
データを閾値THと比較して反射物標の存在する位置を
算定する演算回路22と、ピーク検出を行うピーク検出
回路23を備えた点にあり、その他の構成部分は図1に
示した第1の実施例と共通し、同一の符号を付すことに
よって詳しい説明は省略する。
【0039】レーダヘッド3の近距離用発光素子1b−
1及び集光レンズ1c−1は、図6に示した第1の実施
例と同じように、近距離用送出信号12の出力方向14
が水平方向15に対して上側にθのオフセット角を持つ
ように設定されている。
【0040】この第2の実施例にあっても第1の実施例
と同じで、オフセット角度θは特に限定されないが、近
距離用送出信号12による近距離レンジの最長測距可能
点に存在する先行車の後尾リフレクタと当該レーダ装置
10の近距離用集光レンズ1c−1とを結ぶ角度に設定
することが望ましい。例えば、近距離レンジの最長測距
可能点が40mとすると、通常、後尾リフレクタの高さ
は1m程度であり、当該レーダ装置10の取付高さはほ
ぼ30cmであるので、 tanθ=(1.0−0.3)/40 =0.0175 これより、 θ=約1° となり、オフセット角を約1°とすることが望ましい。
【0041】また近距離レンジの最長測距可能点が40
mよりも短く、例えば30mであれば、他の条件が同じ
であれば、オフセット角は約1.3°とすることができ
る。しかしながら、近距離用送出信号12の出力方向1
4のオフセット角θを大きく設定しすぎると、図7に示
すようにレーダ装置10からの近距離用送出信号12が
近距離前方の先行車16に当たらなくなり、近距離の正
確な測距ができなくなる。したがって、近距離用送出信
号12によって測距可能な距離範囲を30〜40mとす
るとき、オフセット角θを1〜約2.5°に設定するこ
とによって好ましい測距性能が得られる。
【0042】上述のサンプリング積分回路部21は、レ
ーダヘッド3の反射信号受信回路2から出力されてくる
2値化瞬時値をサンプリングパルス周期Δt毎に積分レ
ンジブロックを1つずつ切替えるスイッチング回路24
と、各サンプリングパルス期間毎に積分レンジブロック
を切り換えて2値化瞬時値をサンプリングパルス周期Δ
tの間ずつ積分し、この積分処理を1度の測距処理で所
定周期(例えば、4μs周期)で所定回数m(例えば、
約8000回)実行されるそのサンプリング回数mだけ
繰り返す積分回路25から構成されている。
【0043】スイッチング回路24は制御回路9から周
期Δtのサンプリングパルス信号を受けて、各サンプリ
ングパルス周期Δtの間ずつオン信号を積分回路25の
各レンジブロックに順次与える処理と、m回のサンプリ
ングが繰り返されて1度の測距処理が完了した際に制御
回路9から測距処理終了を示すエンドパルスを受けるこ
とによって、積分回路25の各レンジブロックにその積
分データを出力するスイッチング信号を与える処理を行
う。
【0044】さらに積分回路25は図11に示す内部構
成であり、複数nのレンジブロック(サンプリング期
間)毎にm回繰り返して2値化瞬時値信号をレンジブロ
ックΔtの時間幅ずつ積分するために、前述のスイッチ
ング回路24によってスイッチング切替制御されるn個
の入力アナログスイッチ25a−1〜25a−nと、こ
れらの入力アナログスイッチ25a−1〜25a−n各
々からそれらのオンタイムに入力される2値化信号を積
分するn個のRC積分器25b−1〜25b−nと、前
述のスイッチング回路24によって制御され、これらの
積分器25b−1〜25b−n各々の積分値を出力する
n個の出力アナログスイッチ25c−1〜25c−nか
ら構成されている。
【0045】図12に示すように、入力アナログスイッ
チ25a−1〜25a−n各々はスイッチング回路24
からの入力スイッチング信号26によってΔtの時間幅
でオン/オフがレンジブロック#1〜#n毎に順次切替
えられ、また出力アナログスイッチ25c−1〜25c
−nはスイッチング回路24からの出力スイッチング信
号27によってオン/オフが順次切替えられるようにな
っている。つまり、積分回路25の入力アナログスイッ
チ25a−1〜25a−n各々が、入力スイッチング信
号26によって自スイッチに対応する信号が“H”信号
の時にオン動作し、“L”に切り替わるとオフ動作し
て、オン状態の間、2値化瞬時値信号を積分器25b−
1〜25b−nのうちの対応するレンジブロックの積分
器に出力し、キャパシタによって充電することによって
2値化信号をサンプリング期間Δtずつ積分する。そし
てn個の入力アナログスイッチ25a−1〜25a−n
について1度ずつオン/オフ動作を行い、1回の積分動
作が完了すると、次の送出パルス信号と同期して次回の
積分動作を繰り返し、以上の積分動作を送出パルス信号
が繰り返し出力される所定回数m回繰り返す。
【0046】積分回路25の出力アナログスイッチ25
c−1〜25−n各々は、出力タイミング信号27のう
ち自スイッチに対応する信号が“H”になった時にオン
動作し、“L”に切り替わるとオフ動作して、オン状態
の間に自スイッチに接続されている積分器25b−1〜
25b−nそれぞれの積分値を演算回路22に順繰りに
出力していく構成となっている。
【0047】そして演算回路22では、n個のすべての
積分器25b−1〜25b−nの積分値を受け取ると、
これを正規化した後、雑音レベルと識別するために設定
されている閾値THを超えるレンジブロックがないかど
うか走査する。
【0048】なお、この積分値における正規化値は、一
例として次の手順によって算出することができる。ある
1つの積分レンジブロックにおいて、1つのサンプリン
グ期間Δtの間、入力される2値化瞬時値信号が常に
‘1’であった場合に、それをm回(この実施例では、
8000回)積分を繰り返した場合に得られる積分値を
1とし、外部雑音ばかりである時に同じサンプリング期
間Δtずつm回積分を繰り返した場合に得られる積分値
を0.5とし、各レンジブロックで得られた積分値をこ
れらの基準値間に比例配分した場合の値である。つま
り、全期間‘1’の積分値(積分電圧値)がS1、雑音
レベル積分値(積分電圧値)がS2とし、求める積分値
Sの正規化積分値sは、次の式で与えられる。
【0049】s=0.5S/(S1−S2) このようにして正規化することによって、雑音のみの場
合は0.5となり、物標による反射パルスが含まれてい
ればそのSN比に応じて0.5〜1の間に分布すること
になる。そこで、図13に示すように、閾値THを超え
る正規化積分値を示すレンジブロック、例えば#iのレ
ンジブロックが検出されれば、演算回路22が送信タイ
ミングからそのレンジブロックで反射パルスRfを検出
するまでの時間遅れτをτ=Δt×iによって求め、ま
た1レンジブロック当たりに対応する距離、例えば10
m刻みであれば10mをiにかけることによって物標ま
での距離を算定し、その距離データを表示装置30に出
力して表示させる。なお、図13において正規化積分値
を各レンジブロックの中央位置に対応させてプロットし
ているが、これは各レンジブロックとの対応で積分値を
図示するために便宜的に中央位置にプロットして示して
いるのであって、実際に各レンジブロック毎の中間位置
の積分値を示しているものではない。つまり、#1レン
ジブロックは0m、#2レンジブロックは10m、#3
レンジブロックは20m、…、#iレンジブロックは
(i−1)×10m、…のそれぞれの位置に対応するサ
ンプリング期間を示しているのである。
【0050】次に、演算回路22は図14に示すフロー
チャートに基づいて距離算定処理を行う。すなわち、積
分回路25から各レンジブロック毎の積分値を読み込ん
で正規化し(ステップS11,S12)、閾値THを超
えるレンジブロックがあるかどうか判定する(ステップ
S13)。
【0051】この閾値THとの比較において閾値を超え
るレンジブロックが複数点にあれば、これをピーク検出
回路23に出力し、ここでピーク位置の検出を行う。ピ
ーク位置の検出処理は、図15に示すように、積分出力
の最大値a1とその次に大きい値a2を示すレンジブロ
ック#i+2 ,#i+1 を見出し、それらの点とその前後の
レンジブロックの積分値それぞれとを直線A1,A2で
結び、両直線の交点aを求め、その交点の時間的な位置
を比例計算によって割り出すことによって行う(ステッ
プS14)。
【0052】ピーク検出処理が完了すれば、演算回路2
2はピーク検出回路23が見出したピーク点aの時間位
置を距離換算し、表示装置8に出力する(ステップS1
5,S16)。
【0053】なお、この距離算定結果の出力と共に、演
算回路22は制御回路9に新たにスタート指令を出力
し、次の測距処理を開始させる。
【0054】こうして、この第2の実施例の車両用レー
ダ装置にあっても、近距離用発光素子1b−1と集光レ
ンズ1c−1の角度調整によって送出信号12の出力方
向14を水平方向15から上側に若干オフセットさせる
ことにより、送光レーン11の路面に当たって反射して
くる不要な反射信号を受信することがなくなり、実際に
前方に存在する物標に当たって返ってくる反射パルス信
号だけを確実に受信することができるようになり、近距
離レンジの物標の測距が正確に行えるようになる。
【0055】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
近距離測距用、遠距離測距用の複数のパルス信号送出手
段を有し、パルス信号を送出して送出したパルス信号が
前方の物標に当たって反射して返ってくる反射パルスを
含む外部信号を複数の時間を異ならせたサンプリング点
毎にサンプリングして加算し、所定回数だけ加算して得
た各サンプリング点毎の加算値から受信信号のSN比を
得、いずれかのサンプリング点に反射パルス信号が含ま
れていないかどうか判定し、反射パルス信号を検出した
サンプリング点に対応する距離を算定することによって
前方の物標までの距離を自動的に測定する車両用レーダ
装置において、送出角度が広く出力強度が小さい近距離
用のパルス信号を周期的に外部に送出する近距離用送出
手段の信号出力方向を水平方向に対して若干上側にオフ
セットさせているので、路面からの反射信号をなくし、
実際に検出が必要な物標に当たって反射してくる反射信
号だけを有効に受信して測距することができるようにな
り、正確な測距が可能となる。
【0056】しかも、上記の近距離用送出手段のパルス
信号出力方向のオフセットの角度を、当該近距離用送出
手段から送出されたパルス信号によって測距が可能な近
距離最長測距可能点に存在する先行車の後尾リフレクタ
に相当する高さ位置と当該近距離用送出手段の信号送出
点とを結ぶ角度に設定しているので、近距離用送出手段
によって測距できる距離レンジにおいて路面からの反射
信号をなくし、近距離レンジの物標の検出及び測距がい
っそう正確に行える。
【0057】請求項2の発明によれば、近距離測距用、
遠距離測距用の複数のパルス信号送出手段を有し、パル
ス信号を送出して送出したパルス信号が前方の物標に当
たって反射して来る反射パルスを含む外部信号を複数の
時間を異ならせたサンプリング期間毎にサンプリングし
て積分し、所定回数だけ積分して得た各サンプリング期
間毎の積分値から受信信号のSN比を得、いずれかのサ
ンプリング期間に反射パルス信号が含まれていないかど
うか判定し、反射パルス信号を検出したサンプリング期
間に対応する距離を算定することによって前方の物標ま
での距離を自動的に測定する車両用レーダ装置におい
て、送出角度が広く出力強度が小さい近距離用のパルス
信号を周期的に外部に送出する近距離用送出手段の信号
出力方向を水平方向に対して若干上側にオフセットさせ
ているので、路面からの反射信号をなくし、実際に検出
が必要な物標に当たって反射してくる反射信号だけを有
効に受信して測距することができるようになり、正確な
測距が可能となる。
【0058】しかも、上記の近距離用送出手段のパルス
信号出力方向のオフセットの角度を、当該近距離用送出
手段から送出されたパルス信号によって測距が可能な近
距離最長測距可能点に存在する先行車の後尾リフレクタ
に相当する高さ位置と当該近距離用送出手段の信号送出
点とを結ぶ角度に設定しているので、近距離用送出手段
によって測距できる距離レンジにおいて路面からの反射
信号をなくし、近距離レンジの物標の検出及び測距がい
っそう正確に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な車両用レーダ装置の回路ブロック図。
【図2】上記車両用レーダ装置による送光パルス信号の
到達範囲を示す平面図。
【図3】上記車両用レーダ装置の各部の信号波形を示す
タイミングチャート。
【図4】上記車両用レーダ装置の演算回路による測距処
理を示すフローチャート。
【図5】従来の車両用レーダ装置による送光パルス信号
の到達範囲を示す正面図。
【図6】本発明の第1の実施例の車両用レーダ装置によ
る送光パルス信号の到達範囲を示す正面図。
【図7】上記実施例において、近距離用送光パルス信号
のオフセットを大きくしすぎた場合の測距動作を示す正
面図。
【図8】上記実施例における近距離用送光パルス信号の
オフセットの設定範囲を示す説明図。
【図9】上記実施例による車高の高い先行車を検出する
場合の動作を示す説明図。
【図10】本発明の第2の実施例の回路ブロック図。
【図11】上記実施例における積分回路の回路図。
【図12】上記積分回路のスイッチング動作を示すタイ
ミングチャート。
【図13】上記積分回路の積分動作を示すタイミングチ
ャート。
【図14】上記実施例の演算回路による測距処理のフロ
ーチャート。
【図15】上記実施例のピーク検出回路によるピーク検
出処理を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 パルス信号送出回路 1a−1 第1の駆動回路 1a−2 第2の駆動回路 1b−1 近距離用LED発光素子 1b−2 遠距離用レーザダイオード発光素子 1c−1 集光レンズ 1c−2 集光レンズ 2 信号受信回路 2a レンズ 2b 受光素子 2c リミッタアンプ 2d ゼロクロスコンパレータ 3 レーダヘッド 4 サンプリング回路 5 加算回路 6 演算回路 7 ピーク検出回路 8 表示装置 9 制御回路 10 レーダ装置 11 走行レーン 12 近距離用送出信号 13 遠距離用送出信号 14 出力方向 15 水平方向 16 先行車 17 先行車 21 サンプリング積分回路部 22 演算回路 23 ピーク検出回路 24 スイッチング回路 25 積分回路 25a−1〜25a−n 入力アナログスイッチ 25b−1〜25b−n 積分器 25c−1〜25c−n 出力アナログスイッチ 26 入力スイッチング信号 27 出力スイッチング信号 θ オフセット角 Rf 反射パルス信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/51 G01S 13/00 - 13/95 G01S 17/00 - 17/95

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送出角度が狭く出力強度が大きい遠距離
    レンジ用のパルス信号を周期的に外部へ送出する遠距離
    用送出手段と、 送出角度が広く出力強度が小さい近距離レンジ用のパル
    ス信号を周期的に外部に送出する近距離用送出手段と、 前記遠距離用送出手段及び近距離用送出手段が送出する
    信号が前方の物標に反射して返って来る方向からの同種
    の信号を連続的に受信する受信手段と、 前記受信手段が受信した信号を2値化し、前記両送出手
    段の信号送出タイミングからの経過時間を異ならせた複
    数のサンプリング点毎にサンプリングするサンプリング
    手段と、 前記サンプリング手段による各サンプリング点毎のサン
    プリング値を前記両送出手段による所定の信号送出回数
    分ずつ加算する加算手段と、 前記加算手段の前記各サンプリング点毎の加算値を所定
    の閾値と比較し、当該閾値よりも大きい加算値を与える
    サンプリング点に対応する距離を前方の物標までの距離
    として算出する演算手段とを備えて成る車両用レーダ装
    置において、 前記近距離用送出手段のパルス信号出力方向を水平方向
    に対しても上側に若干オフセットさせ、当該オフセット
    の角度を、前記近距離用送出手段から送出されたパルス
    信号によって測距が可能な近距離最長測距可能点に存在
    する先行車の後尾リフレクタに相当する高さ位置と当該
    近距離用送出手段の信号送出点とを結ぶ角度に設定して
    成ることを特徴とする車両用レーダ装置。
  2. 【請求項2】 送出角度が狭く出力強度が大きい遠距
    離レンジ用のパルス信号を周期的に外部へ送出する遠距
    離用送出手段と、 送出角度が広く出力強度が小さい近距離レンジ用のパル
    ス信号を周期的に外部に送出する近距離用送出手段と、 前記遠距離用送出手段及び近距離用送出手段が送出する
    信号が前方の物標に反射して返って来る方向からの同種
    の信号を連続的に受信する受信手段と、 前記受信手段が受信した信号を2値化し、前記両送出手
    段の信号送出タイミングからの経過時間を異ならせた複
    数のサンプリング期間毎にサンプリングするサンプリン
    グ手段と、 前記サンプリング手段によるサンプリング値をサンプリ
    ング期間毎に前記両送出手段による所定の信号送出回数
    分ずつ積分する積分手段と、 前記積分手段の前記各サンプリング期間毎の積分値を所
    定の閾値と比較し、当該閾値よりも大きい積分値を与え
    るサンプリング期間に対応する距離を前方の物標までの
    距離として算出する演算手段とを備えて成る車両用レー
    ダ装置において、 前記近距離用送出手段のパルス信号出力方向を水平方向
    に対しても上側に若干オフセットさせ、当該オフセット
    の角度を、前記近距離用送出手段から送出されたパルス
    信号によって測距が可能な近距離最長測距可能点に存在
    する先行車の後尾リフレクタに相当する高さ位置と当該
    近距離用送出手段の信号送出点とを結ぶ角度に設定して
    成ることを特徴とする車両用レーダ装置。
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