JPH0862331A - レーザレーダ - Google Patents

レーザレーダ

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JPH0862331A
JPH0862331A JP6202274A JP20227494A JPH0862331A JP H0862331 A JPH0862331 A JP H0862331A JP 6202274 A JP6202274 A JP 6202274A JP 20227494 A JP20227494 A JP 20227494A JP H0862331 A JPH0862331 A JP H0862331A
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JP
Japan
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light
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range
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JP6202274A
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English (en)
Inventor
Hisashi Yoshida
久 吉田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A90/00Technologies having an indirect contribution to adaptation to climate change
    • Y02A90/10Information and communication technologies [ICT] supporting adaptation to climate change, e.g. for weather forecasting or climate simulation

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  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、移動体に搭載されて衝突の可能性
や視程障害を示す警報を発するレーザレーダに関し、構
成を簡略化して精度を高めることを目的とする。 【構成】 覆域にパルスで変調されたレーザ光を照射す
る発光手段11と、覆域からの反射光を受光し、復調処
理を施してレンジ方向の光量分布を得る受光手段12
と、その光量分布について、レンジ方向の勾配と集中目
標および分布目標の反射形態に基づいて予め決められた
基準勾配とを比較し、前者が後者を上回る前縁区間を個
別に検出する前縁区間検出手段13と、個々の前縁区間
について、レンジ方向に後続の後縁に至るパルス幅を求
め、反射形態の相違を示す閾値に対するそのパルス幅に
基づいて目標の識別を行う目標識別手段14と、その目
標について、検出された前縁区間とパルスの前縁あるい
は後縁とのレンジ方向における差分をとって相対距離を
求める距離算出手段15とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体に搭載されてそ
の移動体の移動方向に位置する障害物や霧等の目標を検
出し、衝突の可能性や視程障害を示す警報を発するレー
ザレーダに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車その他の車両には、高度の
エレクトロニクス技術が導入されて運行形態の多様化に
柔軟に対応し、かつ濃霧その他に起因した視程障害に対
して安全性を確保する要求が高まりつつある。
【0003】このような現状にあって高級乗用車や長時
間に渡って運行される業務用車両には、走行方向につい
て障害物との衝突の可能性を運転者に通知するレーザレ
ーダが提案されている。また、中には、霧等に対する視
程障害を通知する機能を備えたものも提案されている。
【0004】図7は、従来のレーザレーダの構成例を示
す図である。図において、プロセッサ(CPU)71のバ
スは、パラレル−シリアル変換器72を介して時間計測
回路73、立ち上がり時間計測回路74およびレベル検
出回路75のバス端子に接続される。プロセッサ71の
入出力バスは警報表示部76のバス端子に接続され、時
間計測回路73および立ち上がり時間計測回路74のク
ロック端子にはクロックCLKが与えられる。さらに、
制御部77はプロセッサ71に併せて機能分散方式によ
り設けられ、その第一の出力、第二の出力および第三の
出力はそれぞれ駆動回路781、782、783 の入力に
接続される。これらの駆動回路の出力は、それぞれレー
ザダイオード791、792、793 の駆動入力に接続さ
れる。レーザダイオード791、792、793 の出射口
は、送信光学系80を介して光学的に結合される。その
送信光学系80は、障害物のように単一の反射体や散乱
体からなる集中目標や霧のように複数の散乱源からなる
分布目標が位置し得る覆域の方向に光学的にビームを形
成する。受信光学系81および光検出器82はこのよう
な覆域に対してほぼ対称な光学系を形成し、その光検出
器82の出力は増幅器83およびSTC回路84を介し
てカウンタ85と、時間計測回路73、立ち上がり時間
計測回路74およびレベル検出回路75の第一の入力と
に接続される。カウンタ85の出力は制御部77の入力
と時間計測回路73および立ち上がり時間計測回路74
の第二の入力に接続される。制御部77の第四の出力は
STC回路84の制御入力に接続され、制御部77の第
五の出力は時間計測回路74の第三の入力に接続され
る。制御部77の第六の出力は立ち上がり時間計測回路
74の第三の入力に接続され、制御部77の第七の出力
はレベル検出回路75の第二の入力に接続される。
【0005】なお、上述した従来例については、特開平
5−119153号公報に詳細に開示されているので、
以下では、本願と対比すべき事項のみに着目して説明す
る。このような構成のレーザレーダでは、制御部77
は、所定の周期(例えば、100ms)で時間計測回路7
3、立ち上がり時間計測回路74およびレベル検出回路
75に起動信号を与え、かつ駆動回路781 〜783
順次に駆動する。これらの駆動回路はそれぞれレーザダ
イオード791 〜793 に所定のパルス幅の短パルス信
号を与え、これらのレーザダイオードはこのような短パ
ルス信号のパルス幅にわたって所定の波長のレーザ光を
出射する。送信光学系80は、これらのレーザ光をそれ
ぞれ集光し、かつ所定の光学的な処理を施すことにより
所望の覆域に対して出射する。また、時間計測回路73
は上述した起動信号の前縁のタイミングを基準としてク
ロックCLKの周期で計時を開始し、制御部77は上述
した周期で交互にSTC回路84の動作モードをアクテ
ィブモードと非アクティブモードに設定しながら同様の
動作を反復する。なお、レベル検出回路75には、上述
した起動信号は、制御部77の制御の下でSTC回路8
4の動作モードが非アクティブモードに設定された期間
のみに与えられる。
【0006】一方、覆域に位置する目標(例えば、障害
物や霧)によって発生した反射光や散乱光は受信光学系
81を介して光検出器82の受光面に到達する。光検出
器82は、このような受光した反射光や散乱光を光電変
換することにより、時間軸に沿った受光光量を示す電気
信号を生成し、増幅器83は、このような電気信号を所
定の増幅率で増幅する。STC回路84は、このように
して増幅器83から与えられる電気信号を取り込み、制
御部77によって設定された動作モードが非アクティブ
モードである場合にはその電気信号を一定の利得で増幅
し(あるいは一定の減衰率で減衰させ)、反対にアクテ
ィブモードである場合には、制御部77によって動作モ
ードが更新された時点に応じて単調増加する利得により
増幅する(あるいは減少する減衰率で減衰させる)。
【0007】また、時間計測回路73は上述した動作モ
ード毎にこのようにしてSTC回路84を介して与えら
れる電気信号の瞬時値を監視することにより、レンジ方
向に対応した波形の立ち上がりタイミングを個別に求め
て積分し、雑音その他に起因した誤差分を抑圧する。な
お、本願では、「レンジ方向」とは、受光された反射光
の光量分布を与える時間軸の方向を示し、その時間軸が
レーザ光の伝搬速度に応じた目標の相対距離を示すの
で、距離方向を意味する。また、このような相対距離に
ついては、「レンジ方向」との対応を明確化するため
に、「レンジ」と称することとする。
【0008】立ち上がり時間計測回路74は、上述した
動作モード毎に同じ電気信号の瞬時値を監視することに
より、同様にレンジ方向に対応した波形の個々の立ち上
がり区間について立ち上がり時間を計測して積分し、雑
音その他に起因した誤差分を抑圧する。カウンタ85は
このようにしてSTC回路84を介して与えられる電気
信号に含まれる目標に対応したパルスの数をリサイクリ
ックにカウントし、その数が所定値Mとなる度にその旨
を示す通知を制御部77、時間計測回路73および立ち
上がり時間計測回路74に与える。時間計測回路73お
よび立ち上がり時間計測回路74は、このような通知が
与えられる度にその時点で算出された立ち上がりタイミ
ングと立ち上がり時間とをレンジ方向に対応させて蓄積
する。
【0009】さらに、レベル検出回路75は、STC回
路84の動作モードが非アクティブモードである期間
に、STC回路84を介して与えられる電気信号のレン
ジ方向に対応したレベルを求めて蓄積する。
【0010】プロセッサ71は、上述したように時間計
測回路73、立ち上がり時間計測回路74およびレベル
検出回路75に蓄積された立ち上がりタイミング、立ち
上がり時間およびレベルをパラレル−シリアル変換器7
2を介して取り込む。さらに、プロセッサ71は、障害
物等の集中目標とエアロゾル(浮遊粒子状物質)等の分
布目標との反射形態の相違に応じた電気信号の立ち上が
り時間について予め基準値が与えられ、その基準値と上
述したように取り込んだ立ち上がり時間との大小関係に
基づいてレンジ方向に分布する各目標の種別を識別す
る。
【0011】また、プロセッサ71は、レンジ方向に対
応した立ち上がりタイミングに基づいて各目標の相対位
置を算出し、かつ上述した各動作モードに応じて所定の
近いレンジについて得られた立ち上がりタイミングおよ
び立ち上がり時間の差分を監視することにより、視程障
害の有無を判断する。さらに、プロセッサ71は、該当
する電気信号のピーク値、立ち上がり時間、立ち下がり
時間その他に基づいて所定の演算を行うことにより視程
を算出し、上述した視程障害の有無と共に警報表示部7
6に出力する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のレーザレーダでは、視程障害の有無および視程を精
度よく求めるためにSTC回路84が搭載され、かつそ
の動作モードを交互に切り換えるために付加回路が搭載
されたり制御部77の下で行われる制御動作が複雑とな
っていた。
【0013】また、特に、濃霧等の分布目標については
その濃度が大きいほど集中目標と類似した反射形態を有
するために、電気信号の立ち上がり時間に基づく目標種
別の識別には必ずしも十分な精度が得られなかった。
【0014】さらに、光検出器82から増幅器83およ
びSTC回路84の出力端に至る区間では、STC回路
84の動作モードが非アクティブモードであるときに
は、反射光のレベルがレンジの4乗に反比例して減少す
るために、十分なダイナミックレンジが得られず、かつ
直線性が確保できない。したがって、分布目標を示す電
気信号の波形がクリップされて見掛け上の立ち上がり時
間が短くなって、視程障害が発生しているにもかかわら
ず発生していないものと誤検出される可能性が高かっ
た。さらに、送信光学系80および受信光学系81の視
覚が交差する点の近傍に軽度の視程障害の原因となる分
布目標が位置している場合には、その視程障害が検出さ
れない可能性が高かった。
【0015】また、上述した誤検出の可能性を抑圧する
ために視野の一部あるいは全てが互いに異なるレーザダ
イオード791 〜793 が搭載され、ハードウエアの規
模と構成が複雑となってコスト高であった。
【0016】本発明は、ハードウエアの構成を簡略化し
つつ障害物の存在および視程障害を精度よく把握できる
レーザレーダを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜4に
示す発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の発
明は、単一の反射体あるいは散乱体からなる集中目標お
よび複数の散乱源からなる分布目標が位置し得る覆域
に、予め決められた変調方式に基づきパルスで変調され
たレーザ光を照射する発光手段11と、発光手段11に
よって照射されたレーザ光が集中目標あるいは分布目標
で反射して生じた反射光を受光し、変調方式に適応した
復調処理を施してその反射光のレンジ方向の光量分布を
得る受光手段12と、受光手段12によって得られた光
量分布について、レンジ方向の勾配と集中目標および分
布目標の反射形態に基づいて予め決められた基準勾配と
を比較し、前者が後者を上回る前縁区間を個別に検出す
る前縁区間検出手段13と、前縁区間検出手段13によ
って検出された個々の前縁区間について、レンジ方向に
沿って後続の後縁に至るパルス幅を求め、反射形態の相
違に基づいて予め設定された閾値に対するそのパルス幅
に基づいて集中目標と分布目標との識別を行う目標識別
手段14と、目標識別手段14によって識別された目標
について、前縁区間検出手段13によって検出された前
縁区間と、パルスの前縁あるいは後縁とのレンジ方向に
おける差分をとって相対距離を求める距離算出手段15
とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項2に記載の発明は、単一の反射体あ
るいは散乱体からなる集中目標および複数の散乱源から
なる分布目標が位置し得る覆域に、予め決められた変調
方式に基づきパルスで変調されたレーザ光を照射する発
光手段11と、発光手段11によって照射されたレーザ
光が集中目標あるいは分布目標で反射して生じた反射光
を受光し、変調方式に適応した復調処理を施してその反
射光のレンジ方向の光量分布を得る受光手段12と、受
光手段12によって得られた光量分布について、レンジ
方向の勾配と集中目標および分布目標の反射形態に基づ
いて予め決められた基準勾配とを比較し、前者が後者を
上回る前縁区間を個別に検出する前縁区間検出手段13
と、前縁区間検出手段13によって検出された個々の前
縁区間について、レンジ方向に後続する後縁の勾配を求
め、反射形態の相違に基づいて予め設定された閾値に対
するその勾配に基づいて集中目標と分布目標との識別を
行う目標識別手段21と、目標識別手段21によって識
別された目標について、前縁区間検出手段13によって
検出された前縁区間と、パルスの前縁あるいは後縁との
レンジ方向における差分をとって相対距離を求める距離
算出手段23とを備えたことを特徴とする。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のレーザレーダにおいて、目標識別手段
によって識別された目標を監視し、その目標が集中目標
であるときに障害物の存在を示す警報を出力する障害物
警報手段31を備えたことを特徴とする。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のレーザレーダにおいて、目標識別手段
によって識別された目標を監視し、その目標が分布目標
であるときに視程障害の発生を示す警報を出力する視程
障害警報手段41を備えたことを特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1に記載の発明に対応したレーザレーダ
では、受光手段12は、発光手段11が覆域に照射した
レーザ光に応じてその覆域で生じた反射光を受光し、か
つ復調処理を施すことによりその反射光のレンジ方向の
光量分布を得る。前縁区間検出手段13はこのようにし
て得られた光量分布のレンジ方向の勾配と基準勾配と比
較して前者が後者を上回る個々の区間を前縁区間として
検出し、目標識別手段14はこれらの個々の前縁区間に
ついて、レンジ方向に後続の後縁に至るパルス幅を求
め、そのパルス幅が閾値を超えた場合には該当する前縁
区間で示される目標が分布目標であると判定し、反対に
下回る場合には集中目標であると判定する。
【0022】ところで、集中目標では、発光手段11に
よって出射されるレーザ光の伝搬速度に比べてその集中
目標のレンジ方向の移動速度が十分に小さい場合には、
そのレーザ光のパルス幅に等しい時間における実効的な
反射面はレンジ方向にほぼ一定の点に形成され、そのパ
ルス幅とほぼ等しいパルス幅の反射光が発生する。ま
た、分布目標では、実効的な反射面がレンジ方向に散在
して反射減衰量はレンジ方向の深さに応じて増加する。
したがって、分布目標によって発生した反射光は、この
ような減衰量で重み付けられた反射光のベクトル和とし
て受光手段12に到達し、上述したパルス幅に比べて大
きなパルス幅を有する。
【0023】したがって、このような反射形態の相違に
かかわらず集中目標および分布目標で生じ得る反射光の
レンジ方向における光量分布の勾配を上述した基準勾配
として予め設定し、かつその反射形態に基づいて集中目
標および分布目標を識別可能な値に上述した閾値を予め
設定することにより、距離算出手段15が相対距離を求
めるべき目標の種別が容易にかつ精度よく識別される。
【0024】請求項2に記載の発明に対応したレーザレ
ーダでは、前縁区間検出手段13は、請求項1に記載の
発明に対応したレーザレーダと同様にして、受光手段1
2によって得られた反射光の光量分布のレンジ方向にお
ける勾配と基準勾配と比較して前者が後者を上回る個々
の区間を前縁区間として検出する。目標識別手段21
は、これらの前縁区間について、個別にレンジ方向に後
続する後縁の勾配を求め、その勾配が閾値を超えた場合
には該当する前縁区間で示される目標が分布目標である
と判定し、反対に下回る場合には集中目標であると判定
する。
【0025】ところで、集中目標では、発光手段11に
よって出射されるレーザ光の伝搬速度に比べてその集中
目標のレンジ方向の移動速度が十分に小さい場合には、
そのレーザ光のパルス幅に等しい時間における実効的な
反射面がレンジ方向にほぼ一定の点に形成され、そのパ
ルス幅とほぼ等しいパルス幅の反射光が発生する。ま
た、分布目標では、実効的な反射面がレンジ方向に散在
して反射減衰量はレンジ方向の深さに応じて増加し、か
つその深さが所定値を超える領域では発生した反射光が
復路において受光手段12が受光できないレベルまで減
衰する。したがって、受光手段12の受光面に到達する
反射光については、分布目標を構成する個々の散乱体に
よって生じた反射光のベクトル和として与えられ、光量
分布の後縁部の勾配は前縁部の勾配に比較して大幅に小
さな値となる。
【0026】したがって、このような反射形態の相違に
かかわらず集中目標および分布目標で生じ得る反射光の
レンジ方向における光量分布の勾配を上述した基準勾配
として予め設定し、かつその反射形態に基づいて集中目
標および分布目標を識別可能な値に上述した閾値を予め
設定することにより、距離算出手段23が相対距離を求
めるべき目標の種別が容易にかつ精度よく識別される。
【0027】請求項3に記載の発明に対応したレーザレ
ーダでは、障害物警報手段31は、目標識別手段が識別
した個々の目標について、集中目標であるか否か判定し
てその判定の結果が真であるとレンジ方向に障害物が存
在していることを示す警報を出力する。
【0028】すなわち、目標識別手段が行う目標種別の
識別の下で障害物等の集中目標の存在が把握されるの
で、容易に確度高く警報が得られる。請求項4に記載の
発明に対応したレーザレーダでは、視程障害警報手段4
1は、目標識別手段が識別した個々の目標について、分
布目標であるか否か判定してその判定の結果が真である
とレンジ方向に分布目標が存在していることを示す警報
を出力する。
【0029】すなわち、目標識別手段が行う目標種別の
識別の下で分布目標の存在が把握されるので、視程障害
の発生が容易に確度高く検出される。
【0030】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図2は、請求項1〜4に記載の発明
に対応した実施例を示す図である。
【0031】図において、図7に示すものと機能および
構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して示
し、ここではその説明を省略する。本実施例と図7に示
す従来例との構成の相違点は、プロセッサ71、制御部
77、時間計測回路73、立ち上がり時間計測回路7
4、レベル検出回路75およびパラレル−シリアル変換
器72に代えて演算制御部51が備えられ、駆動回路7
1〜783およびレーザダイオード791〜793に代え
てそれぞれ単一の駆動回路52および単一のレーザダイ
オード53が備えられ、増幅器83およびSTC回路8
4に代えて縦続接続された対数増幅器54およびA/D
変換器55が備えられ、そのA/D変換器55の出力お
よび演算制御部51のバス端子はそれぞれメモリ56の
対応するポートに接続された点にある。なお、A/D変
換器55およびメモリ56のクロック端子にはクロック
発生器57の出力が接続され、かつクロック発生器57
については、第一の入力に演算制御部51の制御出力が
接続され、第二の入力が駆動回路52の入力と共に演算
制御部51の該当する出力に接続される。
【0032】なお、本実施例と図1に示すブロック図と
の対応関係については、演算制御部51、駆動回路5
2、レーザダイオード53および送信光学系80は発光
手段11に対応し、受信光学系81、光検出器82、対
数増幅器54およびA/D変換器55は受光手段12に
対応し、演算制御部51およびメモリ56は前縁区間検
出手段13、目標識別手段14、21および距離算出手
段15、23に対応し、演算制御部51および警報表示
部76は障害物警報手段31および視程障害警報手段4
1に対応する。
【0033】図3は、本実施例の動作フローチャート
(1) である。図4は、本実施例の動作フローチャート
(2) である。以下、図2〜図4を参照して請求項1、
3、4に記載の発明に対応した本実施例の動作を説明す
る。
【0034】演算制御部51は、所定の周期で駆動回路
52を駆動し、レーザダイオード53および送信光学系
80を介して覆域にレーザ光を出射する。また、このよ
うな覆域に位置する目標(例えば、障害物やエアロゾ
ル)によって発生した反射光や散乱光は、受信光学系8
1および光検出器82を介して光電変換され、さらに、
対数増幅器54によってダイナミックレンジが拡大され
た電気信号に変換される。なお、駆動回路52、レーザ
ダイオード53、送信光学系80、受信光学系81およ
び光検出器82の動作については、従来例と同様である
から、ここではその説明を省略する。
【0035】A/D変換器55は、クロック発生器57
から与えられるクロックに同期してこのような電気信号
を取り込み、その振幅値を離散的なレンジに対応して示
すディジタル情報を生成してメモリ56に順次蓄積す
る。なお、クロック発生回路57から与えられるクロッ
クの周波数については、観測すべきレンジの幅によって
適宜設定されるが、ここでは簡単のためその説明を省略
する。
【0036】演算制御部51は、このようにしてメモリ
56に蓄積されたディジタル情報を取り込み、スキャン
毎に以下の処理を行う。なお、各スキャンにおけるレン
ジ方向の起点については、演算制御部51は、駆動回路
52を駆動するタイミングとして認識する。
【0037】演算制御部51は、所望のレンジについて
与えられたディジタル情報を取り込み、そのレンジ方向
について上述した振幅値と上述した電気信号に重畳され
得る雑音に対するマージンを確保して設定された閾値と
を比較する(図3(1))。
【0038】さらに、演算制御部51は、前者が後者を
上回るレンジ区間が無い場合には、図5(a) に示すよう
に、レンジ方向に障害物(集中目標)やエアロゾル(分布
目標)が存在しないと判断し、その旨を警報表示部76
に出力して(図3(2))処理を完結する。しかし、反対に
このようなレンジ区間があった場合には、演算制御部5
1は、そのレンジ区間に含まれるレンジ方向の全ての立
ち上がり区間(振幅値が単調増加する区間)を求め、そ
の立ち上がり区間がd0 以下のレンジ値で示されるレン
ジに分布するか否かを判定する(図3(3))。なお、この
ような閾値d0 は、レーザダイオード53から送信光学
系80を介して出射されるレーザ光のレベル、レンジ方
向に沿って分布し得るエアロゾルの濃度その他の下で、
光検出器82が検出できる最小レベルの反射光がその光
検出器に到達し得る値に予め設定される。
【0039】演算制御部51は、このような立ち上がり
区間が上述したレンジに分布しない場合には、図5(b)
に示すように、d0m以上のレンジ値で示されるレンジに
障害物が存在する(し得る)ことを認識し(図3(4))、か
つその障害物のレンジ値(距離)を算出してこのような
認識の結果と共に警報表示器76に出力して(図3(5))
処理を完結する。しかし、上述したレンジに分布する場
合には、演算制御部51は、d0m以上のレンジ値で示さ
れるレンジにある全ての立ち上がり区間についてレンジ
値を算出し(図3(6))、かつd0m以下のレンジにある全
ての立ち上がり区間についてパルス幅を求める(図3
(7))。
【0040】さらに、演算制御部51は、このようにし
て求められた各パルス幅とレーザダイオード53からレ
ーザ光が出射される時間幅(以下、「送信パルス幅」と
いう。)とを比較する(図3(8))。
【0041】ところで、このようなレーザ光の反射形態
については、障害物等の集中目標では、そのレーザ光の
伝搬速度に対してその集中目標の移動速度が十分に小さ
い場合には、送信パルス幅に等しい時間における実効的
な反射面がレンジ方向にほぼ一定の点に形成されるの
で、反射光を光電変換して得られる電気信号のパルス幅
は上述した送信パルス幅にほぼ等しい値となる。しか
し、エアロゾル等の分布目標では、一般に、上述した実
効的な反射面がレンジ方向に散在して反射減衰量がレン
ジ値に応じて増加し、かつその分布目標のレンジ方向に
深い領域ではレーザ光がほとんど吸収される。したがっ
て、反射光を光電変換して得られた電気信号のパルス幅
は、図5(c),(d) に示すように、送信パルス幅に比較し
て大きな値となる。
【0042】演算制御部51は、上述したパルス幅が送
信パルス幅がほぼ等しい場合には、このような目標の種
別に応じた反射形態の相違に基づき図5(b) に示すよう
に、該当する立ち上がり区間が障害物等の集中目標によ
る反射光によって得られたものと判断し、その集中目標
がついて、d0m以上のレンジ値で示されるレンジに存在
することを認識する(図3(9))と共に、レンジ値(距
離)を算出してこのような認識結果と共に警報表示器7
6に出力する(図3(10)) 。
【0043】しかし、反対に等しくない場合には、演算
制御部51は、同様にして該当する立ち上がり区間がエ
アロゾル等の分布目標による反射光によって得られたも
のと判断する。また、演算制御部51は、d0m以下のレ
ンジ値で示されるレンジについて得られたディジタル情
報をレンジ方向に微分する(図4(1))ことにより、その
レンジに存在する目標に対応した電気信号のピーク点の
数を求めて「1」であるか否か判定し(図4(2))、その
判定結果が真であると該当するレンジに障害物は存在し
ないが視程障害が発生していると認識する。さらに、演
算制御部51は、該当するピーク点のピーク値を求め
(図4(3))てそのピーク値に予め決められた処理(ここ
では、簡単のため従来例と同じ処理とする。)を施すこ
とにより、視程を算出し(図4(4))、その視程に併せて
視程障害が発生している旨を示す警報を警報表示部76
に出力する(図4(5))。
【0044】また、上述したピーク点の数が複数である
場合には、図6(a),(b) に示すように同じレンジに分布
目標および集中目標が存在している。したがって、この
ような場合には、演算制御部51は、個々のピークにつ
いて、パルス幅を求め(図4(6))て送信パルス幅と比較
し(図4(7))、前者が後者にほぼ等しいときには、該当
する立ち上がり区間が障害物等の集中目標による反射光
によって得られたものと判断し、その集中目標につい
て、レンジ値(距離)を算出する(図4(8))。
【0045】しかし、上述したパルス幅が送信パルス幅
に等しくない場合には、演算制御部51は、同様にして
該当する立ち上がり区間がエアロゾル等の分布目標によ
る反射光によって得られたものと判断して該当するピー
ク点のピーク値を求め(図4(9))、そのピーク値に予め
決められた処理を行うことにより視程を算出する(図4
(10)) 。さらに、演算制御部51は、図4(7)〜(9)に示
す一連の処理を全ての立ち上がり区間について行った後
に、求められた視程に併せて視程障害が発生し、かつ障
害物が検出されたことを示す警報を警報表示部76に出
力して(図4(11)) 処理を完結する。
【0046】このように本実施例によれば、電気信号の
ダイナミックレンジが対数増幅器54によって拡大さ
れ、かつ目標の反射形態に応じて顕著に異なるその電気
信号のパルス幅に基づいて個々の目標の種別が識別され
るので、従来例に比較してハードウエアの規模を縮小し
つつ濃霧のように集中目標に類似した反射形態を有する
分布目標が精度よく検出され、視程障害を通知する警報
の信頼性が高められる。さらに、波形微分処理に基づい
て分布目標に重畳した集中目標の存在が精度よく検出さ
れ、衝突事故等を確度高く回避することが可能となる。
【0047】以下、請求項2〜4に記載の発明に対応し
た実施例の動作を説明する。なお、駆動回路52、レー
ザダイオード53、送信光学系80、受信光学系81、
光検出器82、対数増幅器54およびA/D変換器55
の動作については、請求項1、3、4に記載の発明に対
応した実施例と同様であるから、ここではその説明を省
略する。また、演算制御部51は、A/D変換器55に
よって生成されてメモリ56に蓄積されたディジタル情
報について図3に示す手順に基づく処理をスキャン毎に
行うが、このような処理の内、図3(7)、(8)、図4
(6)、(7)に示す処理以外のものについては、上述した請
求項1、3、4に記載の発明に対応した実施例と同様で
あるから、ここではその説明を省略する。
【0048】演算制御部51は、レンジ値がd0m以下の
値をとるレンジに何らかの立ち上がり区間が存在した場
合には、該当する立ち上がり区間の立ち下がり時間を求
める処理を図3(7)、図4(6)に示す処理に代えて行う。
【0049】さらに、演算制御部51は、このような立
ち下がり時間とレーザダイオード53によって出射され
るレーザ光の立ち下がり時間とを比較する処理を図3
(8) 、図4(7) に示す処理に代えて行う。
【0050】ところで、エアロゾル等の分布目標におけ
るレーザ光の反射形態については、一般に、実効的な反
射面がレンジ方向に散在して反射減衰量がレンジ値に応
じて増加し、かつその分布目標のレンジ方向に深い領域
ではレーザ光がほとんど吸収される。したがって、光検
出器82が行う光電変換によって得られた電気信号は上
述した反射光の和として与えられるので、その電気信号
の後縁部の勾配は前縁部の勾配に比較して大幅に小さな
値となる。
【0051】したがって、演算制御部51は、このよう
な目標の種別に応じた立ち下がり時間の相違を利用する
ことにより、先行して求められた立ち下がり時間とレー
ザ光の立ち下がり時間とがほぼ同じであれば、該当する
目標が集中目標であると判定し、反対に前者が後者に比
べて大幅に大きい値である場合には分布目標であると判
定し、何れの場合にもこのような判定の結果に適応した
処理を図3に示す手順に基づいて行う。
【0052】このように本実施例によれば、目標の種別
によって顕著に異なる電気信号の立ち下がり時間に基づ
いて集中目標と分布目標との識別がなされるので、視程
障害の検出精度が高められ、かつ衝突事故等の発生を確
度高く回避することが可能となる。
【0053】なお、上述した各実施例では、d0 以下の
レンジ値で示されるレンジに障害物やエアロゾルが検出
されたときに警報を発しているが、本発明はこのような
構成に限定されず、例えば、観測すべきレンジが小さい
値に設定されていたり、特定のレンジの近傍を詳細に観
測すべき場合には、パルス幅や立ち下がり時間に基づい
て識別された目標の種別に適応した警報をレンジ値に関
する一切の判断を行わずに発してもよく、搭載された車
両の速度、送信光学系80から出射されるレーザ光のレ
ベル、想定される分布目標の密度その他に応じて適宜閾
値となるレンジ値d0 を可変してもよい。
【0054】また、上述した各実施例では、目標の識
別、相対距離その他を算出する信号処理に先行して受光
された反射光が光検出器82を介して光電変換されてい
るが、本発明はこのような構成に限定されず、演算制御
部51、メモリ56、A/D変換器55および対数増幅
器54によって行われる処理の一部あるいは全部を光学
的に施してもよい。
【0055】さらに、上述した各実施例では、レーザダ
イオード53から出射されるレーザ光は短パルスによっ
て輝度変調されているが、本発明はこのような変調方式
に限定されず、レンジ方向に所望の分解能が得られ、か
つ目標からの反射光に復調処理を施すことによりその反
射光のレンジ方向における光量分布が確実に得られるな
らば、如何なる変調方式を適用してもよい。
【0056】また、上述した各実施例では、図3および
図4に示すように、d0 以下およびd0 以上のレンジ値
で示されるレンジについて分割して処理が行われ、レン
ジ方向に沿って分布目標に重畳する固定目標について
は、波形微分処理を施すことによりその存在を認識した
後にパルス幅(あるいは立ち下がり時間)が検定されいる
が、本発明はこのようなアルゴリズムに限定されず、例
えば、予め決められた複数の量子化レベルを基準として
電気信号の振幅を並行して2値信号に変換し、これらの
2値信号をメモリ等に蓄積してレンジ方向の個々の立ち
上がり区間を求めると共に、各立ち上がり区間について
パルス幅(あるいは立ち下がり時間)およびレンジ値を
一括して求めてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明では、覆域から受光された反射光の光量分布につい
て、異なる種別の目標に対して得られるレンジ方向の勾
配に基づいて個々の目標を示す前縁区間が求められ、か
つレンジ方向における目標の位置や幅の如何にかかわら
ず反射形態の相違に応じて顕著な差が生じるパルス幅を
個々の前縁区間について検定することにより、該当する
目標が集中目標および分布目標の何れであるか容易にか
つ精度よく識別される。
【0058】請求項2に記載の発明では、覆域から受光
された反射光の光量分布について、異なる種別の目標に
対して得られるレンジ方向の勾配に基づいて個々の目標
を示す前縁区間が求められ、かつレンジ方向における目
標の位置や幅の如何ににかかわらず反射形態の相違に応
じて顕著な差が生じる後縁部の勾配を個々の前縁区間に
ついて検定することにより、該当する目標が集中目標お
よび分布目標の何れであるか容易にかつ精度よく識別さ
れる。
【0059】請求項3に記載の発明では、目標識別手段
が行う目標種別の識別の下で障害物等の集中目標の存在
が検出され、その旨を示す警報が容易に確度高く得られ
る。請求項4に記載の発明では、目標識別手段が行う目
標種別の識別の下でエアロゾル等の分布目標の存在が検
出され、その分布目標に起因した視程障害の発生を示す
警報が容易に確度高く得られる。
【0060】したがって、本発明にかかわるレーザレー
ダが搭載された車両では、反射光を光電変換して得られ
た電気信号の立ち上がり時間に基づき目標の識別が行わ
れていた従来例に比較して、レンジ方向における位置、
幅、反射係数その他が異なる様々な目標に遭遇する運行
環境に柔軟に対応しつつ危険の回避を促す警報が安価に
かつ安定に得られ、運行にかかわる安全性および環境が
大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】請求項1〜4に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【0062】
【図2】請求項1〜4に記載の発明に対応に対応した実
施例を示す図である。
【0063】
【図3】本実施例の動作フローチャート(1)である。
【0064】
【図4】本実施例の動作フローチャート(2)である。
【0065】
【図5】電気信号の波形を示す図(1)である。
【0066】
【図6】電気信号の波形を示す図(2)である。
【0067】
【図7】従来のレーザレーダの構成例を示す図である。
【0068】
【符号の説明】
11 発光手段 12 受光手段 13 前縁区間検出手段 14,21 目標識別手段 15,23 距離算出手段 31 障害物警報手段 41 視程障害警報手段 51 演算制御部 52,78 駆動回路 53,79 レーザダイオード 54 対数増幅器 55 A/D変換器 56 メモリ 57 クロック発生器 71 プロセッサ(CPU) 72 パラレル−シリアル変換器 73 時間計測回路 74 立ち上がり時間計測回路 75 レベル検出回路 76 警報表示部 77 制御部 80 送信光学系 81 受信光学系 82 光検出器 83 増幅器 84 STC回路 85 カウンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の反射体あるいは散乱体からなる集
    中目標および複数の散乱源からなる分布目標が位置し得
    る覆域に、予め決められた変調方式に基づきパルスで変
    調されたレーザ光を照射する発光手段と、 前記発光手段によって照射されたレーザ光が前記集中目
    標あるいは前記分布目標で反射して生じた反射光を受光
    し、前記変調方式に適応した復調処理を施してレンジ方
    向におけるその反射光の光量分布を得る受光手段と、 前記受光手段によって得られた光量分布について、前記
    レンジ方向の勾配と前記集中目標および前記分布目標の
    反射形態に基づいて予め決められた基準勾配とを比較
    し、前者が後者を上回る前縁区間を個別に検出する前縁
    区間検出手段と、 前記前縁区間検出手段によって検出された個々の前縁区
    間について、前記レンジ方向に沿って後続の後縁に至る
    パルス幅を求め、前記反射形態の相違に基づいて予め設
    定された閾値に対するそのパルス幅に基づいて前記集中
    目標と前記分布目標との識別を行う目標識別手段と、 前記目標識別手段によって識別された目標について、前
    記前縁区間検出手段によって検出された前縁区間と、前
    記パルスの前縁あるいは後縁との前記レンジ方向におけ
    る差分をとって相対距離を求める距離算出手段とを備え
    たことを特徴とするレーザレーダ。
  2. 【請求項2】 単一の反射体あるいは散乱体からなる集
    中目標および複数の散乱源からなる分布目標が位置し得
    る覆域に、予め決められた変調方式に基づきパルスで変
    調されたレーザ光を照射する発光手段と、 前記発光手段によって照射されたレーザ光が前記集中目
    標あるいは前記分布目標で反射して生じた反射光を受光
    し、前記変調方式に適応した復調処理を施してレンジ方
    向におけるその反射光の光量分布を得る受光手段と、 前記受光手段によって得られた光量分布について、前記
    レンジ方向の勾配と前記集中目標および前記分布目標の
    反射形態に基づいて予め決められた基準勾配とを比較
    し、前者が後者を上回る前縁区間を個別に検出する前縁
    区間検出手段と、 前記前縁区間検出手段によって検出された個々の前縁区
    間について、前記レンジ方向に後続する後縁の勾配を求
    め、前記反射形態の相違に基づいて予め設定された閾値
    に対するその勾配に基づいて前記集中目標と前記分布目
    標との識別を行う目標識別手段と、 前記目標識別手段によって識別された目標について、前
    記前縁区間検出手段によって検出された前縁区間と、前
    記パルスの前縁あるいは後縁との前記レンジ方向におけ
    る差分をとって相対距離を求める距離算出手段とを備え
    たことを特徴とするレーザレーダ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のレーザ
    レーダにおいて、 目標識別手段によって識別された目標を監視し、その目
    標が集中目標であるときに障害物の存在を示す警報を出
    力する障害物警報手段を備えたことを特徴とするレーザ
    レーダ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のレーザ
    レーダにおいて、 目標識別手段によって識別された目標を監視し、その目
    標が分布目標であるときに視程障害の発生を示す警報を
    出力する視程障害警報手段を備えたことを特徴とするレ
    ーザレーダ。
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