JPH06151769A - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置の製造方法

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JPH06151769A
JPH06151769A JP4302774A JP30277492A JPH06151769A JP H06151769 A JPH06151769 A JP H06151769A JP 4302774 A JP4302774 A JP 4302774A JP 30277492 A JP30277492 A JP 30277492A JP H06151769 A JPH06151769 A JP H06151769A
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film
memory cell
forming
semiconductor substrate
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JP4302774A
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Takeshi Mitsushima
猛 光嶋
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Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体記憶装置においてメモリセル部と周辺回
路部の高さの差を縮小することで、高精度で微細なパタ
ンを形成する。 【構成】単結晶珪素からなるP- 型半導体基板1上に選
択的にメモリセル領域以外の部分にフォトレジスト膜2
3を形成し、このフォトレジスト膜23をマスクにウエ
ットエッチングすることにより半導体基板1に凹部を形
成する。このように、ウエットエッチングなどの結晶欠
陥を発生させない方法で半導体基板1を選択的に除去し
て凹部と凸部を形成し、凹部にメモリセルを形成し、凸
部に周辺回路を形成することでメモリセル部と周辺回路
部の高さの差を縮小し、高精度で微細なパタンの半導体
記憶装置を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体記憶装置の製造方
法、特に光露光法を用いて製造する場合に好適な高集積
半導体記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリの集積度は今や1メガビッ
トの時代に突入しており、4メガビットメモリも開発段
階にある。このような集積度向上を支えてきた技術は主
に微細パターン形成技術、すなわちリソグラフィとエッ
チング技術である。メモリの両集積化の目的の1つはビ
ット単価低減にある。そのためリソグラフィの手法とし
てもスループットの確保が重要である。このためスルー
プットが比較的高く、微細パターンが形成できる方法で
ある光学レンズを用いた縮小投影露光法が広く用いられ
ている。しかし光を用いているためレンズの解像度を増
すと焦点深度が浅くなり、結像対象となる面(基板面)
が平坦でないと解像不良を起こすという問題が縮小投影
露光法にある。光学露光技術については、株式会社サイ
エンスフォーラム「超LSIデバイスハンドブック」発
行日1983年11月28日、P139〜P141に示
されている。
【0003】一方、素子構造に目を向けると構造は複雑
になり、また基板に形成された段差も大きくなってい
る。これは例えばDRAM(Dinamic Random Access Me
mory)においては、α線に対するソフトエラー対策など
のため一定容量以上のキャパシタを形成する必要があ
り、狭い領域内に容量の大きなキャパシタを形成するの
に積層キャパシタなどを用いるためである(このキャパ
シタを用いたセル構造を積層容量型メモリセル(STC
メモリセル)と呼ぶ)。このSTCメモリセルは特公昭
61−55258号に示されている。
【0004】このように微細パターンを形成するための
縮小投影露光法では焦点深度が浅いため基板表面を平坦
にしなけばならないにもかかわらず、実際には上述のよ
うに基板には大きな段差があるため焦点深度外になり、
しばしばパターン解像不良が起こり、または寸法精度が
低下するという問題があった。
【0005】このような基板段差に起因するパターン解
像不良または寸法精度の低下という問題点を解決するた
めの方法として、多層レジスト法が知られている。この
多層レジスト法については、例えば特開昭51−107
775号に示されている。この方法は、段差を有する基
板上に厚い有機膜(BL:Bottom Sayer)で基板の段差
にほとんど影響されない平坦な表面を形成する。さらに
その上に遮光層およびマスク層を順に形成し、最上層に
マスク層をフォトリソグラフィー技術でパターニング
し、パターニングされたマスク層をマスクに遮光層をエ
ッチングする。さらにこの遮光層をマスクにスパッタエ
ッチングしもしくはイオンビームエッチングなどの異方
性エッチングによって最下層の有機膜をエッチングし、
この最下層の有機膜をマスクに被加工層をエッチングす
る方法である。ここでの基板とは、単結晶シリコン基板
およびその表面に形成された絶縁膜、導電層などを含
む。
【0006】また、この基板段差に起因するパターン解
像不良または寸法精度の低下という問題点を解決するた
めの方法として、仕上がり状態で基板表面からの高さが
高い領域たとえばメモリセルアレイ領域を単結晶半導体
基板の凹部に、その他の部分に仕上がり状態で半導体基
板表面からの高さが低い領域を形成する方法があり、こ
の方法は特開平2−50476号に示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の多層レジスト法
は、密集した領域に段差が存在する場合の対策としては
有効であるが、たとえばSTCメモリセルを有するDR
AMなどのように、メモリセルアレイ領域と周辺回路領
域との間での段差、つまりある程度離れた領域間に標高
差が存在する構造の場合、メモリセルアレイ領域または
周辺回路領域にパターン解像不良または寸法精度が低下
するという問題が発生する。この問題は、多層レジスト
法を用いたとしても、メモリセルアレイ領域と周辺回路
領域との間の標高差をなくすことはできず、この標高差
のため、メモリセルアレイ領域と周辺回路領域の表面が
同時に縮小露光装置の焦点深度内に入らないために発生
すると考えられる。
【0008】また、前述の仕上がり状態で基板表面から
の高さが高い領域たとえばメモリセルアレイ領域を単結
晶半導体基板の凹部に、その他の部分に仕上がり状態で
半導体基板表面からの高さが低い領域を形成する方法
は、半導体記憶装置の製造のメモリセル形成以前の工程
で単結晶半導体基板凹部を形成することにより解決を図
っている。ところがこの凹部を形成する方法として周知
のLOCOS法もしくはドライエッチング法を用いてお
り、LOCOS形成時の窒化珪素膜と酸化膜の応力もし
くはドライエッチングのダメージにより単結晶半導体基
板に結晶欠陥を誘発し、半導体記憶装置の電荷保持特性
に悪影響を与えるという問題点がある。
【0009】本発明は上記問題を解決するもので、結晶
欠陥を発生させることなく半導体記憶装置のメモリセル
アレイ領域および周辺回路領域を同時に加工できる製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
のに、本発明の半導体装置の製造方法はウエットエッチ
ング法や、イオン注入法など、あるいは選択エピタキシ
ャル成長法などの結晶欠陥を誘発しない方法で単結晶半
導体基板に凹部もしくは凸部を形成し、仕上がり状態で
半導体基板表面からの高さが高い領域たとえばメモリセ
ルアレイ領域を単結晶半導体基板の凹部に、その他の部
分に仕上がり状態で半導体基板表面からの高さが低い領
域例えば周辺回路領域を形成するようにしたものであ
る。
【0011】
【作用】上記構成のように、結晶欠陥を誘発しない方法
で単結晶半導体基板に凹部もしくは凸部を形成し、半導
体基板表面からの高さが高い領域を単結晶半導体基板の
凹部に、半導体基板表面からの高さが低い領域にその他
の部分を形成することにより、高い領域と低い領域間の
標高差を小さくすることができ、焦点深度が浅い露光装
置でパターンの解像をすることができて、高解像度のパ
ターニングをすることができることは勿論、結晶欠陥を
誘発しない方法で単結晶半導体基板に凹部もしくは凸部
を形成しているため電荷保持特性の良好な半導体記憶装
置を製造することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例をダイナミックRA
Mに適用した具体的な製造方法について、図1ないし図
21用いて説明する。
【0013】まず、単結晶珪素からなるP- 型半導体基
板1を用意する。半導体基板1はたとえば8〜12(Ω
−cm)程度の抵抗値を有するように構成されている。次
に図1に示すように、半導体基板1上に選択的にメモリ
セル領域以外の部分にフォトレジスト膜23を形成す
る。次に図2に示すように、このフォトレジスト膜23
をマスクに弗酸、硝酸混合水溶液で約6000Åウエッ
トエッチングすることにより、半導体基板1に凹部を形
成する。しかる後、耐エッチングマスクとして使用した
フォトレジスト膜23をエッチング除去し、図3に示す
ように、およそ6000Åの凹部を有する半導体基板を
形成する。ウエットエッチングは等方的に進行するため
フォトレジスト膜23除去後、滑らかな段差部が形成さ
れる。また、ウエットエッチングにより凹部を形成して
いるためLOCOS法やドライエッチングのように窒化
膜の応力やダメージにより結晶欠陥が発生するという問
題もない。
【0014】次に、半導体基板1の主面上に酸化珪素膜
26を形成し、さらにこの酸化珪素膜26上に耐酸化膜
27を形成する。次に、n型ウエル領域形成領域の耐酸
化膜27を選択的に除去し、不純物導入用マスクおよび
耐酸化用マスクを形成する。耐酸化膜27の選択的除去
はたとえばフォトレジスト膜を用いてエッチングするフ
ォトリソグラフィ技術で行う。
【0015】次に、図4に示すように、耐酸化膜27と
それをパターニングするフォトレジスト膜(図示しな
い)とを不純物導入用マスクとして用い、酸化珪素膜2
6を通して半導体基板1の主面部に選択的にn型不純物
3nを導入する。
【0016】次に、耐酸化膜27上のフォトレジスト膜
を除去する。この後、図5に示すように、耐酸化膜27
を耐酸化用マスクとして用い、露出する酸化珪素膜26
を成長させ、酸化珪素膜26Aを形成する。この酸化珪
素膜26Aは、p型ウエル領域を形成する際の不純物導
入用マスクとして使用される。この酸化珪素膜26Aを
形成する酸化工程によって、前記導入されたn型不純物
3nが若干拡散され、n型半導体領域(最終的にウエル
領域となる)3Aが形成される。
【0017】次に、耐酸化膜27を選択的に除去する。
耐酸化膜27はたとえば熱リン酸で除去する。この後、
図6に示すように、酸化珪素膜26Aを不純物導入用マ
スクとして用い、酸化珪素膜26を通したp型ウエル領
域形成領域の半導体基板1の主面部に選択的にp型不純
物2pを導入する。このp型不純物2pは、酸化珪素膜
26Aが形成されているので、n型ウエル領域となる半
導体領域3Aの主面部には導入されない。
【0018】次に、n型不純物3n、p型不純物2pの
それぞれに引き伸し拡散を施し、図7に示すように、n
型ウエル領域3およびp型ウエル領域2を形成する。こ
のウエル領域2および3は、1100〜1300〔℃〕
程度の高温度の雰囲気中で熱処理を施すことによって形
成する。結果的に、p型ウエル領域2はn型ウエル領域
3に対して自己整合で形成される。
【0019】次に、酸化珪素膜26、26A上のそれぞ
れを含む基板全面に耐酸化膜28を形成する。耐酸化膜
28は、不純物導入用マスクおよび耐酸化用マスクとし
て使用される。次に、耐酸化膜28上にフォトレジスト
膜を塗布し、素子間分離用絶縁膜(5)形成領域のフォ
トレジスト膜を除去し、エッチング用マスクおよび不純
物導入用マスク(図示しない)を形成する。このマスク
を用い、露出する耐酸化膜28を選択的に除去する。
【0020】次に、耐酸化膜28およびそれをパターン
ニングしたフォトレジスト膜からなるマスクを不純物導
入用マスクとして用い、図8に示すように、露出する酸
化珪素膜26を通してウエル領域2の主面部にp型不純
物4pを導入する。p型不純物4pは、ウエル領域3の
主面上には酸化珪素膜26に比べて厚い膜厚の酸化珪素
膜26Aが形成されているので、ウエル領域3の主面部
に導入されない。つまり、p型不純物4pは、ウエル領
域2の主面部に選択的に導入される。このp型不純物4
pは、チャネルストッパ領域およびポテンシャルバリア
層を形成するようになっている。p型不純物4pは、1
13〔atoms/cm2 〕程度の不純物濃度のBF2
たはBを用い、イオン打込みで導入する。このp型不純
物4pを導入した後、耐酸化膜28上のフォトレジスト
膜は除去する。
【0021】次に、耐酸化膜28を耐酸化用マスクとし
て用い、図9に示すように、露出する酸化珪素膜26、
26Aのそれぞれを成長させて素子間分離用絶縁膜(フ
ィールド絶縁膜)5を形成する。素子間分離用絶縁膜5
はたとえば6000〜8000〔Å〕程度の膜厚で形成
される。
【0022】この素子間分離用絶縁膜5を形成する工程
と実質的に同一製造工程によって、ウエル領域2の主面
部に導入されたp型不純物4pが引き伸し拡散され、p
型のチャネルストッパ領域4Aが形成される。このチャ
ンネルストッパ領域4Aの形成の際、比較的長い熱処理
を施すので、横方向の拡散が大きく、図9に示すよう
に、特にメモリセルアレイにおいてはメモリセルM形成
領域の略全面にp型不純物4pが拡散され、p型ポテン
シャルバリア層4Bが形成される。
【0023】大容量のDRAMは、メモリセルMのメモ
リセル選択用MISFETQS のゲート幅(チャネル
幅)寸法、およびその方向の半導体領域9の寸法が1.
0〔μm〕程度であるので、チャネルストッパ領域4A
を形成するp形不純物4pがメモリセルM形成領域の略
全面まで拡散し、前述のようにメモリセルM形成領域の
略全面にポテンシャルバリア層4Bが形成される。
【0024】周辺回路のCMOSを構成するnチャネル
MISFETQn 形成利用域においては、MESFET
n のサイズがメモリセルMサイズよりも大きいので、
素子間分離用絶縁膜5の近傍の一部しかp型不純物4p
が拡散されず、実質的にポテンシャルバリア層4Bが形
成されない。すなわち、ポテンシャルバリア層4Bは、
周辺回路のMISFETQn 形成領域には形成されず、
メモリセルアレイ形成領域には選択的に形成される。し
かも、ポテンシャルバリア層4Bはチャネルストッパ領
域4Aと同一製造工程で形成することができる。
【0025】チャネルストッパ領域4A、ポテンシャル
バリア層4Bのそれぞれは、熱処理後、1016〜1017
〔atoms/cm2 〕程度の不純物濃度で構成される。
チャネルストッパ領域4Aおよびポテンシャルバリア層
4Bを形成した後に、図9に示すように、耐酸化膜28
を選択的に除去する。
【0026】このように、メモリセルMが素子間分離用
絶縁膜5およびチャネルストッパ領域4Aで囲まれたD
RAMにおいて、ウエル領域2のメモリセルMのMIS
FETQS 間の主面部に、ウエル領域2と同一導電型で
それよりも高濃度のp型不純物4pを導入し、少なくと
も前記MISFETQS の一方の半導体領域(情報蓄積
用容量素子Cとの接続側)9の形成領域下まで、p型不
純物4pをウエル領域2の主面部で拡散させ、チャネル
ストッパ領域4Aおよびポテンシャルバリア層4Bを形
成するとともに、ウエル領域2のMISFET間の主面
上に素子間分離用絶縁膜5を形成することにより、前記
ポテンシャルバリア層4Bを形成する工程をチャネルス
トッパ領域4Aを形成する工程で兼用することができる
ので、DRAMの製造工程を低減することかできる。つ
まり、ポテンシャルバリア層4Bを形成するためのマス
ク形成工程および不純物導入工程を低減することができ
る。なお、メモリセルアレイは、メモリセルM形成領域
全面にポテンシャルバリア層4Bが形成される場合、ウ
エル領域2を設けなくてもよい。
【0027】図9で説明した耐酸化膜28を除去する工
程の後に、ウエル領域2の主面上の酸化珪素膜26およ
びウエル領域3の主面上の酸化珪素膜26Aを除去し、
ウエル領域2、3のそれぞれの主面を露出させる。
【0028】次に、図10に示すように、露するウエル
領域2、3のそれぞれの主面上に酸化珪素膜6Aを形成
する。酸化珪素膜6Aは、素子間分離用絶縁膜5の形成
の際に、耐酸化膜(窒化珪素膜)28によって素子間分
離用絶縁膜5の端部に形成される珪素の窒化膜所謂ホワ
イトリボンを酸化するために行う。酸化珪素膜6Aは、
900〜1000〔℃〕程度の高温度のスチーム酸化で
形成し、400〜1000〔Å〕程度の膜厚で形成す
る。
【0029】次に、図10に示すように、素子間分離用
絶縁膜5で規定される素子形成領域であって、ウエル領
域2(メモリセルアレイにおいてはポテンシャルバリア
層4B)、ウエル領域3のそれぞれの主面部つまり基板
全面に、nチャネルMISFETのしきい値電圧調整用
のp型不純物29pを導入する。p型不純物29pは、
1012〔atoms/cm2 〕程度の不純物濃度のBを用
い、30〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで導
入する。
【0030】次に、図10に示すように、素子間分離用
絶縁膜5で規定される素子形成領域であって、ウエル領
域3の主面部に、選択的にpチャネMISFETのしき
い値電圧調整用のp型不純物30pを導入する。p型不
純物30pは、1012〔atoms/cm2 〕程度の不純
物濃度のBを用い、30〔KeV〕程度のエネルギのイ
オン打込みで導入する。これらのしきい値電圧調整用の
p型不純物29p、30pのそれぞれの導入は、ウエル
領域2、3のそれぞれの不純物濃度の設定のし方によっ
て省略することができる。
【0031】次に、酸化珪素膜6Aを選択的に除去し、
ウエル領域2、3のそれぞれの主面を露出させる。酸化
珪素膜6Aはウエットエッチングで除去する。次に、図
11に示すように、露出されたウエル領域2、3のそれ
ぞれの主面上にゲート絶縁膜6を形成する。ゲート絶縁
膜6は、800〜1000〔℃〕程度の高温度のスチー
ム酸化で形成し、150〜250〔Å〕程度の膜厚で形
成する。
【0032】次に、ゲート絶縁膜6上および素子間分離
用絶縁膜5上を含む基板全面に多結晶珪素膜を形成す
る。多結晶珪素膜は、CVDで堆積させ、2000〜3
000〔Å〕程度の膜厚で形成する。この多結晶珪素膜
は、製造工程における第1層目のゲート配線形成工程に
よって形成される。この後、多結晶珪素膜にPを熱拡散
によって導入し、多結晶珪素膜の抵抗値を低減する。
【0033】次に、多結晶珪素膜上の全面に、層間絶縁
膜8を形成する。層間絶縁膜8は、主に多結晶珪素膜と
その上層の導電層とを電気的に分離するために形成す
る。層間絶縁膜8は、たとえば、CVDで堆積させた酸
化珪素膜を用い、3500〜4500〔Å〕程度の膜厚
で形成する。
【0034】次に、図11に示すように、図示しないフ
ォトレジスト膜で形成したエッチング用マスクを用い、
前記層間絶縁膜8、多結晶珪素膜を順次エッチングし、
ゲート電極7およびワード線(WL)7を形成する。層
間絶縁膜8および多結晶珪素膜は重ね切りされているの
で、ゲート電極7、ワード線7のそれぞれの上層に同一
形状の層間絶縁膜8が残存する。第1層目のゲート配線
形成工程は、メモリセルアレイにおいてMISFETQ
S のゲート電極7およびワード線7を形成するととも
に、周辺回路のMISFETQn およびQp のゲート電
極7を形成する。また、第1層目のゲート配線形成工程
は、図示しないが、素子間を接続する配線や抵抗素子を
形成するようになっている。前記エッチングは、RIE
などの異方性エッチングを用いる。この後、前記フォト
レジスト膜は除去する。
【0035】次に、不純物導入に起因する汚染を低減す
るために、露出するウエル領域2、3のそれぞれの主面
上(ゲート電極7およびワード線(WL)7の側壁も含
む)に酸化珪素膜(図示しない)を形成する。酸化珪素
膜は、たとえば、850〜950〔℃〕程度の高温度の
酸素ガス雰囲気中で形成され、100〜800〔Å〕程
度の膜厚で形成される。
【0036】次に、図12に示すように、素子間分離用
絶縁膜5および層間絶縁膜8を不純物導入用マスクとし
て用い、メモリセルアレイ形成領域およびnチャネルM
ISFETQn 形成領域のウエル領域2の主面部に選択
的にn形不純物を導入する。このn型不純物の導入によ
って、ゲート電極7、ワード線(WL)7のそれぞれに
対して自己整合の低不純物濃度のn型半導体領域9が形
成される。半導体領域9を形成するn型不純物は、10
13〔atoms/cm3 〕程度の不純物濃度のP(また
はAS )を用い、60〜120〔KeV〕程度のエネル
ギのイオン打込みで導入する。前述したように、メモリ
セルMのメモリセル選択用のMISFETQS の少なく
とも情報蓄積用容量素子Cに接続される側の半導体領域
9は、1014〔atoms/cm2 〕未満の低不純物濃度
のイオン打込みで構成されている。半導体領域9は、低
不純物濃度で構成されているので、MISFETQS
n のそれぞれをLDD構造で構成することができる。
半導体領域9を形成する際には、pチャネルMISFE
TQp 形成領域はフォトレジスト膜で形成した不純物導
入用マスクで覆われている。また、後述するが、周辺回
路のCMOSを構成するMISFETQn は、半導体領
域9と1014〔atoms/cm2 〕以上の高不純物濃度
のイオン打込みで形成された半導体領域17とでソース
領域およびドレイン領域を構成するようになっている。
この半導体領域9を形成工程で、メモリセルMのメモリ
セル選択用のMISFETQS が略完成する。
【0037】このように、スタックド構造の情報蓄積用
容量素子CでメモリセルMが構成されるDRAMにおい
て、メモリセルMのMISFETQS の一方の半導体領
域9を、メモリセルM以外の周辺回路のMISFETQ
n の高不純物濃度の半導体領域17(後述)に比べて、
低不純物濃度のイオン打込みで構成することにより、ソ
ース領域またはドレイン領域を形成するイオン打込みに
基づくウエル領域2表面の結晶欠陥の発生を低減し、情
報蓄積用容量素子Cに蓄積された情報となる電荷のリー
クを低減することができるので、DRAMのリフレッシ
ュ特性を向上することができる。リフレッシュ特性の向
上は、DRAMの情報書込動作および情報読出操作速度
の高速化を図ることができる。
【0038】また、メモリセルMのMISFETQS
は、チャネル形成領域を低不純物濃度の半導体領域9で
構成しているので、短チャネル効果を抑制し、メモリセ
ルMの面積を縮小することができる。つまり、半導体領
域9は、DRAMの集積度を向上することができる。
【0039】しかも、メモリセルMのMISFETQS
の半導体領域9は、周辺回路CMOSのMISFETQ
n のLDD構造を構成するための半導体領域9と同一製
造工程で形成することにより、MISFETQS の低不
純物濃度のイオン打込み工程を別に追加することがな
く、MISFETQn の半導体領域9を形成する工程で
兼用することができるので、DRAMの製造工程を低減
することができる。
【0040】また、特に、メモリセルM形成領域におい
て、ポテンシャルバリア層4Bをチャネルストッパ領域
4Aのp型不純物4pの拡散で形成し、両者の不純物濃
度を1016〜1017〔atoms/cm2 〕程度低い範囲
内に設定することができるので、MISFETQS の半
導体領域9とポテンシャルバリア層4Bあるいはチャネ
ルストッパ領域4Aとpn接合耐圧を向上することがで
きる。すなわち、メモリセルMが素子間分離用絶縁膜5
およびチャネルストッパ領域4Aで囲まれたDRAMに
おいて、メモリセルMのMISFETQS の少なくとも
一方の半導体領域(情報蓄積用容量素子Cに接続される
側)9下のウエル領域2の主面部に、チャネルストッパ
領域4Aのp型不純物4pを拡散して形成したポテンシ
ャルバリア層4Bを設けたことにより、ポテンシャルバ
リア層4Bで情報蓄積用容量素子Cに少数キャリアが捕
獲されることを低減することができるので、メモリセル
モードのソフトエラーを防止することができるととも
に、チャネルストッパ領域4Aの不純物濃度とポテンシ
ャルバリア層4Bの不純物濃度とを実質的に同一の不純
物濃度にし、チャネルストッパ領域4Aあるいはポテン
シャルバリア層4Bと前記一方の半導体領域9とのpn
接合耐圧を向上することができるので、情報蓄積用容量
素子Cの情報となる電荷のリークを低減し、情報の保持
特性を向上することができる。情報の保持特性の向上
は、DRAMのリフレッシュ特性を向上し、情報法書込
動作および情報読出動作速度の高速化を図ることができ
る。
【0041】また、前記DRAMにおいて、ポテンシャ
ルバリア層4BをメモリセルMのMISFETQS の一
方の半導体領域9下および他方の半導体領域(相補性デ
ータ線21(後述)に接続される側)9下のウエル領域
2の主面部に設けることにより、前記効果の他にデータ
線モードのソフトエラーを防止することができるので、
より情報の保持特性を向上することができる。
【0042】次に、半導体領域9を形成する工程の後
に、素子間分離用絶縁膜5および層間絶縁膜8を不純物
導入用マスクとして用い、pチャネルMISFETQP
形成領域のウエル領域3の主面部に選択的にp型不純物
を導入する。このp型不純物の導入によって、図12に
示すように、ゲート電極7に対して自己整合の低不純物
濃度のp型半導体領域10が形成される。半導体領域1
0を形成するp型不純物は、1013〔atoms/cm
2 〕程度の不純物濃度のBF2 (またはB)を用い、6
0〜100〔KeV〕程度のエルネギのイオン打込みで
導入する。半導体領域10を形成する際には、メモリセ
ルアレイ形成領域およびnチャネルMISFETQn
成領域はフォトレジスト膜で形成した不純物導入用マス
クで覆れている。
【0043】次に、図13に示すように、ゲート電極7
およびワード線(WL)7のそれぞれの側壁にサイドウ
ォールスペーサ11を形成する。サイドウォールスペー
サ11は、CVDで堆積させた酸化珪素膜にRIEなど
の異方性エッチングを施すことによって形成することが
できる。酸化珪素膜はたとえば3500〜4500
〔Å〕程度の膜厚で形成する。サイドウォールスペーサ
11のゲート長方向(チャネル長方向)の長さは250
0〜4000〔Å〕程度で形成される。このとき、必要
に応じてフォトレジスト膜で領域を限定してエッチング
により形成してもよい。
【0044】次に、図14に示すように、層間絶縁膜8
上、サイドウォールスペーサ11上などを含む基板全面
に、層間絶縁膜12を形成する。層間絶縁膜12は、ス
タックド構造の情報蓄積用容量素子Cを構成する第1電
極層13(後述)、第2電極層15(後述)のそれぞれ
をパターニングする際のエッチングストッパとして使用
される。特に、層間絶縁膜12は、第1電極層および第
2電極層をパターニングする際、メモリセル選択用のM
ISFETQS の他方の半導体領域(層補型データ線2
1が接続される側)9の表面にエッチングによるダメー
ジを生じさせないために形成されている。層間絶縁膜1
2は、たとえば700〜800〔℃〕程度の高温度でし
かもCVDで堆積させた酸化珪素膜を用い、1000〜
2000〔Å〕程度の膜厚で形成する。
【0045】次に、図14に示すように、メモリセルM
形成領域のMISFETQS の一方の半導体領域(情報
蓄積用容量素子Cの第1電極層13が接続される側)9
上の層間絶縁膜12を選択的に除去し、接続孔12Aを
形成する。
【0046】次に、図15に示すように、前記接続孔1
2Aを通して一部が半導体領域9に接続され、他部が層
間絶縁層8および12を介在させてゲート電極7上およ
びワード線(WL)7上に延在する第1電極層13を形
成する。第1電極層13は、スタックド構造の情報蓄積
用容量素子Cの下側の電極層を構成する。
【0047】この第1電極層13は、CVDで堆積させ
た多結晶珪素で形成し、800〜3000〔Å〕程度の
膜厚で形成する。多結晶珪素膜は、まず表面に酸化珪素
膜を形成し、この酸化珪素膜を通して抵抗値を低減する
n型不純物を導入し、熱処理後、前記酸化珪素膜を除去
することによって形成されている。前記酸化珪素膜は、
多結晶珪素膜の表面をスチーム酸化して形成し、約10
0〔Å〕程度の膜厚で形成する。n型不純物は、1015
〔atoms/cm2 〕程度の不純物濃度のASまたはP
を用い、75〜85〔KeV〕程度のエネルギのイオン
打込みで導入する。前記多結晶珪素膜のパターンニング
は、ドライエッチングで行う。多結晶珪素膜のエッチン
グの際には、層間絶縁膜12がエッチングストッパ層と
して使用される。この第1電極層13は、第2層目のゲ
ート配線形成工程によって形成されている。
【0048】第1電極層13と一方の半導体領域9とが
接続されたウエル領域2(実際には半導体領域9)の主
面部には、前記n型不純物導入後の熱処理によって第1
電極層(多結晶珪素膜)13に導入されたn型不純物が
拡散される。この拡散により高不純物濃度のn+ 型半導
体領域13Aが形成される。半導体領域13Aは半導体
領域9と一体に構成される。半導体領域13Aは、メモ
リセル選択用のMISFETQS の一方の半導体領域を
構成するが、主に、半導体領域9と第1電極層13との
オーミック特性を向上できるように構成されている(接
触抵抗値の低減)。なお、接続孔12A内の第1電極層
13は、層間絶縁層8およびサイドウォールスぺーサ1
1を介して、ゲート電極7、ワード線(WL)7のそれ
ぞれと電気的に分離されている。
【0049】次に、図16に示すように、第1電極層1
3上を含む基板全面に誘電体膜14を形成する。誘電体
膜14は、基本的には窒化珪素膜14A、酸化珪素膜1
4Bを順次積層した2層構造で形成されている。窒化珪
素膜14Aは、第1電極層(多結晶珪素膜)13上にC
VDで堆積させ、50〜100〔Å〕程度の膜厚で形成
する。酸化珪素膜14Bは、下層の窒化珪素膜14Aを
高圧で酸化し、10〜60〔Å〕程度の膜厚で形成す
る。酸化珪素膜14Bを形成すると窒化珪素膜14Aが
若干食われるので、窒化珪素膜14Aは最終的に40〜
80〔Å〕程度の膜厚で構成される。
【0050】次に、誘電体膜14上の全面に、第2電極
層15を構成する多結晶珪素膜を形成する。多結晶珪素
膜は、CVDで堆積させ、1500〜2500〔Å〕程
度の膜厚で形成する。この多結晶珪素膜は、製造工程に
おける第3層目のゲート配線形成工程によって形成され
る。
【0051】次に、前記多結晶珪素膜に抵抗値を低減す
るn型不純物を導入する。n型不純物は、リンを用い熱
拡散で多結晶珪素膜に導入する。n型不純物は、多結晶
珪素膜の非抵抗値が20〜100〔Ω/□〕程度になる
ように導入する。
【0052】次に、前記多結晶珪素膜上の全面にフォト
レジスト膜を塗布する。この後、フォトリソグラフィ技
術により、メモリセルMの情報蓄積用容量素子Cの第2
電極層(15)形成領域上のフォトレジスト膜を残存さ
せてエッチング用マスク31(図17の点線で示す)を
形成する。
【0053】次に、エッチング用マスク31を用い、前
記多結晶珪素膜をエッチングして第2電極層15を形成
する。このエッチングは、プラズマエッチングを使用す
る。この後、引き続き、図17に示すように、このエッ
チング用マスク31(第2電極層15でもよい)を用
い、露出する誘電体膜14、その下層の層間絶縁膜12
を順次エッチングする。このエッチングはドライエッチ
ングを使用する。誘電体膜14は、第2電極層15の形
状と実質的に同一形状で形成されその下部だけに存在す
るように形成される。メモリセルMのMISFETQS
の他方の半導体領域(相補性データ線21が接続される
側)9上および周辺回路のMISFETQ n ,QP のそ
れぞれの形成領域上の誘電体膜14および層間絶縁膜1
2は前記エッチングで除去される。第2電極層15を形
成する工程によって、メモリセルMのスタックド構造の
情報蓄積用容量素子Cが略完成する。併せて、メモリセ
ルMか略完成する。
【0054】また、スタックド構造の情報蓄積用容量素
子CでメモリセルMが構成されるDRAMにおいて、メ
モリセル選択用のMISFETQS を形成し、このMI
SFETQS を覆う層間絶縁膜12を形成し、この層間
絶縁膜12の前記MISFETQS の一方の半導体領域
9上を選択的に除去し、この一方の半導体領域9が露出
する接続孔12Aを形成し、この接続孔12を通して前
記一方の半導体領域9に接続され、かつMISFETQ
S のゲート電極7上に絶縁膜12を介在させ延在する前
記スタックド構造の情報蓄積用容量素子Cの第1電極層
13を形成し、この第1電極層13上に誘電体膜14を
形成し、この誘電体膜14を介在させて、前記第1電極
層13上にそれを覆う第2電極層15を形成するととも
に、第2電極層15あるいはそれをパターンニングする
マスク31を用い、前記MISFETQS の他方の半導
体領域9上の前記層間絶縁膜12を少なくとも除去する
ことにより、MISFETの相補性データ線21と接続
される側の他方の半導体領域9上の層間絶縁膜12を除
去するマスクが第2電極層12あるいはマスク31で兼
用することができるので、層間絶縁膜12を除去するた
めのマスク形成工程を低減することができる。
【0055】また、前記MISFETQS の他方の半導
体領域9上の層間絶縁膜12の除去が、同一マスクを使
用するために第2電極層15に対して自己整合て行える
ので、製造工程におけるマスク合せ余裕寸法に相当する
分、メモリセルM面積を縮小することができる。この結
果、DRAMの集積度を向上することができる。
【0056】次に、基板全面に絶縁膜16を形成する。
絶縁膜16は、少なくとも周辺回路のCMOS形成領域
であって、ソース領域およびドレイン領域上である半導
体領域9および10上に形成する。絶縁膜16は、たと
えばCVDで堆積させた酸化珪素膜で形成し、300
〔Å〕程度の膜厚で形成する。
【0057】次に、周辺回路のCMOSを構成するnチ
ャネルMISFETQn形成領域において、ウエル領域
2の主面部に選択的にn型不純物を導入する。n型不純
物の導入は、メモリセルM形成領域およびpチャネルM
ISFETQp形成領域をフォトレジスト膜で覆った状
態において、主にゲート電極7および層間絶縁膜8を不
純物導入用マスクとして行う。n型不純物は、たとえば
1015〔atoms/cm2 〕程度の不純物濃度のAS
用い、70〜90〔KeV〕程度のエネギのイオン打込
みで導入する。
【0058】次に、周辺回路のCMOSを構成するpチ
ャネルMISFETQp形成領域において、ウエル領域
3の主面部に選択的にp型不純物を導入する。p型不純
物の導入は、メモリセルM形成領域およびnチャネルM
ISFETQn形成領域をフォトレジスト膜で覆った状
態において、主にゲート電極7および層間絶縁膜8を不
純物導入用マスクとして行う。p型不純物は、たとえば
1015〔atoms/cm2 〕程度の不純物濃度のBF2
を用い、70〜90〔KeV〕程度のエネルギのイオン
打込みで導入する。
【0059】この後、前記n型不純物及びp型不純物に
引き伸し拡散を施し、図18に示すように、ウエル領域
2の主面部にn+ 型半導体領域17、ウエル領域3の主
面部にp+ 型半導体領域18のそれぞれを形成する。半
導体領域17を形成する工程によってMISFETQn
は略完成し、半導体領域18を形成する工程によってM
ISFETQpは略完成する。
【0060】次に、基板全面に層間絶縁膜19を形成す
る。層間絶縁膜19は、CVDで堆積させた酸化珪素膜
19A、グラスフローが可能なCVDで堆積された酸化
珪素膜(BPSG)19Bを順次積層した2層構造で形
成されている。
【0061】下層の酸化珪素膜19Aは、酸化珪素膜1
9Bに含有されているB,Pのそれぞれが下層の素子に
漏ることを防止し、かつグラスフローで酸化珪素膜19
Bが薄くなった部分の絶縁耐圧を確保するために形成さ
れる。酸化珪素膜19Aは、たとえば500〜2000
〔Å〕程度の膜厚で形成する。
【0062】上層の酸化珪素膜19Bは、その表面を平
坦化し、上層配線21のステップカバレッジを向上する
ために形成する。酸化珪素膜19Bは、たとえば300
0〜7000〔Å〕程度の膜厚で形成する。
【0063】次に、層間絶縁膜19の上層の酸化珪素膜
19Bにグラスフローを施し、その表面を平坦化する。
グラスフローは、たとえば900〜1000〔℃〕程度
の高温度の窒素ガス雰囲気で行う。
【0064】次に、図19に示すように、前記半導体領
域9,17,18のそれぞれの上部、ワード線7の上部
(図示しない)および第2電極層15の上部(図示しな
い)の層間絶縁膜19を選択的に除去し、接続孔19C
を形成する。接続孔19Cは、層間絶縁膜19の上部に
ウエットエッチング、その下部にRIEなどの異方性エ
ッチングを施して形成する。
【0065】次に、前記接続孔19Cから露出する半導
体領域9などの珪素表面上に酸化珪素膜32を形成す
る。酸化珪素膜32は、後工程の熱処理(半導体領域2
0を形成する不純物の引き伸し拡散)で層間絶縁膜19
の酸化珪素膜19BのBあるいはPが接続孔19Cを通
して半導体領域9などの主面部に導入されるこを防止す
るために形成される。Bがn型の半導体領域9や17に
導入されたり、Pがp型の半導体領域18に導入された
場合には、実効的な不純物濃度が低下し、各半導体領域
とそれに接続される配線との接触抵抗値が増大する。酸
化珪素膜32は120〜300〔Å〕程度の薄膜で形成
される。
【0066】次に、メモリセル選択用のMISFETQ
S およびnチャネルMISFETQn形成領域におい
て、接続孔19Cを通して半導体領域9,17の主面部
にn型不純物を選択的に導入する。n型不純物は、酸化
珪素膜32を通過させる。そして、このn型不純物に引
き伸し拡散を施し、図19に示すように、高不純物濃度
のn+ 型半導体領域20を形成する。半導体領域20
は、製造工程におけるマスク合せずれで半導体領域9あ
るいは17と接続孔19Cとがずれた場合、接続孔19
Cに通される配線21とウエル領域2とがショートする
ことを防止するために形成されている。半導体領域20
を形成するn型不純物は、たとえば、1015〔atom
s/cm2 〕程度の高不純物濃度のAS を用い、110〜
130〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで導入
する。この半導体領域20は、メモリセルMにおいて、
MISFETQS の他方の半導体領域9と一体に構成さ
れ、ソース領域またはドレイン領域の一部を構成する。
この半導体領域20は、高不純物濃度のイオン打込みで
形成されているので、相補性データ線21との接触抵抗
を低減することができる。
【0067】次に、図20に示すように、接続孔19C
を通して半導体領域9,17,18などのそれぞれと接
続し、層間絶縁膜19上を延在する配線21を形成す
る。配線21は、第1層目の配線形成工程によって形成
され、相補性データ線21、Yセレクト信号線21など
を構成する。配線21はバリアメタル膜21A、アルミ
ニウム膜21B、保護膜21Cを順次積層した3層構造
で構成されている。この配線21は、RIEなどの異方
性エッチングを用いてパターニングされる。
【0068】バリアメタル膜21Aは、スパッタで堆積
させたMoSi2 を用い、100〜200〔Å〕程度の
厚で形成される。このバリアメタル膜21Aは、アルミ
ニウム膜21B下の全面に形成されており、アルミニウ
ム膜21B中にMoを導入することができるので、アル
ミニウムの結晶粒の成長を抑え、ストレスマイグレーシ
ョンを低減することができる。
【0069】アルミニウム膜21Bは、CuおよびSi
の添加物が添加されている。このアルミニウム膜21B
は、スバッタ堆積させ、4000〜6000〔Å〕程度
の膜厚で形成する。
【0070】保護膜21Cは、MoSix(x=0<x
<1.2)を用い、100〜1000〔Å〕程度の膜厚
で形成する。この保護膜21Cは、配線21を形成する
際のウエット処理で使用される液体からアルミニウム膜
21Bの表面を保護するために形成されている。
【0071】また、マイグレーションを低減する元素
(Cuなど)が添加されたアルミニウム膜21Bを主体
とする配線21は、前記元素が添加されたアルミニウム
膜21Bを形成し、このアルミニウム膜21B上にれそ
をウエット処理で使用される液体から保護する保護膜2
1Cを形成し、この保護膜21C上にエッチングマスク
(図示していないが、配線21のエッチングマスク)を
形成し、このエッチングマスクを用い、保護膜21Cお
よびアルミニウム膜21Bを所定の形状にエッチング
し、この後、前記エッチングマスクを除去するウエット
処理を施すことにより、前記エッチングあるいはウエッ
ト処理の際に、アルミニウム膜21Bと、そのアルミニ
ウムと前記元素とで形成される金属間化合物とで構成さ
れる電池の反応を防止することができるので、この電池
反応に起因するアルミニウム膜21Bの損傷を防止する
ことができる。この結果、配線21は、形状不良を低減
し、あるいは断線を防止し、あるいはマイクレーション
を低減することができる。
【0072】図20に示す配線21を形成する工程の後
に、配線21上を含む基板全面に層間絶縁膜22を形成
する。層間絶縁膜22は、3層構造で構成されている。
下層の酸化珪素膜22Aは、1000〜2000〔Å〕
程度の膜厚で形成する。
【0073】中間層の酸化珪素膜22Bは、その表面を
平坦化するために形成されている。酸化珪素膜22B
は、数回(2〜5回)の塗布(合計1000〜2000
〔Å〕程度の膜厚で塗布する)およびベーク処理(約4
50〔℃〕)で形成され、ち密な膜質で形成されてい
る。また、酸化珪素膜22Bは、ベーク処理の温度を順
次高め、良質の膜質で形成してもよい。
【0074】上層の酸化珪素膜22Cは、層間絶縁膜2
2全体としての膜の強度を高めるために形成する。酸化
珪素膜22Cは、4000〜7000〔Å〕程度の膜厚
で形成する。
【0075】次に、図21に示すように、前記層間絶縁
膜22に接続孔22Dを形成する。接続孔22Dは、多
層フォトレジスト膜(エッチングマスク)およびRIE
などの異方性エッチングを用いたレジスト後退法によっ
て断面階段状に形成する。この後にエッチングによるダ
メージを回復するために400〔℃〕程度の熱処理を行
う。
【0076】次に、接続孔22Dを通して配線21に接
続するように層間絶縁膜22上を延在する第2層目の配
線形成工程によって形成される配線(図示せず)を形成
する。さらに、この図示しない配線上を含む基板全面
に、図示しないパッシベーション膜を形成する。これら
一連の工程を施すことにより、本実施例のDRAMはほ
ぼ完成する。
【0077】本発明の実施例は、DRAMに本発明を適
用して説明したが、DRAMに限らずSRAM,EPR
OM,E2 PROMなどにも本発明を適用することがで
きる。
【0078】図22から図24は、結晶欠陥を発生させ
ずに基板表面に凹部を形成する他の方法を示している。
まず図22に示すように半導体基板1上に選択的にメモ
リセル領域以外の部分にフォトレジスト膜23をマスク
にしてたとえば加速電圧50KeV注入量1×1019
cmで酸素をイオン注入する。この後イオン注入マスクと
して使用したフォトレジストマスクを除去し、約900
℃〜1000℃の熱処理を行うことによって、約120
00Åの酸化膜24Aを形成する。しかる後酸化膜24
Aをエッチング除去し、図24に示すようにおよそ60
00Åの凹部を有する半導体基板を形成する。凹部の深
さはイオン注入条件を変更することによって、変えるこ
とができるが、ここでは先の実施例と同様に0.6μm
とした。
【0079】図25から図29も結晶欠陥を発生させず
に基板表面に凹部を形成するさらに他の方法を示してい
る。まず図25に示すように950℃のドライ酸化によ
りおよそ6000Åの酸化膜24を形成する。しかる
後、半導体基板1上に選択的にメモリセル領域の部分に
フォトレジスト膜23を形成する。次に図27に示すよ
うにこのフォトレジスト膜23をマスクにして酸化膜2
4をウエットエッチング除去し、フォトレジスト膜23
を除去する。次に1050℃でジクロルシランガスと水
素をもちいて選択エピタキシャル成長により単結晶珪素
を6000Å成長させる。しかる後、酸化膜24をウエ
ットエッチング除去して図29に示すようにおよそ60
00Å凹部を有する半導体基板を形成する。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、メモリセ
ル部と周辺回路部の素子の高さの差を縮小することがで
きるので、両領域とも露光装置の焦点深度内におさめる
ことができ、高精度で微細なパターンを形成することが
でき、より微細なパターンを用いて素子を形成できる。
したがって、チップサイズを小さくでき、ウエハ1枚当
たりのチップ取得数を上げることが可能となりコストが
下がる。また寸法精度の向上により歩留まりも向上す
る。特に、LOCOS法やドライエッチングのように結
晶欠陥を誘発する方法で単結晶半導体基板に凹部もしく
は凸部を形成していないため、電荷保持特製の良好な半
導体記憶装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半導体記憶装置の製造方法
におけるメモリセル部および周辺回路部の成形工程を示
す要部断面図
【図2】同メモリセル部および周辺回路部の次の成形工
程を示す要部断面図
【図3】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図4】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図5】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図6】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図7】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図8】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図9】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図10】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図11】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図12】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図13】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図14】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図15】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図16】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図17】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図18】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図19】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図20】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図21】同メモリセル部および周辺回路部のさらに次の
成形工程を示す要部断面図
【図22】本発明の他の実施例の半導体記憶装置の製造方
法において半導体基板に凹部を形成する工程を示す要部
断面図
【図23】同凹部を形成する次の工程を示す要部断面図
【図24】同凹部を形成するさらに次の工程を示す要部断
面図
【図25】本発明のさらに他の実施例の半導体記憶装置の
製造方法において半導体基板に凹部を形成する工程を示
す要部断面図
【図26】同凹部を形成する次の工程を示す要部断面図
【図27】同凹部を形成するさらに次の工程を示す要部断
面図
【図28】同凹部を形成するさらに次の工程を示す要部断
面図
【図29】同凹部を形成するさらに次の工程を示す要部断
面図
【符号の説明】
M メモリセル Qs メモリセル選択用のMISFET Qn ,Qp MISFET C 情報蓄積用容積素子 WL ワード線 DL 相補性データ線 YSL Yセレクト信号線 1 P- 型半導体基板 4A チャネルストッパ領域 4B ポテンシャルバリア層 6 ゲート絶縁膜 7 ゲート電極またはワード線 9,10,13A,17,18,20 半導体領域 12 層間絶縁膜 12A 接続孔 13 第1電極層 14 誘電体膜 15 第2電極層 16 絶縁膜 19 層間絶縁膜 21 配線 22 層間絶縁膜 23 フォトレジスト膜 24,24A 酸化膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部および凸部を有する半導体基板と、
    前記凹部に位置する複数のメモリセルで構成されたメモ
    リセルアレイ領域と、前記凸部に位置する複数のMIS
    FETで構成された周辺回路領域からなる半導体記憶装
    置の製造方法であって、 (a) 平坦な表面を有する半導体基板の第1の領域に選択
    的にウエットエッチング用のマスクを形成する工程; (b) ウエットエッチング用のマスク層で被われていない
    第2の領域をウエットエッチングし、前記半導体基板に
    凹部を形成する工程; (c) 前記第2の領域に複数のメモリセルからなるメモリ
    セルアレイ領域を形成する工程; (d) 前記第1の領域に複数のMISFETを有する周辺
    回路領域を形成する工程を有することを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 凹部および凸部を有する半導体基板と、
    前記凹部に位置する複数のメモリセルで構成されたメモ
    リセルアレイ領域と、前記凸部に位置する複数のMIS
    FETで構成された周辺回路領域からなる半導体記憶装
    置の製造方法であって、 (a) 平坦な表面を有する半導体基板の第1の領域に選択
    的にイオン注入用のマスクを形成する工程; (b) イオン注入用のマスク層で被われていない第2の領
    域に酸素をイオン注入する工程; (c) 前記イオン注入マスクを除去した後、熱処理を施し
    前記半導体基板の第1の領域以外の第2の領域に酸化膜
    を形成する工程; (d) 前記第2の領域に形成された酸化膜を除去して平坦
    な半導体基板に凹部を形成する工程; (e) 前記第2の領域に複数のメモリセルからなるメモリ
    セルアレイ領域を形成する工程; (f) 前記第1の領域に複数のMISFETを有する周辺
    回路領域を形成する工程を有することを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 凹部および凸部を有する半導体基板と、
    前記凹部に位置する複数のメモリセルで構成されたメモ
    リセルアレイ領域と、前記凸部に位置する複数のMIS
    FETで構成された周辺回路領域からなる半導体記憶装
    置の製造方法であって、 (a) 平坦な表面を有する半導体基板表面に熱酸化膜を形
    成する工程; (b) 前記半導体基板の第1の領域に選択的にウエットエ
    ッチング用のマスク層を形成する工程; (c) ウエットエッチング用のマスク層で被われていない
    第2の領域をウエットエッチングし、酸化膜を除去する
    工程 (d) マスク層を除去後、前記半導体基板の第2の領域上
    に選択エピタキシャル成長により単結晶シリコンを成長
    させ、平坦な半導体基部に凸部を形成する工程; (e) 前記半導体基板の第1の領域上の熱酸化膜をウエッ
    トエッチング除去する工程; (f) 前記第1の領域に複数のメモリセルからなるメモリ
    セルアレイ領域を形成する工程; (g) 前記第2の領域に複数のMISFETを有する周辺
    回路領域を形成する工程を有することを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
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