JPH0615174U - 炭酸飲料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炭酸の効き具合を選択することができる炭酸
飲料供給装置を提供する。 【構成】 濃度選択装置を操作することにより、制御装
置１５は、炭酸飲料の炭酸濃度に応じた量の炭酸水を取
り出すのに必要な、炭酸水供給弁１０の開放時間をタイ
マＴ２にセットする。そして、制御装置１５は、希釈水
と炭酸水とがの合計量が一定となるようこれを補完する
量の希釈水を取り出すのに必要な、シロップ供給弁１３
の開放時間をタイマＴ２にセットする。同時に、制御装
置１５は、タイマＴ３の固定のタイマ時間に従ってシロ
ップ供給弁１３を開放する。これにり、炭酸水と希釈水
とシロップとが調合されて供給される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、炭酸飲料供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

炭酸飲料供給装置は、炭酸水製造装置を具備して、強炭酸飲料は原液を炭酸水 で希釈して供給し、弱炭酸水は原液を水と炭酸水とで希釈して供給し、無炭酸水 は原液を水で希釈して供給する炭酸飲料供給装置するものであり、例えば実開昭 １−１４７９９６号公報に示されているものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかして、炭酸飲料のような嗜好品の好まれる味は人によりさまざまであり、 特に炭酸の効き具合によりその人ごとの好みがある。しかしながら、従来の炭酸 飲料供給装置は、強炭酸または弱炭酸の２種類でしか炭酸濃度を選択できなかっ た。

【０００４】 従って、本考案は、炭酸の効き具合を選択できる炭酸飲料供給装置を提供する ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記点から本考案は、炭酸水製造装置を具備して、強炭酸飲料は原液を炭酸水 で希釈して供給し、弱炭酸水は原液を水と炭酸水とで希釈して供給し、無炭酸水 は原液を水で希釈して供給する炭酸飲料供給装置において、炭酸濃度を複数段階 で指定するための濃度選択装置と、前記炭酸水製造装置から該濃度選択装置によ り選択された段階に応じた量の炭酸水とその炭酸水との合計量が一定となるよう 補完する量の希釈水を取り出して、前記原液に調合するよう制御する制御装置を 備えた構成である。

【０００６】

【作用】

この構成により、制御装置は濃度選択装置にて選択された段階に応じた量の炭 酸水を取り出すよう炭酸水電磁弁を制御する。同時に、制御装置は希釈水電磁弁 を制御して、供給する炭酸水との合計量が一定となるよう補完する量の希釈水を 取り出す。これにより濃度選択装置にて選択された濃度の炭酸水が調合されて、 原液と混合されて供給される。

【０００７】

【実施例】

図２は炭酸飲料供給装置の一般的な構成を示しており、１は炭酸水製造装置で あるカ−ボネ−タで、炭酸ガス管路２を介して炭酸ガスボンベ３と接続されて圧 力調整器４にて調圧された炭酸ガスが加圧供給されている。また、カ−ボネ−タ １には炭酸ガスとともに、ポンプ６を駆動することにより冷却コイル７を通して シスタ−ンタンク１６ら水が供給されている。これにより、カ−ボネ−タ１内に は、炭酸ガスと水による層が上下に形成されて、炭酸ガスの溶け込みにより炭酸 水が生成される。冷却コイル７とカ−ボネ−タ１とは、図示しない冷却装置によ って冷却水が冷却されている冷却水槽１１内に浸漬されている。カ−ボネ−タ１ 内の炭酸水は、炭酸水供給弁１０を開放することで炭酸水管路８を通ってカップ １４に注出され、冷却コイル７中の水は希釈水供給弁１２を開放することで希釈 水管路９を通ってカップ１４に注出される。

【０００８】 １７は飲料の原液であるシロップのタンクであり、炭酸ガスボンベ３から分流 された炭酸ガスが圧力調整器５にて調圧されて導入されている。そして、シロッ プ供給弁１３を開放すると、シロップタンク９内のシロップは炭酸ガス圧により 押し出されて、シロップ供給管路１４を通りカップ１４に注出される。

【０００９】 炭酸水供給弁１０と希釈水供給弁１２とシロップ供給弁１３を同時に開放すれ ば、シロップが炭酸水と希釈水とで調合されてカップ１４に供給される。これら 供給弁１０，１２，１３はポンプ６と共に、図１に示す制御装置１５にて動作が 制御されるが、特に炭酸水供給弁１０と希釈水供給弁１２とは弁の開放時間を可 変にすることにより、任意の量の炭酸水と希釈水を供給することができる。従っ て、カップ１４に供給する炭酸水と希釈水の合計量は一定であるが、その構成比 を変えれば炭酸飲料の炭酸濃度を任意に選ぶことができる。

【００１０】 図３は本発明による炭酸飲料供給装置を具備した自動販売機の正面パネルを示 しており、その中央部には操作部２０を設けて、操作部２０には炭酸飲料を含む 各種の飲料を選択する選択ボタン２１と共に、炭酸飲料の濃度を複数段階で指定 するための濃度選択装置２２を配列している。操作部２０の下方には販売口２３ が設けられ、この自動販売機は選択ボタン２１が操作されるとカップ１４を販売 口２３に送出して、選択された飲料が炭酸飲料の場合には前述の炭酸水供給弁１ ０，希釈水供給弁１２，シロップ供給弁１３を動作して飲料を販売するようにな っている。

【００１１】 濃度選択装置２２は図４に示すように、炭酸の濃度を強・中・弱・微弱・無の ５段階にて選択可能であり、各段階に応じて５通りの表示部２３を有している。 この５段階の選択は強ボタン２４及び弱ボタン２５を操作することにより選択で き、選択されると対応の表示部２３が駆動して表示するようになっている。濃度 選択装置２２は制御部１５に接続されており、通常、制御部１５は弱炭酸に設定 されているが、弱ボタン２５を一回押したとき微弱の炭酸濃度での販売を制御す るモードとなって「微弱」を表示する表示部２３を駆動する（図５）。そして、 更にもう一回弱ボタン２５を押したとき炭酸無しでの販売を制御するモードとな って「無」を表示する表示部２３を駆動する（図６）。

【００１２】 制御装置１５は、ポンプ６及び希釈水供給弁１２の駆動時間を制御するタイマ Ｔ１と炭酸水供給弁１０の駆動時間を制御するタイマＴ２とシロップ供給弁１３ の駆動時間を制御するタイマＴ３とを含み、濃度選択装置２２が操作されると、 その炭酸濃度に応じたポンプ６及び希釈水供給弁１２の駆動時間と炭酸水供給弁 １０の駆動時間とをタイマＴ１，Ｔ２にセットする。具体的には、制御装置は１ ５は炭酸飲料の炭酸濃度に応じた量の炭酸水を取り出すのに必要な、炭酸水供給 弁１０の開放時間をタイマＴ２にセットする。そして、制御装置１５は希釈水と 炭酸水とがの合計量が一定となるよう、これを補完する量の希釈水を取り出すの に必要な、シロップ供給弁１３の開放時間をタイマＴ２にセットする。

【００１３】 タイマＴ３は、シロップの供給量は一定であるためにタイマ時間が固定のタイ マである。そして、濃度選択装置２２により炭酸濃度が指定された後に選択ボタ ン２１が操作されると、制御装置１５は各タイマＴ１，Ｔ２，Ｔ３のタイマ時間 内でポンプ６，炭酸水供給弁１０，希釈水供給弁１２，シロップ供給弁１３をを 駆動する。

【００１４】 しかるに、炭酸濃度の指定が無い状態で選択ボタン２１の操作により炭酸飲料 が選択されると、制御装置１５はあらかじめ設定されている弱炭酸を供給するの に必要なタイマ時間をタイマＴ１，Ｔ２にセットして販売動作を制御する。

【００１５】

【考案の効果】

以上の本考案によれば、利用者は濃度選択装置にて供給する炭酸飲料の炭酸濃 度を任意に選択することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による炭酸飲料供給装置の回路構成をブ
ロックにて示す図。

【図２】一般的な炭酸飲料供給装置の構成を示す図。

【図３】本考案による炭酸飲料供給装置を備えた自動販
売機の正面図。

【図４】濃度選択装置の待機状態での表示を示す構成
図。

【図５】濃度選択装置の表示の一つの状態を示す構成
図。

【図６】濃度選択装置の表示のもう一つの状態を示す構
成図。

【符号の説明】

１ 炭酸水製造装置 １５ 制御装置 ２２ 濃度選択装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 炭酸水製造装置を具備して、強炭酸飲料
   は原液を炭酸水で希釈して供給し、弱炭酸水は原液を水
   と炭酸水とで希釈して供給し、無炭酸水は原液を水で希
   釈して供給する炭酸飲料供給装置において、炭酸濃度を
   複数段階で指定するための濃度選択装置と、前記炭酸水
   製造装置から該濃度選択装置により選択された段階に応
   じた量の炭酸水とその炭酸水との合計量が一定となるよ
   う補完する量の希釈水を取り出して、前記原液に調合す
   るよう制御する制御装置を備えた炭酸飲料供給装置。