JPH061514B2 - 紙幣自動処理装置 - Google Patents

紙幣自動処理装置

Info

Publication number
JPH061514B2
JPH061514B2 JP747985A JP747985A JPH061514B2 JP H061514 B2 JPH061514 B2 JP H061514B2 JP 747985 A JP747985 A JP 747985A JP 747985 A JP747985 A JP 747985A JP H061514 B2 JPH061514 B2 JP H061514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
banknote
banknotes
bill
storage box
customer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP747985A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61168086A (ja
Inventor
稔 磯部
満 中屋
嘉範 越田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP747985A priority Critical patent/JPH061514B2/ja
Publication of JPS61168086A publication Critical patent/JPS61168086A/ja
Publication of JPH061514B2 publication Critical patent/JPH061514B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H83/00Combinations of piling and depiling operations, e.g. performed simultaneously, of interest apart from the single operation of piling or depiling as such
    • B65H83/02Combinations of piling and depiling operations, e.g. performed simultaneously, of interest apart from the single operation of piling or depiling as such performed on the same pile or stack
    • B65H83/025Combinations of piling and depiling operations, e.g. performed simultaneously, of interest apart from the single operation of piling or depiling as such performed on the same pile or stack onto and from the same side of the pile or stack

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は紙幣の入出金処理、あるいは入金処理または出
金処理のみを自動的に行う紙幣自動処理装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
近年、銀行等の金融機関の店頭において顧客の操作によ
り預貯金等の入金、支払い等の出金に関する一切の処理
を自動的に行う現金入出金装置(以下ATMという)が
普及してきており、このATMとして使用される紙幣自
動処理装置においては、入出金口より投入された入金紙
幣を1枚づつ鑑別し、正常と鑑別された紙幣を受け入
れ、正常と鑑別されなかった紙幣を顧客に返却する機能
と、装置内の収納箱から給送された出金紙幣の二重送り
や異種紙幣混合等の異常の有無の鑑別を行いつつ定めら
れた集積部に集積して、異常が検出されずに所定枚数紙
幣が前記集積部に集積された場合はこの紙幣の払い出し
を行い、また異常が検出された場合はその紙幣をそれま
で集積された紙幣と共にリジェクト用収納箱内に排出し
て出金動作を繰り返す機能とが要求される。
ところが、このような紙幣自動処理装置においては、金
融機関の始業時に出金処理に対応するための各金種の出
金用紙幣を装置の収納箱内へ補給し、終業時には収納箱
内に残っている紙幣を回収する必要があるが、これら紙
幣の補給処理や回収処理が収納箱の着脱によって各金種
毎に行われる場合、労力や時間を費やすことになる。
そこで、このような欠点に対処するため、例えば特開昭
56−33757号公報に示される紙幣自動処理装置が
提案されている。
この紙幣自動処理装置は、各金種の紙幣を一括して収納
する一括収納箱を設け、始業時にこの一括収納箱を装置
の所定の部位に装着して中に収納されている各金種の紙
幣を繰出し、金種の鑑別を行った後、金種別に振分けて
対応する収納箱内に収納し、また終業時には各金種別の
収納箱から紙幣を繰出して前記一括収納箱内に回収でき
るようにしてあり、これによれば始業時前、あるいは終
業時後の顧客の取引の妨げにならない時間において、金
融機関の係員が労力や時間をかけることなく紙幣の補
給,回収等を行うことが可能になる。
またこの他に、特開昭59−119497号公報に示さ
れる紙幣処理装置があり、この装置では大量に補給用紙
幣を収納したカセットを紙幣補給口に装着することによ
り、殆ど装置の運用を中断することなく金種別の収納箱
に各金種の紙幣を補給できるようにすると共に、各収納
箱が満杯になって紙幣を回収する必要が生じた場合に
は、前記カセットとは別にリジェクト口に装着したリジ
ェクトカセットに回収できるようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した特開昭56−33757号公報
の紙幣自動処理装置では、業務時間中に各収納箱内の紙
幣が不足したり、あるいは満杯になったりした場合、装
置の取引を一時停止して紙幣の補給あるいは回収する必
要があり、そのため装置自身は故障等の不具合が無いに
も拘わらず、顧客を待たせて装置の運転を中断し、紙幣
の補給あるいは回収を行わなければならなくなって顧客
に迷惑をかけるだけでなく、装置の稼働効率が低下する
という問題があった。
また、特開昭59−119497号公報の紙幣処理装置
では、2つのカセットを用いると共に、これをそれぞれ
装着する補給口及びリジェクト口を設ける必要があるた
め装置が大型化,複雑化し、かつ操作性も悪いという問
題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもの
で、業務時間中に装置の運用を中断することなく、不足
紙幣の補給や回収を行うことができ、顧客に迷惑をかけ
ることや装置の稼働効率の低下を防止できると共に、操
作性がよくしかも装置が大型化、複雑化することのない
紙幣自動処理装置を実現することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本発明は、前面に顧客に取引
を選択させるための取引選択キーと、入金口と出金口の
少なくとも一方として機能する紙幣取扱口とが設けら
れ、かつ入金紙幣と出金紙幣の少なくとも一方を収納す
る収納箱と、顧客が前記紙幣取扱口から預入する紙幣ま
たは該紙幣取扱口から顧客へ支払う紙幣の真偽,金種等
を鑑別する紙幣鑑別部とを内蔵する筐体を有し、顧客が
預入した紙幣の入金処理と、顧客へ支払う紙幣の出金処
理の少なくとも一方の動作を行う紙幣自動処理装置にお
いて、リジェクト用収納箱と、前記筐体内に設けられ、
前記紙幣鑑別部を経た紙幣を所定の面に揃える表裏反転
部と、前記筐体の背面に設けられた係員補給回収部と、
前記筐体内に設けられ、前記紙幣取扱口と前記紙幣鑑別
部,前記表裏反転部,前記収納箱,前記係員補給回収部
及び前記リジェクト用収納箱を結ぶ第1の経路と、これ
ら収納箱,係員補給回収部及びリジェクト用収納箱と前
記紙幣取扱口を結ぶ第2の経路と、前記係員補給回収部
から前記紙幣取扱口を経由することなく紙幣鑑別部に到
る第3の経路とを有する搬送路と、前記筐体内に設けら
れ、紙幣補給時に前記係員補給回収部に装填された紙幣
を前記搬送路へ給送する紙幣給送機構と、前記筐体内に
設けられ、紙幣回収時に前記搬送路により搬送されてき
た紙幣を前記係員補給回収部へ集積する紙幣集積機構
と、前記筐体内に設けられ、紙幣回収時または出金取引
時に前記収納箱に収納されている紙幣を前記搬送路へ給
送する紙幣給送機構と、前記筐体内に設けられ、紙幣補
給時または入金取引時に前記搬送路により搬送されてき
た紙幣を前記収納箱へ集積する紙幣集積機構と、前記収
納箱に対応する紙幣給送機構及び紙幣集積機構が停止し
た状態にあって顧客が預入した紙幣の入金処理または顧
客へ支払う紙幣の出金処理を行っていない空時間に前記
係員補給回収部から紙幣を給送し前記紙幣取扱口を経由
することなく前記紙幣鑑別部と表裏反転部を経由して前
記所定の収納箱に収納する動作をさせる第1の制御と、
前記収納箱に対応する紙幣給送機構及び紙幣集積機構が
停止した状態にあって顧客が預入した紙幣の入金処理ま
たは顧客へ支払う紙幣の出金処理を行っていない空時間
に前記収納箱から紙幣を給送し前記係員補給回収部へ集
積する動作をさせる第2の制御と、上記動作中に取引選
択キーが押下されると上記動作を中断し、前記取引選択
キーにより選択された入金または出金取引を実行させる
第3の制御を行う制御手段を具備したものである。
また、前記係員補給回収部を筐体の背面に露出させて係
員による筐体外部からの紙幣の取出しと装填を可能にし
たものである。
〔作用〕
上述した構成を有する本発明によると、制御手段は、係
員により係員補給回収部に紙幣が装填されると、顧客が
預入した紙幣の入金処理または顧客へ支払う紙幣の出金
処理を行っていない空時間に、前記係員補給回収部から
紙幣を給送し前記紙幣取扱口を経由することなく前記紙
幣鑑別部と表裏反転部を経由して前記所定の収納箱に収
納するよう装置の動作を制御し、また収納箱が満杯にな
ると、顧客が預入した紙幣の入金処理または顧客へ支払
う紙幣の出金処理を行っていない空時間に前記収納箱か
ら紙幣を給送し前記係員補給回収部へ集積させるよう装
置の動作を制御する。
更に、制御手段は、上記動作中に取引選択キーが押下さ
れると上記動作を中断し、前記取引選択キーにより選択
された入金または出金取引を実行するよう制御する。
このように本発明では、係員補給回収部から紙幣の補給
及び回収を任意に行うことができると共に、補給及び回
収が装置の空時間を利用して行われるので、紙幣の補
給,回収に際して装置の運用を停止する必要がなく、従
って顧客に迷惑をかけることや装置の稼働効率の低下を
防止することができる。
また、本発明は、係員補給回収部1個所で容易に紙幣の
補給及び回収を行うことが可能になるので、装置が大型
化,複雑化することがなく、操作性も向上し、しかも係
員補給回収部を筐体の背面に露出させて係員による筐体
外部からの紙幣の取出しと装填を可能にすることで、紙
幣の補給及び回収がより容易となる。
〔実施例〕
以下図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本発明による循環式の紙幣自動処置装置の一実
施例で内部構造を概略的に示した側面図、第2図はこの
紙幣自動処理装置によるATMの外観を示す斜視図であ
る。
まず、第2図において1は装置の筐体であり、その正面
上部に2〜12の構成要素が設けられている。
すなわち、2は預貯金通帳の挿入及び返却を行う通帳挿
入返却口で、その奥には通帳記帳機が配設されており、
金融機関から顧客に発行された通帳が、取引時にこの通
帳挿入返却口2より挿入されると、該通帳に取引内容を
記帳し、取引が終了すると、通帳を通帳挿入返却口2か
ら顧客へ返却するようになっている。
3はカード挿入返却口で、このカード挿入返却口3の奥
にはカードリーダが設けられており、金融機関から顧客
に発行されたカードがカード挿入返却口3より挿入され
ると、該カードに書込まれているデータをカードリーダ
で読取るようになっている。
4aはインターフォンで、このインターフォン4aはそ
の下方に設けられている係員呼出しキー4bを押下して
係員と相談等の会話を行うときに使用されるものであ
る。
5は取引状況表示部で、この取引状況表示部5に現在指
定されている取引内容、例えば「お引出し」,「通帳記
入」,「ご入金」等が選択表示されるようになってい
る。
6は装置の状態つまり取扱いまたは使用中止の状態を表
示する状態表示部である。
7はCRTディスプレイによる操作誘導表示部で、操作
の手順を順次表示するものであり、顧客はこの操作誘導
表示部に表示された手順に従って以下に述べる各キーを
操作することができる。
8は取引選択キーで、この取引選択キー8により預貯金
等の入金取引や出金取引を指定することができ、また9
はテンキーで、このテンキー9は暗証番号や支払い金額
を置数するものである。
10は預貯金取引時に取引を中止することなく続行を了
承したときに押下する確認キー、11は取引を中止する
ときに押下する取消キーである。
12は顧客に対する紙幣取扱口としての入出金口で、預
貯金等の入金取引時に顧客による入金紙幣の投入や、投
入された紙幣のうち正常でないと鑑別された紙幣の返
却、及び支払い等の出金取引時における紙幣の支払い、
更には入金取引時において顧客により紙幣が投入された
後、前記取消キー11が押下されたときに紙幣の返却等
を行う場所である。尚、この入出金口12は筐体1内に
設けられている図示しない伝票発行部により取引明細が
印字されたレシートの放出口としても機能する。
このような構成によるATMは、まず取引選択キー8を
押下して取引を指定した後、カードをカード挿入返却口
2に挿入し、テンキー9で暗証番号を入力することによ
ってカードと顧客との対応がチエックされる。尚、取引
が入金の場合は、このチエックは必ずしも必要ではな
い。
入金取引を行う場合、入金紙幣が顧客によって入出金口
12に投入されると、その紙幣は装置内部に1枚づつ取
込まれて、正常か否かの鑑別及び金種の鑑別等が行わ
れ、その結果、読取不良や偽造紙幣等正常でないと鑑別
された紙幣は入出金口12に戻されて顧客に返却され
る。
そして正常と鑑別された紙幣の金額及び各金種の数量が
それぞれ操作誘導表示部7に表示され、顧客がこれを確
認して確認キー10を押下すると取引が成立し、カード
がカード挿入返却口2から顧客へ返却されると共に、入
金取引の明細が印字されたレシートが入出金口12に放
出されて顧客へ渡される。
また、入金取引の途中で顧客によって取消キー11が押
下されると取引は中止され、顧客により投入された紙幣
は全額入出金口12に戻されて返却される。
一方、出金取引の場合は、顧客によるテンキー9の押下
により支払い金額及び希望金種が入力されると、その金
額及び金種が操作誘導表示部7に表示され、これを顧客
が確認して確認キー10を押下すると取引が成立し、出
金紙幣及び出金の明細を印字したレシートが入出金口1
2に送られて顧客に支払われると共に、カード挿入返却
口3からカードが返却される。
次に、上述したATMを構成する本発明による循環式の
紙幣自動処理装置について説明する。
第1図において13は入出金口12のシャッタ、14はシ
ャッタ13の内側に配置された回転部で、この回転部14
には一対のガイド板15a,15bが設けられている。
16は前記回転部14の直下に配置された分離給送部
で、前記入出金口12から一括投入される紙幣を吸引ド
ラム17によって1枚づつ分離して次工程へ給送するよ
うになっている。
18は前記分離給送部16から送られてくる紙幣が正常
か否かの鑑別、紙幣の金種の鑑別、及び重ね送りの有無
の鑑別等を行う紙幣鑑別部で、分離給送部16の下方に
配置されており、この紙幣鑑別部18内には紙幣の幅寄
せを行う幅寄手段19が設けられている。
20は前記紙幣鑑別部18内で認識された紙幣の絵柄に
基づいて紙幣を進行方向に対して選択的に表裏反転させ
るための表裏反転部で、紙幣鑑別部18の下方に設けら
れており、表裏反転をする必要のない紙幣は非反転通路
21aを通って搬送路22へ、また表裏反転をする必要
のある紙幣は反転通路21bで表裏反転された後、搬送
路22へと送られるようになっている。
23は筐体1の入出金口12を設けた面と異なる面、例
えば筐体1の背面側に設けられた係員補給回収部で、こ
の係員補給回収部23と対向するように装置内には羽根
車24a、及び該羽根車24aと所定の関係で組立てられた
吸引ドラム25aが設置されており、搬送路22により
搬送されてくる紙幣を羽根車24aの回転により係員補
給回収部23へ集積回収できると共に、吸引ドラム25a
によって係員補給回収部23に集積されている紙幣を1
枚づつ分離給送することができるようになっている。
26は万円紙幣用の収納箱、27は千円紙幣用の収納
箱、28は五千円紙幣用の収納箱で、これらはその内部
に紙幣を収納したまま筐体1内に着脱できるようになっ
ており、係員補給回収部23の下方の位置に所定の順序
で装着されていて、これらと対向するように羽根車24
bと吸引ドラム25b、羽根車24cと吸引ドラム25
c、及び羽根車24dと吸引ドラム25dがそれぞれ設
けられている。
尚、前記羽根車24a〜24dと吸引ドラム25a〜2
5dは、図示しない駆動源や駆動力伝達手段等により駆
動されるもので、羽根車24aは前記係員補給回収部2
3に紙幣を集積させる紙幣集積機構として働き、また吸
引ドラム25aは前記係員補給回収部23から紙幣を1
枚づつ分離給送する紙幣給送機構として働くものであ
る。
同様に、羽根車24b〜24dは各収納箱26〜28へ
紙幣を集積させる紙幣集積機構として働き、吸引ドラム
25b〜25dは各収納箱26〜28から紙幣を1枚づ
つ分離給送する紙幣給送機構として働くものとなってい
る。
また、前記各収納箱26〜28は金庫構造で、それぞれ
収納する紙幣の寸法に合わせた大きさに形成してあり、
対応する吸引ドラム25b〜25dにより紙幣を分離給
送する際、予め定められた走行基準に従って規則正しく
紙幣を繰出せるようになっている。
一方、前記係員補給回収部23は各金種入り混じって入
出金を行うので、最大寸法の万円紙幣を収納できる大き
さになっており、これと同様に各金種の紙幣がまとめて
入出金口12より送られてくる分離給送部16において
も同じ大きさになっていて、この分離給送部16及び係
員補給回収部23から出金された紙幣は、その走行基準
を合わせるため、紙幣鑑別部18内に設けられている幅
寄手段19により幅寄せすることにより所定の基準走行
面を規則性をもって搬送されるようになっている。
29は出金時の金種鑑別や重送検出で正常でないと鑑別
された紙幣を収納するリジェクト用収納箱で、金庫構造
に形成されており、係員補給回収部23の上方に配置さ
れていて、筐体1に対しては着脱自在となっている。
30は出金する紙幣を集積する集積部で、回転部14の
直後に配置されており、集積された紙幣を一括して回転
部14へ送込む手段を有している。
31a〜31gはそれぞれ図示しないソレノイド等の動
力により揺動する切替ブレードで、上述した各部を結ぶ
搬送路22に沿って各々所定の位置に配置され、適宜に
紙幣の搬送方向を切替えるようになっている。
32は別機構である伝票発行部から発行されたレシート
を集積部30に送るための搬送路で、出金の場合レシー
トは出金紙幣の上に載せられて、この出金紙幣と共に入
出金口12から顧客に渡され、入金の場合はレシートの
みが入出金口12から放出される。
尚、前記搬送路22は紙幣取扱口としての入出金口12
と各収納箱26〜28,係員補給回収部23及びリジェ
クト用収納箱29を結ぶ第1の経路と、これら収納箱2
6〜28,係員補給回収部23及びリジェクト用収納箱
29と前記入出金口12を結ぶ第2の経路と、前記係員
補給回収部23から入出金口12を経由することなく鑑
別18に到る第3の経路とを有している。
第3図(I)〜(IV)は収納箱への入金用の紙幣の収
納、収納箱内からの紙幣の分離給送、及び取引の取消時
の動作を説明するための動作工程図で、この図により収
納箱及び羽根車、吸引ドラムの構成と機能を具体的に説
明する。
尚、ここでは代表として万円紙幣用の収納箱26とこれ
に対応する羽根車24b及び吸引ドラム25bの場合に
ついて説明する。
図に示すように収納箱26内には紙幣受け33が矢印A
方向に移動できるように配置され、かつ開口側には上下
に相対向するように前紙幣押え34と後紙幣押え35が配
置されていて、この両紙幣押え34と35は前記矢印A
方向に移動可能であると共に、上下方向に回動して開閉
するように構成されており、収納箱26が筐体1内に装
着されたとき、これら紙幣受け33、前紙幣押え34及
び後紙幣押え35に図示しないギアや動力源からなる駆
動手段が連結されるようになっている。
一方、筐体1内に設けられている羽根車24b及び該羽
根車24bに組合わされている吸引ドラム25bの上下
には無端状ベルト及びこれを巻掛けたプーリ等からなる
入金用搬送路36と出金用搬送路37の一端が配置され
ており、両搬送路36,37の他端は第1図に示す搬送
路22に分岐,合流している。
ここで、羽根車24bは入金時と出金時にそれぞれ所定
の位置に移動できるように軸支されていて、入金時には
矢印B方向に回転するようになっており、この羽根車2
4bと収納箱26との間の位置にストッパ38が配置さ
れていて、このストッパ38は羽根車24bの移動と連
動するように該羽根車24bにリンク等を介して連結さ
れている。
また、吸引ドラム25bは、図示した位置に固定されて
おり、出金時には矢印C方向に回転しながら収納箱26
内の紙幣39を1枚づつ吸引して分離給送できるように
なっている。
この構成は、第3図(I)に示すように、入金時には既
に収納箱26内に規則正しく収納されている紙幣39を
押え込むように前紙幣押え34及び後紙幣押え35が閉
じており、この両紙幣押え34,35と羽根車24aと
の間、つまり収納箱26の開口部には所定の空間が確保
されている。
この空間は、1取引に許される入金紙幣の最大数量、例
えば100枚分を収納できる広さに設定されており、こ
のような空間を設定するのは、必要以上に広い空間を作
ると、折曲り等の曲り癖がある紙幣を規則正しく整列さ
せることができなくなるためである。つまり必要最小限
の空間内に入金紙幣を収納できるように考慮がなされて
いる。
尚、空間の広さは収納される入金紙幣の数量により制御
することが望ましい。
また、このときストッパ38は前記開口部の下部に位置
している。
そこで、入金用搬送路36により入金紙幣が搬送されて
くると、その入金紙幣は矢印B方向に回転している羽根
車24bの羽根の内側に入込み、該羽根車24bの回転
により搬送されストッパ38に衝突して、該ストッパ38
上に規則正しく整列した状態に収納される。
すなわち、入金紙幣は既に収納箱26内に収納されてい
る紙幣39とは前紙幣押え34及び後紙幣押え35を隔
てて開口部に収納されるもので、この収納は一時的な収
納である。
ここで、取引が成立すると、第3図(II)に示すように
前紙幣押さえ34及び後紙幣押さえ35が上下方向にそ
れぞれ回動して開き、これにより入金紙幣は収納箱26
内の紙幣39と重なり合い、更に第3図(III)に示す
ように前紙幣押え34及び後紙幣押え35が羽根車24
b側へ移動して閉じた後、紙幣受け33側へ後退するこ
とにより、入金紙幣は収納箱26内に収納され、紙幣3
9と一体に紙幣受け33と両紙幣押え34,35との間
に整列保持される。
また、このとき次の工程としての出金準備をするため、
羽根車24bは出金位置である第3図(IV)に示す位
置、つまり吸引ドラム25bによる紙幣39の出金用搬
送路37への送りを妨げない位置に退避させる動作を行
うとよく、これと同時にストッパ38を連動させて図示
した位置に退避させるようにする。尚、本実施例におい
ては、取引時間を短縮するため、前記第3図(IV)に示
す位置を羽根車24bに吸引ドラム25bのホームポジ
ションとして位置付けている。
次に、出金の場合は、紙幣受け33、前紙幣押え34及
び後紙幣押え35と一体に紙幣39が吸引ドラム25b
側へ移動し、最先端の紙幣39が吸引ドラム25bに当
接する位置でこれらは停止する。この動作は、図示しな
いマイクロスイッチ等の検出素子を吸引ドラム25bの
表面近傍に設けておき、紙幣39の吸引ドラム25bへ
の当接をこの検出素子が検出したとき、紙幣受け33及
び両紙幣押え34,35の移動を停止するように制御す
ることで実現される。
このようにして紙幣39等の移動が停止すると、続いて
第3図(V)に示すように前紙幣押え34が下方に回動
して開き、ここで吸引ドラム25bが紙幣39を吸引す
ると共に矢印C方向に回転する。
この吸引ドラム25bは、外周面に1個所の吸引孔を有
しており、この吸引孔を図示しない真空ポンプ等によっ
て負圧にすることにより外周面に当接した紙幣39を1
枚だけ吸引保持することができ、かつ前記吸引孔を回転
中の所定の位置で大気圧に戻すことにより吸引保持した
紙幣39を出金用搬送路37に放出できるようになって
いる。
従って、収納箱26内の紙幣39は最先端のものから順
に1枚づつ吸引ドラム25bにより吸引分離されて出金
用搬送路37に給送される。つまり、吸引ドラム25b
の1回転毎に収納箱26から紙幣39が1枚づつ吸引分
離され、出金用搬送路37によって搬送路22へ送られ
る。
ところで、前述した入金時において、入金紙幣が収納箱
26の開口部に一時的に収納されたとき、顧客が取消キ
ー12を押下した場合は、第3図(I)の状態から第3
図(VI)に示すように前紙幣押え34のみを開状態に
し、紙幣受け33、後紙幣押え35及び紙幣39共ども
移動させて、入金紙幣を吸引ドラム25bに当接させる
と共に、羽根車24b及びストッパ38をホームポジシ
ョンに退避させ、この状態で上述した出金と同様に吸引
ドラム25bを駆動すれば、入金紙幣は顧客に返却する
ことができる。
尚、上述したように羽根車及び吸引ドラムを使用して収
納箱内に紙幣を収納し、また収納箱内から紙幣を送出す
る構成については、特願昭58−112885号に詳細
に説明されている。
第4図は第1図における係員補給回収部23の機能を説
明するための斜視図で、金融機関の係員が紙幣を回収す
る場合、及び紙幣を補給する場合について説明する。
係員補給回収部23は、既に述べたように例えば筐体1
の背面側に設けられており、第4図に示されるように羽
根車24aにより回収されて紙幣受け40との間に集積
された紙幣を外部より直接手でつかみ取ることができる
ようになっている。すなわち、この係員補給回収部23
は、筐体1の外部に露出しているか、もしくは筐体1に
容易に開閉できる扉を設け、この扉を開けて紙幣をつか
み取ることができるように構成されており、紙幣の回収
動作の途中に新たな回収用紙幣が送られて来ても、羽根
車24aにより収納する方法をとることによって装置の
運転を中断することなく回収作業を行うことができる。
一方、紙幣の補給に際しては、羽根車24aを前述した
羽根車24bの場合と同様にホームポジションに退避さ
せた後、吸引ドラム25aと紙幣受け40との間に各金
種が入り混った補給用の紙幣を一括して挿入し、その後
吸引ドラム25aを回転させて紙幣を1枚づつ分離給送
する。
ここで、補給用の紙幣を吸引ドラム25aと紙幣受け4
0との間に挿入する作業中、回収用の紙幣が搬送されて
きたとき、羽根車24aがホームポジションから進出し
てきて集積動作を行うと、係員にとって危険なことにな
る。
そのため、本実施例では係員補給回収部23に図示しな
いアクセスカバーを設け、係員が作業を行う際このアク
セスカバーの開く動作を検出手段により検出し、検出手
段が作動している間に回収用の紙幣が搬送路22により
搬送されてきた場合は、この回収用の紙幣がリジェクト
用収納箱29内に収納されるようにして、前記係員の危
険を回避できるようにしている。
次に、上述した構成及び機能を備えた本発明による紙幣
自動処理装置の作用を、取引毎に順を追って説明する。
(1)入金取引 まず、預貯金等の入金取引の場合には、顧客は第2図に
示す装置正面の取引選択キー8を押下して入金取引を選
択し、持参したカードまたは通帳、あるいはその両者を
通帳挿入返却口2,カード挿入返却口3に挿入する。
装置内では挿入されたカードまたは通帳の磁気ストライ
プ情報を読取り、図示しないセンタ装置とオンラインで
交信して、取引の有効性が確認されると第1図に示す入
出金口12のシャッタ13が開かれ、装置は顧客からの
紙幣の投入を待つ。
ここで、入出金口12に顧客から紙幣が一括投入される
と、シャッタ13が閉じ、前記投入された紙幣は回転部
14のガイド板15a,15b間に取込まれて保持さ
れ、回転部14が一定角度回転した後、分離給送部16
へ放出される。
この分離給送部16において紙幣は吸引ドラム17によ
り1枚づつ分離されて紙幣鑑別部18へと送られ、該紙
幣鑑別部18で前述した各鑑別が1枚づつ順次行われ
る。
この鑑別によって正常と鑑別された紙幣は絵柄を揃える
ため、絵柄が正方向のものは表裏反転部20の非反転通
路20aへ送られ、一方、絵柄が逆方向のものは切替ブ
レード31aの切替えにより反転通路21bへ送られ
て、進行方向の前後の逆転つまり表示反転される。
こうして、正常と鑑別された紙幣は絵柄の方向を揃えて
搬送路22に送られ、それぞれの金種に応じて切替ブレ
ード31e〜31gにより振分けられて各収納箱26〜
28へと送られ、それぞれの開口部へ羽根車24b〜2
4dによって前述した如く一時的に収納される。つま
り、万円紙幣は収納箱26の開口部へ、千円紙幣は収納
箱27の開口部へ、また五千円紙幣は収納箱28の開口
部へそれぞれ収納される。
一方、紙幣鑑別部18で正常ではないと鑑別された紙幣
は、表裏反転部20の非反転通路21aを通過した後、
搬送路22を経て集積部30に送られ、予め水平の状態
で待機している回転部14のガイド板15a,15b間
に取込まれる。そしてこの回転部14が一定角度回転し
た後、シャッタ13が再び開いて、前記紙幣が入出金口
12から顧客へ返却される。
ここで顧客は、返却された紙幣を再度入出金口12に投
入するか、もしくは前記鑑別により確認され操作誘導表
示部7に表示された金額のみを入金するか等の判断を行
い、前記操作誘導表示部7の表示に従って確認キー10
を押下するか、返却された紙幣を再投入して前述の工程
を繰返し、その後確認キー10を押下する。
確認キー10が押下されると取引が成立し、各収納箱2
6〜28に設けられた紙幣受け及び前後の両紙幣押えが
第3図で説明したと同様に作動して、前記の如く一時的
に収納された紙幣が収納箱26〜28内にそれぞれ収納
される。
そして、顧客が取引の成立を選択すると、図示しない制
御部がセンタ装置と交信し、入金処理をして通帳に記帳
印字が行われ、通帳及びカードが通帳挿入返却口2及び
カード挿入返却口3からそれぞれ顧客に返却される。
尚、顧客が確認キー10を押下せず、取消キー11を押
下した場合は、収納箱26〜28の開口部にそれぞれ一
時的に収納されている紙幣が吸引ドラム25b〜25d
により分離給送され、前記集積部30及び回転部14を
経て入出金口12から顧客へ返却されると共に、図示し
ない制御部がセンタ装置と交信し、通帳及びカードが通
帳挿入返却口2及びカード挿入返却口3からそれぞれ顧
客に返却される。
(2)出金取引 顧客により第2図に示すテンキー9等で支払い及び金
種,枚数が指定されると、吸引ドラム25b〜25dによ
り第3図で説明したと同じ動作で紙幣が収納箱26〜2
8から順次1枚づつ分離給送され、搬送路22に送出さ
れる。
搬送路22に送出された出金用の紙幣は、該搬送路22
に設置されている図示しない検出素子、例えば発光ダイ
オードと受光トランジスタとの組合わせによる光学的な
簡易鑑別手段によって、大きさや透過光量等が検出され
ることにより金種や重送の有無等の簡易チェックつまり
鑑別がなされる。これにより所定の金種の紙幣が所定枚
数送出されたことを確認した後、集積部30に一時集積
され、伝票発行部から搬送路32を介して送られてくる
レシートと共に回転部14を経て入出金口12から顧客
へ支払われる。
尚、搬送路22において重送や異常紙幣が検出された場
合、これらの紙幣は切替ブレード31cの動作によりリ
ジェクト用収納箱29へ案内されて収納される。
紙幣が顧客へ支払われると、シャッタ13が閉じ、記帳
印字後の通帳及びカードが顧客に返却されて出金取引は
終了する。
(3)紙幣の補給及び回収 上述した入金及び出金の動作が可能であれば、装置とし
ての機能は一応満足されるが、例えば入金が連続して行
われると、各収納箱26〜28が満杯になる場合が生じ
る。
本実施例では、このような場合図示しない検出素子によ
り各収納箱26〜28においてニアフルが検出され、こ
の検出信号に基づいて、入金紙幣が係員補給回収部23
へと転送されるようになっている。
すなわち、満杯となった収納箱26,27あるいは28
に対して紙幣の分離給送動作が自動的に行われ、これに
対応して係員補給回収部23では搬送されてきた紙幣の
集積動作が行われ、そしてこれと共に図示しない外部モ
ニタ盤等にこの状態が表示されて、係員への報知が行わ
れる。これにより係員は必要に応じて係員補給回収部2
3から紙幣の回収を行う。
一方、これとは逆に出金取引が多発した場合には、収納
箱26〜28内の紙幣が不足することになる。この場合
は検出素子によりニアエンドが検出され、これが前記外
部モニタ盤等によって係員に報知される。これにより係
員は不足金種の紙幣を用意し、係員補給回収部23に補
給する。
この紙幣は、第4図において説明したように吸引ドラム
25aにより1枚づつ係員補給回収部23から分離給送
され、切替ブレード31bの案内で紙幣鑑別部18、表
裏反転部20を経由することにより金種の鑑別及び表裏
反転が行われた後、該当する収納箱26,27または2
8に収納される。
これらの係員の紙幣補給及び回収作業は、後述するよう
にATMが通常の取引に運用されている場合であって
も、係員のアクセスが可能なように制御されているの
で、顧客に迷惑をかけることなく、容易に行うことがで
きる。
(4)始業時及び終了時の処理 ATMでは、朝夕の始業時及び終業時に、収納箱26〜
28内への紙幣の補給、回収及びリジェクト用収納箱2
9からの紙幣の回収が行われる。
ここで、収納箱26〜28内への紙幣の補給、または紙
幣の回収は、収納箱26〜28を装置筐体から取外して
行う方法と、係員補給回収部23を利用して行う方法、
つまり補給の場合は係員補給回収部23に各金種の紙幣
を一括して補給し、ここから収納箱26〜28へ上述し
た所定の手順で紙幣を給送して収納させ、また回収の場
合は各収納箱26〜28内の紙幣をすべて係員補給回収
部23に集積した上で、該係員補給回収部23から一括
して紙幣を回収する方法とがあり、必要に応じて適宜に
選択すればよい。
つまり、例えば鑑査権の無い係員が紙幣の収納,回収を
行う場合は、前者のように装置へのアクセスを収納箱2
6〜28により行い、また鑑査権を有する係員が行う場
合は、後者のように係員補給回収部23で紙幣の補給,
回収を行えば、業務をより迅速に処理することが可能と
なる。
尚、以上説明した各処理は図示しない制御部つまり制御
手段により制御される。
次に、本実施例の紙幣自動処理装置によるATMの運転
について、第5図〜第14図により説明する。
第5図は基本的処理手順のフローチャート、第6図は預
貯金等の入金処理の手順を示すフローチャート、第7図
は再鑑別処理の手順を示すフローチャート、第8図は返
却処理の手順を示すフローチャート、第9図は支払等の
出金処理の手順を示すフローチャート、第10図は万円
紙幣出金処理の手順を示すフローチャート、第11図は
五千円紙幣出金処理の手順を示すフローチャート、第12
図は千円紙幣出金処理の手順を示すフローチャート、第
13図は補給処理の手順を示すフローチャート、第14
図は回収処理の手順を示すフローチャートである。
尚、以下に述べる各ステップ(以下S1,S2のように
表わす)の説明は、各フローチャートに示す、S1〜S
167に対応する。
「ATMの運転の基本的処理(第5図)」 銀行等の金融期間において、ATMの運転開始から終了
まで、第5図に示す流れによって各処理が行われる。
S1:まずATMの運転に先立って前述したように、係
員補給回収部へ紙幣を補給して、各収納箱内へ収納させ
るか、または各収納箱内へ直接紙幣を収納する等、取引
に必要な準備を行い、すべて正常であれば取引可能つま
り運転開始となる。
S2:顧客による入金(預貯金)が有るか否かの判定が
行われ、有る場合はS3へ、無い場合はS4へ移行す
る。
S3:後述する第6図〜第8図の処理が行われる。
S4:顧客への出金の有無の判定が行われ、有る場合は
S5へ、無い場合はS6へ移行する。
S5:後述する第9図〜第12図の処理が行われる。
S6:次の顧客に対する紙幣の取扱い開始までの時間、
例えば通帳記帳,カード抜取り、次の顧客のカード挿入
に要する間等の装置の空時間(後述するように各収納箱
に対応する羽根車がホームポジションに退避している状
態)か否かが判定され、そうである場合はS7へ、そう
でない場合はS11へ移行する。
S7:装置の空時間に各収納箱内のニアエンドが検知さ
れたか否か、及び補給を中断した場合に補給指示等の補
給要求が有ったか否かの判定が行われ、有った場合はS
8へ、無かった場合はS9へ移行する。
S8:後述する第13図の紙幣補給処理が図示しない制
御部の第1の制御と第3の制御により行われる。
S9:装置の空時間に各収納箱内のニアフルが検知され
たか否か、また回収を中断した場合に回収指示等の回収
要求があったか否かの判定が行われ、有った場合はS1
0へ、無かった場合はS11へ移行する。
S10:後述する第14図の紙幣回収処理が図示しない
制御部の第2の制御と第3の制御により行われる。
S11:取引が終了したか否かが判定され、した場合は
S12へ移行し、そうでない場合つまり取引が継続され
ている場合は、S2,S4,S6及びS8の各ステップ
が繰り返して行われる。
S12:業務終了時となって取引終了となる。
S13:後述する第14図の処理が行われ、各収納箱の
紙幣が回収され、ATMの運転が停止される。
「入金処理(第6図)」 S14:係員補給回収部及び各収納箱に対応する羽根車
が前述した集積及び収納可能な位置に移動する。
S15:顧客による入金キーの押下等により入金指示が
与えられ、入出金口のシャッタが開く。
S16:顧客により紙幣が入出金口に投入される。
S17:紙幣が正常に投入されたか否か、及び投入が終
了したか否かが検知され、そうである場合はS18に移
行し、そうでない場合は、紙幣の投入が再度行われる。
S18:入出金口のシャッタが閉じる。
S19:投入された紙幣が回転部により分離給送部へ搬
送される。
S20:分離給送部の吸引ドラムにより紙幣が1枚づつ
分離され、紙幣鑑別部に給送される。
S21:紙幣鑑別部により鑑別処理が行われる。この紙
幣鑑別部は1枚づつ送られてくる紙幣のチェックを行う
もので、 (a)透過光を利用したフォトパターンの鑑別 (b)反射光を利用したフォトパターンの鑑別 (c)磁気ヘッドによる磁気パターンの鑑別 (d)透過光を利用した2重送りの検出 (e)機械的手段による厚さ測定に基づく2重送りの検出 (f)光線の断続による信号を利用した紙幣の長さの鑑別 (g)光線の断続による信号を利用した斜め送りの検出 (h)光線の断続による信号を利用した近接送り、つまり
順次送られる紙幣同志の異常接近の検出 等の機能を有しており、以下これを第1級鑑別と呼ぶ。
S22:鑑別処理において、前記第1級鑑別により紙幣
の金種等が識別可能であるか否か、つまり紙幣が正常か
否かの鑑別が行われ、正常な紙幣は表裏反転部通過の工
程を経てS23の処理が、また正常でない紙幣はS24
の処理が行われる。
尚、紙幣が正常と鑑別される毎に、その金額が加算され
操作誘導表示部に表示される。
S23:正常と鑑別された紙幣が前述したように各金種
別に振分けられ、各収納箱の開口部に一時的に収納され
るか、または係員補給回収部に集積される。
S24:正常でないと鑑別された紙幣が集積部へ集積さ
れる。
S25:分離給送部における紙幣の有無が検出され、有
る場合はS20〜S24が繰り返され、分離給送部の紙
幣がすべてなくなってS20〜S24の処理が終了する
と、次のS26へ移行する。
S26:集積部における紙幣の有無、つまり換言すると
顧客により投入された紙幣の中で正常でない紙幣があっ
て、その紙幣が集積部に集積されているか否かがチェッ
クされ、無い場合はS28へ、有る場合は自動的にS2
7へ移行する。
S27:後述する第7図の再鑑別処理が行われる。
S28:顧客が前記操作誘導表示部に表示された金額の
確認を行う。
S29:顧客による確認キー等の押下により預貯金等の
入金の指示が出された場合はS30へ、また取消キーが
押下された場合はS31へ移行する。
S30:前記の如く各収納箱の開口部に収納されていた
紙幣が、それぞれ収納箱内に収納される。
S31:後述する第8図の返却処理が行われる。
「再鑑別処理(第7図)」 S32:集積部に集積されている紙幣が回転部により分
離給送部へ搬送される。
S33〜S38:前記S20〜226と同様に紙幣が再
度1枚づつ分離,給送され、鑑別部で第1級の鑑別が行
われた後、正常と鑑別された紙幣は各収納箱の開口部ま
たは係員補給回収部へ、また正常でないと判定された紙
幣は集積部へ集積される。そして再度分離給送部におけ
る紙幣の有無が検出され、有る場合はS33〜37まで
繰り返し行われ、無い場合はS39へ移行する。
S39:集積部における紙幣の有無、つまり顧客に返却
する紙幣が有るか否かの検出が行われ、有る場合はS4
0へ移行し、また無い場合は終了つまり上述した第6図
のS28に移行する。
S40:集積部の紙幣が回転部のガイド板間に取り込ま
れ、入出金口へ搬送される。
S41:入出金口のシャッタが開き、回転部のガイド板
間の紙幣が顧客に返却される。
S42:顧客による紙幣の取出しが完了したか否かが判
定され、完了が確認された場合S43へ移行する。
S43:入出金口のシャッタが閉じ、正常と鑑別された
紙幣について、第6図のS28以下の流れの処理が行わ
れる。
「返却処理(第8図)」 第6図のS29において、顧客が投入紙幣の返却を要求
した場合には、以下のステップにより返却処理が行われ
る。
S44:各羽根車がホームポジションに退避し、係員補
給回収部及び各収納箱の紙幣受け等が移動して紙幣を吸
引ドラムに当接させる等の動作を行って、紙幣を分離給
送できる状態に設定する。
S45:係員補給回収部に一時的に収納した紙幣の有無
を検出し、有る場合はS46へ、無い場合はS47へ移
行する。
S46:係員補給回収部より1枚づづ紙幣が分離給送さ
れ、集積部へ集積される。
S47:万円紙幣用の収納箱の開口部に万円紙幣が有る
か否かが検出され、有る場合はS48へ、無い場合はS
49へ移行する。
S48:前記開口部に一時的に収納されている万円紙幣
が1枚づつ分離給送され、集積部へ集積される。
S49:五千円紙幣用の収納箱の開口部に五千円紙幣が
有るか否かが検出され、有る場合はS50へ、無い場合
はS51へ移行する。
S50:前記開口部に一時的に収納されている五千円紙
幣が1枚づつ分離給送され、集積部へ集積される。
S51:千円紙幣用の収納箱の開口部に千円紙幣が有る
か否かが検出され、有る場合はS52へ、無い場合はS
53へ移行する。
S52:前記開口部に一時的に収納されている千円紙幣
が1枚づつ分離給送され、集積部へ集積される。
S53:集積部の紙幣が一括して回転部のガイド板間に
取り込まれ、入出金口に搬送される。
S54:入出金口のシャッタが開き、回転部のガイド板
間の紙幣が顧客に返却される。
S55:顧客による紙幣の取出しが完了したか否かが判
定され、完了が確認された場合S56へ移行する。
S56:入出金口のシャッタが閉じ、紙幣の返却処理が
終了する。
「出金処理(第9図)」 S57:各羽根車がホームポジションに退避し、各収納
箱の紙幣受け等が移動して紙幣を対応する吸引ドラムに
当接させる等の動作を行って、各収納箱内の紙幣を分離
給送できる状態に設定する。
S58:顧客が希望する金種に万円紙幣が有るか否かが
判定され、有る場合はS59へ、無い場合はS60へ移
行する。
S59:後述する第10図の万円紙幣出金の処理が行わ
れる。
S60:顧客が希望する金種に五千円紙幣が有るか否か
が判定され、有る場合はS61へ、無い場合はS62へ
移行する。
S61:後述する第11図の五千円紙幣出金処理が行わ
れる。
S62:顧客が希望する金種に千円紙幣が有るか否かが
判定され、有る場合はS63へ、無い場合はS64へ移
行する。
S63:後述する第12図の千円紙幣出金処理が行われ
る。
S64:前記各処理により集積部に集積された紙幣が回
転部のガイド板間へ取込まれ、入出金口へ搬送される。
S65:入出金口のシャッタが開き、前記ガイド板間に
取込まれた紙幣が顧客に支払われる。
S66:顧客による紙幣の取出しが完了したか否かが判
定され、完了が確認された場合S67へ移行する。
S67:入出金口のシャッタが閉じ、出金取引が終了す
る。
「万円紙幣出金処理(第10図)」 S68:吸引ドラムにより収納箱内から万円紙幣が分離
給送される。
S69:各金種の紙幣が通過する位置に設置された図示
しない簡易鑑別手段により、前記紙幣の鑑別処理が行わ
れる。
この簡易鑑別手段は1枚づつ送られてくる紙幣のチェッ
クを行うもので、前述した第1級鑑別のうちの(b)及び
(d)〜(h)の機能、すなわち (b)反射光を利用したフォトパターンの鑑別 (d)透過光を利用した2重送りの検出 (e)機械的手段による厚さ測定に基づく2重送りの検出 (f)光線の断続による信号を利用した斜め送りの検出 (h)光線の断続による信号を利用した近接送り、つまり
順次送られる紙幣同志の異常接近の検出 等の機能を有しており、以下これを第2級鑑別という。
S70:鑑別部により紙幣が正常か否かの鑑別が行わ
れ、正常な紙幣はS71の処理が、また正常でない紙幣
はS72の処理が行われる。
S71:正常と鑑別された紙幣が集積部へ搬送され集積
される。
S72:正常でないと鑑別された紙幣がリジェクト用収
納箱内に収納される。
S73:万円紙幣が希望枚数集積されたか否かが計数さ
れ、集積された場合は第9図のS60へ移行して次の処
理が行われ、集積されていない場合は集積されるまでS
61からの動作が繰返し行われて、万円紙幣の出金が終
了する。
「五千円紙幣出金処理(第11図)」 S47〜S79まで、前記万円紙幣と同等の手順で五千
円紙幣の出金処理が行われる。
「千円紙幣出金処理(第12図)」 S80〜S85まで、前記万円紙幣と同等の手順で千円
紙幣の出金処理が行われる。
「紙幣補給処理(第13図)」 この紙幣補給処理は前記したように図示しない制御部の
第1の制御と第3の制御により行われるものである。
S86:各収納箱に対応する羽根車等が紙幣収納可能位
置に移動する。
S87:係員補給回収部の羽根車がホームポジションに
退避し、該係員補給回収部に装填されている紙幣が吸引
ドラムにより分離給送できる状態になる。つまり、各収
納箱内の紙幣がそれぞれ対応する吸引ドラムに押付けら
れる。
S88:吸引ドラムにより係員補給回収部から紙幣が1
枚づつ分離給送される。
S89:紙幣鑑別部により係員補給回収部からの紙幣の
第1級鑑別が行われる。
S90:前記紙幣鑑別部により表裏の鑑別が行われ、裏
と鑑別された紙幣はS91へ、表と鑑別された紙幣はS
92へ移行する。
S91:裏と鑑別された紙幣はS94,S95,S96
の鑑別の後、表裏反転部へ送られ、表裏反転される。
S92:五千円紙幣か否かの鑑別が行われ、そうである
場合はS93へ、そうでない場合はS94へ移行する。
S93:五千円と鑑別された紙幣が五千円紙幣用の収納
箱の開口部に一時的に収納される。
S94:千円紙幣か否かの鑑別が行われ、そうである場
合はS95へ、そうでない場合はS96へ移行する。
S95:千円と鑑別された紙幣が千円紙幣用の収納箱の
開口部に一時的に収納される。
S96:万円紙幣か否かの鑑別が行われ、そうである場
合はS97へ、そうでない場合はS98へ移行する。
S97:万円と鑑別された紙幣が万円紙幣用の収納箱の
開口部に一時的に収納される。
S98:係員補給回収部の補給紙幣が無くなったか、あ
るいは所定枚数の紙幣の分離給送が完了したか否かが判
定され、完了していない場合はS99へ、完了している
場合は、S100へ移行する。
S99:後述する顧客による取引選択キーの押下の有無
が検出され、有る場合は紙幣補給処理が中断されてS1
00へ移行し、無い場合はS88からの動作が繰り返さ
れる。
S100:各収納箱の開口部に一時的に収納された紙幣
がそれぞれ収納箱内に収納され、補給処理が終了する。
「紙幣回収処理(第14図)」 本発明において紙幣の回収は、各収納箱内の紙幣をすべ
て回収する場合と、所定の枚数だけ回収する場合があ
る。
また、ここでの紙幣補給処理は前記したように図示しな
い制御部の第2の制御と第3の制御により行われるもの
である。
S101:まず、各収納箱に対応する羽根車等がホーム
ポジションに退避し、各収納箱に収納されている紙幣が
吸引ドラムにより分離給送できる状態になる。つまり各
収納箱内の紙幣がそれぞれ対応する吸引ドラムに押付け
られる。
S102:係員補給回収部の羽根車が紙幣収納可能な位
置に移動する。
S103:万円紙幣を回収するか否かが判定され、回収
する場合はS104へ、しない場合はS107へ移行す
る。
S104:万円紙幣用の収納箱から紙幣が1枚づつ分離
給送される。
S105:万円紙幣用の収納箱から給送されてきた紙幣
が係員補給回収部へ集積される。
S106:万円紙幣の回収が完了したか否かが判定さ
れ、完了した場合はS107へ、完了していない場合は
完了するまでS104からの動作が繰り返し行われる。
S107:五千円紙幣を回収するか否かが判定され、回
収する場合はS108〜S110まで万円紙幣の場合と
同様の処理が行われた後S111へ、しない場合はその
ままS111へ移行する。
S111:千円紙幣を回収するか否かが判定され、回収
する場合はS112〜S114まで、万円紙幣の場合と
同様の処理が行われて、回収処理が終了し、しない場合
はそのまま回収処理終了となる。
S112〜S114:各金種の紙幣回収中に、後述する
ように顧客によって取引選択キーが押下されると回収が
中断され、押下されなければ回収が続けられる。
本発明による紙幣自動処理では顧客によって取引選択キ
ーが押下され、入金または出金が指示されると、各収納
箱及び羽根車,吸引ドラム等が、それぞれ前述したよう
に分離給送または収納可能な状態となり、入金または出
金処理が終了すると、それぞれ第3図で説明したように
ホームポジションに戻る。
このホームポジションの位置であることが装置の空時間
であり、従って装置は羽根車がホームポジションに戻っ
たことを検知して、空時間中に係員補給回収部からの紙
幣の補給,回収を行うようにしている。
また、紙幣の補給または回収中に顧客によって取引選択
キーが押下された場合には、補給または回収処理が一時
中断されて入金または出金処理にただちに移行し、この
入金または出金処理が終了して空時間になると、補給ま
たは回収処理が再開され、再度取引選択キーが押下され
るか、補給または回収が終了するまで処理が続けられ
る。
つまり、第1図及び第4図に示した紙幣自動処理装置の
係員補給回収部23は、ATMとしての運用に支障な
く、任意の時間に係員によって紙幣の補給,回収を行う
ことができる。
以上、本発明による紙幣自動処理装置の一実施例をAT
Mに適用した場合について説明したが、本発明はこれに
限られるものではなく、例えば預貯金等の入金のみを取
扱う入金専用機あるいは支払い等の出金のみを取扱う出
金専用機、すなわち各金種の紙幣を一括して投入または
払出しをする入金口または出金口として機能する紙幣取
扱口と、紙幣が正常であるか否か及び紙幣の金種等を鑑
別する紙幣鑑別部と、各金種毎に紙幣を収納する複数の
収納箱と、各収納箱へ紙幣を収納する手段および各収納
箱から紙幣を1枚づつ分離給送する手段等を備えた入金
機または出金専用機の筐体の背面側に係員補給回収部を
紙幣集積機構及び紙幣給送機構と共に設けることで、顧
客による取引状況の如何に拘わらず紙幣の補給または回
収を行うことが可能となる。
また、上述した実施例において、紙幣を収納する収納箱
は3金種の紙幣をそれぞれ入出金できるように3個設け
ているが、この構成についても制限されるものではな
く、例えば万円紙幣1種類のみを取扱う簡易型出金機の
ように1つの収納箱を設けたものについても有効であ
る。
更に、上述した実施例では、モニタ盤等の表示により各
金種の収納箱内の紙幣のニアエンドまたはニアフルを報
知し、これを認知した係員が紙幣補給回収部から紙幣の
補給、または回収を行うようにしているが、以下のよう
に構成することも可能である。
例えば遠方に設置された現金集中管理金庫と係員補給回
収部との間にベルトコンベアあるいはリニアカー等の紙
幣移送手段を設けることにより、自動的に紙幣の補給ま
たは回収を行うようにしてもよい。
このように機械により自動的に紙幣の補給,回収を行う
ようにすれば、各収納箱内に予め収納して準備しておく
紙幣の量を少なくしておき、現金集中管理金庫に一括し
て貯留した紙幣を複数台のATMで効率よく回転使用す
ることができることになり、特に人手を介することなく
資金効率のよい運用が可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、係員補給回収部から紙幣
の補給及び回収を任意に行うことができると共に、補給
及び回収が装置の空時間を利用して行われるので、業務
時間中に金種別の収納箱内の紙幣が不足したり満杯にな
ったりした場合でも、装置の運用を停止することなく紙
幣の補給,回収を行うことができ、そのため顧客に迷惑
をかけることや装置の稼働効率の低下を防止することが
できるという効果が得られる。
また、本発明は、係員補給回収部1個所で容易に紙幣の
補給及び回収を行うことが可能になるので、装置が大型
化,複雑化することがなく、かつ従来の2個のカセット
を用いる場合に比べて操作性も向上し、しかも係員補給
回収部を筐体の背面に露出させて係員による筐体外部か
らの紙幣の取出しと装填を可能にすることで、紙幣の補
給及び回収がより容易となるという効果が得られると共
に、始業時及び終業時においても係員補給回収部から紙
幣の補給,回収を行うことができるので、装置の立上が
り、締上げ処理等も迅速に行うことが可能となる。
また、本発明では、紙幣補給時に係員補給回収部から補
給紙幣を紙幣鑑別部へ送り、この紙幣鑑別部での表裏鑑
別結果に応じて表裏反転部で表裏反転した後、対応する
収納箱内へ収納するため、係員が表裏バラバラのまま紙
幣を係員補給回収部にセットしても、収納箱には表裏を
揃えて収納することができるという効果もあり、また紙
幣回収時は、収納箱内から回収紙幣を前記紙幣鑑別部を
経由することなく直接係員補給回収部へ搬送して係員に
抜き取らせるため、紙幣の回収を短時間で済ませること
ができるという効果も得られる。
また、本発明において筐体をATMの故障以外のときは
開けないように厳重な構造にして、紙幣の回収は係員補
給回収部のみで行わなければならないようにしておけ
ば、紙幣の盗難に対しても紙幣の回収処理を待たなけれ
ばならなくなるため、盗難が非常に起こりにくくなっ
て、保安面での効果もある。
さらに、本発明において、リジェクト用収納箱は紙幣鑑
別部で正常でないと鑑別された不良紙幣は回収するため
に用いられる他、係員が係員補給回収部の紙幣を直接ア
クセスしている際に、回収用の紙幣が送られてきたと
き、その回収用の紙幣を収納するために用いられるた
め、係員補給回収部を筐体の背面に露出させたことと併
せて係員が危険なく紙幣を直接アクセスできるような
り、この点でも操作生が向上して、紙幣の回収,補充に
対する係員の作業を素早く行うことが可能になるという
効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による紙幣自動処理装置の一実施例の内
部構成を概略的に示した側面図、第2図は第1図の紙幣
自動処理装置をATMとして構成した場合の外観を示す
斜視図、第3図は第1図における収納箱への紙幣の収納
と収納箱からの紙幣の分離給送及び取引の取消時の動作
を説明するための動作工程図、第4図は第1図における
係員補給回収部の機能を説明するための斜視図、第5図
は第1図の紙幣自動処理装置の基本的処理手順を示すフ
ローチャート、第6図は入金処理の手順を示すフローチ
ャート、第7図は再鑑別処理の手順を示すフローチャー
ト、第8図は返却処理の手順を示すフローチャート、第
9図は出金処理の手順を示すフローチャート、第10図
は万円紙幣出金処理の手順を示すフローチャート、第1
1図は五千円紙幣出金処理の手順を示すフローチャー
ト、第12図は千円紙幣出金処理の手順を示すフローチ
ャート、第13図は紙幣補給処理の手順を示すフローチ
ャート、第14図は紙幣回収処理の手順を示すフローチ
ャートである。 1……筐体 2……通帳挿入返却口 3……カード挿入返却口 7……操作誘導表示部 8……取引選択キー 9……テンキー 10……確認キー 11……取消キー 12……入出金口 13……シャッタ 14……回転部 16……分離給送部 17……吸引ドラム 18……紙幣鑑別部 20……表裏反転部 22……搬送路 23……係員補給回収部 24a〜24d……羽根車 25a〜25d……吸引ドラム 26〜28……収納箱 29……リジェクト用収納箱 30……集積部 33……紙幣受け 34……前紙幣押え 35……後紙幣押え 40……紙幣受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越田 嘉範 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−214994(JP,A) 特開 昭59−11487(JP,A) 特開 昭59−60594(JP,A) 特開 昭55−13462(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面に顧客に取引を選択させるための取引
    選択キーと、入金口と出金口の少なくとも一方として機
    能する紙幣取扱口とが設けられ、かつ入金紙幣と出金紙
    幣の少なくとも一方を収納する収納箱と、顧客が前記紙
    幣取扱口から預入する紙幣または該紙幣取扱口から顧客
    へ支払う紙幣の真偽,金種等を鑑別する紙幣鑑別部とを
    内蔵する筐体を有し、 顧客が預入した紙幣の入金処理と、顧客へ支払う紙幣の
    出金処理の少なくとも一方の動作を行う紙幣自動処理装
    置において、 リジェクト用収納箱と、 前記筐体内に設けられ、前記紙幣鑑別部を経た紙幣を所
    定の面に揃える表裏反転部と、 前記筐体の背面に設けられた係員補給回収部と、 前記筐体内に設けられ、前記紙幣取扱口と前記紙幣鑑別
    部,前記表裏反転部,前記収納箱,前記係員補給回収部
    及び前記リジェクト用収納箱を結ぶ第1の経路と、これ
    ら収納箱,係員補給回収部及びリジェクト用収納箱と前
    記紙幣取扱口を結ぶ第2の経路と、前記係員補給回収部
    から前記紙幣取扱口を経由することなく紙幣鑑別部に到
    る第3の経路とを有する搬送路と、 前記筐体内に設けられ、紙幣補給時に前記係員補給回収
    部に装填された紙幣を前記搬送部へ給送する紙幣給送機
    構と、 前記筐体内に設けられ、紙幣回収時に前記搬送路により
    搬送されてきた紙幣を前記係員補給回収部へ集積する紙
    幣集積機構と、 前記筐体内に設けられ、紙幣回収時または出金取引時に
    前記収納箱に収納されている紙幣を前記搬送路へ給送す
    る紙幣給送機構と、 前記筐体内に設けられ、紙幣補給時または入金取引時に
    前記搬送路により搬送されてきた紙幣を前記収納箱へ集
    積する紙幣集積機構と、 前記収納箱に対応する紙幣給送機構及び紙幣集積機構が
    停止した状態にあって顧客が貯入した紙幣の入金処理ま
    たは顧客へ支払う紙幣の出金処理を行っていない空時間
    に前記係員補給回収部から紙幣を給送し前記紙幣取扱口
    を経由することなく前記紙幣鑑別部と表裏反転部を経由
    して前記所定の収納箱に収納する動作をさせる第1の制
    御と、前記収納箱に対応する紙幣給送機構及び紙幣集積
    機構が停止した状態にあって顧客が預入した紙幣の入金
    処理または顧客へ支払う紙幣の出金処理を行っていない
    空時間に前記収納箱から紙幣を給送し前記係員補給回収
    部へ集積する動作をさせる第2の制御と、上記動作中に
    取引選択キーが押下されると上記動作を中断し、前記取
    引選択キーにより選択された入金または出金取引を実行
    させる第3の制御を行う制御手段を具備したことを特徴
    とする紙幣自動処理装置。
  2. 【請求項2】係員補給回収部を筐体の背面に露出させて
    係員による筐体外部からの紙幣の取出しと装填を可能に
    したことを特徴とする請求項(1)記載の紙幣自動処理
    装置。
JP747985A 1985-01-21 1985-01-21 紙幣自動処理装置 Expired - Lifetime JPH061514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP747985A JPH061514B2 (ja) 1985-01-21 1985-01-21 紙幣自動処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP747985A JPH061514B2 (ja) 1985-01-21 1985-01-21 紙幣自動処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61168086A JPS61168086A (ja) 1986-07-29
JPH061514B2 true JPH061514B2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=11666903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP747985A Expired - Lifetime JPH061514B2 (ja) 1985-01-21 1985-01-21 紙幣自動処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH061514B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009127648A2 (de) * 2008-04-15 2009-10-22 Wincor Nixdorf International Gmbh Einzelblatthandhabungsvorrichtung zur eingabe und zur ausgabe von rechteckigen einzelblättern, insbesondere von banknoten, in einen bzw. aus einem behälter

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3792076B2 (ja) * 1999-07-09 2006-06-28 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙葉類処理装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5513462A (en) * 1978-07-14 1980-01-30 Fujitsu Ltd Cash handling machine
JPS5911487A (ja) * 1982-07-12 1984-01-21 株式会社東芝 入出金装置
JPS5960594A (ja) * 1982-09-29 1984-04-06 富士通株式会社 紙幣取扱装置
JPS59214994A (ja) * 1983-05-19 1984-12-04 オムロン株式会社 紙幣処理装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009127648A2 (de) * 2008-04-15 2009-10-22 Wincor Nixdorf International Gmbh Einzelblatthandhabungsvorrichtung zur eingabe und zur ausgabe von rechteckigen einzelblättern, insbesondere von banknoten, in einen bzw. aus einem behälter
WO2009127648A3 (de) * 2008-04-15 2010-05-27 Wincor Nixdorf International Gmbh Einzelblatthandhabungsvorrichtung zur eingabe und zur ausgabe von rechteckigen einzelblättern, insbesondere von banknoten, in einen bzw. aus einem behälter
JP2011516366A (ja) * 2008-04-15 2011-05-26 ヴィンコール ニクスドルフ インテルナチオナール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 方形の枚葉シート、特に銀行券を容器に預け入れ容器から引き出すための枚葉シート処理装置
US9302867B2 (en) 2008-04-15 2016-04-05 Wincor Nixdorf International Gmbh Device for handling single sheets, for introducing and distributing rectangular single sheets, especially bank notes, respectively into and out of a container
US9321602B2 (en) 2008-04-15 2016-04-26 Wincor Nixdorf International Gmbh Device for handling single sheets, for introducing and distributing rectangular single sheets, especially bank notes, respectively into and out of a container
US9505570B2 (en) 2008-04-15 2016-11-29 Wincor Nixdorf International Gmbh Device for handling single sheets, for introducing and distributing rectangular single sheets, especially bank notes, respectively into and out of a container
US9517904B2 (en) 2008-04-15 2016-12-13 Wincor Nixdorf International Gmbh Device for handling single sheets, for introducing and distributing rectangular single sheets, especially bank notes, respectively into and out of a container
US10266354B2 (en) 2008-04-15 2019-04-23 Wincor Nixdorf International Gmbh Device for handling single sheets, for introducing and distributing rectangular single sheets, especially bank notes, respectively into and out of a container

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61168086A (ja) 1986-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100308610B1 (ko) 지폐류취급장치
US4747493A (en) Cash dispenser
JP3791189B2 (ja) 紙幣入出金機
JP4051388B2 (ja) 紙幣入出金機
JP4839896B2 (ja) 紙幣入出金機およびその紙幣入出金機を搭載した自動取引装置
JP2002056435A (ja) 自動取引装置
JP2002236961A (ja) 紙幣入出金機
JP4686940B2 (ja) 表裏反転機構
JPH061514B2 (ja) 紙幣自動処理装置
JPH0981829A (ja) 紙幣入出金機及びその出金方法
JP2002032831A (ja) 紙幣処理装置および取引装置
JPS61168087A (ja) 貨幣自動処理装置
JP2001331843A (ja) 紙幣入出金装置
JP2001236548A (ja) 紙幣入出金装置
JP2864481B2 (ja) 現金管理システム
JP2914463B2 (ja) 紙幣入出金装置
JPH0673150B2 (ja) 紙幣入出金装置
JPH11195159A (ja) 紙幣入出金装置
JPH05324982A (ja) 紙幣処理装置
JP2995261B2 (ja) 自動取引機集中処理システム
JPH0239831B2 (ja)
JPS61157993A (ja) 紙幣自動処理装置
JPH0679354B2 (ja) 入出金装置の自動紙幣補充制御方法
JP3485439B2 (ja) 現金自動取引装置
JP2726409B2 (ja) 紙幣入出金装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term