JPH06151041A - ヒータおよびその製造方法 - Google Patents

ヒータおよびその製造方法

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JPH06151041A
JPH06151041A JP30093392A JP30093392A JPH06151041A JP H06151041 A JPH06151041 A JP H06151041A JP 30093392 A JP30093392 A JP 30093392A JP 30093392 A JP30093392 A JP 30093392A JP H06151041 A JPH06151041 A JP H06151041A
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/78Heating arrangements specially adapted for immersion heating
    • H05B3/82Fixedly-mounted immersion heaters

Abstract

(57)【要約】 【構成】 略円柱形状に形成されているヒータ1は、正
特性サーミスタからなる円筒形状の発熱体2・2と、略
円環状の電極板3a・3bと、導電性を有する略円筒形
状の放熱部材4と、電気絶縁性を有する嵌挿部材5と、
リード線6・6と、電気絶縁性および防水性を有する絶
縁ケース7とで構成されている。 【効果】 発熱体が自己温度制御機能を備えているの
で、発熱温度を一定にするための制御回路や過熱防止の
ための回路が不要であり、かつ、極めて高い安全性を有
している。発熱体で発生した熱を効率良く被加熱物に伝
えることができる。発熱体等が被加熱物と電気的に絶縁
されているので、例えばヒータを水中にも設置すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、水温を一定に
保つための定温ヒータ等として多くの応用分野で利用で
きるPTC(Positive Temperature Coefficient)特性
を有するチタン酸バリウム系磁器半導体からなるヒータ
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、熱帯魚や海水魚等を水
槽で飼育する際には、これら魚にとって最適の環境とす
るために、ヒータ等を用いて水槽の水温を一定(26℃
〜28℃)に保つことが行われている。図11に示すよ
うに、従来のヒータ21は、ニクロム線等の発熱体22
を巻き付けたアルミナ製の電気絶縁板23を、アルミナ
製の中空管24に収容し、この中空管24の両端部にゴ
ム製のキャップ25・25を填め込んで内部を密閉し、
発熱体22と外部とを電気的に絶縁することにより形成
されている。また、発熱体22に電気的に接続されてい
るリード線26は、キャップ25に開口された図示しな
い孔に嵌挿することにより外部に引き出されている。
【0003】上記のヒータ21のリード線26は、図1
2に示すように、電源に接続されたサーモスタット29
に電気的に接続されている。そして、ヒータ21は、使
用時には、例えば水槽27の底に敷き詰めた砂利28上
に設置され、サーモスタット29によって電源がON/
OFFされることにより発熱温度が制御されて水温を一
定に保つようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ヒータ21は、サーモスタット29によって電源がON
/OFFされることにより発熱温度が制御されるように
なっているため、例えばサーモスタット29が故障する
と発熱温度が制御されなくなり、水温を一定に保つこと
が不可能となる。
【0005】また、ヒータ21が砂利28に埋もれてし
まった場合には、ヒータ21で発生した熱が水に伝わら
ないため水温が上がらず、電源が常時ONとなるので、
ヒータ21が局部過熱を起こして破損する虞れを有して
いる。さらに、ヒータ21が水槽27のガラスに接触し
た状態で局部過熱を起こした場合には、ヒータ21で発
生した熱によりガラスが割れる虞れを有している。
【0006】従って、局部過熱等を起こさず、かつ、水
温を常に一定に保つことができる安全性の高いヒータが
求められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のヒータ
は、上記の課題を解決するために、正特性サーミスタか
らなる発熱体を少なくとも2個備え、これら発熱体の上
面および下面に電極が設けられているヒータにおいて、
上記の電極によって挾持され、これら電極と電気的に接
続されると共に熱的に密着された放熱部材と、放熱部材
を挾持していない電極にそれぞれ接続された一対の給電
端子と、これら給電端子にそれぞれ接続されるか、もし
くは給電端子と放熱部材とに接続された一対の給電線
と、全体を被覆して外部と電気的に絶縁する電気絶縁性
被覆部材とからなっていることを特徴としている。
【0008】請求項2記載のヒータの製造方法は、上記
の課題を解決するために、正特性サーミスタからなり、
貫通孔を有する第一および第二の発熱体の上面および下
面に電極を設けた後、電気絶縁性材料からなり、上記の
発熱体の貫通孔に嵌挿可能に形成された嵌挿部材に、第
一の給電端子と、第一の発熱体と、導電性を有する放熱
部材と、第二の発熱体と、第二の給電端子とをこの順で
嵌挿して互いに電気的に接続すると共に、第一および第
二の発熱体と放熱部材とを熱的に密着する一方、上記の
第一および第二の給電端子に給電線を接続するか、もし
くは第一および第二の給電端子と放熱部材とに給電線を
接続した後、上記の嵌挿部材を射出成形用金型に設置
し、電気絶縁性材料の射出成形を行い、発熱体・給電端
子および放熱部材の露出部分を電気絶縁性被覆部材で被
覆・密封してなることを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の構成によれば、ヒータは、給電
線を除いた全体が電気絶縁性被覆部材で被覆され、外部
と電気的に絶縁されているので、例えばヒータを水中に
も設置することができる。また、正特性サーミスタから
なる発熱体が自己温度制御機能を備えているので、発熱
温度を一定にするための制御回路や過熱防止のための回
路が不要であり、かつ、極めて高い安全性を有してい
る。さらに、発熱体と熱的に密着された放熱部材を有し
ているので、発熱体で発生した熱を効率良く被加熱物に
伝えることができる。
【0010】請求項2記載の方法によれば、発熱体・給
電端子および放熱部材を嵌挿した嵌挿部材を射出成形用
金型に設置し、電気絶縁性材料の射出成形を行い、上記
の各部材の露出部分を電気絶縁性被覆部材で被覆・密封
するので、給電線を介して外部電源と上記の発熱体とが
電気的に接続されると共に、発熱体・給電端子および放
熱部材と被加熱物とが電気的に絶縁されたヒータを得る
ことができる。また、正特性サーミスタからなる発熱体
が自己温度制御機能を備えているので、発熱温度を一定
にするための制御回路や過熱防止のための回路が不要
で、かつ、極めて高い安全性を有するヒータとすること
ができる。
【0011】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図9
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0012】図1に示すように、本実施例にかかるヒー
タ1は、略円柱形状に形成されており、円筒形状の発熱
体2・2と、給電端子としての略円環状の電極板3a・
3bと、略円筒形状の放熱部材4と、嵌挿部材5と、給
電線としてのリード線6・6と、電気絶縁性被覆部材と
しての絶縁ケース7とで構成されている。
【0013】上記の発熱体2は、正温度係数(Positive
Temperature Coefficient)を有するチタン酸バリウム
等を主原料としたセラミックス半導体からなり、室温か
らキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗であ
るが、キュリー温度Tc を越えると急峻に抵抗値が増大
する特性を有する正特性サーミスタである。この特性に
より、発熱体2に電圧を印加すると、最初は、低温のた
め抵抗値が小さく、大電流が流れ、消費電力が大きいの
で急激に温度が上昇する。そして、温度がキュリー温度
Tc を越えると抵抗値が急峻に増大することにより、消
費電力が大幅に低下する。これにより、発熱体2は、一
定温度以上にはその温度が上がらず、一定温度を安定に
保つこととなって、自己温度制御機能を現す。尚、この
発熱体2は、材料組成によりキュリー温度Tc が、およ
そ30〜300℃の範囲で任意に設定できるので、ヒー
タ1を使用する条件に応じてキュリー温度Tc を設定す
ればよい。例えば、ヒータ1を用いて熱帯魚や海水魚等
を飼育する水槽の水温を26℃〜28℃に保つために
は、水量にもよるがキュリー温度Tc を36℃〜38℃
に設定すればよい。
【0014】そして、発熱体2は、図5および図7にも
示すように、中心部に貫通孔を有する円筒形状に形成さ
れており、上面および下面に、例えば銀電極(塗料)を
塗布することにより、電極2a・2aが設けられてい
る。
【0015】電極板3a・3bは、図4および図8にも
示すように、発熱体2の外径にほぼ等しい外径を有する
略円環状に形成されており、中心部に発熱体2の貫通孔
にほぼ等しい孔を有している。また、電極板3aには、
リード線6を接続するための給電部3cが形成されてい
る。そして、電極板3a・3bと発熱体2・2との電気
的な接続は、発熱体2・2に設けられた電極2a・2a
と電極板3a・3bとを圧接することにより行われてい
る。また、電極板3aの給電部3c、および電極板3b
には、それぞれリード線6が半田付け等により取り付け
られている。
【0016】放熱部材4は、例えば銅やアルミニウム等
の金属からなり、図6にも示すように、内部が空洞の、
発熱体2の外径にほぼ等しい外径を有する略円筒形状に
形成されており、上面および下面の中心部に発熱体2の
貫通孔にほぼ等しい孔を有している。そして、放熱部材
4の上面および下面と発熱体2・2に設けられた電極2
a・2aとが熱的に密着されることにより、発熱体2・
2から発生する熱が放熱部材4に効率良く伝わるように
なっている。また、放熱部材4は、放熱機能を有すると
共に、発熱体2同士を電気的に接続しており、従って、
発熱体2・2は直列に接続されていることになる。
【0017】嵌挿部材5は、例えば吸水率の低いナイロ
ン等の電気絶縁性プラスチックスからなり、図3にも示
すように、発熱体支持部5aと、嵌挿部5bとで構成さ
れている。発熱体支持部5aは、発熱体2の外径にほぼ
等しい外径を有する略円環状に形成されており、一方、
嵌挿部5bは、発熱体2の貫通孔の径にほぼ等しい外径
を有する略円筒形状に形成されており、中心部にリード
線6を嵌挿するための孔を有している。そして、嵌挿部
5bは、上記の発熱体2・2、電極板3a・3b、およ
び放熱部材4を嵌挿可能な長さに形成されている。
【0018】絶縁ケース7は、例えば吸水率の低いナイ
ロン等の電気絶縁性プラスチックス(電気絶縁性材料)
からなり、図2にも示すように、上記の発熱体2・2、
電極板3a・3b、放熱部材4、および嵌挿部材5を被
覆して密封(シール)するように形成されている。上記
の絶縁ケース7は、例えば、射出成形用金型(図示せ
ず)の所定位置に上記の各部材を嵌挿した嵌挿部材5を
設置した後、絶縁ケース7となる電気絶縁性プラスチッ
クスを射出成形することにより形成される。これによ
り、上記の各部材は絶縁ケース7内部に密封・固定され
る。尚、絶縁ケース7は、発熱体2・2で発生した熱を
効率良く被加熱物に伝えることができるように、放熱部
材4の被覆部分が薄く形成されている。
【0019】また、絶縁ケース7は、リード線6・6に
力学的負荷が掛かって断線等が起こらないように、リー
ド線6・6の被覆部材の電極板側末端部も覆うようにな
っている。そして、絶縁ケース7は、熱収縮が小さく、
熱伝導性や機械的強度に優れていると共に、発熱体2の
発熱温度に耐え得る耐熱性、水(水蒸気)を内部に通さ
ない防水性および空気を内部に通さない気密性を備えて
いる。
【0020】次に、上記構成のヒータ1の製造方法につ
いて図2ないし図9に基づいて説明する。
【0021】先ず、図3に示すように、例えば電気絶縁
性プラスチックスを射出成形することにより形成された
嵌挿部材5の嵌挿部5bに、図4に示すように、給電部
3cが発熱体支持部5a側になるようにして電極板3a
(第一の給電端子)を嵌挿する。次に、図5に示すよう
に、上面および下面に銀電極等を塗布して電極2a・2
aを予め形成した発熱体2(第一の発熱体)を嵌挿部5
bに嵌挿する。
【0022】続いて、図6ないし図8に示すように、放
熱部材4と、発熱体2(第二の発熱体)と、電極板3b
(第二の給電端子)とをこの順に嵌挿部5bに嵌挿す
る。その後、図9に示すように、何れか一方のリード線
6を電極板3aの給電部3cに半田付けすると共に、他
方のリード線6を発熱体支持部5a側から嵌挿部5bの
孔に嵌挿して電極板3b側に引き出し、電極板3bに半
田付けする。こうして、半完成品が得られる。
【0023】次に、図2に示すように、射出成形用金型
(図示せず)の所定位置に上記の半完成品を設置した
後、電気絶縁性プラスチックスを射出成形することによ
り絶縁ケース7が形成される。これにより、半完成品は
絶縁ケース7で被覆・密封されて外部と絶縁される。
【0024】以上の工程により、図1および図2に示す
ような略円柱形状のヒータ1を得ることができる。尚、
リード線6・6の先端には、例えば、外部電源との接続
を行い易いようにプラグ等を取り付ければよい。
【0025】上記構成のヒータ1は、放熱部材4が略円
筒形状に形成されているので発熱面が平滑となり、絶縁
ケース7による被覆を薄くすることができるため、発熱
体2・2で発生した熱を効率良く被加熱物に伝えること
ができる。また、上記のようにして得られるヒータ1
は、電気絶縁性および防水性を備えている絶縁ケース7
で発熱体2等を被覆・密封しているので、発熱体2等が
被加熱物と電気的に絶縁されており、例えばヒータ1を
水中にも設置することができる。そして、例えばヒータ
1を水槽(図示せず)に設置した場合には、水槽の水温
を常に一定に保つことができるため、熱帯魚や海水魚等
を飼育する際に、これら魚にとって最適の環境とするこ
とができる。さらに、絶縁ケース7を例えばシリコン樹
脂等で形成すれば、ヒータ1に難燃性も付与することが
できる。
【0026】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、
説明の便宜上、前記の実施例1の図面に示した部材と同
一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その
説明を省略する。
【0027】図10に示すように、本実施例にかかるヒ
ータ11は、図1に示したヒータ1のリード線6・6の
代わりに、給電線としてのリード線16・16を有して
いる。また、嵌挿部材5の嵌挿部5bの側面における所
定位置には、開口部5cが形成されている。
【0028】上記のリード線16・16の何れか一方は
二股に分岐されており、分岐されたリード線16の一方
の先端16aは、電極板3aの給電部3cに接続されて
おり、他方の先端16bは、発熱体支持部5a側から嵌
挿部5bの孔に嵌挿されて電極板3b側に引き出され、
電極板3bに接続されている。また、他方のリード線1
6は、発熱体支持部5a側から嵌挿部5bの孔に嵌挿さ
れ、嵌挿部5b側面に形成された開口部5cから放熱部
材4内部に引き出されて放熱部材4に接続されている。
即ち、放熱部材4は放熱機能を有すると共に、発熱体2
・2の電極板としての機能を有しており、従って、発熱
体2・2は並列に接続されている。ヒータ11のその他
の構成は、前記の実施例1のヒータ1の構成と同一であ
る。
【0029】上記構成のヒータ11は、前記の実施例1
のヒータ1と同様の作用・効果を奏することができる。
即ち、発熱体2・2で発生した熱を効率良く被加熱物に
伝えることができる。また、ヒータ11は、電気絶縁性
および防水性を備えている絶縁ケース7で発熱体2等を
被覆・密封しているので、例えばヒータ11を水中にも
設置することができる。そして、例えばヒータ11を水
槽(図示せず)に設置した場合には、水槽の水温を常に
一定に保つことができる。
【0030】尚、上記の実施例1および実施例2では、
ヒータおよびその製造方法について、発熱体を2個用い
た場合を例に挙げて説明したが、用いる発熱体の個数
は、上記の2個に限定されるものではなく、3個以上の
発熱体を用いてヒータを製造してもよい。また、ヒータ
の形状は、上記の略円柱形状に限定されるものではな
く、上記の略円柱形状以外に、角柱形状等の種々の形状
であってもよい。さらに、発熱体等の形状も、上記の円
筒形状等に限定されるものではなく、上記の円筒形状等
以外に、例えば、円板状や直方体状であってもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載のヒータは、以上のよう
に、電極によって挾持され、これら電極と電気的に接続
されると共に熱的に密着された放熱部材と、放熱部材を
挾持していない電極にそれぞれ接続された一対の給電端
子と、これら給電端子にそれぞれ接続されるか、もしく
は給電端子と放熱部材とに接続された一対の給電線と、
全体を被覆して外部と電気的に絶縁する電気絶縁性被覆
部材とからなっている構成である。
【0032】これにより、ヒータは、給電線を除いた全
体が電気絶縁性被覆部材で被覆され、外部と電気的に絶
縁されているので、例えばヒータを水中にも設置するこ
とができる。また、正特性サーミスタからなる発熱体が
自己温度制御機能を備えているので、発熱温度を一定に
するための制御回路や過熱防止のための回路が不要であ
り、かつ、極めて高い安全性を有している。さらに、発
熱体と熱的に密着された放熱部材を有しているので、発
熱体で発生した熱を効率良く被加熱物に伝えることがで
きるという効果を奏する。
【0033】請求項2記載のヒータの製造方法は、以上
のように、正特性サーミスタからなり、貫通孔を有する
第一および第二の発熱体の上面および下面に電極を設け
た後、電気絶縁性材料からなり、上記の発熱体の貫通孔
に嵌挿可能に形成された嵌挿部材に、第一の給電端子
と、第一の発熱体と、導電性を有する放熱部材と、第二
の発熱体と、第二の給電端子とをこの順で嵌挿して互い
に電気的に接続すると共に、第一および第二の発熱体と
放熱部材とを熱的に密着する一方、上記の第一および第
二の給電端子に給電線を接続するか、もしくは第一およ
び第二の給電端子と放熱部材とに給電線を接続した後、
上記の嵌挿部材を射出成形用金型に設置し、電気絶縁性
材料の射出成形を行い、発熱体・給電端子および放熱部
材の露出部分を電気絶縁性被覆部材で被覆・密封してな
る方法である。
【0034】これにより、発熱体・給電端子および放熱
部材の露出部分を電気絶縁性被覆部材で被覆・密封する
ので、給電線を介して外部電源と上記の発熱体とが電気
的に接続されると共に、発熱体・給電端子および放熱部
材と被加熱物とが電気的に絶縁されたヒータを得ること
ができる。また、正特性サーミスタからなる発熱体が自
己温度制御機能を備えているので、発熱温度を一定にす
るための制御回路や過熱防止のための回路が不要で、か
つ、極めて高い安全性を有するヒータとすることができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるヒータの断面図であ
る。
【図2】上記ヒータの斜視図である。
【図3】上記ヒータの嵌挿部材を示す斜視図である。
【図4】上記嵌挿部材に電極板が嵌挿された状態を示す
斜視図である。
【図5】図4の嵌挿部材にさらに発熱体が嵌挿された状
態を示す斜視図である。
【図6】図5の嵌挿部材にさらに放熱部材が嵌挿された
状態を示す斜視図である。
【図7】図6の嵌挿部材にさらに発熱体が嵌挿された状
態を示す斜視図である。
【図8】図7の嵌挿部材にさらに電極板が嵌挿された状
態を示す斜視図である。
【図9】上記ヒータの半完成品を示す斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例におけるヒータの断面図
である。
【図11】従来のヒータの構成を示す説明図である。
【図12】上記従来のヒータの使用状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ヒータ 2 発熱体 2a 電極 3a 電極板(給電端子) 3b 電極板(給電端子) 4 放熱部材 5 嵌挿部材 5a 発熱体支持部 5b 嵌挿部 6 リード線(給電線) 7 絶縁ケース(電気絶縁性被覆部材) 11 ヒータ 16 リード線(給電線)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正特性サーミスタからなる発熱体を少なく
    とも2個備え、これら発熱体の上面および下面に電極が
    設けられているヒータにおいて、 上記の電極によって挾持され、これら電極と電気的に接
    続されると共に熱的に密着された放熱部材と、放熱部材
    を挾持していない電極にそれぞれ接続された一対の給電
    端子と、これら給電端子にそれぞれ接続されるか、もし
    くは給電端子と放熱部材とに接続された一対の給電線
    と、全体を被覆して外部と電気的に絶縁する電気絶縁性
    被覆部材とからなっていることを特徴とするヒータ。
  2. 【請求項2】正特性サーミスタからなり、貫通孔を有す
    る第一および第二の発熱体の上面および下面に電極を設
    けた後、電気絶縁性材料からなり、上記の発熱体の貫通
    孔に嵌挿可能に形成された嵌挿部材に、第一の給電端子
    と、第一の発熱体と、導電性を有する放熱部材と、第二
    の発熱体と、第二の給電端子とをこの順で嵌挿して互い
    に電気的に接続すると共に、第一および第二の発熱体と
    放熱部材とを熱的に密着する一方、上記の第一および第
    二の給電端子に給電線を接続するか、もしくは第一およ
    び第二の給電端子と放熱部材とに給電線を接続した後、
    上記の嵌挿部材を射出成形用金型に設置し、電気絶縁性
    材料の射出成形を行い、発熱体・給電端子および放熱部
    材の露出部分を電気絶縁性被覆部材で被覆・密封してな
    ることを特徴とするヒータの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100707321B1 (ko) * 2003-12-26 2007-04-13 캐논 가부시끼가이샤 액체 용기
CN102917482A (zh) * 2012-10-17 2013-02-06 黎溢荣 一种用于水族箱的加热棒

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