JPH06151034A - 線材端末の接続方法およびその装置 - Google Patents

線材端末の接続方法およびその装置

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JPH06151034A
JPH06151034A JP29992292A JP29992292A JPH06151034A JP H06151034 A JPH06151034 A JP H06151034A JP 29992292 A JP29992292 A JP 29992292A JP 29992292 A JP29992292 A JP 29992292A JP H06151034 A JPH06151034 A JP H06151034A
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JP
Japan
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terminal
wire
wire rod
litz wire
light energy
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Application number
JP29992292A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nagasaki
博行 長崎
Yasutsugu Miyamura
康嗣 宮村
Masaaki Ando
政明 安藤
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Riken Electric Wire Co Ltd
Original Assignee
Riken Electric Wire Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 線材と端子との接続部分における電気抵抗の
引き上げ要因を排除する。 【構成】 基台1上に同一材質のリッツ線2と端子4と
を載置する。このリッツ線2および端子4に対して、ガ
ス供給装置9により不活性ガスを供給する。光エネルギ
ー照射装置10は、キセノンランプ11からの光を反射鏡12
で集光して、リッツ線2および端子4に照射する。 【効果】 光エネルギー照射装置10からの光照射によ
り、リッツ線2と端子4の接続部周辺が溶融する。この
とき、リッツ線2内は同一の材質で埋められ、端子4と
リッツ線2の外周はその双方で溶融固化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング電源トラ
ンス、キュービクルトランス並びに大型工作機械の配線
材として主に高周波大電流の伝播に用いられる、リッツ
線や撚り線、および編み線における線材端末の接続方法
およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高周波用のコイル・トランスあ
るいは大型工作機械などの各種機器においては、高周波
電流を通電する際の表皮効果による影響を考慮して、個
々に絶縁された数百本から数千本の銅線を撚り合わせて
構成されるリッツ線や、電力ケーブルなどの撚り線およ
び袋状の平行編み線が用いられる。こうした高周波およ
び大電流用の線材において、例えば、リッツ線の端部を
接続端子と接続する際、構成する素線が裸線の場合に
は、端子の基端側に形成される円筒形状のスリーブに素
線束を挿入した後、加締めまたは半田付けするか、端子
の一部に形成された平坦部に素線束を載置して、そのま
ま半田付けする方法が行われている。また、前記リッツ
線のように素線の表面が合成樹脂被膜で絶縁保護されて
いる場合、マグネットワイヤーに多用されるポリウレタ
ンおよびその変成樹脂で被膜形成している場合には、被
膜剥離を行うことなく、直接端子と線材とを半田付け接
続したり、あるいは、予め素線束を迎え半田(予備半
田)を行った上で、端子に加締め接続する方法が行われ
る。さらに、前記合成樹脂被膜がポリエステル、ポリイ
ミドなどの耐熱性を有する材質の場合、アルカリ液浸漬
や被膜を削り取る等の方法で、予め各素線の端部を被膜
剥離した上で、圧着あるいは半田付けにより端子と線材
とを接続するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、線材と端子とを圧着接続した場合、端子と素線の外
周が点接触の状態となり、この接触部分の電気抵抗が物
理的に高くなるとともに、各素線の導体隙間を完全に埋
めることが不可能であるため、導体間に接触抵抗が生じ
て、結果的に接続部分全体の電気抵抗を引き上げる要因
となる。また、線材と端子との半田付け接続では、素線
導体間に異種金属である半田が介在するため、導体と半
田とによる合金相が形成され、前記圧着接続と同様に電
気抵抗が上昇して不完全な接続状態となる。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、線材と端子との接続部分における電気抵
抗の引き上げ要因を排除して、完全なる接続を実現でき
る線材端末の接続方法およびその装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成しようとするもので、請求項1の発明は、複数本の導
体で構成される線材の端部に端子を接続する線材端末の
接続方法において、前記線材と端子とを同一の材質で形
成するとともに、この線材と端子との接続部周辺に光エ
ネルギーを照射して、前記線材の端部および端子を溶融
するように構成したものである。
【0006】また、請求項2の発明は、複数本の導体で
構成される線材の端部に端子を接続する線材端末の接続
装置において、前記線材と端子とを同一の材質で形成す
るとともに、この線材と端子の接続部周辺に光エネルギ
ーを照射して、前記線材の端部および端子を溶融する光
エネルギー照射装置を具備するものである。
【0007】
【作用】請求項1における線材端末の接続方法では、最
適なる照射条件を設定しながら、線材あるいは端子の所
定の位置に光エネルギーを照射すると、線材の端部およ
び端子は瞬時にかつ同時に溶融される。このとき、線材
と端子は同一の材質からなるため、各導体間は溶融して
同種の材質で埋められるとともに、端子と線材の外周は
その双方で溶融固化する。
【0008】また、請求項2における線材端末の接続装
置は、このような線材端末の接続方法を行うためのもの
であり、光エネルギー照射装置によって、最適なる照射
条件を設定しながら、線材あるいは端子の所定の位置に
光エネルギーを照射すると、線材の端部および端子は瞬
時にかつ同時に溶融される。このとき、線材と端子は同
一の材質からなるため、各導体間は溶融して同種の材質
で埋められるとともに、端子と線材の外周はその双方で
溶融固化する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図1乃至図
3を参照して説明する。図1は、本発明における装置の
全体構成を示すものであり、同図において1は基台であ
り、この基台1の上部には、図2に示すように、複数本
の素線を撚り合わせて構成される線材たるリッツ線2
と、このリッツ線2の端部に接続する円筒形状のスリー
ブ3を基端側に備えた端子4が被照射物として載置され
ている。リッツ線2の各素線束2Aは、例えば銅製の導
体5の外周に合成樹脂被膜としてのポリウレタン(UE
W)絶縁層6が設けられた構造をなし、撚り合わされた
素線束2Aの外周に図示しない接着層を設けることで、
全体として円形の仕上がり外形7を有している。また、
端子4はリッツ線2の導体5と同一の材質である銅で形
成され、かつ、メッキ処理はなされておらず、端子4の
先端側には、外部との電気的な接続を可能とする取付孔
8が設けられる。
【0010】一方、9はリッツ線2および端子4に対し
て、アルゴンガスなどのいわゆる不活性ガスを供給する
ガス供給装置である。このガス供給装置9には図示しな
い移動可能なノズル部が備えられ、このノズル部を介し
てリッツ線2および端子4の所望の位置に所定の流量の
不活性ガスを吹き付けることができる。また、10はリッ
ツ線2および端子4に対し所定の条件で光エネルギーを
照射する光エネルギー照射装置であり、エネルギー光源
としてのキセノンランプ11、このキセノンランプ11から
の光を集光させる集光用反射鏡12、この集光用反射鏡12
の前部に設けられた開閉可能なシャッター部13、照射光
量並びに照射時間などを設定し、かつ制御するための操
作制御部14などにより構成され、任意の部位に適量のエ
ネルギー供給を行うことができるようになっている。
【0011】次に、この装置を用いたリッツ線2と端子
4との接続方法について説明する。先ず、リッツ線2の
端部をスリーブ3に挿通した後、リッツ線2および端子
4を基台1に載置する。このとき、スリーブ3の上端よ
りリッツ線2の端面を適宜突き出すことが望ましい。次
いで、リッツ線2あるいは端子4の所定の位置に、例え
ば不活性ガスとしてアルゴンガスを吹き付けながら、こ
のガスの雰囲気下で光エネルギー照射装置10によりキセ
ノンランプ11からの光を、一定時間リッツ線2と端子4
との接続部および端子4の一部に集光させる。このと
き、ガス供給装置9からのアルゴンガスにより、素線束
2Aを構成するポリウレタン絶縁層6を炭化することな
く熱分解と昇華をさせ、かつ、金属製の導体5の表面酸
化をも抑制する。また、アルゴンガスの吹付け流量を多
くすると、この吹付け部分で温度差が生じ、スリーブ3
や素線束2Aの溶解させたくない部分の冷却効果も期待
できる。リッツ線2および端子4はいずれも熱伝導性に
優れた銅製であり、光エネルギー照射装置10からの光照
射が長時間に渡ると、各素線束2Aの端面のみならずス
リーブ3全体にまで溶融が進行する。このため、リッツ
線2と端子4との接続部並びに端子4の一部への光照射
を、高温でかつ短時間に行うと、加熱部からの熱伝導を
抑制し、接続部以外の熱劣化を最小限に抑えることが可
能となる。なお、セラミックや耐熱性金属を用いて部分
的に熱遮蔽する方法も有効である。こうして操作制御部
14の操作により、最適なる照射条件を設定しながら、光
エネルギー照射装置10を用いて特定のスポット加熱を行
えば、素線束2Aの端部およびスリーブ3の上端部は瞬
時にかつ同時に加熱溶融され、結果的に図3に示すよう
な溶融部15が形成されることになる。また、リッツ線2
の端部に予め銅の微粉末を置くことにより、リッツ線2
および端子4の溶融を局部的に行わせることも可能であ
る。
【0012】次に、上記装置における試験結果を、以下
に説明する。この試験では、被照射物として、銅導体5
の径0.10mm×100本撚りで、外径φ1.3のリ
ッツ線2と、内径2.3mm,外径4mm,長さ8mm
のスリーブ3を有する銅端子4とを試料として用いる。
また、加工条件は、不活性ガスとしてアルゴンガスを毎
分10〜20ml流入するとともに、ビーム径4mm,
ビーム温度1000℃以上,照射時間3.5秒となるよ
うに、光エネルギー照射装置10の操作制御部14を予め操
作する。そして、スリーブ3の上端よりリッツ線2の端
面を1mm突き出した状態で、光エネルギー照射装置10
による照射を行う。この結果、各素線束2Aにおいて
は、ポリウレタン絶縁層6の被膜が完全に熱分解し、導
体5が露出するとともに、導体5の端部は完全に溶融
し、スリーブ3内を塞いだ状態となる。しかも、端子4
におけるスリーブ3の上部も、完全溶融状態が得られ
る。
【0013】以上のように上記実施例によれば、光エネ
ルギー照射装置10からの光エネルギー照射によってリッ
ツ線2と端子4との接続部周辺を非接触状態で溶融する
ことによって、各導体5間は同種の金属で埋められるこ
とになるため、従来例のように、導体5間に接触抵抗を
生じるような隙間が形成されたり、異種金属が介在して
合金相が形成されるようなことがない。しかも、端子4
とリッツ線2を構成する導体5はいずれも同種の金属か
らなるため、端子4とリッツ線2の外周はその双方が溶
融固化する。すなわち、これによってリッツ線2と端子
4との接続部分における各種電気抵抗の引き上げ要因が
排除され、抵抗値の上昇のない完全なる接続を実現でき
る。
【0014】また、実施例中の効果として、単にガス供
給装置9により不活性ガス雰囲気下で、リッツ線2およ
び端子4の溶融温度以上に瞬時加熱を行うだけで、素線
束2Aの表面にポリウレタン絶縁層6の被膜が有って
も、酸化防止をしながら絶縁層6の被膜剥離が同時にか
つ完全に行われるため、その作業性を大幅に改善するこ
とが可能となる。
【0015】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、光エネルギー照射装置10とし
て、本実施例ではキセノンランプ11を光源としたものを
用いたが、リッツ線2における素線束2Aの数が多い場
合には、光エネルギー照射装置10に代わり炭酸ガスレー
ザを用いることも可能である。また、本発明は実施例中
におけるリッツ線に限らず、撚り線や編み線などの各種
線材にも適用できる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、線材と端子と
を同一の材質で形成するとともに、この線材と端子との
接続部周辺に光エネルギーを照射して、前記線材の端部
および端子を溶融するように構成することで、線材と端
子との接続部分における電気抵抗の引き上げ要因を排除
して、完全なる接続を実現できる。
【0017】こうした線材端末の接続方法は、請求項2
の発明のような光エネルギー照射装置を具備する接続装
置により達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置全体の概略説明図
である。
【図2】同上光エネルギー照射前における要部の斜視図
である。
【図3】同上光エネルギー照射後における要部の斜視図
である。
【符号の説明】
2 リッツ線(線材) 4 端子 5 導体 10 光エネルギー照射装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の導体で構成される線材の端部に
    端子を接続する線材端末の接続方法において、前記線材
    と端子とを同一の材質で形成するとともに、この線材と
    端子との接続部周辺に光エネルギーを照射して、前記線
    材の端部および端子を溶融するように構成したことを特
    徴とする線材端末の接続方法。
  2. 【請求項2】 複数本の導体で構成される線材の端部に
    端子を接続する線材端末の接続装置において、前記線材
    と端子とを同一の材質で形成するとともに、この線材と
    端子の接続部周辺に光エネルギーを照射して、前記線材
    の端部および端子を溶融する光エネルギー照射装置を具
    備することを特徴とする線材端末の接続装置。
JP29992292A 1992-11-10 1992-11-10 線材端末の接続方法およびその装置 Pending JPH06151034A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010052936A1 (ja) * 2008-11-10 2010-05-14 サンデン株式会社 インバータ一体型電動圧縮機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010052936A1 (ja) * 2008-11-10 2010-05-14 サンデン株式会社 インバータ一体型電動圧縮機
CN102209850A (zh) * 2008-11-10 2011-10-05 三电有限公司 逆变器一体型电动压缩机

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