JPH0615041B2 - アンモニア製造用触媒、及びその調製方法 - Google Patents
アンモニア製造用触媒、及びその調製方法Info
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- JPH0615041B2 JPH0615041B2 JP1245428A JP24542889A JPH0615041B2 JP H0615041 B2 JPH0615041 B2 JP H0615041B2 JP 1245428 A JP1245428 A JP 1245428A JP 24542889 A JP24542889 A JP 24542889A JP H0615041 B2 JPH0615041 B2 JP H0615041B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は窒素と水素からアンモニアを合成するのに適し
た触媒に関するものである。
た触媒に関するものである。
従来、アンモニアを合成するには鉄を主成分とし、アル
ミナ、酸化カリウム等を助触媒として添加した鉄系触媒
が採用されているが、この触媒のアンモニア合成活性は
低温では発揮されず、そのために工業装置における操業
反応温度は平衡論上の不利にも係わらず400〜500
℃の高温を利用せざるを得ない。そのため現存のアンモ
ニア製造法においては反応ガスの再循環比を大きくと
り、空間速度を高くすることが必要でありこれに伴う動
力、熱伝達等の運転経費の増大は著しい。
ミナ、酸化カリウム等を助触媒として添加した鉄系触媒
が採用されているが、この触媒のアンモニア合成活性は
低温では発揮されず、そのために工業装置における操業
反応温度は平衡論上の不利にも係わらず400〜500
℃の高温を利用せざるを得ない。そのため現存のアンモ
ニア製造法においては反応ガスの再循環比を大きくと
り、空間速度を高くすることが必要でありこれに伴う動
力、熱伝達等の運転経費の増大は著しい。
本発明者らは、さきに鉄、ルテニウム、オスミウムおよ
びコバルトからなるVIII族遷移金属のいずれかと、アル
カリ金属とを活性炭、あるいは多孔質炭素に担持させた
アンモニア製造用触媒を提供した(特公昭54−375
92号公報)。このアンモニア製造用触媒は、活性炭に
担持したVIII族金属触媒にアルカリ金属を添加して調製
され、200℃のような低温でもアンモニアを合成する
ことができるものである。その後この触媒系についてア
ルカリ金属にかえてアルカリ金属塩を使用し、触媒担体
として特定の表面積を有するグラファイト含有炭素を使
用するアンモニア製造方法が報告され(特公昭59−1
6816号公報)ている。
びコバルトからなるVIII族遷移金属のいずれかと、アル
カリ金属とを活性炭、あるいは多孔質炭素に担持させた
アンモニア製造用触媒を提供した(特公昭54−375
92号公報)。このアンモニア製造用触媒は、活性炭に
担持したVIII族金属触媒にアルカリ金属を添加して調製
され、200℃のような低温でもアンモニアを合成する
ことができるものである。その後この触媒系についてア
ルカリ金属にかえてアルカリ金属塩を使用し、触媒担体
として特定の表面積を有するグラファイト含有炭素を使
用するアンモニア製造方法が報告され(特公昭59−1
6816号公報)ている。
一方、本発明者等は、塩化ルテニウムとアルカリ金属塩
とをアルミナ担体に担持させて調製される触媒が、一酸
化炭素、水による被毒作用の少ないアンモニア製造用触
媒であることを報告{JOURNAL OF CATALYSTS、92、P.P.
296〜304(1985)、同305〜311(1985)}すると共に、更
に改良された触媒として、塩素を含有しないルテニウム
化合物を難還元性酸化物に担持させ、真空排気及び/又
は水素気流下還元して金属状ルテニウム触媒を調製し、
次いでアルカリ金属化合物を担持させて調製される触媒
が、高いアンモニア合成活性と一酸化炭素被毒の少ない
優れた触媒系であることを示した(特願昭63−318
139号)。
とをアルミナ担体に担持させて調製される触媒が、一酸
化炭素、水による被毒作用の少ないアンモニア製造用触
媒であることを報告{JOURNAL OF CATALYSTS、92、P.P.
296〜304(1985)、同305〜311(1985)}すると共に、更
に改良された触媒として、塩素を含有しないルテニウム
化合物を難還元性酸化物に担持させ、真空排気及び/又
は水素気流下還元して金属状ルテニウム触媒を調製し、
次いでアルカリ金属化合物を担持させて調製される触媒
が、高いアンモニア合成活性と一酸化炭素被毒の少ない
優れた触媒系であることを示した(特願昭63−318
139号)。
本発明は、本発明者らによるアンモニア製造用触媒を更
に改良し、アンモニア合成活性の高いアンモニア製造用
触媒の提供を課題とする。
に改良し、アンモニア合成活性の高いアンモニア製造用
触媒の提供を課題とする。
本発明におけるアンモニア製造用触媒は、難還元性酸化
物に、金属状ルテニウム又は塩素を含有しないルテニウ
ム化合物、及び希土類元素化合物を担持させたことを特
徴とする。
物に、金属状ルテニウム又は塩素を含有しないルテニウ
ム化合物、及び希土類元素化合物を担持させたことを特
徴とする。
また、本発明のアンモニア製造用触媒の調製方法は、塩
素を含有しないルテニウム化合物を難還元性酸化物に担
持させた後、真空排気及び/又は水素気流下還元し、次
いで希土類元素化合物を担持させることを特徴とする。
素を含有しないルテニウム化合物を難還元性酸化物に担
持させた後、真空排気及び/又は水素気流下還元し、次
いで希土類元素化合物を担持させることを特徴とする。
ルテニウム化合物としては塩素を含有しない化合物、例
えばルテニウムカルボニル錯体、ルテニウムアセチルア
セトナート、ルテニウムシアン酸カリウム、ルテニウム
酸カリウム、酸化ルテニウム、硝酸ルテニウム、ルテニ
ウムレッド等を使用することができ、これらのルテニウ
ム化合物はアセトン、テトラヒドロフラン等の極性有機
溶媒、又は水に溶解させて難還元性酸化物に含浸させる
とよく、またルテニウム金属成分は難還元性酸化物触媒
担体に対して0.1重量%〜20重量%、好ましくは2
重量%〜5重量%含浸させるとよい。
えばルテニウムカルボニル錯体、ルテニウムアセチルア
セトナート、ルテニウムシアン酸カリウム、ルテニウム
酸カリウム、酸化ルテニウム、硝酸ルテニウム、ルテニ
ウムレッド等を使用することができ、これらのルテニウ
ム化合物はアセトン、テトラヒドロフラン等の極性有機
溶媒、又は水に溶解させて難還元性酸化物に含浸させる
とよく、またルテニウム金属成分は難還元性酸化物触媒
担体に対して0.1重量%〜20重量%、好ましくは2
重量%〜5重量%含浸させるとよい。
ルテニウム金属触媒を調製するには、触媒担体にルテニ
ウム化合物溶液を含浸させた後まず50℃〜500℃、
好ましくは150℃〜400℃で真空排気し、引き続い
て水素気流下100℃〜700℃、好ましくは300℃
〜500℃で水素還元することにより行うとよいが、ア
ンモニア製造時は水素雰囲気下で行われるので、触媒調
製に際して水素還元処理を省略し、真空排気手段のみで
調製してもよく、また逆に水素還元処理により金属状ル
テニウムとすることも可能であり、真空排気処理を省略
してもよい。
ウム化合物溶液を含浸させた後まず50℃〜500℃、
好ましくは150℃〜400℃で真空排気し、引き続い
て水素気流下100℃〜700℃、好ましくは300℃
〜500℃で水素還元することにより行うとよいが、ア
ンモニア製造時は水素雰囲気下で行われるので、触媒調
製に際して水素還元処理を省略し、真空排気手段のみで
調製してもよく、また逆に水素還元処理により金属状ル
テニウムとすることも可能であり、真空排気処理を省略
してもよい。
次に希土類元素としてはサマリウム、セリウム、ランタ
ン、プラセオジム、ネオジム、ガドリニウム、ジスプロ
シウムであり、触媒担体としてアルミナを使用した場合
には特に好ましくはサマリウム、セリウム、ランタンで
あり、硝酸塩、酢酸塩、炭酸塩、シアン酸塩、水酸化物
等の水溶液の形で上記ルテニウム金属触媒に含浸させる
とよい。希土類元素化合物は、ルテニウム金属に対して
0.1〜7(モル比)、好ましくは1〜6(モル比)で
添加するだけでよい。
ン、プラセオジム、ネオジム、ガドリニウム、ジスプロ
シウムであり、触媒担体としてアルミナを使用した場合
には特に好ましくはサマリウム、セリウム、ランタンで
あり、硝酸塩、酢酸塩、炭酸塩、シアン酸塩、水酸化物
等の水溶液の形で上記ルテニウム金属触媒に含浸させる
とよい。希土類元素化合物は、ルテニウム金属に対して
0.1〜7(モル比)、好ましくは1〜6(モル比)で
添加するだけでよい。
触媒担体としては難還元性酸化物、例えばアルミナ、マ
グネシア、酸化カルシウム、ジルコニア、複合材料であ
るコージェライト等を使用することができ、特に好まし
いのはアルミナである。アルミナはγ体として使用する
とよく、触媒担体形状としては粉末状、ペレット形状と
するとよく、また自動車等への積載にあたっては触媒担
体を公知の手段によりハニカム形状に成型し、次いで活
性金属成分を含浸させてもよい。
グネシア、酸化カルシウム、ジルコニア、複合材料であ
るコージェライト等を使用することができ、特に好まし
いのはアルミナである。アルミナはγ体として使用する
とよく、触媒担体形状としては粉末状、ペレット形状と
するとよく、また自動車等への積載にあたっては触媒担
体を公知の手段によりハニカム形状に成型し、次いで活
性金属成分を含浸させてもよい。
従来の鉄触媒の場合にはCO等の被毒作用に弱く、使用
するアンモニア合成用原料ガスは特別の精製処理を必要
とするが、本発明の触媒はCO等による活性低下が少な
いので、格別の精製を必要とせず、使用することができ
る。
するアンモニア合成用原料ガスは特別の精製処理を必要
とするが、本発明の触媒はCO等による活性低下が少な
いので、格別の精製を必要とせず、使用することができ
る。
また、アンモニア合成反応における反応温度と反応圧力
は、平衡論上低温高圧が望ましいが、本発明の触媒は1
00℃〜500℃、好ましくは150℃〜350℃にお
いて、圧力1ないし300気圧で行われる。本発明の触
媒は低温活性であるためにアンモニアが高濃度で得ら
れ、液化分離が容易である。
は、平衡論上低温高圧が望ましいが、本発明の触媒は1
00℃〜500℃、好ましくは150℃〜350℃にお
いて、圧力1ないし300気圧で行われる。本発明の触
媒は低温活性であるためにアンモニアが高濃度で得ら
れ、液化分離が容易である。
本発明は、アンモニア製造用触媒であるルテニウム金属
触媒の助触媒として希土類元素化合物が極めて優れた促
進作用を示すことを見出したことに基づいている。本発
明者等が先に提案しているアルカリ金属化合物の場合と
比して、希土類元素化合物をルテニウム金属触媒と組み
合わせることにより触媒担体の酸化点の中和作用に用い
られる割合が少なく、直接ルテニウム金属粒子に作用す
る割合が多いものと考えられ、助触媒としての添加量が
アルカリ金属触媒に比して極めて少なくてよく、しかも
アルカリ金属化合物を助触媒とする場合に比べて耐水
性、耐熱性に優れた触媒としうるものである。
触媒の助触媒として希土類元素化合物が極めて優れた促
進作用を示すことを見出したことに基づいている。本発
明者等が先に提案しているアルカリ金属化合物の場合と
比して、希土類元素化合物をルテニウム金属触媒と組み
合わせることにより触媒担体の酸化点の中和作用に用い
られる割合が少なく、直接ルテニウム金属粒子に作用す
る割合が多いものと考えられ、助触媒としての添加量が
アルカリ金属触媒に比して極めて少なくてよく、しかも
アルカリ金属化合物を助触媒とする場合に比べて耐水
性、耐熱性に優れた触媒としうるものである。
以下、実施例、および参考例をあげて本発明を説明す
る。尚、実施例に共通した事項として、アンモニア製造
にあたっては内径18mmのガラス管に本発明の触媒を1
g含有する触媒を充填し、触媒層を外部より加熱しつ
つ、窒素と水素の混合比1:3、全圧1気圧の原料ガス
を3.6/hrの流速で流して反応させ、生成ガス中
のアンモニア量は液体窒素温度の冷却器により凝縮させ
て測定した。
る。尚、実施例に共通した事項として、アンモニア製造
にあたっては内径18mmのガラス管に本発明の触媒を1
g含有する触媒を充填し、触媒層を外部より加熱しつ
つ、窒素と水素の混合比1:3、全圧1気圧の原料ガス
を3.6/hrの流速で流して反応させ、生成ガス中
のアンモニア量は液体窒素温度の冷却器により凝縮させ
て測定した。
〔実施例1〕 第1図は本発明のルテニウム−サマリウム/アルミナ触
媒において、サマリウムの添加量によるアンモニア収量
への影響を示す図である。
媒において、サマリウムの添加量によるアンモニア収量
への影響を示す図である。
ルテニウムカルボニル錯体Ru3(CO)12140mgを40m
lのテトラヒドロフランに溶解し、この溶液を500
℃、6時間空気中で予備焼成したγ−アルミナ(触媒学
会参照触媒、JRC-ALO-4)体3.3gにルテニウム分が2
重量%となるように含浸させた。次いで低温で溶媒を除
去した後、350℃で真空排気し、まずルテニウム金属
触媒を調製した。
lのテトラヒドロフランに溶解し、この溶液を500
℃、6時間空気中で予備焼成したγ−アルミナ(触媒学
会参照触媒、JRC-ALO-4)体3.3gにルテニウム分が2
重量%となるように含浸させた。次いで低温で溶媒を除
去した後、350℃で真空排気し、まずルテニウム金属
触媒を調製した。
このルテニウム金属触媒にサマリウム/ルテニウムのモ
ル比が2、4、6、10となるように硝酸サマリウム水
溶液を含浸させ、90℃一晩乾燥させ本発明の触媒を調
製した。
ル比が2、4、6、10となるように硝酸サマリウム水
溶液を含浸させ、90℃一晩乾燥させ本発明の触媒を調
製した。
触媒をアンモニア製造に使用する直前に350℃に昇温
しつつ、4時間水素気流中で還元処理をした。
しつつ、4時間水素気流中で還元処理をした。
還元処理した触媒を使用して、反応温度315℃でのア
ンモニア合成を行った。
ンモニア合成を行った。
また比較のために上記サマリウム化合物に代えて硝酸セ
シウム水溶液を使用し、セシウム/ルテニウムのモル比
が3、5、8、10となるように調製した触媒を使用
し、同様の処理条件、反応条件でアンモニア合成を行っ
た結果を参考例として示す。
シウム水溶液を使用し、セシウム/ルテニウムのモル比
が3、5、8、10となるように調製した触媒を使用
し、同様の処理条件、反応条件でアンモニア合成を行っ
た結果を参考例として示す。
第1図において○印は、本発明のルテニウム−サマリウ
ム/アルミナ触媒を使用した場合、□印はルテニウム−
セシウム/アルミナ触媒を使用した場合を示す。なお反
応収率の単位は、触媒1g、1時間あたりの生成量を示
すμmolg-1h-1である(以下同様)。
ム/アルミナ触媒を使用した場合、□印はルテニウム−
セシウム/アルミナ触媒を使用した場合を示す。なお反
応収率の単位は、触媒1g、1時間あたりの生成量を示
すμmolg-1h-1である(以下同様)。
これによると、本発明のルテニウム−サマリウム/アル
ミナ触媒は、ルテニウム−セシウム/アルミナ触媒に比
して極めて少ない助触媒量で同様のアンモニア合成活性
を示すことがわかる。
ミナ触媒は、ルテニウム−セシウム/アルミナ触媒に比
して極めて少ない助触媒量で同様のアンモニア合成活性
を示すことがわかる。
〔実施例2〕 実施例1と同様に、サマリウム/ルテニウムが3.04
(モル比)の触媒を調製し、反応温度330℃でアンモ
ニア合成を行い、アンモニア収率の経時変化を測定した
結果を第2図に示す。
(モル比)の触媒を調製し、反応温度330℃でアンモ
ニア合成を行い、アンモニア収率の経時変化を測定した
結果を第2図に示す。
本発明の触媒は、長時間と反応時間でもその触媒活性を
維持することかわかる。
維持することかわかる。
〔実施例3〕 次に第3図により、本発明触媒の調製時における還元処
理温度による触媒活性への影響について説明する。
理温度による触媒活性への影響について説明する。
実施例1において、サマリウム/ルテニウムが3.04
(モル比)の触媒を、その還元処理温度を変化させて調
製し、反応温度300℃でのアンモニア合成反応に供し
た。
(モル比)の触媒を、その還元処理温度を変化させて調
製し、反応温度300℃でのアンモニア合成反応に供し
た。
その結果を第3図に示すが、還元温度を反応温度より高
い350℃、400℃とすることにより高い合成収率が
得られるが、400℃還元では350℃還元より低い収
率を与えることがわかる。
い350℃、400℃とすることにより高い合成収率が
得られるが、400℃還元では350℃還元より低い収
率を与えることがわかる。
〔実施例4〕 次にサマリウム以外の希土類元素を助触媒として使用す
る場合について説明する。
る場合について説明する。
実施例1において、サマリウムに代えて下記表に示す希
土類元素を使用し、実施例1で調製したルテニウム金属
触媒に希土類元素化合物を硝酸塩水溶液の形で、希土類
元素/ルテニウムが0.1(モル比)となるように担持
させ、還元温度を500℃、12時間とし、反応温度4
00℃でのアンモニア合成活性を測定し、次表に収率を
示す。尚、比較のために助触媒を添加しないルテニウム
金属触媒、およびセシウムを上記希土類元素添加量と同
量ルテニウム金属触媒に添加した触媒を調製し、同様に
アンモニア合成反応に供した結果を同時に示す。
土類元素を使用し、実施例1で調製したルテニウム金属
触媒に希土類元素化合物を硝酸塩水溶液の形で、希土類
元素/ルテニウムが0.1(モル比)となるように担持
させ、還元温度を500℃、12時間とし、反応温度4
00℃でのアンモニア合成活性を測定し、次表に収率を
示す。尚、比較のために助触媒を添加しないルテニウム
金属触媒、およびセシウムを上記希土類元素添加量と同
量ルテニウム金属触媒に添加した触媒を調製し、同様に
アンモニア合成反応に供した結果を同時に示す。
これによると、本発明の希土類元素を添加したルテニウ
ム触媒は、希土類元素を微少量添加しただけで高いアン
モニア合成活性を示すことかわかる反面、セシウムを微
少量添加した場合には無添加の場合に比しても合成活性
が低いことがわかる。
ム触媒は、希土類元素を微少量添加しただけで高いアン
モニア合成活性を示すことかわかる反面、セシウムを微
少量添加した場合には無添加の場合に比しても合成活性
が低いことがわかる。
〔実施例5〕 上記実施例4において、希土類元素/ルテニウムがモル
比2.8〜3.1となるように担持させ、還元温度を3
50℃、4時間とし、反応温度を315℃で、実施例4
同様にアンモニア合成を行い、その合成活性についての
測定結果を下表に示す。
比2.8〜3.1となるように担持させ、還元温度を3
50℃、4時間とし、反応温度を315℃で、実施例4
同様にアンモニア合成を行い、その合成活性についての
測定結果を下表に示す。
尚、比較のため助触媒を添加しないルテニウム金属触
媒、またセシウムを上記希土類元素化合物添加量と同
量、更にセシウム/ルテニウムがモル比で10となるよ
うにルテニウム金属触媒にセシウムを添加した触媒を調
製し、同様にアンモニア合成反応に供した結果を同時に
示す。反応収率の単位は実施例4同様である。
媒、またセシウムを上記希土類元素化合物添加量と同
量、更にセシウム/ルテニウムがモル比で10となるよ
うにルテニウム金属触媒にセシウムを添加した触媒を調
製し、同様にアンモニア合成反応に供した結果を同時に
示す。反応収率の単位は実施例4同様である。
これによると、本発明の希土類元素を添加したルテニウ
ム触媒は、いずれも希土類元素化合物を少量添加しただ
けで、セシウムを10倍量添加のルテニウム触媒に匹敵
するアンモニア合成活性を示すことがわかる。
ム触媒は、いずれも希土類元素化合物を少量添加しただ
けで、セシウムを10倍量添加のルテニウム触媒に匹敵
するアンモニア合成活性を示すことがわかる。
〔実施例6〕 次に触媒担体として、アルミナに代えてマグネシア担体
を使用する場合について示す。
を使用する場合について示す。
実施例1において、アルミナに代えてマグネシアを使用
してルテニウム金属触媒を同様に調製し、ペレット成型
し、350℃、2時間排気焼成後、下記表に示す希土類
元素の硝酸塩水溶液を、希土類元素/ルテニウムが1.
0(モル比)となるように含浸させ、乾燥後、水素還元
を350℃、4時間実施し、本発明の触媒を調製した。
してルテニウム金属触媒を同様に調製し、ペレット成型
し、350℃、2時間排気焼成後、下記表に示す希土類
元素の硝酸塩水溶液を、希土類元素/ルテニウムが1.
0(モル比)となるように含浸させ、乾燥後、水素還元
を350℃、4時間実施し、本発明の触媒を調製した。
この触媒を使用し、下記表に示す各反応温度でアンモニ
ア合成反応に供した結果を次表に示す。尚比較として無
添加の場合を示す。反応収率の単位はμmol g-1h-1。
ア合成反応に供した結果を次表に示す。尚比較として無
添加の場合を示す。反応収率の単位はμmol g-1h-1。
この表からわかるように、マグネシア担体を使用して
も、希土類元素を助触媒とする本発明の触媒は、高い反
応活性を示すことかわかる。
も、希土類元素を助触媒とする本発明の触媒は、高い反
応活性を示すことかわかる。
本発明は、アンモニア製造用触媒であるルテニウム金属
触媒に希土類元素を第二成分として含有させることによ
り、高いアンモニア合成活性を示す触媒となしえるもの
であり、特にアルミナを触媒担体として使用するとその
効果が顕著なものである。
触媒に希土類元素を第二成分として含有させることによ
り、高いアンモニア合成活性を示す触媒となしえるもの
であり、特にアルミナを触媒担体として使用するとその
効果が顕著なものである。
また、同様の触媒であるアルカリ金属成分を第二成分と
するルテニウム金属触媒に比して、その第二成分の添加
量を少なくすることができ、また耐水性、耐熱性のある
アンモニア合成触媒となしえるものである。
するルテニウム金属触媒に比して、その第二成分の添加
量を少なくすることができ、また耐水性、耐熱性のある
アンモニア合成触媒となしえるものである。
第1図は、本発明のルテニウム−サマリウム/アルミナ
触媒において、サマリウムの添加量によるアンモニア収
量への影響を示す図、第2図は、本発明のルテニウム−
サマリウム/アルミナ触媒におけるアンモニア収率の経
時変化を説明するための図、第3図は、本発明触媒の調
製時における還元処理温度による触媒活性への影響につ
いて説明するための図である。
触媒において、サマリウムの添加量によるアンモニア収
量への影響を示す図、第2図は、本発明のルテニウム−
サマリウム/アルミナ触媒におけるアンモニア収率の経
時変化を説明するための図、第3図は、本発明触媒の調
製時における還元処理温度による触媒活性への影響につ
いて説明するための図である。
Claims (5)
- 【請求項1】難還元性酸化物に、金属状ルテニウム又は
塩素を含有しないルテニウム化合物、及び希土類元素化
合物を担持させたことを特徴とするアンモニア製造用触
媒。 - 【請求項2】希土類元素化合物が、サマリウム、ランタ
ン、セリウムのいずれか1つの化合物である請求項1記
載のアンモニア製造用触媒。 - 【請求項3】難還元性酸化物がアルミナ又はマグネシア
であることを特徴とする請求項1、又は2記載のアンモ
ニア製造用触媒。 - 【請求項4】塩素を含有しないルテニウム化合物を難還
元性酸化物に担持させた後、真空排気及び/又は水素気
流下還元し、次いで希土類元素化合物を担持させること
を特徴とするアンモニア製造用触媒の調製方法。 - 【請求項5】塩素を含有しないルテニウム化合物がルテ
ニウムカルボニル錯体又は硝酸ルテニウムである請求項
4記載のアンモニア製造用触媒の調製方法。
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---|---|---|---|
JP1245428A JPH0615041B2 (ja) | 1989-09-21 | 1989-09-21 | アンモニア製造用触媒、及びその調製方法 |
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JP1245428A JPH0615041B2 (ja) | 1989-09-21 | 1989-09-21 | アンモニア製造用触媒、及びその調製方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03106445A JPH03106445A (ja) | 1991-05-07 |
JPH0615041B2 true JPH0615041B2 (ja) | 1994-03-02 |
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ID=17133512
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JP1245428A Expired - Lifetime JPH0615041B2 (ja) | 1989-09-21 | 1989-09-21 | アンモニア製造用触媒、及びその調製方法 |
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JP (1) | JPH0615041B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010098245A1 (ja) | 2009-02-27 | 2010-09-02 | 日立造船株式会社 | アンモニア分解触媒 |
US10017395B2 (en) | 2014-03-13 | 2018-07-10 | Japan Science And Technology Agency | Ammonia synthesis catalyst and ammonia synthesis method |
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JP6017777B2 (ja) * | 2011-11-30 | 2016-11-02 | 住友化学株式会社 | アンモニア製造用触媒組成物の製造方法及びアンモニア製造方法 |
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1989
- 1989-09-21 JP JP1245428A patent/JPH0615041B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2010098245A1 (ja) | 2009-02-27 | 2010-09-02 | 日立造船株式会社 | アンモニア分解触媒 |
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JPH03106445A (ja) | 1991-05-07 |
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