JPH06150244A - 複合型磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

複合型磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH06150244A
JPH06150244A JP29561892A JP29561892A JPH06150244A JP H06150244 A JPH06150244 A JP H06150244A JP 29561892 A JP29561892 A JP 29561892A JP 29561892 A JP29561892 A JP 29561892A JP H06150244 A JPH06150244 A JP H06150244A
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JP
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magnetic
head
sliding surface
flux density
core block
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JP29561892A
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English (en)
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Akira Kimura
亮 木村
Tatsutoshi Suenaga
辰敏 末永
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高保持力の記録媒体に対しても充分な記録再
生特性を持ち、かつ狭トラック化された磁気ヘッドの量
産を実現可能とする。 【構成】 ヘッド摺動面近傍にのみ高飽和磁束密度材料
2を記録媒体との走行方向に対し平行に且つ、所定のト
ラック幅で形成するともに、その両側に補強用ガラス1
0を充填したものである。 【効果】 本発明の複合型磁気ヘッド及びその製造方法
により、高保持力の記録媒体に対しても充分な記録再生
特性を有し、かつ狭トラック化された磁気ヘッドの量産
化が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、民生用VTR、DAT
等に用いられる、高保持力磁気記録媒体に高記録密度再
生を行なうのに適した複合型磁気ヘッド及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VTR等の高周波信号を記録再生
する装置においては、そのヘッド材料として一般には、
高周波損失の少ないフェライト材料が用いられてきた。
VTRの高画質化及び小型化にともない、より高密度記
録再生を行なうため、その記録媒体はその保持力を高く
する傾向にある。このようなVTR機器の進展に伴い磁
気ヘッドとしては、狭ギャップでも十分な記録特性をも
ち、また狭トラックでも高出力のものが望まれる。この
ような要求に対し図5に示すような各種構造のヘッドが
提案されている。
【0003】図5(a)のヘッドは磁気ギャップ23と
平行に合金材料からなる高飽和磁束密度材料22をフェ
ライト基板21に配したメタルインギャップヘッドや
(以下、平行型MIGヘッドと記す)、(例えば、日本
応用磁気学会誌 12、103−106(198
8))、また更には同図(b)に示すように主磁路を合
金材料からなる高飽和磁束密度材料22からなる薄板ま
たは薄膜のみで構成し、それを非磁性基板24で挟持し
た構造の積層型ヘッドなどがある(例えば、日本応用磁
気学会誌 14、89−92(1990))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から提案されてき
た平行型MIGヘッドでは、フェライト基板21と高飽
和磁束密度材料22との接合面で生じる疑似信号の問
題、また基板となるフェライト21の磁気飽和の影響を
受け高飽和磁束密度材料22の特性が十分に発揮され
ず、特に保持力が1500エルステッドを越えるような
記録媒体に、約5μmを超えるような長波長信号を記録
をする場合に、十分な記録特性が得られないことがあ
る。
【0005】また積層型ヘッドの場合は主磁路を合金材
料からなる高飽和磁束密度材料22でのみ構成している
ので記録特性は優れたものとなるが、狭トラック化した
場合に主磁路の断面積が小さくなりコア全体の磁気抵抗
が増大し、再生効率を低下させ結果的には、十分なヘッ
ド出力が得られないといった課題を有していた。
【0006】本発明は、高保持力媒体に対しても十分な
記録特性を持ちつつ、狭トラック化してもヘッド再生効
率の低下がない複合型磁気ヘッドを実現し、また量産性
に優れた複合型磁気ヘッドの製造方法を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、主コアが酸化
物磁性材料からなり、ヘッド摺動面の近傍にのみ高飽和
磁束密度材料が、記録媒体との走行方向に対し所定のト
ラック幅で平行に形成されたコア半体が、非磁性材料か
らなるギャップ部材を介して接合され、かつ高飽和磁束
密度材料からなるトラックと平行に補強用ガラスが充填
された構造となっており、またヘッド摺動面近傍の主磁
路が高飽和磁束密度材料のみで構成され、磁気ギャップ
深さがヘッド摺動面から20μm以下で、及びトラック
幅が15μm以下となるように構成する。
【0008】
【作用】この技術的手段の作用は次のようになる。
【0009】最も磁束が集中するヘッド摺動面の磁気ギ
ャップの近傍が、高飽和磁束密度材料のみで形成されて
いるため、基本的に酸化物磁性材料基板の磁気飽和の影
響がなく、高飽和磁束密度材料の特性を十分に活かすこ
とができる。また酸化物磁性材料基板と高飽和磁束密度
材料の境界面がヘッド摺動面に露呈していないため疑似
信号が基本的に生じない構造となる。
【0010】また一般に合金材料からなる高飽和磁束密
度材料は、渦電流損失のためバルク型構造においては、
高周波損失により再生効率が低下するが、本発明のヘッ
ドでは主磁路の大部分を酸化物磁性材料で構成すること
と、15μm以下の狭トラック及び20μm以下の磁気
ギャップ深さの領域に設定することで、合金材料からな
る高飽和磁束密度材料の磁路部分はほとんど薄膜化され
た状態になるので、高周波損失が少ないものとなり再生
効率の低下もない。
【0011】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例の複合型磁気ヘ
ッドについて図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は、本発明の複合型磁気ヘッドの斜視
図である。本発明のヘッドの構造はフェライト基板1上
面のヘッド摺動面近傍にのみ高飽和磁束密度材料2を記
録媒体との走行方向に対し、所定のトラック幅で平行に
なるように形成するともにその両側に補強用ガラスを充
填したものである。
【0013】また図2は、磁気ギャップ9近傍の拡大断
面図である。ヘッド摺動面近傍の主磁路となる磁気ギャ
ップ面12は、高飽和磁束密度材料2のみで構成され、
磁気ギャップ深さ(図中のGD)がヘッド摺動面から2
0μm以下で、且つトラック幅(図中のTW)が15μ
m以下となるように構成する。
【0014】次に図1に示す本発明の複合型磁気ヘッド
と図5(a)、(b)に示す従来からの平行型MIGヘ
ッド及び積層型ヘッドとのヘッド特性を比較した。
【0015】本発明の複合型磁気ヘッドは、基板となる
酸化物磁性材料基板1は、MnZn単結晶フェライト、
また高飽和磁束密度材料2には、Co系超構造窒化膜を
用いて試作を行なった。
【0016】従来の平行型MIGヘッドは、高飽和磁束
密度材料22は、Co系超構造窒化膜とし、フェライト
基板21は、MnZn単結晶フェライトを用いて試作し
た。なお平行型MIGヘッドのCo系超構造窒化膜の厚
みは4μmで設定した。
【0017】次に積層型ヘッドは、高飽和磁束密度材料
22には、同じくCo系超構造窒化膜とし、基板材料2
4としてTi−Mg基板を用いた。
【0018】さらに本発明の複合型磁気ヘッド及び従来
の平行型MIGヘッド、また積層型ヘッドは、磁気ギャ
ップ長は0.2μm、ギャップ深さは20μm、トラッ
ク幅は15μmで試作した。
【0019】測定には、市販の保持力が約1500エル
ステッドのメタルテ−プを用い、相対速度5.89m/
sで行なった。それぞれの構造のヘッドを各10個ずつ
評価しその平均値を求めた。
【0020】図4(a)〜(c)に前記方法でヘッド特
性を測定した結果を示す。図中のグラフは、従来の平行
型MIGヘッドの特性を基準(0dB)としたときの本
発明の複合型磁気ヘッド及び積層型ヘッドの特性の相対
レベルを表わしたものである。
【0021】この結果から本発明の複合型磁気ヘッド
は、自己録再においては従来の平行型MIGに対し1M
Hzで約3dB、積層型ヘッドに対しては、全帯域で約
1.5dBの特性が向上した。この要因を詳しく調べる
ために記録特性レベルと再生特性レベルを分離して測定
した結果、従来の平行型MIGヘッドに対しては、記録
特性レベルが向上し、積層型ヘッドに対しては再生特性
レベルが全帯域で約1.5dBで向上していることがわ
かった。
【0022】このような特性改善をした原因としては、
記録特性については本発明の複合型磁気ヘッドは、最も
磁束が集中するヘッド摺動面の磁気ギャップ9の近傍の
主磁路が、高飽和磁束密度材料のみで形成されているた
め、基本的に単結晶フェライトの磁気飽和の影響がなく
高飽和磁束密度材料2の特性を十分に活かすことができ
るからと考えられる。
【0023】また再生特性については、本発明のヘッド
では、磁気ギャップ9の近傍を除く磁路の大部分を単結
晶フェライトで構成することと、幅が15μm以下の狭
トラック及び20μm以下の磁気ギャップ深さの設定す
ることで、磁気ギャップ9近傍の合金材料からなる高飽
和磁束密度材料2の磁路部分はほとんど薄膜化された状
態になるので、高周波損失が小さく、再生レベルも平行
型MIGとほぼ同等の特性が得られている。また従来の
積層型ヘッドに比べては、磁路の大部分を構成している
単結晶フェライトの断面積が大きく磁気抵抗も小さいこ
とから再生効率が優れたものとなっている。
【0024】(実施例2)本発明の複合型磁気ヘッドの
製造方法の第2の実施例を示す。図3(a)〜(d)は
製造工程の概略図である。
【0025】図3(a)において酸化物磁性材料基板
1、今回は、MnZn単結晶フェライトを用いた。基板
1のヘッド摺動面となる側を鏡面加工した後、その面上
に高飽和磁束密度材料2をスパッタリング法で約40μ
m程形成する。
【0026】ここで高飽和磁束密度材料2にはCo系超
構造窒化膜、Fe系超構造窒化膜、Fe系窒化膜、セン
ダスト膜等の高飽和磁束密度を示す材料が挙げられる。
今回はCo系超構造窒化膜を用いた。
【0027】次に結晶化ガラス3を用いて酸化物磁性材
料もしくは非磁性材料からなる補助コアブロック4を熱
接着する工程を施す。その後、所定の位置に巻線用溝5
の加工をする。同様にしてもう一方のコアブロックを加
工する。
【0028】図3(b)において、それぞれの磁気ギャ
ップ形成面にそれぞれSiO2及びガラスからなるギャ
ップ部材を所定量、スパッタリング法で形成された(図
中省略)コアブロック半体を突合せ所定の温度で、ガラ
ス7を用いて接合し、複合型コアブロック8を得る。次
にトラック幅規制溝6を所定の深さで加工する。
【0029】図3(c)に示すように、トラック幅規制
溝6に補強用ガラス10を所定の温度で充填する。この
後、複合コアブロック8を所定のヘッドチップ幅に切断
し、ヘッドチップ11とする。
【0030】図3(d)に示すように、所定の磁気ギャ
ップ深さ(図中のGD)となるように、ヘッドチップ1
1のヘッド摺動面をテ−プ研磨加工を施し本発明の複合
型磁気ヘッドを得る。
【0031】本発明の複合型磁気ヘッドの製造方法は、
コアブロック同士を突合せ後、トラック幅規制を行うの
で基本的にトラックずれが生じない。従って狭トラック
ヘッドが精度よく実現できるものである。またトラック
幅規制を行う工程の前に補助コアブロック4を形成して
いるため、トラック幅規制の加工の際の高飽和磁束密度
材料2の剥離、またはトラックエッジの欠けをなくすこ
とができ、歩留まりを向上させる。
【0032】
【発明の効果】本発明の複合型磁気ヘッド及びその製造
方法により、高保持力の記録媒体に対しても充分な記録
再生特性を持つ優れた狭トラック化された磁気ヘッドが
実現され、また狭トラックの磁気ヘッドの量産化が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合型磁気ヘッドの実施例1の斜視図
【図2】同実施例ヘッドの磁気ギャップ近傍の拡大断面
【図3】本発明の複合型磁気ヘッドの実施例2の製造工
程の概略図
【図4】本発明の複合型磁気ヘッドと従来ヘッドの特性
比較図
【図5】従来の磁気ヘッドのヘッド摺動面の説明図
【符号の説明】
1 酸化物磁性材料基板 2 高飽和磁束密度材料 3 結晶化ガラス 4 補助コアブロック 5 巻線用溝 6 トラック幅規制溝 7 ガラス 8 複合コアブロック 9 磁気ギャップ 10 補強用ガラス 11 ヘッドチップ 12 磁気ギャップ面 21 フェライト基板 22 高飽和磁束密度材料 23 磁気ギャップ 24 Ti−Mg基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主コアが酸化物磁性材料からなり、ヘッド
    摺動面の近傍にのみ高飽和磁束密度材料が、記録媒体と
    の走行方向に対し、所定のトラック幅で平行に形成され
    たコア半体が、非磁性材料からなるギャップ部材を介し
    て接合され、前記高飽和磁束密度材料からなるトラック
    と平行に補強用ガラスが充填されたことを特徴とする複
    合型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】ヘッド摺動面近傍の磁路が高飽和磁束密度
    材料のみで構成されており、磁気ギャップ深さがヘッド
    摺動面から20μm以下で、及びトラック幅が15μm
    以下となるように構成することを特徴とする請求項1記
    載の複合型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】酸化物磁性材料からなるコアブロックのヘ
    ッド摺動面方向を鏡面加工を施し、その面上に所定の厚
    みに高飽和磁束密度磁性材料を形成する工程と、高飽和
    磁束密度材料のヘッド摺動面側の上に結晶化ガラスを介
    して、酸化物磁性材料もしくは非磁性材料からなる補助
    コアブロックを接着する工程と、磁気ギャップ形成面に
    鏡面加工をした後、所定の位置に巻線用溝加工を施し、
    一対のコアブロック半体を得る工程と、両コアブロック
    半体の磁気ギャップ形成面上にギャップ部材を形成した
    後、所望の温度において両コアブロック半体をガラス融
    着する工程と、ガラス融着されたコアブロックに、所望
    のトラック幅となるようトラック規制溝を所定の深さで
    加工を施した後、トラック規制溝に補強用ガラスの充填
    を行なう工程と、コアブロックを所定の幅に切断しヘッ
    ドチップを得る工程と、所定の磁気ギャップ深さとなる
    ように、ヘッド摺動面を研磨加工を施す工程を特徴とす
    る複合型磁気ヘッドの製造方法。
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