JPH06150101A - 速度データ圧縮記録方法 - Google Patents

速度データ圧縮記録方法

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Publication number
JPH06150101A
JPH06150101A JP30525492A JP30525492A JPH06150101A JP H06150101 A JPH06150101 A JP H06150101A JP 30525492 A JP30525492 A JP 30525492A JP 30525492 A JP30525492 A JP 30525492A JP H06150101 A JPH06150101 A JP H06150101A
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JP
Japan
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limit value
upper limit
lower limit
line
speed
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Withdrawn
Application number
JP30525492A
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English (en)
Inventor
Hideo Chikasue
秀雄 近末
Toshio Komatsu
敏夫 小松
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06150101A publication Critical patent/JPH06150101A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 終点を次のサンプリング時点における車速の
状況に応じた適正な点に決定することによって、予想範
囲を適切なものとして、圧縮効率の向上を図った速度デ
ータ圧縮記録方法を提供する。 【構成】 演算上限値VGHn と演算下限値VGLn とを結
ぶ線分VGHn −VGLn が推定上限値VNHn と推定下限値
NLn を結ぶ線分VNHn −VNLn と交わらくなったら処
理を終了し、それまでのサンプリング数を直線の長さと
してメモリに記憶する。最後のサンプリングの車速V
n-1 が上限値直線LH 、下限値直線LL の外側にあると
き、最後の時点における上限値直線LH または下限値直
線LL 上の点を終点データとしてメモリに記憶する。車
速Vn-1 が上限値直線LH と下限値直線LL の間にある
とき、車速Vn-1 を終点データとしてメモリに記憶す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の走行速度などを
デジタル記録するデジタル式運行記録において、少ない
容量の記録媒体により長時間の速度データを記録できる
ように速度データを圧縮して記録する速度データ圧縮記
録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路交通方では速度計に時速35km/
h以上で±10%以下の誤差を認めている。このため、
デジタル式の記録計もこの範囲の誤差であればよいこと
から、各サンプリング速度値に対して許される誤差範囲
を求め、その誤差範囲を横切る直線を考えると、その直
線は誤差範囲内の速度情報を表していることになる。そ
して、その直線の長さをサンプリング数で表して記録
し、直線の終点の値を合わせて記録すれば、その直線で
カバーされる期間の車速が定量的に管理できることにな
る。このように車速を直線と最終データだけで記録すれ
ば、少ないデータ量で多くの情報を記録でき、データの
圧縮が実現する。
【0003】従来、このような考え方に基づいて成され
た速度データ圧縮記録方法として、例えば特公平3−5
3673号公報において提案されたものがある。この提
案の圧縮記録方法を図7を参照して以下説明する。
【0004】先ず速度データ収集開始時点t0 の速度V
0 を求め、次にデータ収集開始時点t0 の次のサンプリ
ング時点である第1のサンプリング時点t1 に得られる
速度V1 に対して許容誤差を加算および減算して得られ
た第1の演算上限値VGH1 と第1の演算下限値VGL1
メモリに記憶し、続いてデータ収集開始時点t0 の速度
0 と第1の演算上限値VGH1 とを結ぶ第1の上限値直
線LH1と、データ収集開始時点t0 の速度V0 と第1の
演算下限値VGL1 とを結ぶ第1の下限値直線L L1とを想
定し、それぞれの直線と第1のサンプリング時点t1
次のサンプリング時点である第2のサンプリング時点t
2 における第1の上限値直線LH1の値である第1の推定
上限値VNH1 と、第1の下限値直線LL1の値である第1
の推定下限値VNL1 とを求めてメモリに記憶する第1の
処理を行う。
【0005】その後、第2のサンプリング時点t2 に得
られた速度V2 に対して第2の演算上限値VGH2 と第2
の演算下限値VGL2 を求め、第2の演算上限値VGH2
第2の演算下限値VGL2 を結ぶ線分(VGH2 −VGL2
が第1の推定上限値VNH1 と第1の推定下限値VNL1
結ぶ線分(VNH1 −VNL1 )と交わる部分がある場合
は、第2の演算上限値VGH2 と第1の推定上限値VNH1
のうち小さい方のデータとデータ収集開示時点t0 の速
度V0 とを結ぶ第2の上限直線LH2、および第2の演算
下限値VGL2 と第1の推定下限値VNL1 のうち大きい方
のデータとデータ収集開示時点t0 の速度V0 とを結ぶ
第2の下限直線LL2を求めると共にサンプリング数のカ
ウントをインクリメントし、続いて第2の上限値直線L
H2と第2の下限値直線LL2の第2のサンプリング時点t
2 の次のサンプリング時点である第3のサンプリング時
点t3 における第2の上限値直線LH2の値である第2の
推定上限値VNH2 と、第2の下限値直線LL2の値である
第2の推定下限値VNL2 とを求めてメモリに記憶する第
2の処理を行う。
【0006】以下同様にサンプリングの進行に伴って演
算上限値VGHn と演算下限値VGLnとを結ぶ線分(V
GHn −VGLn )と、推定上限値VNHn と推定下限値V
NLn を結ぶ線分(VNHn −VNLn )が交わる条件が成立
するときは、上記第2の処理に相当する処理を続行す
る。
【0007】上記第1の処理後の時点で演算上限値V
GHn と演算下限値VGLn とを結ぶ線分(VGHn
GLn )が推定上限値VNHn と推定下限値VNLn を結ぶ
線分(VNHn−VNLn )と交わる条件が成立しなくなっ
た時点で処理を終了しその時点までカウントしたサンプ
リング数を直線の長さとしてメモリに記憶し、サンプリ
ング数のカウントが行われた最後の時点における上限値
直線LHnと下限値直線LLnで挟まれた中点のデータを終
点データとしてメモリに記憶する第3の処理を行う。
【0008】上述のような処理によって、初速、カウン
タ値、終点、カウンタ値、終点……のような速度記録が
得られるが、各終点は次の区間の圧縮処理の際の初速と
して使用される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、次の圧縮処理の始点となる終点として、最後の時点
における上限値直線LHnと下限値直線LLnで挟まれた中
点を用いている。このため、中点によって決定される終
点の車速が、終点の実車速と終点の次のタイミング時点
の実車速との関係によって決まる車速の変化傾向と逆の
方向にずれたものとなり、この終点を始点として推定さ
れる推定上限値および推定下限値が必ずしも適切なもの
とはならず、圧縮効率を悪くする可能性があった。
【0010】種々の具体例を、図8(a)〜(d)を参
照して説明する。(a)の例では、時点t2 での車速V
2 が許容範囲内にあり、時点3 での車速V3 が上限値の
外側に大きく外れて圧縮が中止になったときには、終点
は点aとbの中点×となるが、この中点の位置は実車速
2 よりも小さなものとなり、時点t3 の車速V3 の変
化方向とは逆にずれたものとなる。
【0011】(b)の例は、時点t2 での車速V2 が上
限値を越えて許容範囲外にあり、時点3 での車速V3
上限値の外側に大きく外れて圧縮が中止になった場合で
あるが、この場合も点aとbの中点×は時点t3 の車速
3 の変化方向とは逆にずれたものとなる。(c)で
は、時点t2 での車速V2 が下限値を越えて許容範囲外
にあり、時点3 での車速V3 が下限値の外側に大きく外
れて圧縮が中止になっているが、この場合も点aとbの
中点×は時点t3 の車速V3 の変化方向とは逆にずれた
ものとなる。(d)は実車速V2 が終点になる場合であ
るが、この場合も時点t3 の車速V3 の変化方向とは全
く関係なく決められている。
【0012】しかし、実際には、始点の速度にも許容範
囲の誤差が有るので、上述のように上限値直線LHnと下
限値直線LLnで挟まれた中点を終点として決定すること
が、必ずしも圧縮処理の精度を向上したことになってい
ない。むしろ、始点を固定的に決定することによって、
以後の処理の予測範囲を狭いものにしているため、圧縮
効率の観点からは問題であった。
【0013】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、終点を次のサンプリング時点における車速の状況
に応じた適正な点に決定することによって、予想範囲を
適切なものとして、圧縮効率の向上を図った速度データ
圧縮記録方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明により成された速度データ圧縮記録方法は、サン
プリング時点毎に得られる自動車の車速データを所定の
誤差範囲内で再現できるまで圧縮して記録させる速度デ
ータ圧縮記録方法において、図1に示すように、サンプ
リング時点毎に得られる自動車の車速データを所定の誤
差範囲内で再現できるまで圧縮して記録させる速度デー
タ圧縮記録方法であって、圧縮の開始時点t0 の速度V
0 を求める第1の処理と、圧縮の開始時点t0 の次のサ
ンプリング時点である第1のサンプリング時点t 1 に得
られる速度V1 に対して許容誤差を加算および減算して
得られた第1の演算上限値VGH1 と第1の演算下限値V
GL1 をメモリに記憶する第2の処理と、圧縮の開始時点
0 の速度V0 と第1の演算上限値VGH1 とを結ぶ第1
の上限値直線LH1と、圧縮の開始時点t0 の速度V0
第1の演算下限値VGL1 とを結ぶ第1の下限値直線LL1
とを想定し、それぞれの直線と第1のサンプリング時点
1 の次のサンプリング時点である第2のサンプリング
時点t2 における第1の上限値直線LH1の値である第1
の推定上限値VNH1 と、第1の下限値直線LL1の値であ
る第1の推定下限値VNL1 とを求めてメモリに記憶する
第3の処理と、第2のサンプリング時点t2 に得られた
速度V2 に対して第2の演算上限値V GH2 と第2の演算
下限値VGL2 を求め、第2の演算上限値VGH2 と第2の
演算下限値VGL2 を結ぶ線分(VGH2 −VGL2 )が第1
の推定上限値VNH1 と第1の推定下限値VNL1 を結ぶ線
分(VNH1 −VNL1 )と交わる部分がある場合は、第2
の演算上限値VGH2 と第1の推定上限値VNH1 のうち小
さい方のデータと圧縮の開始時点t0 の速度V0 とを結
ぶ第2の上限直線LH2、および第2の演算下限値VGL2
と第1の推定下限値VNL1 のうち大きい方のデータと圧
縮の開始時点t0の速度V0 とを結ぶ第2の下限直線L
L2を求めると共にサンプリング数のカウントをインクリ
メントし、第2の上限値直線LH2と第2の下限値直線L
L2の第2のサンプリング時点t2の次のサンプリング時
点である第3のサンプリング時点t3 における第2の上
限値直線LH2の値である第2の推定上限値VNH2 と、第
2の下限値直線LL2の値である第2の推定下限値VNL2
とを求めてメモリに記憶する第4の処理と、以下同様に
サンプリングの進行に伴って演算上限値VGHn と演算下
限値VGLnとを結ぶ線分(VGHn −VGLn )と、推定上
限値VNHn と推定下限値VNLn を結ぶ線分(VNHn −V
NLn )が交わる条件が成立するときは、上記第4の処理
に相当する処理を続行し、上記第3の処理後の時点で演
算上限値VGHn と演算下限値VGLn とを結ぶ線分(V
GHn −VGLn )が推定上限値VNHn と推定下限値VNLn
を結ぶ線分(VNHn−VNLn )と交わる条件が成立しな
くなった時点で処理を終了しその時点までカウントした
サンプリング数を直線の長さとしてメモリに記憶し、サ
ンプリング数のカウントが行われた最後の時点における
車速Vn-1 が上限値直線LH または下限値直線LL の外
側にあるとき最後の時点における上限値直線LH または
下限値直線LL 上の点を、車速Vn-1 が上限値直線LH
と下限値直線LL で挟まれた範囲内にあるとき車速V
n-1 を終点データとしてメモリに記憶する第5の処理と
からなることを特徴としている。
【0015】
【作用】上記方法により、サンプリング数のカウントが
行われた最後の時点における車速が上限値直線または下
限値直線に対してどのような位置にあるかによって、上
限値直線または下限値直線上の点あるいは車速そのもの
を終点データとしてメモリに記録するようにしているの
で、その後の予想範囲を適切に設定することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に参照しながら
説明する。図2は本発明の方法を実施するために構成さ
れたデジタル式運行記録計の構成を示し、1は車両のト
ランスミッション2より車軸の回転を検出し、回転数を
電気信号に変換する車軸回転センサ、3は車軸回転セン
サ2からの信号をサンプリングして入力し、演算による
瞬時速度を求めると共に、速度データの圧縮処理を行
い、それを記録するデータ収集装置である。データ収集
装置3は、コンパクトで可搬性に優れた、RAMメモリ
を内蔵したICメモリカードからなるメモリ装置が着脱
自在に装着できるようになっている。そして、メモリ装
置をデータ収集装置3に装着すると運行データが記録さ
れるようになっている。
【0017】図3はデータ収集装置3で収集したデータ
を解析する解析側の装置を示し、4はデータ収集装置3
から取り出されたICメモリカードからなるメモリ装
置、5はメモリ装置4に記録された内容を読み取り、読
み取りが完了するとメモリ装置4に記録されているデー
タをクリアし、再度使用可能な状態に設定するリーダ、
6はリーダ5から転送されてきた運行記録データをフロ
ッピーディスクなどの磁気記録装置などにセーブすると
共に、出力用紙7に集計結果およびグラフの印刷などを
行うデータ解析装置である。
【0018】データ収集装置3は、具体的には図4に示
すように、パルスカウンタ31、CPU32、書込・読
出自在のRAMからなる内部メモリ33、バッテリ3
4、サンプリングタイミング発生回路35、スイッチ3
6、表示器37、出力インタフェース38、リアルタイ
ムイを計時する時計(RCT)39から構成されてい
る。
【0019】このデータ収集装置3を搭載した車両が走
行すると、車軸回転センサ1はパルス信号を発生し、そ
の信号をデータ収集装置3のパルスカウンタ31に供給
する。パルスカウンタ31は入力されたパルス数を計数
し、計数値が上限に達するとゼロから再カウントするよ
うになっている。CPU32はデータ収集装置3の全て
の機能を統括する制御装置で、プログラムによって動作
する。CPU32はサンプリングタイミングおよび誤差
範囲を設定するスイッチ34の状態を監視しており、サ
ンプリング周期の設定に基づきサンプリングタイミング
発生回路35に指示する。また許容誤差範囲の設定値も
同様に取り込み、内部メモリ33に記憶させる。
【0020】サンプリングタイミング発生回路35はC
PU32から指示された間隔でサンプリングタイミング
信号をCPU32に供給するが、このサンプリングタイ
ミングΔtは例えば0.5秒にとっている。CPU32は
サンプリングタイミング信号を受けると、パルスカウン
タ31の値を読み内部メモリ33に記憶している前回の
値との差でサンプリング周期である0.5秒間の入力パル
ス数を求め、更に瞬時速度を求める。
【0021】以後の処理は図1に示すように行われる
が、図7について上述した従来の方法と同一部分には同
一の参照符号を付してある。
【0022】上述のように求めた瞬時速度のデータが、
図1(a)に示すように圧縮開始時点(この場合は、デ
ータ収集開始時点)t0 の最初のデータであれば、その
車速V0 を始点車速データとして出力インタフェース3
8を介してメモリ装置4中の図5に示す速度データ記録
エリア41の最初のアドス位置41aに記録すると共
に、次のアドレス位置41bにサンプリング数0を記録
する。次にサンプリング時点t1 で車速V1 が得られる
と、その車速V1 をメモリ装置4中の速度データ記録エ
リア41の次々(第3番目)のアドス位置41cに記録
すると共に、その値に対し許容誤差設定値を加算及び減
算し、第1の演算上限値VGH2 および第1の演算下限値
GL2 を求めて内部メモリ33に記憶する。また、図1
(a)に示すように始点車速V0 と第1の演算上限値V
GH1 を結び、その結んだ線を更に延長した点線で示すよ
うな第1の上限直線LH1を求める。同様に始点車速V0
と1の演算下限値VGL1 を結び、それを更に延長した点
線で示すような第1の下限直線LL1を求める。そしてそ
れぞれの直線と次のサンプリング時点t2 のタイミング
におけるそれらの直線との交点である第1の推定上限値
NH1 と第1の推定下限値VNL1 を求めて内部メモリ3
3に記憶する。またアドレス位置41bにサンプリング
数0を記録する。
【0023】次のサンプリング時点t2 で車速V2 が得
られると、その車速V2 をメモリ装置4中のアドス位置
41cにV1 に代えて記録し直すと共に、時点t1 と同
様に第2の演算上限値VGH2 および第2の演算下限値V
GL2 を求め、これを内部メモリ33に記憶する。これが
例えば図1(a)に示したものであるとすると、このと
き線分VGH2 −VGL2 が線分VNH1 −VNL1 と重なって
いるので、この場合はメモリ装置4中のアドレス位置4
1bのサンプリング数をインクリメントして1にする。
また、車速V2 がVGH2 以下でかつVGL2 以上であると
きにはVGH2 とVGL2 の中点を終点としてアドレス位置
41cに記録する。
【0024】その後、第1の推定上限値VNH1 と第2の
演算上限値VGH2 のうち小さい方の値、すなわちこの例
では第2の演算上限値VGH2 と始点車速V0 を結び、そ
れを更に延長した点線で示すような直線LH2を想定する
と共に、第1の推定下限値V NH1 と第2の演算下限値V
GL2 のうち大きい値、すなわちこの例では第2の演算下
限値VGL2 と始点車速V0 を結び、これを更に延長した
点線で示すような直線LL2を想定し、それぞれの直線と
次のサンプリング時点t3 のタイミングにおけるそれら
の直線との交点である第2の推定上限値VNH2 と第2の
推定下限値VNL 2 を求めて内部メモリ33に記憶する。
【0025】次のサンプリング時点t3 で車速V3 が得
られると、時点t2 と同様に第3の演算上限値VGH3
よび第3の演算下限値VGL3 を求める。これが図1
(a)に示すようなものとする。このとき線分VGH3
GL3 が線分VNH2 −VNL2 と重なっていないので、圧
縮処理を終了してメモリ装置4中のアドレス位置41b
のサンプリング数をインクリメントしない。また、車速
2 がVNH2 以下であるのこの車速V2 を終点としてア
ドレス位置41cに記録する。
【0026】図1(b)に示すように、時点t3 の車速
3 と時点t4 の車速V4 が減少傾向にあり、車速V3
がVNL2 以下である場合には、時点t4 での車速V4
大きく外れた時点で、下限値直線LL2上の時点t2 の値
であるVNL2 を終点としてアドレス位置41cに記録す
る。また、図1(c)に示すように、時点t2 での車速
2 がVNH1 以上のときは、時点t3 での車速V3 大き
く外れた時点で、VNH 1 を終点としてアドレス位置41
cに記録する。更に、図1(d)に示すように、時点t
2 の車速V2 に対する演算上限値VGH2 および演算下限
値VGL2 が共に推定上限値VNH1 および推定下限値V
NL1 の間にあるときには、時点t3 で車速V3 が大きく
外れたところで(a)の場合と同様に車速V2 を終点と
する。
【0027】上述のようなデータ処理によってメモリ装
置4内に得られるデータの記録形式は図5に示すよう
に、始点車速、終点までのサンプリング数、終点車速
(始点車速)…のように行われる。
【0028】図7は上述した方法にしたがってCPU3
2が行う速度データの圧縮記録処理を示すフローチャー
トである。この処理に入る前のメインフローチャートの
処理において、電源の投入によって初期化が行われ、内
部メモリ33のワークエリアに形成されたCカウンタエ
リア、Nカウンタエリア、各種データエリアが0にクリ
アされると共に、サンプリング周期および許容誤差範囲
の設定を、スイッチ36の設定データを入力し、設定値
を内部メモリ33に記憶することにより行う。また、サ
ンプリングタイミング発生回路35からのサンプリング
タイミング信号の入力毎にそれまでに入力した走行パル
ス数から瞬時速度が求められると共に、この速度に対し
て許容誤差を加算および減算して演算上限値VGHおよび
演算下限値VGLがそれぞれ求められている。
【0029】その後、図示の処理に入り、最初のステッ
プS1を実行する。ステップS1においては、Cカウン
タ値が0であるか否かを判定する。この判定は瞬時速度
のデータが最初のデータであるかどうかを判断するため
に行われる。最初のデータV 0 であれば、このステップ
S1の判定がYESとなってステップS2に進む。ステ
ップS2においては、データアドレスポインタ(AP)
によって指定されているメモリ装置4中のアドレス位置
41aにそのデータV0 の記録を行う。なお、この最初
のデータV0 の記録に先立って、メモリ装置4には時刻
情報、サンプリング周期および許容誤差などの記録が行
われている。
【0030】続いてステップS3に進む。ステップS3
においては、Cカウンタに1をセットしてから図示しな
いメインフローチャートに戻る。メインフローチャート
においてサンプリングタイミング信号に応じて次の瞬時
速度のデータV1 が求められると、ステップS1の判定
が再度行われる。このステップS1の判定は、上記ステ
ップS3においてCカウンタに1がセットされているた
め、NOすなわち最初のデータでないとなってステップ
S4に進む。ステップS4においては、Cカウンタの内
容が1であるか否か、すなわち第2回目のデータか否か
を判定する。ここで2回目のデータと判定されると次に
ステップS5に進む。
【0031】ステップS5においては、APを(AP+
2)にしてからステップS6に進む。ステップS6にお
いては、このAPによって指定されているアドレス位置
41cにそのデータV1 を記録してからステップS7に
進む。ステップS7においては、Cカウンタに2をセッ
トしてからステップS8に進む。ステップS8において
は、Nカウンタに0を記憶させると共に、これを(AP
−1)のアドレス位置41bに記録してからステップS
9に進む。ステップS9においては、V1 に対する演算
上限値VGHおよび演算下限値VGLと上記始点車速V0
により、次の時点t2 における予想範囲すなわち第1の
推定上限値VNH1 および第1の推定下限値VNL1 を算出
し、これを内部RAM33に記憶してから図示しないメ
インフローチャートに戻る。
【0032】その後時点t2 で速度データV2 が求めら
れると、ステップS1の判定がNOとなってステップS
4に進む。データが3番目以降のものでステップS4の
判定がNOのときにはステップS10に進む。ステップ
S10においては、上記ステップS9において求めた予
想範囲すなわち第1の推定上限値VNH1 および第1の推
定下限値VNL1 の線分VNH1 −VNL1 と車速V2 に対す
る許容範囲を表す線分VGH2 −VGL2 とが重なるか否か
によって、予想範囲内にあるかどうかを判定する。車速
2 が予測範囲内にあるときにはステップS10の判定
がYESになってステップS11に進む。
【0033】ステップS11においては、速度データV
2 が第1の推定上限値VNH1 と第1の推定下限値VNL1
の間にあるか否かを判定する。ステップS11の判定が
YESのときにはステップS12に進んでV2 をAPで
指定されるアドレス位置41cにV1 に代えて記録して
からステップS13に進む。ステップS13において
は、Nカウンタをインクリメントしてこれを(AP−
1)により指定されたアドレス位置41bに記録してか
ら上記ステップS9に進み、V2 に対する演算上限値V
GH2 および演算下限値VGL2 と上記始点車速V0 によ
り、次の時点における予想範囲すなわち第2の推定上限
値VNH2 および第2の推定下限値VNL2 を算出し、これ
を内部RAM33に記憶してから図示しないメインフロ
ーチャートに戻る。
【0034】次に時点t3 で速度V3 が求められると、
ステップS1,S4の判定が共にNOとなってステップ
S10に進み、上述の判定を行う。ステップS10の判
定がYESとなる。すなわち線分VNH2 −VNL2 と線分
GH3 −VGL3 とが重なる。しかし、ステップS11の
判定がNO、すなわち車速V3 が線分VNH2 −VNL2
外にあるときには、ステップS14に進む。ステップS
14においては、車速V3 がVNH2 以上であるか否かを
判定し、この判定がYESのときにはステップS15に
進む。ステップS15においては(AP)により指定さ
れたアドレス位置41cにVNH2 を記録してからステッ
プS13に進む。一方、ステップS14の判定がNOの
ときには、車速V3 がVNH1 以下であると判断してステ
ップS16に進んで(AP)により指定されたアドレス
位置41cにVNL2 を記録してからステップS13に進
む。
【0035】そして上記ステップS10の判定がNOの
とき、すなわち線分VNH2 −VNL2と線分VGH3 −V
GL3 とが重ならないときには、ステップS17に進んで
Cカウンタに1をセットしてから上記ステップS4に進
み、その後ステップS5〜S9を経て図示しないメイン
フローチャートに戻る。
【0036】以上の動作を繰り返すことによって、メモ
リ装置4内に図5に示すような圧縮された速度データの
記録が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明にれば、記録
すべきデータを始点と終点の長さ及び終点データだけと
したので、少ないデータで多くの時点の速度情報を記録
でき、しかもサンプリング数のカウントが行われた最後
の時点における車速が予測範囲に対してどのような位置
にあるかによって、終点データを最適な値に決定し、そ
の後の予想範囲を適切に設定することができるようにし
ているので、データの再現性を損なうことなく圧縮効率
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図2】車載装置を示す構成図である。
【図3】解析装置を示す構成図である。
【図4】データ収集装置を示すブロック図である。
【図5】メモリ装置へのデータの記録の仕方を示す図で
ある。
【図6】図4中のCPUが行う仕事を示すフローチャー
トである。
【図7】従来の方法の一例を示す図である。
【図8】従来の方法の問題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 車軸回転センサ 2 トランスミッション 3 データ収集装置 4 メモリ装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング時点毎に得られる自動車の
    車速データを所定の誤差範囲内で再現できるまで圧縮し
    て記録させる速度データ圧縮記録方法であって、 圧縮の開始時点t0 の速度V0 を求める第1の処理と、 圧縮の開始時点t0 の次のサンプリング時点である第1
    のサンプリング時点t 1 に得られる速度V1 に対して許
    容誤差を加算および減算して得られた第1の演算上限値
    GH1 と第1の演算下限値VGL1 をメモリに記憶する第
    2の処理と、 圧縮の開始時点t0 の速度V0 と第1の演算上限値V
    GH1 とを結ぶ第1の上限値直線LH1と、圧縮の開始時点
    0 の速度V0 と第1の演算下限値VGL1 とを結ぶ第1
    の下限値直線LL1とを想定し、それぞれの直線と第1の
    サンプリング時点t1 の次のサンプリング時点である第
    2のサンプリング時点t2 における第1の上限値直線L
    H1の値である第1の推定上限値VNH1 と、第1の下限値
    直線LL1の値である第1の推定下限値VNL1 とを求めて
    メモリに記憶する第3の処理と、 第2のサンプリング時点t2 に得られた速度V2 に対し
    て第2の演算上限値V GH2 と第2の演算下限値VGL2
    求め、第2の演算上限値VGH2 と第2の演算下限値V
    GL2 を結ぶ線分(VGH2 −VGL2 )が第1の推定上限値
    NH1 と第1の推定下限値VNL1 を結ぶ線分(VNH1
    NL1 )と交わる部分がある場合は、第2の演算上限値
    GH2 と第1の推定上限値VNH1 のうち小さい方のデー
    タと圧縮の開始時点t0 の速度V0 とを結ぶ第2の上限
    直線LH2、および第2の演算下限値VGL2 と第1の推定
    下限値VNL1 のうち大きい方のデータと圧縮の開始時点
    0の速度V0 とを結ぶ第2の下限直線LL2を求めると
    共にサンプリング数のカウントをインクリメントし、 第2の上限値直線LH2と第2の下限値直線LL2の第2の
    サンプリング時点t2の次のサンプリング時点である第
    3のサンプリング時点t3 における第2の上限値直線L
    H2の値である第2の推定上限値VNH2 と、第2の下限値
    直線LL2の値である第2の推定下限値VNL2 とを求めて
    メモリに記憶する第4の処理と、 以下同様にサンプリングの進行に伴って演算上限値V
    GHn と演算下限値VGLnとを結ぶ線分(VGHn
    GLn )と、推定上限値VNHn と推定下限値VNLn を結
    ぶ線分(VNHn −VNLn )が交わる条件が成立するとき
    は、上記第4の処理に相当する処理を続行し、 上記第3の処理後の時点で演算上限値VGHn と演算下限
    値VGLn とを結ぶ線分(VGHn −VGLn )が推定上限値
    NHn と推定下限値VNLn を結ぶ線分(VNHn
    NLn )と交わる条件が成立しなくなった時点で処理を
    終了しその時点までカウントしたサンプリング数を直線
    の長さとしてメモリに記憶し、 サンプリング数のカウントが行われた最後の時点におけ
    る車速Vn-1 が上限値直線LH または下限値直線LL
    外側にあるとき最後の時点における上限値直線LH また
    は下限値直線LL 上の点を、車速Vn-1 が上限値直線L
    H と下限値直線LL で挟まれた範囲内にあるとき車速V
    n-1 を終点データとしてメモリに記憶する第5の処理と
    からなることを特徴とする速度データ圧縮記録処理。
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